これから大分に向けて出発します。
最近ブログを書く時間がとれない状況。そして限りなくネタが貯まっていく、、、
北海道から帰ってすぐ、月・火と大阪出張です。ちかじか発表するビッグプロジェクトのために行っています。ブログアップができん~
北海道の耳寄り情報を教えて下さった皆さんどうもありがとう、お奨め店に行く余裕がありませんでした、、、残念!
表題の件で奔走している、西都市農協の沼口君から連絡が来たので、下記掲示します。
今回の義援金にご協力いただいた方々には、心から厚く御礼申し上げます。
そして農村・農業という不確実性に翻弄される産業に対して、今後も継続的にご関心と意志を持っていただければ、これほど嬉しいことはありません。
マンゴー部会が来年以降どうなるかわかりませんが、その道のりは不定期にここでレポートしていきたいと思います。どうか今後も意識をつないでいただければと思います。
では、以下沼口君からのメッセージです。
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アニキへ
先日、島地部会長の都合に合わせて義援金を渡しに行ってきました。その顛末を報告いたします。
『義援金に協力して頂いた方々へ心から感謝の意を…』
謹啓 台風14号にて被災した宮崎県西都市マンゴー部会の方々へ義援金をご協力頂き誠に有難うございました。先日、マンゴー部会長の島地良次さんに皆様より預かった義援金を渡して参りました。台風被災その後の状況とともに報告させて頂きたいと思います。
~義援金を渡した当日~
実は被災した数々のマンゴーハウスの内、島地部会長のハウスは全壊したハウスの1つでした。堤防が決壊して溢れ出た土石流が押し寄せ、その水圧は完全に彼のハウス倒壊させてしまったのです。そのため、彼のハウスはいまだ手付かずの状況であり、精神的にも落ち着けない状態が続いているのでは無いかと車中で思いながら、彼のもとに車を走らせました。島地部会長は2箇所でマンゴーを栽培しており、あと1箇所は被災を免れていました。
彼は被災を免れたハウスで奥さんとともに防除作業をされている最中で、2週間ぶりにハウスに入れたと言ってましたが、快く作業を止めて頂き、話をする事が出来ました。
彼はマンゴー部会長という立場であるため、台風被災後は生産者への支援活動を指揮する傍ら、行政への災害助成金など要請活動をずっと続けられているようでした。
マンゴーは亜熱帯作物であるため、寒さにあうと枯れてしまいます。寒くなるまでには生き残ったハウスの復旧を終えなければなりません。そのため、行政支援をお願いして一刻も早く復旧を終えるしかないとのことでした。そのためにはあまり時間が残されていないと心配していました。
私は都会に住む方々から多くの支援が寄せられたことを彼に伝えました。被災した方の殆どが何から手を付ければ良いのか分からない状況であり、部会長自身もそのような気持ちが続いてるようでした。ここは気持ちをシンプルにして『来年もマンゴーを届けたいっ!』この気持ちで乗り越えましょうと励ますことしか出来ませんでした。

今回、山本氏により集めて頂いた義援金はあくまで個人的な繋がりで成り立っていることを伝えると凄くビックリされていました。また、多くの方がマンゴーを楽しみに待ってますョと重ねてお伝えした次第です。
被災後、ため息が止まらないと仰ってた奥さんは、この義援金の話を聞きながら部会長の隣でニコッとされたのが凄く印象的でした。近いうちにマンゴー部会全員の集会を行う予定で、その場で生産者全員に報告させて頂きますとのことでした。心から感謝の意とともに来年に向けて出来る限りの復興に努めていきますとのことです。
※写真は当日の写真です。島地部会長夫婦です。
今回、山本氏のブログの場をお借りして義援金に協力して頂いた皆様方、お見舞いの言葉を頂いた方々には厚く御礼申しあげます。また、今後の復興状況はこの山本氏のブログを通じて随時、報告させて頂きたいと思います。来年の生産量は定かではない状態ですが、必ず復活すると思います。それではまた。
敬具
沼口明典より
10月15日の日曜日、面白い大会が開催される。
第三回 醗酵リンク大会というイベントだ。日本の醗酵(はっこう)文化に資する食品関連のメーカさんが集まり、純米酒、味噌、醤油など様々な醗酵食を味わうことができる場だ。
2003年に開催された第二回の大会には僕も寿司処 匠の加藤ちゃんと参加させていただいた。広島の竹鶴酒蔵、島根の扶桑鶴の桑原酒造場などがずらりと杜氏を派遣し、面と向かい合ってお燗づけしてくれるというスゴイ会なのである。どういう会か知りたい人は下記ご参照。
■2003年9月 醗酵リンク大会に行って来た
http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2003/09/post_19.html
主催者は、日本酒についての物書きとしては日本を代表するお一人である、藤田千恵子さんだ。千恵子さんの著書は数冊あるのだが、中でもカメラマンである夫君の林さんとの二人三脚で上梓されたこの本が僕は大好きだ。
| 日本の大吟醸一〇〇 | |
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もう一冊、この本が現在彼女の代表作と言ってもいいかもしれない。日本酒の杜氏さんの昔ながらの仕事を一冊に凝縮した超力作だ。
| 杜氏という仕事 | |
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僕もいつかこんな素晴らしい本がかければ、と思う。
で、千恵子さんから先ほどお電話。
「やまけ~ん 醗酵大会おいで!誰でも誘ってもらっていいから!」
ということで、ブログで公開。もちろん僕もやりくりして参加する予定。
会場は飯田橋のコートメダリオンというところで、僕と妻の披露パーティを開催したその場所です。そう、醗酵リンク大会の時に「ここいいじゃん」と思ったのでした。そういう訳でこの大会にはぜひお手伝いをせねばと思っているわけです。
ということで、参加したいという方はこちら↓をクリックしてよく読んで、申し込みして下さいね。お申し込みの際には「ヤマケンのWebを観て」と一言添えて下さいませ。当日顔を見かけたら声かけて下さいな。
(詳細は下記↓をクリック)
第三回醗酵リンク大会のご案内
■晩酌の復活■
時下益々ご清祥、ご快飲のこととお歓び申し上げます。
日本の醗酵文化の賜物である日本酒を愛でるにあたり、同じ醗酵文化の仲間である天然の醗酵調味料、醗酵食品を使った料理を共に食卓に乗せたい。蔵元・生産者の方々と楽しく純米酒を酌み交わしたい。そんな願いから発足いたしました「醗酵リンク大会」の第三回集会を開催いたします。
主題は「晩酌の復活」です。日本酒の低迷が何かと話題になる昨今、日本酒市場が元気を取り戻していくことは、私たちの食卓もより健やかで豊かなものにしてくれるはず、と醗酵リンクは考えています。しかし、日本酒人気の再燃が単なるブームとは違う健全な形で定着するには、日本の素晴らしき慣習「晩酌」を見直す必要があるのではないでしょうか。家族で、あるいは友人たちとちゃぶ台を囲んで旬の味を味わい、酒を酌み交わし、語り合う。そんな晩酌の習慣が大きな輪になって広がるような、そんな楽しいパーティを開催したいと思います。
また、当日は和装も大歓迎です。お着物がタンスのこやしになっている・・・そんな方は是非、この機会にお着物をお召しになっておいで下さい。また、ご自分の酒器に愛着のある方は、ご自慢の「マイ盃」をお持ちいただけますと幸いです。皆様のご参加をお待ちしております。 <醗酵リンク大会主宰 藤田千恵子>
■日本の旬の味わい方■
今回は、お茶の世界についての名著「日々是好日」の作者・森下典子先生においでいただき、「日本の旬の味わい方」をテーマに藤田千恵子が聞き手となってお話をうかがう予定です。五感で季節を味わうお茶の世界は、お酒の世界にも通じることが多々あるはず。日本ならではの美しい習慣、お道具、行事などなど、晩酌のヒントにもなるような季節毎の食卓の楽しみ方をお聞きします。
■醗酵リンクならではの日本酒とお料理■
恒例のパーティでは、各地の蔵元においでいただき、純米酒・純米吟醸などの食中酒を中心に、お燗酒が楽しめるよう、湯燗徳利も準備いたします。お酒に合わせるお料理にはすべて、醗酵リンクがこれ、と見込んだ味噌(栃木県那須・春駒味噌)、醤油(埼玉県・坂巻醤油、香川県・かめびし醤油、千葉県・玄蕃蔵)、みりん(愛知県・九重みりん)、酢(和歌山県・九重酢)、本枯のかつお節(東京・鵜飼商店)など、天然醸造の醗酵調味料を使用し、生産者のご紹介もさせていただきます。食材は収集できる可能な範囲でオーガニック素材にこだわります。「マダム石島」による手作り料理各種のほか、信頼のおける豆腐、金山寺味噌、魚醤、漬け物などの発酵食品もお楽しみいただけます。
■出品予定銘柄■
浜千鳥(岩手)/神亀(埼玉)/武勇(茨城)/男女川(茨城)喜久酔(静岡)/雑賀(和歌山)/喜楽長(滋賀)/扶桑鶴(島根)/竹鶴(広島)杜の蔵(福岡)
■日時■
10月15日(土)
受付開始:午後5時
開会 :午後5時30分
■会場■
飯田橋コートメダリオン
http://www.medallion.co.jp/ (会場地図がご覧いただけます)
住所 :千代田区富士見2-10-28 フジボウ会館内
電話 :03-3265-6121(会場直通)
■会費■
ご参加お一人につき 一万円(前金納入制)
※ 当日受付の混雑緩和のため、会費は前金納入制とさせて頂きます。
■申込方法■
添付FAX申込書またはお電話、e-mailにてお申込後、下記方法にて会費をお振込ください。ご参加される方のお名前とお申込及びお振り込みされる方のお名前が異なる場合はご留意頂きたくお願い申しあげます。
振込口座:東京三菱銀行神楽坂支店(店番052)
普通 0892226 (有)エレファス
郵便振替:00100-1-591989 (有)エレファス
※ 通信欄にご住所、お名前、ご連絡先、ご参加人数をご記入下さい。
★申込締切日 9月30日(金)★
■お問い合わせ先・お申し込み先■
醗酵リンク大会事務局(エレファス内)
〒162-0805新宿区矢来町112番地ホワイトコート403
電話:03-5225-6325 FAX:03-5225-6326 e-mail:e-web@elephas.jp
今回の食い倒れ北海道はキツイ~
22日 帯広 システムベンダーさんと会議後、JA幕別、十勝やっち
23日 札幌 気象情報システムウェザーバケット会議
本日は札幌にて生産者と面会
日々すさまじい猛攻を受けております。
もはやダウン気味なくらい食べてますが、なんとかしのいで厳選アップしたいと思います、、、
二宮清純さんとの対談の後編が公開されている。
■この人と飲みたい
http://www.ninomiyasports.com/xoops/modules/news/index.php?storytopic=103

