山形は庄内、鶴岡にて農家民宿「母家(おもや)」を営む小野寺さんご夫妻から、だだちゃ豆が届いた。
これは、本物。何が本物かというと、種苗会社が持っている種ではなくて、小野寺家にずっと伝わるオリジナルな種を蒔き、毎年種採りして伝え続けているものなのだ。
京野菜などでもそうだけど、一般流通する伝統野菜は、さすがに品質を均質化するために種子を一種に固定して、地元の種苗会社などがそれを農協などに供給するような体制になっているところが多い。それはまあ仕方のないところだ。
しかし本来、在来種は家々に伝わる種がベースになったものだ。品質が家によって違うのが当たり前。その差を愉しむのもまた一興。ワインの本場では畑によって味が違うというのと全く同じだ。そろそろ日本は「安定した収量、安定した品質」という呪縛から逃れなければならない。
鶴岡ではだだちゃ豆を買うとき「あ、この人のところだったらもう少し後に出てくるだだちゃが美味しい」などと識別するそうだ。なぜかといえば、エダマメにも早生・中生・晩生があって、時期によって微妙に品種が変わる。農家さんの家でもそれぞれの品種を伝えているわけだ。小野寺家で育苗しているところを見せてもらったとき、すでに3品種が植えられていた。
もちろん、種が違うというだけではなく、それにどのような肥料を入れるかという肥培管理、そして育て方によって味が変わる。小野寺家は昔から、化学肥料・化学合成農薬を使用しない農法を基準として持つ大地を守る会と取引をしてきた。有機肥料の扱いに長けている農家が作るだだちゃ豆。そりゃあ最強である。
有機だからといってそれが確実に美味しくなるとは限らない、と、科学農法信奉者が言ったり、それを鵜呑みにした人々が有機肥料を否定するシーンがよくあるが、大きな間違いだと思う。格闘技では、技術が同じであれば体格が大きい方が有利だ。それと同じで、野菜に関しては栽培条件が同等に確保されれば有機肥料のみで栽培した方が断然美味しい。
小野寺さんのところのだだちゃ豆、一般で買えるのかどうかわからないが、彼女たちの民宿「母家」にはぜひ泊まって欲しい。豪農の立派な古民家の部屋を堪能し、ホテルでは味わえない農家の味を楽しめる。
■母家 (菜ぁ)
http://www17.plala.or.jp/e-naa/
喜作さん・美佐子さん、ごちそうさまでした!
Food Action Nipponという自給率向上に向けた取り組みがあるのをご存じだろうか。
こういう↓マークのやつである。
■フードアクションニッポンのWeb
http://syokuryo.jp/index.html
例の、「食料自給率の高い人は美しい、、、黒木メイサの自給率は64%、、、」っていうCMのアレである(あのCMみて「マジ?」と思ってしまった)。農林水産省の自給率オヤジと言われた塩川さんに「ご協力お願いします」と言われたので、断りようもなく引き入れられてしまった。
何をやっているかというと、食料自給率の向上に資する食品や取り組みを表彰(顕彰)する「FOOD ACTION NIPPON アワード2009」の委員になっている。小泉武夫先生を筆頭にもの凄いメンバーを集めたものだと思うが、なぜかその中にひょっこり入っているのだ(笑)
一年目ということもあってかなり大変な選考になると思うけど、真の意味で「食料自給率の向上に資する」取り組みってなんだろうか、ということを突き詰めて顕彰しなければならない。そうなると、実はけっこう考えなければならないことが実に多いのだ。
例えば、大メーカーが自分のとこの国産こだわり商品を出してきたとする。そのメーカーが全体としては外国産の素材を99%使っていて、1%だけそのこだわり品だった場合は、顕彰の対象になりうるだろうか?普通は「なんだよそりゃぁ」となりますな。けれども、その1%の部分が実に消費者の意識をドラスティックに変えるようなインパクトのある商品だった場合はどうする!?意義はあるんじゃないの?など、これからかなり議論をしていかなければならない選考過程になると思う。すでに事務局の方から予想以上の応募件数と聴いている。うーむ選考が楽しみだぁ、、、もちろん、買収は効きませんよ(笑)
さてなんでこんな話をしたかというと、安来で面白い取り組みに出会ったからだ。撮ってもわかりやすいコンセプト。「安来で獲れた素材だけで造ったお弁当です!」というものだ。
「やまけんさん、これからお連れする「うえだ」は、本当に力を入れて地産地消に取り組んでいるんです!」
飲食業社が地産地消を旨に営業していくのは、なかなか難しい。野菜や米ならなんとかなるが、それ以外の肉や魚などをすべて地場産で取り揃えるのが難しいからだ。ましてや大手メーカーの寡占化が進む調味料となれば、、、ということを頑張っているお店ならぜひ応援したいと思い、夜の部へと進んだのである。

■お食事処 うえだ
島根県安来市安来町1643
0854-22-2148
会の始まる前に1Fへ降りて、ご主人とお話。ご主人はもともとは飲食業とは関係のない分野で、県内トップセールスの営業マンだったそうだ。飲食業に入ったとき、どうせなら人のためになる食を、と思いながら、信頼する料理人である「女将」こと天野さんと一緒に地元の生産者さん達とのネットワークを築き上げた。
その結晶がお弁当「やすぎの幸」だ。
お弁当を目の前に、ご主人が朗々と解説をしてくれる。

けど、おいらは腹が減った!ので、ソロソロと 弁当の中身をあける。

二段の弁当の中身はとってもカラフル。彩り美しいだけではなく、かなり美味しそうな 野菜中心の弁当だ。
ご覧の通り、生産者の名前がぎっしりと書いてある。しかも、単に地元の生産者の素材を使っているというだけではなく、エコファーマー(環境保全型農業を実践する生産者に与えられる認定)や特別栽培農産物を中心としたラインナップ。つまり、「地元」だけではなく環境負荷や品質にもきちんと気を配っているということだ。

いますぐ喰いたい!と思ったのだけれども、実はこの場は安来の役場や農業関係者が集まった宴会なのですよ宴会。 なので、宿でいただくことにした。
ちなみに「うえだ」は宴会または仕出し料理の店だ。だからふらっと行って「お弁当ください」とか言ってもダメらしい。もし安来に行くことがあるなら、電話してなにか食べられないか聴いてみるといいだろう。お一人様だけだと難しいかも知れないが、、、
さて宴会料理も実に美味しいものであった。

おナスはエビとの相性抜群でございます。
そして竹谷さんとこの奥さんが育てていた大根菜。
ゴマ和え、勿論美味しゅうございました。

ドジョウ?ではなくウナギをつかったうざく。

島根の甘酢はやはり甘みが 強めだが、それが飯に合う。

地元の養鶏農家さんの平飼い玉子。これが実に美味しかった!

