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2006年02月27日

唯我独尊カレー三種セット 不良品混入のお詫び

読者の皆様、そしてカレーをお買い求めいただいた方へ連絡申し上げます。


このたびはカレー三種セットお買い求めいただき、誠にありがとうございました。500セットの商品をお届けしましたが、一部商品の殺菌方法に不備があり、品質上異常が発生している商材があることがわかりました。大変にご迷惑をおかけ致しました。

現在、状況の把握および原因の特定を急ぐと共に食品衛生上の検査をしております。今の段階で判明している内容といたしましては今回、カレーの具材とルーを別々に瓶に詰めておりますが、その際に気泡が混入してしまうケースがあり、それが原因と思われます。原因についてはただ今、作業内容等を細かくチェックしております。

お手元にまだ商品があり、蓋を開けて異常臭のするものは、念のため召し上がらずご一報をいただければと存じます。

またすでに個別にご連絡を頂いておりましたお客様につきまして、今回の事態の状況確認に慎重になるあまり対応の遅れがありましたことをここに深くお詫び申し上げます。

ご連絡頂戴いただきましたお客様に関しましては早急に対応を取らさせて頂きます。

唯我独尊 宮田均
グッドテーブルズ 山本謙治

■ご連絡先eメールアドレス:
toiawase@goodtables.jp

食品の製造業と流通の仕事をしていながらこのような状況を引き起こしてしまい、猛省しております。全てのお買い求めいただいたお客さまにお詫び申し上げます。
本当に申し訳ございませんでした。

Posted by yamaken at 23:01

2006年02月26日

ぼんぼり京橋店に放牧豚を持ち込んで食べた!

いつもお世話になっている、こだわり漬物業者さんである、町田市の「べにふじ」の石川親子がご来社。土曜日だが、いろいろと打ち合わせ&情報交換をさせていただいた。そう、べにふじさんはあのJA幕別の新品種長いも「わねんじょ」の漬物を作ってくれている漬物屋さんである。

実はこの、長いもの漬物が非常に好評とのことで、春からまた新製品を作ろうと企んでいるのだ。これ、おそらくきいたらみんな「おもしれぇ~」というような、考えるだけでヨダレ出そうな長いも漬けなのである。こうご期待。

さて会議終了後、ぼんぼり京橋店へ。最近お客さんがいらっしゃるとすぐにここに来てしまう。なんといっても僕の事務所から歩いてすぐだし、材料を持ち込んで小池君に「ホイよっ」と渡すと「ハイよっ」と料理してくれるという信頼感があるからだ。

さて今日もとてつもない持ち込み品があるのだ。それは、石川社長が持ってきてくださった豚肉。それもただの豚肉ではない、「放牧豚」である。

放牧豚とは、文字通り放牧で飼われた豚を指しており、品種名ではない。ちなみに豚は通常、豚舎といわれる施設で飼われている。豚は分類上は中型家畜であり(牛は大型、鶏は小型)、比較的運動量も多いため、ある程度余裕のある施設の中で飼われている。しかし放牧豚は文字通り、ケージなどで周りを囲っただけの山地で放牧される。これを、静岡県の富士朝霧という地域でやっている農家さんがいるのだ。

「そこの農家さんが一人でやってるんだけど、本当に大変でねぇ。知名度が低いから、販売ルートがないんですよ。」

きけばなんとあの「どっ○の料理ショー」にも特選素材として登場したらしい。ちなみにあの番組は、民放で初めて品種や農家にスポットを当てたということでは功績のある番組だと思う。

さてその肉をみてみるとおわかりの通り、最近流行の、豚肉なのにビッシリとサシが入っているというものでは全くない。むしろサシはほとんどなく、肉色も淡いピンクで、いうなればマグロの赤身といった感じだ。

石川社長が用意してくださったのは、肩ロースのトンカツ用とスライス肉だ。
さっそくお料理ジャイアンこと小池シェフに渡しておいた。

「もう、やまけんさんが『お料理ジャイアン』って書くもんだから、初めてのお客さんが僕を指さして『ジャイアンだ(笑)』っていうんですよ!」

というが、ほんとにジャイアンみたいなんだからしょうがない。レジの前には、お客さんがプレゼントしてくれたというジャイアンフィギュアも飾られていた。粋なことをやる人が居るもんだ(笑)

さて本日のジャイアンの腕もブンブン唸っていた。

「冷製カッペリーニのフルーツトマトソースにナマコとマグロを乗せました。」

ちなみに上にトッピングされている芽葱(めねぎ)だが、なんとこれを育種・生産しているブリーダーさんがぼんぼりに来ていた時に偶然遭遇した。先方もびっくりされていたが、実に情熱溢れる葱ブリーダーさんだった!ご存じないかも知れないが、野菜も果物もブリーダーが居るのだ。葱の世界ではおそらく不知火とが居なさそうな感じの方であった。来年の葱の時期にはぜひ食材塾に来て頂こうと思う。

で、この冷製カッペリーニが美味い。あたりまえか?ものすごい贅沢食材である。だけどナマコは、フルーツトマトの美麗なソースにはちょっと癖が強すぎかもしれない。

「コンソメスープに平貝(タイラガイ)とノレソレ、山菜を合わせました。」

うおっ なんじゃこりゃ!
コンソメ椀ものである。一口啜ってみるとまごうことなきコンソメである。小池ちゃんこのコンソメ、店でひいたの?おそらくそうだろう、寝る時間惜しんで料理ばっかりしている、だからジャイアンと呼ばれてしまうのだ!しかしこれは美味い!

平貝の貝柱は「ジャクッ」とした歯触りが楽しい。切り分けられた貝のヒモの部分を食べて驚いた。
「スモークしてるじゃん!」
石川さんと顔を見合わせる。繊細なコンソメを邪魔しない程度の軽い薫煙をかけているようだ。そして山菜のコゴミの旨さと、ノレソレの絶妙なツルツルヌルリン感がたまらない。

「ワカサギを飯尾醸造の紅芋酢でエスカベーシュにしました、こちらの皮で包んで食べてください。」

まだ記事にしていないけど、先日、京都の宮津にある飯尾醸造に、お料理ジャイアンともども見学に行ったのだ。

「富士酢は最高ですよ!料理の味を引き出す酸味と薫りなんです。」

というだけあって本当に繊細なワカサギの旨さを引き出している。

次に出てきた野菜と豆の煮込みも実に美味かった。

白インゲンを中心に色んな野菜と肉がはいっているが、複雑に煮込まれていてわからん!しかも上にジェノベーゼ(バジルのソース)がチラされているのだが、この香りが小さなインパクトになって舌をダレさせない。ミネストローネにジェノベーゼを入れるような使い方が絶妙。これ、スゲー美味かった。

「バルバリー種の鴨の串焼きです!」

これはもういうこと無しだろう。

ちなみにジャイアンは料理によって塩を使い分けている。アンデスの塩、死海の塩、沖縄の塩、与論の塩など常時8種類程度を、料理別に使い分けているということなのである。

「さて、本日のメインイベントです!」

といって出てきたのが二種類の豚肉のイタリア風カツレツだ!

