札幌駅につくと、アグリウェザー社の横山社長とSECのヤナさんが迎えに来てくれていた。アグリウェザー社は、僕も応援している気象情報ロボット「ウェザーバケット」の販売元だ。
実は今、アグリ社と僕と数社とで協力をしながら、農作業日誌のソフトウェアに、気象情報をリアルタイム入力して、気象条件でどのような品質の農産物ができるかという結果予測をする仕組みを作ろうとしている。農産物の生産には肥料の内容や栽培方法といったキーポイントがあるが、それより何より気象条件が最大の影響要因となる。
その気象情報も、作物のある土地その場の情報がわからなければ仕方がない。このソフトは、ある品目の栽培期間中の積算日照と気温をウェザーバケットと連動して記録することで、気象条件からみた品質レベルを導き出すものだ。つまり、日照と気温が十分レベルに達していていれば、ある程度の品質に達していることが導き出される。それでも味が悪かったり収穫量が少ないのであれば、栽培方法など他の条件がおかしいはずなので、見直しをするということができる。今後、農産物の高品質化を進めていく時には有効な仕組みになるはずだ。
実はウェザーバケットを利用したシステムですごいソリューションが完成した。それは、自分のバケットが置いてある近辺の52時間先までの予報を導き出すシステムだ!
一般的な天気予報は、数キロ毎に設置された気象観測ポイントのデータを元にしている。従ってそのポイントから外れているところでは、精度的には乖離がでてきてしまう。アグリ社の社長である横山さんは元々気象会社の支局長をしていた人だから、予測アルゴリズムの大家だ。自分で、ウェザーバケット設置ポイント周辺の予報を導き出すプログラムを完成したのだ!スゴイの一言に尽きる。

実はこれから全国数カ所の農家・中学校などでこのシステムを導入することになっていて、面白いシステムが組めることになる。このブログでも経過報告するので関心のある方は観て欲しい。

さて、白熱した会議中、横山さんがかってきてくれた、鮭の昆布巻き寿司などつまんでいたが、腹が減った!あれだけ(豚丼+ミニ蕎麦+豚丼+サンドイッチ3つ)午前中に食べたにもかかわらず、凶悪に腹が減ったのである!
「はい~ やまけんさんにご満足いただけそうな、僕が仲良くして頂いている店にお連れしますよ~ まずはフレンチのビストロです!」
おお、北海道でフレンチはなかなかに素晴らしいチョイス。何と言っても魚介や野菜などの素材が最高だからだ。

ススキノを歩き、とあるビルに入り2Fに上ると、小呈な店に到着した!

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BISTRO poele (ビストロポワル)
札幌市中央区南四条西3-2-7 第2グリーンビル 2F (地図)
011-530-0311
日曜・祝日・第3月曜
18:00~23:00
http://www.h5.dion.ne.jp/~sakai-t/index.html
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入口をみると小さそうな構えだったが、ゆったりくつろげるスペースだ。オーナー夫妻の坂井利幸/貴美子さんがシェフとソムリエを兼ねている、家庭感覚あふれる店作りだ。

店内の黒板に書かれているメニューを観ても非常にリーズナブルな価格が書き込まれている。
「まずはここで軽く、軽ぅ~くつまむ感じにしましょう」
と横山さんが仰るが、そういうわけにはいかん!食欲満開でいろいろ注文してしまった!
■レンコンサラダ ¥420

最も安い一皿となるこのサラダ、薄く効いたワインビネガーとクリーム系のソースで和えていて、素晴らしいつきだし前菜となる。次ぎに頼んだ野菜の白ワインマリネ(850円)も酸味と風味のバランスが秀逸で、流石北海道素材王国と唸る品質である!

さて
どこの店でも見つけたら必ず食べる様にしているレバーペーストなのだが、ここでも発見。
■白レバーのムース 850円

この美しい色目もさることながら価格が凄まじくリーズナブルであるのが北海道たるゆえんだろうか。
バゲットにタップリとムースをつけて頬張る。
旨い!

北千住のバードコートで食べる奥久慈シャモのレバーパテや、静岡の駿河若シャモのような濃厚系のペーストではなく、マイルドで全く尖ったところのない香りとコクだ!これはこれは、素材だけではなくシェフのレベルが高い!
ちょっと感動してしまって、皿をかなり追加。一軒目でもうこれである。横山社長苦笑。
■フォアグラのポワレ栗添え

フォアグラ3切れに栗がタップリ添えられたこの一皿が1980円はかなり安いと思う。栗のホックリ感と風味がフォアグラとの相性バッチリで、油分をこっくりと吸ってくれる感じである。

■青つぶ貝と茸のガーリックバター 980円

エスカルゴのかわりにつぶ貝を使ったこの一品は結構よく見かけるが、つぶ貝の本場はなんといっても北海道である!鉢一杯に入ってこの値段は、しつこいようだけど安いゾ。

つぶ貝のコリコリした食感と濃く清々しい旨味に、茸のネットリした食感が絡んで言うこと無し、である。
こうなるとワインで口を潤したくなる。ソムリエは店のおかみさんだ。銘柄は忘れたがしっとり落ちついた赤を注いでくれた。

さて第一ラウンドの後半戦(←なんのこっちゃ)である!
■天然鯛のムニエル アメリケーヌソース 1850円

僕は無類のアメリケーヌ好きである。何十匹もの海老を使い旨味を抽出したこのソース、ドミグラスよりも好きなんである。

この店のアメリケーヌは輝くオレンジ色。ムニエル仕立ての鯛の身にネットリ絡んでいる。

口にすると爽やかな海老の風味が拡がる。海老などの甲殻類は、鮮度が命で、すぐに臭みが発生する。ここのアメリケーヌは非常に上品で、鮮度の良さを感じさせる!高級レストランで味わう様な、死ぬほど濃い海老ソースという感じではないが、この価格でこの味ならいうことありません。

列席者も第一ラウンドにしてかなりいい感じにまったりしてきました。
そんなところで〆の麺にはウニスパゲッティ!
北海道だよ!絶対にいいウニ使ってるはずだ。
と、ここでシェフに大接近。厨房内のシェフ・坂井は眼光鋭く鍋を振っている!

いいウニは加熱しすぎると台無しになる。火加減とパスタの腰を調整しながら鍋を振っているのであろう!


完成品がこれだ!

このプレゼンテーション、実に美しい!
テリテリの黄金色、いや雲丹色に輝く小高い丘である!

目論見通り、北海道ならではのミョウバンを使っていない、薫り高くクリームのような雲丹だ。少し太めのスパゲティによく濃厚に絡んでいる!
「うーん マジでいい店ですねココ!」
「やまけんさーん、この店自慢の料理がまだあるんですよ!」
と社長がオーダーしてくれたのが、牛頬肉の赤ワイン煮込みである。

暗赤色に鈍く光る、煮詰めた赤ワインソースに、クリームと合わせて練り込んでいるのであろうマッシュポテトのベージュが映える!

牛頬肉は、ナイフを使うまでもなくホロホロととろける様に煮くずれている。ゼラチン質がねっとりと舌にあたり、柔らかな酸味とコクが溶けていく!
いやお見事!これは実に素晴らしいアラカルト群でした!

ドルチェまでしっかり食べて、かなり満足!
ソムリエであるおかみさんが、「よく食べる方がいらっしゃるっていうんで楽しみにしてたんですよ!」と言ってくれるが、この後さらに2軒ハシゴするつもりだって訊いたらどう思うだろうな。

眼光鋭いシェフは実は温和なお方。
「ありがとうございました!」
とお見送り頂いた。いやー いい店だった!また食べに来たいな。
さて実はこれが始まりである。
「やまけん、ジンギスカンは食べたいでしょう?」
食べたい食べたい!でも、どうせいくなら美味しいとわかっている店に行きたい。
前回札幌来訪時に美味しいと思った「味の羊ヶ丘」に行きたいのである。
「じゃあ、行きましょう!」


ススキノのジンギスカンといえば「だるま」が旨いわけだが、この羊ヶ丘のような新興店もかなり勢いがある。ジンギスカンは羊肉の品質がよくなければ旨くないのは当然だが、それ以上にタレの旨さが成否を分けているような気がする。んで、この羊ヶ丘のタレは僕好みなのだ。

店の中はかなり熱気ムンムン。早速肉を3人に4人前くらいの割合で頼んで焼き始めるのである。

東京でもジンギスカン店が沢山出てきているが、ぼくが通いたいな~と思う店はまだ出会ってないんだよな。北海道のジンギはかなりの確率で旨いと思うんだが、、、

ジンギスカン鍋のてっぺんに羊油を載せ、タラタラと垂らしながら肉を焼く。こげ目ができないとタンパク質が凝固して旨味が出ないので美味しくないぞ!ある程度しっかり焼いた方が旨いのである。

そして魅惑のタレに漬ける。醤油の味、甘み、フルーツの酸味などがバランスよくミックスされていて、濃度も適切!肉を口に放り込んで噛みしめると、ジュワッと羊の脂が染み出て、えも言われぬ肉の香りに満たされる。うーん最高!
とりあえず肉追加!

野菜も焼く!

でもって肉をまた食べる!

この繰り返しで、だいたい4人前くらい食べたのかな、、、そんな感じだ。
「いやーさすがに腹が一杯になってきたなぁ」
「え?やまけん、寿司ははいらないの?」
そういわれちゃぁ後には引けない。
またもや横山社長がよく行くらしい魚の旨い居酒屋に移動。しかしさすがに皆グロッキー気味。
秋刀魚の刺身

寿司数貫



これが札幌での激闘ぶりである。
いやぁ 食った、、、
明日は親友・岩崎農場の夫妻とアソブのである。
フィンランド行き前のエントリが全然終わってないので再開再開。北海道はまだまだ深かったのである。
饗宴の帯広の夜を終えると、さすがにもうバタンキューであった。
そんで帯広で迎えた朝、札幌に向かう電車に乗る前に1時間、ブランチタイムだ。帯広~札幌間は2時間以上かかるのである。
さて
帯広駅は、グルメ関連施設に関してはかなりの充実ぶりをみせる駅だということは、過去ログにも書いたとおりだ。
■JR帯広駅構内はなかなかに楽しめる。
http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2005/08/jr.html
駅ビルであるエスタおびひろ西館には「桔梗」と「ぶたはげ」という豚丼店が入っている桔梗の方は上記の記事内に、10割蕎麦が食べられるということで入った感想がある。その頃はまだ新ソバが出ていない時期だったので香りはあまり感じなかったが、コストパフォーマンス最高な店であったので、今回も入ってみた。

元々が蕎麦屋なのか豚丼屋なのかわからないが、駅中の店にしてはかなり充実したメニューだ!

豚丼と蕎麦のセットで850円は安いな。これを注文すると、網の上で豚をじゅーっと焼き始める。蕎麦は注文が入ってから捏ねると書いてあったので、おそらく銀座「恵み屋」と同じく押しだし製麺だろうと思われる。

ちょっと待ったが、出てきた豚丼蕎麦セットはかなりいい感じだ!

網焼きの豚丼には軽く青のりがかけられていて食欲をソソル。

豚肉も割としっかりした厚みのもので、甘辛い味が染みこんでいる。通常の網焼き豚丼は必要以上にあっさりしたものが多いが、ここのはしっかり目に味が付いている。ただ、どちらかと言えば個性が突出しているわけではない、落ちついた味の豚丼だ。

セットにつく蕎麦は単品より量が少ないが、一般の人には必要十分な量と言えるだろう。

ラッキーにも、タイミング的に北海道士幌産の新ソバに切り替わったところだったので新ソバを味わえる!とはいえ、士幌産の蕎麦は香りが少し立ちにくい特性があるのだが、この価格で食べられる蕎麦でしかも10割である。感動的だ。ツルツルと美味しくいただいた。

しかし北海道は蕎麦の産地であり、麺はいいんだけどやはりつゆが甘めになる傾向がある。キリッとした辛汁で味わえる店がないかなぁ。
さて850円のリーズナブルなセットをいただいた後でも、まだ腹は減っている。ということでお隣にある豚丼専門店「ぶたはげ」も覗いてみることにした。ここは天麩羅「ハゲ天」グループが出す豚丼専門店だ。まだお腹には余裕があるな、、、と思ったが最後、豚丼普通盛りを頼んでしまった!

ここは豚丼専門店ということもあり、申し分ない旨さだ。豚肉の厚みと上質さはかなりのもの。しっかりした厚さがあるのにふんわりと柔らかく、自然に噛みち切れてくれる。

典型的炭火焼きの豚丼で、タレはごくあっさりしている。豚肉の質に余程自信があるんだろう!と思っていたら、なんともちょうどいいタイミングで豚肉の配送が来た!ケース内を覗くと、かなりサシの入ったピンク色の柔らかそうな豚ロースの切り身がずらりと並んでいた。いや、豚丼はやはり豚肉。そして豚肉といえば北海道である。なんで北海道の豚肉はこんなに旨いんだろうな。
さて今、ぶたはげのWebを覗いていたら、なんと!11月1日から東京の日本橋三越に出店するらしい!
11/1(火)~11/6(日) 日本橋三越本店「第11回日本橋三越本店の北海道展」に出展します。豚丼・豚丼のたれを販売しています。お近くの方ぜひご来場ください。ほかほかの豚丼をお持ち帰りできます。
ううむ 食い倒れガイド東京編の取材の末期で忙しいけど覗いてみるかぁ
さて かなり満腹だけど、やっぱりこの店を素通りするわけにはいかない!
帯広が誇るベーカリー、「ますや」である!