お寿司は具材も豪華だが、米が赤米なのである。赤米を出すところはけっこうあるけど、旨いのにあたることはあまりない。しかしここの赤米寿司は実に美味かった! モチ感だけじゃなくうるち米の食感も強く、なんら不思議のない寿司飯だった。
そしてデザートはミスター竹谷の肥後グリーンである!
本来は10日後に食べ頃になる、ということはいま食べてもそれほど旨くないはずだが、すでに糖度16度に達している果肉は実に甘い。 追熟させるとさぞかし風味が乗り、トロッととろけることだろう。それだけに取り立ての実だったのが残念~ 一番食べ頃のメロンを食いたかったぁ!
この日いたメンバーに、もともとは肉牛生産農家への指導で廻っておられていた若手の方が居た。島根県は黒毛和牛の大産地だ。おもわず黒毛和牛品種の系統の変遷について話が盛り上がった。今度ゆっくり話をしてみたいものだ。
そんな楽しい会のあと、宿に戻って弁当をあけた。申し訳ないが一枚も写真を撮ってない。夢中で食べてしまったからだ。
動物性タンパクが大好きな僕にはややヘルシー過ぎる弁当だが、実に美味しかった。本当にご馳走様でした。
それにしても安来市、かなり恐るべしである。
安来市内にはJAなどの経営する直売所がかなりある。そうしたところへ出荷する小規模な個人農家が結構いらっしゃるらしい。直売所では価格が安いので生計を立てるには厳しいと思っていたが、農協への共撰出荷ではなく直売所主体の農家さんも最近では多くなってきている。
ここ安来での篤農家にもそんな人がいると言うことで、竹谷さんご夫妻のところへ案内してもらった。
このハウスで育てている作物がなんだかおわかりだろうか。こいつである。
熊本では「肥後グリーン」と呼ばれているメロン。アールスメロン(マスクメロンと呼ばれているやつね)に比べるとややさっぱりした甘みだが、独特の果肉の食感があって実に美味しいメロン。一本の樹に一個しか生らせない贅沢な造りで糖度と旨みを載せている。
メロンは超・元気なご主人が栽培していて、それ以外の野菜品目は奥さんがメインで取り組んでいる。JA組合員の中でも活動家として頑張っている名物おかみ。
こちらはダイコン菜。根ではなく葉を食べる。
イチゴは、本定植を前にランナーを出しているところ。

「直売をやりはじめてからねぇ、はじめて農業が楽しい!って思えるようになってきたのよ。どこに売ってるかわからない、自分で値段をつけられない、っていうのは面白くないの。10箇所の直売所に出荷してるんだけど、どうしたら売れるかを考えるのが楽しいのよ」
とニコニコ。
「おう、これなぁ、一玉1000円で売ってるメロンだけど、10日後に完熟するから食べてごらん!あんただったらいくらつける!?」
とご主人。
あとで糖度を測ったら、まだ完熟前で16度。これは佳いメロンです。
いま、日本には農家のグループやJAが営む直売所が20000カ所はある、と言われている。農家が自分で袋詰めして持ち込み、価格を決め、値札シールをつけて直売所に並べる。直売所側は手数料を10~20%程度取ったうえで販売する。売れ残りは農家自身が引き取るという仕組みだ。
農家にとっては中間手数料がかからず、消費者も地場の農家の新鮮なものが安く買えるため、全国的に拡がっている。
僕は必ずしも直売所方式「だけ」がいいとは思っていない。やはり日本全国に生鮮物を行き渡らせるためには、広域的な卸売のシステムがあった方がいいし、だいいち戦後から高度経済成長が終了するあたりまで、営々と作られてきた卸売市場というインフラがいますでにあるのだから、それを基幹的に使うのが最も社会コストが低いのである。
しかし、ここしばらくの直売所の隆盛をみると「これは産地側のレジスタンス活動なんだな」と思う。
スーパーなどの小売業者が圧倒的に力を持ち、適正価格(生産者が再生産できる価格)を全く無視して安く買いたたく。「消費者のため」と言いながら、生産者がまともなモノを作れない状況に追い込み、日本の食文化を破壊していく。
「だったら、俺たちが自分で値付けをして売ってやるよ」
という意思表示が直売所運動であり、それはある程度奏功しているように思う。何より、竹谷さん夫婦のように長らく農協での共撰出荷に携わってきていた人たち自身が
「楽しい!」
と生き生きしているのをみると、これまでの農業が辿った道を顧みざるを得ない。そんなことを考えたひとときだった。
出雲で醤油といえば、井上醤油店が有名だ。僕もしばらく前まで一升瓶で買い求め使っていた。「使っていた」というのは、いま僕が気に入っているだけでも7種類くらいの醤油があるのだけど、そうすぐに使い切れないから、「お、これ美味しい!」と思っても、リピート利用するのが翌年になっちゃったりする。
そこにもう一つ銘柄が仲間入りしそうだ。


