やまけんの出張食い倒れ日記

なごりの放牧を楽しむ短角牛を撮る。OMDS至高の望遠レンズ、50-200mf2.8は佳いゾ! ここまで寄れて美しくボケてくれて、めっちゃ軽いのです。


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岩手県では来週、短角牛の子牛市場が開催される。毎年10月後半に開催されるこの市場で短角牛の子牛価格が決まるわけだが、今年はどうなるだろうか。

市場に向けて、放牧させていた子牛を下牧させる農家が多いが、それでも二戸市の大清水牧野では、まだ母子放牧に残している牛の一群が居てくれた。

さて、今回の撮影はOMDS社にお願いして、ピッカピカの新レンズをお借りした。

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50-200mf2.8。つまりフルサイズ換算すれば100-400mmという望遠ズームレンズである。全焦点距離がf2.8というハイスペック仕様だが、フルサイズ用のレンズと比べると「うおっ軽い!」と声が出てしまうくらいの重量だ。写真だと長大にみえるかもしれないが、レンズフードの部分ば大きく見えるだけで、レンズ部はフルサイズの70-200mmと同じくらいか、少し小さいくらいである。OM-3に着けようかとも思ったのだが、グリップがないのでちょっと振り回すのが大変。と思っていたら、OMDSの担当Tさんが気を回して、OM-1markⅡも貸してくれた。ありがとうございました!

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二戸駅で県庁の流通課のみなさんと合流、浄法寺役場へ。

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僕を短角牛の世界に引き込んだ張本人である杉澤君が出迎えてくれた。もちろん一緒に牧野に出るのだ。

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大清水牧野のこの風景、遠くの山並みまで広く広くひろがっている。意外にまだ草が残っている!

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50-200mmの設定は、動物に自動的にピントを合わせてくれる動物認識モードに。牛は対象外なのか、たまに迷うことがあるものの、ほぼ牛に、しかも眼に合わせてくれた。

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前景の枯れ草のボケ、そして山並みの後ボケどちらもクセがなく美しい。

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改めて言うと、短角牛は日本ではとても珍しい、母子がともに放牧で育つ肉牛品種である。通常は、生まれてほどなくして母牛から離され、代用乳で育つものなのだ。

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なお、このように母牛と子牛が互い違いに位置している時、授乳をしていることが多い。

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お分かりだろうか、子牛が母牛の乳房に吸い付いているのである。

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子牛を守ろうとする母牛の本能はすさまじいものがあって、近寄るのが難しいこともある。そんなとき、この50-200mであれば、母牛に警戒心を抱かせない十分な距離を置いて牛に肉薄することができる!

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お腹いっぱい、口の周りをお乳で白くした子牛が、「ねえ、僕を撮ってるの?」という感じでひょっこり。

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牛の愛情表現は舐めること。子牛を愛おしそうに舐めあげる。

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いや、久し振りの大清水牧野を堪能しました。

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オリンパスからOMDSとなってから、アウトドアに強いカメラとしてのアピールをしながら、しっかりとレンズやボディのロードマップを刷新できている。このレンズは屋外での、そして動物の撮影が多いカメラマンには素晴らしい武器となること間違いない。

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繰りかえすがマジで軽い!

今日、カメラとレンズ、それとノートPCを通勤用のトートバッグに入れて持って来たが、普通に持てます。僕が超望遠域まであるレンズをもっているとは誰も思わなかっただろうと思う。


以前、OMDSのこのレンズについても試用レビューを書いた。


■二戸市の大清水牧野に、山に上がった短角牛たちをオリンパス150-400mmで撮りにいく。牧草を喰む、牛たちの幸せな時期が到来していた! - やまけんの出張食い倒れ日記

https://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2021/06/30271.html

これも素晴らしいレンズなのだけれども、僕には今回の50-200mの方が使い勝手がよい。広角端50mmはフルサイズ換算100mなので、フードもバッチリ撮れる。

実売40万円前後とそれなりの価格だけれども、その価格以上の価値があるレンズだと思う。さて、買うか買わぬか、、、