左が放牧豚、右がイタリアのなんとかという豚だ(名前忘れました)。
このテクスチャだけでも相当に違うのがおわかりいただけるだろう。

イタリア産の豚は切り口に脂をたっぷり湛えた、グラマラスな仕上がりだ。中に赤身が残った絶妙な状態のをそのまままるごと頬張って噛み締めると、中央からジュッと肉汁が染み出てきた。中堅というレベルの強さの、バランスを保ちながらも強い個性の豚だ。

「うまいねぇ、美味いですよ!」

と石川さんがニンマリする。そして満を持して放牧豚にとりかかる。

予想では放牧豚はサシがないため少しぱさついた淡泊な味ではないかと思っていた。
しかし違った!
淡泊という点はたしかにそうだが、それは「端麗」と言った方がいいような味である。かつ、サシがほとんど無いにもかかわらずシットリとした肉質で、ぱさつき感は全くない!脂の部分も上質で、カツの厚みなのに全く重さを感じない。これは素晴らしい肉だと思う。黒豚(バーク)系の特質とは全く違う面白い味だ。

その場で生産者の方へ連絡をして頂いて品種を確認すると、驚いたことによくあるLWDである。だけども肉の特質はまったく違う方向性だと思った。かなりの好感を持ってしまった。

「これは揚げ方にもポイントがあるんですよ。普通のトンカツみたいにタップリの油で揚げちゃうと、熱が入りすぎて旨味が全部抜けちゃうんですよ。イタリアのカツレツは少なめの油で、半分くらいの厚みが油から出ちゃってるくらいにしてゆっくり火を通していくんです。だから熱や空気、水分が肉から急に逃げたりしないで、旨さを封じ込められるんですよ。その代わりすんごく時間かかりますけどねぇ~」(お料理ジャイアン談)

なるほどである!

「放牧豚、旨い肉ですね!味がしっかりしてます。で、やまけんさん、もう一品、スライスの放牧豚で作ってみましたよ!」

と出てきたのが、スタミナ丼風の肉丼だ!

これ、小池君のスペシャルな和風ダレを使用したものなのだそうだ。

まあこの威容をみればおわかりの通り激ウマである!
甘辛ダレが染みた放牧豚は適度に柔らかく適度に歯応えがあり、そしてしっかりとした味が染み出てくる。「お口の中でとろけちゃ~う」なんていう形容詞の逆を行く、質実剛健な味なのだ。
この肉、いってみれば岩手県の山形村の放牧牛である「短角牛」の豚版といえるかもしれない


ところでこの豚丼についていた椀がマタ超絶であった!
オマール海老のコンソメだそうだ。これに強烈にノックアウトされてしまった!オマールだけで煮出したという強烈な海老テイストの濃厚なコンソメ、とてもじゃないが丼一杯は飲めないほどに圧倒的存在感のある液体であった!

「やまけんさん、あれやりますか?」

ああ、あれ!? やってちょうだい!
というのは、先日秋田県に行って来た際に入手した、ハタハタ100%の魚醤である塩汁(しょっつる)の素晴らしいのを味付けに使ったパスタだ。魚醤はちょっと臭いもの、と皆思っているかも知れないが、諸井醸造所というところの塩汁はまったく臭みがない、素晴らしい逸品なのだ。これがパスタに合う。詳しくはもう少ししたら秋田編で書くからね!

この塩汁をベースに、細めの乾麺にフルーツトマト、そして山菜である「うるい」をチラしている。「うるい」を使ってくれというのが僕のリクエストだ。この山菜、パスタに絶対的に合うのだ。

思った通りのまろやかな旨味。フルーツトマトのコクのある甘み、酸味とすばらしいマリアージュなのである。

「いやぁ、美味かったですよジャイアン!」

と、小池シェフと石川さんが料理談義を始めるが、二人とも体格的キャラがかぶっている(笑)

べにふじの石川社長とも乾杯である。この方も実に筋のとおった行き方をしていらっしゃったのだ。

最後に出てきたドルチェが奮っていた。

これ、なんだと思う?
先日種子島の黒糖を書いたと思うが、あの黒糖の延べ棒2枚を小池君にあげておいたのだ。

「それで作った○○○○です!(←名前忘れました)卵と黒糖を混ぜて湯煎しながらオーブンで焼き、冷蔵庫で固めたものなんですよ!」

これが、、、
もう言葉が出てこないほどに美味いのだ。黒糖の、あの他に何もいらないと思わせる複雑な世界観の味と香りに卵の優しい風味があわさり、とてつもなく重厚で拡がりのあるドルチェになっている。

「もう黒糖の残りが少ないんで、来週前半でなくなっちゃうと思います」

ということなので、食べてみたい人はすぐに行ってみた方がいいと思う。電話入れないとキツイと思うぞ。
とはいえこの黒糖、先日書いたように、日本橋三越に再来するので、また復活する可能性もあるが。

ああ満腹だ。石川親子にも満足して頂けたようだ。

「ごっそさん!」

しかしとにかく 本日のメインである放牧豚のように素晴らしい、面白い食材の流通がうまくいかないということが、自分も含め、この国の食を支える意識や仕組みの脆弱さを物語っている。食べ物に関していえば、「佳いものを作れば売れる」とは言い難い状況なのである。

「なんとかしなきゃね」

と石川さんと話しながら帰った。
放牧豚オフ会? んー しばらくオフ会はお休みにしたいしな、、、

Posted by yamaken at 01:52 | Comments (8) | TrackBack

2006年02月25日

ちょっとしたテスト

関係者以外は無視して下さいませ!


Posted by yamaken at 23:17 | Comments (5) | TrackBack

2006年02月24日

富良野でこんなに食べました速報画像のみアップ

とはいってもこれでごく一部です、、、(苦笑)

今日のラジオ、聴ける人は聴いてみてくださいね!


























Posted by yamaken at 10:39 | Comments (8) | TrackBack

2006年02月23日

ラジオ番組のお知らせ。

昨夕、札幌に移動しました。本日夜に帰京します。

さてお知らせです。明日24日、NHKラジオ第1放送(全国放送)15時10分~に放送される「ビュッフェ131」という番組に出ます。

NHKラジオ第一放送の番組表
http://www3.nhk.or.jp/hensei/r1/20060224/frame_12-18.html

なんと1時間まるごと食材に関する番組だということなのですが、その中で旬の食材を紹介するという役割を仰せつかりました。

時間が時間なので聴くことができる人は限られるでしょうが、、、
ラジオをお手持ちの方はどうぞよろしく。

富良野の速報画像をアップしたいがホテルのLAN経由ではFTPできない!ううむ、、、
一発だけ、ドン!
s-IMG_4792.jpg

Posted by yamaken at 08:35 | Comments (2) | TrackBack

2006年02月21日

北海道食いすぎ中。

毎日ものすごい食い倒れ道中となっています、、、
摂取カロリー数は過去最大級の可能性が出てきました。

ワッフル、パイ、シュークリーム、プリン、ケーキ、カレー、チーズ、フレンチ、豆、芋、魚、汁、ジンギスカン、酒、ビール、ワイン、、、

しばらく出張しなくていいかも知れないっす。
回線と時間の余裕ができたら速報アップを試みます。

Posted by yamaken at 22:28 | Comments (5) | TrackBack

2006年02月19日

明日から激闘富良野編始まる!

明日から北海道富良野に出張にいって参ります。
もちろん「仕事です」。(笑)
この激闘スケジュールを観て下さい↓
WS000053.JPG


生きて帰ってこられることを祈って下さい、、、

Posted by yamaken at 01:01 | Comments (9) | TrackBack

2006年02月18日

ジビエオフ会 in カストール 無事終了! ワインとジビエの饗宴だった!


いやもう何も言うことはない。
いつもオフ会は最高。だから今日も最高のオフ会だった。
アミューズ、メインその1からその3まで、そしてデセール。
ワインはシャンパン~バイオダイナミックの白、白、そしてバイオダイナミックの赤。実に素晴らしかった!

