先日のブログで速報した種子島の模様が、今発売中の週刊アスキー「旅三昧」で展開されている。
それと時を同じくして、今週の火曜日から日曜日まで、つまり今日を含めるとあと三日間、東京の日本橋三越で開催されている鹿児島フェア会場で、種子島の市議である長野広美さんが沖ヶ浜田の黒糖を販売している!
関心のある人はぜひ見に行って、買い求めていただきたい。
下記写真群、詳細を解説しながらと思ったのだが、、、
連日の出張でまた熱が出ました。ちょっと長文は無理なので、時間ができたら文章を挟みます。
とにかく、こんなダイナミックな現場で、黒糖は作られているということだけでも伝われば。
いままで
を全く使わないで来ているのだけど、便利だという噂を聞くので、ちょっと使ってみる。
どのように表示されているだろうか。これで思った通りであればかなり使えるが、、、サンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサン プルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサン プルサンプルサンプル
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うーん
最初、画像がうまくアップロードができなくて焦った。
FTPサーバに画像をアップするようにして、なおかつ表示用のURLを手動で設定したらきちんとアップされ、かつ表示されるようになった。画像がリサイズされたものがアップロードされるのか関心があったのだけど、どうやらそのようだ。
というか、FTPサーバのフォルダを確認してみたら、このページに表示さているのは、アップロード時に新しく生成されたサムネイル画像。クリックすると、別ウインドウでオリジナルが表示されるということらしい。
ということは、、、いままで、横位置の画像は小さくなってしまっていたけれども、大きめの画像をアップしておいて、このページにはサムネイルとして小さいのを表示するということが可能になる!
よし、ちょっと使ってみよう。
めでたく本も出たので、これまで出版までは封じていた、時事問題とくに農業関連のお話を書き進めていきたいと思う。僕の新しい本のタイトルは「日本の「食」は安すぎる」というものだ。
このタイトルに僕はどういう意味を込めているのか。

最近、食の安全関連の本がよく見かけられるようになったが、その多くが「どうすれば安全な食品を、、、」とか「○○○はいけない」とかそういう内容であるようだ。それらの本は無意識的に「消費者のために世の中をどうすればいいか」を書いているように感じられる。
しかし、そういうアプローチは世の中を何も変え得ないのではないか、と思う。
つまり、これから必要なのは「消費者がどのように変わるべきか」ということなのではないか、と問いたいのだ。
その一番わかりやすいアプローチが「価格」だ。
日本の食品の価格は、実は世界的にみても、安いといえるかどうかはともかく、「高くはない」といえる。よく、諸外国の物価と比較して、日本の食品が高いということが言われるが、年収や家計費との食費の関連でみていくと、実はそれほど「高い」とはいえないはずだ。
それに、ここ10数年の食品価格は明らかに安かったと思う。それは、内外価格差で安く買うことができる輸入食品が原材料になることで実現しえた価格だからだ。その辺は改めて言うまでもないと思う。

しかし、状況は変わった。
・いままで輸入していた先、つまり輸出国の力が相対的に強くなってきている。
・また、国際的に原油と穀物の価格が上昇している。
これによって、今までのような安い価格では食品を製造販売することができなくなっている。
日本の食品は、原油と輸入穀物にかなり依存している。たとえば日本の畜産は8割以上の飼料を外国に依存しているのである。それら輸入原料が高騰することで、原価が上がっている。

しかし消費者はこれまでの価格(輸入品ベースで安くなった価格)をゼロと考える。輸入品がたとえば30円上がったとすれば、ゼロ+30円と考えるだろう。けれども実際は、国産コストは輸入品より高いため、ゼロではなくたとえば20円程度の元々のコストがかかっている。これに高騰分を足して50円でようやく元がとれるということになる。しかし、それを理解する消費者がどのくらいいるだろうか。
そうした考え方から、スーパーなども価格をなんとか据え置きにしようと、メーカーや納品業者に対して強いプレッシャー(価格を上げるなという)をかけている。そのプレッシャーに勝てず、もうやっていけないと廃業するメーカー、生産者は非常に多い。日配品、たとえば豆腐や納豆の業界はひどいもので、10年前の業界の顔ぶれが相当に変わってしまったという話だ。
本でも書いているけれども、そんな追い詰められたメーカーや生産者が、まじめに安全な食を作り続けるということを遵守できるだろうか?彼らからすれば、正当な価格を支払ってくれない非情な顧客に、そんな義理を立てる必要があるのか?と思うのではないだろうか。
そう、安全なものを求めることは庶民の権利だ。
でも、安全なものを作る人たちを支えることは庶民の義務なのではないか。
だから、まず「日本の食をなんとかしたい」と思うのであれば、まずは純粋に「価格を上げる」ということころから始めなければならない。それを実行できるのは消費者しかいないのである。

すくなくとも日本の食を考えるということであれば、ここらへんを出発点とするのが妥当だと思う。そんなことを細かく書いたのが僕の本である。
もちろん、ここへ来て株価の話やら社会格差とかいろんな話が出てきているので、日本という国を総合的に考えなければならない。が、あまりにも一般の空気が「消費者は保護されるべき存在」のままなので、あえて本書をぶつける次第だ。
ちょっと話題を変える。
日本農業新聞という新聞をご存じだろうか?農畜産業の業界では最大の新聞で、実は1月1日からこの紙面で「やまけんの舌好調」という食エッセイを、土曜日を除く毎日連載していたりする。
こんなのだ↓

まあ僕の連載はどうでもいいのだけど、この日本農業新聞は、食に関心のある人にはもっと読んでいただきたい新聞である。
実を言うと、、、、僕は現在、この新聞しかとっていないのである。そのことを連載担当の方にお話ししたら
「ええっ 業界関係者とはいえ、ヤマケンさんみたいな非農家でうちの新聞しかとってないってひとは、初めてかも、、、」
とびっくりされてしまった(笑)
しかし、実は日本で広範に食に関係する情報を採ろうと思ったら、この新聞は外せないのである。考えて欲しいのだが、加工食品や外食の情報は、日経MJ等の、どちらかといえばマーケティングよりの紙面から情報を得ることができる。しかし、加工食品や外食などの根幹である「素材」「原料」の情報を採ることができるだろうか? 一般紙では現実的に難しいだろう。
もちろん、本当の原料事情は、たとえば米とか麦とか大豆の専門誌(そういうのもあるのだ)をみなければならず、しかもそういうメディアは専門用語に彩られていて、正直いって素人には歯が立たない。その点、日本農業新聞は紙面を見ていただければわかるが、非情に平易に書かれていることが多い。和牛の評価の記事なんかは専門用語びっしりだけど、1ヶ月読み続けていればなんとなくわかってくるものも多い。
それ以上に、記事執筆の視点で、重要なものが多い。
たとえば、現在農業新聞で連載中の特集「食ナショナリズム」は多くの人が読むべき情報だ。