ここのキラーコンテンツといえば、JA幕別の岡坂さん、ノムさんをして「帯広のスタンダードサンドイッチ」と言わしめた、「白スパサンド」である。

今回、白スパサンド、ナポリタンサンド、そしてポテトサラダのサンドを買ってみた。
「なんだ普通ジャン」
と思われるかも知れないがどれもクオリティが高いのだ!

しかもこのサンド、なんと125円である!なんちゅう安さだぁああああああああああああ
JRのスーパー十勝社内で食べたこのサンド群、ナポサンドだけは凡庸であったが、ポテトは旨かった!もちろん白スパの旨さは永久不滅の背番号1と言えるレベルであった!
さて帯広から札幌に着いたのである。
うーむ
本当に時間がない
ブログを書く時間も気力もなくなってきたのは初めてだ~
でもなんでこんなに時間がないかというと、、、
前にも書いたかも知れませんが東京版の食い倒れガイドを出すからです。
12月中旬発売予定。の本をまだ取材中!4×4マガジンから出たガイドよりも凄まじいスケジュール!
もちろん前ページすべてリライト。再撮影も多数してます。
前作同様かなり偏った内容、偏った地域になりますけどね(笑)
ということで一日4件くらいのペースで回ってます!お楽しみに、、、ちなみにそれが終わったらトレーサビリティ本だ。こっちが本業、、、
どうやら明日か明後日らしい。正確な情報くれ~
フィンランドからの帰国直後、広島の竹鶴酒造の石川杜氏から連絡があった。
「あーーー いやいや
えーーーー
夕刊フジっていう新聞にねぇ、取材記事が何週間か載るらしいんだよ。
おそらく今日の号に載ってると思うから観ておいてくれる?」
そういうことは早くいえ~
本日まだ家に帰り着いてない人は要チェック!
僕もわざわざ買いに、日本橋まで来ました、、、
WCCとFTCのことばかり書いているけれども、フィンランドという国はとてもcomfortableな国だ!ヨーロッパのホテルで佳く感じるといわれる不愉快な態度は全くないし、親切。町並みも綺麗で、郊外に出ると文句なしに美しい田舎空間が拡がっている。
ヘルシンキ市内は一日で全て回れるほどの小ささだというが、今回はホテルと会場のフィンランディアホールまでの徒歩10分の往復に終始した。もちろん市内、郊外観光はしたけれども、機会があればまた来たいと思う国だった。インターネット環境はバッチリだしね!この滞在中に覚えた言葉が「キートス!(ありがとう!)」だけだったのはフィンランドの人に申し訳ないんだが、、、


で、メシなんだけど、美味しいとは言える。
と言うと微妙な表現だけど、基本的に明らかにマズイ店にはあたらなかった。しかし、止めの旨味がないというかなんというか、グルタミン系の旨味成分が不足している感じで、全体的に乳製品系のまろやかな味付け。パンチがないので際限なく量を食べてしまうという感じだ。イタリアでは日本食が全く恋しくならなかったが、フィンランドのホテル、外のレストランで4日間飯を食って、たまらなくラーメンが食いたくなった。事実、関空についてすぐさまラーメンとカレーを食べてしまった、、、
さて
大会最終日、WCCのファイナル、FTCの上位三名の演技と結果発表、が行われる!ムチャクチャに楽しみである。まずはフィンランディアの1Fホールでディナーだ。

本日で一応行事は終了で、僕はみんなより一日早く帰るため(北陸出張が入っているのである)、最前列で記念撮影などさせていただく。

他に並んでいるのはNBAの偉い方々である。日本バーテンダー協会(NBA)は非常に面白い方々の集団であった!ドンといってもいい風格の沢井さん、どの国にいっても「Kenji!」と声をかけられるという中村さんなど、興味深い御仁が勢揃いであった。

さてまずはWCCのファイナルである。
予選、セミファイナルで選び抜かれた6名が決戦を繰り広げるのだ。
スウェーデン、フィンランド、スロベニア、イタリア、ベルギー、イギリスの代表選手達が壇上に勢揃いする。もう、最前列は静止する係員をそっちのけで各国応援団がギュウギュウと押し合いをしている!

ちなみに
こいつがイギリスからの代表、マイケル何とか。うちの嫁が「キャーカッコイイ」と心奪われた男である。

例のアナウンサーのスタートの声がかかって競技開始!
各国応援団やマスコミなどが写真撮りまくり。ものすげー熱気なのは下の写真からも伝わってくるだろう。

7分立って終了~!熱い7分間でした。
これから審査のため、一端選手退場。審査の最中に、FTCの上位3人の演技があるということなのだ!
ちなみに上位3名とは、スウェーデン、アメリカ、そしてウルグアイの選手。ウルグアイとアメリカの選手は昨年も出場し、1,2位だった宿命のライバルである。アメリカ人は、ラスベガスで本職のフレアーバーテンダーをしている、まさにプロフェッショナル。きっちり構成された、ムチャクチャ色気のあるフレアーをする人だ。会場総立ち。その演技をぜひ観て欲しい!
もうこれでアメリカ優勝でしょ!と思っていたら、、、
昨年度の覇者ウルグアイ代表の若い若い選手が、、、これが本当にファンタジスタとしかいいようがない演技をしちゃうのである!
今年も一位は文句なしにウルグアイ!この青年が一位なんである!

いやー 本当にスゴイ。会場内は沸きに沸いた。
まあこのフレアーテンディングはエンターテインメントとしての要素が濃いので、WCCの発表はこれを上回ることはないだろう、と思っていた。
違った!
WCCファイナルの結果発表、会場内は自国をコールする凄まじい歓声に包まれたのだ!
そして優勝したのは、、、
すっごく地味で渋い、年配の選手が作った、ベルギー!
会場が爆発し、ベルギーの応援団が国旗をもって壇上に駆け上る!

どおおおおおお
と沸きに沸き、クイーンの「WeAreTheChampion」が流れる。
これが世界大会なんだなぁ、、、
良いものを見せてもらった。

会場内はバンドが入り、祭りの後のパーティへ。もう選手も関係者も一般も入り乱れて飲みまくる夜となった。

そういえば今回はこの一カットだけが、水リンとのショットだ。実は水リン、ファイナルのカクテルを審査する部屋に入れてもらい、すべてテイスティングしたのだそうだ。
「味の想定が全く違いましたね。やはり『ファンシー』という意味を違えていたと思います。もっと大胆なカクテルを作らなければならなかった、、、けれども、美味しいカクテルかというと、美味しいのもあったし、正直『ん?』と思うものもありました。ですから、本音を言うともう一回やりたいですね、、、」
僕も同じ気持ちだ!
前にも書いたが、NBAでは選手は1回しか国内チャンピオンになれない。そして国内チャンプが世界大会の出場権を持つ。従って、日本からの出場者は毎回毎回初心者なのである。それはNBAにとっては、賞を取るよりも人を育てる、モチベーションになるわけで、とても重要な意義があるとは思う。しかしそれはわかった上で、いずれかの時点で「世界を獲りに行く」という方向性も持って頂きたいと思う。
それには、世界の雰囲気を知った経験者を集めて、その中で再度チャンピオンズリーグを開催して、その覇者が世界大会に出るという方式にしたらどうだろうか、と思った。まあ、外野の素人が言ってるだけですけれどもね。
水リンと、嫁さんのヨーコちゃんと飲んでいる内に、だんだんとヨーコちゃんが妖精化してきたので(笑)先にホテルに帰り、バタンキューしたのであった。
いよいよ帰途につく。
さあ大会4日目、北海道の釧路のバー「A One」の相田(あいた)君(29歳)が出場する、FCC(フレアーテンディング・コンクール)だ!
「うちのバーの『A One』っていう名前は、Aクラスのナンバーワンを目指すっていう意味で付けた名前なんですよ!」
彼は高校卒業後すぐにバーテンダーの世界に入り、北海道のカクテル大会では何度も優勝・入賞しているバーテンダーだ。僕はこの数日間彼と話したが、そのまっすぐで、前へ前へと出る性格がすっかり気に入ってしまったのだ。
「いろんなフレアーの流儀があるんですけど、僕は技も重要だけど、最後にできたカクテルが美味しいということが絶対に必要だと思うんですよ。見た目だけじゃ意味がないと思うんですよね!」
釧路のA Oneでは、リクエストすれば彼のフレアーを観ることができる。僕も帰国したら絶対に行ってみようと思っている。
さて本日は午前中~午後17時までがフレアーの大会(長い!)、そしてディナーの後の夜10時から、フレアーの上位3人の演技と結果発表、そしてWCCの決勝が行われる。文字通りファイナルだ。

会場入りしてから出場順が発表されるいつものスタイル。各国の選手が練習する中、相田君も瓶を投げていた。

「僕は1番目が一番やりやすいんですよ。くじ運いいんで、それくらいをとりたいな。」
と言っていたのだが、なんと本当に8番目という早い順をひいてくれた!なんて観ている人に優しいヤツなんだ!
フレアーの大会は、WCCとは違って観客が純粋に観て楽しむことができるので、昨日のWCC予選とは全く違う雰囲気だ。
さてとうとう始まる!いつものごとく司会者(IBAに属しているスウェーデン人らしい)の
「Good Afternoon Helsinki!!!!!!!」
絶叫で会場はもう拍手喝采だ。
一人一人選手が壇上に上がり、音楽が流れ、5分間の演技が始まる。規定された技があるので、それをきちんとクリアしながら、より高度なオリジナルを混ぜてアピールする。瓶やティンを落としたら当然減点で、けっこうみんな落としまくっている。やはり世界の舞台は緊張するのか!
いろんなお国柄がみえる中、僕が好きだなと思ったのは、アルゼンチンをペルー、ギリシャ。全体の構成の美しさとかより、技術の派手さのほうが僕にはアピールするらしい。
さて相田君の出番だ!

画像だとわかりにくいだろうが、スパンコールの入ったデカイ蝶ネクタイにハチマキを締めて、わざとイモっぽいコメディアンスタイルで登場!他の国とは全く違う角度である!

「派手な大技はやると失敗した時が怖いんで、基本を綺麗に、高さを揃えてやります!」
と言っていた彼の演技、その通り基本を大切にしたものだった。

ポップでハイテンポな曲にのせた5分間が終了した。
彼ももう思い残すことはないだろう。
演技を終えてやってきた彼の顔のすがすがしさを観て欲しい!

「いやー これで肩の荷が下りました!やるだけのことはやりましたから、満足です!まあ、世界にはこのフレアーのプロで食べている人も沢山いる。そういう人たちが集まってますから、バーテンダーとしての仕事をしながらフレアーを練習するだけだと勝てない壁があるというのは事実なんです。でもまあ、それはその路線でいいと思ってやってきましたんで。満足してます!」
午前10:00から午後5時半までタップリかかってフレアーの出場者の競技が終了した。出場者全員が壇上にならぶ。

この中から上位3名が選ばれるのだ。本当に狭き門だ!僕が「巧いなぁ」と思った人たちも、ベスト3には残っていない!

上位に残ったのは、スウェーデン、アメリカ、そしてウルグアイだ!
ウルグアイとアメリカの選手は昨年度も1,2位を獲った宿命のライバルらしい。その二人の演技は残念なことに中座して観られなかったのだが、夜のWCCファイナルの際に観ることができる。
相田君は、世界大会では無冠ということになる。しかしそれは確信に満ちた、満足すべき無冠だったに違いない。

釧路に行く日が楽しみだ。そういえば僕は彼のカクテルをまだ飲んでいないのだから、、、
いままでの分を時系列に並べましたので、まだ読んでいない人はこの順にご覧下さったほうがいいと思います。
世界バーテンダー技能競技大会で水澤君はどう戦ったか!? 一日目http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2005/10/post_666.html
世界バーテンダー協会 FCC部門出場者 相田君の技術をみた!
http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2005/10/fcc.html
世界バーテンダー技能競技大会で水澤君はどう戦ったか!? 三日目
http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2005/10/post_667.html
★☆水リンの動画を追加しました!★☆
やっとだぁ~ 48人中41番目に水リンが登場!もうすでに声もカスレ気味な僕たち。各国の応援団がやかましく騒ぎまくる中、日本の応援団も、そして僕も絶叫しまくりながら、7分間の競技が始まった!司会役のかけ声で、一気にボルテージが上がる。水リンの真ん前に陣取って、僕もカメラのシャッターを夢中で切りながら声をかける!
これまで観ていた感じでは、所作の美しさで飛び抜けている選手はあまりいない。水リンの流れるような所作が美しくアピールするはずである!
■水リンの入場シーンから選手紹介までの動画。会場内が熱い!
(13MBあります)
彼の創作カクテル「ウィンタージャーニー」は、ロングが多い最近の世界大会の流行には迎合せず、美しいショートカクテルに決めている。そして、デコレーションは明快・単純なものを出すという形で雪だるまとスターフルーツでわかりやすく決めている。
ちなみに水リンの横に、ギシッとした目つきでテクニカルポイントを審査する女性審査員が立っている!

この人が「一番厳しいのよ~」(by井上@NBA)ということらしい。でもテクニカルなら負けねーぜ!

ふと手元を観ると、さすがの水リンもプルプル震えている!
会場のスクリーンでこれまでの選手の手元を観ても大概はふるえているのだが、水リンもさすがに緊張しているのか!?これがまた観ていてハラハラさせるのだ~ うおーーーー 静まれ水リン、
■水リンカクテル調合中の動画。選手紹介されている!
(11MBあります)
「落ちついて!いつもどおりでいいんだぜ!」
と声をかけるとこちらを観ずに小さく頷く水リン。そして調合が終わり、シェイクが始まると、皆が
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
っと雄叫びを挙げる!この美しいシェイクを観てくれぇええええええええええええええええ




よしっ 最大のヤマ場が終わった!

