やまけんの出張食い倒れ日記

オリンパスあらためOMDS社の初号機・OM-1あらわる!久しぶりに持ってその小ささ軽さを実感!小さいことは正義だ!!

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オリンパスが、そのカメラ&レンズ事業を手放し、一方カメラ&レンズ事業部はOMDS社として独立を果たした。そのOMDSが満を持して発表したのがOM-1である。これは昔々、オリンパス時代にフィルム一眼レフを出したときの歴史的なモデルの名前と一緒のもので、往年のファンには堪えられないものがあるだろう。でも、僕はその時代を全く知らないので、そこにはそれほど感動はない。

しかし!試用機を手にして、久しぶりに「ああ~いいなあ!」と声が出てしまった。

というのも、、、

小さくて軽い!

のですよ。

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奥がOM-1に35mm換算で24-90mmf4を装着。手前がニコンのフルサイズミラーレス機であるZ6に24-120mmf4を装着。さすがに大型機であるZ9との比較はやめました(笑)。

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これをみてわかることがある。それは、ボディの大きさにはそれほど差がないということだ。はっきり言って、グリップの深さはOM-1のほうが深いくらいだ。センサーサイズが小さいからボディも小さくなるだろうという考え方もあるだろうが、そうとは限らない(理屈としてはもっと小さく出来る、実際にパナソニックは小型機を世に出している)。

しかし! 圧倒的にレンズを小さく出来るのが、マイクロフォーサーズ規格の良いところなのだ。

たとえば下の写真は、左側のデッカいレンズがニコンZ用の50mmF1.2である。圧倒的なボケと解像力を持つ素晴らしいレンズだけど、すげー重いっす。
対して右側にあるちっこいやつが、35mm換算で40mmF1.4。ミニチュアか!?というくらいの差がある。ホントに見てびっくりしますよこの小ささ。かなりキャワイイです。

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もちろん大きさの問題だけじゃない。このOM-1、ファインダーを覗いて「おおお~やっとみえのいいファインダーになった!」と嘆息してしまった。こればっかりは昔からのユーザーじゃないとわからないだろう。それはもう、初期のE-M5とかのファインダーは、おせじにもいいと言えませんでしたよ。E-M1、E-M1markⅡという進化の中で、ファインダーについてはやっぱり歩みが遅かった。

しかしこのOM-1、相当に見えやすいです。現在のミラーレス機の中で最高レベルのファインダーを積んでいるニコンZ9のユーザーである僕がそう感じるのですから。いや、もちろんZ9には負けるけどね、、、

さてそのOM-1の写りなのだけれども。

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この写真のボディに装着している12-45mmf4。この焦点距離を二倍にしたものが35mm換算値なので、24-90mmf4ということになる。これ、すっげー嬉しい焦点距離だ。僕は料理撮影において90mmという距離感が大好きなのだ。

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とりあえずZ9を撮ってみた。絞り開放のf4だ。マイクロフォーサーズはボケにくいと言われるが、カメラ軍艦部のNikonという部分にピントを合わせると、右上のストラップ部分は大きくボケている。これ、標準ズームとしては十分でしょ。それ以上に、この実に明瞭な描写! 僕がいまも保有しているE-M1markⅡで得られる画質を大幅に上回っているように感じる。

そして、さきのミニチュアレンズにもみえる20mmF1.4にて。

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Nikonにピントを合わせたら、背後はこうなります。フラッシュをつけるホットシューの部分からもうボケ始めていますね。

フラッシュ撮影をしたらどうなるのだろう。プロフォトA10+ソフトボックスで撮ってみる。

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おーーーーー 綺麗だ。これがマイクロフォーサーズのf4。

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そう、ムーミンのマグカップが好きなんです。

シャープに写っている部分はあくまでシャープ、そして綺麗になだらかにボケていく。これで料理撮影したらかなりいいでしょう!

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その辺にあった缶詰でテスト撮影。うん、90mm端の描写、素晴らしいではありませんか!

なお、フラッシュ同調速度は1/250ですな。1/400からこのようにハッキリと幕が見えてしまいます。

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ニコン、キヤノン、ソニーがフルサイズ機をメインに投入し、富士フイルムがAPS-CとGFXの中判フォーマットで戦っている。リコーペンタックスはGRと一眼レフのKシリーズ。そんな大きなサイズのセンサーとは一線を画す存在であるマイクロフォーサーズ陣営のOMDSとパナソニック。

センサーが小さいから画質的に不利と言われるが、そこの差は果たしてそんなに大きいか。その差よりも、とにかく小型・軽量なシステムで済み、フルサイズなら替えのレンズを二本しか持っていけないなというところ、4本持っていこうかなという風に思えるメリットのほうがデカいかもしれない。その辺は使い方次第です。

明日から高知。Z9とOM-1を持っていって、使い分けてみようと思っています。