後編は、僕が農の仕事に入るまでのこととかも書いている。ご関心のある方は読んでみてください。
この対談の中、公開してはいけない、本当はヤバイんだけど佳い話というのがあって、でもその話をした時に二宮さんは
「それ、素晴らしいなぁ!」
と反応してくださった。だから、本当は公開したい話なんだけど、それをすると迷惑がかかる先があるので、泣く泣く削除。でもその二宮さんの反応を見た時に、この人は本当に筋が通った方だな、と再認識した。
いずれ二宮さんは政治の世界に立って欲しいな。そして愛媛県知事になっていただきたいものだ。
二宮さん、楽しい酒でした。またぜひ一緒に飲ませてください!
22~24日まで北海道出張にいって参ります。
来年初頭刊行予定の農産物のトレーサビリティに関する本の取材と、JA幕別の超希少ながいも品種「和稔じょ」についての調整です。またもや過密スケジュールなのでアップが滞るかも知れませんがご容赦。
僕の農業の師匠にあたる農園は2つある。高校時代に出会った有機農業を営むぽっこわぱ農園という農場が阿蘇にあって、もう一つは大学時代に畑を提供してくれた、神奈川県藤沢市の飯島農園という。何回かこのブログでも書いたと思うが、地元の品評会で金賞を何度となく受賞している超優良農家さんである。
中でもこの飯島農園の果樹が滅法旨い。ブドウと梨が主力で、シーズンになると街道沿いの直売所に近隣の人が車でひっきりなしに買いに来る。藤沢は少し郊外に出ると畑ばっかりのド田舎なので、近隣の人は直売所に慣れていて、余程美味しいところじゃないと買いに来ない。飯島農園は近隣どころか横浜とかからわざわざ買いに来る人が居るほどの存在なのである。

この写真はナシではなくてブドウ園だ。先日、むかつくことにこのブドウ園に泥棒が入り、収穫直前の高級ブドウを20万円分もいでいかれてしまったそうだ。最近この種の犯罪があまりに多い。そうした盗品農産物はインターネットオークションサイトでたたき売られるケースが多いらしいのだが、なんとかならんものだろうかと思う。
このお方が私の農業の師匠の重要な一人、飯島正博さんである。

その飯島農園から梨が届いた。幸水の季節が終了していたので豊水が沢山と、それと秀玉(しゅうぎょく)という見慣れない品種が入っていた。
農産物の業界では「秀」は等級、「玉」というのは量目を示す単位なので、そういう符丁なのかと思ったら「品種の名前なんですよ」ということであった。これは初めて食べる梨である。
「相当に美味しいんで食べてみてください、独特な香りがするんですよ」
と、飯島農園の愛子さんがおっしゃるので、早速皮を剥いてみたのである。ご覧の通り外観は綺麗とは言い難い、赤梨の系統なんだろうけど、大きい斑点が目立つ無骨なルックスである。玉はかなり大型で3Lくらいのサイズかと思う。

まあ梨の新品種っていってもなぁ、と思いながら一口かじってみた。

シャリっと歯が通った瞬間、なんとも言えない濃い香りと共にジュースが噴出してきた!
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
なんという特徴的な香り!
変わり梨というのではなく、あくまで正統な梨の味と香りを、フレッシュさを損ねないように煮詰めて濃縮したような、そんな風味である!果汁はこぼれんばかりに細胞内に湛えられており、堅くもなく柔らかくもなく、理想的に歯がしゃりしゃりと通っていくのだ。
驚いて早速電話をした。この秀玉ばかり10キロくらい送って欲しいと、、、
「あら残念。その2コで今年はオシマイなんですよ」
あああああああああああああああああああああああ
かなり残念である!
来年まであの味は再会できないのかぁ、、、
と思っていたら偶然にも本日、新潟の長岡で青果物商をしているJIN(巾着ナスのエントリでお馴染みだ)から、
「秀玉っていう最高に旨い梨を送りますよ!」
というメールが!
おおおおおおおおおおお
これぞ以心伝心。