綺麗に均等に注ぎ終わり、飾り付けである。まだ制限時間より2分前だ、絶対に間に合う。
「間に合うぞ!まだ2分ある!綺麗に、雪だるま落とさない様に!」

飾りのスターフルーツは九州産のものだ。これを綺麗なまま持ち込むために、僕の方でMAという、鮮度保持をする技術を使った袋を調達した。綺麗に角が立ったままスターフルーツが映える!

完成!

制限時間をオーバーする選手が続出する中、制限時間に20秒程度を残して完成した!

おぉおおおおおおおおおおおおおおおおおっ
とりあえず予選が終わったぁ、、、
よかったよかった。これならバッチリだ!所作も綺麗、デコレーションも控えめながら決まっている。
ちなみにこれが展示されたウィンタージャーニーだ。

水リンの嫁さんのヨーコちゃんも、ほっと一息だ。
「あ~~ もうはらはらしちゃいましたよぉ~~」

水リンのお母さんと妹さんなんか、もう泣いちゃっている。いやしかし本当にこの雰囲気は観たことがない人にはわからないだろう。それほどのすごい緊迫感なのだ!
いやぁ 予選なのに疲れた、、、
さて 予選を戦った48人の中からセミファイナルに残れるのは12人だ。そしてすぐにセミファイナルが開催され、さらに6名に絞られる。その6名が、翌日のファイナルで競い合うのだ。水リンにはとりあえずセミファイナルに進出して欲しい!なにせ、このように部門別に競うようになってからというもの、日本人バーテンダーはまだ賞を獲っていないのである。
ここでしばし休憩。審査に入る。この時、前の席に座っているNBA国際部長である宮里さんと談笑。

宮里さんが興味深い話をしてくれた。
「今回水澤君がセミファイナルに残ってくれれば、ベストテクニカル賞を獲れる可能性があるんですよ。実は国際的なIBAと日本のNBAでは目指すところが違うんです。NBAは、バーテンダーとしての「人」を育ててきました。きちんとしたサービスができる、バーテンダーとしての人格ができている、そしてカッティングから何から、技術がある。そういう人としての側面を観るのがNBAです。しかしIBA基準は、味覚なんですよ。技術が未熟だとしても、旨いカクテルを作れば「いいじゃないか」と認めてしまう。センスに対する評価を重んじるんですね。そう言うわけで我々の基準は明確に違います。だから、今回水澤君がベストテクニカルを獲れば、NBAの方向性としては喜ぶことができるんです。」
ふううむ
なるほど。
たしかに今回の競技を観ていると、日本大会で観た様な美しい所作やきちっと配分よく注ぎ分けることにはそれほどみな注力していないようにみえる。味の部分は、僕らギャラリーは味わうことができないから何とも言えないんだけど、、、
と、ぼちぼちしている間に、いよいよ予選結果の発表だ!

フィンランドのIBA組織のドンが、壇上で全選手を招き入れる。すでに選ばれるか否かでみな表情がこわばっている!

水澤君も登場した。
そしていよいよ予選の発表が始まった!

(↓意訳)
「さあそれじゃあ 一人目を発表するよ!ここフィンランドからちょっと離れた、、、 グレートブリテンからやってきた○○○○○○!おめでとう!予選突破だぁ!」
イギリスの若い美男子バーテンダーが飛び上がって段の前に並ぶ!オーガニックハニーを使った甘めのカクテルを作った貴公子の様な風貌のバーテン君だ。
続いてドイツ人。続いて地元・フィンランド人。彼は地元開催というだけではなく、本当に旨そうな二色のフローズンカクテルを作っていた。そしてキューバ、スロヴェニア、スウェーデン、、、

だんだんと読み上げが進んでいく。あと2人だ。水リン早く呼ばれろっ!
「次は、、、フィンランドから遠い!南アフリカ!」
ま、まだかよ!!
「そして最後は、、、 イタリア!アントニオ・ピアッツァ!」
んんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん
んんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん
んんん、、、
水リンが呼ばれない内に12人がコールされた、、、
ほんとかよ、、、予選、突破できなかったのか、、、
何が起こったのかわからない。
気落ちとかそういうもんじゃない。もう僕は押し黙ってしまった、、、
急に世界が静かになってしまった。
会場内も、選ばれた国の応援団のあげる歓声の裏に、「なぜ、俺たちのアイツが選ばれなかったんだ、、、」という沈黙がコントラストを成している。
僕らの夏が終わった。
選ばれた12人はさっそくセミファイナルだ。
壇上では先ほどと同じカクテルが作られている。

観ていると、だんだんとわかったようなわからなかったような。
今回の世界大会は「ファンシーカクテル」というジャンルで争われた。しかしこの「ファンシー」をどのように解釈する?日本ではファンシーショップというカテゴリがあるが、それってどういう意味だろうか。
どうやらヨーロッパでのファンシーとは、とても個性の強いものだったのではないか、ということなのだ。
例えば地元国のフィンランドの選手が作ったカクテルは、ベリー系の深紅の酒とミルクのような白い飲み物を氷と一緒にブレンダーにかけ、ドロドロになったその二つを一気にロンググラスに注ぐことで、縦に二色に分かれた印象強いカクテルを作っていた。その他の選手も、小さくて可愛くてファンシー、というようなものではなく、かなりヴィヴィッドな印象のカクテルを作り出していたのだ。
水澤君のウィンタージャーニーは、日本人向けのあっさりした味ではなく、甘さを強め、香りを重層的に配置して立体的な印象を醸した、非常にファンシーなものだ。しかし、世界標準のファンシーは、もっと強いファンシーだったのかもしれない。
んーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
それにしても
今回の採点にはほとんど技能(テクニカル)が欠落して居るんじゃないだろうか。
だって、セミファイナルに残った数人は、制限時間を大きくオーバーした人たちだ。
また、デコレーションを落としてしまったりした人もいる。
そうした人たちが、カクテルの味がよいということで救われたというのも面白いが、一方で完璧に技術を決めていた人が一顧だにされないというのはどういうことだろうか。
世界は、技術より味で評価をするのか。
ならば、今後日本のバーテンダーさん達が世界で競う際、日本大会とはまったく違う基準だという目標設定をしないといけないのかもしれない、、、かもしれない。本当のところはわからない。審査員にきいたってわかるかどうかなんともいえないのだ。
言えるのはただ一言、 ああ、残念だ、、、
セミファイナルで6名が通過。残ったのは、傍目から観てもなるほどと思う人たちだった。
その間僕は何も声をあげず椅子にぐったりと座って観戦。
30分ほどしてから水リンが控え室から出てきた。NBAの人たちに礼をしている水リンに近寄っていくと、目が合い、うーん ゴメンナサイという顔をして頭を下げてくれる水リンだった。
「やまけんさん、申し訳ありません!自分では残れたと思ったんですが、、、」
俺もそう思った。審査員がどうかしているよ。でも本当に残念だ、、、

「結果には満足していませんが、全て出し切りました。いいレベルの仕事をしたと自負しています。それで評価がこれだったので、仕方がありませんね、、、理由はいろいろ訊いて帰ろうと思います。」
そう言って笑った水リンの顔は、晴れやかな笑顔だった。

どちらにしても力は出し切ったか!よかった。悔いは残らなかったな、水リン。
こうして僕らのヘルシンキ紀行その1は幕を閉じた。
でも まだ終わっていない!
そう、フレアーテンディング部門の相田君の戦いが明日に控えているのだ!
帰途につき、やけ食い。

その後、フレアーに出る選手が練習しているガレージにいくと、猛者どもが信じられない投げ方で練習をしていた!

相田君は「気が散る」と言って、ここでの練習を切り上げ。別室をとって特訓をするという。
上に上がり、水リンと反省会。

他のバーテンダー達といろいろ情報交換したらしいが、どうもみな「いい技術だった!」「Good Job!」「なんでお前がファイナルに進めないのかわからない!」という声がかなりあったようだった。
「まあ本当に、勝って残りたかったですね、、、」
本当だ。
水リン、そしてNBAの皆さん、大会は今後も続きます。
ぜひ世界で勝てるトレーニングをNBAでも開発してください!このままじゃ引きさがれんでしょう。
残念なことに、NBAでは、日本大会は優勝したら以後、出場はなし。従って世界大会は1回こっきりで、後進にチャンスを与えるということになっているらしい。それも非常にいいことだ。
でも
あえてワガママを言うなら
この経験を踏まえてまた世界に挑む水リンが観たい。
夜の9時くらいから始められて2時間ほど続いたフレアーテンディングの会議が終わり、相田君が別室で練習をするという。

テーブルをどかして、イヤフォンで音楽をかけながら瓶を投げ、キャッチする相田君。

この決死の姿をみながら、僕は疲れのせいか、眠りに引き込まれた。
世界は広い、世界は厳しい!
そして、、、
世界はやっぱりすごいなぁ! そう思う一日だったのだ。
水リンお疲れ様。
君は間違いなく、ベストテクニカルだった!
さていよいよ決戦の日がやってきた!三日目、WCC(WorldCocktailCompetition)の予選とセミファイナルが開催される!予選を戦うのは48人。つまり48カ国の代表達である。ヨーロッパ、北米、中南米、アジア、オセアニア、南アフリカなど非常に多数。しかし多いのはやはりどうしてもヨーロッパ勢で、とくにフィンランドに近い北欧・東欧の選手団の数がひときわ多い。でも負けねーゾ!
ちなみに朝飯はビュッフェ。フィンランドの料理レベルは結構高い。いや僕らの泊まったホテルといったレストランに限っては、ということだが、明らかにマズイものは少ない。

特にパンが旨い!北欧特有のライ麦含有量が多い、白くないパンの醗酵した風味が実に素晴らしい。

それと名物の鮭などを使ったマリネなどが文句なしに旨いのだ。

この温燻にしたサーモンのマリネが美味しくて、毎朝さらに山盛りにして食べている。

ただしどの料理も甘味が強い。寒さに対抗するためにクリーム系と糖分がかなり多用されているのだと思うのだが、まだ三日目なのにもうその甘さに負けそうである。このサーモンももう少し甘さを控えてビネガーを効かせてくれれば最高なんだけどね!

昼飯はワンプレーとにサラダやクスクスなどを載せて食べる。クスクスにはトマトにドライフルーツが結構入っていて、その組み合わせが旨い。けど甘い。けど旨い。けど甘い。けど、、、(反復)

こちらでよくみかけるベリー類をさっと煮たもの。砂糖は使われていないが驚くほどに芳醇だ!こんなにフレッシュで旨いベリーがあればジャムとか食べたくなくなるね。

と、そんな感じで食事を楽しんでいる。けど日本人とくに水リンのお母さん達は、すでに醤油欠乏症にかかっているようである。実を言うと俺もそうです。どうやら、日本で慣れ親しんだ旨味の世界とかけ離れた食文化にはいると、滞在日数に関わらず日本食が恋しくなるのである。
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さてWCCの会場は、ホテルから歩いて五分のフィンランディア・ホールだ。ホテルから歩くとは誰も訊いていなかったのだが、その道すがらに湖があり、とても美しい。ホールもとても美しく荘厳な建築で、一室ではオーケストラが練習をしていた。優雅だ、、、

これが会場だ。思ったほど大きいスペースではないが、2Fロビーにステージがしつらえられ、椅子席が並んでいる。こういう会場レイアウトになるということも前日くらいまでは誰も知らず、情報が入ってこなかった。

この会場や、プロモーションで流される各酒メーカのロゴの膨大さを観ていると、IBAという組織が世界的に重要な位置にあることがよくわかる。日本からもサントリーの欧米担当者さんがロンドンから駆けつけていた。会場内には各メーカがブースを出店していて、その場でカクテルが楽しめる。残念ながらフリードリンクではなく六ユーロ(千円近く)のチケットが必要。


世界大会だけあって、出場している国々のテンションは相当高い!ナショナリズムがもろに出まくるお祭りだ。

大会一時間前に座った僕らの席の横についたデンマーク人達。いい歳したおっちゃんおばちゃんが、ワーワーキャーキャー騒ぐ。素晴らしい大会である!

バーコートに着替えた水リン登場。

今回はほとんど緊張していないようだ。彼は人一倍緊張性なのを、今回はメンタルトレーニングで克服してきた。その成果は非常に大きかったようだ!
さて時間になる。フィンランドのIBA参加組織の代表達によるクールな挨拶とアナウンスメント。日本ならば堅苦しく、笑いも全く交えない挨拶で始まるところだろうが、こっちの人たちはそんなつまらないことはしない!軽快なジョークで皆を笑わせ、必要最低限のことだけ伝える。実にいい感じの進行だ。
さて選手達がコールされる。48人の出場順は当日に発表される。なんと水澤君は41番目。どんじりから2番目の組で、審査員に印象が残りやすいいい順だ!