実は現在、世界で進行しているのは、穀物の輸出国であった国が、自国の食料消費をまかなうために輸出をストップしているという事態だ。少なくとも8カ国が禁輸に踏み切っている。詳しくはリンク先をみていただきたい(本当は紙面を買ってあげて欲しいのですけど)。
それが、当たり前なのだ。
世界的に天候が不安定になり、エタノール燃料にコーンを使われることになり、食べ物が枯渇していくかもしれないという状況で、自国の食料確保を優先するのは、当然のことなのだ。
一方で、多くの日本人が「太陽が明日も昇るように、食べ物もどこからか手に入るさ」と思っている。
しかし、まだ気づいていないようだが、日本はもう「国産が高ければ海外から買えばいい」とは全然言っていられない状態なのである。
こんなことに関する情報を、わざわざ記者を各国に派遣して特集記事として書いている新聞がほかにどれだけあるだろうか(いや、僕が読んでいないだけかもしれないので、すでに取り組んでいる新聞社さん、すみません。)。ということで、農業新聞、お奨めである。
もちろん、日本の経済の根幹を成り立たせている製造業、とくに輸出でその糧を得ている自動車産業などを優先しなければならない事情がある。それを考えないで食をどうしろこうしろというのは無責任であることも承知だ。

しかし、、、オーストラリアの大干ばつ、米国のコーン需要の増加、荒れ狂う異常気象によって減産が続く諸外国の穀物、そして気温上昇とともに頻発するようになった家畜や作物をおそう伝染病、、、
今後、おそらくいや確実に、世界の食はもっと高くなっていくのである。製造業に頑張ってもらい、お金を稼いでいただく一方で、足下の自国の食状況を改善することに本気で着手しなければならないはずだ。
そして、その改善の方向性について言いたいことがある。
いま、メディアなどで農業などについて「こうすべきだ」と盛んに言われている事柄群がある。
たとえば、
「農業は株式会社組織が中心となってやったほうがいい」とか、
「土地を集約して大規模化した方がいい」とか、
「農協という存在が悪なのだ、もう農協はいらない」とか、
「卸売市場はもういらない、中抜きをして流通の効率化をすればいい」とか、
「農家は儲かってる。車もたくさん持ってるし、、、」とか。
誰でも上記にあげたうちのいくつかは「え、そうなんじゃないの?」って思うだろう。
でも、第一次産業に少しでも身を置いた人なら、「そんなに単純な話じゃないよ!」と思うはずだ。
たとえば「農協組織が悪」だなんておかしい話だ。農協組織の○○がよくない、という話ならわかるが、とにかく農協を潰せば農業がよくなるという論には、「あんた何をもってそういうワケ?」と問わざるを得ない。僕の経験からすると、農協不要という人に限って「なんでそう思うの?」と聴くと、「えーっと、、、」と口ごもって、具体的な問題点を言えないことが多い。
農協が足かせとなって農家の活動や収益が制限されていることはたくさんある。しかし、その逆に農協があることによって農家の経営が成り立っていることも、制限されていることと同じかそれ以上にあるのだ。そうしたことをもっときめ細かく識り、理解するところから始めなければならないのではないだろうか。
しかし今やもっと重大な問題は、先に挙げたようなステレオタイプな農業批判を隠れみのに、もっと重要なことがなおざりにされているということだ。先に挙げた輸出国の禁輸状況もしかり。マスメディアや経済界は意図的に、本質的な問題から的をずらし、国民に間違ったメッセージを送っているいるというのは思いこみ過ぎだろうか。

今、高齢化が進んで耕作を放棄せざるを得ないような農地を、巧みに間接的に買い集めているような新興企業がけっこう出てきているという。そうしたところに、かなりの銀行などのマネーが注入されているようだ。
こうした状況が、僕は非常に怖い。そんな輩に日本の食料生産を任せてしまっていいんだろうか。
この国は本当に今、岐路に立っている。そしてそのことは、国民に知らされていない。
だから、これから遠慮無く、こういったことについて書いていきたいと思う。食い倒れ的エントリしか読みたくねーヨ!という方には目障りかもしれませんがね。申し訳ありませんね、これは私の個人的メディアなので、書きたいことは書かせてくださいね。
そんな決意表明をしながら、明日は宮崎県の地鶏調査に行って参ります。
ようやく出た新書。講談社からは19日発売と聞いていたのだけど、取次の関係で21日に店頭にならんだのが結構あったらしい。足を運んだけど無かったという連絡が数件ありましたが、申し訳ありませんでした。
僕もあまりに忙しくて、書店周りをできていないのだけども、きちんと積まれているのだろうか。

「日本の「食」は安すぎる」
山本謙治 著
講談社プラスα新書
840円
まず、八重洲ブックセンターにいけば必ず置いてくれていると思うので、ぜひお寄りいただきたい。おそらく4月に、以前もやったようにここで講演会をすることになると思います。
新宿の紀伊国屋書店の本店では平積みしてた!という連絡がありました。ありがとうございます。
そして昨日、池袋に出る予定があったので、ブックセンターリブロへ。
「置いてくれてるかなぁ、、、」
と思いながら新書コーナーに行く。
でも、新書はいま一番元気のいいカテゴリだけあって、たくさんの新刊が並んでいる。僕の本は、、、残念ながら平積みにはなっておらず、棚に一冊だけ入れてあった。残念!!!
平積みになってるのは、、、スローセックス入門であった。
うーむ
ごめんなさいリブロさん。
私、自分の本を棚から抜いて、スローセックス入門の上に置いちゃいました。
しかし、、、
文庫本を二冊購入し、帰り際にチェックしにいったら、、、
売れてた!
思わず誰が買ったの!?とレジのところに並んでる人たちを注視してしまいました。
リブロさん、ぜひ再仕入れをお願いいたします!
岩手県二戸市より、嬉しい知らせが届いた!