安来市にて 大正15年から醤油と金山寺味噌を仕込んでいる、その名も「大正屋醤油店」。
四代目・山本周作さんが蔵を案内してくれた。これまた若いぜ!
手に持っているのは原料大豆。上げている方が国産の丸大豆で、下にあるのが小麦だ。下の写真はこの原料を蒸す大釜。
この蔵では、いわゆる速醸ではなくきちんとした仕込みを中心に醤油造りをしている。
「きちんとした」というと語弊があるかも知れない。醤油の近代的な製法は、もろみの発酵を促進するために様々な技術を駆使して、数週間で醤油を仕込んでしまう。お酢を一日~二日で造ってしまう速醸と同じように、醤油も短期間で仕込むわけだ。それだと、奥深いうま味成分は生まれにくく、キレはあるが後を引かない醤油になってしまう。
大正屋が目指すのは、国産の丸大豆を使用し、しっかり時間をかけてモロミの旨さを引き出す方式だ。当然時間もお金もかかるけれども、周作さんはそれに注力したいという。
実は九州地域と同じく出雲地方でも、刺身などにつける醤油には甘味料が使われている。原材料名の表記にステビアや甘草、糖類とあるならば、その醤油の甘みはそれら甘味料に由来するものだ。
元々、こうした地域の醤油の甘さは、再仕込み醤油という技法で作られてきたものだったはずだ。再仕込み醤油というのは、当年度に仕込んだ醤油のもろみに、なんと昨年度絞った生醤油を加えて再度仕込むという、いわば濃縮バージョンの醤油。当然仕上がりはこっくり濃い風味になり、熟成によってまろやかな旨味甘みが生まれる。が、その甘みを増幅するために糖類が添加されてきたのが、いまでは最初から糖類で味をつけるようになっている。これはやっぱり問題だ。
「島根県で受け入れられている醤油もいいんですが、やっぱりそうしたものに頼らない、丸大豆と小麦から産み出された美味しい醤油を世に出していきたいと思っています」
と周作さんが力を入れているのが、丸大豆生醤油と、火入れをした丸大豆醤油だ。これと、ご自慢の金山寺味噌を味わせていただいた。
生醤油は火入れをしていないから、瓶の中で熟成が進む、いわば活きた醤油だ。この醤油をカップに注いでチュッと口に含むが、刺すような塩分は全く感じられない。丸い、とっても丸いイメージの旨味の塊。鼻に息を通すと、意図的に芳醇さを少し押さえたような、節度のある香りがグウッと抜けていく。いや、これは佳い醤油ですよ、、、
そして美味しかったのが金山寺味噌。
観ておわかりのように、ネットリと味噌成分が多い金山寺味噌ではなく、大豆と小麦の形がポロポロと残った中に、野菜がべっこう色に漬かっている。
スプーンですくって口にすると、もろみのつぶつぶがしっかり食感を残していて楽しい。うーん、ペースト状の味噌で、やけに甘さが口に残るような金山寺味噌が多いなぁと思っていたけど、これはいいね。ご飯と合わせて食べたいです。
この4代目・周作さんも30代の若手だ。この調子で突き進んでいってくれると、また日本の醤油文化の幅が拡がるんだろうなぁ、ものすごく楽しみだ!ぜひ頑張ってください。
■大正屋醤油店
http://www.taishoya.jp/
さて
移動中、雨が降ってきた。僕は自称・晴れ男で、週アスに連載していた「旅三昧」の取材の際の晴れ率は95%以上だったのだけども、連勝記録がストップ。うーむ本当に久しぶりである。
さてこの田んぼに囲まれた地にとつじょ何も飢えられていない池は、一体何のスペースかおわかりだろうか?僕は魚については勉強不足なのだけども、この魚種についてノウハウを持っているところも少ないだろう。
ドジョウである!
安来といえば、ドジョウすくいの源流とも言われる安来節の地だが、それだけに市がドジョウの養殖に取り組んでいるのである!
ドジョウの養殖は実はかなり難しいそうだ。何が難しいかと言えばもちろん餌の配合などを中心とした飼料設計。これがペレット状の餌だ。
餌の形状がマッシュだとロスが大きく水質汚染になるので、ペレットを利用している。そうしたノウハウの蓄積に、実に時間がかかっているようだ。
この方が市から生産組合へ出向されているキーパーソン。いま出先なので名刺が無くてお名前を失念!後ほど修正します!
このドジョウ、最大の出荷先はやはり関東でドジョウ鍋の有名なアノ店やコノ店。だが、かなり安く買い叩かれているらしい。日常的に家庭でドジョウを食べる習慣がもっと根付かないと、拡がらないという状況らしい。それならばさっそくドジョウを食べよう!と思ったのだけども、安来市内にもそれほどドジョウ料理を食べられる場所がない。この日も旅程にはドジョウ料理が入っていなかった。これは残念なことだ。やっぱり、食材にスポットを当てるならば、食べられる店があることが重要。次回行ったときにはドジョウ鍋食べたいですよ~
とこうして安来の時間が過ぎていくのであった。
「お盆」の意味がいまだによくわからない。ピンとこない。それはおそらく我が家がキリスト教のプロテスタントの家庭だったからだろう。魂とかご先祖様の霊がとか、いろいろと思想的宗教的に錯綜しまくり、結果僕には「盆ってなに?」という状態になっている。
まあそれでもこの週末は埼玉のベッドタウンにある実家に顔を出し、ゴロゴロとテレビを観ながら飯を食うという怠惰な一日を過ごした。
母が「何か食べたいものある?」と訊くので、「肉とかいらないから、あっさりしたの」と頼んだら、夜飯は豪勢なちらし寿司となった。
うーむ はりこみ過ぎだ(笑) 昔、ウナギの蒲焼きやイクラなんて乗ってなかったぞ。しかし、錦糸玉子に椎茸を煮含めたやつ、そしてサヤエンドウは必ず載っていた記憶がある。それに、うちの母の寿司は、なんといっても寿司飯に特徴があるのだ。
この写真の、酢飯の部分をみてもらると、ニンジンの細切りにしたやつ、それとみえないけどゴボウの同じく細切りが混ざっている。それだけではなく寿司飯になにやらフレーク状のものが混ざっている。これは魚の鰺(アジ)の身を焼いてほぐしたものを、寿司酢に漬けてなじませたものだ。我が家の酢飯は必ずこのような、寿司飯だけで食べても十分に旨いものだった。煮たニンジンとゴボウはアジと香りと食感を与えてくれ、アジの身はなんといっても強い旨味を酢飯に与える。これに錦糸玉子と甘辛い椎茸の煮たのと、気の利いた刺身を載せればご馳走のできあがりである。
いなり寿司もこのタイプの具が入った酢飯が基本だった。幼い頃これで育ったせいか、いまだに江戸前のちらし寿司やいなり寿司を食べて「旨い」とは思えない。飯しかないじゃん、貧相な寿司だぜ、と思ってしまうのだ。握りに関しては江戸前が一番だけどね、、、
実はこれ、愛媛県の寿司飯の特徴らしい。たしかに、いま直売所で関わっている大洲周辺で食べるちらし寿司やおいなりさんもことごとく具材が詰まっている。
上はちらしで、やはりゴボウとにんじんとかまぼこが入っている。下は農家の直売所で買ったおいなりさん。
油揚げを煮含める味はあくまで薄味。具にしっかり味がする。
おうどん屋さんで出てきた三角形のおいなりも。

底面にみえるのはタケノコの煮たやつだ。これもまた素晴らしい具材になる。
江戸前の、揚げが甘辛くなっていて、飯は酢飯のみというスタイルに馴れた人が食べたら「美味しい!」と思ってくれるだろうか、わからない。けど、僕には断然この愛媛バージョンのほうが旨いと思う。
逆に思う人、います?いたらぜひメール下さい、、、
識ってる人は密かに識ってると思うけど、テレビ朝日系列の「素敵な宇宙船地球号」という番組に、月一回の割合でちょろっと出ている。
「地球号食堂」という企画で、実際に営業している店舗で「ぜーんぶ国産」の一皿を出してもらおうという企画だ。これまで、青森県のトキワ養鶏の「こめたま」を卵に使い、バターやクリームは木次乳業にお願いしたオムライスをやったり、北海道産の豆乳と北海シマエビで蟹クリームコロッケをアクアパッツァに作っていただいたりした。
今回は、番組に出てくる3人娘が岐阜の白川郷の畑で栽培した野菜を使った夏野菜カレーだ。
「カレー、誰に作ってもらえますかね?」
と制作会社の人に聴かれて、うーんと頭を捻ったのだけども、実際に放映後に店に出してもらうということなどを考えると、話しやすい店がいいなぁということもあって、東京バルバリに決定。小池君はカレーも大得意だしね。
で、その放映が本日夜です。番組内でも出てくるはずだが、カレーに不可欠なブイヨンは、岩手県岩泉町の短角牛の足の骨一本丸ごとを煮込んでとっている。
「毎度のことですけど、ヤマケン関係のプロジェクトになると必ず「豚200kg、頭付き」とか「大根200本が営業前の店に到着」とか、凄いことになるんですけどね。今回も短角牛の足の骨一本、なんも処理してないのが来てビックリですよ!」
と小池君が漏らしたらしいが(笑)
その甲斐あって、カレールーはムチャクチャに旨いものが仕上がった。ちょっと分けてもらって家で温めて食べたけど、これはレギュラーメニューにして欲しいくらいの旨さだ。
それを、白川郷のロケで出演者一同で食べたらしい。僕はその日、出張でいけなかった、、、(涙)
番組制作者さんからも「かなり泣ける内容に仕上がってますから」と念押しされたので、今晩はぜひ「情熱大陸」を観ている人も、録画して「宇宙船地球号」を観ていただければと思う。
んー 楽しみだ。
さてブルーベリーをふんだんに食べた後に向かったのは、、、「わたなべ牧場」である。ここの製品として一部マニアに有名なのが「わたなべ牧場の手造りプリン」だ。
米子空港の売店に売っているほか、安来周辺のスーパーにて置いてある、とっても小さいメーカーの手造り感漂う一品。実は数年前、隣の軒である鳥取県米子市の青果市場に調査に訪れた際に、帰りの空港で何気なく手に取ったこのプリンに、僕はノックアウトされたのである。
■2006年03月12日 鳥取日帰り往還 出張と買い食いの日々なのだ
http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2006/03/post_763.html
このエントリ後半に書いているように、最低限にしか手の加わっていない、素材感を活かしたプリンなのだ。米子空港で買い求めたけれども、このメーカーが島根県にあるということがわかり、その後は事務所の近くにある島根県のアンテナショップ「島根館」に置いてあるのを発見し、よく買い求めている。ちなみに島根館では同じ島根県にある木次乳業のプリンも置いてある。
■2007年09月02日 木次乳業のプリンは滋味!
http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2007/09/post_1058.html
どっちも美味しいが仕上げ方は違う。是非食べ比べて欲しいが、どちらもカラメルが別添になっているところがポイントである。
さてこのわたなべ牧場に行けるとなって、僕はもう有頂天なのであった!
それほど大きくない街道沿いにある工場兼販売店。社長ご夫妻が待っていてくださった。
店内でもアイスクリームやプリン、ヨーグルトなどの乳製品を食べることができるようになっている。
「いやもう僕、大ファンなんですよ!」と、先の過去ログをノートPCでお見せすると、社長さんが「あ、そうなんですか、いや、嬉しいな、、、」とモゴモゴと仰る。あとで安来の役場の人が言うには「やまけんさん、わたなべ牧場さんのように、あまり喜怒哀楽を表に出さないのが典型的出雲人なんですよ!」と言っていたのだが(笑)本当に引っ込み思案な印象の社長さんである。
この日は時間が無く、牧場までは見学できなかったが、ジャージーとホルスタインを14頭飼育し、とった生乳で加工品を造っておられる。こうした小規模の生乳生産&乳加工品製造販売という業態は全国にあるが、大手メーカーではとうて造れない個性的な商品が多いので要注目だ。
「やまけんさんのお好きなプリンをいま作っているところです」
ということだったが、ガラスの向こうの奥なのでよくわからん。次回はぜひ製造工程を見せていただきたいと思ったのである。
さてわがまま言って試食をさせていただく。というか、僕にとってはわたなべ牧場のプロダクトといえばプリンなのだが、どうやら同社ではヨーグルトに力を入れておられるのである。
「え、ヨーグルト食べていただいてないんですか?うちはヨーグルトこそ、なんですよ!」と、社長とはうって変わってよくお話しになる奥様が教えてくださる。(いいカップルである)
ズラリと並んだこの製品群!
まあ、まずはこの二大巨頭、プリンとヨーグルトである。