選手達は4人ずつ壇上に上がり、自分の申告した材料が揃っているか確認をし、審査員に囲まれながらスタートの合図を待つ。
競技スタート!各選手、自分のスタイルでカクテルを創り出す。

しかしこのスタイルっちゅうのがみなバラバラである。
日本の競技会を観ていると、きちっと所作を決めてかっこよく演技をしているのをみるのだが、どうも世界大会ではそういう優雅なバーテンダーとしての所作をつきつめている訳ではないらしい。いや、綺麗な所作を決めている選手も多いのだが、全く優雅さのないバタバタした作り方の選手もいる。
実はこの大会の基準というのを知らなかったのだが、要するに「旨いカクテルであるかどうか」が一番重要なんだそうだ。つまり、技術・技能と味覚という2つの流れの中で、圧倒的に味覚重視の審査がなされるということなのである。さあこれが吉と出るか凶と出るか!
ちなみに言い忘れていたが今回の大会のカクテルのテーマは「ファンシーカクテル部門」である。来年は「プレディナー」というようにこのテーマが変わっていくのだが、今年の「ファンシー」がどういうもんなのかを理解するのがまた時間がかかった。可愛いとかそういう意味じゃないらしい、、、ちなみに各選手が創り出しているのはこんなカクテルである。

会場内は、自国の選手を応援する人たちで興奮のるつぼだ。いい熱気が充ち満ちている!外は寒いが中は熱い!

ちなみにうちの嫁さんは、この日も和服で登場。ていうか、雨がぱらついていたんだけど、
「着なきゃ審査員がビビらないだろ!」
と僕が駄々をこねて無理矢理着てもらった。日本びいきを多くするための作戦である!


いやしかし一度に4人の競技なので、48組÷4人=12組は長い!制限時間は一回7分なのだが、セミファイナルまで含めると昼から7時間くらいは優にかかってしまうのだ。おおお疲れる~
と思っているうちに、水リンの登場である!前の組が競技をしている中、準備を始めるのだ。最前列で僕はカメラを構えた!

水リンの親族や日本応援団がぐわっと集う!さていよいよ戦いが始まるのだ!


ホテルの地下にあるガレージでは、すでに大会前から、各国のフレアーの選手達による熱い前哨戦が繰り広げられていた。相田君が練習にいった時にもすでにとなりで黙々と凄まじい技を繰り出しているヤツがいる!負けじと練習用の樹脂製の瓶を取り出し、投げ始める相田君であった。言葉は入らないな、とりあえず連貼り。







しかしスゴイヤツもいたもので、隣のヤツはなんと額に瓶を載せたまま、4本を同時に投げていた!



こいつが優勝候補か?と思ったが、氷山の一角だということが判明。本日昼に地下に降りると、なんとも凄まじい光景が拡がっていたのだ!

みんな、元雑伎団員じゃないかと思うほどのアクロバットを披露していた。
しかし、相田君はそれを横目にみながらも冷静を保っている。
「みんなああいう大技をやりますけど、最後のキャッチを失敗すると技全てがおじゃんになるんですよ。だから僕は確実さと、動作が揃っていることを念頭に演技します」
そう言いながら黙々と瓶を投げるのであった。
相田、ガンバレ!

夜のメシは、みなでホテルからバスにのって市内のレストランへ。

けっこうでかくてゴージャスで、綺麗なレストランだ!女性陣の目が輝く!

メニューには、前菜がクレイフィッシュのスープ、メインがトナカイのステーキで出ている。とうとうトナカイを食べるんだなぁ。

クレイフィッシュのスープは魚介の濃厚な旨味に、海老味がしっかりととけ込んでいて非常に旨い!

一緒についてきた、緑色のハーブペーストを塗ったパンをちぎってスープに入れると、香りが重層的になってまた旨い!

フィンランド料理、まだ数回だけど、美味しいじゃないの。

さてこれがトナカイの肉だ。周りにベーコンを巻いて焼いている。ということはトナカイは脂の少ないフィレ肉かと思ったがビンゴ。脂のないフィレ部分がサーブされている。

これにソースをかけるのだが、甘い、、、
フィンランド、だいたいのものは美味しいが、甘さがかなり多様されているので要注意である。

とはいえ、この独特な甘さのソースにトナカイの淡泊なが合うと、丁度いいあんばいになるから不思議だ。自分の分+水澤君の嫁のヨウコちゃんのお母さんの食べ残しほとんど一個分をいただいて食べてしまった。

水リンもこのとおり舌鼓。
と、会場内をメーカのグッズを配り歩く美女と遭遇。

いいねぇ、撮られ慣れているね。

こうして夕食後、またもや相田君は地下に降りて練習の虫となったのである、、、
さて明日はいよいよWCC、水澤君のカクテル競技会の予選とセミファイナルである!
2日目、IBAの組織員達は全世界会議をするが、僕らはツーリストと選手達もこの日はフィンランドツアーに出かける。この日、僕が週日行動を共にしたのが、前のエントリで説明したFTC(フレアーテンディングコンクール)に出場する相田(あいた)君だ。
29歳の彼は、北海道の釧路市でA-Oneというバーを開いている。フレアーテンディングの世界ではすでに有名な、日本を代表する選手である。出国する際から好青年だなと思っていたが、話をしてみると実に男気のあるイイヤツだった。

各国の選手団と一緒にツアーバスに乗り、一路郊外へ。

外に拡がる景色は、なんと北海道そのものである。
「なんだか落ちつくんですよ、、、白樺みたいなのも生えてるし。鹿が木の幹を食べてる様なあともありますね。トナカイかな?」
と相田君が言う。先のエントリに書いた畑の耕地面積に加えて、フィンランドは北海道と類似点が多い様である。
さてツアーでまず着いたのは、グラスなどのガラス工芸で有名なイッタラ社の工場である。やった!僕はイッタラのデザイン好きなんだけど、高くてナカナカ手を出していなかったのだ。

工場の中でガラス吹きのシーンを観られる。職人達がフウフウ吹いているが、熱くトロトロに溶けたガラスの流体を整形していく手腕は、いつ観ても神業だ。

なんと、コンクール出場者はなんとガラスを吹くことができるんだそうだ!実際に吹いたガラスは自宅に送ってくれるらしい。素晴らしい趣向だ。もちろん相田君もその一人。

熱々のガラスを職人さんが一拭きして、それを鉄の金型の様な処に入れてくるくると棒を回しながら吹く。

これが相田君の作品だ!下の長い部分は切り取って、ぷっくり膨らんだ部分をグラスにするそうだ。お見事お見事。

イッタラの歴史館みたいなところで、スニップスというリキュールを飲む。薬草酒のような感じの甘い、ハーブのような香りのするお酒だ。

イッタラ社のガラス、ショーウインドーに飾られてるのをみるだけだと、なんだか身近には思えないけれども、近くでみてみると非常に美しく、家に置いておきたいという思いを芽生えさせるなにかがある。

ついカードで買いたくなってしまって危険だ!結局、ファクトリーアウトレットショップでいくつか買ってしまった。でも相田君は、「店に置くから仕入れです!」と言って、なんと8万円分くらいも大量のグラスを買い込んでいた。
さてワイナリーとゴルフ場、農場を運営しているという、とある大きな村というかなんというかのスペースに移動してランチ。


この店で、従業員に混じって一人服装の違う美女が居た。この女性、僕らは勝手に「この広大な敷地の地主の娘に違いない!」と決めつけていたんだが、強烈美人!

よってたかって一緒に写真を撮らせてもらう日本人男子。いや、僕は撮ってませんよモチロン(笑)
ニナという名前のこの女性、地主の娘かどうかはわからなかったが、22歳だそうだ。うーむ美しい。
ランチはワンプレートディッシュ。

大量のマッシュポテトの上に、ラム肉の薄切りのローストを載せ、それにリンゴンベリーのようなベリーのソースをかけたものだ。グレービー(肉汁)がタップリとかけられていて、マッシュの山を崩すとジュワッと染み出てくる。

北欧ではこの、肉に甘いベリーのソースという組み合わせをよくみかけるが、独特に美味しいものだ。僕は美味しくいただいた。一緒に来ていた水澤君のお母さんや、水澤君の奥さんである葉子ちゃんのお母さんとかは全然ダメだったらしい。そうだろうなぁ。

この日は水リンもゆっくりと観光。
「今回の大会よりも日本大会の方が緊張しましたよ。世界大会は技術を競う大会じゃないんで、楽しんでいきます。」
とリラックスムードだ。

しかしとにかく風景から建物から美しいのがフィンランドだ。何気ない建物一つ収めるだけで美しい。なにもせずにぼんやりと静かに憩いたい人にはいい国だと思う。街も綺麗だけど、郊外に出ると全てが美しいのだ。
こういう場所で歩きながらも、相田君がフレアーテンディング練習用の瓶を取り出して練習。

「歩きながらやると凄く難しいんですよ」
といいながら2本の瓶を大道芸人のようにくるくると回し始める。この技を身ながら、人間としての相田君に関心を持ち始めてしまった。確信に満ちた言動、常に前に前にと進もうとするその姿勢、かなり気に入った。
バスは一路ヘルシンキへ。
「やっぱり北海道だなぁ」
と言っている相田君に緊張の色はない。吉兆だ!

ホテルに着くと、地下のガレージ横に設置された練習用スペースでフレアーテンディングの練習を観る。これが凄まじかったのだ!

「はい、皆さんこのバッグに全て必要なクーポンなど入ってますからね!」
と渡されたのは、ご覧の茶色の大会バッグ。ヘネシーがスポンサードのようで、大きくロゴが入っている。こういうのって結構うれしくて帰国後も使っちゃうんだよね。しかしこのプレゼント攻撃は始まったばかりであった。連日、大会からの容赦ないプレゼント攻撃が続くのである。
ヘルシンキで我々一行が泊まるホテルは、クラウンプラザ・ヘルシンキ。改装してそれほど時間が経っていない、綺麗なホテルだ!このホテルに今回の大会の関係者(選手、組織の職員、家族とか)全てが泊まっているようでほとんど満員らしい。そのせいか、二人で一部屋の場合、夫婦でなくても勝手にダブルとかに割り振られてしまうということが起こっているらしい。
荷物を置いて、選手団・NBA職員・家族で集合。旅程を確認する。
この大会はIBA(International Bartender Asocciationかな?)傘下にある50カ国からのバーテンダー代表選手が集って競い合う世界大会だ。その日本組織がNBAということになる。IBAはきちんとした組織で、今回選手だけではなくNBAの国際部で語学堪能な宮里さん、上野さんが組織運営の会議への参加と、われわれの引率のために来て下さっている。そう、厳格な集まりなのである。

ちなみに今回は、WCC(WorldCocktailCompetition)だけではなく、FTC(FlairTendingCompetition)も一緒に開催される。後者のフレアーテンディングとは、アクロバティックに瓶を投げたり回したりしながらカクテルを作るやつ。そう、トム・クルーズが映画「カクテル」でやってたあれですよ、懐かしいなぁ。そのフレアーテンディングの日本チャンプが初めて世界大会に参加するということなんであった。見所が多くて非常にラッキー。
大会は3日目に水リンが出るWCCの予選がある。そして4日目にFTCとWCCのファイナルが開催される。それまでは準備期間。とりあえず初日の今日は、ホテルでウェルカムディナーだ。一同正装ということで、男性はタキシードになるわけだが、ここは一発かましておかないといかん!ということで、我々夫婦は和服である。

もちろん僕が一人で和服を着られるはずがない。嫁さんに着付けしてもらって、純日本スタイルに。華子自身は、母さんからもらったという緑色に金色が入った、印象の強い和服を。

これがムチャクチャに功を奏したらしく、パーティ会場に降りていくと、さっと目が集まり、数人写真を求めてくる。やっぱりトラディショナルな衣装がいいぜ!和服以上に見目麗しい衣類ってそうないよな(着られないけど)。

選手はネームカードにそう書かれているので、色んな人から握手やバッジの交換を迫られる。水リンも早いうちから数枚のバッジをゲットしていた。

さてウェルカムディナーだ。実はフィンランドのメシは美味しくないと訊いていたのだが、この目で確かめないといかんよなぁ。

会場を眺めると、色とりどりの異国の方々が一杯!

コースが始まった。最初の皿は、鴨の生ハムとレバーペーストに甘い甘~いお酒を煮詰めたソース。こちらのほうでは甘いソースが多いらしい。ジビエは複雑かつ野生の味に満ちているから、それと互するくらいの香りと甘さが必要なわけである。

これが予想外に旨い。鴨の燻製とレバーペーストを巻き込んで白ワインと合わせると、実に芳醇な香りが脳内にも満ちる。テーブルに置いてあったパンがまた旨くて、結構幸先がよいと思ってしまった。
次は、さくらマス(だと思う)のグリルにカリフラワーとポテトのテリーヌ、チャービル風味のクリームソースだ。マスの下に敷いてあるのはビーツの甘く煮たヤツ。なんでまたこんなに甘い付け合わせがくるんだろうかと思うが、これが実に旨い。やっぱり甘さってダイレクトに神経系を左右する美味しさなんだな。

デザートまでしっかり食べて、結構満腹。実は前菜、魚ともに他の人のを半分以上頂きました!