僕がオーナーとなった短角牛母牛の、待望の第一子の誕生である!
「4月くらいにずれ込むかなぁ、と思ってたんですけど、産まれましたねぇ。メス牛です。実は時同じく、私の牛も子を産みました。」
と、二戸市浄法寺の役場の短角牛担当である杉澤ちゃんが連絡をくれた。
メスである。メスの場合、肉にしないで繁殖用の母牛として確保するということもできるのだけど、、、
公約通り、この子は謹んで肉用に育てたいと思う。
それにしても、生まれてきた仔牛のかわいらしさを観ると、この子をいずれ肉にするということの重みがズシッと重くのしかかってくる。畜産農家は常にこの重さと対峙しているわけである。この喜びと愛情と辛さを、逃げずに感じきっていきたいと思う。

この仔牛の命名権は僕にある。ひらがなで名付けるそうだ。考えなければ、、、
ちなみに
関心のある人もいるかもしれないので、この母牛オーナーになってからかかったお金がどのくらいかを書いておこう。
まず母牛となった短角雌牛の代金は282,450円である。
この牛を世話してもらう代金が一日500円。11月から3月末まで152日で76,000円。これに諸費用を加えて8万円程度となっている。子牛の預託金額についてはどうなるのか?この辺はまた再度レポートしようと思う。
ああ、それにしても子牛が生まれてしまった。
いずれは食べてしまう子牛である。でもカワイイ。とりあえず会いに行かねばなるまい、、、


僕は切り花や観葉植物についてはとんと知識を持っていない。
どんなに綺麗な花が咲いても、食べられないものには本当に関心が沸かないのだ。
それよりむしろ、野に咲く草花の方が好きだ。
そういえば、テレビや映画の中でみる芸能人がどんなに美しくても、身近な街場でみかける美しい女性の方にハッとするのも同じようなものなのかもしれない(笑)

「名もない野花」という言い方をすると、牧野富太郎先生は怒って「どんな草花にも名前はある!」とおしかりになったそうだ。残念ながら僕もそこまで路傍の草花の名前は知らないけれども、そうした草花がこの時期、群生して小さく咲いているのをみるとたまらなく健気で可愛らしいと思う。

オリンパスのレンズは、ピントが合っている部分はビシッとシャープで、背景はどかーんとぼけてくれる傾向がある。そのおかげで、マクロレンズではない12-60mmの標準ズームの望遠端で撮影して、画像を切り抜きしても十分に使える。f4.0の写真としては綺麗なボケ方をしてくれる。

ところでこの日曜日は、ある生産者の集まりに顔を出させていただいた。写真はその行き帰りに撮影したものだ。池袋からすぐの十条という駅の周辺だけど、存外に緑が多かった。

ふとみると、なんと野蒜(のびる)が群生している。歩道脇の、だれでもアクセスできるところに、である。嬉しくなって、自分が食べる分だけ少しつまませてもらった。

東京の、都心近くに、こうして食べられる野草が生えてくる。まだまだ捨てたもんじゃないな、と思った。

帰ってから夕食時に、軽く塩ゆでしていただいた。
味付けせずとも強いユリ科植物の香りと味がした。肥料もなにもなくても育っている生命力だ。これ以上のごちそうはない。まだ根本は膨らんでいないので、これからがもっと楽しみだ。また1ヶ月後くらいに同じ場所に行ってみようかと思う。

生産者会の帰り、可愛らしい花があったので、30分ばかり撮影。

こうした花を撮影するときにはライブビューが必須だ。
愛用しているE-3には、3D可動するライブビューがあるので、こうした撮影を手持ちでできる。

ソニーのα350もライブビューの液晶が動くようだが、上下にしか可動しないらしい。しかも、100%の視野率ではないらしいので、それだとフレーミングに困るかもしれない。