このプリン をプリンたらしめている別添のカラメルソース。これについて尋ねると、
「これはですね、市内の授産施設に造ってもらっているんです。三温糖を使っています」とのこと。なるほど、そういう感じの、まじめな味がします。
原材料の少なさをみていただきたい。その後、コンビニ店頭に並ぶ大メーカーのプリンの表示と見比べていただきたい。これこそがプリンなのである。
封を開ける。うっすらと色むらができているのも手作り感満載。「うちのは蒸しプリンです。」と仰るので、ああそうか、昔、母が卵液を溶いて型に入れて造ってくれた家のプリンのような味がするのはそのせいか、と思い至る。
スプーンをいれればポツポツと気泡があいたこのテクスチャー。うん、素晴らしい。特製のカラメルをこの日はかけずに、プレーンの状態で食べてしまった。

プワンと立ちのぼる玉子の香り。この玉子も契約養鶏農家。
奥様が「ネッカ玉子なんですよ!」と仰る。ほほーう、ネッカリッチですか。ネッカリッチは植物性の炭素系飼料で、給餌すると家畜の体調がよくなり、肉や玉子、乳の臭みが無くなっていくという効果があるというものだ。まあこの手の資材は色々あるけれども、ネッカリッチについては複数の畜産農家から効果のほどを直接聞いているので、実質的な効果があるようだ。
わたなべ牧場ではこのネッカリッチを搾乳牛にも与えているようだ。なるほど、だからだろうか嫌みな味はまったくない。
さて、驚いたのがヨーグルトだ!
先日来、いいヨーグルトに出会っているのだけれども、このヨーグルトもいい。まず、僕が好きなヨーグルトの要件の第一であるパスチャライズ(低温殺菌)乳を使用している。そして、ノンホモジナイズ(脂肪球の均質化をしていない)である。
ノンホモにするとどうなるかというと、牛乳では脂肪が分離して表面にクリームが浮くように、ヨーグルトの場合も、脂肪分が表層に浮いてくる。そして乳酸菌の働きで、サワークリームになるのである!
それは、下記エントリで出てくる「金のヨーグルト」も同じだ。
■2009年06月17日 岩手日帰り出張顛末
http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2009/06/post_1339.html
そして、僕が大好きな高知県のひまわり乳業の大ヒット商品「宇宙を旅したヨーグルト」もノンホモであり、脂肪分がデロッと分離しているのがウリだ。
さてわたなべ牧場のヨーグルトにスプーンを入れると、、、
おわかりだろうか!?
表面から数ミリの層が分離してサワークリームになった層だ。その下に、ヨーグルトの層ができている。この二層が分離した状態でいただき、味の違いを楽しむのが最高である!
それにしてもこのヨーグルト、素晴らしい。何が素晴らしいかというと、本当に生乳とヨーグルト菌と砂糖しか使っていない味なのだ。
「奥さんこれ、寒天使ってないですよね」
「あ、全く使ってません」
うーんやっぱり。こうした加糖のカップヨーグルトは、寒天で軽く固めるのが常だ。食感を出すためと、輸送途上でドロドロになって蓋にくっついちゃうからというのもあるからだ。けどわたなべ牧場の場合はまったくその辺も無添加。素敵である。いやー 盲点だった。ヨーグルト実に旨いです!
そして同社の新製品が「まめすぼりアイス」。
豆乳で造ったアイスだそうだ。このキャラクターのおかげでスーパーなどでは人気上々とのこと。しかし僕にはもっと豆乳の香りがあったほうがいい。数点、思うところを述べてきた。
いやーしかし、空港やアンテナショップではわからないいい商品があるなぁ。
冷蔵ケースの中を見ると、意外にアイテムが多いのに驚く。アイスは冷凍ケースだからここにはないからね。