このウェルカムディナーのあとは、お酒のメーカが出しているブース(というかバー)での、無料でのお酒時間。だったんだけど、日本時間にして夜の2時。もうさすがに絶えきれず、部屋に帰ってバタンキューだったのでした。
こうして初日は眠たげに過ぎていったんである。
ヘルシンキに無事到着しました!
こちらの気温は7度。寒いことは寒いけど、思ったほどではないですな。
まず成田の待合室で、NBA(日本バーテンダー協会)の幹事の方々や、水リンのご親族、そして私のような応援団も含め20人の結団式。

抱負を述べる水リンです。

フィンランドの農地を空から観ていると、一枚あたりの畑が北海道なみの耕地面積ですな。2ヘクタール一枚くらいで切っている感じ。それほど大規模というわけではない。ということに目が行きます。あー 農地みたいなぁ。

んで、ホテル着。数年前に立て替えたばかりのヘルシンキクラウンホテル。部屋は綺麗!インターネット接続はもちろん完備!素晴らしい環境ですよ。
ということでいまからウェルカムパーティ。
私と華子は和服で行って参りま~す。
いまフィンランドエアーに乗るところ!
さきほど、結団式をしました。
水澤君の健闘をいのっててください!
予選が21日、本戦が22日の予定です!
さてフィンランドのインターネット接続はスムーズにいくのか?いかないと僕の本の原稿が編集者に渡らない、、、なんとかしよう。
では、いってきま~す
明日からヘルシンキで開催される世界バーテンダーコンクールに行ってきます!バー オーパ 門前仲町店の水澤君の応援です。
ヘルシンキでは無線LANによるインターネット接続が普及しているとのことなので、おそらくどのメディアよりも早いレポートができると思います。楽しみにしていて下さい。
他の記事(北海道編とか沖縄編とか)が、いつものごとく滞ってますが、モウシワケナシ。
いま、本当に倒れそうなスケジュールなのでなんともなりません。
実は、12月刊行で 出張食い倒れ日記の東京版というのを書いています。4×4マガジン社ではない出版社から出ます。農産物のトレーサビリティ本と並行しているので、死にそうです。無論それ以外に本業が多々あります。うーん考えたくもない、、、
明日朝のフィンランドエアーでヘルシンキに行き、24日に帰国予定。翌日は北陸で開催されるセミナーで講演出張。んー
なんとか乗りきるぞ!
えー 皆様。
今年の3月に開催予定で、延期になった静岡オフ会を再開します!
といっても、最近このブログを読み始めた人にはなんのことやらおわかりにならないかも知れませんのでちょっと説明させて頂きます。
静岡県は、家畜試験場の岩澤さんさんや関さんを中心に、非常に深い食い倒れお付き合いをさせていただいている県。んで、その岩澤さんのお声がけで今年の3月に初の地域オフ会を開催しよう!ということになったのです。その驚異の内容は過去ログをご参照。とにかく静岡県中のうまいもんが集まるスゴイ会になる予定だったのです。
■食い倒れ日記オフ会in静岡 開催決定!
http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2005/01/in_3.html
バスを仕立てて東京からいくという60人の枠に160人以上が申し込んでくれました。関西や東北からの参加希望者もいらっしゃいました。それを泣く泣く抽選にして絞り込んで、準備をつづけたのですが、、、
実に開催日の一週間前に大変なことが起こってしまったのです。それは、主催者である鈴木恵美子さんの突然の事故でした。
■日本最高クラスの養鶏家が逝った。 駿河若シャモ生産者の雄・鈴木恵美子さんを偲ぶ
http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2005/03/post_495.html

この時、岩澤さんから電話を受けたものの、しばらくは全く何も考えることができなかった。菊川駅からさらに1時間ほど山を分け入ったところにある鈴木家に向い、焼香をするまで、なんとも実感が湧いてこなかった。
この悲報を受け、当然ながらオフ会は「延期」となった。中止ではなく、いつか絶対に、鈴木さんの遺志をついで開催をするぞ、という意味での「延期」である。
その後、鈴木家では、彼女が全てこなしていた養鶏の仕事を本当に続けるのかどうするか、非常に難しい選択にぶちあたった。恵美子さんの息子さんはバリバリの県職員、ご主人は村議で、手のかかる地鶏の生産を行うには難しい環境だったのだ。
しかも、恵美子さんが愛用していた、動物性タンパク質を全く使わない飼料が、メーカーの方針で廃版になってしまったりと、非常に紆余曲折があったようだ。
しかし、あの素晴らしい駿河若シャモは、鈴木家と若シャモ振興会によって継承された。

「ヤマちゃん、オフ会をやろう! 天国の恵美子さんに恥ずかしくないオフ会をできるようになったよ!」
と岩澤さんから連絡を受けたのだ!
ここに、静岡オフ会の復活開催を高らかに告げたい。
ただし、もちろん過去に申し込んでくれた人たちに優先権がある。確認をしたところ、過去の申込者のうち、29人の方が参加できるようです。
※参加者の整理確認をしてくれた佐藤君、どうもありがとう!
ということは、30名(1名は僕ね)の方が新たに参加できることになる!
ということで、改めて静岡オフ会参加者を募ります。
■開催日:11月13日(日)
場所・内容等は前回と同じ!
参加費5000円+バス代3700円で総額8700円になります!
内容については、先にあげた過去ログご参照のこと。
申し込みは、
kuidaore@goodtables.jp
あてにメールを下さい。
メールのタイトルに
静岡オフ会参加希望
として、本文にはお名前と参加希望に際しておひとこと。そして希望人数を書いて下さい。
静岡の皆さんも燃えてます!
ぜひぜひお集まり下さいね。
〆切は私がヘルシンキから帰国する24日の昼の12時とさせていただきます。
よろしくお願いします!
何回か書いているけど、僕は携帯電話というものを持ったことがない。PHS一筋である。今は無きNTTパーソナル時代に、PCカードスロットにそのまま刺して64Kデータ通信が可能な端末を使い始めたが、速度と安定性に不満を持ち、DDIポケット(当時)に移行。そしたらすんごく使いやすくて、一気にモバイル度が上がってしまったのである!
すでに端末は5台目、AirH"データ通信カードも2枚目となっている。ウィルコムになってからは会社も快進撃を続けているようで、今年末には大量に新端末が導入されるというお祭り状態が近づいてきている。
「なんで携帯にしないの?」
という声をよくかけられるのだが、そういう人は大概、PHSを全く使ったことがないか、初期の性能が不十分な頃にしかPHSを使っていなかった人だろう。今のPHS、ウィルコムのPHSはとんでもなく快適であり、かつリーズナブルだ。それに、科学的根拠は明示されていないものの、人体に対する負荷の低さでは携帯電話よりはるかに優良だと感じる。正直、PHSの繋がらない場所で携帯を借りたりすると、数分通話するだけでちょっと頭にズーンと鈍痛がくることがある。少しでも自分の正常な味覚で長生きしたいから僕はPHS派である。
んで、
ウィルコム社には昔からキーマンと言われる人が居る。執行役員の喜久川氏である。どことなくマツケンを思わせるその風貌と切れ味のよいトークから、PC Watchなどのネットマガジンの報道でもよく登場する、同社を代表するキャラクターである。昔からのウィルコムマニアからすれば彼こそスターである。
さて本題はここからだ。
実は以前、バードコートの野島さんから聴いていたことがある。
「僕の師匠の和田さんの店『バードランド』によくウィルコムの方がいらしていて、その関係で僕もウィルコム使わせてもらってるんですよ!」
ということで僕と野島さんはウィルコム仲間なのだが、その時点では「ふうん」としか思っていなかった。
そのお客さんというのがなんと、喜久川氏だったのである!
「やまけんさん、さっきまで喜久川さんとライトメール(ウィルコム端末同士のメールだ)してたんだけどね。なんと喜久川さん、やまけんさんのこと知ってましたよ。
『うちのお客さんですし、僕自身 食い倒れ日記は読ませて頂いてます!』
ですって。」
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
ぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!
この一言で俺は数日間、心の幸福貯金が満額である!
食い倒れ日記には全く関係ないことだけれども (いや 出張中、迅速にエントリをアップできるのはウィルコムのおかげですゾ!)、今日は叫ばせてくれ!
ウィルコム万歳! 俺はずっとついていきます!
なんといっても定額通話、定額データ通信という驚くべきサービスを提供しはじめた開祖。もちろん僕の妻もウィルコム。妻の母もウィルコムである。
ちなみに僕が毎日読んでいるウィルコムの情報サイトはこちらです。
■useWill.com WILLCOMで音声通話が一番さっ♪ヽ(´ー`)ノ
http://www.usewill.com/
という、食い倒れ読者にはあんまし関係ないかも知れないけど、俺の心が久しぶりに大きく躍った事件だったのでした!喜久川さん、機会あればぜひメシをご一緒させてください!

今週末はなんてイベントが多いんだろうか。
昨年、スリランカの本場の味を堪能した「スリランカ・フェスティバル」が今年も開催される。
■フェスティバルのWeb
http://www.eco-i.info/Srilanka-Embassy/festival.html
■昨年のスリランカフェスのレポート
http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/000507.html
昨年はあいにくの雨だったが、スリランカ料理の店が立ち並び、かなりリーズナブルな値段で楽しむことができた。紅茶やハーブ、バナナなどのスリランカ食材も格安で買えたので、お得なフェスティバルだと思う。
昨年起きたインド洋での大津波でスリランカは大きな打撃を被った。被災した方も数多くいる。フェスティバルに参加すること自体はその支援になるかどうかわからないが、スリランカという国や文化を知るだけでも、その一歩になるだろう。もし週末の予定が空いている人は、足を運んでみて頂きたい。
当日、中大の総合政策学部の学生達がボランティアで会場整理やゴミ拾いをしているはずだ。ガンバレよみんな!
僕も時間があれば、日曜日に足を運ぶ予定です。
僕の妻は呉服屋の二代目で、幼い頃から和服の世界で生きてきた人だ。和服の専門雑誌である「七緒」の今季号の「目からウロコの半襟つけ」という特集のトップに掲載されている。明るい表情のいい写真だ、カメラマンさんどうもありがとう!
僕は披露パーティで和服を着たけれども、華子の親父さんに着せてもらっただけで、今や帯の締め方も忘れてしまったくらいである。だから「半襟ってなんだ!?」という感じなんだが、女性の和服は、男性のそれよりもムチャクチャに複雑でいろんな技があり、楽しめるものであるらしい。
その華子が、自身のWebサイトで、創作和帯の販売を始めた。
以前から「実験工房」と称して、色んな地域で目についた布地を、ホンモノの職人さんに帯にしてもらうというものだそうだ。どうもあまり儲けを考えてないみたいで安価、そして一つの種類を2本しか作らない(つまり買えるのは2人だけ)という方針らしい。僕には帯の審美眼は全くないので、関心のある方は覗いてみて下さい。いまどき素っ気ないつくりのWebで申し訳ないのですが、、、
■三華邸
http://www.mihanatei.com/
ちなみに
掲載された「七緒」は、かの料理雑誌ダンチュウを出版しているプレジデント社である。学生のころからずっと読んでいる身としては非常にウラヤマシイのであった!そういえば着物オフ会、ずっと流れてしまっているし、やらなきゃな~
ということで嫁自慢でした。
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今回の沖縄出張はトレーサビリティについての講演である。ようやく仕事で沖縄に行けることになったのだ。沖縄の水先案内人であるキッペイに連絡すると、前泊する一日目の夜に呑もうということになった。それまでは那覇のホテルに缶詰で原稿執筆である。
那覇空港に降り立ち、寸分の迷いもなく空港3Fに上り、A&W(エンダー)に入りダブルバーガーとオニオンリングを食べる。

ルートビアを飲もうかと思ったが、これまたエンダーのキラーアプリケーションであるオレンジを飲む。果汁なんかほとんど入っていないであろうその旨さに感涙。沖縄に来た!北海道に着いてすぐネポリンを飲んだ時の感動とこれはよく似ている。

空港からモノレールで県庁前に降り立ちホテルまで歩くすがら、ポーク卵あぶら味噌おにぎりとじゅうしいおにぎりを買う。ホテルでインターネット接続をしながらおにぎりを食べた。キッペイ達とは夕刻の7時に会おうと打ち合わせているので、とりあえずしばらくは原稿に集中できるな、と思っていたらキッペイとタクから連絡がある。
「なんか、7時からって言ってたけど、お店は5時半に予約しちゃったんだよねー、出てきてよ!」
なんだなんだ!バーガーとおにぎりをいやっちゅうほど食っちまったよ!と思いながら急ぎ集合場所に向かう。
久しぶりに会うキッペイ(僕の結婚披露パーティ以来)や長浜ちゃん達なのだけれども、全くそういう気がしない!3回目にして、沖縄に本格的に馴染んだ気がする。
「やまけん、今日はね、おでんをたっぷり食べても食べ放題のみ放題の店に行こうね!」
と、最初から僕対応布陣を敷いているようである。
■おでん専門 おふくろ

なんとこのお店、2000円で飲み放題(ビールは3杯まで)、料理は食べ放題という凄まじい店なのである。

店に入り、取り放題という惣菜を皿に盛りつけ、おでんを頼み、オリオンで乾杯をしているうちに凄まじいスピードで客席が埋まっていく!美味しいおでんと料理が食べ放題という魅力は沖縄でも輝いているのであろうか。そんな喧噪に満ちた店内で悠然と、店のおふくろさんがおでん鍋をつついている。

沖縄のおでんには、当たり前のようにトロトロに煮込まれたテビチ(豚足)やチマグー(豚足の足先の部分。デカイ)が入っている。これがまた旨いのである!