2万円という、高額なオフ会に参加してくれた皆さん、本当にどうもありがとう。
そして藤野シェフ、カストールのスタッフの皆さん、どうもありがとう!最高のサービスでした。

2週間後くらいになっちまうかもしれませんが、詳しくは後ほど書きます。

まずは、速報写真を、、、


Posted by yamaken at 00:50 | Comments (9) | TrackBack

2006年02月16日

今年もやってきた! 山形県白鷹町 「まあどんな会」で、なんばんの粕漬けが生まれる瞬間をこの眼で観た! その1

新幹線から降りてすぐに仰ぎ見た山形の空は、それこそ抜けるような青さだった。改札を出たところに、山形県庁の職員にして、山形中の農村・集落をまたにかける地域興しコーディネータである高橋ノブさんがニマーっと笑って立っていた。

「よう、ヤマケンちゃん、待ってたよ。」

僕ら一行は、僕と嫁さん、フジテレビの撮影クルー3人の総勢5名だ。1月29日放映の「スタメン」を観た方は、まあどんな会の映像を目の当たりにしたと思う。まさにその撮影を兼ねた旅だったのである。

僕と嫁はノブさんの車に乗り、テレビクルー一行はワゴンタクシーでの追跡(!)となったのである。


昨年白鷹町を訪れた時に感動した、山形市内を望む山からの風景は、やはり絶品中の絶品だった。おそらく今頃はもう雪で一面真っ白だろう。

「ヤマちゃん、まあどんな会の加工場に行く前にョ、またうんめえ水があんのさぁ」

と車を向けた先には、五番御神酒(ごばんみき)という札が立てられた林があった。

林に足を踏み入れてすぐ、ん?と違和感を感じる。眼をしたにやるといきなり水面!
違和感は、あまりの透明度のため、水面を最初感知できなかったことに発していたのだ!

水面から数十センチ下には白い砂地。その砂がところどころ噴煙のように噴き上がり、水がこんこんと湧き出ているのだ。

「ここの水ん中にはサ、ちっちゃな海老が生きてるんだよ。その海老は水質が悪くなると生息できねーの。ちょっと掬ってみようか」

と高橋さんが柄杓で海老をおいかけ、すぐに柄杓の中に捕まえてしまった!

この写真の、柄杓の左上の方に黒く小さな影が見えるのがその海老ちゃんだ。この海老ちゃんを飲み込まないように水をそっとすする。限りなく清廉で柔らかい、超軟水のあま~い味が口中を冷やし、そして染みこんでいった。素晴らしい、、、これで緑茶を煎れたいものだ。

ちなみに山形市内からこの道を通ってまあどんな会のある白鷹町まで、なんと道一本で曲がらずに行けてしまう。民家をみやると、軒下に緑色のしわしわとしたものがつり下がっているのをみかける。

「あれが青菜(せいさい)だよ。漬物にするには、葉がぴんぴんした状態じゃ漬けにくいから、日に当ててしなびた状態にしてから漬け込むんだわ。」

なるほど、青菜漬けは一旦干してから漬けこむのか!陽光で干すことにより旨味も増すのかも知れない。ちなみに青菜と書いて「せいさい」と読むこの菜っぱ、激ウマの漬物であるいわゆる高菜の仲間なのだろうけど、植物学的に同じなんだろうか。すみませぬリサーチ不足です。

さて車は白鷹町へ入り、さらに上っていくと、道の脇に「まあどんなレストラン」の看板が掛かっていた!

「まあどんなレストラン」は、春から秋の間の、スキーロッジが閑散期になる間にまあどんな会が借り受けて営業する、予約のみのレストランだ。

スキーロッジだけに、景色は最高!実に雄大な山形の景色が拡がる。なんだろう、山形の山並みは、なぜか万人に懐かしいと思わせるような、枯れた味わいがある。出羽三山のような修験道の厳しいイメージもあるが、白鷹の山並みはとても優しく眼を癒してくれるのだ。

「あー 懐かしいなぁ、、、」

とつぶやいているのは、フジテレビのディレクターであるワタナベさんだ。彼はなんと山形出身。

「今回のロケ、無茶苦茶気合入ってるッス!」

ということなのである!

さてまあどんなレストランに足を踏み入れると、まあどんな会の面々が一同揃いのエプロンで立ち働いていた!

「あら、いらっしゃ~~~~~~~い!」

荷物を置いて厨房に入る。ここで彼女らの傑作郷土料理が食べられるのか!

と思って冷蔵庫を観て驚愕した!

「今日の料理にこんにゃくは入れないでください」

そう、何を隠そう僕はこの世でこんにゃくだけは食べられない!
物心つく前に、すき焼きに入っていた大量の糸コンニャクを喉に詰まらせ、戻してしまって以来受け付けないという、意識の形成前に深~く深層心理に刻まれた傷跡なのである。
ちなみにオーパ門前仲町店のトップバーテンダー、水澤君もコンニャクが食べられない!僕らは魂の兄弟なのである。自慢できないけど。

「いんやぁ~ やまけんさんが好きじゃねぇっていうから、今日の料理は芋煮もなぁんにも、こんにゃくいれてないんだよぉ!」

と、まあどんな会のリーダーである佐藤洋子さんが半分あきれ顔で言う!ごめんねぇ これだけは無理なのよ。

「あれ、何作ってるの、それ?」

「これはね、凍み餅(しみもち)。」


そう、カリッと揚げた餅をトロッと甘辛いタレにひたしたのが、まあどんな会の名物「凍み餅」なのである!


ご覧の通り全くの手作り。機械の入る余地がほとんどない、まさに土地の食べ物そのままの姿を残している人達なのである。

「さあ そんじゃぁ加工場に行く前にお昼ご飯を食べようかねぇ!」

やった!座敷に上がると、すごいラインナップの料理が立ち並んでいた!なんとこれが予約で食べられる定食デラックスバージョンなのである。

本当にテーブル一杯に、山形の農村の、本当に土の香りと地域の文化性の薫りがする食材が並んでいた!

■ワラビの一本漬け

醤油ダレに漬け込んだ長~いワラビの一本漬けは、飯のあてにも酒のアテにも最高なのだ!

■キノコと菜っぱの煮たヤツ、だと思う

ご覧の通り鮮やかな菜の歯触りと濃い緑の味と、甘辛い味付けが果てしなくご飯を呼ぶのだ!

■鮎の塩焼き 最初「アマゴ」と書きましたが鮎の間違いです(汗)

この鮎ももちろん天然物だ。内臓まで綺麗な味。

■アケビの味噌焼き

揚げたアケビの間にゴボウとニンジンと味噌で炒めた餡を挟んだもの。

アケビを食べたことがない人にはどう説明したらいいだろうか、、、茄子の身がもっとしっかりとしてほろ苦くて風味が強いものと言えばいいかな。これがまた白飯と酒を呼ぶのだ!

■特製のヤーコン漬け

ヤーコンは芋のような根菜で、シャキシャキした食感と糖度の高さで独特な風味を持つものだ。まあどんな会では漬物にしているが、これが実に抜群の食感なのだ!
ちなみにこれがヤーコンだ。

そしてこの綺麗な紅色は、実は木の実でつけているそうだ。なんてんのようなこの木の実、名前を失念したが、実に可憐な色づきの漬物なのだ!

そしてこれが無くては山形の冬は始まらない、青菜(せいさい)漬けだ。

しっかりとした塩で漬けることで、植物の乳酸と旨味がガチッと引き出される。ざくっとした食感、染み出てくる青菜のジュース共に最高である!