おっと、ヨーグルトとプリンの箱買いもできるのか!
これ、贈答用にいいね。ということで買いました(笑)
ご夫婦を撮影させていただくが、、、たいていの人を笑わせることができると思っていた僕だが、このお二人はなかなか笑っていただけない。んー 出雲人気質なのだろうか、、、
それにしても素晴らしきメーカー。ぜひこの方向のまま歩んでいただきたいと思う。
ちなみに、この日買い求め、後日送っていただいた箱入りプリンとヨーグルトを受け取り、さっそくヨーグルトを開けた。しかし、寒天がないせいだろう、輸送途上の振動を受けたのか、クリーム層とヨーグルト層がトロトロと混ざってしまう感じだ。こればっかりは島根県~鳥取県の産地周辺で買い求めるのがベストなのかも知れない。
しかし、昨日来社してくれたとある婦人雑誌の編集部の皆さんに食べて貰ったら「美味しい~!」と声が上がった。やっぱりコレだ。
またぜひ再訪したいと思う。ご馳走様でした!
平成20年度、つまり昨年度の食料自給率の数値が公表された。カロリーベースで2年前が39%、一昨年が40%ときて、昨年は41%となった。1ポイントずつではあるが、順調に自給率が向上しているように「みえる」。
■平成20年度食料自給率について
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/fbs/pdf/point.pdf
「ようにみえる」としたのは、そんなに単純ではないからだ。
カロリーベース自給率の1ポイント上昇の要因は、
1 国内産糖(さとうきび)及び大豆の生産量が増加
2 国際価格の高騰によって一部農産物の輸入量が減少(大豆とチーズ)
したからだという。しかし実はこの中には出ていないが、米の消費量は大きく減退したという。実質的には日本全体が自給率を上げるような食生活にシフトしたわけではなく、外圧的なもので数ポイントの増減があるだけ、なのである。だから額面通りに「上がったぞ」と喜べる状況ではない。
それになにより、来年度に出る今年の自給率はほぼ間違いなく下がるはずだ。なぜか?
今年の7月からの状況が、曇天続きで米、野菜や果物に大きな影響がでていることはご存じだろう。全国的に日照不足になっており、北海道では平年の二倍以上も降雨がある。かつ、中旬以降は記録的な低温下にあり、豆やじゃがいもなどの生育に大きな害が出ることがほぼ確実だ。
植物には、なにより日照が必要だ。積算日照・積算気温というが、一日一日太陽が出てくれる積み重ねで光合成が行われ、植物の身体ができ、実を生らせてくれる。その基本的な要素である日照がこれだけ不足している。
米に関して言えば、米穀データバンクによる7月現在での作況指数予想は96だというが、おそらくこれでは済まないだろう。出張で行った先々で「今年はヤバイ」「平成5年の大不作がふたたびくるぞ」という声を聞く。今後の天候の回復状況によっては持ち直す可能性もあるが、しかしこの台風・集中豪雨によるダメージもかなり深刻である。
つまり、今年度後半の国内での食料供給は、通常より(いや、もう「通常」なんて言葉は意味がないのかも知れない)大幅に少なくなる。そうなると、中国餃子問題などで減少していた輸入農産物の量が増大することは間違いない。それらはまずスーパー店頭ではなく業務用、つまり外食産業から入ってくる。というか、すでに輸入野菜や加工食品の利用は外食産業では一時期よりかなり増えているのですぞ。
そしてキャベツ一玉400円!とかになるに至って、スーパー各社も輸入農産物を並べ始めるだろう。「国産が高いんだからしょうがない」となるわけだ。まあそれは仕方がない。
ただし、勘違いしないで欲しいことがある。
「これだけ値上がりしてるんだから、農家は大もうけだろう」
これは間違いである。まず、収穫できている農家自体が非常に少ない。平年並みなら1000箱分の収穫がある農家が、今年は300箱しか獲れないという状況を考えればいい。単価が上がっても、絶対量が少ないから儲からない。全国的に見れば、満足に出荷できる農家自体が少ないのだから、農家ピンチがずっと続くのである。
だから逆説的だけれども、消費者ができることは、こんな状況だからこそ国産を買い支えることなのだ。
「国産高い」
と敬遠することで、輸入農産物がどんどん並ぶようになる。その価格は、それほど高くないだろう。「国産はやっぱり高いから買わない」と輸入農産物ばかり買う消費者が多くなると、市場の値動きは「よし、じゃあ輸入品並みの価格にならなければ国産は買わないよ」となる。結果、農家が再生産できない価格に追い込まれてしまう。
で、ますます農家は減るのである。すでに国内の農家は減少しているが、昨年からの不況でさらに離農が進んでいる。そして、この不作によってまた離農者が増えるだろう。そうなったら困るのは日本の消費者だ。
昨年、あるスーパー関係者に講演をした。「あんたらが食品を安く買い叩くから、日本の食がおかしくなった」と喧嘩腰に厳しい話をしたら、終わった後に社長さんがこういった。
「仰るとおりです。実は毎年契約取引をしている産地に『来年もよろしく』と言っても、『もう高齢化で栽培できないので、勘弁してください』と言われるようになってしまったんですよ!お金を出してもよい食べものが手に入らない時代がやってくる、と我々も実感しました」
と。まだ日本という国のタンス預金は尽きていないから、見た目上は食べものが余っている。けれども足下には火が付いている。日本で「飢える」という言葉にはまだ現実味がないかもしれないが、それはある日突然、目の前にやってくる大火事・大地震のようなものなのだ。
じゃあなぜ高いのに国産を買うべきだというのか。別に「高いモノを買え」と無理な注文をしているわけじゃない。考え方を変えてみよう。
安い輸入農産物を買うと、その場は「安かった」と思うかも知れないが、その半分以上は輸出国へ外貨として飛んでいってしまい、日本には残らない。その外貨をまた獲得するためには、自動車や機械などを売るしかないが、そちらのほうも世界的に減退しているわけだ。
一方、高くても青森県産のニンニク一玉250円を買えば、生産・流通・販売の各段階にお金が落ちる。そのお金は、回り回って日本国内に還流される。経済も地産地消がいいのである。
この考え方は、自分でもやもやと考えていたのを、カガヤから教えて貰ったこの本で確信を得たものだ。経済の地産地消。
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そう考えると、この日本の消費のあり方がまさにこれから試されていくような気がするのだ。
あ、そうそう、このように天候不順が続くと農産物の栽培ができなくなる。だから、これからは植物工場が有望だ! 工場内でLEDなどで栽培でき、農薬もかけなくていい植物工場がこれからの農業の主役だ! という話題が一杯出てくるだろう。しかし、そんな与太話は信用しない方がいい。たしかに植物工場にはメリットも多い。けれども、現状ではエネルギー投入と作物のアウトプットを比較すれば、非常に効率が悪い。しかも植物工場品で、文句なしにレベルが高いと言える農産物には、正直なところ出会ったことがない。
経済産業省などから補助金がでている関係で、メーカーが売り込みをかけ、農業ビジネスに参入したいという企業が群がっているため、この分野が注目されている。しかし、、、お金の無駄にならないよう、よーく検討してね、という感じだ。今の盛り上がり方をみていると、数年前に「RFIDタグを使って世界が劇的に変わる!」と喧伝され、世の中それ一色になったのを思い出してしまう。結果、そうはなっていない。
久しぶりに固い内容だったけど、今年は日本の食にとって大きな分岐点になりそうなので、今後もポツポツ書いていきたい。