こうやって地表部すれすれの高さにある花を下からのアングルで撮影するときにどうしても液晶画面を横に出せないと困るのだ。


可愛らしい草花を見ていると、やっぱり、食べられなくてもこういうのって大事な存在だな、と再認識。
食べ物以外でも撮していて、楽しい。

非常に近い筋からの情報なので確かだと思われるのだけど、この期に及んでその情報がウソであって欲しい、とも思う。
木場在住歴8年、この地において本当に宝物だと思う店のひとつが、タンメンと餃子の名店「来々軒」であった。その来々軒が閉店するという。実はこの数ヶ月、店は休業していた。理由については、大筋はつかめたのだけれども、ここでは挙げない。経営難とかそういうのでは全くないので、本当に残念だけども仕方がない。
この情報が間違ってたりしたならば、僕はもう平謝りに謝るけれども、でも間違いであって欲しいというのが本音だ。
ここに謹んで、本として出版したものから抜粋で、「来々軒」をご紹介したい。
僕が住む木場~東陽町あたりでは、なぜか餃子とタンメンを売りにする店が多い。その中でも最強の座にいるのがその名も「来々軒」だ。この店、下町的底力に満ちた、まさに「タンメンギョーザの王道」を行く店なのである。東西線木場駅の出口1番を出たら左を向いて歩き「東陽3丁目」の交差点を右に渡ってから、八百屋の側に渡って100メートルほど歩くと、「東陽弁天アーケード通り」というローカルな商店街がある。その一角にあるのが来々軒だ。まあ、どの時間でもほぼ確実に行列が出来ているからすぐわかるはずだ。強烈なことに、昼のピークタイムはもちろん、午後3時くらいに行っても満員の時がある。そして4時には麺が無くなってほぼ終了というオソロシイ店なのだ。だから、時間に気をつけていかないと、待たされてしまう。しかし、回転も速いのでまあ我慢できないほどではない。
店内に入って目にするのは、厨房内の、見事なまでに共通の遺伝子を受け継いでいるとしか思えない一卵性双生児的兄弟であろう2人のパンチパーマのおっちゃんと、これまたその遺伝子を強烈に引き継いでいるのが明瞭な息子さん、そしていかにも下町風おかあちゃんという布陣である。
で、この店では圧倒的大多数が「タンメンと餃子」を頼む。たまにラーメンとか頼んでいる人もみかけるが、とにかくこの店ではタンメンとギョーザで決まりだ。とにかく席に座ったら、こう言おう。
「タンギョー。」
これは「タンメンとギョーザ」という注文である。では、二人で入って、タンメンと餃子をそれぞれ人数分頼む時はどうか。
「ニコニコ」
タンメンが2つで餃子が1つでいいな、と言う場合は
「ニコイチ」
となる。そう、タンメンの数が最初にくるのである。この原則を覚えておけば怖いモノはない。というか、別にこういう符丁を使わなくても「タンメンとギョーザ」でいいんだけどね。ということで本日もタンギョーである。
某有名グルメ雑誌にも掲載されたここの餃子は、厚めの皮に野菜たっぷり餡が詰められたものだ。餡は一定時間寝かせているらしく、香しく熟度の高い印象を受ける。しかし全体的にはあっさり目。
これに皮のモッチリ感と、焼きの際に油多めで最後は揚げギョーザ風にぱりっとさせているのが特徴だ。
唐辛子や陳皮などを使った自家製ラー油はかなりストロング。酢多め、ラー油多め、醤油少なめという黄金律で調合しよう。さてギョーザを3個くらいやっつけていると、タンメンが「あいよっ」運ばれてくる。
このタンメンが出色のできばえなのである。なんと言っても野菜がドーン!
その下をかき分けていると、太麺がドドーン!と出てくる迫力なのだ!
まずは圧倒的な盛りの野菜類をある程度食ってしまわないと、麺にいき着けない。しかし安心めされい、この店の最大の特色であるタンメンの麺が、実に暴力的に極太なので、簡単に伸びるシロモノではない!
この麺、噛むとブリンブリンとした弾力が歯に抵抗する、食いでのある麺だ。ラーメンの麺というよりは超硬質デュラムセモリナ粉でコシを出しながら打たれたパスタのような堅さ加減である。スープの中に長く置いてもなぜか伸びた感じがしない。
麺とスープを兄弟それぞれが担当しており、このどちらかが欠けてもタンメンが成り立たない。一度、長期に休みをとっていた時期があったのだが、どうやら「相方が手を怪我しちゃってサ、スープが作れねーんだヨ」ということだと耳にした。基本的な作り方としては、向かって右のおっちゃんが中華鍋で野菜類を炒める。でもすぐさま巨大寸胴のスープをお玉で注ぎ、煮に入る。併行して左側のおっちゃんが麺茹で開始。塩を振って味を調えたら、どんぶりにスープ投入。そこに極太麺投入、そして上に大量の野菜を乗せてできあがりである。
このスープ、昼の時間に立て込んでくると、スープが減ったそばから無造作に水が足されたりしている。目の前で水を足されると「あああああああ 薄めないでくれぇえええ」と思ったりしてしまうのだが、しかし! それでもなんでも、なぜかいつも旨いのである。
極太麺のブリブリ感と野菜のしゃきしゃき感、適度なコクと透明感のあるスープ、そして合間に囓るギョーザの肉の旨味。この木場・東陽の地ではタンメンギョーザがスタンダードなのであった!
タンギョーで1250円。おっちゃんは下町生まれらしく「ホイ、せんにしゃくごじゅうえん」と発音してしまうのがまた小気味よい。タンメンとギョーザのために木場くんだりまで来るという人もいないかもしれないのだが、実は木場にはもっと色々あるので、1日かけて攻めるつもりで来たらいい。
来々軒のおっちゃん、おばちゃん、そして息子さん。
あなた方の店は本当に木場・東陽の宝物でした。もしこの先、いろんな条件が整うことがあったら、ぜひまた再開店していただきたいと思います。
今までありがとうございました。そして、ごちそうさまでした。

やっぱり飛騨高山という地は、ただの観光地ではない。観光客が喜んで集まるような要素に満ちている。だから観光地になったのだ、と強く感心する出張だった。
高山市には地方市場があり、そこに卸売会社が二社入っている。そのうちの一方である高山水産青果のお招きをいただき、生産部会の総会の後に講演をしてきた。
その夜。当地のメインホテルであるグリーンホテルで宴席。

さて乾杯の音頭の後、粛々と席で食事をとる。僕の方は、部会の皆さんにお酌でもして回った方がいいのかな、と席を立つタイミングを探る。そうしていると、隣に座った高山水産青果の社長さんから「”めでた”が終わるまでは着座していてくださいね」と言われる。
”めでた”ってなんだ?
と思っていたら、「では”めでた”を専務にしていただきましょう!」と、ステージ上に専務さんが上がる。後ろに控えているのは先ほどまで日舞(実に見事だった!)を踊っていた芸妓さんである。

「えーそれではめでたをやりますので、ご唱和願います」
と専務がやおら、三味線の調べに乗せてめーでーたぁーと唄い始めるではないか!
しかも、専務の後に続き、皆さんがめーでーたぁーと追従している!
えええ?なんだこれ?この唄、みんな知ってるの?
2分ほどの唄が終わり、大拍手。ぼくはぽかーんとしているだけだ。
ふふふとお笑いになった社長さんが、
「びっくりされたでしょう?高山ではこの「めでた」を唄うまでは必ず自分の席に着座していないといけないんです。いきなりお酒を飲んだら身体に悪いですから、この間に刺身や吸い物を食べてしまってくださいね、という心遣いなんです。そして、めでたの後は無礼講になるんですよ。」
なーるほど!
これも飛騨の心遣いか!
たしかに一気に皆さんが席を移動し、お酌タイムの時間になっている!

前に、週アスの取材で来たときに、この地方の名産である飛騨ナスを美味しくいただいたのだけど、その飛騨ナスの代表的な生産者さん(写真右)など、実にすばらしき達人がいらっしゃった。
芸妓さんも達者な方たちばかりだ。

さっき日舞と三味線をやっていたこの”まみ”さんは、実は地元の有名人。レコードも出しておられる歌手でもあるが、その正体は美容師?なんとも多彩でパワフルな方。実は似顔絵が得意で、こういう席でかならず何人かが描いてもらえるのだそうだ。

これが僕だそうだ。
似てるかなぁ、、、実物のほうがもう少し下だな。
さて
一次会・二次会後、専務と今回招聘してくれた古里さん、東さんと街に出る。

飛騨高山の繁華街といえば「一番街」だ。
ここには実に風情豊かな「半弓道場」があって、300円で10本くらいの矢を的に向かって射ることができる。これが実に楽しいのだけど、この日は早々に閉まっちゃったらしく、行けなかった。残念!

