やまけんの出張食い倒れ日記

何年かぶりに伯母のスペシャリテ、鶏肉のゴボウ巻き、ニンジン巻きを堪能した!

2019-09-20-21-10-33

幼い頃に食べていた料理は、記憶に深く刻み込まれるものだ。ところが我が家は母が料理好きなこともあって、その時その時にいろんな料理を作っていたので、記憶がとっちらかっている。ド定番と言える料理といえば愛媛仕込みのちらし寿司かなあ、という感じ。

対して、母の姉である伯母の手料理で、深く深く僕の心に刻まれている料理がある。それがこの、鶏肉のゴボウ巻きとニンジン巻きだ。

うちの母方は、当時はふつうだったらしいが、いまではほぼ無いだろう7人兄弟!その長女である伯母と、末娘である母は年が離れているものの、仲のよい姉妹だ。伯母の一家は転勤がけっこうあって、滋賀県に長くいたのだが、最終的には埼玉県の東松山、森林公園近くの静かでいい環境の地に落ち着いた。

僕の実家がある北本市からは自転車で小1時間程度で行ける距離で、体力と時間が無尽蔵にあった高校~プータロー~予備校時代はよく自転車で遊びに行って顔を出したものだ。

その伯母が、なにか親族のイベントで集まる時に作ってくれたのがこの料理だった。これが、じつに絶妙に美味しい。もちろん家庭料理なのだから、華美な美味しさというものではない。けれども、醤油やみりんなどの予期できる味付けに留まらない、なにかもうひと味あるよね!?という要素が、忘れられない味になっていた。

おばちゃん、これどうやって作ってるの?とレシピを尋ねたら、その秘密は何と梅酒であった。そうか、梅酒の果実味と甘さが活きているのか、、、

つい先日、東松山からさらに車で20分ほどの地域で取材があった。帰りに伯母宅へ寄った。実に10年以上ぶりのことだ。残念なことに伯母はその日、調子を崩していて顔を見ることはできなかったが、お土産にと作っておいてくれた鶏肉のゴボウ巻き・ニンジン巻きをいただいた。それはもう、ホクホクである。

家に帰って切って食べると、変わらぬあのひと味が口と心に満ちて、幼い頃の従姉妹たちとの交流を想い出し、豊かな気持になったのであった。

伯母さん、ごちそうさま!今度は元気な顔を見せて下さいね!