■芋煮(こんにゃく抜き)

はい、山形県の人には申し訳ない、こんにゃく抜いてもらいました。これがまた絶品!
関東以南の人間にはこの芋煮の旨さはあまりイメージできないだろうが、山形や仙台の里芋の旨さは実に格別なものなのだ!植えられている品種も、栽培上のこだわりも他産地には絶対に真似できないんではないだろうか。しっかりした食感がありながらトロリととろけ、ほのかに甘い香りが立ち上るこの芋はどうやったらできるのだろうか。謎である。

もちろん芋だけではなく塩蔵してあるキノコ類も豊富に入っている!これ、なんだっけ。タモギ茸だっただろうか、、、ネトッとした食感、濃い風味のダシが出る旨いキノコなのだ!


まあどんな会の人達からみれば「いつものご飯」なのだろうが、僕らには本当にご馳走以外のナニモノでもない。

「大根の煮付けにはよ、なんばんの粕漬けを少し入れてあるのよ。」


そう、なんばんの粕漬けは実は調味料にもなる!
大根の煮付けを通常通り造りながら、大さじ一杯くらいなんばんの粕漬けを加えると、途端に酒粕の甘さとコク、唐辛子の辛味とニンニクやゴマ、クルミなどの複雑な美味しさが解放されるのだ!

「これは美味いねぇ!」 早速真似することにした!

「あい、おまちどおさま。これが今年度版のなんばんの粕漬けです。」

おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっと
出たぁああああああああああああああああああああああああああああああああああ!

これが今年度版の粕漬けである!
甘くて辛い!美味くて辛い!デモとんでもなく辛い!あのなんばんの粕漬けの今年度バージョンなのである。

「今年は昨年より美味しいよ。だってほとんど原料はみんなで作ったものだもの。」

この言葉はこのあと加工場にいって立証されるのだ。さて今年度版の味を味わってみる。


炊き込みご飯の上にちょいと載せて一口食べてみる。
最初、酒粕の甘く薫り高い粒子が鼻孔に抜ける。そして瞬間的に、唐辛子(なんばん)の強いアタックが舌をびりびりと震るわせる!そしてにんにく、クルミ、ゴマなどの複雑な風味が第二段階として鼻孔を抜けていくのだ!

「美味いねぇ~ 辛いねぇ~ いやぁ 辛い! やっぱ辛いよッ でもマジで美味い!」

「それにねやまけんさん、今年の漬物は昨年のより美味いわ。『やんばえ漬け』っていうんだけどね。」


いやもうはっきり言ってこの漬物がまた実に美味い!
昨年度、セットにいれた「まあどんな漬け」よりもこの「やんばえ漬け」の方が一段と旨い。

紫蘇の実やニンジン、キュウリ、大根などが細かく刻まれて漬け込まれていて、ご飯に載せるとプアッと香るシソの実と甘辛い醤油の薫りが堪らない!

ああああああああああああああああああああああ
最高じゃないか!

この昼ご飯だけですでに3杯、ご飯をお代わり。具のたくさん入った芋煮も2杯お代わり。
いつでもやってやるぜ!の臨戦態勢なのである。

そして一服した後、加工場に向かったのである、、、

■なんばんの粕漬け と やんばえ漬け のセット 販売中!
http://store.yahoo.co.jp/organic/a4e4a4dea4b1a4f3bfa9a4d9a4c4a4afa4b7.html

(続く)

Posted by yamaken at 22:49 | Comments (9) | TrackBack

インド大使館後援の、すんごいヨガのセミナーが開催される

古くからのこのブログの読者さんはご存じの通り、僕は健康を保つためにいくつかのことをしています。ひとつは筋トレで、とにかく筋肉を増やして基礎代謝量を上げて、食べたものを少しでも多く消費する、いわゆる「燃費の悪い」身体を作ること。近くのジムに通って、せっせこトレーニングしてます。

もう一つはヨガです。実は僕は大学生の頃(っていったら15年前くらいか!ひええ)からヨガやってるんですねぇ。といっても、最近流行ってるパワーなんとかヨガとかそういうんじゃないですよ。ハタヨガという、ベーシックなものと、プラナヤーマという呼吸法を中心に行うクラスに通ってます。ものすごいクラスで、準備運動に腕立て・腹筋・スクワットをダラダラを汗を流すほどやってから、内蔵に強烈な刺激の入るアーサナ(ポーズね)をとって呼吸と意識を集中するというのを1時間半程度やるわけです。トレーニングでは鍛えられない身体の内側、内臓や意識レベルの鍛錬ですね。といっても全然鍛錬できてないんですが。

昔も書いたと思いますが、食品添加物とか農薬とかの不安を叫ぶ人が多いのですが、現代社会ではそれらを全くとらないで生活することが非常に難しい。だから、可能な限り採らない努力をしながら、あとは自分の身体の免疫力や自浄能力を上げることで対応していかなければならないと思っています。僕にとってヨガはその一つの手段です。

最近になって「デトックス」という言葉で、毒素の排出という考え方が出てきたようですが、そういう発想は中国やインドを中心とする医学体系の中では当然というかなんというか、、、なので、そういう新しいキーワードもいいけど、昔から続いている体系を勉強したほうが結局近道と思うわけでした。

さて
IMG_0454.jpgで、私のヨガの先生である紙屋まさみさんの先生が、インドのビハール・スクール・オブ・ヨガから来日してセミナーをしてくださることになりました。って、確か昨年も告知しましたね。一昨年から数えて3回目になるわけですが、おそらく今回のセミナーが一区切りとなります。

■第4回BSY世界ツアー講演
「本物のヨーガ プラティヤハーラ瞑想 ”アンタールマウナ” その理論と実践」
4月8(土),9(日)

昨年同様、インド大使館後援の由緒正しき本物のヨガのセミナーです。今回はアンタールマウナという瞑想法です。詳細は僕も理解できていませんのでチラシをご覧下さいませ。昨年はヨガ中級以上の人が対象だったのだけど、今年は初心者でも大丈夫。なのに、すごい奥義を教えてくださるそうです。ドキドキですな。

ということでご関心の方は上記リンクからお申し込みどうぞ。早くしないと昨年同様、すぐ一杯になっちゃうと思いますので、、、

Posted by yamaken at 22:01 | Comments (0) | TrackBack

2006年02月14日

金子画伯、トリノで活躍!

00_main.jpgといっても、競技に出るわけではないが、、、(笑)

このブログの左側の僕のキャラクタ図を書いてもらっているデジタル漫画家の金子重人は、大学時代からの親友だ。実はトリノオリンピックのキャラクタに彼のイラストが採用されている!asahi.comのトリノオリンピック速報をみている方はもうお馴染みかも知れないが、、、

■asahi.comトリノ五輪
http://www2.asahi.com/torino2006/howto/

色んなイラストが掲載されているようなので、asahi.comをぜひチェックして頂きたい!
ガンバレ画伯!

Posted by yamaken at 09:49 | Comments (0) | TrackBack

2006年02月13日

南海の極楽アイランド・種子島縦横無尽~鉄砲より魚!その3 種子島黒糖はダイナミックレンジの広い味だった!