で、向かうはまだこれで3回目なのにも関わらず、僕の高山でのホームグラウンドとなってしまったお茶漬け「一茶」。

一緒にきてくれた市場の面々も、「お茶漬け食べには来てたけど、ほかの料理って食べたことなかったなぁ!?」と当惑顔。

しかし、この店は実に美味しい料理を出すのだ。

一家でやっているこの店の若旦那の吉川さん。実は大阪で洋食の修行をしていた人で、技術をしっかりともっているのだ!

赤カブをつまみながらビールをやっていると、まずはこれでしょう!
おそらくこんな料理はここ飛騨にしかない、漬け物ステーキ!

古漬けの酸っぱくなったやつを多種刻み、油で炒めたものに醤油ベースのタレで味をつけ、鉄板に置いて溶き卵をジュワワワァっと流し込む。

これをぐちゃぐちゃにして鰹節をまぜこんでいただく。漬け物の酸味と半熟卵のまろやかさ、そして鰹節のストロングな旨味と醤油の香りが渾然一体となって、酒よりも白飯が食いたい!という逸品なのだ。
しかしこの店は実は洋食系メニューが実にお奨めなのである。
まずは、飛騨牛のミンチが入ったコロッケ。もちろん吉川さんの手作りだ。


横についているキャベツなどの野菜ピクルスがまた秀逸!

揚げ置きはしないから、かりっと強めに上がった外側と、熱々の内部芋でホフホフと犬状態になってしまう(笑)
お次はオムレツのミートソース添え。

ただしくトロトロ、しかし流れ出ることはない、正しく半熟の加減だ!

オムレツにミートソースってのはなんともキラーな見た目ではないか!
そして、鶏の唐揚げなのだが、、、

以前も書いたと思うけれども、ここの鶏唐揚げはちょっとよそと違うのだ。肉に複雑に走る筋をすべて取り去り、食感を均一にしたうえで火がホックリと入る厚みに切りそろえる。そして、下味は柔らかくつけるにとどめ、別皿にてツケダレを供すのだ。

これが、びっくりするほどに美味しいのだ!普通の唐揚げだと思ったら大間違い。
胸肉のように柔らかく千切れるが、弾力と旨味はもも肉のそれ。実に不思議な食感なのだ。隣で食べていた古里さんも「これは知らなかった!すごいよ!」と興奮している。
一茶に訪れたらぜひ食べて欲しい逸品だ。

あくまでおにぎり・お茶漬け屋さんの看板なので、この辺の飲み屋の人たちがささっとご飯をたべにきたり、ほかの店で呑んでいた客が最後に茶漬けをさらさら食べて帰るというのがこの店のよくあるパターンなのだけど、それだけではもったいない。是非料理を食べていただきたい店である。しかも、お父ちゃんお母ちゃんの存在も実に味わい深いのだ。
イカフライにも隠れた技が。

リングにはせず大きめの短冊になった肉には皮が取り去らずに残っている。
これが、旨さと絶妙な歯ごたえを感じさせるのだ。
「揚げ物はすべて油と鍋を変えて作ってます。コロッケの鍋でイカを挙げたら、肉の香りがしちゃうから」
というが、こんなカウンター12席程度の店でそれをやるなんて、ちょっとびっくりだ。

サワラの西京焼き。美味しゅうございました。

ホウレンソウ胡麻和え。すりごまと粒ごまを両方合わせるのがニクイ。

そして〆はお茶漬け、具はぜんぶ入り。

出張先に、迎えてくれる店があるというのは本当に嬉しいことだ。
飛騨高山は本当にホスピタリティに満ちあふれた地だと思う。
これからもっと通いたい場所だ。
僕は木場から日本橋までの間を自転車通勤している。カメラバッグを下げている時は、できるだけ立ち止まって印象深い風景を撮ることにしている。
冬の間は被写体探しが大変だけど、これからの時期はむしろいっぱい絵になる風景がありすぎて、大変だ。

日本橋、といえば東京のど真ん中というイメージがあるけど、永代橋を渡るまでの間、その川縁などには、けっこう緑が多い。

時代物の小説を読んでいると、自分が住んで、歩いている地域がけっこう出てくる。とくに山本一力さんの小説は深川を舞台にしているからなおさらだ。
さて明日からいよいよ本が店売り開始。ちょっとどきどきする。
NHKラジオ放送で、この2年間にわたって続けてきた、月曜日の午後3時半からの番組”ビュッフェ131”。
本日、最後の生放送をしてきました。最近、産地に行って農家さんとお話をすると、時間的に畑で聴いてくださっている人が多く、よく声をかけてもらえるようになっていたので、感無量という気持ちでした。
最後の食材は、いろんな思いを込めて「短角牛」。聴いてくださった皆さん、ありがとうございました。
さてさて、、、
ようやく手元に本が届きました!
私の5冊目の本にして、初といってもいい一般向けの新書です。一般での販売は19日水曜日の予定です。

