やまけんの出張食い倒れ日記

月刊「専門料理」最新号は日本の郷土料理特集!その1 単なる懐古趣味ではない、いまなぜこの雑誌で郷土料理をとりあげるのか、とても興味深い仕上がりになっている。僕も宮崎県と高知県のページでカメラマンとして仕事していまーす!

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Nikon Z9 + PC-Eマイクロニッコール85mm Profoto B10X × 2

ということで、専門料理の最新号は「郷土料理」の特集。

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といっても、単に懐古趣味的に色々廻りましたという特集ではない!

フレンチ、イタリアン、そして和食料理人の読者が多い本誌では、その土地その土地に根ざした郷土料理を特集することはとても少ない。どちらかといえば郷土料理などを洗練してできあがるガストロノミーの世界に注力しているからだ。でも、ご存じの通り、イタリア料理は地方の郷土料理の集合体。日本においても、地方のレストランが注目されている中で、郷土料理が示すものを取り込むことは料理人にとって重要なことではないか。

本誌は3つの「なぜ」を設定している。

  1. なぜその食材を使うのか
  2. なぜその技術を使うのか
  3. なぜその組み合わせにするのか

この3つの「なぜ」を読み解くことが、専門料理的郷土料理の解釈ということになるだろう。

じつは今号には、僕の撮った写真がこれまでにないほど掲載されています。というのも、第一特集である郷土料理に関しては、宮崎と高知の2地域の撮影を僕が担当!文章は編集部なので、純粋に撮影のみです。

宮崎の郷土料理、といえば、、、

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ですよね! 大根やぐら撮影でいつもお世話になっている市の里脇さんに声をかけ、セッティングをお願いしました。

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料理は、このお三方が担当! 左から野崎さん、川添さん、川越さん。大根やぐらの写真撮影をしたときに、本格的なたくあん漬けの撮影をさせていただいたメンバーが再結集なのです。

■平日は17時から在廊する予定です。写真展「大根百景」、宮崎日日新聞の取材でやっぱり言われたのが「宮崎人からすると見慣れた風景なんですが」という一言。地元の人には、外からの視点がないから、宝物の魅力が分からない!
https://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2017/10/21874.html

そして、この料理を知らない人がみたら「ええええええ そうやって作るの!?」とビックリすることこの上ない料理「かに巻き汁」はこの人に作っていただきました!

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そう、JA宮崎中央の組合長であられる、栗原俊朗さんである!

俊朗さんといえば、大根やぐらの取材でご協力いただきながら、この豚かみに参加させていただいた人。

■栗原俊朗さん、組合長就任おめでとう!のお祝いの意を込めて、宮崎市田野町に伝わる美しき食の伝統”ぶたかみ”のことを。https://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2019/04/29834.html

この豚かみをやったガレージで、絶品のかに巻き汁を作っていただいた!

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その驚愕の作り方をぜひご覧あれ。

そしてもう一つの産地が高知だ! 高知と言えば皿鉢料理だけど、皿鉢に入るものの中で特筆すべきものをいくつかピックアップ。僕的にはやっぱりこれ!

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田舎寿司は、魚だけではなく山の幸をもりこんで作られた、高知ならではの寿司だ。

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観る人が観たらわかると思いますが、PCレンズで最大限アオって、しかもf15に絞ってます。B10Xを二灯、ほぼフル発光かな。俺はこんな全ピン写真が好きなんですぅ~

そして、高知の料理で僕が大好きなこの料理も!

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緑のペーストの正体はぜひ本誌をご覧あれ!

高知の郷土料理を作って下さった素敵な面々がこちら。

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南国市の女性グループ「まほろば畑」の主要メンバーのみなさんである! みなさんが手に持っているのは「りゅうきゅう」です。これも本誌を読んで下さい。

代表の隅田るり子さんにお願いして、無理言って色々作っていただきました。この日炊いた米の量がなんと2升!「はい、もってってね!」と巨大なパックに田舎寿司とおかずを詰め込んだのをもたせていただき、二日かけていただきました(笑)美味しかった~

ということで、ぜひ本誌を手に取って下さいませ。この項、続きます。