桃にもいろいろあるが、日本で一般的に人気が高いのは白桃だ。この白桃、もともと日本にあったものではなく、中国から持ち込まれた上海水蜜桃という品種がベースになって、様々な品種に発展したものだと言われているる。昔話の桃太郎に出てくるような桃は日本にあった在来種と考えられているけれども、こんにちでは栽培されておらず、野生化したものがどこかに残っているかどうか、といわれている。
美味しい産地で、グッドコンディションに育った白桃は旨い。それは当然だ。しかし、桃は白桃だけにあらず。僕の人生の中で、思い出しただけでじゅるじゅると涎が口中に満ちてくるような、ものすごく美味しい桃がある。それがこの蟠桃(ばんとう)だ。
ご覧の通りの変な形。でこぼことした愛嬌のある形状から、「アンパン桃」と呼ばれることもある。日本でも割と桃を栽培する農家さんなら知っており、栽培しているひとも多い。僕も数回食べている。
けれども、決定版といえる蟠桃に昨年出会った。それが小澤農場という、和歌山の小さな農園だ。
http://homepage1.nifty.com/busyukan/
しかし、、、申し訳ないことだが、すでに今年の収穫は全て終了してしまった。ただでさえ樹の本数が少なく、今年は曇天で収穫量も減ってしまったらしいので、ブログに書いたりしたら大変だという思いから、自分の分だけ確保して楽しませて貰った。申し訳ないッス。
ちなみにこれが小澤さんから送られてきた、今年の樹上でのばんとう。
この小澤農場のものは、樹上で完熟を目指すというものだ。これは非常に大変なこと。一般的に桃は入手してから硬さをたしかめながら、柔らかく追熟したものを食べるだろう。けれども、この小澤農場では木の上でできるだけ完熟させて出荷する。当然、鳥や虫の餌食になる可能性が大で、リスクの高いとりくみだ。しかし、樹上で完熟したものと追熟させたものでは、小結と横綱くらいに力が違う。ぎりぎりまで樹の養分を供給されて熟した果実にまさるものはないのだ。
だから小澤農場からとどいたばんとうは、すぐさま食べられる。指でぴーっと皮を剥けば、きれいにつるりんと剥けるのである。
僕がかぶりついたきたない画像で申し訳ない。でもね、この曇天で他の産地の桃が壊滅的にもかかわらず、こいつぁ最高級の味ですよ。
「でも、例年の味がでないんです、、、」
と奥様の小澤フミちゃんが恐縮されていたが、そんなこたぁない。十分旨い。これに日照と十分な気温が乗れば、比肩しうるモノはない。
ということで、気になる人は来年の予約をいまからしておいた方がいい。その代わり、発送等は小澤農場の都合に合わせること。わがままな消費者は買ってはいけません。
久しぶりに休める休日。ニコンD700には久しぶりにカールツァイスのマクロプラナー50mmF2.0を着けて吉祥寺へ向かう。
このレンズは問答無用のマニュアルフォーカスなので、日頃オートフォーカスばかり使っている僕としては修行用レンズの位置づけだ。
構えてシャッターを切るまでに身体が少し前後してしまうだけで、ピントがずれちゃう。AFが無かった時代って、本当に大変だっただろうなぁ、、、
吉祥寺井の頭公園を抜けて歩くと、住民がいろんな花を植えているので楽しい。
ツルレイシの花が咲いている。ツルレイシとは、ゴーヤーのことだ。
みんなで花火大会。
スナップ速射用に持っていったオリンパスE-P1だが、花火の煙が漂う森の中をとろうとしたら、思わぬブレかたをして、予想だにしない絵が撮れた。
それにしても暑い。日本は着実に亜熱帯化している。50メートル歩くとTシャツが汗でべとべとになる。怖いのはこの秋冬である。今年は自給率が相当に落ちると思われるのである。
私見だけども、九州最強のコンビニエンスストアといえば、間違いなく「エブリワン」であると断言する。
このエブリワン、インストアで充実した調理場を持っており、焼きたての薫り高いパンや、インパクトある総菜類を提供するコンビニだ。セブンやローソンなどの大手にはない、きめ細やかな配慮が行き届いたフードで勝負するコンビニチェーンなのである。
みよ、この充実したパン売場。これ、上記写真のコンビニの中の一角である。

パンについては、国内の某製パンメーカーで要職までのぼっておられた方がこのチェーンにいるため、そこら辺のベーカリーと比べても全く遜色ない中身なのである。しかも、時間によって焼きたてが出てくるという徹底ぶり。
弁当類も、B級ガテン系大好きな手合いにはたまらないラインナップである。
僕はこのエブリワンの「爆弾おにぎり」を愛している。その名の通りジャンボなおにぎりで、むちゃくちゃ一杯の具が入ったモノだ。
そのエブリワンの弁当MDであり、盟友でもあるキエツさんから連絡があった。
「やまけんさん、とうとうやりますよ、宮崎の「一平」のレタス巻き! 一平の村岡社長のご協力をいただいて、一平監修の商品をつくります!」
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
一平のレタス巻きか!!!!!
皆さんがコンビニやお寿司チェーンなどで当たり前のように口にする「海苔巻きの具にレタスとエビとマヨネーズが入ってるやつ」には、オリジネーターがいる。それが宮崎市の「一平」だ。村岡さんはそのご主人で、このブログ上でもかなりおつきあいをさせていただいているのである。
2005年07月11日 元祖レタス巻き 「一平」を再訪した!http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2005/07/post_574.html
あの不朽の名作・レタス巻きがコンビニに、、、その辺の大手チェーンの企画であれば「ふぅん」の一言で終わりなのだけど、キエツさんの企画である。これならば信頼できるのである。キエツさんはコンビニという、現代の食の中で非常に難しい位置にある業態の中で仕事をしながらも、「佳い食とはなにか」を真剣に考えている人だ。限られた価格内で弁当商品を作らねばならないという大変な状況でも、可能な限り添加物量を減らす努力をしている。
その彼が担当したのだから期待できる。
「今回は一平寿司さんの本物に近づきたい一心で開発しました。本物には当然足元にも及びませんが、コンビニ業界では今までになかったほど美味しいと自負しています。一平寿司さんですが、やっぱりマヨネーズに対するこだわりは凄かったですね。何回もサンプル作って持って行きました。今回の監修企画でみえてきたのは、一平さんのレタス巻は『バランスの美味しさ』だということです。しゃり、マヨネーズ、レタス、エビ、海苔と5種類の食材のバランスがポイントでした。」
さて、この一平寿司監修のレタス巻き、8月11日に発売開始だそうだ。(もちろん九州の、エブリワンのみです。関東在住の僕らは残念ながら食べられない!)
これに先立ち、開発段階のものを送っていただいた!
「クールで送るので、どうしても店に陳列する温度より低くなり、米粒が固くなってしまうと思います」ということだったので、しばらく置いて常温になじませたりしながら試食させてもらった。
基本、かなりグレートである!コンビニ界の海苔巻き製品の中ではダントツに旨い。ただし、残念なポイントもいくつかある。
まず、上に挙げた一平寿司の過去ログを観てもらえばオリジナルのレタス巻き写真をみられるが、食べ口に緑鮮やかなレタスと茹でエビが見える。これがそそるわけだが、この一本巻きスタイルではそれができない。ご覧の通り断面には特製マヨネーズが見えるのみだ。
それともう一つ。エビに切れ目が入っていないので一口目を上手に噛みきらないと、エビがずるずると全部引っこ抜かれてしまうのである! うわーーーーーー 残った半分をどう喰えばいいのだ!?ということになってしまう率が意外に高い。九州の皆さん、一口目はスチャっときっちり具材を噛みきるように食べてくださいませ。
で、この二点を払拭する方法を思いついた。それは非常に簡単なことだ。家に持ち帰ってこのように切って欲しいのだ。
このように斜めに二分割すれば、エビとレタスの断面がきっちりと見える。かつ、具材も切られるし、ちょうど一口サイズになるのである。これがベストだ。ちなみに一平のレタス巻きは、醤油をチョンとつけて食べるとまたひときわ旨い。家で食べる場合は試してみて欲しい。
ただ、「コンビニで買う海苔巻きは、家に持ち帰らないで食べるのが前提だよ!」という人にはこれはできない。うーむ とにかくエビを上手く噛みきっていただくしかないな。
1時間ほど常温において米粒の硬さをもどした上で食べたこのレタス巻き、非常に美味しかった。レタスに活きが残っていなかったが、これは熊本から東京に一泊二日以上の物流をかけて届いているせいである。コンビニ物流で常にフレッシュなものが並ぶ店頭では、この数倍美味しいものが並ぶだろう。
先ほどキエツさんに連絡したら、明日からの販売に向け、製造工程がスタートしているようだ。九州地域の皆さん、とりあえず明日はレタス巻き食べてやってください。どうぞよろしく。
島根県安来市より招聘を受けて、地域の食品関連事業者さん達をひたすら巡り歩いた。安来は鳥取の米子に隣接する県境の市だ。文化圏もどちらかというとそちらより。だから地域の人達は笑いながらこういう。
「安来市には空港が二つもあるんですよ。出雲空港と米子空港、どちらも同じ距離なのでね!」
これは本当。ある意味、非常に恵まれた土地である。
車で30分ほど走って、大規模干拓地に造成された中海ブルーベリー園へ。

