やまけんの出張食い倒れ日記

台風のさなか、東京から20人の料理人が岩手を廻って短角牛と触れあった、食べた、料理した!その2

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さて、本番だ。というのもここ最近僕たちがやっている産地ツアーでは、食材の生産現場を観てもらった後に、実際に料理人さんに調理する体験をしてもらっているのだ。だって、食べてみないと分からないし、もっといえばカットや火入れをしてみなければ、素材の特性がわからない。

そして、岩手県には短角牛の産地が4つ(岩泉、久慈市山形町、二戸、盛岡)あって、それぞれ違う餌を与えている。だから味わいも違うのだ。それらを料理人自身に実感してもらうことが必要だ。

ということで、牛舎を見学した後は一路・盛岡へ。駅に隣接したホテルのバンケットルームで火入れ食べ比べ大会なのである。

トイレ休憩を兼ねて岩手食材の仕入タイムを、道の駅にしねで。

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岩手ではなーんてことのない大根やキノコ、でっかい椎茸に干し素材などをみんな物色。

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都内のスーパーじゃこんなふうに食用菊を売ってないしね!

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外へ出ると、台風はどこかへ行ってしまい、岩手山には雲がかかって冠雪しているよう。

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さて、ホテルへやって参りました。

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農林水産部長の紺野さんから、あらためて短角牛の生産分布について説明があった。

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さあここからは料理人の出番です!やる気ありそうな人を適時選んじゃいましたよー

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4大産地からはそれぞれ、リブロースと内モモを仕入れております。

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もう、この段階で肉の色やサシの入り方などが全然違う!

「あー、並べてみると全然違いますね!」と。

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さて、カッティングに入ります。鉄板焼き台が3台、コンロとフライパンに南部鉄器という布陣なので、料理人さんの得意そうな道具を選んでもらい、肉の厚みだけはだいたい揃えて焼いてもらうことにした。

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ミディアムレアで焼いてくださいネ、ということになったのだけども、火入れによってまったく味は変わるね、面白かった。

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久慈市山形町からは、いま同産地が実験的に取り組んでいる餌を使った短角牛の個体がでてきていた!やった!!

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鉄板焼KUROSAWAから町田さん。日頃やっているフローだからか、仕事が早い早い。

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白金台ルカンケの古屋シェフも、「火の通りが早いなー」と言いながら火入れを。

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そして年明けに新しくできるQuindiというイタリアンの注目株、安藤さん。イケメンですなー

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神楽坂のフレンチLEVELの白神(しらが)さんは今回の紅一点。

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女性だからという短絡的な言い方はしたくないけど、やっぱりとても繊細な火入れをしてくれました。

そして、以前から短角を使って下さっているクッチーナ・シゲの石川さん。

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そして、埼玉県の本庄市で、すんごい料理を居酒屋の呈で出す「わ」の渡辺さん。

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お、動きがとなりの大場さんとシンクロしてる!(笑)

そして、グランドニッコー台場の鉄板焼きレストラン「浜木綿」を仕切る川上さん。牛肉の研鑽を日々怠らず、いろんなところで顔を合わせる方だ。

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料理人同士ゆえに、いろんなところで技術交流。

「鉄板だとどういう火の入り方になるんですか?」なーんて。

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みんなそれぞれ火入れに特徴があるので、料理人同士、観ていて勉強になった!という感想を持つ人も多かったはずだ。

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さあそして焼き上がり、一口大にカットしていただいて、みんなで食べる。

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こうして各産地のものを、部位別(リブロースと内モモ)で食べ比べができると、一目瞭然で味わいの違いがわかるのだ。

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もちろん、生産者と料理人の交流も起こる。

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産地の流通業者(ここでは山長ミートさん!)とシェフ達との交流も!

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嬉しいことにこの後、何店かが各地の短角を採用してくれたそうだ。

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東京からきた組は、なんと最終の新幹線で帰るという恐ろしいスケジュール(笑)けれども、みなさんの顔が晴れ晴れとしていた!やっぱり産地に来て、食材生産の現場を観ると、みなさん変わるものがあるはず。

料理人さんにはもっと産地に来て欲しい!

グッドテーブルズはそのお手伝いをこれからもしつづけまーす。参加して下さったみなさん、お疲れ様でした!