愛媛県大洲市で不思議な食文化。「漬物と言えば、酒粕漬け」なのだ。
酒蔵は、愛媛には確かにたくさんある。酒粕は手に入りやすい漬け素材だ。しかし、直売所の加工食品をやろうと思っている人の多くが、酒粕漬けを持ってくる。中には、関東では絶対にこの組み合わせはないだろうというものが多い。
今日は、農協で一緒に加工食品の仕事をしてくださっているフジブチさんが、自前の粕漬けをもってきてくれた。
「今日、会う人は甘いものを持ってくる人が多いから、、、」
助かった!
しかもツワブキの粕漬けである。そんなの聞いたことがない。ツワブキ自体しらないひとが今ではおおいだろう。
そのツワブキが、ギュッと堅めの食感で粕漬けになっている。いったんゆでこぼしてから塩と酒粕に漬けているのだろうか、造り方を聞くのを忘れてしまった。
しかし、、、
こいつが実に絶品なのだ!ビックリした。
フジブチさん、これも直売所に出品しましょうね。絶対、、、
「やまけんさんに春を届けて上げようと思ってね」
と、西本はつこさんが巻き寿司を何本も巻いてきてくれた。愛媛の寿司は具だくさんで旨いという話はしたと思うが、巻き寿司もまたしかり。かまぼこなどの魚肉練り物のおいしさが関東とは比べものにならないので、不味いものにはあまりあたらない。それでもはつこさんがつくってくれたのは特別だった。ごぼうやにんじんの煮物、薄味に煮付けたかんぴょう、三つ葉、胡麻がそれぞれ香りを放つ。大変に美味しゅうございました。
明日午前中までこちらにいて、午後帰京します。
木場に住み始めてはや10年。結婚を機にどこかへ移動してもよかったのだけど、居心地のよさと空港・東京駅へのアクセスがいいことと、そしてけっこう美味しい店があるということで離れられていない。最近、この地域に飲食店が充実してきているのはこのブログでも書いている通りだけど、先日なにかの雑誌でみたらラーメンに関してはものすごく先端の店が密集している土地という認識になっているらしい。えええ、そうなのかと驚いてしまったが、確かに行列店もできている。
その木場ライフの中で、カレーは重要な生命線である。木場で最も旨いカレーは僕にとってながらく、三ッ目通りと永代通りの交差点から50m歩いたところのダイニングバー今井商店イーズのカレーだった。ちょっと焦げた感じのルーと鶏肉だけのシンプルなカレーは、実に一級品だった。
過去ログ:http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2008/02/post_1129.html
で、そのカレーを作っていた五十嵐さんが、仲間と新しい店を創るという話になったのはだいたい半年前くらいだろうか。今井商店が業態を転換して、お酒中心になるということがきっかけの一つだったようだが、五十嵐さんのカレーが食えなくなるのはムチャクチャに残念な話。しかもカレー以外にも素晴らしき料理がいっぱいあったからね。でも、五十嵐さんも木場出身。できれば木場で店をという思いが、やはり木場を本拠を置く人たちとのチームを組むことに繋がったようだ。
木場・門前仲町の住民のコーヒー供給場になっている「カフェ・デザール・ピコ」でコーヒーを飲んでいると、スポーツセンターにいく五十嵐さんが来て一緒に茶を飲むことが多い。数ヶ月前からいよいよ本格的にオープンの話になってきて、ようやく先日、新店「ロジウラ」がオープンしたのである!
木場駅の1番出口を出てすぐの横断歩道を渡って左に歩き、ツタヤを右にみながら床屋の角を右に曲がると、ロジウラという名のごとく細い路地の裏に店がある。
永代通りに向かってみるとこんな感じ!まさにロジウラだ!
こんなところに店を構えたかぁ、とちょっと驚く立地だ。店は二階建てで、一階はカウンター7席に二人がけテーブルと4人掛けテーブルがひとつずつ。
デザイナーズマンションか!といわんばかりのかっちょいいらせん階段を上って、2階はテーブル席2つとゆったりソファの個室が。
この店の店長は、これも木場住民だったら識っているであろう、焼肉「大辛民」(だいしんみんと読みます)の店長をしていた渋谷さんである。
そしてもう独り強力なメンバーが参戦。イタリアンのコックをしていた丸山さん。
実はいつも思っていたのだ、五十嵐シェフのガツン系ビストロ料理にパスタが加わったら最高だなぁ、と。それが実現したのである!
この店、開店してから連日大盛況だ。とりあえず下記に、こんな料理が出るのですよ写真をガシガシ載せるので、食べたい方は足を運んでみて欲しい。こんな立地で、こんな小さい店で、いやこれは佳い!と満足していただけるはずだ。
■ギリシャ風 色々野菜のピクルス 500円
五十嵐さんと僕の食欲は結構似ていると思う。肉料理に向けて、野菜がたっぷりとれるものが欲しい、酸味はビシッと効かせて欲しいというところにスパッとはまる味なのだ。
■軽く燻したポークレバーパテ 600円

さすがは人気焼肉店出身の店長、質のいいモツが入るルートを熟知している。強すぎない燻煙香がレバーのコクをたてている。
ワインやハードリカー好きには、下記二品のようなつまみも合うだろう。
■イタリア産 からすみ 600円
■国産牛とポークのソフトジャーキー 750円
そして、今井商店イーズ時代から、「これ一個で相当満腹になるんだけど」という一皿。
■生ハム・ベーコンのキッシュ 850円

■豚肉のテリーヌ 頬肉・タン・ミミのゼリー寄せ 750円
ドカンとデカイ上半身の五十嵐さんの風体からは想像もつかないほど繊細で滋味が透けてくるようなテリーヌ。銀座の某有名店で修行していた時代からまたさらに自分なりの精進を続けているのが伝わってくる。
■二種類のホットチーズソースと色とりどり野菜のサラダ (メニュー記載外)

生野菜に熱~いチーズソースをトロトロリと かけまわす。
そして、こいつがなけりゃ木場の夜が始まらない、真サバのマリネ。
■あさつきたっぷりの真サバのマリネ 950円

アサツキをかき分けてサバを摘み、ディルとサワークリームをまぶしつけながら食べるのが最高。赤坂ティアレのバーテンダー水澤君が世界大会に出場したフィンランドに応援で行ったときにいやというほど食べたあの香りを思い出す。

お願いだからのこのサバだけは毎日切らさないでほしいものである。
■辛味挽き肉とうずら卵のトルティーヤ風 ピッツァ 750円
さあここからはガッツリ揚げ物や主菜シリーズ。
■フィッシュ&チップス 800円

大振りな白身のフリットに、ハインツのモルトビネガー (写真に写ってないけど出てきます)をたーっぷりダバダバふりかけていただくのが吉。
そして今晩の大技炸裂。
■羊と野菜の煮込みとクスクス (メニュー記載外)
おおっ メニューには載っていないが、常にこうしたサプライズ料理はあると思っていいはずだ。「今日、なにかお奨めある?」と訊くことをお奨めする。
■生ソーセージバジル風味 850円
ボ、ボリューミーである! まさか五十嵐さんが腸詰めしてるのか?食べでがあって肉の風味が新鮮で美味しい。
そしてこれも今井商店時代から好きだった一品。
■メンチカツ 特製デミグラスソース 850円

正直、こいつとライスをもらえれば満足するくらいのメンチカツだ。
そして、、、今宵の大技炸裂第二弾。
「これ、予約必須ですって書いといてくださいね」(五十嵐)
■ブイヤベース & リゾット (要予約)
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
これは本格的ですよ、、、牡蛎に蟹にアサリにトコブシ、真ダラにニョッキなど様々な魚介が煮込まれている。アイオリソースをクルトンに載せてスープに溶かしながら食べる。木場で旨いブイヤベースといえばビストロ・ド・リヨンという店もあるのだけど、五十嵐さんのブイヤベースもいける。
しかも、、、こんなオプションがつくのである!
「ブイヤベースのスープでリゾット、造りました!」

おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
これは旨い! ブイヤベースそのものよりもこっちの方が旨いぜ!でも、ブイヤベースを頼まなければ当然食べることが出来ない!これは悩ましいぜ。

本日最高の一皿はこの、魚介の旨みが凝縮されたリゾット かもしれない。
さてそして嬉しいイタリアンなパスタも食べられるという事実。
■本日のパスタ(この日はチキンのクリームソース) 900円
もちろんポモドーロもあるし、きっと「こんな感じが食べたい」といえば対応してくれるのではないかと夢想。
そしてコースは怒濤の終焉に向かう。
■ハヤシライス 1000円

五十嵐さんのドミグラス 、イケルのである。しかしながら、もし人数が居るのであれば、ぜひハヤシ&カレーのダブルで攻めていただきたい。
真打ち登場である!
■インド風チキンカレー 1000円

ああ、あの強く火を入れた香ばしいルーとまた再会することが出来た!
まだ食べてない人にはぜひお試しいただきたい。これだけ食べに行ってもいい、というくらいの価値がある一皿だと、僕は思う。
いやー 超・満腹。ちなみにこの日は、くだんのコーヒー自家焙煎屋のピコのマスター夫妻&常連軍団+ひろっきいの7名で食べている。それでもみな超満腹!大勢で行ってタップリ愉しんで欲しい。

デザートもきちんと手をかけてまっせ。
■自家製クラシックプリン 450円
いやーーーーー 大満足。
木場にまた素晴らしい店が増えた。しかも夜遅くまでやってます。
あ、ここで五十嵐さん登場(右)。
この店をぜひ懇意にしてやってください。木場住民の新しき憩いの場になることを祈っております。
■東京・木場の居酒屋レストラン 「ロジウラ」
〒135-0016 東京都江東区東陽3-3-7
03-5606-9733
ここが、コラゾンカンパニーの旗艦店というか、第一号店「菜」。
「ごちそう舎 菜」厨川駅から歩いていける距離のようだ。厨川というと、東北農業試験場の畜産の試験場がある場所だ!我々には、名門の地である。
その裏に、コラゾンカンパニーの本社と精肉・製麺等の工場がある。彼らはほぼ全て内製で冷麺のパッケージやホルモン煮、惣菜などを作っているのだ。
「うちの宝がぎっしり詰まってるところをお見せしましょう」

「冷麺は普通押し出し製麺でやりますが、うちは麺帯を作る方式です。その代わり、何層も何層も重ねてやるんですよ。」
これが国産馬鈴薯でん粉!
一回目の麺帯。みてるそばからぼろぼろと崩れてしまうほどにもろい。
「これを、この方しかできないくらいの技術で合わせていくんです。」
なるほど、細かく見せてもらうと、すぐに真似ができるような技術じゃない。ここで、あの強靱なコシが生まれるわけだ。
階上の本社に戻ると、岩泉の短角牛を扱う岩泉産業開発の人達が営業にきていた!
なるほど、本当にコラゾンカンパニーは岩手の食材を幅広く扱っている。エライのは、地元岩手での消費拡大と、首都圏向けの卸の双方を拡大していることだ。
「やっぱり、岩手県だけだと大都市圏のパイが小さいんです。東京では、うちが佐助豚の焼肉店を開けるだけの食材供給と技術提供までできるんですよ。短角もです。」
今度、池袋に彼らの手がける店ができるらしい。行ったら、またレポートしようと思う。
さて帰り。出張続きで微熱が出ている僕に、にやりとわらいながら彼が怪しげな瓶を差し出した。
「実はこれ、うちが製造しているスポーツマン向けの飲料なんです。、、、効きますよ。」
何が入ってるかは聞いてびっくりしたけど、秘密。帰りの新幹線に載る前に呑みました。そして一時間くらい寝て、目覚めたら、、、熱が引いていた!これはホント。頼む、これケースで買わせてくれ。
ということで今回のヘビーな東北出張、よくみてみたら麺特集になっていた!よく食べたもんだ。皆さまありがとうございました!
今回は久しぶりに盛岡に連泊した。3日連続で、しかも毎日違う相手先との単発仕事だったので、その仕事の時間以外は自分の仕事と休憩に使うことが出来て、身体のコンディション的にはとてもいい出張だった。
僕の仕事で、出張先で連泊をすることはあまりない。単発の地方出張がベースなので、長くても2泊。それも、だいたい朝から晩までぎっしりスケジュールが設定されていて、終わるともう身体の潤滑油が切れてしまった状態になり、何も出来なくなることが多い。初めての人と会ってコミュニケートすることはエキサイティングであると同時に、非常に消耗することが多く、夜は抜け殻状態。けど、二次会・三次会まで参加しなければならないとなると、もうホント倒れそうになるのである。だから、よく知る相手がコーディネーターの場合は、一次会であっさり終了させてもらい、ホテルでもくもくと原稿を書く。
しかも今回は運動も出来た。今回は駅に隣接しているメトロポリタンホテルに宿泊したが、目と鼻の先にフィットネスジムがある。そして宿泊者は500円で一日利用できるのである。先週の出張時に一度行ってみたのだけど、ちゃんとフリーウェイトのスペースもあって、プールもきっちり25メートル。素晴らしい!ということで今回はジム用品も持参して、トレーニングできた。出張中は移動が車になることが多いので身体がなまる。案外、身体を動かさない方が変に疲れるので、こういう環境はありがたいのだ。
で、適度に身体を動かしてから昼飯を食いに行こうと思った。短角牛生産者との集いで知り合ったステーキハウス「和かな」にでもいくか、それとも超定番だけど白龍でじゃじゃ麺を食べるか、と思っていたが、ふと脳裏をよぎったのが、コラゾンカンパニーの工藤君が「僕らが目指す冷麺は「もりしげ」っていう店のものなんですよ。あれが盛岡ナンバーワン!」と言い切っていたこと。
よし、もりしげに行こう! 場所を聴こうと思って工藤君に連絡したら「あ、午前中は空いてるんで、一緒に行きますよ!」とホテルに迎えに来てくれた。 うーむ 理想的な展開。
もりしげは駅からはちょっと離れた国道沿いにある。歩いていくのはちょっと無理かな。道々、もりしげと工藤君の関わりについていろいろ話を聞いた。
「僕が初めてもりしげにいったのは15歳くらいの時ですかね?まだプレハブ建てでした。もともと、食堂園の職人さんだったのが、改装を機におやめになって、自分の店を建てたわけです。製麺機も昔々のごついものを使ってます。いまは店を構えたんですけど、すっげー汚い(笑) やまけんさんが「岩手県北の食材カレンダー」に載せていた、二戸市浄法寺の「大昌園」みたいな感じです。壁にもたれかかったら、なんかすげー染みがついちゃったり(笑)。けど、最近は壁紙張り替えました(笑)」
うーむ 大昌園とタメを張るってのはすごいな、、、 店内が不潔な店は美味しくない!という話がよくあるけど、どうもこういうローカル食については当てはまらないんだよね、、、
「ちなみに店は、「あの店潰れてるんじゃないの?」っていうようなぼろぼろの外観ですよ。店も人を雇わないで家族でやってる。でもねぇ、マジで旨いんですよ!」
そりゃぁ期待ができるぜ!ちなみに人を雇わないのは、味を一子相伝で伝えていくためらしい。
さて、こんなロケーションにもりしげがあります。
うん、たしかにこのサビサビの看板だとみんな「やってないな、こりゃ」と思っちゃうかもね。
みよこのいかにも「やってないです」感が溢れまくる入り口。すげーぜ!
しかし、知る人ぞ知る存在で、客が切れることはあまりないそうなのである。ドアを開けると、おかみさんに工藤君が「どーもー」と挨拶して奥の座敷へと上がる。入り口脇にはJA系の職員だろうか、作業着を着た男性が冷麺をすすっている。