驚愕の首折れ鯖を食べ、ホクホクしながら車に乗って移動した先は、海べりにあるちいさな小屋だった。

ご覧の通りカッとした日差しが降り注ぐ、写真だけだと冬とは分からない気候だ(実際は割と寒い)。

「ここは沖ヶ浜田というんですが、昔ながらのやり方で黒糖を作っているんですよ。ぜひ見学をしていきましょう!」

おお!なるほどこの小屋は黒糖を作る小屋だったのだ。そういえば島内を車で走っていると、トウモロコシの幹を少し中細くしたような節のある植物がたくさん植えられている。それがこの種子島でおそらく最も多く見かける作物であるサトウキビなのである。

これが収穫されたサトウキビだ。この束が無茶苦茶に重たいが、これを担いで収穫作業をするのだそうだ。

3棟ある小屋の内、最初に案内してもらったのが、が原料のサトウキビを圧搾して糖液を絞る場所だ。
農家のおばちゃんがほっかむりをして、キビをローラーに押し込んでいく。金属製のローラーがこれをみしみしと潰し、その糖液を絞り出すのだ。絞られた糖液は床下に仕込んだパイプで煮詰める釜のある小屋へと流れていく。

「今年はサトウキビの質がとてもいいんですよ!ちょっと囓ってみてください」


とサトウキビの軸を渡してくれた先端を噛みちぎる。途端に、すごく堅いウエハースのような食感の中からジュワッと甘い糖液が染み出てきた!これが何とも実に清涼感のある、佳い甘みなのだ!上白糖のような純粋に甘いだけのものではなく、木が土から吸い上げた雑多なミネラルの素子が甘みの中にとけ込んでいるのを感じる。

「美味いですねぇ!こりゃ最高のおやつだ。」

「そう、種子島の子供らはこれを渡されてしゃぶりながら走り回ってるんですよ。」

ちなみにサトウキビの絞り滓(かす)は全て発酵させて堆肥にして、畑に返すそうだ。

「こちらがこのへんの町議をしている長野ひろみ先生です。この沖ヶ浜田の後押しをしてくださってるんです」

とご紹介頂いたのが、町議の先生とはイメージのかけ離れた、颯爽とした女性だった。きけば種子島で生まれ育った後、長年東京やNYなどでバリバリのキャリアウーマンとして働いていたのだが、そんな生活に見切りをつけてUターンをしてきたという。

「種子島にはサトウキビ生産者がたくさんいるんですけど、自分達だけで製糖までする事例はあまりありません。ここ沖ヶ浜田は、農家さん達が自分で製糖まで行う数少ない場所なんです。もちろんその製法も昔ながらの手作りで、ここでしか出ない味わいがあるんですよ。ぜひご覧下さい!」
そう言って2棟目の小屋に誘ってくれる。この2棟目の小屋が製糖の中枢部で、薄暗い中にもうもうと湯気が立ちこめる場所だった。

「こちらがもう長年黒糖づくりをされている超ベテランです」

お名前は失念してしまったが、この方の顔が実に素晴らしいのだ!

これぞザ・職人。いろいろと説明をして頂いたのだけど、ごうごうと燃える薪とグツグツ煮詰まる糖液の音で何もきこえんかった。彼が持っている棒の先には四角い柄杓(ひしゃく)がついてあって、これで糖液を混ぜたり移したりするのだ。


釜は長方形のものが3つ、火力を違えて連なっている。手前側が強い火力で最初の工程、奥に行くに従って煮詰まった糖液を移す釜になっているらしい。

3つの釜の下部にはごうごうと火を送り込まれている。この釜焚きをしている方は灼熱の炎にあたりながら黙々と薪を投げ込んでいた。

糖液はリニアに3工程で煮詰められるわけではなく。2槽目の糖液を少し1槽目に戻したり、ということを頻繁に行いながら濃度を調整していくらしい。

しかし盛大に湯気が噴き出す中、どうやって濃度を見極めるのだろう?フツフツと沸き上がる泡の大きさで判断するのであろうか。判断を誤るとこげ付いたりするのだろう、単純作業だとはとても思えない、要所の判断要素に満ちた技だと感じた。

「煮詰まった糖は、冷やし鍋に入れて練り込まれます。ここの練り込み方で黒糖の粒子の質が決まるんです。」


「どれ、舐めてみてください」

と差し出されたヘラには茶色の滑らかな流体がトロリと留まっていた。

まだ熱いその流体を指先にすくって口に運ぶ。舌の上に載せると、まだ固まる前の黒糖の熱さで活性化された甘みより先に、本当に複雑な香りが鼻孔に抜けていった!強く粗野でダイナミックな、ガツンとくる香り。これをなんと表現したらいいのだろう?そして、純粋な砂糖とは全く別世界の、いくつもの旨味のレイヤーが折り重なったような甘さが味蕾に染みこんでいくのだ!

「これは美味い! この黒糖一つだけで宇宙みたいな世界観ですよ!」

「黒糖はサトウキビが獲れる場所と製糖工場で全然味が違うんですよ。沖浜田の黒糖は本当に美味しいんです。宣伝下手で、島外の人は誰もしらないけど、この黒糖はどこに持っていっても恥ずかしくない品質だと思います」


まったくその通りである。実に最高だ。

「あとね、これこれ。練り上げた黒糖じゃなくて、アメになった状態のを食べてください。」

と言って長野さんが、練りをしていた若い男性から手渡されたのが、あまりトロトロと透明な蜜の状態の砂糖だ。

「種子島の子どもは、学校帰りとかにサトウキビの向いたヤツをもってこの工場に来て、アメをトロッとかけてもらって、それを舐めながら家に帰るんですよ!」

ああ、なんて素敵な光景なんだろう。
しかもこのダイナミックレンジの広い黒糖とアメをおやつに食べていれば、豊かな味覚が鍛えられること間違いないと思う。

「安納芋も食べてくださいよう」

と、釜の横にしつらえられた囲炉裏で焼かれたこぶりな安納芋とお茶をいただく。


このスペースで入れ替わり立ち替わり、作業をしている人達が休みを取るのだ。

さて第三の小屋では、練り上げられた黒糖を固めている。木枠の型でレンガのように固めるものと、

このようにバラバラな塊にする2種類を製造しているようだ。

ちなみにこの黒糖の価格、驚くほど安い、、、
といっても、白糖などの値段からすれば高いのかも知れないが、それにしても安い。価値からするともっと高くていいと思う。ので、ここには書きません。

種子島の水先案内人である泉元さんが、ご自分用に買われたブロック上の黒糖を惜しげなく僕たちに下さった。これはぼんぼりの小池シェフやいろんな人にあげて、何か作ってもらおうと思ったのであった。

「実はこの沖ヶ浜田の黒糖にお声がかかって、日本橋三越で4月11日から6日間、物産展に出展することになったんです。もし、御紹介いただけるなら、、、」


もちろんもちろん!
こんなに尊い黒糖だ。たくさんの人の口に入ればいいと思う。
近くなったらまたブログに書かせて頂こうと思う。


しかしこの長野広美先生、実に素晴らしい町議さんである。ご活動、応援してます!

「さてじゃあ昼ご飯食べにいきましょう!」

(続く)

Posted by yamaken at 23:53 | Comments (4) | TrackBack

2006年02月10日

銀座 食学塾にて、この国の食の安全性を評価する本丸からゲストを迎える。

毎月恒例で実施している銀座 食学塾 (私が事務局を務める「就農塾」および「食材塾」とは別の組織です)ですが、いよいよ次回2月14日、重要なテーマが採り上げられます。

日本の食品の安全性を評価する専門機関である、内閣府の「食品安全委員会」の事務局 リスクコミュニケーション官である西郷さんをお呼びしての会だ。そして、お話しの聞き役というか、コミュニケータを私が務めさせて頂くこととなった。食品安全委員会は、いわば「本丸」だ。時期的にも米国産牛の禁輸問題が再燃しており、なかなかに興味深い会になるだろうと思う。

ただし、エキサイティングになるであろうBSE問題にこだわらず、同委員会がどのように機能しているのか、安全性の評価とはどんなものなのか、ということに焦点をあてる会にしたい。

最近どうも誤読されているようだが、食品安全委員会が「米国産牛を容認した」という論調が多いが、同委員会の報告書を読んでみれば、そう単純に言い切れる物ではないとわかるはずだ。報告書には、「米国・カナダに関するデータの質・量ともに不明な点が多い」ということが前提となっている。それでも結論を急がれているため、「管理措置の遵守を前提に評価」した結果としては、リスクの差は日本と比べあまり大きくないと言っているのである。そして、「これらの前提の確認はリスク管理機関の責任であり、前提が守られなければ、評価結果は異なったものになる。」としている。