測量業者さんが、雇用対策にと始めた農業ビジネスなのだけど、なんと最近、にわかに本業の仕事も多くなり、人手不足でてんてこまいしているという。それはいい話だ。ハイブッシュ系を中心に5種類程度のブルーベリーを計2000本ポット養液栽培している。いきなり2000本とは非常に大きな規模で驚く。
写真のように、根の必要量までに伸張できる程度のバッグに土を入れ、点滴チューブで養液を適量流して生育させる方式だ。永年果樹として植えるとその場から動かすことが難しいが、これなら適宜移動させることができる。

あいにくの曇天続きと雨が続いていることで、味は若干淡かったが、十分に美味しい。品質的にはOKだが、「とにかく人手が足りません!」ということだった。
ブルーベリーは難しい作物だ。鮮度が要求されるし、イチゴほどの需要はまだ開拓できていない。ただ、栄養成分もあり、観光農園として人を呼べる作物だ。企業参入とはいうものの、かなり純粋に運営を進められている。今後を期待したい。
さて、お次は僕の大好きな、アレだ!
(つづく)
週刊アスキーの誌上製品テストレポートの連載用に、E-P1のマウント規格であるマイクロフォーサーズ規格(M4/3)に、他のマウント規格のレンズを着けるためのアダプターを大人借り(注:大人買いではない)した。
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奥右からオリンパス純正の、ズイコーデジタルレンズ用アダプタ。E-420やE-3といった、現行のフォーサーズシステム向けレンズをマイクロ4/3に着けることが出来る。奥左は、オリンパスの銀塩カメラ時代のレンズであるOMレンズを着けるためのアダプタだ。
そして前の二つが、宮本製作所というマニアックなメーカーが作っているレイコールというシリーズ。右がニコンのレンズ用、左がキヤノンのFDマウントという、現行のEFレンズになる前のレンズ群を着けるためのものだ。
今回、ニコン向けは買わせてもらう前提で宮本製作所に連絡したら、「そういうことなら、キヤノンのFD用のもお貸ししましょう」と言っていただいた。けど、残念ながら僕はFDマウントのキヤノンレンズを持っていない。それを伝えると、「じゃあ適当なのレンズを入れてお貸ししますよ」とおっしゃる。電話に出てくださったのは、親子で営む宮本製作所の息子さんのほうだったが、どう考えても筋金入りのカメラマニアである。だって、貸してくれたレンズをみてぶっ飛んでしまった。
55mmf1.2!
なんと、f1.2ですよ、、、ガラスの塊感いっぱいの、ずっしりしたレンズだ。
さてマウントアダプターをかましてこうしたオールドレンズを着けると、こんな感じになる。
宮本製作所のマウントアダプターは非常に軽量。アダプター分、全長は伸びるけれども、重さは問題にならない。
ではこれで撮影した画像は???
すみません、レンズを沢山並べて撮るだけで手一杯。後日とさせてください。
さてお次はニコンのオールドレンズだ。
ニコンについては、最近出ているデジタル対応のレンズはほとんどがGタイプというもの。これは、絞りをマニュアルでカチャカチャ絞りリングで回すものではなく、デジタルで設定するので、工夫しないとアダプター経由では使えないのだ。
と言っている間に、近代インターナショナルというアダプターメーカーから、Gタイプでも絞りを変えられるものが出たらしい。うーん そっちも欲しい、、、が、宮本製作所さんの心意気をまずはごろうじろ。
レンズは、この連載用にニコンにお借りした50mmf1.4。名玉と言われているレンズだ。
か、かっちょえええええ!
もともとはコンパクトで全長も短いレンズなんだけど、アダプターの分のびて、それがかっこいい。このレンズでちょっと撮影してみたけど、しかしやっぱりE-P1でマニュアルレンズはちょっと撮影しにくいな。俺には少なくとも、、、
さて、お次は現行フォーサーズレンズ。こちらは、AFを使うことが出来る。どうせなら、コンパクトなレンズではなく大砲クラスのレンズをつけてみようと、個人的に性能と重量が一番つりあったいいレンズだと考えている50-200mm。
鏡胴をめいっぱい伸ばすとこうだ!
かっちょえええええええええええええええええええ
後ろから。
ここまでくると、「レンズに小さな箱がくっついてる」という状態だ。
次に、これも大砲レンズ、7-14mmF4.0。超高性能の超広角レンズだ。
レンズ鏡胴の方が太いので、片方のボディが地面につきません(笑)
すげー性能がいい、とはいうものの、すさまじく重いので、結局持ち出す回数がとても少ない、かわいそうなレンズである。
そしてもっと広角な、魚眼レンズ。
なかなかかっこいいよね。
しかし、僕が持っている一番のクセ玉がある。それは、、、
OMズイコーシフトレンズ 35mmF2.8だ!
シフトレンズってのは、レンズ光軸をずらすことで、下から見上げたときに建物が上すぼまりで写ってしまったりするのを補正することが出来るレンズだ。これがまたかっちょいい。
ほらね、ずれてるでしょ。
ほーら
かなり趣味的なこのレンズ、実はシフトではなくアオリとよばれるティルトができると思いこんで、中古ショップを探し回ってやっとみつけて買ったものだ。
しかし!
このレンズはシフトのみで、ティルトは出来ない!開封したとたんに大ショックをうけてしまったのだ。けれどもレンズの質感があまりにいいので、手放せないでいる。
箱とケース付きの備品。どなたか、買ってくれませんか?
とこんなふうに、E-P1は遊べるカメラだ。すでにオールドレンズマニアがE-P1を入手していろいろ遊んでいるそうだが、それはそうだろう。ヤルしかないという感じだ。
愛媛県大洲市のJAが、来年4月に大型直売所をオープンする。そこの立ち上げプロジェクトの仕事を今年も請け負うことになり、これから毎月のように愛媛に通うことになる。
全国には2万カ所を超える直売所があるらしい。「らしい」というのは、正式に悉皆調査をしたデータがないため、どれだけ店舗があるのか誰もわからないのだ。中には年間20億円以上販売するようなモンスター直売所もあり、百花繚乱。
直売所のビジネスモデルはなかなか興味深い。直売所の胴元は、だいたい農協か生産者の集団で、場所とレジ打ちなどの店員を確保する。そこへ生産者が直接、自分で袋詰めまでした商品を持ってくる。価格と自分のIDをバーコードシールなどに刻印し、出荷物に貼って棚に陳列するところまで自分で行う。価格は自分で自由につけるのが基本だけど、売れ残った商品は自分で持ち帰らなければならない。だから売れる品目・売れる価格帯をみなが研究する。販売手数料として、売上の7%~10%くらいを直売所に納める。市場流通だと、中間流通に30%、小売に35%ほど持って行かれてしまうけど、直売所だと手数料が安い。従って、農家には手取りが多くなり、消費者は割安に、しかも新鮮な農産物を手に入れられる。これが直売所というビジネスの概略だ。もちろんそんなに単純なものではなくて、いろんな例外があったりするのだけど、おおむねこんな感じ。
ただし、これだけ沢山あると、同一地域内での食い合いにもなっていく。事実、商圏人口に比してあきらかに直売所が多すぎる地域では、期待した売上に到達しないケースも多発している。
だからこれからは、食い合いにならない棲み分けと、その地域ならではのオリジナル商品の開発が欠かせない。
ということで、僕の会社の今回の仕事は、大洲市にできる直売所で販売するオリジナル商品の開発というのが軸なのである。いやー すごい楽しみ。だって大洲周辺には、おもいもよらぬ面白き食文化があるのだもの。
さてこの日も様々な検討をした後、いつも泊まるビジネスホテルオータではなく、隣町である内子町の石畳地区へと向かう。
(続きは下記↓をクリック)
既報のとおりだけど、農業者むけの講話をしたときに、石畳の農家民宿のお母さん方が待ちかまえてくれて、「あのね、うちのほうではじゃこの出汁でカレーを作るんですよ。いちど食べにきて!」というのだ。そういう誘いにはとても弱い僕である。
大州・内子を走り回ってきたキャリアのウバガイ部長様も「こっちのほうはようこんのー」と首をかしげながら、どんどんと道を上っていく。かなり高度が上がったなぁ、という地点に、本日の宿泊地「石畳の宿」があった!
この石畳の宿は、この集落に住む農家のお母さんお父さんがたが運営する農家民宿だ。知る人ぞ知る宿で、実はそんなに宣伝する必要もなく、お客さんがどんどん予約を入れてくるところ。それもそのはず、この地域は本当に魅力が一杯なのだ。
「あー 宝泉さん!」
と市役所の河野さんが声を掛ける。この地域で産まれ、そしてこの地域をずっと守り続けている市の職員・宝泉さんである。
日が沈まないうちに、ささっとこの石畳地区を廻らせて貰う。まず連れて行ってくれたのが水車小屋だ。
「いやー 実はこの水車小屋、地域のみんなでこつこつと手作りしたんですよ。」
うええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ?
手作りかよ!?
実は「水車小屋ねぇ、ふうん、、、ま、綺麗だけどね」くらいに思ってみていたのだけれども、手作りだとぉおおおお? それはビックリである!
それだけではない。この辺の景観はすべて石畳に起居するみなさんがこつこつと整備し、綺麗に維持していると言うことなのだ!
大洲周辺によくみられる屋根付き橋ももちろんある。端正な佇まいだ。
この水車小屋周辺からさらに上に登っていくと、天空を望む山上の風景がまたとてもよい!