「日本の「食」は安すぎる」
山本謙治 著
講談社プラスα新書
840円
現在、毎日のように食品の偽装事件など、食の安心を揺るがす問題が報道されています。それら報道の多くは当該食品事業者と、業界全体に清廉潔白を求めて糾弾しています。
しかし、そもそも事件が起こる背景には、偽装などの不正をせざるを得ないところまで食品事業者が追い詰められてしまったという社会構造が横たわっているのではないか。
もし本当にこの日本の社会に食の安心を取り戻すことを考えるのであれば、まずは消費者がそれに見合った負担をしなければならないのではないだろうか。
それが、本書のメインテーマです。
ここ15年間ほど消費者の前に提示されていた食の価格は、安い輸入品をベースに作られていたものです。しかし状況は変わり、世界的に原油や穀物価格は高騰し、これまで安かった食料品が軒並み価格を上げ始めています。日本が有り余る食を享楽できた時代は過去になろうとしているのではないでしょうか。
では、今後はどうしていけばいいのか、、、そうしたことを、私が見聞きしてきた食を巡る旅のエピソードから引き出し、構成しました。
| 日本の「食」は安すぎる | |
![]() | 山本 謙治 講談社 2008-03-19 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools |
この本を書くのは本当に苦労しました、、、だって構想の始まりは2年前。「3ヶ月くらいで書いちゃいますよ!」なんて大見得を切って始まったのに、なぜか書き進めない、、、
それが、なぜか昨年後半からグググッと追い込みが始まり、食の事件が頻発していることに「おいおいどうなっちゃってるの?」という感じで書き上げました。
「消費者にだって責任がある」
と正面から書いている本書に対しては、いろいろと意見が出てきそうな気がします。
が、私もまた消費者。限りなく生産・流通の近くにいますが、実は生きている誰もが消費者の側面を持っています。その「消費」に最大の価値を置く現代社会のあり方を変えていかない限り、もしかすると食の安心はいつまでたっても得ることができないのかもしれません。
ということで
今までの拙文とはまた違ったアプローチになっていますので、どうぞお読みいただければ幸いです。
もちろんこのブログで書かせていただいたあの店やこのメーカーさんが大挙登場。
お楽しみに!
ああ それにしても今日は嬉しくてなかなか眠れなさそうです。本を枕の下にいれて寝るとしよう。

僕にとって春の植物といえば、サヤエンドウなのである。
サヤエンドウは何を隠そう、僕が大学時代に、開墾した畑に一番最初に植えた作物だ。冬の間は小さいまま寒さをしのぎ、春が近づいてくるといきなりツルをのばし始めてくる。

このツルが、ちゃんとつかまるべき相手を見つけながら伸びていく。ちょうどよいところに支柱を立てておいてやると、それに巻き付くのである。

それにしても、発芽直後から数枚の葉が展開するあたりは、見事なまでにシンメトリーを描くことにおもしろみがあったが、暖かくなってくるといきなりグワッと伸びてくる。自然のダイナミズムの発現には本当に驚かされる。

ちなみにこいつは、ベランダでプランターに植えているエンドウで、絹さやではなくスナップエンドウだ。タマネギと一緒に混植している。タマネギが収穫可能なまでに肥大する頃には収穫が一段落している寸法。

一度でも栽培したことがある人ならわかるだろうけど、サヤエンドウとミニトマトは、簡単でバカスカ収穫できるから、スーパーで買うのがあほらしくなる。学生時代の畑では絹さやとスナップエンドウが籠いっぱいに獲れて、ひたすらゆでたりオイスターソース炒めにして食べたりしたものだ。

ちなみにカメラはオリンパスE-3に、50mmマクロf2.0という、定評のある名レンズとの組み合わせだ。
今日はマニュアルフォーカスで撮影する練習をしてみた。普段はオートフォーカスで合わせるけれども、被写体が逃げなくて、しかも僕にも時間があるときには出来るだけオートフォーカスで撮ろうと思い出したのだ。だって、仕事でご一緒するカメラマンさんはみなそうなんだもの。
E-3はマニュアルフォーカスが可能なファインダーを持っているので、今回の撮影は歩留まりが高かった。
そうそう、最近、オリンパスのデジタル一眼レフを買いました、というメールを何通かいただくようになった。先日書いたパンケーキレンズが出たら、ユーザの読者さんだけでミニオフ会でもやりますか。
被写体として麗しい料理を出す店の個室を予約して、旨そうな料理写真を撮るための技術情報交換などしつつ、遊びましょう。
さて今週はいよいよ僕の本が発売される週だ。アマゾンに登録されたら、アップします。
モミダレ・ツケダレを使用した本格派焼き肉も大好きだけど、一方でエバラに代表されるような、いわゆる「焼き肉のタレ」も大好きだ。
これまでのマイベストなタレは、宮崎県日南市の「とむらのたれ」だ。このタレ、素材がどんな肉であってもとむら味に染めてしまうという超・ストロングなタレであり、宮崎県の日南周辺のスーパーではエバラ焼き肉のタレがあまり売れないというところまで支持されている味なのである。
しかし、最近非常にはまりつつあるタレが出現した。
それは、、、青森県~岩手県でかなり絶大に支持されている「上北農産(かみきたのうさん)」のタレである。

こいつがまたやたらめっぽう旨い!
とむらのタレは、トロッと粘度十分でどんな素材にもからみつき、完全にとむら色に染めてしまう破壊的な味なのだが、上北農産のタレはサラリとしていて、かつストロングな風味を持つ。
ニンニクやタマネギといったユリ科香味野菜の香りがブワッと立つなぁ、と思ってWebで検索してみて驚いた!
なんと上北農産とは、農協組織なのである!
それも、全国的にも希な、農産加工品に特化した農協だという。
■上北農産加工農業協同組合
http://www.jongara-net.or.jp/~miso-shoyu/member/kamikita/top.html
その理念をみて深く感動してしまった。
青森県の生産者の素材に付加価値をつけ、安定的に生産者を支えるために加工品を造っているという。
農家から直接仕入れることができるメリットとして、なんと生の原料素材を使うことができる。実は焼き肉のタレなどは乾燥野菜を原料にすることが多く(ニンニクなどは明らかにその方がコストが安くなる)、そのため、なんとなく違和感のある香りが出てしまうことが多い。上北農産のタレは、やけに風味が濃いなぁと思ったのは、そういうワケだったらしいのである。
この上北農産のタレに初めてであったのは、例によって岩手県二戸市の浄法寺地区で短角牛を担当する男・杉澤ちゃんの家でパーティをしてもらったときのことだ。

短角に命を捧げた男・杉澤ちゃんは全く僕と同い年。ここにも居たぜS45/46年生まれ!
彼の自宅ではしょっちゅう短角を焼いて食べるという。それだけに、すさまじい焼き技をいくつか持っている。
たとえば、、、サーロイン4枚重ね切り!

短角ヒレ肉二枚重ね側面焼き!