なんか、綺麗になったなぁ~ やっぱり壁紙が変わったからずいぶん清潔感が増したなー と呟く工藤君。そうね、印象としては、この店内だったら、そんなに汚いとは思わないよ。
それにしてもメニューが脱力しちゃうほどに安い。冷麺は500円。大盛り200円増し。そして焼き肉セットやホルモンセットというのが850円。350円の差額かよ!
「ここではホルモンをお奨めします。焼き肉はちょっと、、、うーん」 以下略(笑)
さて冷麺とホルモンのセットを二人前頼むと、コンロに火がつきこんなセットが運ばれてくる。
カクテキの壺は食べ放題だそうだ。
「これが常にコンディションが変わるんですよ、つけはじめのあっさり味の時と、つけ込み期間が長くなってすっぱめの時とかで、冷麺にどれくらい突っ込むかが変わるんです!」
ふふ、なるほどなるほど。
「第一、冷麺自体もあたりはずれがありましてね。ぬるいかんじの時もあれば、きっちり冷えて引き締まってるときとか、差があるんです。でもね、そういうのも含めてここの店が好き!ていう人が多いんですよ!」

このホルモンが存外に美味しい(笑)もちろんB級感溢れる旨さなんだけど、350円?と疑ってしまう量だし、しっかりめしが食える。あ、先の写真に加え、白飯が一杯でてくるのであります。
「おまちどうさまー」
来た!これがもりしげの冷麺だ!
ご覧の通り、麺が半端無く太い!

つまみ上げようとするとグアッと握力がかかるような重量級の麺である。
「この麺、押し出し製麺機の昔のを使ってるからか、こんな太さなんですよ!」
まずはプレーンの状態で麺をすすり込む。 むむむ、ドゥアッと歯を押し返す強い弾力!製麺時にでん粉がα化することで得られるこの強烈なコシ、実に強い!
んで、スープが濃い!濃ゆいのである!! 意外にも、煮込み肉片を摘んでみると鶏のようなので、濃ゆいけれども牛だけのベースではないらしい。大昌園のような白濁感のある感じではないが、トロリと肉のアミノ酸が煮詰まった感じのスープだ。そうか、このスープでないと、強烈な化見応えの麺を食べきるだけのエンジンにはならないわけだ!納得。
「これにですねぇ、まずはカクテキを汁ごと投入します!」

「そしてよーく混ぜます!」
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
これはうまーーーーーーーーーーーーーーーーーーい!
キムチの汁が加わったことで、味が重層的に立体化した!辛味はそれほど強くないので、汁も多めに入れて調味するのが俺の好みに合う。いやーこれはスゴイ!
「あっと忘れてた、胡麻胡麻」

「コショーも入れると世界が変わります」
これに酢をお好みで入れて、もりしげ冷麺の4段活用である。
いやー 手を加えていくと本当に際限なく味が変わる。この辺はお好みでドーゾ。
ゆで卵は黄身をはずして、黄身を汁に溶くようにするとスープがマイルドな味に。そして、黄身をほじくり出したあとの白身をスプーン代わりにして汁を飲むのが吉、というところまで工藤君に教えてもらった。うん、これこそが郷土の食文化だ。もりしげに思春期から来ている人間ならではの奥の深さである!
いやーマジで旨かった。 いままで食べた盛岡冷麺のなかで文句なしにピカイチである。大昌園食堂の冷麺も旨いのだけど、ここは発祥の地・盛岡に敬意を表して、この店の冷麺がいまのところ僕の仲でも一番ということにしたい。
美味しい盛岡冷麺は、それをおかずに飯が食える。つまりスープにインパクトがあるものが僕の好みなのだな、と思う。
さてこの後、コラゾンカンパニーの本部に招いてもらったんだけど、それはまた後ほど。今日は土曜日なのに仕事なのですよーーー 早く家に帰って寝たい。
にっかつビルの1F飲み屋街にあるその名も「にっかつ」でバシバシ食べた後、その隣の隣にある「楽」(がくと読む)へ移動。
ここは、焼き肉もできるし冷麺も食べられるしという炭火焼き肉と韓国料理の店という業態。コラゾンカンパニーの得意とするコリアン料理業態だ。
そして、もちろん短角牛を食べることが出来る!
「もうね、精肉だけじゃなくてバンバン刺身も出してますから!」
ここで彼がイチオシのものが、なんと牛トロ丼。
「やまけんさんがよくブログに書いている、北海道の十勝の牛トロフレークが有名ですけど、それとは違うアプローチにしたいな、と。で、うちのはどうやってるかっていうと、赤身は短角です。そして、脂は黒毛という変則的な組み合わせにしたんですよ!」
おおおおお なるほどぉ そういうのは俺的には「ダメッ」て言いたいところだけど、素性のいい口溶けの佳い黒毛の脂ならしょうがないなぁ、、、
ついてきたタレにわさびをタップリ溶く。マグロのトロにはわさびをたっぷり乗せても辛味を感じないように、脂はわさびの辛さを中和するのだ。
そして混ぜる!
そりゃまずいわけないだろーーーーーーーーーーーーーーーー
反則だよ反則!
けど、技ありな逸品。実は肉の生食は相当にデリケートな商品なので、出すのは勇気が要る。けど彼は「うちは出します。問題ありません!」と言い切る。いや、そりゃ美味しいですよ。美味しくない要素がどこにもないもん。
さてそれよりなにより冷麺である!
実は僕は、盛岡冷麺よりも韓国の冷麺の方が好きだった。(←過去形ね)
母校の高校では学生が自分たちで行き先を決めるというやりかただった。僕は韓国コースを選んだ。事前には、僕が企画をして韓国料理を食べるというのをやったものだ。御徒町のロッテホテル裏にあるコリアンストリートの店でキムチやチャンジャ、冷麺の生麺、スープなどを買い込み、学校の調理室で調理して食べた。今思うとよくやったなぁ、、、
そんなだったから、冷麺といえばあのそば粉やいろんな穀物の入った、ゴムみたいと形容されることもある腰の強いのが好きだったのだ。
盛岡冷麺は、韓国の通常の冷麺の麺とは違う。でん粉(片栗粉ね)と小麦粉を製麺したもので、ツルンとしたテクスチャーで透き通った麺になる。韓国で咸興冷麺と呼ぶものが近いらしいが、僕もこの麺を韓国で、向こうの高校生と一緒に食べた。「これ、ホントに冷麺?」「うん、普通の冷麺よりもおやつ感覚の冷麺だね」というような会話を、片言の英語で交わした覚えがある。そういう位置づけなのだ。
で、このでん粉ベースの麺はちょっと僕には今ひとつだなぁ、と思ったりしていた。食堂園、盛楼閣のトラディショナルな冷麺は、好きではある。けれども、あえてそこを目指していくところまでは、ないなあという感じ。
しかし!
「うちの冷麺はかなりいろいろ手を尽くしてますよ! でん粉は美味しさを追求すると、絶対に北海道産のでん粉。国産でもやっぱり道産が一番です。で、普通は押し出し製麺をするんですけど、うちは押し出しじゃなくて、麺帯をつくってカッターで切る形式なんですよ。普通はそれだとコシは出にくいんですが、うちは何回も何回も製麺機のローラーを通して、コシを出してるんです。スープはもちろん、牛ベース。たっぷり短角の出汁も入ってます!」
それが、こいつだ。
この麺、押し出し製麺に負けないほどにコシがある!オーダー時に太麺と細麺が選べるのだけど、太麺を頼むと、かみ切るのに苦労するものすごいブリンブリン感なのである。
で、特筆すべきはスープだろう。僕は、あっさり加減のスープで盛岡冷麺を食べるのは全然ダメ。食えたもんじゃない。盛岡冷麺には濃ゆい味の、肉のアミノ酸が溶け出したようなものが欲しい。そうね、スープが一番好きなのは、二戸市浄法寺の「大昌園食堂」の白濁した冷麺スープだ。そこまではいかないけれども、このコラゾンオリジナル冷麺のスープは、いい感じの濃さなのである!
「いやー実はですね、この店の冷麺は「もりしげ」という名店の味になんとか近づきたいと頑張って作り上げたものなんです。」
もりしげ? なんかそこ聴いたことあるような、、、
「もりしげはですねぇ、あの名店・食堂園に務めていた職人さんが、店の改装時におやめになって開いた店なんです。昔はバラックでほんとに小さい店だったんですがね、、、」
と、話を聞いていた佐藤ヨシヒコが「えええっ 俺が一番好きな冷麺はもりしげだよ!やまけんを連れて行きたいと思っていたところなんだよ、、、!」
そうか、そういえばヨシヒコさんからきいていたんだ! ということで二人は超意気投合(笑)
ヨシヒコさんいわく、ここの冷麺はかなりいい線いっているそうである。
プレーン状態で食べた後、別添えのキムチをダバッと投入。
これでキムチのヤンニョムの味が混じったスープを味わった後、今度はお酢も入れる。冷麺は3段階くらいの活用方法があるのだ(これにコショーが加わる4段活用もある)。
いやー旨かった。
しかし実はこの冷麺の旅、ここでは終わらないのである!まだまだ続く。
なかなかにイカシタ韓国家庭料理の店CUCCAを出て、白龍のある通りを行く。
県庁が近くにあるこの辺には飲食店が集まっていて、あるいみ繁華街。で、そこから本当の繁華街へと歩く。
「にっかつビルっていう、タクシーの運転手さんにきけばすぐにわかるビルがあって、そのビルがある横町に5軒、うちの店が連なってるんですよ!」
とコラゾン工藤君がいうのだ。歩いて8分くらい、酔いの中継地点にちょうどよい距離にその店があった。

「ここはもうB級立ち飲み屋という感じで作ってるんですけど、そう見えてかなりいい感じのつまみを出すようにしてるんですよ!」
店内にはサラリーマン集団もいれば、キャバクラ勤務がはねました、というようなおねーさんまで雑多な層が話に華を咲かせている。
飲み物メニューにのっていた「金魚」ってなに?と思ってオーダー。
赤トウガラシが浮いた、甘くてピリッとする焼酎割り。
「飲み始めと飲み終わりで、トウガラシから香りが滲み出てくるんで味が違うんですよ!」
うむ、たしかに徐々に、辛味ではなくトウガラシ類独特の甘い香りが出てくるような気がする。
で、この店、侮れない! なにってつまみ類がかなり気が利いているのだ。
串揚げとメンチカツ。厨房を覗いたらフライヤーがあって、その場でシュワシュワ揚げていく。それがかなりのスピードで出てくる。
お好みちくわ天は、紅ショウガと青のりがまぶさって、本当にお好み焼きチックな香りがする天ぷらだ!これに山盛りについてくる塩をぱらぱらとかけて、、、たっぷりかけても塩辛くない。ハイボールが飲みたくなる味だ。
この店は、佐助豚という岩手県北の銘柄豚の新鮮な肉が供される。コラゾンカンパニーで契約取引をしているからだが、最高なのは生きのいい内臓が食べられることだ。