出張あけにタップリ味わせていただこうと思う。
飯島農園の秀玉は終わってしまったが、豊水などはまだしばらく買うことができる。ちなみに豊水も激烈に旨い(今年食べた一般梨の中では最高レベルだった)ので、お近くの方は寄ってみてはどうだろうか。
■飯島農園(農場までのマップ等あり)
http://iifarm.seesaa.net/
このWebでは飯島農園の若き後継者、やすのり君がブログを書いている。野菜なども買えるので言ってみて欲しい。
さっきカレー屋さんに入り、備え付けのビッグコミックスピリッツをぱらぱらとめくったら、なんと米国産牛のBSE問題について触れている漫画があった。
「現在官僚系もふ」
という漫画だ。初めて読んだが、漫画的デフォルメはあるものの、BSE問題と米国産牛についてのリサーチを一通りしている人の筆だなと思った。しかも読んでいくうちに「ヤマケン」なる人物も登場しているらしく(笑)、これは読んでみようと思ってしまった。
さて
この時期至る所で米国産牛肉の話題とBSE問題について語られているのを観ていることと思う。米国産牛肉の輸入禁止令が解けぬ現状の中で、日本の食品安全委員会に設けられたプリオン専門調査会が、近く安全性審査の結果を提出するタイミングだからだ。
食品安全委員会とは、度重なる食品関連の事件を鑑みて設置されたもので、最新の科学的知見に基づいて客観的な立場から、食品の安全性(リスク)を評価し、その評価を厚生労働省や農林水産省に勧告するという立場の専門家集団だ。ちなみに食品関連の法律や施策を実施・変更する場合には必ずこの委員会に意見をあおがなければならないことになっている。つまり、日本の食品の安全性を評価する最も重要な機関なのである。
■食品安全委員会
http://www.fsc.go.jp/
ここにプリオン専門調査会というのが設置され、米国産牛肉の安全性について評価を行っているわけだ。ということは、この専門調査会が「安全である」という見解を出せば、それが日本の評価だということになる。
そして、誌上を賑わしているように、現在生後20ヵ月齢以下の米国産牛についてはBSE汚染の危険性が低いとし、輸入解禁へ向けての調整が行われているのである。おそらく大事無ければ今年の秋にも一部解禁となる見込み、とされている。
さてさて
僕の立場を明らかにしておこう。
僕は米国産牛の輸入については反対である。
理由は2つある。
一つ目の理由は、米国が相当なお金をつぎ込んで「米国産牛は安全ですよ」とプロモーションをしまくっているが、その根拠が全く成っていないということ。つまり安全だとは思わないからである。
二つ目の理由は、日本が米国に対し正論で立ち向かい、勝つことができる農林水産上のテーマがこれだからだ。
とはいっても他産業における米国との貿易バランスの問題から、禁輸をこの先ずっと続けることは当然難しいだろう。従って禁輸はある時点で解けるはずだ。だからこそ、今から布石を打っておかなければならないことが沢山ある。
このテーマについては、以降数回、ぽつぽつと書いていきたいと思う。
で、この問題についてはコメントは受け付けない設定でエントリをポストします。政治的な問題であり、かなりのネガティブな書き込みが予想されるからです。このテーマについては、木村剛さん方式で、トラックバックでのご意見のみ受け付けるようにさせていただきますね。
とうとう念願が叶う。大分県から講演の依頼をいただいたのだ。実は、僕の人生の中で、47都道府県中まともに足を踏み入れてないのは大分だけなのだ。ようやくこれできちんと大分にいける。
九州は柑橘が沢山採れる地であるわけだが、大分といえばカボスの大産地である。カボスと言えば秋刀魚。目黒で開催された秋刀魚祭りのために県の担当者さん上京されていたので、事務所に挨拶にきてくださった。
手みやげはもちろん、カボスである。一箱がっちりといただいた。家に帰って箱を開けると、濃緑色のゴルフボール大の見事な果実が眼にとびこんできた。思わず、自分の部屋に作った野菜撮影セット(笑)に駆け込んで「綺麗だね~ 綺麗だよ~」と声をかけながら撮影しまくってしまった。

最近はカボスとスダチとユズの区別が付かない人が多いらしいのだが、それぞれ全く個性の違う柑橘なので注意。この時期のカボスは強い香りを保っており、数滴料理に垂らすだけでその存在感を主張するのである。

皮の濃緑色とコントラストを成す輝かんばかりの黄色の果肉には、みっしりと果汁が湛えられている。果実はパンパンに張って、意外にズシッとくるので驚いてしまう。
さてこの緑色のカボス、実はまだ未熟果というか、若い段階でもいでいるカボスだ。カボスは緑色の果実と思っているひとがけっこう多いのだが、これはまだ若いから。樹に生ったまま置いておくと美しい黄色になるのだ。枝豆が実は大豆の未熟果で、そのまま収穫せずにおくと大豆になるのと同じである。でもカボスの完熟果については、産地の外では意外に知られていない。完熟したカボスは、緑色のカボスの強い香りは押さえられるものの、その分果汁の深みとまろやかさが増し、様々な料理に使えるようになる。その辺の詳しいことは昔書いた通りだ。
■熟成カボスのまろやかさを知ってますか
http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2003/12/post_107.html
この熟成カボス、出荷元さんにお願いしてフレンチの名店カストールに送ってもらったら、藤野シェフが気に入って、毎年取り寄せてカボスパイを作るようになってしまった。レモンパイの数倍旨い!と即採用したそうだ。そういえばカストール、代々木上原から京橋に移転して、9月にオープンした。今度じっくり紹介したい。カボスパイは1月くらいに入荷してから、だそうである。
さて 熟成カボスになるまえの緑色のカボスは、とにかく香りを楽しめるので「香りカボス」という。とはいっても、魚の塩焼きにかけたりする以外に何を楽しめばいいのかと思う人もいるだろう。地元では、カボスの果汁が一升瓶で安く売られていたりするので、それを使ったお寿司などが一般家庭でも作られているのだが、さすがに首都圏ではそれは高くついてしまう。
そこで最も簡単なカボスの楽しみ方を紹介しよう。これはぜったいに誰の家でもできる!
それは、、、
味噌汁などの椀物ににカボスを絞り入れるのである!

まあだまされたと思ってやってみて欲しい。味噌汁のコクに華やかな香りと酸味が加わり、全く違う世界観が現出されるのである!これはもうやみつきになるはずだ。県庁の方にも「早速味噌汁に絞って楽しみましたよ!」というと、ニマッと笑って「よくご存じですね!」とおっしゃっていた。大分ではどこでもやっていることなのである。
富良野の「富川」の持ち帰りラーメンでも試してみた。この日のは味噌ラーメン。富川の持ち帰りラーメン、調味料も麺も完全オリジナルで激旨だ。ここにカボスを絞り入れる。

結果を待つまでもない、素晴らしい!
ラーメン屋にお酢が置いてあるのでスープにいれると、サッパリして飲みやすくはなるが、酢特有の醸造香が立ってしまって、完成されたスープの世界観が崩れてしまうことが多い。これはお酢が非常に完成された世界観を持つ調味料だからだ。酢を入れるのであればそれようの設計をしたスープでないといけないわけである。

けれどもこうした柑橘であれば、醸造していないので味の組成がもう少し単純化されていて、料理の世界観を打ち壊すことがない。しかも料理の味を引き立てるばかりである。レモンのような破壊的酸味ではないので、素材の味によりそうのである。

