NEWoMan新宿で開催されている熊本食材のフードフェスティバル、どうも「行き方がわかんな~い」という人が多い(みな超迷うらしい)ので、山の手線や中央線などからのアクセスを指南しましょう。
山の手線、総武線、中央線などで新宿について降りたら、目の前にある階段を上るのではなく、ホームの南端から続く歩道をズーッと歩いて「甲州街道改札・新南口改札方面」へ。
意外と長い距離を歩きます。頭上は甲州街道。つまり南口改札を出て甲州街道を渡っている距離と同じなのです。
ホームの端にエスカレーターがあるのでこれを上ります。
出たら目の前にNEWoManの表示!そう、駅ナカもNEWoManの施設内なのです。
左を向いて歩きます。
30メートルほど歩いて左を向くと、甲州街道に面した改札がありますが、フードホールに行くならこちらを出てはいけません。
甲州街道改札の反対側を向くと、「新南改札」があります。ここを出て右に歩くと、フードホールがあるというロケーションです。
フードホールに入ると、右にベーカリーレストラン沢村のパン売場、左には沢村のレストランコーナーがあり、たいていの時間は賑わっています。その奥に燦然と輝いているサロン ブッチャー&ビアが今回のお目当てです。
バスク地方の料理を、クラフトビールと共に楽しむ業態のこのお店も超人気店。裏側に廻るとこんな感じです。
昨年までフロントで頑張ってくれていた森シェフに加え、この高橋シェフが今年は頑張ってくれています。
「熊本に行って、井さんを始め、生産者さんと触れあうことができたのがとてもいい体験でした。フェア開始から、料理が大好評で、熊本に食材の追加発注をしているところです」
とのこと。よかった!
ちなみにこの日は、学生時代からの付き合いの京都大学の助教である大石が第3回髙島國男自遊賞なる学術の賞をいただいたというので、お祝い!
先頃めでたく博士号を取得し、今年は就職活動だね。頑張れよ!
ということで、まずはタップで生が呑めるクラフトビールで乾杯。
そして、いきなり熊本食材を使った一皿から。
■熊本産ジャンボンブランのボカディージョ(1200円)
この白ハム、ジャンボンブランこそ、日経新聞のなんでもランキングのシャルキュトリの回でグランプリを受賞した、益城町にある六次化施設「マース」が作る、九州産食材で作ったハムだ!
■やったぜ熊本素材で作ったマースのジャンボンブラン!食べたい方はホールスクエア福岡・熊本で買えますよ。
https://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2017/11/29497.html
先に炭水化物を腹に入れとくと、落ち着くね!(笑) 粒マスタードのプチプチ感と共に、絶妙な塩梅のジャンボンブランが美味しい。もちろんランチタイムも食べられるようなので、小腹が空いたらお薦めだ。
この店は、あのバスク料理を東京でひろめた、青山ローブリューの櫻井シェフが料理監修しているので、当然ながら自家製のシャルキュトリが自慢。そんな店でよく熊本のメーカーが作ったハムを使ってくれたなあと思う。ので、敬意を表してこの店のシャルキュトリ盛り合わせもいただきます。
さて、熊本食材、こんどは天草ホロホロ鳥!
■熊本天草産ホロホロ鳥の二種調理(2800円)
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
なんとこの一皿、存在感のある胸肉のロースト一枚と、、、
モモ肉側は、水俣産のダイシモチ麦を炊いた物を詰めて焼き上げている!
さらに、二種って書いてあるけど、ひょっこりササミも載っているじゃないか!
これはすばらしい!しかも火入れが絶妙。
この店、表側の店舗内では、前回書いたタバーンオンエスのような派手な火口をしつらえる余裕がないので、ビルの中に厨房スペースがあって、そこで肉の火入れをしている。シェフは行ったり来たりで大変だし、そもそも内部の火口もそう柔軟な調理ができるものでもないだろう。
それなのに、全部位が完璧に仕上がっている!
胸肉のしっとりした食感と、コク深い味わい。そして胸肉の弾力に、中に詰められたダイシモチ麦のムチムチした美味しさ。
いやこれはすばらしい一皿だね!3人でシェアするのに丁度いいサイズだから、コスパもいい!
それと、付け合わせのキャベツのブレゼがまた美味しいんだよね、、、
お野菜もしっかり楽しめます。
さて、そして来ました今回のメイン!
■くまもとあか牛のカツレツ5種のスパイスの香り(3200円)
はい、今回はこれがマストイートの一皿です!
くまもとあか牛経産牛を再肥育し、もっとも味わい深いランプの部位を使ったカツレツ。しかもですね、「5種の香り」とあるのは、なんと中国料理に使われる五香粉(ウーシンファン)なのですよ!衣のパン粉にこの五香粉を混ぜ込んで揚げてあるんですな。アニスにクローブなどエキゾチックな香りが、口に入れた最初の時点で爆発!
沢村やタバーンオンエスなど、同じフードホール内の肉に強い業態はステーキを主力にするだろう、それならばという気持が読み取れる。
この料理が実に最高に旨い! 今回のお肉はくまもとあか牛のなかでも、放牧をしながら長く飼った経産牛のランプなので、筋繊維は噛みしめて美味しい赤身肉。「とろけるようにやわらかーい」なんてことはありません。ガシガシと噛んで味わうのが好きな人なら、このカツレツ、最高に楽しめるはずだ!
高橋くん、やるね!
「実はこの皿、開発をした森シェフによれば、付け合わせも歴史にちなんでいるんです。」
ん?なになに?
そこで森シェフにメールしたところ、、、
「あのですね、セロリが日本に広まったのは熊本からという歴史があるみたいです。戦国時代に加藤清正が、朝鮮からセロリを日本に持ち込んだのだそうです。そこで、付け合わせにセロリのサラダを菜種オイルで合えて金色に近づけ、熊本の産地視察で観た阿蘇のカルデラをイメージしたっていう裏テーマがあるんです。そんな所も楽しんで頂けたらと思います。」
って、どこかに書けよその説明! わからないじゃん!(笑) イヤでもそれ面白い。この皿、傑作です。
そして本日のデザートはこれ。
■熊本産フロマージュフレのムース フルーツのジュレとともに(1000円)
美しいじゃん!
この白いムースも、先の白ハムと同じく益城町のマースで製造しているもので、ジャパンチーズアワード2016で金賞を受賞したフロマージュフレを素材としている。
フルーツも熊本県産、デコポンも入ってる!清涼感ある美味しいデセールです!
いやーー美味しかった!
ということで、フードホールの熊本フェア参加店の3店舗を紹介した。どの店も最高に美味しい!平日なら並べば入れるけれども、予約するのがだ。新人歓迎の席などぜひお使いください!