松山での退院翌日。この日はとにかくカフェカバレでランチを食べてから、東京への帰途につこうと決めていた。
ちなみに、医師の友人から「頭打ってるんだから飛行機はダメ」といわれていたので陸路で帰る。松山から岡山まで特急で2時間半、岡山から東京まで3時間半といったところ。だけど気圧変化があるよりはよいとのことだ。
「じゃあ、カバレでしっかり食べておかないとな。」
ということなのだが、実は朝飯もカバレ。
どういうことかというと、じつは前日の夕刻にも、のざけんがホテルに差し入れをしてくれていて、それがなんと「カバレにあかうし焼いてもらったからな」というもの！
そう、松山でもっとも美味しく土佐あかうしを焼いてくれる店、それがカフェカバレなのである。去勢のトモサンカクとメスのマルシン、どちらも個体識別番号つきである（笑）
夕刻に食べたかったけれども、寿浬庵のあとに食べられるはずもない。ということで朝食に回したのだが、、、
レンジで注意深く温めたお肉は、とても美味しかった！特にメスのマルシン、最高な風味、サックリ噛みきれる心地よい食感、そしてたおやかなあかうし特有の風味。たまらない！
しかもパテとラペ、キノコのマリネも旨い、、、
朝二こんなに食べて、あまり運動もできないのに昼飯食べられるんかね？と思いつつ、、、
そしてダイワロイネットホテル松山をチェックアウト。出張のさいには、ダイワロイネットを選ぶことが多い。それで妻もダイワロイにしたんだと思うが、初日からずーっとホテルのフロントの人達にいろいろ助けてもらったそうだ。入院がいつまでになるのかわからないから、部屋の予約もいつまでにしたらいいのか途中までわからないところ、いろいろやりくりをしてもらった。僕が退院した朝も、本来なら掃除は間に合わない状況だったにもかかわらず、妻が病院に向けて出たその時から手早く掃除してくれたようで、僕が着いた頃にはとても綺麗な室内になっていた。
僕は一泊しかしていないけれども、ホテルスタッフのみなさんがしっかり妻と僕のことを認識してくれていて、親切にしていただいた。感謝してます。どうもありがとう！
さてタクシーで花園町のカフェカバレへ。写真のビルの三階がカフェカバレです。ほんとは11時半オープンだけど、電車の時間もあるのでちょっと早めに行くね、と伝えておいた。
オーナーシェフの曽我部洋くんとひさびさにちゃんと対面。
マラソンランナーでもある曽我部くん、じつは前の週に身内にご不幸があって大変だった。お悔やみ申し上げます。
「でも、家族や周りの方々に支えられてます」
とのこと。ほんとだよね、俺も今回ばかりは支えられている、生かされていると実感してます。
その支え人の第一人者がマダム。僕が入院中、ランチに来る妻のお相手をしてくださって本当にありがとうございました！
さてここのランチで食べるべきは仔羊の欧風カレー！ ていうかしばらくカレーやっていなかったそうで、妻経由で「退院したらぜったいに仔羊カレー食べたいから！」と伝えておいた。
「そうですよね、、、わかりました、仕込んでおきます！」と。
もひとつ、この店はサラダが美味しいのです。ということで山盛り食べたーいと伝えておきました。
僕は具材がしっかり入っているサラダが好きです。ニース風、たまご、ジャガイモ、インゲンがしっかりヴィネグレットで和えてあり、美味しい。
タコのサラダも出てきた！これまたクニャンクニャンという絶妙な食感で美味しいわ～
３階の窓から伊予鉄百貨店側をのぞむ。ちょうどこの先３００メートルくらいのところに入院してた県立中央病院があります。
妻の方に仔羊カレー到着！ 僕は甘とろ豚のハンバーグ（も）たべることにしていたので、カレーに惹かれながらハンバーグ。
甘とろ豚は愛媛県の南予で生産されている銘柄豚で、一般的なLWDの掛け合わせではなく、中ヨークシャーが入っている。日本で昭和初期までさかんに生産されていた中ヨークシャーは肉質的にしっとり感があって、今でもファンが多い。甘とろ豚、とても美味しいです。とくにカフェカバレは生産者の松田さんと直接つながっているので、信頼感あり！
脂っこくないのにしっとり感があり、上品な香り。とても美味しいハンバーグです。練りものでない、手で肉をまとめたハンバーグ。これでないとね。
よーしカレーだ！と思ってたら、曽我部くんが「はい、デザートです」とプリンをもってきた。
「えっ カレーは?」
「あれっ カレーも食べるんでしたっけ！？」
おいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおい
僕がカレーを食べないはずがないでしょう！？
ということですぐさま半カレーを、、、（笑）
この店の欧風仔羊カレーは絶品です。欧風ルーの穏やかな味わいのなかに、仔羊肉のうま味と香りが溶け込んでいる。羊好きなら大喜びの味である！
デセールまでしっかりいただきました。美味しかった、ごちそうさま！
愛しのカバレに別れを告げ、松山駅へ。ふつうならここでまたじゃこ天うどんを食べちゃうところだけど、お目付役がいるのでスルー（笑）。
特急に乗って岡山へ移動する車窓の風景はとてもいい。とくに海峡を渡る橋の光景はすばらしい、、、
看護婦さんにも「松山～岡山までが遠いんよね」と言われてたけれども、そんな印象なく、楽しんで移動できた。岡山から品川までの3時間半はこれまたすぐだった。そして、飛行機移動とくらべ二倍の時間がかかっているにも関わらず、身体への負担はほんとうに少ない気がした、、、
ということで、東京に戻って参りました。もう、愛媛が懐かしい（笑）