モツ煮込みは赤と白がある。赤は味噌煮込みベース。
こちらが白だ!
ビールのあてには赤がいいが、モツの味を愉しむなら断然白だ!驚くほどに上品に煮込まれている。モツ臭の苦手な人もこれなら大丈夫だろう。GABANの粗挽き胡椒が一緒にくるので、数口たべたらこれを振る。違う味が愉しめる。
いや、ほんと旨いね!
それにしても安いなぁと思うが、その分ポーションは控えめ。だからとにかくいろいろ頼んでつまんで、呑んで、というコンセプトだ。
ところでこの店、時間帯にも寄るけどチャーミングな女の子達(ときにイケメン男子)が料理を出してくれるのが嬉しい。
「じつはねやまけんさん、うちのグループは店長が売上報告を、ウィルコムのW-ZERO3でやるんですよ!」
え?マジ?
なんと!初代W-ZERO3からメモリ容量をアップグレードした機種である。これで、EXCELを使った販売管理シートを作って、晩のうちに各店の店長がデータをメールで送信。翌朝、工藤社長が各店から届いたデータを集計して数字を管理しているのだそうだ。
ウィルコムについては残念なことに会社更生法の適用となった。しかしこれはPHS技術やW-ZERO3といった時代を切り開いてきた技術が否定されたわけじゃないぜ。あ、工藤君、PHSの通信サービスはきちんと継続されるので、安心して使い続けてくださいませ。
ところで、実は昨日の晩も盛岡泊。(本エントリのこれまでの写真は一週間前のものだ)
当然、行きました。短角牛の相棒、杉澤君と県の高橋さんと、うちあげ。
佐助豚のタン刺身食べました。
厚切りハムカツにはたっぷりソースをかけて。

豚にんにく串揚げ。今日僕は誰ともキスできないお口の香りです(笑)
実はこの日一番感動したのがポテトサラダ。頼んだら、業務用のパックに入ったものではなくて、なにかしらいろいろぶち込まれてた旨いのが出てきた。こういう部分が、地味に感動を呼ぶのである。
さて次のエントリでようやく冷麺について書けそうだ、、、
工藤君、といえば錦糸町「井のなか」の店主にして僕とは無二の親友、だけれども、その工藤君ではなく新しい工藤君との出会いがあった。
以前、岩手の二戸で短角牛を専門に出す日本で唯一の焼肉店「短角亭」でギュウギュウに肉を喰らっていたとき。二戸が誇る養鶏の大企業・十文字チキンカンパニー社長の十文字さんが形態を取りだした。
「やまけんさん、面白い男が居るのでぜひ紹介したい。 あっ 工藤さん? あのね、やまけんさんが隣にいて、いま二戸で飲んでるんですよ! いまどこ?盛岡?だったらすぐ来られるよね?一時間くらい一緒にメシ食って最終で帰れるじゃない。おいでよ~~」
かなーり無茶な誘い方である。俺なら絶体に行かない。しかし!
「え?来る?じゃあ待ってるよー」
来るの!?しかも盛岡から? ちなみに盛岡~二戸間は新幹線で20分程度、とはいえ新幹線ですよ。まじかいな、、、
そうして1時間後にかけつけてくれた工藤君は、ガタイと威勢の佳い気持ちのいい男だった。

「彼が経営している飲食店がいくつかあるん だけど、実に佳いんですよ!」
と十文字さんが絶賛する。そうか!それははやく行かねば、、、しかも彼と話すうち、なんとなくピンと来て訊いた。
「もしかして、70年か71年産まれ?」
「あ、そうです!」
同い年である、、、なんかね、クイッと来るものがあるんだよね。
東京に帰ってからすぐに、彼から小包が届いた。オリジナルのパッケージに入った冷麺とじゃじゃ麺のセットだ。実は彼が率いる「コラゾンカンパニー」では、加工食品の製造から、首都圏向けの食材販売まで手がけている。
「短角牛もバンバン売ってるんですよ!」
マジ? しかも送られてきたオリジナル盛岡冷麺、麺が図太く、スープもはっきりした味付けで旨い! ぴょんぴょん舎の軟弱冷麺とは違う! これは早く現地に往かねばならん!と思いながら月日は経ち、数えれば半年以上後。ようやく実現したのである。陸前高田から八木澤商店の河野社長の車で盛岡に送っていただき、よし、コラゾングループ傘下の店に行こうと思い立ち、工藤君に電話をかける。またいきなりのお誘いなのである。
「おおおおおおおおお ご一緒しますよ! そうだなぁ、やまけんさん何食べたいっすか?」
そうねぇ、がつんとしたものが食いたいかな。
「わかりました! じゃあ僕の兄貴がやってる韓国料理の店にいってから、うちの店を廻りましょう。うちの経営してる店は割とB級感の強いところとかが多くて、ガツッとしたのは少ないんですよ」
駅前のホテルのロビーで再会し、また岩手に僕を誘った佐藤ヨシヒコ氏(S藤氏)も呼び寄せ、目指したのは盛岡じゃじゃ麺の「白龍」のある通り。
「この鳥居をくぐらないで左に20歩歩いたところが兄貴の店です。」
CUCCAと書いて「クッカ」と読む。おしゃーれな店構えである。店内にはいると女性客ばかり。なんだこれガッツリ系じゃないじゃん!とにわかに緊張。隠れ家感のあるこあがりに上がり込む。
彼のもう一つの名刺「サネバネ本舗」のをいただく。「さねばね」とは岩手の言葉で「しなければならない」のことだ。

工藤君は、以前は関東でフィットネスクラブのインストラクターをしていて、辞めてシステムエンジニアになったり、いろんな遍歴をしてきた男だ。その時代の話を聞いているだけですごく面白いのだけど、やっぱり心の底から食べることが好き。それも僕と同じくガッツリ系が好き。
だからこそ、最初から飲食にいる人間には出来ないようないろんな芸当をやってのけている。きけば人気の高い銘柄豚の、精肉だけではなくモツまでも手がけていたり、幅広い。かなりの商才だ。商才だけじゃなく、彼の商品作りも非常に面白い。まあそれはこの店以降によくわかることになる。

「兄貴にいろいろ頼んでありますが、まずはホルモンのチゲからいきましょう! 」
うーむ この真っ赤な灼熱地獄的様相でクツクツと煮えている感があまりにソソル。

工藤君自慢の 豚モツ、甘辛いチゲの風味とタマネギの香りが合って、思わず最初から白飯が食いたくなる!

この席に、別の会に出席していた鈴木さんも乱入! 鈴木さんは、一昨年に第一回の「岩手県北産地ツアー」を開催したときの、二戸振興局のキーマンだ。彼の素晴らしき熱い采配で会は見事大成功。しかしその年度末に、盛岡の本庁流通課への異動が決まってしまった! うわーん! けど栄転なのだし、これはおめでたきこと。その鈴木さんと久々の再会だったのである!
意外や意外、鈴木さんはカメラ好きであった!
「実はあまり口に出しませんでしたが、私は高校時代からカメラやってたんです。けど、、、ミノルタのカメラだったんですよ!いまはソニーになってしまって、ちょっとなぁ、、、と思って居るんですが、、、やまけんさんはキヤノンからオリンパスへ行って、今はニコン。ちょっと世界が違うしなぁと思って話してませんでした。」
なんだよーーーーーーー 鈴木さんそんなこといわないでカメラ話で盛り上がりましょうよ!
「そうなんですよ実はそろそろデジタルも欲しいんですが、、、ミノルタファンとしてはソニーブランドになったのを買うのはちょっと嫌だなぁ、と、、、かといってニコンは!やっぱりニコンには敵対意識が残っているんで、うーん、、、」
カメラマニアの心って複雑なのである。僕はデジタル一眼時代からカメラを始めた人間だから全然そんなことないんだけどね。
さてこの店はやっぱり美味しいものをいろいろつまみたい女性客にフォーカスしているようで、鍋も小さめ、色んなチゲの味を楽しめる。

テンジャンチゲは、ちゃんと本物の納豆を使っている! 韓国のテンジャンチゲは納豆をすりつぶして使うんだけどね。これも美味。

スンドゥブチゲは卵の黄身を割って 、純豆腐に半熟卵がまとわれるようにして食べるのが吉!
これ、名前忘れたけど、よーく熱した石鍋に味付けした卵液をドドッと入れてかき混ぜ、スフレ状にして熱々を食べる料理だ。

石鍋は熱を逃がさないから、ジュブジュブと均等に素早く熱が入っていく。韓国の濃ゆい味付けで、卵料理とは思えないコク。
「やまけんさん、うちのほうでエゴマの葉っぱを大量に購入して、ぜんぶ醤油漬けにしてあるんです。それを巻いたおにぎりが旨いんですよ!」
おおおおおおおおおおおおおお これホントに旨い!
「岩手の方ではエゴマは常備してるくらいの重要な雑穀なんですけど、でもそれは実の方なんですね。農家さんはエゴマの葉っぱは捨てちゃってたんです。モッタイナイ!いまうちが買い取りを始めてますけど、スンゴク美味しいんですよ!」
うん、これは実に旨いよ! この後に廻ることになるコラゾンカンパニーのグループ各店でも食べることが出来るようになっている。
キムチグラタン。ラザニアのようにキムチが折り重なってソースとチーズでじゅくじゅくと泡立つ熱さ。ウマし。バゲット載せていただきます。
いや、なかなかの満足度ですよ。お洒落だし、料理も美味しい。ジンロを呑みつつ小粋な韓国家庭料理が楽しめる。昼は白龍、夜はCUCCAという感じか!
さて コラゾンカンパニーの夜はここからが始まりなのであった。
(続く)
実は昨日は、青森県の農業経営者会議の関係で来ていたのだけれども、夜は案の定懇親会。青森の人はとにかく飲む前と飲んだ後では全く人が違う(笑)僕の席に来てくれる人多数だったのだけども、、、告白します。話の半分以上はよくわかってませんでした。津軽弁は最強に難しい!
先のエントリにフードアクションニッポンアワードの大賞受賞で書いたトキワ養鶏の石澤さんももちろん参加。
「あのね山本さん(←石澤さんは必ず僕のことをヤマモトさんと呼ぶ)、実は青森にも焼き畑農業があるんですよ。そのやり方がね、輪作なんですよ!
焼き畑にした後、
一年目はヒエ・アワ・キビを播く。
二年目は麦を播く。
三年目は大豆を播く。
四年目と五年目は陸稲を播く。(田ではなく畑作で稲を植えることをいう)
六年目と七年目は家畜を放牧で育てる。
そうしたあとには、焼き畑をする前の森がよみがえってくるんだそうですよ!
我々は、これからこの道を行こうと思います。」
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
これは素晴らしい!
なにか作物を植えて収穫すると、その土地には作物の影響力が残る。豆科作物であれば根粒菌の作用で窒素が固定されるし、有害な線虫が逃げるような要素を出してくれる作物もある。ただ、どんなものを植えても、元の状態へ戻すことは難しい。
しかし先の輪作体系は、焼き畑前と後の後処理をいかにすれば元に戻るかということを、経験的に編み出したものだろう。まさに山の智恵ともいうべきものに敬服する。
ここから宴会はヒートアップ。こういう場合僕は鮭のフリしてウーロン茶。だって宴席の酒でカロリーをとるくらいなら、ご飯をもう一杯食べた方がいいからだ。余分なカロリーをうまくもない酒で取りたくない。佳い酒が出てきたら別だけどね。
場所を変えてさらに飲む(俺はウーロン茶)。断り切れずに井上陽水の「少年時代」。
そしてまたもや煮干しラーメン。
この一杯で、あとは原稿があるので失礼した。
さて本日、青森駅へ電車で向かう。
雪かき用の専用スコップがおいてあるところが北国です。
昨日のタクシーの運転手さんが教えてくれた店に行こうと思いながら、ちょろっと散策。
新町二丁目にあるCoffee Colorsという自家焙煎の店が気になり、入る。店頭に「イルガチャフィー焙煎したて」という表示があったからだ。
いやーーーー 期待通りの旨さ!
プロバットだろうか、小さな店の奥に焙煎機があった。こういう小さな焙煎屋さんで美味しい店があると、街の格が上がるというものだ。カリタのドリッパーでペーパーで落としていたが、佳い豆、佳い焙煎だった。
さて交差点の近くにカレー屋さんがあった。「カレーは飲み物」と、とある偉人が言ったが(笑)まさにその通り。ひとのみしに入った。
本格的高級カレー900円なり。2倍辛さにしてもらった。
うーむ バナナである!バナナの香りがぐぐっと来る。手作り感溢れる好ましいカレー。個人的にはもうちっとバナナ香を押さえても佳いかなと思う。けど、おつなものでした。
さて、メインイベントだ。
昨日乗ったタクシー運転手さんに教えてもらった店のうちで、もっとも駅から近い店、くどうラーメン。
中華(大)500円。ここでは大が普通盛りらしい(笑)
昨日食べたラーメンは煮干しだがここは焼き干し。焼き干しは非常に風味が香ばしく、旨みもより強く出る。タンパク質に焼き目がつくとアミノ・カルボニル反応で旨みが増すからだろうか。油の浮かない、あっさり食べられて、そして満足できるコクのある、とてもいいラーメンだった。
その近くには、民間の水産業者さんがやっているのだろう、鮮魚センターが3軒並んだ、市場と呼ばれる通りがある。そういや20年前に自転車で来たとき、この辺でめしを食ったなぁと思ったら、まさにその小径を発見してしまった!
懐かしいー この掘っ立て小屋同様の店でホタテの刺身を食ったのであった。
思わず一軒に入ってめしを食う。
宗八カレイとハタハタの焼いたのに、じゃっぱ汁。
見た目は悪いが、真鱈ってホント、旨い魚だということを再認識。
イヤー食った。もういいや、空港に行って仕事しよう、とタクシーを物色しようと通りに出たら驚愕!
「お客さーん!」
と窓が開いて、昨日、浅虫温泉に行くのに乗ったタクシーの運転手さんが笑っている!
おおおおおおおおおおおおおおおおおお!
なんたる偶然!
ちなみに場所的には昨日と少し違うし、運転手さんもいつもそこにいるわけではないというので、本当に偶然なのだ!
これだから旅は面白い!