イカ墨炒めにはたっぷりフーチバー(ヨモギ)が入っていて、味のアクセントになっている。

山羊の刺身や馬刺など含めたらふく食べた。

「おう、やまけん先生何やってるのかなぁ!」
あああああああああああああああああああ
店に入ってきたその顔を見ると、東京にいるはずの盟友・加賀谷ではないか!なんだなんだ!
「実は俺と一緒に加賀谷も沖縄入りしてたんだよ!引っかかったねやまけん、そのビックリした顔みられただけで今回は大満足だ!」
タクがにんまりする。これはヤラレタ!第一回沖縄冒険旅行の再開のような感覚である。そして、加賀谷が最近昵懇にしているという、サッカー青年マロにも初めて会う。東京で会うべき人間に沖縄で自己紹介するといういきさつになんだか不思議な気分がしたのだ。

さんざん飲んで食って、さらに店を2軒変えて飲んで、〆はやっぱりキングタコスである。もう夜1時を回っているのに、タクシーをかっ飛ばしてキングタコス長田店へとひた走る。

■キングタコス長田店

A&Wのダブルバーガー、ポーク玉子おにぎり×2コ、おでんと惣菜類タップリと多量の泡盛水割り、そしてキングタコスである。

「キッペイ、大盛りってできるの?」
「ん、カウンターで言ってご覧!」

カウンターで「大盛りできるの?」と訊くと、「100円増しです。野菜、チーズ、肉、どれを大盛りにしますか?」と言うので、「まんべんなく全部大盛りに!」と言って待つ。んで出てきたのがこれだ。

ちなみに普通盛りとの比較がこれ。

堂々の威容。やっぱこれでしょう!

これに深紅のサルサソースをこれでもか!と言うほどかけてかけてかけてかけまくる!

タクが笑いながら持っているこのサルサソースの2本分は、かるく僕ら4人でかけつくしてしまった。無論その内の一本分は間違いなく僕が使っていると思うが、、、

もうこのキングタコスに関しては、サルサソース命である。しかし大盛りタコライスにサルサかけると、どうしても皿から溢れてしまうぞの図、であった。

信じられないことにキッペイがこれに加えてタコサンドとジャンボチーズバーガーを買ってきた!

「持ち帰っちゃダメだよ!ここで食べるんだよ~」

お前が食うのか?結局俺だろう!?

とりあえずジャンボチーズバーガー半分に、タコサンド2分の1を食った。もうさすがに僕もこれ以上は入らない!


全員グロッキーになりながらタクシーで帰還する。
本日のカロリー収支はあまり考えたくない、、、
しかし全く時間不足気味と言いながら、充実した飲み食いができた一日目なのであった!
今回の銀座 食学塾は、今週末の土曜日。ということは私は醗酵リンク大会と重なっているので出席できませんが、何とテーマも似ていて「日本酒」だそうです。交流会では様々な酒が楽しめると思いますよ!
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第7回『銀座 食学塾』シンポジウム&交流会のご案内
ご好評のうちに1年目を終えた『銀座 食学塾』。いよいよ、2年目に入ります。
これからも、消費者、生産者、流通関係者をつないで情報を発信していこうという姿勢をしっかりと保っていきたいと思います。
2年目の第一弾、通算で第7回のタイトルは『日本酒で乾杯!』。近年、焼酎や発砲酒が話題をとっていますが、日本人の主食であるお米を使った日本酒を見つめ直してみませんか?また酒作りを通して日本の発酵文化についても勉強したいと思います。
講師は、千葉県香取郡の造り酒屋、寺田本家のご主人、寺田啓佐さんです。
創業は江戸時代にまでさかのぼり、330年という歴史を持ちます。寺田さんは、自らも無農薬の米作りをして、こだわりの日本酒を造ってます。
そして『夏子の酒』のモデル、土屋桜子さんに聞き手をお願いました。寺田さんからお酒について色々なお話を聞きだしていただきます。
今回は初めて土曜日という日に設定しました。
少しでも多くの方に参加していただきたいと思います。
(続きは下記↓をクリック)
『銀座 食学塾』とは、「農」や土とは縁遠い銀座で、こだわり農業生産者と、
「食」を提供するお店、そして消費者の皆さんが出会う場です。
そして「食」に関連する「農業」、「健康」、「食育・農育」、「食の国際化」な
どのテーマについて意見を交換する場でもあります。ここから生まれる
食や農の価値 観を、銀座から世界に発信していくことを目標にしています。
【日時】:平成17年10月15日(土)
受付 15:00~
第1部シンポジウム 15:30~17:00 畜産会館
第2部試食会&交流会 17:15~18:30 紙パルプ会館パピエ
【参加費】 第1部シンポジウム 一般 1000円 学生500円
第2部 試食会&交流会 一般 3000円 学生1500円
(参加費は当日、会場にて申し受けます。)
【会場】 シンポジウム : 畜産会館 (紙パルプ会館向い側)
試食会&交流会 : 紙パルプ会館1階 ラウンジパピエ
(〒104-8193東京都中央区銀座3-9-11)
銀座線「銀座」駅より徒歩2分(A12の出口)
(お問合せ): TEL03-3584-8111(代表)
(アクセス): http://www.kamipa-kaikan.co.jp/ )
~プログラム~
第1部シンポジウム 『日本酒で乾杯!』
講師 : 寺田啓佐(けいすけ) 寺田本家蔵元
1948年、千葉県神崎町に生まれ、25歳の時寺田本家に婿入り。23代目の
当主となる。20年前までは添加物のいっぱいの日本酒造りをしていたが、
病気体験の中で反自然物や不調和の積み重ねが心身のバランスを崩し、
病気にもなっていることに気付く。以後、自然の摂理に学び、生命力のある
命の宿った酒造りを目指し、現在に至る。
司会(聞き手) : 土屋 桜子 土屋酒造五代目蔵元
獨協大学大学院経済・経営情報専攻 修了
大学院修了後、2歳年上のお兄さんの急逝により、女人禁制であり、
明治六年から続く酒造の世界へ。
業界好奇の目の中、1998年「夢吟醸 桜子」大吟醸が全国新酒鑑評会で金賞を受賞。
現在は土屋酒造五代目蔵元として、小さな体をフル回転させながら奮闘中。
第2部 試食会&交流会
交流会では、寺田本家のお酒を始め、純米酒を中心に十数銘柄の日本酒の試飲を企画
しています。お料理も日本酒に合うものをセレクトしてご用意します。料理は、前回
もお願いした自然食品のナチュラルアートさんや、築地で活躍中の”寿司の伝道師”
岡田大介さんにお願いしています。
お酒の好きな方、お酒に興味ある方ぜひ参加してください。
【定員】 70名
【主催】 『銀座 食学塾』
【協力】 『未来塾21』
『新世代の会』
『日本オーガニックネットワーク』
【お申し込み方法】
以下の内容をご記入の上、メールまたはファクスでお申し込みください。
●お申し込み先 Email: shokugaku@aguri-tokyo.co.jp
FAX 03-5540-4118 TEL03-5540-4117
*お申し込みは、10月11日までにお願いします。
会場の都合で、70名を超えた場合お申し込みをお受けできない場合があります。
お早めにお申し込みください。
ファックス番号 03-5540-4118
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第7回『銀座 食学塾』参加申し込み書
◎第1部 シンポジウム ( 参加 ・ 不参加 )
◎第2部 試食会&交流会 ( 参加 ・ 不参加 )
1. 氏名
2. 所属(会社名等)
3.TEL&FAX
4.メールアドレス
5.紹介者(所属ML等)
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【お問合せ】
『銀座食学塾』事務局 有限会社アグリクリエイト(内)
高安和夫
TEL:03-5540-4117 FAX:03-5540-4118
E-mail: takayasu@aguri-tokyo.co.jp
先ほど到着。さっそく空港内のエンダー(A&W)にてビッガーDXダブルチーズバーガーとオニオンリング、オレンジを頂いて参りました。ホテル近くのコンビニでポーク玉子あぶら味噌おにぎりを2つ買っていま食べながら仕事中。インターネット接続ができて超快適です。
明日朝から南部の農園視察~午後からトレーサビリティの講演です。
沖縄は、マイナー作物と呼ばれる、農薬登録があまりないような、独特の作物が多いため、苦労している県なのです。昼は沖縄そばらしい。
さてさて
かなり仕事がテンパって来ているので不定期更新になりそうです。よろしく、、、
さて帯広の夜はまだまだ終わらない。ここまでで、寿司一人前に焼き肉一通りと大盛りご飯を食べている。間に実は、帯広では知らぬ人の居ない雑居ビル「五番館」のスナックを挟んでいるのだけれども、そこでJA幕別の岡坂さん、相澤さんが「よしゃ、あそこ連れて行こうかぁ」と思い立った店があるのだ。
「ヤマちゃん、ギョーザ好きかい?かなり旨いギョーザ屋があるんだけどなぁ。」
「そうそう。ただそこはギョーザだけじゃなくてさ、スゴい麺があるのさぁ。」
そこでピンと来た!以前、こういう話を訊いていたのだ。なんでも豚丼の具、つまり厚切りの豚ロース肉を甘辛く焼いたものを載せたラーメンがあるということを、、、
「もしかして豚丼の具が載ってるラーメンのことスか??」
「ピンポーン!正解。さあいこうかぁ!」
うーむ 餃子だけならいいけど、また重そうな麺だなぁ、、、と思ったが、実は餃子もただ事ではなかったのであった。
名門通りから暫く歩くと、怪しげな看板を発見!

ラーメンとギョーザ、そして「ぶためん」とあるではないか!
■聚楽(じゅらく)
帯広市西1南9 サトウビル地下
0155-23-9787
「ヤマちゃんここだよぉ」
と言って地下に続く階段を下りていくと、カウンター席と座敷2角という店が拡がっていた。

品書きは通常のラーメン屋のメニューである。

が、その横に誇らしげに「ぶためん」と書かれている!830円という、ちょっと半端な価格は一体どういう意味があるのかわからんが、豚丼+ラーメンで考えると安いかもしれんと思うのであった。
「ここのオヤジはさ、『紅の豚』の主人公みたいな感じなんだよ」
と相澤さんがささやくが、まさにそう言う感じの渋いおっちゃんである。

正面から観ると立派な髭があるのであった。
「ギョーザ、3人前とぶためん2つ。」
ちなみに配分としては、僕と十勝やっちがギョーザ二人前とぶためん2つを担当する。しかし若い十勝やっちも「もう俺、かなりパンパンッス」とのたまっている。しっかりしてくれ!
などと言っている内に調理終了。
「はい、ぶためんどうぞ!」

来たぁああああああああああああああああ!
これがぶためんである!

まさに「豚丼の具を載せたラーメン」である。
それ以外にこれを形容する言葉はないと言えるだろう。よく見ると豚丼の具は、片栗粉でトロ味がついて中華餡のような感じになっている。試行錯誤の結果、これがベストと言うことになったんだろうな。

割り箸を割ってさっそく頂く。麺は中太の少しだけ縮れ麺。スープには、まあ特筆すべきところはない醤油味だ。しかし具の豚がとにかく多い!

この豚丼の具餡は甘めに調理されている。トロ味がついていることからも、正確には豚丼の具とはいえないかもしれん。味はナカナカ乙なものだ。もしこの店に夕食一軒目に来るのであれば、このぶためんにライスを頼んでディナー終了でもいい感じである。
しかし!
このぶためんと同じくらいのショッキングな物体が運ばれてきたのだ!
「はい、ギョーザ。」 (ドドーン!!!←擬音)

でけぇ!
とりあえずタバコの箱との対比で推測していただきたい。

しかも見るからに、皮が分厚くモッチリモチモチを通り越して腹に溜まりそうなプレゼンテーションである!

「聚楽の餃子は皮が命だからなぁ」
いやそうかもしれませんが、、、

しかし!この餃子が実に旨いのである!
予想通りもっちんもっちんとした皮と、きちっと熟成させた感のある、旨味と香りの強い餡が実にマッチしている。皮と具のバランス佳し!
「ヤマちゃん、ビックリダレってのもあるんだけど、食ってみな!」
と運ばれてきたのは、ニンニクと豆板醤のミックスされたようなタレである。

これがまた旨い!皮が厚いのでともすれば飽きそうになるのだが、このビックリダレの刺激はそれを忘れさせるのである。女性とデート中は食べない方がいいかもしれんが、、、(デートでぶためんとギョーザは食わないか?)
しかしこの辺で十勝やっちが完全に音を上げる。
「やまけんさん、もう俺無理ッス!」
ということで、ギョーザは1.7人前僕が食べた。でも、実に旨かったのであまり苦しまなかったゾ!
いやいやご馳走様でした!
JA幕別の皆様とはここでお別れ。
「んじゃ、わねんじょのこと頼むよヤマちゃん!」
と、代行で去っていく岡坂さん、相澤さんを見送り、そして十勝やっちと共に歩き出す。
さて、これで帯広の夜は終わったと思うだろうか?
昔からの読者さんは僕の行動パターンをおわかりであろう、、、
そう、このあと、最初にいった吟寿司に戻り、牛トロ寿司5貫つまんで行ったのでありました。
あー長かった。まだ一日目が終わったばかりだ。そして舞台は札幌へと移るのである、、、
オーパの水澤君が2004年度のバーテンダー技能競技会のチャンピオンでいた時代からすでに1年が経ち、新しい日本チャンプが生まれた。つまり水澤君は「昨年度チャンプ」となっている。
しかし、日本チャンプは一年後に開催される世界大会に挑むことになっていることは、昨年の日本大会のエントリでも述べたとおりだ。この日本大会のエントリは数々の人が涙した(らしい)、僕にとっても祈念すべきエントリだった。
そして10月19日、彼は世界大会が開催されるヘルシンキに向けて旅立つ。
頑張ってこいよ水リン!
といいたいところだが、おせっかいなことに僕もヘルシンキに乗り込む!このくそ忙しい中、ヘルシンキに1週間行って参ります。頑張って水リンが日本人で初の優勝もしくは入賞を手にするその瞬間を、ブログにアップしていきたいと思う!
作戦としてはですな、やはり嫁と私がゴージャスな和服でウェルカムパーティに出て「おおっ日本人やるな!」と思わせる戦法です。俺はどうでも佳いんだけど嫁にはすんごい和服で決めてもらうつもり。この時期のフィンランドはムチャクチャ寒いらしいけど、、、

