五反田（都営線の高輪台駅近く）に引っ越してきて10年が経つ。出張に行きやすく、大通りから少し入れば適度に閑静な環境ということで、根が生えてしまった。
ただ、住んでいてそれほど地元で外食をすることがない、、、活きのいい居酒屋は西口方面に多々、生まれているようなのだけれども、コロナ禍を経てすっかり酒を呑むという行為から離れてしまっている。そうでなくて定食屋が欲しいんだよ、という感じなのです、ゴメンナサイ。
さて、そんな五反田界隈が最近、楽しい。五反田でもっともアクセスがよいスーパーといえば、JRと東急線の駅がクロスするところに建つ東急スクエア地下の東急ストアなのだが、その対岸の小さな物件で、この一月から「あれっ？」という店ができた。そう、以前は陳麻婆豆腐の店があったところ、、、だったかな。
こんなに人通りが多い立地なのだからさぞかし入る物件だろうと思っていたが、そうでもないのかもしれない（コロナもあったしね）。
新しく入ったのは「SUPER SAMBAL」。 マレー料理の店である！ 営業情報の部分がなんか、絶妙な具合で曇ってて読めないが、Instagramで公式情報が発信されているのでそっちみてください。
店主としては朝食の店をと期していたそうで、朝はなんとカヤトーストやコピ、卵の朝食セットを出すという。
カヤトースト！ パンダンリーフ香るあの甘やかなカヤジャムを食べられるのか！ またメニューにはバクテーもある。完全にシンガポールのフードコート的なラインナップである。食いてぇ！
しかし、発見してからなぜかいつもいつも「Sorry Closed」ばっかりで、全然入れない。ま、それに合わせてないこちらがいけないのだけど。
そんな先日、風邪を引いてしまい、家でグダグダと休んでいた際、ぽかぽかした陽気に誘われて、少し散歩をしていたら、空いている！ということで入店。
ランチタイムだったので、三種の中からなにを選ぶか、、、
ここはやはりマレーの定食である、ナシレマだな。オーダーすると、フライヤーなどの調理器具を駆使して、端正なナシレマが5分ほどで完成。
ナシレマに付きものの小魚とピーナッツ、キュウリとサンバルソース。サンバルは辛いものではなく、和食の胡麻和えのような落ち着きのある味わい。これをご飯と混ぜながらいただく。ご飯はおそらく日本のお米をココナッツミルクを入れて炊いていると思われる。
キャベツのマレー風カレーと、手羽中のフライドチキン、そして魚のすり身揚げがおいしい。それほどスパイスを効かせてないのはわざとだろう。サンバルと混ぜ混ぜしていただくと、日本ぽさを感じるナシレマのおいしさを楽しむことができる。
食べていると、店主の昔からの友人らしき一団が入店、賑やかになった。あとから調べてみたら、なんとこの店の店主はあの人気店「海南鶏飯食堂」のオーナーだそうだ。なるほどぉ、、、
会計のさいに（キャッシュレスのみなのでご注意！）、カヤトーストは朝だけなんですねと聞くとニコッとして、
「カヤトースト作る道具と、ランチ用の道具のレイアウトが全然違うので、一緒にはできないんですよ。カヤジャムも僕が作ってて、おいしいのができたので、ぜひ来て下さい」
と。次回は朝に行くぞ！