「らーめんくどうに行ってきましたよ!旨かった!」
「そうですか、それならばよがった!」
最後の最後まで暖かな心持ちになれました。俺は、なぜかこういう、人との出会いの運だけは強いものを持ってるんだよなぁ。幸せ者です。
さて、では一路東京に帰ります。明日からはまたもや、岩手三連戦。
ここ3日間ほど、2003年のブログ始めた頃並みの頻度でアップしている。暇なわけではありません(笑)死ぬほど忙しー けど、ちょっと頑張ろうかと。
「Twitterいいよ。やんなよ」
という声が周囲から押し寄せてくるわけです。
「やまけん、まだiPhoneじゃないの?」
と訊かれるわけです。
宮崎に行けば一平寿司の村岡社長がそばで呟きながら「まだ始めないの?」と言うし、先日は高校時代からの親友どもが大挙してiPhoneに乗り換えてメールを送りつけて来た。
しかしですよ。
俺はソフトバンクという携帯電話の運営会社が嫌いなのですよ。
(この言い方は微妙で、携帯通信キャリア事業としてのソフトバンクが嫌いという意味であって、他の事業については嫌いとは言ってない、ということであります)
俺の愛するウィルコムに変なチャージばかりしてきやがって、ビジネスとはいえダーティ過ぎるぜこの野郎、ということで、TwitterにはiPhone、iPhoneといえばソフトバンクの一社体制である限り、俺は絶体に使わないぞという決意を固めた。
ではウィルコム端末でTwtterやれば?ということになるけど、僕は音声端末ではあまりWebブラウジングをしない。現在僕のウィルコム環境は、
音声端末 京セラ WX340K 音声定額
データ端末 SII AX-530S つなぎ放題
3Gデータ端末 ウィルコム3G
そして歴代 W-ZERO3シリーズ。ただしウィルコム03以降は持っていない。
これに、山間部へ出張する際に緊急端末としてドコモの携帯を会社で契約している。ウィルコム側で着信転送サービスというのを設定しておくと、ウィルコム端末がアンテナ圏外ににある時に着信があると、あらかじめ登録しておいたドコモ端末に電話がかかってくるようになっている。このとき、僕に電話をかけたほうは特に何もアクション無く会話できるので、ドコモ端末の番号を教えておく必要がないのである。
で、ウィルコム端末でえいこらとTwitter やるくらいなら、ブログをスパスパとアップしてったほうが建設的じゃん、と思ってしまったのである。
そういうわけでした。
朝日新聞がすっぱぬきでウィルコムの会社更生法申請の記事を出しているけれども、これまだ正式な話じゃないはずです。また先走って勝手に書いてイメージを悪くしやがって マスコミの馬鹿野郎。純国産技術であるPHSの価値をわかってんのか。
ということで俺は引き続きPHSを応援するのであった.。あと、しばらくTはwitterやりませーん。ごめんなさーい。
「石川僚選手の自給率は64%」
のCMでちょっと知名度が上がった(笑)、国産自給率を向上していこうという推進運動「フードアクションニッポン」(FANと略)の話は以前にしたと思う。
その中で、自給率向上に資する食品やビジネス、研究などを表彰する事業をやろうということで、フードアクションニッポンアワードというのをやることになった。審査員には東京農大の小泉教授や田崎真也さんといったそうそうたる顔ぶれが集まり、個人的にもこれは頑張らないとな、というイベントだった。
選考はものすごい労力を費やして行われた。応募総数なんと1200件! 当初、集まりが悪くて「全部で200件程度で終わっちゃうかも」という不安の声が出ていたほどなのだけど、応募期間の最終日にドドドドッと寄せられた。
A3の用紙数枚×1200件。ファイルにとじられたものが事務所に送られてきたが、段ボール2箱分あってびっくりした。
「これ、全部みるのかよぉ、、、」
ええ、見ましたよ。出張先に向かう新幹線の中で、でっかくて分厚いファイルをひろげて、、、
同じく審査員を務められた消費科学連合会会長の大木美智子さんが、
「私は消費者だから、こういうものがあるとすぐハカリで重さを量るの(笑) そしたら、、、この資料30kgもあったのよ!」
体重計で測られたそうだが、本当に膨大な資料である。その中から各審査員がピックアップしたものを、事務局のほうで記載内容に偽りがないかどうか、聞き取りなどを行いチェック。
そして迎えた最終審議は、なんと6時間に及ぶものだった。電通の立派な高層階の会議室で、「いやーなんかVIP気分」と愉しんでいられた頃はよかった。議論百出し、紛糾し、6時間である。終了後の各審査員はみな放心状態。
個人的に印象に残っているのは、田崎真也さんはやっぱりきちんとした人だな、ということ。ソムリエ協会で様々なコンテストに審査の側で参加している経験もあり、論理が一貫しておられた。
とまあそんな膨大な労力を重ねて、先日15日に発表会が開催されたわけである。

控え室での審査員の顔合わせ。なんといってもこのアワードに関わることによって得られた一番の収穫は、小泉武男先生とお会いできたことだ(笑)

先生の大ファンとしては本当に至福のひととき。
あと、同じく審査員を務めた雑穀の普及活動をしていらっしゃる王理恵さんも、実にチャーミングな人だと思った。ものすごくクレバーで、コミュニケーション力の高い方だった。
さて表彰式は一般の前ではなくプレスと受賞者、関係者のみで行われる。品川の会場では事務局スタッフ総動員で大イベントの準備が進んでいた。
授賞式後に交流会が開催されるホールには、入賞者のパネルが並ぶ。ちなみにフードアクションニッポンアワードの賞は、「プロダクト部門」「企業部門」「コミュニケーション部門」「研究開発部門」という4つの部門にわかている。それぞれの部門の入賞と最優秀賞があり、そして部門間を超えた大賞というものがあるという位置づけだ。また最終的に、農林水産大臣が選ぶ賞というものも加えられた。
それぞれ入賞者には内定の通知が行っているが、この段階では最優秀層がどこかなどは明かされていない状態だ。
ホワイエには表彰後の交流会のため、各受賞者がその活動をパネル展示している最中だった。受賞の決まっている面々には、僕がこれまで出会ってきた人たちも多い。しばしの交歓を愉しんだ。
石川県の金沢で、なんと100町歩もの大規模で小麦と大豆を作る井村辰二郎さん。しかも、有機JASを正面から取得されているものがほとんど。有機系の宅配ネットワークなどで有機麦茶などを見かけたら、それは結構な確率で井村さんが造ったものだ。また、小麦をパンや麺にする、大豆を豆腐や味噌・醤油にするということは当たり前、日本酒、米粉パンなどさまざまな加工食品を作り出している。それも有機JAS対応品が多い。とにかく桁違いだ。北海道なら居そうだけれども、これを金沢でやっているのがスゴイ。ちなみに今、僕の家でメインの醤油になっているのは井村さんの「金沢大地」ブランドの醤油だ。
「大地を守る会」のO女史は、友達というかなんというか、、、ずいぶん長い付き合いだ。ここのところ、会長である藤田和芳さんがメディアに出ているので、大地を識っている人は多いだろう。この国の有機農産物ネットワークは、大地を守る会が始めたと言っても過言ではない。受賞は当然だ。
そして大地とある意味では共闘してきたといってもよい存在「らでぃっしゅぼーや」も受賞者。そうした専門流通業者だけではなく、生協の業界ではPALシステムと生活クラブ生協が名を連ねた。
「おっ 久しぶり!」
と声をかけてくれたのはこの方!

山形は庄内で郷土素材を中心に提供するイタリアンレストラン「アル・ケッチァーノ」の奥田シェフだ。この人は文化面での活躍が大きかったわけだ。地方レストランのブームはこの人がつくったようなものだもんなぁ。
恵泉女学院大学の皆様。知ってますか?この大学のキャンパスには、教育機関では全国で唯一、有機JASの認証を受けた圃場が存在するのだ!
眼鏡をかけていらっしゃるの澤登先生。実は僕が有機JASのオーガニック検査員協会で研修を受けた時の会場が恵泉であった。その認定圃場で検査の実習を行ったのだけど、大学のキャンパス内で有機JASを取得しているなんてスゴイ!と恐れ入ったものだ。当然、この女子達が農作業をし、各種の記録を取り、そして野菜を販売する時には有機JASマークを貼って(「格付けをする」という)いる。ほんと、素晴らしい学校だと思う。
ご参考:
http://www.keisen.ac.jp/institution/farmgarden/farm/
「おおおっやまけんさん!」と声をかけてくださったのが、茨城にて梅山豚を生産する「塚原牧場」さん。
相変わらず塚原社長、俳優みたいだぜ。おとなりは塚原さんの右腕的存在の鈴木さん。ドレスアップしたところを初めてみましたワイ。お美しい、、、
梅山豚は、エコフィードと呼ばれる、食物残渣や未利用資源で素晴らしい飼料を設計し、高品質な豚を生産してきたということが評価された。飼料穀物が高騰してから一気にエコフィードに傾倒した経営体が多かったが、麦茶滓の利用などについては塚原牧場が先鞭をつけたのである。
そして、岩手県からはプレミアム短角牛生産者集団が!
普通の育て方短角ではなく、農家自身がつくったデントコーンを7割以上食べさせたプレミアムの方だ。これはもう文句なしなのである。
そして、都内にかなりの店舗数を展開しているおむすびチェーン「おむすび権兵衛」。