さすが手慣れた技術。こんな焼き加減に仕上げてくるのである。ううむやるな。

で、この辺の肉は塩でシンプルに食べてもいいのだけれども、後半にタレが非常にマッチする局面があったのだ。

「野菜の上に薄切り肉を並べて焼くと、野菜は蒸し焼きになり、肉には軽く熱が通り、あとはサクッと混ぜると柔らか焼きになります」

またもや技を出しやがったわけだが、この肉&キャベツという黄金コンビを上北農産のタレで食べたわけである。これが実に最高!ブワッと広がるタマネギ&ニンニクのストロングな香り!しかし短角は強い味があるので、タレにも負けてない。
「じゃあなに、短角牛と上北農産のタレはベストマッチってことかい?」
「いやー それは言い過ぎかもしれませんけど、、、」
いんや言い過ぎではない!
上北農産のタレ、短角と食べるとまた旨し。
もっと安い肉と食べれば、肉の欠点を補う。
それに、子供の頃に母に「そんなことしちゃダメ!」といわれた、禁断の味である「白いご飯にタレだけかけて食べる」をやると、絶品に旨い!
農協としての使命感にも惚れた。
上北農産の直営Webショップを紹介しておこう。
■上北農産
http://store.shopping.yahoo.co.jp/kamikitanousan/index.html
※でも、このサイトにはいちばんポピュラーなタレが売ってないんだよな、、、「業務用 スタミナ源たれ1リットル」1,050円(税込)を買えということなんだろうか。
ちなみに冒頭の写真に3種類のタレがあるが、実際にはもっといろんなタレが販売されている。このタレをくれた二戸振興局のS藤氏いわく「塩だれがベストに旨いですよ!」とのこと。たしかに塩だれも旨いわ。
週アスの旅三昧での種子島編、来週からスタートである。
いま掲載されている佐伯市編に負けず劣らず、、、ていうか、全国どこもすばらしいのだけど、種子島は特に実直な物作りをしているという感覚がある。またもや大量画像貼り付けだが、ごろうじろ。





































明日は朝から飛騨高山に向けて出張。この3月は大きな調査案件のために、例年とは違い講演を入れないようにしているのだけど、どうしても断れない講演があるのだ。電車で4時間かかるので、原稿を集中して書くつもりだ。
で、実は昨年中の写真なのだけど、、、
熊本県で自然農法を実践する元田さんから、「まあ食べてみて」と野菜が送られてきた。なかなか美しい姿の、色とりどりの野菜たちが居たので、写真を撮らせていただいた。

自然農法、、、
この言葉にはいろんな伝説や定義がつきまとっているが、広義でいえば「肥料も農薬も全く与えずに栽培する農法」といってしまってよいだろうか。有機とか無機とかの話ではなく、「全く何も与えない」ということだ。

でも、そんな農法が成り立つのか?
そもそも植物は肥料成分がなければ育たないではないか?まして人間が食べるために育種された作物は、野に咲く野草とは違い、肥料を要求するはずだ。
そう思う人も多いだろう。

僕は自然農法を実践したことはないので、この辺について詳しいことを話す資格は全くない。が、見聞きしたレベルでいえば、畑の中にバランスのとれた生態系を現出させる技術は存在しており、無肥料で作物を育てることはどうやら可能なようだ、といえる。
ただし、それは非常に実現が難しく、誰でもどこでもできるというものではないようでもある。環境が変われば細かな手法も変わるはずであり、再現性も担保されないかもしれない。そういうことから、自然農法というのは神秘化・伝説化されているように見える。

僕は、個人的には肥料を使わない農業というものにはそれほど惹かれない。

なぜかと言えば、日本人が肉や乳製品を必要とする現代の文明を維持したいと願っている以上、畜産から排出される膨大な有機物(糞とか尿ね)に含まれる窒素成分を、環境汚染材料としないようにきちんと消化しなければならない。その消化方法は、作物栽培のエネルギーとすることが最適だと考えるからだ。

だから僕が近い将来(いつになるかまだはっきりしないけども)に、学生時代以来の自分の畑を持つ時には、堆肥を投入する農業を選ぶだろう。

ただ、「行為としての自然農法」は非常にチャレンジングで魅力的である。
昨今、野菜のプロの間では、化学肥料で栽培した野菜と有機質肥料で栽培した野菜、という区別だけではなく、動物性有機肥料(つまり糞とか尿ね)を使うか植物性の有機肥料を使うかで味が全く違う、というレベルの議論が起こっている。

その観点からすれば無肥料栽培は究極に澄み切った味がするような気がするではないか。


さて
元田さんの野菜だが、葉物類については かなり旨い!
特に、この山東菜が実に美味しかったのだ。

白菜とは全く違うなめらかに柔らかい食感とシクッという心地よい噛み応え。本当に秀逸な野菜だった。

いただいた野菜の大半を占める葉野菜は、最も作りやすいというか、それほど多肥を必要としないものが多いからか、すばらしい出来のものが多かったといえる。

葱類と根菜類は、まだまだ今後、先がありそうだと感じた。
とくに長ネギは市場規格や飲食店用規格を考えると、多肥をして均一に太く長く生育させることが前提となる。自然農法の長葱はそういう意味では苦戦しそうだ。

根菜類についてもこれからもっと美味しくなるだろう。現在、まだ味が突出している要素が多い。土壌中のバランスに欠乏している要素があるからだと推測する。

ただ、飲食店とくにイタリアンやフレンチのシェフにとっては、相対的に風味が強く感じられるため、重宝されるだろう。ブンッと強い香りの立つ野菜の方が魅力的だからだ。


それにしても
やっぱり野菜は美しい。



元田さん、たくさんの野菜を送ってくれてありがとうございました。ぜーんぶいただきました。また個人的に感想送ります。

「エージング」とは、肉の熟成のことだ。畜肉は、それぞれの性質によって適した熟成期間があって、たとえば鶏肉やラムなどは精肉したての鮮度が重要になるが、豚肉や牛肉はある程度の期間を寝かせた方が美味しい。それもきちんと温度管理したうえでの話だ。本マグロを食べるとき、さばきたてのフレッシュな風味もよいものだけど、きちんと管理された温度で何日か寝かせたものの方がぐぐっと旨味が増す。肉も同じで、牛肉の場合は20日程度寝かせたものが美味しい。