そして先日、SRMの除去がされていない肉が見つかって大変な騒ぎになっているが、これに関しても

「SRM 除去については、米国及びカナダにおけると畜場での監視の実態が不明であり、リスク管理機関による安全担保についてもその実効性に疑問が残る。特にせき髄片の牛肉等への混入は、その確率は低くとも、起きた場合にはリスクの要因になり得る。そのような場合には、SRM 除去に関しては、米国・カナダの牛に由来する牛肉等のリスクが日本のものと同等かどうかは不明である。そのため、せき髄除去の監視体制の強化を図る必要がある」(原文ママ)

と、極めてまっとうなことを報告書として提出しているのである。
関心のある方は下記で全文をお読み頂きたい。

●米国及びカナダ産牛肉等に係る食品健康影響評価
http://www.fsc.go.jp/sonota/bse1601.html

ということで、この食品安全委員会が日頃どんな活動をしているのかを知るいい機会だ。まだ参加枠はあるそうなので、関心のある人は申し込みをどうぞ。でも、BSE問題だけについて話をうかがうわけではありませんので、そこんとこ、よろしくお願いします。

          『銀座 食学塾』

【テーマ】    『もっと安全なモノが食べたい!』
       ―― 食の安全、常識と非常識 ――

 第9回銀座食学塾は、講師に内閣府食品安全委員会事務局リスクコミュニケーショ
ン官西郷正道氏をお迎えして開催します。最近のアメリカ牛肉の輸入再開、中国産野菜の残留農薬、畜産や水産で使われる抗生物質などなど、広く「食の安全について」議論していきたいと思います。
 司会は、ブログ「やまけんの出張食い倒れ日記」で今話題の山本謙治氏にお願いします。

【開催日】 平成18年 2月 14日(火)
シンポジウム  19:00~20:30   
交流会      20:45~22:00

【参加費】  シンポジウム    一般 1,000円  学生   500円
        交流会       一般 3,000円  学生 1,000円
   
【会場】 シンポジウム   : 畜産会館 (紙パルプ会館向い側) 
      交流会      : 紙パルプ会館1階 ラウンジパピエ 
         (〒104-8193東京都中央区銀座3-9-11)
          銀座線「銀座」駅より徒歩2分(A12の出口)
         (お問合せ): TEL03-3584-8111(代表)
         (アクセス): http://www.kamipa-kaikan.co.jp/   )

              ~プログラム~

第1部シンポジウム  『自分の身体は自分で守ろう!』
               ―― 食の安全を考える ――

 講師 : 西郷正道氏 内閣府食品安全委員会事務局 リスクコミュニケーション官

昭和54年3月筑波大学第二学群生物学類 卒業
昭和55年4月農林水産省 入省(東京肥飼料検査所)
昭和61年10月農林水産省農蚕園芸局肥料機械課管理登録係長
平成2年4月外務省在インド日本国大使館一等書記官
平成3年4月 農林水産省農林水産技術会議事務局国際研究課課長補佐
平成5年6月農林水産省農蚕園芸局農産課課長補佐(環境保全型農業対策室)
平成11年4月 農林水産省農産園芸局肥料機械課課長補佐(総括)
平成13年1月 農林水産省大臣官房企画評価課環境対策室長
平成15年7月内閣府食品安全委員会事務局リスクコミュニケーション官
平成5年から平成12年の間、OECD農業委・環境政策委員会合同作業部会副議長


司会(聞き手) : 山本謙治 株式会社グッドテーブルズ 代表取締役社長

1997年慶応義塾大学院 政策・メディア研究科修士課程卒業。
卒業後、株式会社野村総合研究所に入社、ECビジネスのリサーチ・コンサルティング
業務に従事。
2000年5月ワイズシステム株式会社入社、青果物B2B部門の立ち上げ後、産地の商品企
画・開発、マーケティングコンサルティングを実施。
2004年5月株式会社グッドテーブルズ設立 代表取締役就任。
主に、農産物商品の商品企画・開発・販売、農産物のマーケティング・調査全般、農
産物生産・流通に関する情報化コンサルティング全般、トレーサビリティシステムの
企画・開発・運用を行っている。
             

第2部 交流会
今回は、湘南で養豚業を営む宮治氏が自慢の豚肉を会場で炭火で焼いてご馳走してく
れる企画を用意してます。ご期待ください!


【定員】 70名

【主催】 『銀座 食学塾』

【協力】 『未来塾21』
     『新世代の会』
     『日本オーガニックネットワーク』

【お申し込み方法】
以下の内容をご記入の上、メールまたはファクスでお申し込みください。
お申し込みは、2月10日までにお願いいたします。

●お申し込み先  Email: shokugaku@aguri-tokyo.co.jp
FAX 03-5540-4118 TEL03-5540-4117

         ファックス番号 03-5540-4118

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・切り取り・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    第9回『銀座 食学塾』参加申し込み書

  ◎第1部 シンポジウム      (  参加 ・ 不参加  )
  ◎第2部 試食会&交流会   (  参加 ・ 不参加  )
   1. 氏名
   2. 所属(会社名等)
   3.TEL&FAX
   4.メールアドレス
   5.紹介者(所属ML等)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【お問合せ】 
  『銀座食学塾』事務局 有限会社アグリクリエイト(内) 
                高安和夫
TEL:03-5540-4117 FAX:03-5540-4118
E-mail: takayasu@aguri-tokyo.co.jp  
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

Posted by yamaken at 10:31 | Comments (4) | TrackBack

2006年02月08日

第一回食材塾大根開催! だいこん19種類を食べ比べしたことがありますか?

以前告知したとおりだが、ある野菜品目について10品種以上を集め、様々な形で食べ比べをするという「食材塾」を実施していくこととした。その第一回目、トライアルバージョンを先日、ぼんぼり京橋店で実施した。

■「食材塾」というのをやります。 第一回目は「大根10種!」http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2006/01/post_714.html

ほとんど1週間前くらいに急に告知したにもかかわらず、定員の25名を突破、28名で臨むこととなった。そして当日食べ比べする大根だが、当初は10種程度と考えていたのだが、予め用意をお願いしていた先からの大根が12種に増え、そのうえ

「そういう面白いことをやるんだったらうちも送るから!」

ということで急遽7品種が追加され、計19種!というオソロシイ大根の山がぼんぼり京橋店に築かれることとなったのである。


当日は日曜日だったためぼんぼりは定休日だったが、ほぼ平常営業通りのスタッフが朝から集まってくれ、刻みと茹でなどをしてくれた。この会、仕込みが凄まじく大変なのである。

生(イチョウ切りとスティック)
浅漬け(甘酢)
茹で

という3種の食べ方でそれぞれの品種を食べ比べるので、3×19品種=57通りの食べ比べをすることになるのだ。こんなに凄まじい会もなかなか無いだろう。

しかも集める品種がまたスゴイ。

黒崎三浦ダイコン 
江都青長ダイコン
天安紅芯ダイコン
耐病総太りダイコン
春系三浦ダイコン
冬みねダイコン
レディサラダダイコン
小桜ダイコン
淡桜ダイコン
黒長ダイコン
黒丸ダイコン
辛丸(辛味ダイコン)
桜島ダイコン
黒崎三浦(三浦の三浦大根×千葉の三浦大根)・F1
耐病総太り
女山三月大根
源助大根
源助大根(大きくなりすぎて出荷できないもの)
紅芯大根