グレーのスーツを着ているのが岩井社長だ。 この権兵衛、素晴らしい理念を持って、見事な事業展開をしているチェーンなのだ。その辺にある新興おにぎりチェーンとはわけが違うのである。後日、改めてここについては書きたい。
さて、いよいよ授賞式。各委員が部門賞の表彰者になるのだけど、僕はこの後に講演をすることになっていたので、この時点では高みの見物だ(受賞結果も知ってるしね)。
で、フードアクションニッポンアワード、今年度はどこが大賞を受賞したかというと、、、
飼料米を6割以上食べさせた「こめたま」「玄米卵」のトキワ養鶏である!
これはもう文句ないでしょう。卵の黄身の色は餌で決まるわけだけど、飼料米を与えることで君の色は標準より10段階くらい淡く白っぽい色になる。そして黄身に含まれる脂肪酸組成のうち、オレイン酸・リノレン酸の含量が高くなる。ちなみに通常の輸入コーンを中心とした餌を食べさせるとリノール酸中心になる。健康への影響として、オレイン酸を採った方がいいということはあるが、それより何より味が変わる! こめたまを食べたことがある人ならそれは十分に承知していることだろう。
プレゼンターを務めた赤松農水大臣から呼び上げられる際、うつむき加減に待っていた、トキワ養鶏の石澤専務。
堂々の大賞受賞である!
「青森県の減反面積である20000ヘクタールで、1ヘクタール当たり1トンの飼料米を収穫できれば、青森県民が年間に必要とする卵を生産が出来る。それによって、日本全体の食糧自給率は約1パーセント向上する」
と明確に飼料米の貢献度合いを定義したところにこの人の真骨頂がある。選考会議でもほぼ満場一致での選出となった。
その他の各部門の受賞者については下記をぜひご覧いただきたいと思う。
さてそれでは本日のワークに行って参ります。
浅虫温泉駅のすぐ前。その名も「駅前食堂」。
中華そば500円。中途半端な16時という時間でもやってる。ありがたし。
すぐに出てきた! メンマにチャーシュー二枚、ネギのシンプル構成。
一口スープを飲んで、予想してたにもかかわらず「おおっ」と前にのめる。なぜかというと、実に実に淡い!ラーメンと聞いて、化学調味料のドッカーンと来る強い旨みを予想していると、肩すかしを食う淡い味付け。しかし味わってみると実に優しい味わい、それが街角に普通にある煮干しベースのラーメン(とはいっても無化調ではないだろうけどね)。20年前に靑森で食べたラーメンもこんな感じだった。だからこそ強く印象に残っているのだ。
ちなみにこの店、チャーシューがきちんと醤油ダレで煮込まれていて、旨い。いや、存外にいいお味に出会えて嬉しい。ま、地元の人からすれば「もっといい店あるよー」かもしれないが、旅人にはこれでも十分です。
こちらの空はこんな感じ。
さてこれから海千山千の農業経営者さん達とけんけんがくがくです。
青森空港に降り立つと雪がぐわしゃぁあああっと降ってきた。これはいかん、東京仕様の革靴じゃ滲みて悲惨な状態になる、と思い、そのままタクシーで仕事先に向かうところを青森駅へ。靴屋を探すことにした。
20年くらい前に、自転車で東北一周郷土芸能を巡る旅をした時、青森はキーステーションとして何回も通った。その時の面影が再開発で消えつつあるなぁ。ちょっと寂しい。
駅前の商業施設で無事に靴をゲット。でも、店のおねえちゃんにきいたら「これ、東京で売ってるのと同じなんですよ~地元仕様のはやっぱりビジネスシューズはありませんね」といわれる。そうなのかぁ、、、
タクシーで浅虫温泉へ向かう。車中、運転手さんに旨い煮干しラーメンの店をヒアリング。
「焼き干しか煮干しかでいろいろ変わりますねぇ。俺が好きなのは「まるかい」と「くどう」。あと「麺屋みつる」も旨いねぇ」
と全て廻ってくれた(笑)。 よし、明日の帰り道に二店くらいまわるか。僕はラーメンのことをあまりこのブログに書かないが、東京で食うラーメンで旨いのにあまり出会わないからだ。地方のラーメンは楽しいものが多いので、よく行く。
ちなみにその自転車東北旅行中に、青森に親戚のいる親友・ガイシと合流して、ねぶた祭りではねたことがある。そのガイシの親戚のおばちゃんが「ラーメン食ってきな」と送ってくれた店で食ったラーメン(この辺では中華と呼ぶ)の味が今もって忘れられない。思えばあれは煮干しベースだったに違いないのだ!でもガイシに聴いても「そんな店あったっけ?」とのこと。うーむ残念。
ということで明日東京に帰って、明後日早朝からまた岩手三連泊です。東北が続く、、、
「よしヤマケン、じゃあ昼飯を食いに行くぞ! 君が以前きたときにも光恵が連れて行った店だけどな!」
実はもう一店、ポルコロッソという地元素材を使うイタリアンに連れて行きたかったということなのだが、この日は休みらしい。でも、ひとかべ、美味しかった記憶があるので、大歓迎だ。
タイトルには「和の味」と書いたけど、店のWebを覗いてみたら、牡蠣のクリームパスタなんかも出している!なんか、守備範囲が広いなぁと思ったら、あとで驚愕の事実が判明するのであった。
ドキャーン!
お断りしておきますが、これは河野社長がひとかべさんにねじ込んで造っていただいた特別御膳です。ほとんどが地元食材!
まずはこれ、エゾイシカゲ貝!
あああああああああああああああ これは食べたことがあるゾ!
東京の寿司屋ではこれを「いしがき貝」と呼んでいたが、、、
「正式にはエゾイシカゲ貝なんですね。とっても美味しい貝ですよ!」
はい、とっても美しい貝の身に現れているように、味も香りも美しい。スラッと色白な美人という感じの風味だ。
天麩羅にもイシカゲ貝。
焼き物にもイシカゲ貝!
この貝を集中的に食べたことがなかったのだけど、本当に上品な味だ。加熱すると歯ごたえがムチッとして、食べ応えもある。
あっともちろんイシカゲ貝ばかりが主役ではない! 今回の御膳には、陸高の重要素材をバッチリ盛り込んでもらったのだ。
手前のシイタケはもちろん先のエントリに出てきた菌床シイタケ。歯触りしっかり、シイタケのグアニル酸の旨味も強く、美味しい。その脇に鮮やかな黄色に発色する卵は、河内山さんという陸高が誇る養鶏家さんの卵だそうだ。そして後列の鶏の串焼きは、株式会社アマタケさんが世に出した地鶏品種「三陸地鶏」の焼き物だ。どれも丁寧に造られている。
ビックリするほど美味しかったのがこの茶碗蒸し。
卵の地の中には細かく刻んだシイタケ。上にはワカメを叩いたもの。この絶妙なバランスが実に素晴らしかったのだ!
そして日本料理の華、椀が実に佳かった。
この辺のホタテはあまりに貝柱が分厚く、半分に割って出てくる(笑) 手前にあるオレンジ色の物体はにんじんとおもいきや、ホタテの肝だ。これが鮮度抜群でとても美味しい。
この、名前は忘れてしまったけれども、細かな海藻が実にいいお味だったので驚いた。もずくの仲間だと言っていた気がするが、、、口にふんわり、噛むとシャキシャキとして、磯の香りも強すぎずデリケートな香り。
そして、先のエントリにもでたキクラゲの一品。
いやー 堪能!
そして料理長の大久保さんにご挨拶をしたところで、驚きが!
「私、柴田書店の「専門料理」の愛読者で、やまけんさんの連載は毎号読んでます」
えええええええええええええええええええええええええええ
本当ですかぁ!!!!!!!!!!!
「専門料理」は安い雑誌ではないので、料理人さんでも一回も読んだことない人もたくさん居るはずだ。しかし、陸高に読者さんがいらっしゃったとは! 膳を上げ下げしてくれた若い料理人さんも「いっつも読んでます!」と言ってくれた。
だからか! だから日本料理だけではなく、スパゲティとかクリームものまで造ることができるのか!と思い至った。いやー 光栄でした。
みんなで記念撮影。この時、店内が暑かったのでTシャツだけど、外に出たら一瞬にして凍えました(笑)
いやーしかしいい店だった。初めての人は、ここで事前に予約をして三陸の素材をふんだんに使った昼食をいただき、そして夜は「田舎」にて酒も含めて飲みつぶれるというのがベストなコースかも知れない。あ、でも次回はポルコロッソにも行きたいな。
料理長、ご馳走様でした!またいきまーす。
キノコ類は菌茸(きんたけ)類と呼んで、ちょっと野菜とは別枠で扱われている。なので僕もあまりキノコについては造詣が深くない。だから、河野社長から「キクラゲ観に行こう!」と言われて、え?キクラゲ?と驚いた。そして初めて、キクラゲの菌床栽培風景をこの眼で観ることになったのだ、、、
きのこのSATO販売株式会社の斉藤哲夫さん。実は設計事務所が本業なのだが、そこの社長さんがキノコビジネスをやろう!ということで始めたそうだ。Webをみたら、2008年度の東京ビジネスサミットというイベントで賞を受賞しているようで、けっこうメジャーになりつつあるんだろうか。しかしそれにしてもキクラゲの菌床栽培は初めてだなー だって、キクラゲは中国からの輸入がほとんどだからね。
まずはシイタケの菌床栽培風景をみせていただく。
この丸太をぶった切ったように見えるものが菌床(きんしょう)。おが屑やふすま、コーンコブという飼料用コーンの芯などを原料にしている。これら原料を破砕し混合したものを、ブロック状に固めたのが菌床だ。

キノコの菌床栽培は、この菌床に種駒というキノコの菌を固めたものを打ち込み、一定温度と一定湿度に置いて発生させる。
原木栽培では、ホダ木と呼ばれる原木を切り出し加工し、一定期間「伏せ込み」という期間をおいておかなければならない。半年から一年くらいかけて伏せ込み、低温にさらしたり水に漬けたりすることで感応させ、発生させる。原木の取り扱いは労力がかかり、栽培のスパンも長く、また外気のコンディションに左右され、不確定要因が多い。そこで菌床栽培が普及しているのだ。
究極的には、味の面で菌床シイタケは原木シイタケには敵わないけれども、もちろんきちんとした菌床栽培ものは十分に美味しい。原料となる菌床の素材に何を使うかで、業者さん達は切磋琢磨をしている。
「さて、じゃあキクラゲをみていただきましょう!」
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
なんかすげぇええええええええええええええええ
変なものじゃありません、あくまでキクラゲです。でも、乾燥していないので、すっごくプニプニしていて重量感のある質感で迫ってくる!
生のキクラゲってこういう形なのね、という感じ。サルノコシカケではないけど、通常はああいった下を向いた状態の耳のような形状なのだそうだ。
おみやげに、キクラゲをいったん収穫して、洗浄・冷蔵したものをいただいた。
「刺身感覚で召し上がっていただいてもいいですし、、、」
ということ。実はこの後、陸高が誇る和食屋「しらかべ」にて、この生キクラゲ料理を戴いたのである。
陸高産りんごと生キクラゲの黄身味噌和え。キクラゲは、中華料理のタンメンとか野菜炒め煮入っている、あの貧相なものとは全く違う!プルンプルンとした、絶妙な弾力の物体だ。お菓子のグミ系の歯触りとは違って、全域で歯触りに差があって、一定しないのだ!それが実に不可思議な印象で心地よい。美味しいというとちょっと違う、実に珍味である。
ちなみに別皿で菌床シイタケも出ました。菌床ものとしてはかなりレベル高い味じゃないだろうかと思いました。
ちなみにこの商品、やはり超こだわり系の中華料理店でひっぱりだこらしい。そりゃあそうだろう、今のところ、ここしかないんだもんね、、、頭が下がりました。実に勉強になる視察でした。ご馳走様でした!
陸前高田は、以前に言った過去ログを見てもらってもお分かりの通り、養殖牡蛎の大産地だ。いまや築地市場で「広田湾の牡蛎」といえば、おそらく最も高い部類に入る産地である。
上記の2エントリでは佐藤一男さんという若手の生産者を、僕を岩手へ誘ったヨシヒコさんが引き合わせてくれた。で、今回は八木澤商店の河野社長がこう請け負ってくれたのだ。
「一男の牡蛎も旨いけど、この辺じゃピカイチの3年ものの牡蛎を食わせたくてなぁ。」
朝、ホテルで待ち合わせをして合流。ホテルのフロント中に響きわたる声で電話をしていらっしゃった(笑) 僕はここで防寒長靴へ履き替え。冬の北国の寒さは半端じゃないし、現場に出る時には革靴だとヤバイ。けれども僕の場合は公的な場にも出席することが多いので、革靴と長靴を持って行くことがある。今回はかなりハードになることが予想されたので、持参。もちろん岩手で買った、内側に防寒用の起毛があるもの(4000円くらい)だ。
この広田湾は昭和の頃、工業施設を誘致して開発する計画が持ち上がったそうだ。それを、河野社長のお父さんが人生をかけて反対した。当時はまだ有吉佐和子さんの「複合汚染」などが上梓されておらず、公害という言葉もなかったそうだ。そんな頃に、工場廃液などによって豊かな海が汚染されることは間違いない、と河野社長のお父さんは考えいたり、反対運動に身を投じた。河野社長の口から語られた数々のエピソードをここでは載せきれないけれども、いまこの海が守られているのは、ある種の奇跡なんだなぁ、と思う。
「さぁてここだここ。広田湾の殻付き牡蛎を世に出した、スゴイ男が居るんだよ!」
まさに出荷されんとする殻付き牡蛎。
この方が生産者・千田勝治さんだ。
「おお、じゃあちょっと舟に乗る前に茶でも飲みましょう」
すでに昼食の準備に入っている事務所には、よちよちした可愛らしい女の子が! もちろんお孫さん、、、千田さん、若く見えるけどおいくつよ!?
「62歳ですよ」
わ、若いぜぇええええええ~
実は千田さん、ある意味で革命的な猟師である。
「俺はもともと違う仕事をしてたんだけどね。オヤジの跡を継がなきゃならなくなって、脱サラしたんですよ。その時にね、いくつか決めたことがあるんです。まず、朝8時から夜の5時に仕事をするっていう形にしようと。それと、これから若いやつがやってくにはきちんと食ってけないといけない。そういう商品を作らないといけないと思ったんだよね。」
朝焼けの遙か前から海に出るのが普通の漁師の世界で、8時~17時で仕事が終わるなんてあり得ない!と僕も思ったが、周りからは「あいつはアホか」と白い目で見られたらしい。この辺で「カバネヤメ」という言葉があって、怠け者という意味になるそうだ。千田さんをカバネヤメと呼ぶ者もいた。
しかし、作業の効率化と商品の付加価値として最も有望視されたのが養殖牡蛎とワカメ。これを核に、仕事を組み立ててきた。殻付き牡蛎の出荷を始めたのも千田さんが初めてだそうだ。
「昭和60年代にはこの浜の最悪の時期でね。牡蛎の造り方も悪いし品質も悪かった。それに、牡蛎を剥いて出してたんだ。これじゃやってけないと思って育て方を変えて、あと殻付きの出荷をするようになった。」
殻付きに変えて、なんと一千万円の売上になったそうだ。
いま、千田さんの息子さん3人の全員が跡を継いで一緒に牡蛎の生産・出荷をして、きちんと利益の出る仕事をしているそうだ。家族だけではなく6-7人の雇い人も食べさせている。それに加えて千田さんは漁業士という資格を持っていて、若い漁師を育ててもいる。
「農業は後継者不足というけれども、漁業も深刻です。いま、漁業士は全国でたったの40万人なんですよ。農業や林業も含め、日本の人口の3%程度でしょ?それも60代が最も多い。漁業は設備投資も半端じゃないし、農業みたいに外部の企業が参入してもできるもんじゃないですよ。これからの漁業をどうやって支えていけばいいか、ちゃんと考えなければいけない。」
うーむ 日本は漁業国といいながらも、漁業士数の純減と、海産物をとる環境の悪化というダブルパンチに見舞われている。漁業についてはあまりよく勉強していないが、これもまた深刻な問題なのだ。
「ま、そんなことより、海に出ましょうか!」
再び、HDR写真で千田さんご自慢の船の勇姿をご覧いただこう!
これまで漁船に結構乗せてもらったけど、千田さんはなんとリモコンで操船。すごく難しそうだけど、器用に細かくこまかく船を操っていた。
ぐんぐんぐんぐん船は進み、牡蛎の棚が見えてくる!
ちなみに
千田さんの船にはどでかいクレーンが、船体の中央と先端部に着いているのだけど、これがなにをするものなのか、最初はわからなかった。
船が停まり、やおら千田さんが船首と中央のクレーンを操作し始めた!
うおーーーすげーーー 何メートルあるんだ!?
ふと、重量バランスが崩れて船が倒れちまったらどうする?カメラとレンズがパーだな、、、第一あまりの寒さに、岸まで泳ぎ着けないかもしれないな、、、などと思ってしまった。
「あのね、これだけの規模と装備の船はこの辺にはないからね!」
と千田さんが言う。確かに、クレーンの腕がこんな風に上がっても安定している!
中央のクレーンから垂れた鈎つきのロープを、牡蛎の棚にひっかける。
そして、船首のやや小型のクレーンの鈎も同様に引っかけて持ち上げる。
そして、一気に上げる!
え、どこまで上げるの?
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
すげえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ
近くで見ないとこのダイナミックさは伝わらないだろう!ビシャビシャビシャビシャと水滴が落ちてくる!
そうは見えないかもしれないが、これが、三年ものの牡蛎なのだ。
「じゃー食べてもらおうか!」
おおーう、、、 三年ものの、大きな大きな牡蛎。身の入り方がやっぱり違う!
「はやく食べて!」
はいぃいいいいいいいいい
ツルッと吸い込み、海水の存外に濃い塩みを感じながら、清廉な牡蛎の身のジュースを感じる。ひんやりしたクリーミーな流体。舌の先で身を割ると、旨みの玉がポンとはじける。あまりにも清らかな美味しさ。これ一粒が小売価格で1000円以上することを感じつつ、すぐさま嚥下してしまった。
牡蛎の身の大きさがおわかりいただけるだろうか?
まさしく王者の牡蛎だ、、、これもまたツルンといただく。でも調子に乗って食べ過ぎてはいけない。だって、これ、一つを三年かけて育てているのだもの。高価な売り物を無料でどんどんいただくわけにはいかないのである。
第一、河野社長が紹介してくださったとはいえ、千田さんにとってはこの船出は一銭にもならない。どころか、これだけの航海で数千円分の燃料を使ってしまっているのではないだろうか。そう考えるとおいそれといただくわけにはいかないのだ。
などと思っている僕をよそに、千田さんは「せっかくだからワカメも観てもらおう」と船を回してくれる。
ワカメの養殖方法を聞いて、とーってもビックリしてしまった! なんと海中に200メートルもの長さのロープをかけて、そこにワカメの種を植えて育てるのだそうだ。不思議なのは、その200メートルのロープを何に引っかけているのか、ということなのだが、海底にケタというのを作って、そこに渡すらしい。その200メートルが2本あるそうで、合計400メートルのロープにワカメがビッシリ生えているということだ。そう、昨日たべた、あの超・絶品の早どりワカメである!
これもまたクレーンで引き上げる!
す、す、スゴイ!
静止画じゃわからないだろうけど、強い風に吹かれてワカメの葉がビラビラビラビラと強くのたうち回りながら引き上げられていくのだ!