で、日本ではエージング方法としてウェットエージングというのが一般的だ。と畜・解体して部分肉という状態になったのを真空パックして、冷蔵熟成するものだ。肉の水分などがパックされているため、品質劣化や脱気をせずに熟成できる。これに対してドライエージングという手法がある。ステーキの本場であるアメリカでは一般的な手法で、枝肉や部分肉をそのまま熟成庫内に吊し、風を当てながら熟成させるものだ。当然、外側は乾燥し、カビが生えてガビガビになる。「大丈夫かよこれ」という色に変色してしまうが、そのガビガビの外側を切り落とすと内部は実に深紅の深い肉色になっており、アミノ酸含有量は非常に多量になっているという。
日本ではあまり行われてこなかったこのドライエージングが、これからは脚光を浴びてくると僕は考えている。だって、もう黒毛和牛のサシを追い求める風潮はピークを超していて、これ以上追求のしようがない。また、穀物価格が上昇しているので、肉の価格自体が上がる。黒毛は本当にごちそうになってしまうのだ。
対して、ドライエージングにかけると、これまで赤身中心ということで安くなっていた肉向けのホルスタインなどの牛品種の肉が、驚くほどに美味しくなる。先に書いたように肉の外側を削らなければならないため、歩留まりは落ちるしエージングコストがかかるけれども、黒毛とは全く違う深い風味の味を楽しめるのだから、シェフには使いがいがあるはずだ。
そのドライエージングを、以前から静岡県オフ会でお世話になっていた「さの萬」さんが実現したという。ありがたいことに、その肉のお披露目会に招待していただいたので、過日足を運んできた。

「さの萬」の佐野社長は、これまでのオフ会史上最大の規模(250人!)となった富士宮オフ会で、銘柄豚である萬幻豚を焼いて提供してくれた方だ。富士山麓の朝霧高原にて牛・豚の畜産と提携し、肉の卸を営んでいる方で、ドライエージングにチャレンジしているという話はうかがっていた。
「日本では乳用ホルスのオスが安く評価されていますが、ドライエージングにするには黒毛などよりもこちらの方が美味しい。私も何回もアメリカに足を運んでノウハウを勉強しましたが、日本でドライエージングをするのはまた違ったチャレンジでした。」
という佐野さん、今回はかなり散財したと思うのだけど、60人くらい集まった業界関係者全員に、ものすごいステーキを振る舞ってくれたのである。

なんと一人300g近くの肉!
フレンチレストランである銀座カンセイのシェフがこの肉に惚れ込み、塊でローストして火を通したものを切り分け、さらに網で表面を焼いたものだ。

外側のガビガビ部分はこの日みられなかったけれども、切り口はとても深いピンク。焼く前の肉色はきっと深紅だっただろう。ちなみにこの肉は40日間熟成(1ヶ月以上!)だそうだ。

その肉の味は、、、
極めて芳醇!
ドライエージングで脱水されているはずなのに、トロトロと柔らかくジューシー。
旨味はきちんと乗っており、ミルキーな香りが口腔内を満たす。なにより、とても健全な味がする。黒毛のBMS4~5のような脂ぎった旨さではない。
食べている人たち一同が「ふうううむ」「柔らかいなぁ」などと漏らしていた。
エージングの実際について関心があったので社長にいろいろ伺ってみたのだが、なんとドライエージングにすることによって、肉の歩留まりは4割ほど減る。つまり4割は削ぎおとして捨てなければならないそうだ。1ヶ月以上の熟成期間に4割の歩留まり減。黒毛と同じくらいのコストがかかってしまいそうだが、それにしてもこの味は黒毛では出ないだろう。
それに興味深い話があった。
「実は、たんに乾燥させるだけでは肉から水分がぬけてばさばさになり、旨味はあまり向上しませんでした。これは微生物の問題だろうということに行き着いて、様々な菌が活躍できるように熟成庫内にある仕掛けをしているのです」
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
コレはおもしろい!
つっこんで聴いたみたところ、複合的な菌群による発酵こそが、肉の旨さを醸成するのだそうだ。そして、その菌の中には黒麹菌などもあるという。日本酒や味噌・醤油などと同じように、麹菌が活躍するということは、アメリカやヨーロッパのドライエージングとも違う、日本型のエージング方式ができるということではないだろうか。非常に楽しみになってきたのである。
最後に、佐野社長にお願いをしてみた。
「短角牛の肉を持ち込んだら、社長のところで熟成していただけますか?」
「短角?いいですねぇ、やりましょう!」
決まった!
ホルスタインもいいが、肉に黒毛の2倍ものアミノ酸が含まれる短角牛の肉であれば、もっと美味しくなるはずである。これ、ぜひ実験してみようと思う。もちろん牛肉だけじゃなく、豚肉も試してみたい。盛大に「食べる会」やりますか。
どちらにせよ、「さの萬」は偉い。日本のドライエージング技術向上のために、ぜひ頑張っていただきたいと思うのである!

何を隠そう、僕が最も好きな野菜はタマネギである。
すべての料理に使える。炒めタマネギなど、味のベースになってくれる。これだけでも美味しい。偉大なやつだと心の底から思う。

学生時代に畑で最初に植えた作物はタマネギとサヤエンドウだった。
タマネギは苗から育てないとおもしろくはないけど、僕は育苗からやったことはない。買ってきて植えている。定植して冬を超すが、「こんなんで寒い冬を超せるの?」というくらいにひ弱な、青ネギ状態で風に揺れている。それが、3月頃から膨れ始め、4月終わりには立派なタマネギになってくる。このダイナミックな変化がとても驚異的なものに映ったものだった。

紫タマネギは辛みの柔らかい品種だ。育てたことはないけど、とても美味しい。写真は湘南レッド。

この真っ白いのは、アメリカからの輸入でホワイトタマネギ。甘み品種と呼ばれる、辛くないタマネギだ。

手前のニンニクのようなのが、今ごろのタマネギを引き抜いて葉ごと食べるオニオンヌーヴォー。ちっこいのが、パールオニオン、ルビーオニオン、ペコロス。
ぜんぶオーブンにいれてじっくり中温でローストして、皮が焦げ焦げになったところでバターと塩、柑橘の汁をかけて食べる。うー よだれが出てきた!
今朝、デジカメWatchを観てびっくらこいた!
何の気