今回の高知は土佐ジローの撮影に加えて、弊社で所有している土佐あかうし・柿衛門君の様子を見に行くこともあった。なにせ昨年、育ち盛りの一年間を会えなかったので、浦島太郎状態である。
2019年の春に生まれたときはこんなだった柿衛門くん。
■このたび土佐あかうし「柿衛門」くんのオーナーになりました。高知県の四国カルストに放ち、地域資源を可能な限り食べさせた土佐あかうしになっていただきます!その環境をぜひ観てください。
http://bit.ly/2CjiaXH
その夏にはこんなかんじに。
■土佐あかうし・柿衛門くんのオーナーになりました!預託契約を締結、粗飼料多給、2シーズン放牧で36ヶ月育てるあかうしはどんな味になるのか、誰も食べたことのない肉を創り出す実験開始!そんな牛のお肉を2年後に食べたい人、いますか?
http://bit.ly/2Q4NN0g
で、いまは、、、ということで、愛媛県との県境の四国カルストのちょい下にある、津野山畜産公社へ!
24ヶ月齢以上になっているので、もう四国カルストの山々に放牧するのは危険、ということで牛舎で暮らしております。場長にご案内いただき、牛舎へ!
いました!
柿衛門、前駆はしっかりしてきましたが、お尻にかけて、スリムだな~(汗)
粗飼料を多給して、ということですが、その中心は四国ヒエという、高知県に自生している在来種のヒエで、これを乾草にしたもの。なんだけど、柿衛門君はどうもこの四国ヒエをあまり好まないらしい。
ライグラスだとよく食べてくれるのだそうだが、ヒエは、、、という感じらしい。うーん、そうか、ゴメンね嗜好性悪い飼料多めで、、、
しっかし、可愛いです。
人によく慣れてくれていて、いやなそぶりをあまりしません。ちょっと繋がしてもらって、体高など測定。
体高 136.0cm
十字部高140.4cm
体長 155.0cm
胸囲 208.0cm
推定体重 598kg
和牛肥育農家からみればわらっちゃう成績だろうけど、四国在来のヒエ中心の粗飼料を多給して牛がどう育つかという実験は、農家さんではとてもリスキーでできないだろうから、意義がある、と思っています。
ごめんね柿衛門、「だれこのおっちゃん!?」て顔させちゃって。
津野山畜産公社のみなさまには本当に手間をかけちゃってます。
「柿衛門のために分娩用の一マスを空けてますから、、、」とぽつりとおっしゃって、たいへん恐縮しちゃいました。他の牛と餌が違うので、手間もかかるはず。どうもありがとうございます!
生体重700kgまではいかないかな~!?というところだけれども、30ヶ月以上の肥育期間でもうすこし食べ込んでもらいます。黒毛はいまや生体重で950kgを超えるのがバンバンでているけど、増体の力ってのは本当にすごい。柿衛門くん、もうちょっとがんばって!
さて、その帰り道。
この辺の人達が愛するラーメンといえば自由軒、なのだそうだ!本店は他にあって、ここはのれん分け?店だとのこと。
四国の食堂にはほぼ必ず設置されたおでん鍋から大根と牛すじを速攻でゲット。煮汁の染みた大根が最高である。
そして、「ここにきたらこれしかないです」と言われたままに注文したのが、、、
みそカツラーメン! なんと暴力的なメニューだ、、、
これ、白味噌ベースっぽいスープが絶妙!もっとこゆい茶色のが出てくるかと思ったら、実に上品!そこにこの1枚カツがドカーンと!
麵が進むことこの上ない。
「いやじつはチャーハンも美味しくて、、、」
とのことで、、、
確かにこれはクセになる!
みなで美味しくいただきました。
ローカルラーメンはやはり佳いものです。後ろ髪ひかれつつ、今回の高知はこれで帰京。柿衛門の出荷前にもう何回か行けるかな!