海水のしぶき、飛びまくり。カメラに悪いけどしょうがない!
これが、早どりワカメ。
思わずこのまま口に押し込んで噛んでみる。あのルリ、ルリという食感と、磯の香り!
「あ、それは今の若い状態だから食べられるんですねー。もうちょっと大きくなると渋みが出てきて、ちょっと食べられなくなるんですよ。」
と県の宮田さんが教えてくれる。
さて、一路陸へ。

「出荷しない小さい牡蛎で、蒸し牡蠣やりましょう。すぐできるから」
と、ホットプレートに牡蛎を突っ込み、アルミホイルで包んで熱が逃げないようにして蒸す。
この子もこんな美味しいものを食べて育ったら、舌が肥えちゃうだろうなぁ、、、

「でもね、われわれは牡蛎には飽きちゃってますから、もう食べたいとはあまり思わないんです。 」
うん、そういってみたい(笑)
ふおーう、、、
熱の通った牡蛎の身は、旨みが凝縮した卵のようだ。トロットロの内部のマグマがロルッと噴出。ビュシッとジュースもほとばしる。美味ですよ、美味。
「俺は生より蒸したやつの方が好きだな。」(河野社長)
「うん、食べてくとそうなるよね」(千田さん)
いやーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
広田湾の三年ものの牡蛎、素晴らしかった!
「漁師を育てることも大事だし、あと海を守ってもいかなければならない。俺が若い頃、広田湾の開発計画が持ち上がった時は『なるようになるんだろうなぁ』って思ってたけど、河野さんのお父さんはすごいことやったね。これからは海が磯焼けにならないように、山も大切にしないといけない。昔はこの辺にびっしりアワビが居たんだけど、いまはそれがウソみたいだ。」
忘れていたけどこの千田さん、市議会議員でもある。こんな第一線の漁師が議員さんだなんてすごいな、と思うが、ロジカルな思考に抜群の経営センス。発言の根底にはこの地への愛と、関わる人々への愛を感じる。こういう人が地域を支えていくのだな、と思った。
いや本当にご馳走になってしまいました!僕などを海へ連れて行ってくれて、牡蛎を食べさせてもまったく割に合わないだろうに、本当に恐縮です。
広田湾の牡蛎は旨いだけではない。牡蛎が産まれてきた背景を思い描きながら口にするべき者なのだ。少なくとも僕は思い続けながら口にすることにしよう。
佳かったですな、セレモニー。何とはなしに画面を見ていたのだけど、まずはブライアン・アダムスが登場した時にビックリ。「カッツ・ライク・ア・ナイフ」は僕が中学生の頃か!その頃からほとんど変わってない感じに見える!節制してるんだろうな、、、
と、思っていたら!
少年が、黄金色の草原の中にいるモチーフの中で、オーケストラが調弦しているような、通奏低音のような音が。あれ、これ聴いたことあるぞ?と思ったら、、、ジョニ・ミッチェルの”青春の光と影”ではないか!
しかも、1969年に発表された、まだ初々しいフォークシンガーだった頃のオリジナルバージョンではなく、最近になってセルフカバーされたバージョンのものだ。いやーーーこの選曲した人、抜群のセンスです。
| ある愛の考察~青春の光と影 | |
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ジョニ・ミッチェルは僕が最も好きな女性シンガーだ。いや、男性も含めて一番好きかもしれない。予備校生の頃に、予備校のあった南浦和の図書館で聴いてあまりのかっこよさに衝撃を受けた。その時のアルバムは「逃避行」(Hejira)。そりゃあかっこいいはずだ、だってベースにはジャコ・パストリアス、パーカッションにはドン・アライアス、サックスはウェイン・ショーターが参加してるんだから、、、もう、一発で虜になってしまった。
| 逃避行 | |
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さらに、下記のライブアルバムには、なんとギターにパット・メセニー、キーボードはライル・メイズという黄金コンビも参加。パットのソロでは、バリバリの若いパットが弾きまくってます。DVDにはジャコの独り多重録音ソロも入ってる。
| Shadows and Light | |
![]() | Joni Mitchell おすすめ平均 ![]() 2枚組です さすがジョニ なぜ1枚なの? やたらジャコ参加ジャコ参加とうるさいが、 ジャズボーカルAmazonで詳しく見る by G-Tools |
ただ、この頃好きだったのはもっぱら70~80年代のジョニ。円熟期ともいえる90~2000年代のアルバムは、もう彼女のキャリアとしては終わりにさしかかっている気がして、いまひとつビビッとこなかった。
しかし、このセルフカバーアルバムである”ある愛の考察~青春の光と影”は、最後に収録されているタイトル曲「ある愛の考察~青春の光と影」のためだけにでも買って損のないアルバムだと思う。それだけ、この曲のオーケストレーションは美しい。ジョニの声も、オリジナルバージョンのような高い音域に伸びるものではなく、低い位置でささやくようなヴォイスだけれども、それがまた見事にはまっている。
この曲が流れ、少年が草原を走り出し、ワイヤーで宙を飛ぶカナダ五輪オープニングセレモニーの演出は実に感動的だった。あれ、生で見たかった。
いやほんと
ジョニ・ミッチェルをまだ聴いたことがない人は、損をしている。聴いた方がいい。すんごいいい女なのだ。
ところでなぜジョニの曲があの場に流れたか?
ジョニはカナダ出身なのだ。彼女については、とーっても色んなストーリーがあって、一つのエントリだけじゃ書ききれないけど、いろいろな経験をしてきた女性なのである。
あー 明日、CDを片っ端からかけてしまいそうだ。
宮崎のチキン南蛮の元祖の店にはまだ行ったことがない。聴けばタルタルソースがかかっていないそうだ。いつ行けるかなぁ、楽しみだ。それはともかく、タルタルがかかっているチキン南蛮の元祖はここ「おぐら」が始めたもの。のれんわけでいろんな店がチキン南蛮を出しているが、レシピはいろいろ変えてよしとしているらしく、店の数だけ味があるようだ。
先回は久しぶりにおぐら本店に行った。ホント、おぐらチェーンで食べるのは数年ぶりだ。
橘通の大きな通りからひょいっと小径に入り、意外に奥まったところに店はある。昼時に行くと満杯!並んで少し待つこととなった。
待っている間に厨房を覗いていたのだけど、熟練の洋食職人!という感じの方々がてきぱきと皿に料理を盛っている。圧倒的にチキン南蛮か、チキン南蛮とハンバーグを楽しめる「ビジネスセット」かが出ているようだ。
しかし、もうひとつカレーのよい香りが漂ってくるのだ。それもよーくルーを焼き込んで、こげる一歩手前くらいまで追い込んだルーの香りが、、、
ということで、チキン南蛮とカツカレーを頼んでしまった(笑)
このカレーがかな~りの逸品!
業務用ルーに手を加えたものだろうと思ったら、ちょっと違う感じだ。とにかく先述のようにルーはぎりぎりまで焼いてあって薫り高い。蒲田の「インディアン」のこげカレーを思い起こさせる強い香りである。ああ旨い、、、
そしてやってきましたチキン南蛮。
むかし食べたときに「なんとも人工的なタルタルだなぁ」という印象をもっていたのだけど、久しぶりに食べてみると、ちゃんと刻んだ野菜がプツプツと入っていて、なんともいいテクスチャーだ。
味は流石! 胸肉がジューシーに感じるし、甘酢も抑制が効いていて、あまりに自然。タルタルとの相性もよし。
実に美味しかった。やっぱり老舗はいいもんだ。
それにしても、地方を歩いているとこのような大げさでない老舗によく出会う。たいていは美味しく、完成度が高い料理を提供している。東京という街には数千軒もの(あれ、万に達するんだっけ)レストランがあるわけだけど、中には非常にレベルの低い店もある。人口が多いからそうした店も存続できる。
しかし、地方ではお客さんのパイが少ないから、本当に選りすぐりの店しか残らない。従って残っている店はある程度のレベルに達していることが多い、、、ということなんだろうか。
なんてことを考えながらのランチタイムだったのでありました。あー しかしこの午後は、さすがに腹がもたれたのだった、、、
ブログの写真データが重いのを何とかしなければならない問題について、アドバイスを沢山戴きました。どうもありがとうございました!
おかげさまでブログで画像を扱うためのいくつかのキーワードを知ることができました。
中でも多かったのが、Lightboxという画像表示方法をとればいいのではないか?というアドバイス。Webページにはサムネイルの小さい画像が載っていて、それをクリックすると、新しいウインドウで画像が開くのではなく、表示されているWebページの上にうっすらと透過ページができて画像が表示されるというもの。あ、これってLightboxっていうのか、と驚きました。
画像を選ぶと、、、
ふわーっと大きな写真が展開されるというもの。
なるほどぉ、、、
実はこの仕組み、MovableTypeのプラグインとして動作できるようで、サーバにインストールすれば使えるようだ。しかも調べてみたら、いま僕がブログライターとして使用しているLiveWriterというソフトでも、タグを入力できるという!
しかし、、、僕の使っているメインマシン(Vista)でも、ノートマシン(XP)でも、最新版のLiveWriterを使っているのに、このLightboxに関するチェックボックスが出てこない。同じ症状の人もいるらしく、いろんな手段でこの機能を実装しているようだ。しかしちょっとリスクがあって、試すのをためらう、、、
次に、Flickrなどの、自分の写真をアップロードしておけるサービスを使えば?というアドバイスも多くいただきました。
これもですねぇ、考えたのですよ。しかし、、、私の撮影する写真データって、データ量が半端でないのです。いまの環境は1.5TBのHDDをメインマシンに2台積んでバックアップをしながら、外部に2TBのNASを設置して定期バックアップをとっています。が、あと60GB しか容量がもたないので、ほぼ確実に今月中、2TBの増強をしなければなりません。
現状、2TBのデータを預かってくれるWebサービスはないし、あっても法外な価格になるでしょう。では、RAW画像を排除し、縮小したJPEG画像のみ登録すれば?というのも考えたのですが、その登録作業自体が膨大になりそうです。やっている余裕がありません。
このように実データの管理をしながら、オンラインの画像ストックサービス上にデータを保管していくというのが、使い方としては煩わしく、現実的でない、と思っています。
最後に、これはお一方から情報をいただいたのですが、画像を表示するタグにキャッシュを使うというコマンドを埋め込んでおけるそうな。それが、現在僕のブログには指定がない。つまり、食い倒れ日記を表示すると、毎回毎回バカ正直に画像を読み込み直している状態だそうです。これは知りませんでした。
LiveWriterで画像を挿入する際に指定ができればいいのですが、やっている方いらっしゃいますか?手軽にできる方法をご存じでしたら、ぜひ教えてください!
ということで、Lightboxと、画像キャッシュのヘッダについては、試してみたいと思います。情報をお寄せいただいた皆さま、ありがとうございました!ホント、感謝です。
陸前高田の八木澤醤油店にて出会った逸品。
黄金さんま! 醤油味と味噌味がある。地元の缶詰の業者さんと一緒に造ったものだそうだ。
「これはな、本当にこだわって作ったんだ。だってまずサンマは刺身にできる旨いやつを一本分。醤油は本醸造、味噌はうちの「おらほの味噌」を使ってる。それにな、ミリンは岐阜の白扇だ。」
ええええええええええええええええええええええええええええ
飲んでも美味しい純米本みりんの白扇かよ! 我が家でも贅沢な時に出動する本格ミリンである。高いぞぉ これを缶詰に使うとは、、、
しかし缶詰にすると素材の風味が抜けて缶詰特有の共通した味になりがちだ。
「ヤマケンお前、俺がそんな味にするとおもうか?まあ食べてご覧。」
と一片をつまんでいただいた。
むむ? これホントに缶詰? あのなんだか甘ったるい、よくあるサンマ蒲焼き缶詰とは一線を画す素材感。オフクロが圧力鍋で骨まで柔らかく煮ました、という味である!
調味料の冴え方も抜群。
「おい、その缶の汁をちょっとすすってご覧」
というのでズズッ。 うん、実に美味しい!
「アミノ酸やたんぱく加水分解物とかつかってないんですよね?」
と念のため訊いてみたら いやーな顔をして 「俺がそんなの使うと思うか?」。
そりゃあそうだよね!

