やまけんの出張食い倒れ日記

ニュージーランド一日目。NZの肉牛生産の概要を勉強して、季節性が反映される短角牛を思い出す。

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ニュージーランド(NZ)に来ています。 NZの肉牛生産頭数は、肉牛が380万頭、乳牛が640万頭。そして肉になる牛(と畜数)は430万頭。さきほどの数字と計算が合わなくみえるが、これは乳用のオス牛や廃用牛も含むため。
ちなみに日本が生産頭数がおよそ250万頭で、肥育牛が150万頭(こちらも肉用の乳用種含む)だ。 NZの規模の大きさがわかるだろう。

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ところで面白かったのが、NZはほぼ完全に牧草を生やして牛を放牧するグラスフェッド生産が主体なので、草ができる時期に合わせて牛を育てる。つまり通年で同じ頭数を出荷するということができない、季節性を持っている。これって岩手の短角牛と同じだけれども、一国が全体でそういう傾向があるというのは面白い。

ここのところ雨が降らず乾燥していると聞いたが、たしかに北島のクライストチャーチでも、ご覧の通り川の水量はとても少なくなっていた。

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もちろん草が取れない期間には代替する餌を与えればいいわけだが、「NZの農家からすると、牧草以外の餌を与えるということには抵抗がある」という。牧草以外の餌を中心に与えるのが普通の日本からすればとても不思議に思える話だろう。

飛行機から見下ろす風景の中に牛や馬、羊といった家畜が多くみられるようになってきた。

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NZは南半球なので今が夏。逆に7、8、9月は冬となり草が枯れてしまうため、その期間に牛を積極的に育てることはせず、4、5、6月にどんどん出荷してと畜してしまう。そうしたこともあり24ヶ月齢以前の、比較的若齢のうちに出荷してしまうのがNZビーフの特徴である。

今回の旅のメンバー!

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ここが、NZビーフのシェア第二位を誇るアンズコフーズ社である。

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2019-03-04 11-47-38さて、旅は始まったばかり。明日は食肉加工施設を廻ります。残念ながらそこの写真は撮影不可。とはいっても、撮っても掲載できないけどね。

今日はこちらもうすぐ0時。さすがに疲れました。おやすみなさい!