やまけんの出張食い倒れ日記

短角牛視察の合間に、岩誦坊(がんしょうぼう)の湧き水を味わい、水の流れをOM-3で撮る。これぞ甘露である。

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短角牛の三産地を巡る旅に来ている。

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今回、二戸から大清水牧野へ登って牧野での放牧を観たあと、岩誦坊(がんしょうぼう)の湧き水に寄ってもらった。稲庭岳から湧き出る水なのだが、この水は個人的に、東北の名水スポットの中でも上位にはいるおいしい水だと思う。もちろん環境から軟水であることはわかると思うが、口に含んだ瞬間に思わず「甘い」と脳が判断してしまう。そして、口の中をころころと転がるようなまろみのある液体、まさに甘露である。2リットル入る空のPETボトルを持ってくるべきだった。


写真はOM-3+12-45mmF4で撮影しているが、三脚を使っているわけではない。水の流れが糸を引いているように撮れていて、通常はこのような写真は1秒以上の長いシャッター速度で撮らなければならないので、三脚に据える。だがOMDS社のOMシリーズにはライブNDフィルターという機能があって、機械的な処理でスローシャッター効果を実現することができる。だからこの写真はND64相当の効果をかけ、手持ちで撮影している。


むかし、銀塩フィルムの中判カメラ全盛期に、ペンタックス645で絞り込んでこんな写真を撮っているのをよく観ていた。緑のツヤ感と、シットリとした水辺の質感が美しく表現されていて、こんな写真をデジタルでどうやったら撮れるのかと首を捻っていたのだが、OMならいとも簡単に撮れてしまうのである。しかも、信じられないくらいに小さくて軽い。今日はOM-1markⅡとOM-3なのだが、カメラバッグがデカすぎると思ってしまう。

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