
50を過ぎて思うのは、人生で大切なのはやっぱり友達の存在だ、ということ。何の話だ!?と思うかもしれないけれども、この年になると、行動範囲が固定されてしまうこともあって、付き合いの幅は学生時代とかと比べれば、どうしても狭くなっていく。僕みたいにオープンな人間でも、50代でなかなか新しい友達はできないんだよな~
そんな中で、いきなり出会いがあって友達になったのがさかもっちゃんとけいこちゃん夫妻。五反田に期間限定で突然あらわれて、忽然と姿を消した、ドリップコーヒー店で隣り合わせになり、マスターが紹介してくれた縁だ。実は一目見たときから、友達になれそうだな、と思っていた。以来、夫婦共々に月イチくらいで飯を食べに行っている。
今回の月イチ会は、両国駅からちょっと歩いたところにある、YKK60ビルだ。ここ、建築家の槇文彦さんによる設計のビルである。僕の通っていた大学(学部・修士)が槇文彦さんによるコンクリート打ちっぱなし建築だったので、なにかちょっと既視感がある。
で、なんでそこなの!?
じつはこのビル一階にイタリアンレストランが入っているのだ。
チエロ・エ・マーレ(意味は「空と海」)。YKKのお膝元にあって、同社の接待に使われるレストラン、、、と言うとなんだか入りにくい店か!?と思うかもしれないが、全っ然そんなことなく、明るいムードのお店です。
さっそく、さかもっちゃんがシェフとゴニョゴニョごにょと。そう、さかもっちゃんはYKKのグループ会社であるYKK AP
の社員なのです。なじみなのです。だから来たのでーす!!! お店でいい思いをしたいなら、その店の常連さんと一緒に来るのが一番ですよ。
それにしても、高く切りたった天井、、、デザインされた建築とはこういうことなのだな、と思わせてくれる。
最初の一杯はクラフトビールをば。
なお、この日はクエが入荷しているとのことで、クエの料理を何皿かだしていただけるとのこと。それと、この店のスペシャリテであるカルボナーラを2種。
2種!?
そうなんです(笑)
まずはジャガイモの冷製スープ、素晴らしい風味、スターターとして最高。
そして早くも、クエが出てきました。
余り寝かせていない、フレッシュ感があるクエ。香りがよくて、心まで清々しくなる。
オマールと白・緑アスパラガスのムース。
これまた素晴らしくおいしい。必要以上に手をかけないイタリア料理店もあって、それもいいのだけれども、ここはフレンチのような凝縮感をもった料理が出てくるな。
春野菜や山菜のテリーヌ。美しい。
トイレに行く前の廊下に、山形県在来作物研究会のパネルがあった。なるほど、シェフは山形出身なんだね。そして在作、、、期待できますね。
クエと山菜フリットの盛り合わせ、たしかこれはアスパラではなくてワラビだった!
YKKビルの奥にみえる建物は、なんとYKKグループが所有するブラジルのコーヒー農園から送られてきた豆を焙煎する施設だという! 秋葉原にあるYKKビルの一階にカフェ・ボンフィーノというカフェがあるのだが、そこはここの豆を使ってハンドドリップで出してくれる貴重な店! 一階にはYKKの受付があって「おおおっ間違えた!」と思いやすいが、左を向くとカフェ・ボンフィーノを楽しめます。
さて、この店のスペシャリテがカルボナーラなのは、こういうこと↓
せっかくなので、さかもっちゃんにお願いして、オーソドックスなカルボナーラとこのオリジナルのドゥエ・ポルテの両方食べさせてほしい、とお願いしておいたのだ。
それが来た!
しっかりグアンチャーレを用い、トッピングはカリッカリに揚げ焼きした薄切りのグアンチャーレ。コショウはなんと、カンボジアのクラタペッパーだ!!! 倉田さーん、ここでも使われてるよ。
お見事なトラディショナル・カルボナーラ! 旨いの一言。
これでいいじゃん、と思ってしまうが、次にきたシェフのオリジナルが、言葉が出ないくらいに佳かったのだ。
カルボナーラの再構築!
やや太めのタリオリーニには鶏のキンカン卵が練り込まれていて、鶏のブロードが染み沁みとなっている。サマートリュフが一杯!横には銘柄卵のポーチドエッグにパルミジャーノ、そして和牛の生ハム、コショウ。本場のカルボナーラ警察なら「それはカルボナーラではないっ!」と怒りそうだが、よいのだ、ここは日本なんだから。
で、ですな、、、
これが本当においしい!
まず、卵やチーズを絡めなくてもおいしい麺だ。
タリオリーニがしっかりした食感につよい味わいで、これだけで成立している。
が、そこに卵を割って絡めて食べると、黄身のオイルをまとった麺がまた一弾と味を上げていく。
これに和牛の生ハムをからませれば、プリモピアットとは思えない、メインのような濃い味わいだ!
いやー素敵です。 次回来たら、こちらだけで佳いな、と思える味わい。
そして、ここはピッツァも石窯焼きでおいしいとのことで、マルゲリータを堪能。
そしたらなんとクエのアクアパッツァまで!
いやー堪能堪能。
矢口シェフはやはり山形出身。ローカル食材を活かす腕を持った素晴らしいシェフでした。

そして、、、
じつはですね、このお店のロゴマーク、さかもっちゃんの手によるものだ。
なんとさかもっちゃん、YKK APのデザイン部門のトップ、クリエイティブ・ディレクターなのである!
「もう、素敵なロゴをいただきましたので、お礼をしなければと思っていたんです!」
と矢口シェフ。
心の底から堪能。なお、週末は近隣のお客がメインのようで、入れ替わり立ち替わりの満員だった!
住んでる人がウラヤマシイ。
ちなみに、、、
このロゴもさかもっちゃん作である。えっへん、ちょっとスゴいでしょ、俺のダチ。
ということで、さかもっちゃんありがとう、いい夜でした!!!