この日は、大分出張で大量にいただいてきたカボスを使ってカクテルを創ってもらおうと、オーパに持参。どういうカクテルが合うのかはいずれまとめて書くことにするが、カボスのソルティードッグがなかなかにうまかったので載せておきたい。

なんでこれを所望したかというと、大分を案内してくださった農業者の二宮さんが、
「カボスを絞ったのと麦焼酎でソルティードッグみたいにすると、これが旨いんだゎ。その時つかう麦焼酎は、本格焼酎じゃなくて安いヤツね」
というのだ。この「安い焼酎じゃないとダメ」てのが無性に気に入って、呑みたくなったのだ。

「いいですねぇ 僕もカクテルは『安い酒を旨く飲むための方法だ』って先輩に言われたんですよ。」
と水リンが言う。

でも、ウォッカをベースにしたカボスソルティードッグは、上品に仕上がってしまった。
「もっと強い、ジンかなにかでやるべきでしたね」
いや、でもこれでも十分に旨いよ。でももう少し下品に粗野にした方がもっと旨いかも知れない。

水リンはもう、特訓をするとかそういう段階は超えているそうだ。
「英会話をやったり、メンタルトレーニングをしたりしています。走り込みもしてますから、だいぶ体重が軽くなりましたよ!世界大会は技術を競うんじゃなくて、雰囲気と味をとにかく重要視するようです。ですから、もう技術を磨く段階は抜けました。」
さて、この絞れた水リンがどのような活躍を見せるのかこうご期待である。その前に俺は仕事をなんとか一段落させます、、、
僕がこの世で一番愛するカレーライス、それは大阪のインデアンカレーであることは、このブログでも何度も言ってきたことだ。愛するカレーは他にもたくさんあるのだけれど、誰から教えてもらったわけでもなく、食い倒れ道で最も貴重な「偶然の出会い」があったことからも、このインデアン、とくに阪急三番街店に寄せる愛情以上のものはないと言える。
今年初頭に出した僕の本「やまけんの全国出張食い倒れガイド」を買っていただいた方はご存じの通りだが、この勝手に寄せた愛情をご理解いただいた(根負けした?)のか、インデアンカレーの社長様にインタビューをするという僥倖があった。まさに至福。おそらく活字メディアでいままでこれだけインデアンに肉薄できたものは無かったはずだ。
そして2005年11月11日、待望の東京店が丸の内に産声をあげる。

その店舗がいったいどういうものなのか、メニューは何なのか、そしてカレールーをかける店長は誰なのか!?
いよいよ歴史に向けてあと約1ヶ月のカウントダウンである。一ファンとして、少しでも盛り上げ役の一端を担いたいと思う。
吟寿司を出てJA幕別町の岡坂さん・相澤課長と落ち合う。
「やっぱ焼き肉だなぁ。十勝にきたら肉食うのがベスト。」
と相澤さんが仰る。前回来た時も「羅山」にて壮絶な焼き肉を食べたわけだが、今回も焼き肉臨戦態勢である。
帯広市街は完全に碁盤の目になっているので、通りの名前で場所を特定することができる。んで、繁華街の中でも有名な「名門通り」に目指す店はあった。
■焼き肉 彦一
0155-21-8331
※名門通り沿いに看板が出ている。ビルの2F。


ちなみに帯広駅近くの繁華街は、スナックやらもうちっと○○がわしいお店とかが入った雑居ビルが多い。そのただなかに旨い店があるので、これがなんとも風情を呼ぶのである。このギッシリ詰まった雑居ぶりをみよ!

店はそれほど大きくない。ていうかビル二階の本当に居酒屋風の佇まいだが、これがすぐに満員になってしまうので予約必須だそうである。さて座敷にとおされ生ビール。
「さーて片っ端からたのむかぁ」

と岡坂さんが肉を頼み始めるが、北海道の肉の呼称はちと本州と違っていて、どれがどの部位何だかまったくわからない!まあ来たのを片っ端から食うしかないな。ということで、どの部位だかは解説できません。

いい感に熾った練炭の詰まった七輪がおかれ、早速肉がやってきた!

のっけから素晴らしい肉が目の前に!これは牛タンですな。北海道産牛のタンなんだろうけど、素晴らしい肉質である。

「ほれ、焼き過ぎねーように食べな。焼きすぎっとここのおかみさんに叱られっから。」
了解です!

焼くごとにジュワッと染み出る肉汁!


全くタマラン。僕の好みは、本当はすこしこげ目が付いた肉のほうがすきなんだが、ここは薄切り主体なようで、さっと火を通して食べるのがお奨めらしい。道産牛の脂質はあまりくどさがなく、非常にキレがいい。
さてお次はサガリ(ハラミ)だと思われるのだが、、、これまた見事である。


お昼にこれ観てる人は、きっとランチに焼き肉食べたくなるんだろうなぁ。

これは若干厚みがあるのでしっかりこげ目をつけてタンパク質を凝固させ、アミノ酸をタップリな状態にしていただく。

この店のタレは、色をみていただければおわかりのとおり非常に薄味。焼き肉のツケダレというより、和風のつゆといった感がある。肉の風味を味わって欲しいということだろう。モミダレも控えめだ。その狙い通り、非常に肉の味がストレートに出るのである!
さてこの肉がどこの部位何だかようわからん。

ロースのどこかだろうと思うのだが、、、リブ芯にはこんなに脂身がついていないはずなので、芯ではなくてどこかのキワだと思うんだけど。焼き肉マニアな方、ぜひ教えてください。

この肉、超薄切なので、これこそさっと火を通してあげる。

「あーそれじゃ焼きすぎだよ」
とおばちゃんに叱られてしまった!

でも非常に繊細で旨い!

ハラミのような野趣ではなく、力を入れなくても引きちぎれる肉のヤワヤワな繊維感を楽しむ感じである!
さてこれはカルビなんだろうなぁ。


この辺になると部位のことなんかどうでもよくなってくる。ちなみに皿に載っている肉の5分の3くらいは僕が食べてしまっているので、この時点で相当食っているのだ!

これはモミダレに漬けたカルビか。僕好みだな!

このタレの焦げる香りでもうヤラレタ!

「ご飯大盛り!」

やっぱり醤油ダレと肉とご飯、これは最高のトリオなんである。

モツも超新鮮! どこの部位かはわからん!


そして、出た!ステーキにした方が良さそうな特上ロース!

美味しいだろうか?美味しいに決まっている。

僕はこうした霜降り牛はたまーにしか食べたいと思わないけど、でも食べるとやっぱり美味しいと思う。日本にしかできない技だ。
「あ、やまけんさんどうもっす!」
と、ここで帯広の隣町である更別(さらべつ)の生産農家、十勝やっち登場!

実はこの時、ジャガイモ収穫の真っ最中。収穫時期には、大型トラクターに電灯をつけて夜まで作業をするのが常なのだが、この日夕刻から雨が降り始めたので早めに切り上げて参戦してくれたのである。JA幕別町とは取引関係にないけど、岡坂さん、相澤さんとも話が弾む。

この時期、十勝の農産物は収穫のピークを迎えようとしている。これ以降は冬になり、豪雪になるので生産自体は終了するわけである。だから十勝の農業はこの時期が最盛期と言ってもいい。

生産者・JA・流通業者と農業関係者が集うと、やはり情報交換にいそしんでしまう。特に若くて意欲的な生産農家の話だけに、幕別のお二方も突っ込んで話を訊いていたのであった。

さて
〆はジンギスカンである。

「俺たちはジンギスカンはいいよぉ~」
そうだよな、いつも食べてるもんね、ということで僕がいただきます。

ジンギスカンは網いっぱいに隙間をつくらず固めて焼くというのがセオリーらしい。それにしたがって焼きを入れる。

ジンギスカンには生ラムとツケダレがあるが、僕は実を言うとツケダレジンギスカンの方が好きである。生ラムは余程タレが旨くないと外すからだ。この彦一のジンギスカンは絶品!どうやらこの彦一がジンギスカン専門店も出しているらしいので、今度行ってみたいものである。
「よーし ヤマちゃんくったかぁ? そんじゃスゴイ店に連れてってやるよ!」
まだまだ夜は終わらないのである。
(つづく)
画面レイアウトが崩れて、右側のメニューバーがページの一番下に流れてしまってみえるようになっちゃっているみたいですね。文字の大きさを最小にすればみえるようになるみたいですが、確かにこれは不便ですね。
→コメントでのご指摘ありがとうございました!
最近の変化として、画像サイズを最大260×260Pixから300×300にしているのがマズイのだろうか?
どなたかご存じの方いらっしゃいましたらぜひ教えてくださいませ。
最近またコメントにも答えられなくて困ったなぁ、、、
さて 帯広に行ったら必ず寄る店といえば、帯広インデアンカレーと吟寿司である。もう過去何回も書いているので今更解説はしないが、ここの牛トロ寿司を食べると、「生の牛肉を寿司になんて、美味しくないよ」という観念が一変するはずだ。脂の融点を計算し、特定の肥育農家の牛のみを仕入れ、そしてオリジナリティ溢れる秘伝の味噌で味付けをするというその手法は、とにかく一度試してみる価値ありなのだ。
実は今回帯広に来る直前に、吟寿司から生いくらの醤油漬けが大型タッパー一杯に届いた!僕の「全国出張食い倒れガイド」に掲載させてもらったことで、かなり喜んでもらっているらしく、ありがたくいただいた。ご飯よりもイクラの方が多いイクラ丼を3日連続で食べてしまった!その御礼も兼ねてと思って暖簾をくぐったのである。
「いらっしゃい! 、、、あっ やまけんちゃん!」
と、金ちゃん、息子のケンちゃん、そしておかみさんが迎え入れてくれる。


「なんだ来てくれたんだぁ、座って座って!」
「うん、でもこれから帯広の農協さんとメシにいくから、少しだけつまんでいこうと思ってさ。」
そう、JA幕別の皆さんとこれから焼き肉である。その前に少しだけつまんで、、、と思っていたのだが、やっぱりこのアテは大きくはずれることになるのであった。
この店にきて食べるべきは牛トロ寿司だけではない!十勝は海洋王国でもあるのだ。特にシャコ、穴子は絶対に欠かせない。みれば今日も旨そうなシャコが入荷しているではないか!

「シャコはね、雄雌がはいってるから、どっちも食べてって!」
ちなみにここのシャコは北海道産である。「築地から買ってるんじゃない?」と僕に連絡してくれた人が居るんだが、やはりこれは北海道の漁港で上がったものだそうだ。その産地名は何度聞いても忘れてしまうのだが、、、
「はいよっ 子持ちね!」

おおおおおおお
なんと端正なたたずまいだろうか。腹から覗く卵がはかなくも美しく、旨そうである!

卵をはらんだメスは、養分が卵に行ってしまっているから身の旨さはないが、しかしホックリとした卵のふうわいが格別である。これに甘辛のツメが絡んで絶妙の味わい。
「ほい、こっちはオスね!身の旨さを味わって頂戴!」

出た!吟寿司の仕入れの良さを代表する絶品シャコである。注文が来てから皮をバリバリと剥いて握るこのシャコに匹敵するネタは、北海道ならではのものだ。北海道で食べる寿司に、シャコは欠かせないと思うようになったのは吟寿司にきてからだ。

僕が日本最高と思う瀬戸内のシャコとも違う、もう少しキリッとした絞れた肉質と清涼な風味は、寿司ネタとして絶品だ。
「やまけんちゃんサンマの酢〆め食べてよ!刺身より旨いよ!」
北海道の秋刀魚が刺身で食べられない鮮度のはずがない。それをわざわざ酢〆めにするのには意味があるはずだ。果たして並べられた端整な酢〆め秋刀魚の、あまりにも美麗な外観にうっとりしてしまった!

いささかの崩れもない銀皮の剥き目、くっきりと厚い脂肪層、美麗という形容詞以外の何があろうか!
一口に頬張ると、秋刀魚の身は瞬時にトロリと溶けて無くなった。しかし舌の上には青魚の匂いは一片も残らない!酢〆めすることで余部な脂の特性を消しているのだ。ともすればダラリとした旨味の塊になる秋刀魚の身が、隙のない美しい香りの塊になる。それが酢〆めの効用だった!

「うま~~~~~~~~い!」
「そうだろう?そうだろう?」

金ちゃんは、客とのコミュニケーションで盛り上がっていく寿司職人である。カウンターに座り、出てきた寿司は瞬時につまみ、旨かったら「旨い!」を表現して食べ進むべきである!
そしてたたみかけるように、吟寿司第二の看板である穴子だ。

この穴子はきっちりと焼きの仕事が入っている。江戸前のふんわりした煮穴子ではない、穴子の味がギチッと詰まったこのスタイルが僕は大好きである。

「ようし それじゃあ行こうか!」
金ちゃんの目がぎらりと光り、そして牛トロの準備が進んでいく。
おおおおおおおおおおお
いつ来ても続々する瞬間なのである!

「へい! 醤油つけないでそのままね!」
といつものフレーズで牛トロ寿司、牛トロ軍艦巻き、そして牛トロ巻きが出てくる!
もはやこれらについてはその旨さを書き尽くした。美しさだけを掲載したい。
■牛トロ寿司



■牛トロ軍艦


■牛トロ巻き

いやもう最高である。一息いれながら金ちゃんとケンちゃんの仕事に魅入る。

「やまけんちゃん、だめだよもっと食いな!」
いやもう これから焼き肉行くから無理だよぉ と思いながらついついネタケースをのぞき込んでしまう。

寒い国でないと旨くないものの一つが海老だ。ボタン海老はそろそろムッチンムッチンに肥っていい感じだ!