香りカボスが楽しめるのは今の時期が最高だ。秋刀魚を買うなら、その手にカボスも買い求めよう。そして数個はぜひ味噌汁に絞り入れて欲しい。使い方が拡がること間違い無しである。
「酸」は重要な味の一要素なのである。
宮崎県のマンゴー部会長に対する義援金にご協力いただいた皆さん、本当にありがとうございました。
総額617,585円、38人の方々からいただきました。
このお金は、宮崎県西都市の農協職員の沼口くんから、部会長さんに直接手渡しさせていただきます。
「僕の職場でカンパを募ったってこんなに集まらんですよ!」
と沼口君は感謝に堪えない様子でした。部会長から何か皆様へメッセージがあれば、このブログでお届けしますね。
もちろん義援金という形にはならなくても、農村の厳しい現状に対する意志を持って頂いた方々にも感謝。
先日、こだわり農産物の宅配ネットワークである大地を守る会の藤田会長とメシを食べた時にこの話題になりましたが、心に残ることを言われました。
「ヤマケン、俺たちはそう言う時にね、ただお金を送るだけじゃなくて、彼らが今出荷できるモノ、それは作物でもそうでなくてもいいんだけど、それをちょっと高めに売るんだよ。消費者はもちろんその状況しわかった上で買って、支えるんだ。」
そういうネットワークがすでに日本にも、まだまだ10万人規模だけれども在る。そうしたパワーを少しでも世の中に拡げて行かなくてはいけないなと思いました。
一方、農家の友人から指摘されたのは、ハリケーン・大型台風などの発生を助長してきた環境破壊の中でも最たるものが現代農業だということ。気象・気候を含めた環境をより佳く改善していけるような農業体制を作らないといけないのではないかと、痛烈なメッセージもいただきました。確かにそういう側面があるのは間違いないことです。ハウスで加温して作物を育てるというのは無理があるのでは、ということですね。ただ、この問題はヒトの生き様と経済とのバランスに大きく関わってくること。急激に変えていくことは難しい。沢山の矛盾をはらみつつ、人間は生きていくものなのだなと思います。本件はもう少し時間ができたら(いつのことだ!?)考察をしていきたいと思います。
とにかく
今回の義援金にご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました!お名前を先方にお知らせしていいと書いてくださった方は、部会長にきちんと伝えますね!後日、沼口君からレポートしてもらいます。
直近の原稿をなんとか書き上げて、フラフラになりながら「カレー食べるだけだから、、、」と自分に言い訳をしながら新宿に向かった。連休中ではあるけども夜の7時、そんなに混んでいることはないだろうと思ったら、小田急のエレベータが開いた瞬間にどどんと賑わっている11Fだった。北海道物産展はいまやどの百貨店でもドル箱だ。本州以南の人間にとって北海道は、遠き憧れの地でありつづけているのだろう。
前回の小田急新宿の物産展では、ラーメンとみ川と一緒に囲いがしてあるブースだったが、唯我独尊単体で出店している今回はオープンエリアで、マスターの声がフロアにとどろき渡るセットで非常にイイ!

マスターと一緒に店を切り盛りしているのは、富良野でソーセージ番を黙々と務めていた、マスターの片腕「カツ」だ。本名・村田克彦、なんとマスターの義理の息子、ていうか娘婿である。

「おおっ やまけん! 今日来てくれたかぁ!」
と先日来の再会。いつ観てもパワー満開の宮田マスター、全方位的にその陽のエネルギーを放射している!

本当にいつ観てもいい顔してるよなぁ、、、マスター。こういうオトナになりたいと切に願うところであった。
さて今回は、定番のソーセージカレー、ポークカレー、豆と野菜カレーだけではなく、ベーコンやソーセージ各種の燻製類を配したワンプレートディッシュがお奨めだ。

独尊のカレーは単体でも旨いが、彼ら手作りの燻製類と合わせると旨さが倍増する。強めの煙で温燻し
水分を飛ばした燻製類の強いスモーク香と、じんわりスパイシーな漆黒のルーとが合わさると無敵のハードボイルドなカレーになるのである!

今回もライスはスパイスミックスを混ぜて炊きあげられた特製富良野ご飯だ。これにルーが絡まり、コクの強い味になるのだ。

独尊はベーコンも非常に旨い!と思って齧り付いたら、なんと特製の味噌ベーコンだった!これは独尊のスペシャル燻製で、ベーコンの生肉をソミュール液につけ込むのではなく、味噌ベースのタレに漬けて調味・脱水したものだ。味噌の芳香と発酵・熟成香が相まって実に最高なのだ。実はこないだ、僕も真似して作ってみたのだが、絶品である。味噌とベーコンの相性がこんなにいいとは思わなんだ。
「やったぁ、味噌ベーコンじゃん!」
と声をあげると、「いや、普通のベーコンが切れちゃってさ、今だけだよ、今だけ」とのことである。いい時にあたってしまった!ちなみに味噌ベーコンはイートコーナーの脇で販売しているので、ぜひ買ってみて欲しい。
唯我独尊のいいところは、野菜をふんだんに、それも可能な限り富良野産の野菜を使うことだ。

「そのカボチャ美味しいでしょ?富良野では『粉ふきカボチャ』っていってるんだよ!」
本当に美味しいカボチャ。これに男爵芋の素揚げ、リーフサラダが載ってくるのだ。
「はいルーが足りなかったら『ルールールールー』って言ってくださいよ!おかわりかけますからね!」

と客を笑わせるコミュニケーションは健在!やっぱりこれである。調理人が厨房に閉じこもって隔絶されて、純粋に味を楽しむ店もいいものだけれど、こうしてマスターのように積極的に客との境界を崩してくれるのもまた最高に面白い。味にプラスαしまくりなんである。
さて当然ルーもお代わり、「ご飯ももう少し食べる?」と訊かれたのでもちろん食べたが、どうにも腹が減る。ので、野菜と豆カレーを改めて所望。
「マジ?ホントに食べるの?」
とカツが訊くけどホントです。

この店の豆野菜カレー、富良野産の多種多様な豆がふんだんに入っているから、実は結構お腹に貯まるのだ。マスターの豆の使い方は実に最高。富良野の食材の特性をバッチリ頭にいれて調理している。

ちなみにこの日、僕を富良野に誘った水先案内人である某ITメーカF社のD黒さんも、隣に美女を連れてご臨席であった。
「やまけんちゃんD黒ちゃん、鮭の燻製作ったばかりのヤツ食べて!」

おおおおおおおおお
なんと美しい身であろうか!

マスター、鮭の漁業権みたいなのを持っているらしい。来年はぜひ9月の時期に合わせて遊びに行きたいものだ。
タップリ堪能して、隣の外販コーナーで味噌ベーコンとソーセージ、それに特製パンを買って帰る。実は独尊のパンも最高に旨いのである。
そしたら、いつも富良野でマスターが「ここのお茶、旨いんだよ!」と呑ませてくれる、熊本の水俣のお茶生産農家さんである松本さんがいらっしゃった!

