やまけんの出張食い倒れ日記

特集:「おいしさ」と「好き嫌い」その3 佐藤達夫 食のジャーナリストによるメルマガ たべもの最前線 2014年9月8日 第30号

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今週号は僕がイギリスにいっていたこともあって、いつもの配信時間より時差ぼけ分8時間くらい遅くなってしまいました。そういえばメルマガ、いつも7時半に配信しています。出勤中の方がちょうど「おっ」とみられるようにという考えなのですが、本当はいつ頃の配信がいいのか、まだよくわかっていません。どんなものでしょう!?

さて今週号は佐藤達夫さんによるシリーズ完結編です!

■ウシとブタの違いは、肉+脂+軟らかさなどの総合評価

この「おいしさと好き嫌い」もついに3回目に入った、などと感慨にふけっている場合ではない。そろそろ「仕上げ」をしなくてはならない。

1回目(6月23日・第20号)では、「ヒト(という生物)は、身体にいいものをおいしく感ずるように進化してきた」と書き、「なので、おいしいと感ずる物を食べていれば健康になれる」とも書いた。2回目(7月28日・第24号)は、「おいしさは栄養素のサインである」しかし「現代では、食品工業の進歩が、ヒトの本能を超えてしまったので、舌に頼っているだけではダメで、頭で考えなくては健康にはなれなくなった」と結論づけた。

前回、再度、やまけんさんからツッコミがあった。

私は「ヒトはもっとも重要な栄養素=タンパク質をもっともおいしいと感ずるはず。しかも、自分に近いタンパク質ほどおいしいと感ずる。つまり、大豆よりは魚を、魚よりは鶏を、鶏よりも豚をおいしく感ずるはずだ」と書いた。これに対しやまけんさんは「家畜として認められている牛・豚・鶏・羊・山羊・馬の中で最もヒトに近しいのはどれなのだろうか? いま牛肉大ブームなのだが、いったいどれがヒトに近いのか識りたい」と質問した。

まずこれに端的にお答えしよう。ウシ、ブタ、ヒツジ、ヤギ、ウマはみなヒトと同じほ乳類なので「近しさ」は同等。なので、たぶんおいしさも同等のはずだ。ただし、、、

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