果たしてそのはちきれんばかりの身は甘みと蝦味をたっぷり湛えた素晴らしいものであった。
そのとなりにある真つぶ貝が、これまたプックリとでかい、実にソソるプレゼンテーションだったのだ!

このつぶ貝がまた最高!ビキンビキンに引き締まった身を噛む毎に、特有の磯の香りと旨味がキューッと解きほぐれていくのだ。

いやあ ここらでやめとかないとさすがにきつくなるだろうな。本日はここで打ち止め。
「そんなこと言わないで、JAさんとの飲みが終わったらまた顔出しな!」
まじすか?では余力があったらということで、、、
「やまけんちゃん、ちょっと記念撮影しようね!」
と金ちゃんがバタバタとカメラを取り出す。ケンちゃんがニヤニヤしながら紙アルバムを差し出す。
「うちに来て頂いた特別な人だけを載せたアルバムです。やまけんさんも殿堂入りですョ。」
これがそのアルバムだ!

おおおおおおおおおおおおおおおおお
たしかに有名人ばかりである。
○○○とか○○○○○とか○○○○○○○○とか!
ここに僕も並ぶのである。

これぞ光栄の至りであった。食い倒れ冥利に尽きる。
勘定をしてもらおうとするが、「ダメダメダメダメダメ!」とお金を受けとってもらえない。うーん 悩むところだけどご馳走になります。
こうして一日目の夕飯第一陣が終了し、そしてこれから本陣へのまっしぐらなのであった。
(つづく)
オフィスからすんごく近いこともあって最近多用している日本橋ぼんぼり京橋店。ランチの熟カレー飯に入っている、よく煮込まれた牛のアキレス腱に舌鼓を打っていると、シェフの小池さんが出てきてこう言った。
「やまけんさん、水曜日にあぐーが入りますよ!」
なぬ!?
あぐーとは、沖縄の在来種の豚で、その肉質は数ある銘柄豚の中でも最高レベルに高いものだ。しばらく前に沖縄に行った際に、ブセナテラスにて食べた純潔アグーは最高の一品であった。
ただし純潔のあぐーは異様に個体が少なく飼養管理もコストがかかって大変なため、あまり頭数が出ないはず。純潔のあぐーに他の品種をかけあわせた「ちゃぐー」とかが通常出回って「あぐー」と称されているケースが多い。
「そうらしいんですけど、今回入荷するのはけっこう純潔に近いアグーらしいです!」
まじ!?
じゃあ確認しにいかないとな。ということで水曜日の夜、就農塾が終了する21時半くらいから僕はぼんぼりの1Fに居ます。小池シェフいわく「やっぱカツレツでしょう!」ということだが、あと一品くらいあぐーで所望することにした。
今回入荷量はたったの5キロだ。食べたい人は予約必須ですな。
このブログでも数回お顔を登場させていただいている徳江倫明さんが、日経BP社のWebでコラムを執筆されている。
■食にまつわる消費者ニーズの落とし穴 徳江倫明氏
http://nikkeibp.jp/sj2005/medical/
最新記事である 番外編 日本、中国、安心・安全をめぐる旅 1では、僕のブログのことを書いてくださっている。返礼として僕のブログでも紹介させていただきたい。
徳江さんは、特別栽培農産物の宅配ネットワークである「らでぃっしゅぼーや」の代表取締役をしていた方だ。その後、有機農産物の認証機関AFASの代表取締役を経て、現在は新しい食品の認証システムを普及する仕事をしている。僕にとっては色んな面で師匠格にあたる人であり、某シンクタンクに務めていた僕が会社を替わる大きなきっかけとなった人だ。
さてその徳江さんのコラムだが、さすがの切れ味である。単に学究的な視点ではなく、商売をしてきた人だからこそ言える現場感が、有無を言わせぬ説得力を持っている。
中でも「中国の野菜は危ないか 」という回の最後にこうある。
あらためて中国野菜は危ないかという問いには、「そうかもしれないが、日本の野菜も同じようなものだ」と答えるしかない。そして中国からの輸入野菜の安全性を実現するためには、中国が変わることを要求することではなく、開発輸入に携わる企業、つまり日本が変わらなければならないということなのだ。(中略)
既に中国の為替問題が起きている。安いから中国から輸入するという考え方が通用しなくなるのは目前である。為替が変動し元が強くなれば価格メリットはなくなる。日本の開発輸入は他の国に移動し、同じことを繰り返す可能性がある。食の基本は安全である。安さを前提にした中国との経済的関係はそろそろ終わりにしなければならない。
最後の「安さを前提にした中国との経済的関係」は、そのまま他の国にも置き換わる。もうそろそろ「食品は安全で美味しくて、そして安くて然るべきだ」という非常識を改めるべきなのだと思う。BSEの「全頭検査は世界の非常識」は、誇るべき非常識であると思うけどね。
ということで徳江さんのコラム、ぜひ読んで頂きたい。
それにしても最近徳江さんと呑んでいないなぁ、、、
一生の不覚である。本日までのイベントなのに、デジカメを忘れたので写真を載せられない、、、
しかたがないので文章だけで紹介!
松屋銀座で本日5時まで開催されている「イタリア展」。松屋銀座の食関連の担当課長であらせられる吉田さんから「やまけんさん来てくださいよ~」とお誘いを受けたのである。
今回の目玉は何と言っても、兵庫県の赤穂市から来ているイタリアン「さくらぐみ」だ!さくらぐみについてはこちらをどーぞ。
■兵庫県にさくらぐみあり!
http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2003/10/post_40.html
今回は店主の西川さんも居て、なんとピッツァが食べられる!残念ながら石窯ではないけど、消防法の問題があるからそれはしょうがない。赤穂は都内からだとムチャクチャ遠いので、可能であれば食べてみて欲しい。
で、会場の奥のほう(エノテカ・ピンキオーリの手前)でイタリアのワイン、チーズ、オリーブオイルを売っている区画がある。そこに岡田さん、加藤さん、小川さんという方々がいらっしゃる。この人達、自らイタリアバカと言う人たちだ。そして驚いたことにこの中の小川さんとは、あのシチリア料理「無二路」にオリーブオイルを卸している人である。
「やまけんさん、いつも重ちゃんから訊いてますよ!シラクーサのオイルがありますから味見してください!」といわれたオイルにパンを付けて食べると、絶品!この他、超絶に品質のよいバルサミコなども味わい、思わずいろいろと5000円分買い込んでしまった。
イタリア関連のイベントはいろいろあるが、この松屋銀座のはなかなかに面白いラインナップである。銀座周辺の方は足を運んでみてはいかがだろうか。本日5時までというからおはやめに。
もう何度目であろうか、北海道は帯広に到着である。
一番最初に帯広に降り立って、空港内の食堂「白樺」の豚丼に舌鼓を打ったのももう二年前である。そしてその後、白樺は「大平原」と名を改めたそうだ。帯広の名ホテル「大平原」のグループだからなのだろうが、まさに時代の変遷を感じさせる出来事だ(なんのこっちゃ)。
■北海道帯広にて伝説に残りそうな食い倒れをするhttp://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2003/08/post_3.html
帯広へはもともと、2003年度の農林水産省の事業でトレーサビリティシステムを構築する仕事で訪れたのがきっかけだ。十勝の中でも最も「尖った農協」であるJA幕別町のナガイモにRFIDタグをくっつけて流通するという実験だ。それが縁となって、JA幕別町さんとはナカナカに深い絆をいただくことができ、今年はついに幕別町きっての素晴らしい農産物の流通のお手伝いをすることになったのだ!
ということで今回は、そのJA幕別町への来訪と、もう一ついま執筆中のトレーサビリティに関する本のために、とある企業のシステムを視察させていただくという2件のミッションがあるのだ。しかしながらはやる気持ちを抑えて、まずはとにかくインデアンカレーである。
これまでずっと読んできてくれた読者ならおわかりのとおり、インデアンといっても僕が世界で一番愛している、大阪のインデアンではない。帯広一円にチェーン展開している「インデアン」である。この辺のいきさつは複雑(でもないか)なので、過去ログを観ていただくとしよう。
■なんと帯広にもインデアンカレーを発見
http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2003/12/post_98.html
バスが帯広駅につくとすぐに駅を突っ切って反対側にある長崎屋へと向かう。朝一便で来たので時間はタップリ、お店もまだ開いたばかりである。
なぜか僕は帯広インデアンはこの長崎屋の店でしか食べたことがない!本当はロードサイドに店舗が数店あるのだが、旅行者には長崎屋店が一番アクセスが楽なんである。

オーダーはいつもの通り、このインデアンで最高値メニューとなる「シーフードカツカレー」である。これはもうめちゃくちゃに美味しい!

シーフードカレーには「ベーシックルー」という、玉ねぎのしっかり入った芳醇な旨味のルーが使われている。この他、インデアンルー、野菜ルーとあるが、僕はベーシックルーが一番大好きだ。

テラテラと輝くテクスチャに、ゴロゴロっと具材がタップリ入り込んだこのプレゼンテーション。堪まらないではないか!

このインデアンのルーはかなり粘度が高く、スプーンからデロデロデロッと流れ落ちていく感じである。見事に濃い!

そこにしっかりと具が入っている。さすが北海道、魚介のふんだんさは最高なのだ。大粒のアサリ、海老、イカがドチャッと混入しているのだ。


しっかり揚げられたカツとこのルーの取り合わせも抜群で、朝飯を抜いてきて本当によかったとホッとしたのである。やっぱり旨いよ帯広インデアン。
さて
午後一番のヒアリングは、とある企業のトレーサビリティシステムについてのヒアリングだ。業界でもトップクラスの納入実績を誇るシステムについて長い時間ヒアリング。お茶と梨を出してくださった女性がやたらと美人だなぁと思ったら、なんとその人がシステム開発担当者さんであった!しかも「食い倒れ日記読んでます。ヒアリングにいらっしゃるっていうのを訊いて騒いでたんですよ~」とのことであった。ビックリである。
終了後、JA幕別へと走る。幕別の人が回してくれたタクシーに乗ると、「たしかヤマケンっていう名前じゃなかったっけ?2回ほど乗せたねぇ。よく食べるんだよね?」と言われ驚愕。広大な帯広がだんだん狭く感じてきたのであった。
さてJA幕別に着くと、帯広編ではお馴染みの岡坂さんが迎えてくださる。もう一人コンビのノムさんは、ジャガイモ収穫の最盛期のため、事務所には居なかった。

「ヤマちゃん、まだ全然大きくなってないけどさ、これが今年の和稔じょ(わねんじょ)だぁ!」

おおおおおおおおおおおおおおおおおおお
なんと美しい!
大根のような白い肌だが、これは「ナガイモ」である。全くヒゲ根のないつんつるてんのナガイモ新品種なのである!十万本に一本の割合でしか見つからなかったのをノムさんが保存し、繁殖させて品種登録した、JA幕別町の至宝といってもよいものなのである。

どうだろう?全くヒゲ根がないのがお分かりだろう。皮がこんなに綺麗で、実際薄いので、洗ってこのまますり下ろしていい。しかも何故か通常品種よりも甘くフルーティーな薫りがするのである。

今年はこの和稔じょを、とある通販企業さんで販売する。生の和稔じょと、このブログでも紹介した、たまり醤油漬け・梅酢漬け・ぬか漬けの3種の漬け物も販売するのである!
「おおお なんだよ また飯食いにきたのぉ?」
と笑いながら、相澤課長のお出ましだ。

相澤さんは、幕別では格別に信任の厚い、根菜類を担当する豪腕課長さんだ。昨今、農産物の現場について何もわかっていない輩が安易に「農協はいらない」と言っているが、実情はそう単純ではない。「いい農協」と「悪い農協」があるのだ。そして僕から観てJA幕別町はもちろん前者である。「俺たちはさぁ、農家がどうやって生きていけるかを考えるのが商売だからさぁ」という相澤課長の言は、ホンモノなのである。
ちなみに和稔じょの農林登録の証書がこれだ。

農林登録とは、著作権とか特許と同じもので、農産物の育成者の権利を守るためのものだ。正式名称は「和稔薯幕別一号」。現段階では市場出荷はほとんどされない(数量がない)ため、ほぼ今年の僕がてがける通販でしか買えない!これはまた別途発表したいと思う。
「さぁて、んじゃどうすっかい?とりあえずチェックインしてもらって、夜またメシ食いに行こうや」
ということでホテルにチェックイン。いつもの温泉ホテル「パコ」ではなくその隣の東急インだ。帯広という町は非常に旅行者にとってはいい町で、駅からすぐに繁華街があり、主要な飲食店がずらり軒を連ねてるのである。ただし、黒い豚丼の「鶴橋」や新興豚丼店である「とかちっこ」、そして生ラムジンギスカンの名店「白樺」などは郊外にあり、車でないといけないが。
岡坂さん相澤さんとの約束の時間は6時だが少し悩む。そう、金ちゃんの吟寿司にいって、先に牛トロ巻きを食べた方がいいのではないだろうかということである。今回は嫁さんを連れてきているのだが、小食なので何軒もハシゴした後ではきっと寿司をつまむことはできないだろうと思うのだ。ということで、東急インから50メートルと離れていない吟寿司に足を運んだのである。
■金ちゃんのみせ 吟寿司過去ログ
http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2005/07/post_585.html
(続く)