なんと彼も物産展で上京中とのこと。22,23日はたまプラーザ、24,25にちは横浜そごうの物産展に出展しているそうだ。「富沢商店という店でやっていますので、お立ち寄りください。」とのこと。
九州の熊本のお茶は、釜煎り茶など特徴のあるお茶が有名だが、彼の茶は穏やかな味がする、じんわりとしたいい茶だ。その人柄が反映されているんだろう。
本日、新宿近辺の人はぜひ独尊を攻めて、横浜方面の人はお茶屋さんを覗いてみて頂きたい。
マスター、お疲れ様です!今日一日頑張ってください!
ダイエーの創業者、中内氏がお亡くなりになった。時代の転換点だな、と思う。
ダイエーは、「安い」ということを価値の最重点において成功した最初の業態だ。高度成長する経済状況の中で、それまで作り手・売手の元にあったイニシアチブを、消費者・買手の側に引き寄せた流れの最先端に居たのが中内ダイエーだと言えるだろう。
信じられないことだが、ほんの40年前くらいには、今のように消費者は強くなかった。商品アイテムも少なく、「作れば売れた」時代だったのだ。その頃は、農協や市場のパワーはものすごく、スーパーのバイヤーさんは「商品を卸して下さい」と頭を下げに行っていたそうだ。そのパワーを消費の側、買い手の側に引き寄せてきたダイエーの功の部分はそれはそれで大きい。メーカーの圧力と戦いながら価格を引き下げ、消費者の圧倒的な支持を得たスーパーが小売販売の主軸に躍り出てからは、群雄割拠になった。そこから現在まではあっという間だった。
しかし、「安さ」を至上命題としたための「罪」の部分もある。
小売のトップが価格を下げている限り、消費者には「これが標準的な価格なんだな」と思わざるを得ない。そしてメーカー・生産者側は、コストの削減を求められ、さらなる値下げを余儀なくされる。そうなると、どこかに手を抜かない限り経営を支えていくことはできない。こうした流れの中でどうしようもなく弾けてしまったのが、2000年より始まる食品の安心・安全神話の崩壊だ。一連の事件は起こるべくして起こったのである。
僕は数年前、とある市場における年始の集会で、ダイエーのある青果物関連の方がこういう話をしたのを耳にしたとがある。
「うちが価格を下げさせてきたあまりに、青果物の建値が下がって、それによって生産・流通全体に影響が出てきてしまったなぁ、と反省しております」
というようなことを、当のご本人が頭を下げていたのだ。やはりご自信でも認識しておられたのかと、この光景にはビックリした。その方は今でもたまに電話で連絡を取らせて頂いているが、ダイエーを去り、青果流通業をしていらっしゃる。
景気が底を打って反転するという気配は歓迎すべきことだ。それならもう一つ、モノの価値ももう少し上げて上げないといけないのではないだろうか。100円ショップで食品を買うということも否定はしないが、誰もが100円ショップに殺到すれば、食品の価格はすべてそこの標準化されてしまう。そして生産者・メーカからはきちんとモノを作るという意志は持ち得なくなるだろう。100円ではまともな食品は作りようがないからだ。
経済的にほっと一息つくことができる状況が出てくるならば、少し高くてもいいものを買って、生産者を支える側に回る。そうしたお金は、輸入品を買うことと違って海外には出て行かず、日本の経済の中でまた循環していくだろう。アメリカ産牛肉の輸入解禁問題も含め、いろいろなことを選択し直す時期に来ているような気がしてならない。
ダイエーの中内氏のご逝去の報に接し、そんなことを思った。故人のご冥福を祈るばかりである。
小田急デパートにて開催される北海道物産展に、唯我独尊が来ているらしい!
昨日の最終で宮田マスターも北海道から出てきたらしく、本日からカレーを作っているはずだ。20日までいるとのことだ。
ただ、新宿店なのか町田店なのかはっきり訊くのを忘れてしまった。連絡してもカレーを作っているらしく繋がらない。ということで、どっちかはっきりしたらアップします。
→新宿店でした!情報下さった皆様ありがとう!
いよいよ秋も深まったら、以前お知らせした、 「唯我独尊オリジナルカレー三種瓶詰め」の構想のブラッシュアップに入る。楽しみだ、、、
宮崎県西都市のマンゴー部会への義援金、ご協力をいただいた皆さん、どうもありがとうございます。現在356,000円集まっています!今週いっぱい受付をさせて頂き、沼口君を通じてマンゴー部会長にお渡しする予定です。この場をお借りして御礼申し上げます。
さて台風による甚大な被害を受けた宮崎県西都市の農協職員、沼口君からレポートです。

マンゴー部会は日本農業賞(特別賞だったかな?)を一昨年に受賞したばかりの花形部会でした。マンゴーが世に出て脚光を浴びるまでには幾多の困難があり、初めて苗を移植して金になるまでに10年近く掛かったと聞いています。マンゴーが栽培される以前はハウスミカンの栽培が盛んでした。ご存知の通りミカンは和歌山、愛媛県が既に代表産地であり、オレンジ牛肉の輸入自由化に伴って代替作物としてマンゴーが導入された経
緯があります。しかし、当時はマンゴーの施設栽培技術が無くまさに暗中模索の状態だったようです。その歴史を考えると台風ごときに打ちひしがれてはたまんないゼという気になります。被災後数日は肩を落としていた生産者もやり直す気持ちが湧いてきており、必ず復活しようとお互いに言い聞かせてますョ。1年後、兄貴のブログで復活連絡が出来るよう頑張ります!!
がんばろう神戸に真似てがんばっど西都(方言有り)の精神をチョコチョコ広めています。(アハハ)
先日からマンゴーハウスで後片づけの作業の際に撮った写真です。激しくべっしゃりとイってるのがマンゴー部会長のハウスです。彼は他の生産者の作業を一生懸命に手伝っています。
こういう状況だそうです。
被災時にくらべ、復興の地味なシーンは報道にのらないことがおおい。けれども最も彼らが力を必要とするのは、正に復興のタイミングではないだろうか?少しの力にしかならないかも知れないが、応援のパワーを送りたいと思う。
先日速報として書いたが、宮崎の地鶏料理にインスパイアされた創作料理を出すことで気に入っている「日本橋ぼんぼりが」京橋に店を出した。これがまた、日本橋店とは全く違う味づくりで、客を飽きさせず素晴らしい仕上がりになっているので驚いたのだ。間髪をいれず再訪してみた。
僕と仲間の農業法人のトップ連中でやっている就農塾の終了後、恒例の講師ミーティングをしながらの会食となった。先回も書いたが、1Fの日本風オープンエア(?)のカウンターがいい感じである。

さて今回のスタートは、前回その旨さとコストパフォーマンスの良さに驚いた、レバーのテリーヌ・りんごのモスタルダ添えである。

何回でも言うが、この料理が1000円以下で食べられるというのはものすごいことだ。鮮度のいいレバーとリド・ヴォーを寄せたテリーヌだが、味わいはフォアグラを見まごうくらいだ。しかもりんごのモスタルダがほのかな酸味と甘みを添加し、パイ皮のバター香とともに口中にフレンチワールドを現出せしめるのだ!

この料理は本当にイケてるので、訪れる人はぜひ頼んで欲しい。しかし本当に旨い。パイ皮でぱくんと口に入れて噛んでいると染み出てくるこのフォアグラ感。どこかで味わったことがあるなぁ、と思っていたら、突如閃いた。
あ、これはイタリア・ミラノにある名店「アンティーコ・アルベルコ」のフォアグラテリーヌの世界観に似ているのだ。アルベルコのそれはモスタルダがもう少し酸味の勝ったものだったが、それはフォアグラ自体が甘さを持っているからだ。この店の場合、モスタルダで甘さを足すという部分が違っているが、結果として口の中で醸成される味世界は極めて似ている。
と、個人的なことだなぁと思いながら何気なく料理長である小池シェフにそう言ってみた。
すると!なんということだろう!
「やまけんさん、そうなんですよ!この料理はアンティーコ・アルベルコのテリーヌを思い浮かべながら創ったんですよ!」
うえええええええええええええ
マジ?????????????????
もうビックリ、我が意を得たり、である!こういうことがあるから、料理は面白い。

彼が小池シェフである。話を訊いてみると、なんと彼は、日本でホテルと言えば○国ホテルという、あの名門のイタリアンで修行していたそうである。北イタリア料理をやっていたと訊いてはいたが、正統も正統のコースを歩んでいた訳か!その彼が遍歴する中、仲間のシェフとともにこのぼんぼりに来たというわけだ!
「けっこう好きにやらせてもらっていますので、、、」
それはそうだろう!
ここのメニューをみたらわかる。居酒屋が出す品書きじゃないもんね!
でも、きっちりとメインの酒である焼酎や各種スピリッツに合う味付けになっている。超好感持てるシェフである。
ちなみにメニューは、グランドメニューと本日のお奨めからなる。グランドメニューには、ぼんぼりのメインである地鶏焼きや親子丼などが並んでいるが、この店の真骨頂はお奨めメニューだろう。この日もお奨め中心にボンボンと頼んでいった。
何気なしに頼んだ桜肉のタルタル。手切りで細かくした桜肉を、独特のソースで和えている。

これがまた「居酒屋メニューなのか?」と思うほどの味である。トロトロ・あっさりの桜肉に、少し酸味のあるマヨネーズ系のソースが絡められている。


「やまけんさん、シェフから、ぜひ食べてみてくれと、、、」
と、オーナーの小林さん手ずから運んできていただいたのが、なんと揚げたナスと牛頬肉の赤ワイン煮込みと滑らかなマッシュポテトをミルフィーユ状にしたものだ!照明が暗くて光量がとれず、画像ではわかりにくいのが残念!