サンマの身をご飯に載せてタレをツツーッとかけていただきます。
す、素晴らしく旨い!
これが1缶350円だという。小売価格が350円である。ちょっと安くないか?
「この値段でも、地元の大船渡周辺じゃ誰も買わん。この辺でサンマが100円以上だと買わないわけだよ。」
でもなぁ、、、 これ、本来なら東京あたりじゃ百貨店が買うような品質だ。使ってる素材が全て佳いのだもの。しかし、希望小売価格が350円じゃ、卸経由で百貨店で販売すると、半分以上が持って行かれてしまうので、原価割れしてしまう。
地元販売用にいいものを作ってギリギリの価格をつけるのもいいんだけど、それだと外販ができないという、よくある話。従って八木澤商店と缶詰屋さんが自分で売るしかないという始末。
ということで、ぜひ八木澤商店の素晴らしき醤油と共に、買ってあげてください。マジで旨いです。
■八木澤商店のオンラインショップ
http://www.yagisawa-s.co.jp/syouhin/osusume.html
缶詰を各味ごとに3缶ずつと、自根キュウリの漬物3パック、そして生揚げ醤油と昆布醤油を一本ずつ買えば、送料に見合った買い物になると思う。
うーん 参りました。
このブログを運用しているサーバー管理をしてくれている会社から連絡が。
「サーバーが全体に重く、回線帯域の問題が判明して調査をしていたのですが、食い倒れ日記のデータ転送量が一日で平均40GBに上っていることが問題であることが判明しました。」
一日40GB、、、
「現在トップページの記事数が15日分となっていますが、容量を計測したところ約3MB と大きなサイズになっておりますので、緊急処置として3日分に変更させていただきました」
え?と思って表示してみたらたしかに3日分になっている。うーむそうでしたか。
えー、ご迷惑をおかけしました、、、ちょっと、ブログの表示方法を変えないといけないかもしれませんね。
このブログは、おそらくトップページのデータ量が半端じゃないという点ではかなり上位にくるものかな、とは思ってました。それも面白い!画像、じゃんじゃん載せよう!と頑張ってきました(笑)が、そうも言ってられないな。
でも、一記事あたりの画像数を少なくするなんて気は毛頭ありません。だって、紙幅を考えずに、自分が書きたいことを書くことが出来るというのがブログの存在意義だから。
なので、このブログでも試験的に数度やってはいたのだけど、一枚だけ写真を表示して、あとは「続きを読む」ボタンを押してもらう方式になるかもしれません。
あと、食い倒れ日記は現在1800記事あるのですが、なんとMySQLなどのデータベースサーバーを利用しているのではなく、いまだにバークレーDB方式。つまりテキストファイルが延々と生成されているという方法で運用されています。
これはですねぇ、こういっちゃなんだけど、MovableTypeが悪いですよ。初めて使ったMovableTypeのバージョンが2.6.4。バグがありまくりで、バージョン3以上に挙げていく時、文字コードの問題が色々あって、ボランティアしてくれた上田くんが手作業でコード修正してくれたのですね。しかしそれでもいまのバージョンでSQLデータベースへ移動しようとしても、エラーが出るとの由。
おいおいおいおいと思ってしまう。実験的に初めて、そのまま続けてしまって今まで来たけど、この巨大なメディア、もう他に移植するとか、考えられない状況になりつつある。おーいシックスアパートの金子クン(←ゼミの後輩です)。何とかしてくれよ。
ということで近日中にブログのシステムが色々変わるかもしれませんが、またご意見等いろいろいただきながら進めたいと思います。
いま、秋田県の由利本荘市のホテルにて、仕事が終わりました。さっきまで雪がドドッと降って、いまは落ち着いています。
由利本荘の地酒「雪の茅舎」、純米吟醸の生酒を飲んだけど、やっぱり旨いかった!

陸前高田にようやく再訪することができた。数年前に佐藤嘉彦さんに連れられ、盛岡~陸高~久慈市山形村という、地元の人たちならまず「そんな無茶な旅はしない」という距離を爆走したあの旅以来である。
「やまけん、ちょっと話しに来てくれよぉ」
と、醤油の世界では知らぬものの居ない、八木澤商店の河野社長に呼ばれたのである。そりゃ、断るわけにはいかない。昨年、恵比寿ガーデンプレイスで開催した「発酵は旨い」シリーズの醤油の会にも講師として出ていただいたこともあるしね。ということで、一関駅から迎えの車に乗せていただき1時間ちょっと。
陸高の町並みの中にあの懐かしい看板が!
(続きは下記↓をクリック)
醤油、味噌、ドレッシング、もろみを使ったお菓子などでいっぱいの店舗。製造している蔵に隣接しているこの空間も非常に古い建物だそうだ。
あらあら、八木澤商店も豚丼のタレ出したのね。ドレッシングも、、、、ひょいと裏面を観たが、淡泊加水分解物も酵母エキスも使っていない。
「そんなのうちが使うかぁ!」
と社長に一喝された(笑)
「めし、食いに行くぞ!」
と連れて行ってくれたのが鰻の老舗、「天亀」。
見事なアユ!ここのご主人が夏~秋に釣ったのを冷凍しておくらしい。
陸前高田の鰻の焼き方は、蒸してから焼きだそうなので関東風なのだけど、東京で食べるようにぐずぐずに柔らかいのではなく、鰻の食感がしっかりのこった蒸し加減で僕好みだ!とても美味しい。
もちろん秘伝のタレには八木澤商店の本醸造醤油が使われている。
ちなみに陸前高田では鮭もあがる!ということはイクラも素晴らしいのである。プチプチを愉しむ。

会場となるホテルにチェックイン。窓からの眺めをスナップしたが、綺麗な風景なので、段階露出をしてソフトPhotomaticsに読み込み、合成してHDR写真を作ってみた。
小さい画像じゃわからないかもしれないけど、ダイナミックレンジの広い不思議な写真になった。縦位置写真だと三脚なしで段階露出を撮るのが大変なんだよなぁ。でも今度試してみよう。
さて、この日の驚きはここからだったのだ!
お仕事終了!

陸前高田で海産物をいやというほど食べたいというならばここ、というのが「田舎」。
「おうー いいの入ってるか?」 と河野社長。一日に何遍も電話をかけてプレッシャーをかけていたそうだ(笑)
「ふふ、今日は旨いよぉ!」
と大将が色々用意してくれているようだ。
ワカメや昆布などが鶏肉と煮込まれた突き出し。最初のこの一皿で、「ああ、海の街だ!」と実感。なんでかっていうと、こういった海草類の味、鮮度がむちゃくちゃによくて、美味なのだ!厚みのある海草類に歯を立てるとシクゥーッと歯切れする。これは期待できそうだね!
刺し身盛り! うわーい タラの白子だ! この辺では「タラキク(菊)」というらしい。菊の花びらみたいだからか? 陸高の冬は、真鱈(マダラ)のデカイのがとれるのが全国的に有名らしい。
これを、八木澤商店のスペシャルポン酢でいただく。
あ、ちなみに八木澤商店のポン酢は、おそらく日本で一番旨いポン酢です。だって非加熱のゆず果汁を使ってるんだもん。ちょっと価格は高いけど、その価値ありの一品。濃すぎて旨い大阪の旭のポン酢、たおやかで真摯な飯尾醸造の富士酢ポン酢に並ぶ傑作なのだ。
北海道における「タチ」と陸高で食べる「タラキク」はなんか少し違う感じもする。雰囲気のせいだろうか。クリーミーだがさっぱりといただいた。
さて、、、この夜二番目の驚きがこれ。
ん? 何これ? イワシの酒粕漬けか? と思いきや!
「これはねぇ、水あげされたばっかりのイワシを、吟醸麹(こうじ)に漬け込んだんだよ。」
「ほら、イワシが極上の味になっちゃうんだよね。いまうちでこれを商品化使用としてるんだよ。」
ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
これは旨い!
吟醸麹の香りは、よくある麹漬けよりもはんなり柔らかい発酵香で、まさしく吟醸のようだ。そして、優しい塩分に漬けられて、イワシの食感がえもいわれぬものに変化している! 発酵系や酒粕系の味が好きでない人も、これなら必ず食べられるだろう。素晴らしき美味しさである!
「こいつも、商品開発したんだぁ」
と出てきたのが、、、

