その1から続きます。
https://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2025/06/30646.html
短大の仕事がキツすぎて、ブログを書いている余裕がない。いや、帰ってから書こうかとも思うのだけど、もう精神的にヘトヘトで書いてる余裕がないのである。学科運営と学生対応と事務、雑務、多すぎです。ま、いいか。ということで、高校訪問に行く前に。
山手線で新宿を経由して学園に行くので、新宿駅近くのカレー店は比較的アクセスしやすい。しかもイマサ11であれば、駅チカではないか!この場合の駅チカは「駅の近く」と、「駅地下街」の二つの意味がある。そう、イマサ11は新宿駅南口改札を出てすぐ右へ歩き、小田急線乗り場をやり過ごし、エスカレーターで下へ。一階からまた地下へと続くエスカレーターを降りると、京王線の改札があるが、そちらには行かず右へ右へといくと、京王地下街となる。この中にあるのがカレーハウス11(イレブン)イマサ。僕はズッと「イマサイレブン」と呼んでいたが、「イレブンイマサ」が正しいのだな。長いこと間違えてました。
飲食店の成功要因は立地が8割だと思うが、この地下街は朝から晩までひっきりなしに人が行き交う好立地だ。そこで1964年から営業を続けているのだからスゴい。ただ、今年の1月から運営会社は事業譲渡で変わった。味は変えないで欲しいところ!
さて、もちろん何度か11イマサに行ったことはあったが、正直いってカフェハイチのドライカレーのようにパンチの効いた味ではなかったため「うーん、特徴の無いカレーだな」と疎遠になってしまった。この傾向は同じ新宿駅1Fにある京王線乗り場にあるC&Cでも感じること。いま冷静に考えてみればそりゃそうだ、尖った味よりも万人受けする、突出したところのない味わいの方が長く愛されるに決まっている。だからわざと特徴の無いカレーにしているのかもしれない。
ただ、今回の中野カフェハイチ店主の「イマサのビーフカレーはあの価格であの味、よくやってらっしゃると思いますよ!」との言に、これは確認しないとなと、新学期始まる直前の3月後半より、イマサ詣でをはじめた。
じつは新宿近辺に勤務していると11イマサのモーニングカレーを食べることができるというメリットがある。モーニングカレーは、開店の7時(!)から10時半までの間提供されるメニューで、ビーフ、ポーク、チキンの三種類。ご飯とカレーの量がレギュラーの70%というのだが、十分なのである。つい先日値上げされてしまったが、それまではなんとチキンとポークは480円、ビーフも530円で食べることができて、神か!?と思ってしまった。
なお、11イマサは複数の基本カレーソースを持っており、先述のビーフ、ポーク、チキン、そしてインド、キーマを加えた五種である。まずは基本中の基本であるビーフカレーだ。
トロリとした濃い褐色のカレーソース、小麦粉感はそれほど強くない。ビーフ肉片も存在感あり。
味わいは実に豊かである。簡単に味が決まる業務用ルーに依存していない、オリジナルなカレーを出す店はそれだけで尊いものだ。炒め玉ねぎ感はそれほど出ていないが、ビーフという大型動物から染み出る濃いうま味がベースとなっており、スパイス感は奥の方にじんわりと漂っている。いや、おいしいですな! たしかに、中野カフェハイチで出してもらったビーフカレーと同系統の味わいだ。
店に入ればわかるが、11イマサの接客はきちんと教育されているようで、すべて礼儀正しく心地よい。スプーンたてを見れば、このようにビシッと揃えられている。店の性格がこんなところに出ますな。
福神漬けは着色がキツくないもの。そして調味料として主に揚げ物にかけることが想定されているのであろう特製ソース、辛味を増すカレーホット、そしてなんとガラムマサラも置いてあるというサービスぶりだ。
Jの字型カウンターの端に座ると、地下街を行き交う人々を観ながらカレーを楽しめる。向かい側はラーメンの神座だ。またこの店の並びには箱根そば本陣もあり、この京王地下街、かなり食満足度が高いラインナップになっていると思う。
ちなみに古い価格情報になってしまうが、卓上にこのようなメニューが置いてある。
すでに注文しているのだからいらないだろう、と思うかもしれないが、ナスやチーズ、ラッキョウにたまごといったトッピングは店に入ってから現金でも買うことができる。それに加えて、店内でしか追加できないものがいくつかある。その代表が追加カレーソースである!
じつは11イマサ満足度アップの要となるのがこの追加カレーソースの存在なのだ。
追加カレーソースはハーフポーション。なんとですね、6月の価格改定前はポーク、チキン、そしてビーフもたった110円で追加できたのだ! それがいまは200円前後になってしまったので、ちょっとお値打ち感は減ってしまったのだが、これはもう仕方が無い。
例えばモーニングチキンカレーにポークルー追加。
チキンルーにはパプリカやトマトが使われている、爽やかな酸味が加わったソースで、とてもおいしい。
そこに、おそらくラインナップのなかでは最も落ち着いた味であるポークを加えるのも乙である。
基本3ソース以外はちょっと割高になるが、たとえば、あのえりつぃん~魯珈店主~が投稿して話題となった、キーマカレー+インドソースの組み合わせは本当に素晴らしい!
じつを言うとこの11イマサで一番美味しいと思っているのはこのキーマカレーである。肉をソースで煮るのではなく、しっかり焼き込んだものを煮込んでいるようで、うま味爆発タイプ。温玉が付くのがお得。これだけで食べても旨いのだが、、、インドソース!
えりつぃんはご飯の周りにお堀のように注ぐのが好きらしいが(それも美しい)、ぼくは食べるところにピンポイントでソースをおとして、できるだけ皿に残さない様に食べる、ただのケチ食い。
そして、卓上のガラムマサラをぶわっとかけていただく。辛味と香りどちらも効いた、インド感あるガラムマサラだ!
ちなみに、ビーフ、ポーク、チキンの三種がさいしょから載ったよくばりカレーというメニューもある。初心者はこれで味を見るのもよいかもしれないが、混ざり合うとよくわからん味になってしまうので注意。
この店でNo.1的な人気を誇るジャーマンカレー(ルーはビーフソースである)は、たっぷりのコーンとソーセージ4本、インゲンが載ったすばらしいメニュー。これにもキーマソースをつけるともう極楽である。
僕のおすすめは、基本メニューをたのみ(そうするとポークかビーフソースであることが多い)、そこにキーマソース追加。これでほぼ満足できるはずである。
ということで、11イマサの攻略の鍵は、追加ソースの楽しみにある、と断言したい。