この芸術的なミルフィーユにはフォンとバルサミコを煮詰めたソースがかけられている。ナスのトロリとした食感とホロホロに煮込まれた肉、そしてマッシュの滑らかさが一体となって、締まった旨味のソースに絡まる!

これはもう嬉しくて、久しぶりに美味しい顔の炸裂である!

さてこちらは沖縄ロイヤルポークのカツレツ1300円。特製もつ鍋を除くと、この店で一番高いメニューかな。しかし厚いロースをボンと揚げてくれているので
3人で腹一杯のボリュームである。

ご覧の通り中心部はピンク、ギリギリに火が通った状態である。この衣の揚がり方を見た限りでは、どう考えてもイタリアンの仔牛のカツレツの応用で、少なめのオイルで炒め揚げしているはずだ。食べてみてドンピシャ、衣にチーズが入っている、何もつけずにいただくのが旨いカツレツになっている。ロイヤルポークはなかなかにポテンシャルの高い豚肉で、実に滋味だった!

仲間の津田君にひろっきいも「おいおい この店すごいなぁ」とご満悦である。

さてここでお願いしたのがチキン南蛮である。

ぼんぼりの日本橋店では、こちらも北イタリア料理出身の調理長・山下ちゃんによる、ふんわりとしたフリッター衣のオリジナルなチキン南蛮を楽しめる。しかしこちらの店では、本場宮崎流のがっちりした衣に強い甘酢の味付けの、宮崎流チキン南蛮である!

しかも、上に載せられたカラーピーマンと玉ねぎの甘酢漬けがビシッと味が決まっており、実に旨い!東京でチキン南蛮を出す店の中でも屈指の旨さかもしれない。ご飯が食べたい!
これに、先日は食べられなかった胡麻味噌マー油麺をいただく。


これも胡麻系の担々麺が好きな人にはいい味だと思う。

ところでこの間、酒はずっと宮崎の京屋酒造の「かんろ」である。やはりこの宮崎スタンダード焼酎が一番旨いゾ。
さてそしてご飯の〆はやはり「地鶏旨油飯」である!

葱などの入った黄色い油の塊を熱々ご飯に載せ、煮切り醤油を垂らして混ぜ混ぜ。ひろっきいも津田君も、「そんなんホントにうまいんかよー」と半信半疑である。

でも一口食って、数秒間固まって、こうなるのである。
「う、うお、うおっ 旨いじゃないのぉおおおおおおおおお!」

そう、ただの醤油と油まぶしご飯なのに、なんでこんなに旨いんじゃ!という味なのである。
いやー本当に楽しめる店だ。しかしなんとこの後も驚きは続くのだ!
「やまけんさん、シェフがドルチェを用意してます」
「え~ 甘いの?うーんホドホドでいいッスよ、、、」
と気のない返事をしていたのだが、運ばれてきたのをみてビックリである。
「梨のパイ包み焼き豆乳のアイスクリーム添え」 480円

熱々のパイの横には豆乳アイス。パイをさっくり割ってアイスを載せて食べてみる。

熱々の皮の中には加熱されて甘みの増した梨の餡が!熱々のパイに溶けるひんやりした豆乳アイスと絶妙なマッチングである!
「おおおおおおおおおおおおおおおおおお ヤマケン俺はこのドルチェに1000円出してもいいよ!」
と津田ちゃんが狂う。
しかしこれが480円てのは本当にびっくりである。
こちらはプリンかと思いきや、エスプレッソコーヒーのセミフレッドだ。

濃厚なコーヒーの風味がブワッと口中に充満する技ありドルチェだが、380円ってのはどういうコトだろう?

「うちら、価格破壊軍団ですから(笑)」
とニヤリとする小林オーナーである。
このぼんぼり、昼のランチもやっている。実はたった今、行ってきたのである。

いい感じのメニューが並ぶ中、「熟カレー飯」を頼んでみる。

ルーからきちんと仕込んでいるというここのカレー、地鶏の店なのでベースは当然ながらチキンカレーだ。

青菜と肉がごろんとしている。ルーは日本風カレーの体で落ち着いた風味だ。開店当初はバカ辛いルーにしていたそうだが、最近は落ち着いた味にしているそうだ。僕にはもう少し辛くてもいい。調節出来ると嬉しいな。

なんとこのカレーの中には驚いたことに、牛すじというかアキレス腱の煮たやつがごろっと入っている!実は夜、シェフに頼むと、気の利いたパスタを創ってくれる。この前カメラを持たずに行った時には、トリッパとアキレス腱の煮込みトマトソースのスパゲティーニが出てきてビックリしたのだ!まさかそれがカレーにも投入されているとは、、、しみじみとしたカレーだが、こういう技が効いていて十分に楽しめた。昼も使える!

京橋は銀座からも日本橋からも歩いてすぐ、なかなか面白いスポットではあったけど、このぼんぼりの出店によってまたエキサイティングな状況になるかもしれない。一度足を運ぶ価値あり、の店だ。
■日本橋ぼんぼり京橋店 03-5524-1338
読者様 しばらくこのエントリをトップに掲載させていただきます。 (やまけんより)
先のエントリにも書いたとおり、過去にこのブログでも採りあげた、宮崎県の極上アップルマンゴーの生産者の皆さんへの義援金を、私的に送りたいと思います。志を同じくする方は、ぜひご一緒しましょう。なお、どのように先方にお渡ししたかというところまできちんとこのブログでお伝えします。
実は宮崎県内の農業関係者の間でも、マンゴーハウスの惨状はあまり伝わっていなかったようで、僕のエントリをみて、あまりのひどさに呆然とされた方が多かったそうです。こうした農村の被害については、マスコミの報道も一部分になってしまうので(仕方のないことですが)その惨状は暫くすると記憶の彼方へと忘却されがちです。
しかし本当の被害はこれからなのですね。
(お話し続きは下記↓をクリックしてくださいね)
今回被害にあったハウスは、マンゴー農家さんが、10aにつき1千万円かけて作った物です。その資金は農協や県の助成などから借りている訳ですが、当然、毎年のマンゴーの売上げから返していかなければならないものです。来年度以降、本当に返していけるアテがあるのかどうか、今の段階では何とも言えない状況なのです。だって、復興するにはまた10aあたり1千万ちかく必要になるのだから、、、
農業の大変なところは、このように設備投資がかかるということです。工業の設備であれば、台風に負けないがっちりとした施設を組めますが、農業施設とくにハウスは、ビニールハウスなど自然のエネルギーを得ることも必要なため、強度はそれほど高くないことが宿命づけられています。また工業製品に比べると、農産物の価格は市況に合わせて乱高下するため、安定した収入を得ることが非常に難しい。しかも最近では「乱高下」はなく、「乱下」しかないのです。100円ショップで野菜が買えると知った消費者は、野菜も100円が標準価格だ、と思ってしまう。従って市場にはこれから一層の下げ圧力がかかるからです。これでは農家は収益を得ることが不可能です。
ということで、実は今回の義援金をお渡ししたとしても、マンゴー部会長さんが来年も生産を行うことができるかどうかはわからない。そのことはお伝えしておきます。でも僕は、彼ら彼女らを応援する都市部の人間が居るということを、志として伝えたいために、義援金を送ります。
僕のブログではたまにこうしたシリアスなネタも混ぜてきましたが、今後も不定期に書いていきたいと思います。いよいよこの国の農業の形が大きく変わらざるを得なくなってきているからです。読みたくない人は飛ばして下されば幸い。
で、義援金についてご賛同いただける方は、こちら↓をお読み下さいネ。
義援金の口座ですが、いろいろ考えたのですが新しい口座を作る時間的余裕がないので、とりあえず私の銀行口座に振り込みをしていただくことにしました。アドバイスを下さった皆様、ありがとうございました!
東京三菱銀行 新橋支店
普通口座 4448027
口座名義 山本謙治
です。
つきましては、「振り込んだよ」というメールをkuidaore@goodtables.jpまで送って下さい。差し支えなければ、お名前のみを先方にお知らせします。お名前を先方にお伝えしていいかどうかもお伝え下さい。
では、よろしくお願いします!
トヨシロとメークの画像が入れ替わっていました。元気さん、ご指摘ありがとうございました!
北海道の十勝にある更別町より、堀立てのジャガイモがやってきた。送ってくれたのは、読者でもあり、昨年はこのWeb上でジャガイモ販売もやった十勝やっちだ。
「今年の馬鈴薯もいい出来ですよ! トヨシロ、メークイン、サヤカを入れておきますね!」
と、段ボールにゴロゴロと芋が送られてきた。ちなみに農業で作物として扱い祭には「馬鈴薯(ばれいしょ)」と言い、流通段階から販売にかけては「じゃがいも」と称される。こういう、販売段階と生産段階で名前が違う作物はよくあって、例えば「さくらんぼ」は生産段階では「おうとう」と言うのである。ミニ知識でした。
ちなみに
ジャガイモは泥付きで送ってもらうのが一番よい。土は作物にとっては皮膚のようなものだ。ニンジンや大根などもそう。うっすらと泥が付いた状態が一番鮮度を保てるのだが、現在はスーパー等の売り場の衛生問題上、泥は落とすのが通常になっている。でもジャガイモは、可能であればこうした、産直型で売ってくれるところで、泥付きの物をとるのがいいと思う。
理由はいくつかあるのだが、ジャガイモは通常考えられているよりもデリケートな物なのだ。例えば光に当てるのは非常によろしくない。光に当たるとすぐに緑化してしまい、食用に適さなくなる。欧米とくに北欧のスーパーでは意識が高く(ジャガイモを大好きなのだろう)ジャガイモは黒いポリ袋に入れて売っているくらいだ。だから、スーパーなどで買ったらすぐに冷蔵庫の最下段に、新聞紙などで包むようにして遮光して入れておくのがいいだろう。
さて
十勝やっちが入れてくれた品種はトヨシロ、さやか、メークインで有名どころだ。