おそらくよくご存じの方はおわかりだろうが、大根といっても非常に様々な用途の大根を集めているのである。一ジャンル、今回手配できなかったのが漬物用(たくあん用)の品種群。「寒風」シリーズという名品があるのだが手配が間に合わなかった。残念。

ちなみに女山三月大根という、あまり聴いたことがない品種がある。これは長崎県のはちまき生産者組合というグループの岩崎さんから送られてきた大根だ。岩崎さんは自家採種の名人として有名な農業者さんだ。自家採種とは、様々な種を掛け合わせ、選抜を繰り返し、自分の好みの品種を創り出してしまう、いわば民間のブリーダーだ。しかも彼は、F1とよばれる交雑種ではなく、自家採種が可能なものばかりを扱っている。彼の本も出ているので関心のある方は参考にして欲しい。

岩崎さんちの種子採り家庭菜園岩崎さんちの種子採り家庭菜園
岩崎 政利


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さて会はまず座学。大根の由来や品種としての特性について、管理栄養士の田中千尋から説明。当日の進行はすべて彼女が行った。

その後、各テーブルに分かれていよいよ大根の食べ比べ大会。あまりに人数が多いため、数品種ずつ大皿に盛り分け、回していくというスタイルにした。参加者の皆さんも工夫を凝らし、写真のようなジャッジシートを作って並べたりしていた。参考になります。

生の大根を食べるところから始まるわけだが、全ての品種がまったく違う個性を持っていることに皆さん驚いていた。

「どれ一つとして同じ味がありませんね、、、」

そう、野菜の味は品種×産地×栽培方法という方程式で決まるのだ。同じものは一つとして獲れることがない。

ここから、浅漬け19品種、そして茹でたもの19品種を食べ終わるまでに1時間半はタップリかかっただろうか。みな、大根に含まれる辛味成分イソチオシアネートの作用で胃が痛くなったはずである。でも大丈夫、大根の主成分であるジアスターゼによってすっきり消化されるはずである。

「さてじゃあ、ぼんぼり京橋店シェフによる大根料理です!」

これが凄かった!
ぼんぼり京橋店のお料理ジャイアンこと小池君による大根料理のオンパレードである。

「ちょうどいいんで、余ってる食材使っちゃいますよ!」

といって出てきた料理がスゴイ!

■レディサラダ大根のカルパッチョ、レバーペーストと自家製ラルドのせ

■福島県産蕎麦粉の手打ち蕎麦パスタ 辛味大根のせ

■三浦大根入り中華まんじゅう

■三浦大根のつみれ汁

■フォアグラと大根の煮物にパルミジャーノをかけて

■大根リゾットのカレー風味

もう参加者からは

「これ食べただけで5000円の価値あるよ!」

という声が出たくらいの出来映えであった!
ちなみにどの料理も平常時もできるものが多い。中華饅頭は最高に美味い!ぼんぼり京橋店にいくことがあったら頼んでみて欲しい。

今回は、メイン農場の他に特別栽培農産物のネットワークとして著名ならでぃっしゅぼーやさん、そして石川県の「六星」という生産者団体さんから大根の提供をいただいた。ここで感謝の意を表したい。今後もよろしくお願い致します!

会の詳細についてはここでは述べないが、4月以降、この食材塾は定期的にやっていくつもりだ。
食に関心のある方でも、一つの品種を一気に10種以上あつめて食べ比べる機会はすくないだろう。月代わりでいろんな野菜・果物をたべていただくこの会、今後また告知をするのでお楽しみに。ちなみに準備が大変なので、次回からは人数をもう少し絞るかも知れません。

それと
就農塾第二期を開講します。4月から開講する予定。こちらは別途また告知しますので、関心のあるかたは是非。

Posted by yamaken at 12:09 | Comments (7) | TrackBack

2006年02月07日

低価格な気象観測ロボット「ウェザーバケット」が東山田中学校に設置された!

これも食い倒れネタではないので紹介だけにしますが、農業関連で利用されている気象観測ロボット「ウェザーバケット」が、横浜の東山田中学校に設置されました。

東山田中学校は現在最年少になるのかな?私の大学の同期である本城しんのすけが校長を務める学校です。元・楽天の創業副社長で、その後同社を退社し教育へ身を投じて後、しばらくまえにちょっとだけしょうもないニュースになったヤツ(笑)です。ちなみに僕の本の最年少読者は彼の娘であることが現在判明しています(笑)

彼が公立の学校で試みている様々な面白いことがあるのだけど、ウェザーバケットの導入は実にタイムリーで面白いと思います。もともと安価な気象ロボットであるウェザーバケットは電子百葉箱なのだから。
ちなみに最近いくつかのメーカがこの製品を自社製品として宣伝しているようですが、オリジナルは北海道江別市のアグリウェザー社および函館のSECという企業の製品です。

詳しくは農業用センサー機器についてのブログ「アグリセンサー」に書いていますので、何じゃらホイ、という方は是非観てくださいませ。
■アグリセンサblog
「神奈川県横浜市 東山田中学校の挑戦が始まった!」

http://blog.agrisensor.org/

そもそものウェザーバケットについては下記の記事をご参照。

http://blog.agrisensor.org/archives/2005/06/post_3.html
http://blog.agrisensor.org/archives/2005/11/post_11.html

だんだんと面白い時代になってきました。

Posted by yamaken at 18:40 | Comments (0) | TrackBack

今週号の週刊アスキーに

as.jpg私の赤いW-ZERO3”シャーポン”の記事が掲載されています。食い倒れ系の話ではないんですが、ご関心のある方はぜひ買って読んで下さいね!

IT系のライターでもないのに、なぜか見開き2ページです。んー
これ、4週連続なのですが、4週目には、皆さんがあっと驚くあの人とあの店が出てきますよ、、、
かなり爆笑していただけること間違いないッス。

■週刊アスキー
http://weekly.ascii24.com/wam/

Posted by yamaken at 17:35 | Comments (2) | TrackBack

2006年02月06日

南海の極楽アイランド・種子島縦横無尽~鉄砲より魚!その2 朝からバンザイ首折れ鯖フィーバー!

熱狂の一夜が明けた朝、はっきりいってかなり眠い。10時にはロビーに昨日空港に迎えに来てくださった面々(町会議員センセイ、Uターンサポートセンターの西さんご夫妻、鍼灸士のいずもとさん、ボディーガードさん、カメラマンさん2名)が揃っている。なんで種子島ではこんなにたくさんの人が出迎えてくれるのかというと深~い事情があるのだけど、それは内輪の話なので割愛させて頂く。

さて本日は種子島内をかなり自由奔放に飛び回る設定で、午後に商工会議所にて講演をすることになっている。

「まずは直売所にでも寄りましょう!」

と、中種子町内の直売所へ向かう。

ちなみに種子島は縦に長い島で、北から西之表市(にしのおもてし)、中種子(なかたね)町、南種子(みなみたね)町という3つの市町から成っている。とにかく鉄砲伝来とロケットが有名な島だが、それ以外にも特色が多い。例えば観光スポットとして奄美大島や屋久島があるが、それらと大きく違うのは山がないということだ。島内で標高が一番高いところでも282メートルしかないらしい。従って平地が多く、農業には向いている。ただし凄まじい風が吹くため、時期が限られるのが難であり、主作物はサトウキビやサツマイモ、茶といった耐性の強いものになる。

「ここが中種子の直売所です!」


ここ数年で全国的に巻き起こった農産物の直売所ブームだが、実際これによって地元の兼業農家の副収入的な位置づけが期待でき、盛り上がっている。

野菜には特にみるものがなかったが、沖縄同様、島らっきょうが出ていたので夜食用に一袋買う。それと、地元のお母さん達の加工グループによる瓶詰めの焼肉のタレがいかにも旨そうだったので買い求めた。りんご、バナナ、玉ねぎなどフルーツと野菜をたくさんすり下ろして味噌や醤油などを加えたタイプのものだ。旅に出るなら、こういう直売所は必ずチェックするといい。僕は旅先(出張先)では必ず地域のスーパー(全国展開している大手ではダメ)の調味料や惣菜コーナーを物色するが、直売所はさらにディープに、地域の食文化が反映された世界観を堪能できる。

さて一路西之表市に向かって北上する中、ふと運転してくださっていたIターン組のM氏が「ここがね、ちょっとやまけんちゃんにみて欲しいスーパーなんだよね」と言って車を停める。

「浜上(はまがみ)ストア」というこの店、どこにでもありそうな小さな万屋(よろずや)的佇まいだ。

「ここにはね、生け簀があるんだよ~!」

生け簀か、魚が売りなのね。
店に入り、惣菜や野菜のコーナーを眺めるが、とりたててみるものはない。ふうんと思いながら鮮魚コーナーをふらりと廻ってみて驚いた!