弓削神社という、池の中にお社があって、そこまで屋根付き橋で渡るという、風情のある神社の佇まいが美しい。


さてと、陽もとっぷり暮れて、メシの時間である。
宿の部屋はまた実に渋い。もちろん古民家を移築して建てたものだ。
さてここの食事は、地元のお母さんたちが毎日、交代しながらつくってくれるものだ。
定番のお煮しめ
そして愛媛ならではの、具材たっぷりのちらし寿司。
ううむこの具材細やかな刻み加減にまぶし加減が素晴らしい。味も甘すぎず美味しい(愛媛の味付けは全体的に甘いのだ)。
そして圧巻だったのが、山野草の天麩羅!
「えっ そんなものまで?」とビックリするようなものが天麩羅に揚げられる。ドクダミの葉やカラスエンドウの葉から始まり、ツツジの花とか、、、これがまたどれもちゃんと特有の香りがあり、美味しく食べられる!
そして、美味しいおうどん。
東日本や日本海側では、山あいの町では蕎麦で〆ることが多いけど、四国ではうどんが普通だ。美味しかった、、、
あれ?しかしカレーが出てこないぞ!? 俺、じゃこで出汁をとったカレーを食べにきたんじゃなかったっけ?
「あらあらあらあら、そうだったっけねぇ、、、 センセ、明日の朝ご飯でもいいかしら?よければウチで造って持ってくるわ!」
とリーダー格のお母さんがニコニコというものだから、そりゃもう是非お願いしますということに。本日はここのスタンダードコースである。
「じゃ、のみますか」と宝泉さん、にごり酒を出してくる。
いきなりぞろぞろとここの集落の人達が集まりだして、寄り合いである。そう、大洲市の直売所では、この石畳の方からもいろいろと出荷していただきたいなぁ、というオルグ活動をしにきたというのも今日のミッションなのである。
話が弾む中で非常に驚いたことがある。僕のブログの過去ログによく登場する、山形県の職員にして地域興しの達人である高橋ノブさん。この方がこの石畳によぉーーく出没しておられるのである!
「えっ ノブさんのこと知ってるの?いやぁ、彼のおかげでワシらは手打ち蕎麦屋を始めたんでねぇ、、、」
そう、この日は営業していなかったが、休日などは一日に100食を超えることもあるという人気のそば屋が、地区内で営業されているのだ。蕎麦も自前で生産しているという猛者が、この地域にはいる。
仕事を終えたお母さん方も集まり、ああだこうだとお話し。その中で、石畳らしい美味しさの話になった時、ちょうど素晴らしい甘味が出されたのである!
和栗の渋皮煮。もちろんこの石畳で獲れた栗をつかったものだ。なんとこれは宝泉さんのお母様が造るもので、この地区でも名人なのだそうだ。
この渋皮煮が、もうドえらく旨いのである!

ええいもう一段寄るぞ!
あまりに滑らかな栗!ネットリと風味の深い栗の実が舌に絡みついてくる。甘いが、くどい甘さじゃない。んー 至福のご馳走。
「これ、すげーーーーー旨いじゃないですか!」
「あら、そう?」
と宝泉ママはニコニコ。
ここでぴーんとひらめいた。この栗の渋皮煮をつかって、誰もが食べたくなるようなある商品、つくれるじゃーん、、、その話題で30分くらい盛り上がる。うーむ面白かった!
来年4月までの間に、商品開発がうまくいったらここで公開したい。もうね、すげープレシャスなものができるはずですよ。
もう腹もパンパンだけど、餅。

さらに、餅(笑)
揚げた餅を、濃いめのうどんだしでいただくのが実に美味い。
こうして世は更けていったのである。そして朝!
夢に見た、じゃこで出汁をとった、ちくわが具材のカレーをいただいたのである。それも二杯、、、
何も言うことはない。旨いですよ。愛媛には松山だけじゃなく、ものすごく宝のような地域がある。ゆったり癒しの空間を味わいたければ、大洲と内子、そして石畳へどーぞ。後悔しないと思いますよ。ただし、うまいもんの事前勉強は忘れぬよう。