左からトヨシロ、サヤカ、メークインである。

メークインはいうまでもない。粘質系の芋の巨人といえる品種だ。

サヤカは、肉質が極めて白く、風味も淡泊なので、マヨネーズなどの味付けをすると映える。純白な肉質から、ポテトサラダに一番使われる芋である。

トヨシロはポテトチップの原料芋として使われている。
さてこうした堀り立ての芋が手に入ったら、ぜひぜひフライドポテトにしてみるべきだ。それが一番堀立ての芋を味わえる食べ方だからだ。芋にはでん粉が含まれていて、これを暫く寝かせておくと、でん粉が糖化して甘い芋になる。

そうなると、美味しくはなるのだけど、フライドポテトには向かない。糖分が焦げやすくなるからだ。その点、堀り立ての芋はフレッシュででん粉が糖化していないので、揚げに向くのだ。
フライドポテトを家庭で美味しく作るには、とにかくどんな油でもいいが、封を切り立ての新しい油を、タップリと鍋にあけて使うことだ。ケチってはいけない。それと、二度揚げである。

皮付きのまま櫛(くし)形に切っておく。水にはさらさない。そして最初は低温(150-160度くらい)で3,4分ほど下揚げする。

一旦、網じゃくしなどで引き上げて余熱で中に火が通るようによけておく。この日は、届いた芋を3種類揚げたので、順繰りに揚げていく。

二度目は180度くらいの高温にしてからりと色づくまで揚げていく。

こうしてカラッと揚がったら、塩を振る。これだけである。自然塩系のものでもよし、ガーリックソルトでもよし、胡椒を挽いてもいい。

ホクッとした後、ジャガイモ特有の風味がブワッと拡がる。程よく脱水されているので、ネットリ感とホクホク感の双方がバランスよく味わえる。数種類の芋をフライにして食べると、その品種による違いが驚くほどよくわかる。僕はホクッとしたトヨシロが好きだが、嫁さんはメークインのフライがネットリして旨いという。さやかは、揚げると個性が少ないかな、と思う。

ちなみにフライドポテトには酢が合う。アイリッシュパブでモルトビネガーを、これでもかとぶっかけて食べるのも好きだが、飯尾醸造の富士酢(米酢)をかけるとまたたおやかに旨い。油っぽいのを解毒してくれるような感じもする。もちろん、傍らにはビールだ。先日に引き続きギネスをやると、まさに最高だ!
これからの季節、フライドポテトには最適な北海道産の品種が出回ってくる。中でもこれから掘られるホッカイコガネ、十勝コガネはフライドポテト最適品種だ。今年も十勝やっちの芋、販売してくれるようだ。心待ちにしようではないか。
僕がしばらく前まで通っていた店が、茅場町にある五穀家日本橋店という店だ。何度も登場している工藤ちゃんという純米酒の伝道師とも言える男が初代店長で大ヒットした店だ。そして彼が店長を辞して新たな道を模索する中、五穀家の店長さんが短期間に数人代わり、なかなか店の経営も大変なんだなと思っていた。そこへ、きまじめそうな風貌にスーツをぴしっと着こなした、人当たりの柔らかい秋山君という店長が収まった。この秋山君がなかなかに真面目でいい感じなので暫く通っていたのだが、彼も辞めてしまったという。残念だな、俺が遊べる店が無くなったと思ったら、このブログを読んで彼がメッセージを暮れたのだ。
「やまけんさん、秋山です。実は自分の店を出しました。やまけんさんの大好きな日本酒も勢揃いしていますし、料理も自信があります。ぜひ一度おいで下さい!」
ということだったのだ!
新しい店は竹芝にあるということで、一度週刊アスキーの取材で近くに行った際に覗いてみた。そうしたら、商業施設の中にある店だったが、思ったより大店で丁度も格調高く素晴らしい!
「秋山君、よくもこんなに素晴らしい店を出したねぇ、、、」
「いえ、タイミングと運が良かったんです。ちょうど物件が出ていたので、思い切りました!」
この店を出店するに際しては、可能な限り外部の手を借りずに自分の手で行ったという。
「内装もメニューも、できるだけ自分で、もしくは自分のデザインでやりました!」
飲食業コンサルタントに頼んで、どこにでもあるような店づくりをすることを拒否するこの姿勢、気に入った。後日呑みに来ることを約束し、その日は去ったのである。
それから数ヶ月後、ようやく時間がとれた!
とある会社の方々とのビジネス飲みで、ぜひここに来て頂きたいとお願いしたのである。
■兼蔵
http://r.gnavi.co.jp/a231900/

ニューピア竹芝サウスタワーというビルの4Fにあるのだが、竹芝駅から通路を歩いていくと、若干わかりにくいので注意が必要だ。店は高級感もあり清潔感のある外観である。なにより、誇らしげな日本酒の冷蔵ケースが泣ける。

竹鶴、扶桑鶴、春鶯囀などの、僕が工藤ちゃんから習った旨い純米酒がずらりと並んでいるのである。

店内の内装も、モダンな民芸調でカッコイイ。デカイ壺とかが置物としてアクセントになっているが、これも秋山君の従弟の陶芸家によるものばかりだそうだ。皿も当然すべて一品物。
「いいお酒や料理を揃えることも重要ですけど、やはり来て頂いた人が幸せに感じるような丁度と食器がいいと思いますので、、、身内に陶芸やってる人が居るなんてのも、僕の運のよさなんでしょうけど、ありがたいんですよ。」