マジでスゴイ生け簀だ!デカイ水槽に多種多様な魚の入ったコンテナがずぶずぶと放り込まれ、さながら水族館状態である!

「この店にはね、種子島内のおもだった料理屋からの注文がくるんですよ。だから港に揚がった一番いい魚がここに来るんです!」

へええええええええええ
ちなみに生け簀の脇には魚を捌く部屋があり、そこにはなんともひょうひょうとした顔のおっちゃんを先頭に4人の男女が、素晴らしい手際のよさできっぷよく魚を捌いていた。

その足下には大型の魚がまだビチビチとはね回っているではないか!よく見るとどの魚も血を流している。この時点で血抜きをしているわけである。そりゃ鮮度がいいはずだ!

そしてその部屋の手前の氷蔵ケースの前にドンと置かれたトロ箱の中に、何か僕の目に主張してくるものがある。

ん? これは、、、
この中央にある魚はもしや!?

首折れ鯖ではないかぁああああああああああああああああああ

トロ箱3分の2くらいの長さの鯖の、下方にある首がベコンと折れ曲がり、鮮度の高さを表す深紅のエラが覗いているのが分かるだろう。この地方特有のゴマ鯖を、水揚げ後すぐに首を折って脊髄に針金を通し、鮮度を保持したものだ。

「これは屋久島近くの沖で揚がったやつですね」

うおおおおおおおおおおおおおおおおお
青魚好きの僕としてはちょっと身の毛が立つほどの興奮である。
ちなみに首折れ鯖の右側にあるのはミズイカ(アオリイカ)だ。こんな素晴らしい魚がどんどんと置いてあるのだ!

ぐああああああああああああああ
悶絶である。
スケジュール的にはそろそろ次の地点へ向かわなければならないのでゆっくりはしていられない。
でも食いたい!
でも捌いて刺身にして、醤油を買って、んーーーーーーーーー どうしよう!

「おっちゃん、刺身にしてくれたりするの?」

「おお、いいよぉ!醤油もわさびもあるからよ!」

ま、マジ??
あとの問題は価格である。

首都圏では滅多に食べられない首折れ鯖。おそらく料理屋に行けば半身で2000円くらいはするんじゃないだろうか。うーん しかしぜひとも食べたい! しょうがない一匹2500円以下だったら食べようじゃないか!

「おいちゃん、この首折れ鯖、いくらくらいで刺身にしてくれるの???」

「えーとね、これはちょっと大型だからな、、、」


うーんとちょっと考えたおっちゃんが、次の瞬間に大日如来のごとき後光を発した。

「えーとね、通常は700円だけど、これは900円。

うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお

ドンッ!

シャッ!

ツーッ

スッスッスッ

と、おっちゃんの真横の特別リングサイドで撮影しながら驚倒! みてくれこの切り身の長さ!
都内の料理屋でチロッと出てくるようなケチなもんじゃない!

しかも半身ではなく一匹分なのだ!デカイ発泡スチロールトレイにギッシリと首折れ鯖の刺身が並べられる!なんと壮観な光景なのだろうか!もう、下半身がくがくの興奮状態である!

刺身醤油とわさびを付けてもらって、生け簀の水槽の脇にのせて食べさせてもらう!

「いただきまあああああああああああああす!」


みてくれこの美しい、透き通るようなゴマ鯖の身を!
ちなみにこのゴマ鯖に合わせるのは当然、鹿児島でスタンダードな甘い醤油である。醤油に甘草エキスやサッカリンなどが入った甘い醤油を嫌う関東の人が多いが、僕はこれも大好きだ。その地域でその味があるということには絶対に意味がある。それを味わずに、その地に来たという実感がどうしてもてようか。

醤油にまぶしたゴマ鯖の身を二切れ一度に口に放り込む。
トロリととろける、、、ではない!
モッチンモッチンとした、強くヤワヤワな弾力に満ちあふれた食感である!
タンパク質がまだ分解していない、本来の鯖の身が持つ弾力が身を支配しているのだ!
これが鯖だとすると、いつも食べている鯖はすでに加工品と言ってしまった方がいいと思うくらいの素晴らしい食感である!

ぐわああああああああああああああああああ

同行の皆さんにも奨めるが、みな一切れつまむだけである。ということは僕が箸で一度に4切れくらいガバッと食べないと終わらない!っていうかそういう理屈でとにかく食う!


こんな贅沢が他に在ろうか!?

もう最高である!

鮮度抜群の首折れ鯖を一本丸ごと、これだけで腹一杯になるくらいたべて900円である!
このためだけに種子島に来ても良いではないか!

しかもこのひょうひょうとした浜上のおっちゃんが最高である。

「うちの息子がよ、六本木で店やってっから、もしなんなら顔出して」

とくれた名刺は「春夏秋冬」という六本木の店のものだった。今度いってみようか。
ちなみに探してみたらなんと浜上ストアは、干物の通販をしている!

■浜上ストア
http://seitengai.com/hamagami/

さすがに鮮魚は買えないが、トビウオのあの濃厚い美味い干物が買えるのである!いや素晴らしい。

おっちゃんや店の人達に御礼を言って、車に乗る。朝のけだるさは吹っ飛んだ!

「やまけんさん、次に行く場所もまたディープなんですよぉ、、、」

旅はマダマダ始まったばかりなのだった。 (つづく)

Posted by yamaken at 09:04 | Comments (11) | TrackBack

2006年02月04日

ぬおおおおおおお 秋田はスゴイ!

前略
秋田の寒さは凄まじい!マイナス6度で順調に凍結中。
一日目はものすごかった!そして本日二日目もすごいラインナップです。
秋田県の銘酒蔵では、数年前とまったく造りが変わっていた!
そして秋田の冬の味覚は凄まじく美味い!
大・堪能中。
帰ってから書きますが
縦断コースは下記の通り。


2月3日(金)

  9:15 羽田空港(ANA)

 10:25 秋田空港

 11:30 昼食 「入船」 しょっつる鍋

 13:00 八森 酒造「白瀑」

       松岡食品「グリーン豆腐」

 15:00 能代 酒造「喜久水」

 17:00 天洋酒店にて秋田県銘酒利き比べ

 18:00 べらぼう(夕食)
  

2月4日(土)

 10:00 男鹿 諸井醸造(100%ハタハタのしょっつる)

 12:00 そば&ラーメン

 14:00 由利正宗

18:00 秋田空港(ANA)

 19:05 羽田空港

詳細は帰京後、種子島編と岡山編を書き終わってから!

Posted by yamaken at 06:50 | Comments (9) | TrackBack