秋山君、五穀家時代よりも明らかにやつれているのが、店長としてのハードな仕事を物語っている。やっぱり自分の店を出すというのは凄く大変なことなのだ。
「やまけんさんの大好きな燗酒が飲めるように、お燗づけ機もありますし、燗徳利(かんどくり)も用意してます!」

おおおおお
これは嬉しいなあ。
燗徳利は、中にお湯をいれる中空スペースがあって、酒を注いで中に入れるだけでお燗をつけられるものだ。僕の家にもマイ燗徳利がある。純米酒が好きな人は必携である。

酒の品書きには、純米酒を中心にした品揃え。五穀家時代の付き合いだけではなく、取引する酒屋さんも横に拡がり、いい品揃えが出来ているらしい。
「すごい古酒とかも手にはいるようになったんですよ、、、あとで出しますね」
ま、まじ?
実は後で本当に驚倒するような旨い古酒をいただいたので、後述。

料理は和食を中心にしているが、創作系のものも多い。徹底して日本酒や焼酎に合うものが揃っている感じだ。
「いいねぇ いいじゃない! よくまあこんな店にしたなぁ」
「いえいえ まずは召し上がってから褒めて下さいね!」

というところにお客さんが登場し、宴席が始まったのである。
さて本日の主役は実はギネスビールである。理由はここでは述べられないのだが、とにかくギネスにあうメニューということで秋山君と料理長に頭をひねっていただいた。

ギネスはご存じの通りコッテリとしたビールである。僕の尊敬する人生の先生であるM女史いわく、
「ギネスはビールじゃなくてギネスなのよぉ」
ということだが、全くその通りである。しかし、世界観が完全に出来ているため、これに合わせる料理というとなかなかに難しい。アイリッシュバーでも定番のフィッシュ&チップスのように、油脂と濃い味が重なっているとよいな、と思う。それに加えて酸味が立っているものが、さらにギネスに合うと思うのである。
そう考えると、森下の山利喜の焼きトンのカシラ串(醤油ダレ)に、マスタードをタップリつけたやつなんか最高だ。しかし、和食での真っ向勝負となるとかなり大変なセレクションになる。
「色々考えた結果、セレクトした料理をお出ししますね!まずはヤマケンさんが懐かしいだろうとおもって、葱とじゃこ天のサラダです!」

おおおおおお
こいつは僕の大好物のサラダである。五穀家に通っていた時代には常に頼んでいたのだ。
万能葱をぶつ切りにしたのにタップリの鰹節とジャコを載せ、酸味の効いたドレッシングをかけた物だ。

無論味付け等は少し変えているけど、懐かしくてしょうがない。
ちなみにこのサラダ、万能葱の個性とドレッシングの酸味が強いので、思ったよりギネスに合う。
「次は、サメの軟骨の和え物です」

サメの軟骨?と思ったが、フカヒレみたいにツルツルコリコリとしたもので、なかなかに旨い。ギネスより純米酒と合わせて食いたいな、、、
次にきたのは舟盛りの刺身。マグロとカンパチのように脂が載ったものは、ギネスにも負けないな。ただしワサビをドロドロに効かせた方がいい。さて次はマグロの竜田揚げだ。

マグロは大型回遊魚で肉っぽいので○。しかも竜田揚げで油脂をプラスし、レモンの酸味を上からかけるので完璧だ。

まさにこうしたゴールデンな要素がギネスを呑ませるのである。お隣のフナハシさんにつられ、グイグイと行ってしまう!

さて
これも定番かも知れないが、米ナスの田楽だ。

田楽味噌がポイントだ。八丁味噌ベースにすると、独特の風味にコクと酸味が重なって、ギネスのまったりした旨味空間に突き刺さっていく。


しかもベースのナスは油で揚げているから、合わないはずがないのである。
続く海老のすり身の春巻きも、プリプリした海老の餡と皮だけだと柔らかいが、付け合わせがカレー塩なので、風味が強くなってギネスに対抗できるようになる。

さてこの辺で純米酒も飲みたいな、と言うと、秋山君がニヤリと笑って燗酒を持ってきた。
「こちらが山梨の純米酒「春鶯囀(しゅんのうてん)」です。」
春鶯囀は飲み慣れた酒だ。山梨の純米酒では最高に綺麗な飲み口で、好きな酒だ。けど、これならいつも呑んでるけどな、、、と思っていたら、その次があった!
「じゃあやまけんさん、その春鶯囀の9年古酒を抜栓しましたのでお飲み下さい!」

うお、なんだって?9年物の古酒か!
ご存じの方も多いだろうが、日本酒は状態よく保存すると素晴らしい古酒になる。深い熟成香が立ち、ふくらみのある味わいに変化していくのだ。

この春鶯囀の古酒、実に最高であった!保存が完璧になされていたのだろう、全くヒネ香がない!古酒とは思えないほどにクリアだが、全く角が立たないまろやかな飲み口だ!
「いやーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
これはすばらしいね!」
ギネスとは全く世界観の違う酒。この二つの対比が異様に面白かったのである。
さてここでぜひ頼んで欲しいのは出し巻き卵である。純米酒のアテに、実に合うのだ。

見事にぷっくりと焼き上げられたこの卵焼き、これも毎回僕が頼んでいたものだ。

少しだけ醤油をかけて旨味を足すと、もう堪えられない旨さだ。

仕上げはふっくら炊きあげられたアサリご飯だ。
ギネスの、二次元的に拡がる旨味には、しっかりと味付けされた炭水化物方がいい。そういう意味で炊き込みご飯は佳いチョイスだ。

残念なことに、食べることに手一杯で写真を撮れなかったが、この後にパスタをいただいたのである。実かこの店の料理長、パスタが最高に旨い!ちょっとビックリするようなのが出てくるので、ぜひパスタを食べてみて欲しい。
「いやー 堪能したよ!いい店じゃないかぁ」
「そうですか、喜んで頂けてよかったです!」
旨い純米酒の燗がきちんと呑めて、気の利いた料理も出て、しかもリーズナブルな値段。そういうまっとうな居酒屋がまた出来たことが嬉しい。竹芝はゆりかもめに乗らないと行けないのでちょっと不便かも知れないが、逆にいつも行かない場所で落ち着いて呑むのもいいではないか。しかも桟橋があるから、夜景デートも可能だ。
秋山君の新しいチャレンジをぜひ応援したいと思う。ご馳走様でした!
福神漬けって、何の漬け物だか知ってますか?
誰もが口にするのに、意外に正体は知られていないこの漬け物。
「語源由来辞典」に依れば、福神漬けとは下記の物らしい。下記、同サイトから引用。
福神漬けとは、大根・茄子・鉈豆・蓮根・生姜・紫蘇の実・筍などの野菜を細かく刻み、味醂醤油に漬け込んだ漬物。福神漬。ふくしんづけ。福神漬けは、酒悦の主人『野田清右衛門』が、江戸末期から明治の始めにかけて考案したもので、元は商品名である。
「福神漬け」となった由来は、明治18年(1885年)、酒悦の店が上野にあったことから不忍池の弁財天にちなみ、種々の野菜を七福神に見立てて、戯作者『梅亭金鵞』が命名したとされる。
カレーライスに添えられる漬物として広く普及したころから、商品名であった「福神漬け」は一般名詞となった。
原文はこちら。
実は福神漬けに欠かせない素材があるのであります。
とある企画で取材をした際に、編集のカンキさんがその珍しいブツを見せてくれたわけでした。
「やまけーん、これみてみて、すっごいでしょう?」
と見せてくれたのがこれだ。

サヤエンドウのような形。でもでっかいのですよ。手のひら二つ分は確実にある、どちらかと言えばモロッコインゲンの巨大版というサイズ。そして、厚みがスゴイ!モロッコ