「ホヤの麹漬けだよ。ホヤ、大丈夫?」
大丈うぅうううううううううううううううううううううううううううううううううううううう
ホヤのあの鮮烈で苦手な人も多い香りが、ふうわりと落ち着いたものになっている。吟醸麹の味がマイルドなので、ホヤもとても上品に丸くなっているのだ!よくあるホヤの塩辛かと思ったが、あのすさまじいパンチではなく、あくまで高貴な感じに仕上がっている! 酒飲みにはもうちょっと塩が効いた方がいいかもしれないが、小鉢でいただくには実に素晴らしい味つけである!
さあそして、おそらくこれは北海道でも僕は口にしていない一皿。
「これはね、本物のタラコ。スケソウダラじゃなくてマダラの子をばらして味付けしたんだよ。」
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
これ素晴らしい!
思わずミクロの世界に寄る!
塩蔵されたタラコの、ちょっと燻製のような魚卵独特の香りが嫌だと言う人がいるだろう。そんなあなたにこれを一さじ含ませたい。あの魚卵ぽさがほとんど無く、サラサラととろけていくような、上質な丸い粒子の集合体なのだ。しかも、ユズだろうか、薫り高い果汁がさりげなく仕込まれていて、あくまで綺麗な香りがする。もちろんベースの味付けとなっている醤油は八木澤商店だ!
いやービックリする。なんとスゴイ店!そして陸高の海産物のレベルの高さ!
と、これまで出てきたもので十分に衝撃的だったのだが、、、
僕は本当に初めての体験をしてしまった。こんなにも美味しいの?という感激の体験を、、、
「はい、今日のメインディッシュのしゃぶしゃぶの具だよ。」
え?
どうみても量的な配分は、この海草山盛りに照準が合ってるよね?
「あのですね、これはワカメなんです。これをシャブシャブと湯にくぐらせると、すごいことになるんですよ!」
あー 知ってます。 青森を中心に食べられている山菜の「ミズ」と同じく、湯に通すとこの黒っぽいのが色素変化して、鮮やかな緑色になるんですよね。 うん、知ってます。
しかし、、、
俺は知らなかったのだ。
「はい、シャーブシャブ!」
色、変化!
(シャブシャブ担当のコウジさん、どうもありがとう!)
うーん、これだよね、海草類って面白いよね、、、とこのワカメを、大将特製のタレにくぐらせて口にする。
ルリッ ルリルリルリッ!
ええっ?
えええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!?
なんだこの未体験初体験の心地よい歯触りは!
なんだこの風が吹いているかのような爽やかな風味は!
なんだこの超弩級の旨さは!
滅多にフォントの大きさや色を変えない僕があえてそうした事実を重く認識していただきたい。
想定外の美味しさなのである!
「な、な、なんなんですか!これ?」
「いやーワカメだよ ふっふっふ」
とみな笑っている。
「実はね、陸高はワカメの大産地なんだけど、これは早どりワカメっていうものなんだよ。今の時期だけ、棚につるして養殖しているワカメが大きくなるように少し間引きをするんだ。その小さいワカメはいままでは捨ててしまうか、猟師の家だけで食べてたんだけど、あまりに旨いからこの時期だけは少し出回るようになったんだ。」
早どりワカメ!
おそらくこの字面だけ読んでる方には、この衝撃的な美味しさはあまり伝わらないと思う。しかし、全国の郷土料理をいままでいろいろ食べてきたけど、これほどビックリしたことは滅多にない。それほどの美味しさだ。
ちなみに鍋に張られているのはただのお湯。ワカメからどんどんダシが出てくるのだそうだ。湯にくぐらせる時間はホンの3秒程度。サーッと色が変わったのを引き出して食べる。タレをつけないでいただくと、海水の塩分だけで実に完成された味。大将のタレは居並ぶ人たちが「この味付け佳いな!」と唸った、出汁にごま油の風味が効いたものだ。
いやー本当にびっくりした。
「これはね、本当にこの時期しか食べられないから。陸高に来てもらうしかないんだよね。」
うん、うんとみんながうなずく。ああ、農産物よりも短い、海産物の旬。来年のこの時期、おれはまたここに来ようと心に誓ったのである。(こられるかなぁ)
宴は続く。
陸高といえば広田湾の牡蛎!
牡蛎の旨いやつは、火を通すと味がふくらんで生より旨くなる!
タラキクの天ぷら!
トロトロのクレマに火が通ると、コクが強くなってまた一段と味わいが深くなる。
いやーーーーーーーー
堪能しました、、、 この店、陸高にくるなら絶体に来た方がいい。それもきちんと予約をすること!予約なしでこういう店に行って、佳いことは一つもないよ。
とにかくあの早どりワカメには激烈に感動した僕であった。まだまだ食の世界は広い。
ホント、ごちそうさまでした。
大船渡・陸高の皆様もありがとうございました。Hさん、オリンパスのカメラのレンズ話で盛り上がれて楽しかったです。E-420は名機だが、十字ボタンに各種機能を割り振りカスタマイズできないとのこと、そこまで使い込んでる人もあまりいないでしょう(笑)
みなさん、またお会いしましょう~!!!!!!!!!!!!!
そして翌朝は、3年ものの牡蛎に逢いに行ったのである。
(続く)
1年半前には赤ちゃんだったのが、こんなに可愛らしく成長して我が家に襲来。
ちなみに一年前。赤ちゃんから女の子への変化は、速いんだなぁ。
しかももう一人、可愛らしい天使ちゃんが。

張り切って、この子が好きだという食べ物を事前ヒアリング。アボカドとエビに自家製タルタルソースのカナッペ、バターナッツのポタージュ、トマトソースを工夫した無添加ウインナー入りナポリタンなど作ったのだけども、、、
「アボカド食べたい!」
、、、たんにアボカドを剥いて切って上げたのをバクバク食べてました。子供に食べさせるのってシンプルな素材だけの方がいいのか?勉強になりました。
次に合うのは、1年後かな?
僕の農業関連のキャリアのごく最初の段階は、農業情報という研究分野から始まっている(もちろん食い倒れはその頃からだけどね)。忘れもしないが平成6年に宮崎県の都城で行われた農業情報ネットワーク大会というイベントで、「手伝いに来いよ」と恩師の研究者に誘われて初めて宮崎の地に足を踏み入れた。その研究者である二宮さんと会場のネットワークの準備をした後、まだ空いている店でメシをということになり、探して入ったのが「炉端焼き明石」だ。大会終了まで3日間連続して通い、店主の菰口(こもぐち)さんは「あんたら面白い仕事してるな」と言い、なんと大会に足を運んでくれた!その大会で僕は少しだけプレゼンをし、いまの僕がいる。
そんな思い出の地である都城での仕事の終了後、懐かしの炉端焼き明石へ。
店は駅前のロータリーから、ちょっと奥まったところへ移動。その分でかい店になった!
上のネオンサインは店主の顔です(笑)
これぞ僕が初めて呑んだ芋焼酎・都小町。
菰口さん、「立派になって、、、」と言ってくれて、ちょっと涙が出そうになる。
今度はゆっくり行きたい。ご馳走様でした!
今週は岩手県の大船渡→盛岡→秋田県の由利本荘→男鹿と4連戦。いってきまーす。
実は、そうらしいのだ。宮崎の片隅にある都城市にはタリーズコーヒーが二店舗ある。そのうちの小さな一店舗でのコーヒー豆の売り上げは、九州のタリーズでナンバーワンなのだそうだ。
レタス巻きの元祖・一平寿司の現・社長である村岡さんは、宮崎市内に5店舗のタリーズを経営している実業家だ。そして、アジア地域にタリーズを進出しているグループのマネージメントも担当しており、さきごろはシンガポール進出の礎を築いた張本人でもある。むちゃくちゃにやり手。若い頃(とはいっても僕の一つ上、いま39歳だ)、アメリカで古着屋を経営していたこともあり、ビジネスと英語の双方に長けているわけだ。ちなみに宮崎市内の繁華街にあるタリーズは、全国的に珍しいコーヒープレスでの提供をしているし、百貨店の山形屋の前にある蔦谷書店の横にあるタリーズ店舗は、目と鼻のさきにスターバックスが開店したにもかかわらず売上が落ちていないそうだ。
「でもね、、、都城で呑むコーヒーって、むちゃくちゃに旨いんですよ。水が違うんだと思います」
ふうん、そうですか。と、その場では軽く聞き流していた。
ちなみに、ご関係各位には大変に申し訳ないのですが、僕はチェーン店で出てくるコーヒーを美味しいと思ったことがほとんどない豆が佳い、ということがわかっている店でネルかペーパーで丁寧にハンドドリップしたコーヒーが美味しいのであって、チェーン店のはなぁ、と思っている。本を読んだりするための場所代と思ってお金を払っている。(でも、僕の結婚パーティーで、タケが手配してくれたスターバックスのコーヒーだけは別だ。あれは友の味がした。)。
しかし、宮崎市内で二店舗、タリーズのコーヒーを飲んだが、東京の店舗(よく行く機会があるのは赤坂と京橋だ)とは明らかに違いを感じた。豆のルートなどが違うのだろうか。まあ、とりあえずは宮崎の橘通りに面した店で、コーヒープレスで呑むのが宮崎の定番、と思っていた。
車で都城に入った途端、村岡さんがにやにやしながら言う。
「全国のタリーズの中で一番看板がでかい店舗がここなんです(笑)」
おおおおおおおおおお ほんとにでかーい!
これ、都城にあるハンズマンというホームセンター内にある店舗だ。感覚的に、この看板の下に入り口があって、店舗があるんだろうとおもったが、、、あれ?ここに入り口はないのね。
あ、こっちですこっちです、と村岡さんが入っていったハンズマン店舗が、異様にどでかくそして天井が高い!
こんな贅沢な店舗は東京じゃできないね。
「ハンズマンは、九州地域では珍しい、上場を果たしたホームセンターなんですよ。」
とすたすた歩いていく先に、、、
タリーズコーヒーの看板が見えるのがおわかりだろうか? おおおっ なんだか店舗の設計的にも、タリーズへの花道ができてるみたいじゃーん、と思っていたのだが、、、
実はこの花道の先には店舗はない! 花道を左に行った先に、まるでパレスといわんばかりの店があるのだ!
こんなにゴージャスなタリーズのエントランスは初めてだ!
さてここでいただいた、普通のブレンドコーヒーを飲んで、僕はぶったまげてしまった。
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
なんだこのクリアさ、すっきりさは!!!!!!!!!!!!
ビックリだ! 嫌な雑味が一切無く、素直なコーヒーの酸味、旨味が感じられる。マグ一杯飲むのもやっとなチェーン店のコーヒーとは全くレベルが違うじゃないか! 恐ろしいことに、宮崎市内の店舗のコーヒーとも全く印象が違う。
「やっぱりね、水、らしいんですよ、、、」
いやもう これはそう信じるしかない。水の美味しさが違うとこんなにも違うのか!
と、このやりとりを聴いていた、この日この店舗で接客をしていた店員さんが「お水、ぜひ呑んでみてください」とカップに持ってきてくれた。その水を飲んで二度ビックリ。これ、ホントに水道水?柔らかでスキッとした美味しい水ではないですか。
都城市には焼酎メーカーも多いが、その理由がやっとわかった。水が旨いのだ。それも半端じゃなく。いや、ほんとこれは素晴らしい。都内じゃのめないわ、これは。
ところで冒頭の画像に写っている、小さなマグカップのマスコットは、この店員君が造った、粘土を焼いたものだ。
「手軽に造れるんで、やってみました!よろしければ社長、どうぞ!」
「えっほんと?ぜひこれちょうだい!」
というやりとり。
飲食店は味や調度ももちろん重要だけど、一番大事なのは人。コミュニケーション能力が高く、そして自分のサービスに誇りや愛を持って働く人がいなければ、いい店はできない。宮崎市内のタリーズ二店の接客もとてもいいし、この店も実に居心地がいい。村岡さんの手腕に恐れ入った次第である! あっぱれ!
羽田空港での緊急着陸のせいで50分も機内で待たされてしまったけど、宮崎に到着。宮崎駅からワンメーターで一平寿司に到着。食品スーパー「フーデリー」の専務である宮田竹虎君を呼び出して昼飯。
一平寿司でも恵方巻がバカ売れしているようで、増員してこのセットを作っていた。けど、一平寿司ではレタス巻きの持ち帰りでやる人の方が多いそうだ!
ああ、変わらぬ味、レタス巻き。これこそが自家製マヨネーズを寿司に使った元祖なのである。竹虎君によると、
「宮崎の寿司屋はどこでもレタスと海老とマヨネーズを巻いた寿司を出しますけど、みな一平寿司に遠慮しているのか、敬意を払っているのか、がっちり巻いた寿司を普通に切って出してます。一平みたいにふんわり手巻きにしたものって、ないんですよ!」
とのこと。いい話だ、、、
バッテラの旨さも変わらず。

レタス巻き6本とバッテラを食べて、「さてじゃあ次にいくか」。
「え?まだなにか食べに行くの?」
と一平寿司の皆さんにあきれられながら、竹虎君の車に乗り込む。実は前回の宮崎で彼が「ぜひ連れて行きたい弁当屋があるんですよ」と教えてくれた店があるのだ。
「どこにもないチキン南蛮弁当を出す店なんです。もともと「おぐら」に務めておられた方が独立して弁当屋を始めたそうなんですけど、普通のチキン南蛮のタルタルに加えて、「和風タルタル」ってのがあるんですよ。緑色のソースで、おそらくわさびだと思うんですけど、、、」
なぬ! 和風タルタル!それは食ったことがないなぁ。 しかも!
「やまけんさん、そこはですね、海苔弁が有名なんです。大盛りをはるかに超えたウルトラ盛りなんてのがあるんですよ。もう、蓋が閉まらないほどぎっしりご飯が入るんです。僕の通ってた高校のある駅からちょっと歩くんですけど、学生時代によく買って帰りました(笑)」
ウルトラ盛り!
なんとも惹かれてしまう、、、ということで今回そこを目指したいと思ったわけである!
宮崎市街からちょっと走った、駅で言えば南宮崎近く。
このレトロなビルに入っている「押川弁当」がそれである!
メニューを見ると、のり弁のところのバリエーションがスゴイ!!
のり弁とエビタル(佳い名前だ、、、)は、普通・大・特大・超特大、そしてスーパー!、ウルトラまであるのだ!それにしてもウルトラでも640円は安いよなぁ、、、
ただしもうレタス巻き食べてるし、今回は例の二種類のチキン南蛮を食してみたい!ということで和風チキン南蛮とスペシャル弁当を買うことにした。大淀川の川縁に移動して、実食!
みよ、これが和風チキン南蛮の緑色のソースだ!
そしてこちらはスペシャル弁当。普通のタルタルのチキン南蛮も入っている。

河原でこんな風に食べました。和風タルタル、わさび風味なのだろうか、さっぱりした風味で、僕は普通のタルタルよりもご飯が進む味だと思った。なんばん酢の加減が思ったよりもあっさりめ 。だからチキンなんばん弁当単体だけだと、もうちょっとパンチが欲しい感じ。けれども、和風だとソースの風味が濃いので、それがない。この店で食べるなら和風がお奨めだな!
しばし、宮田竹虎とこの日本の小売業界の展望について語らい。
「いま、どこのスーパーも価格を安くする競争ばかりで、社員がやりがいをもてずに疲弊してるんですよ。でも、どうせ苦労するなら他店より高いけど、佳いものを売ることで苦労したい。そう思ってやってます。」
彼によると、愛知県の渥美の方にも、仕入れ先を叩くのではなく、佳いものを適正な単価で販売するいいスーパーがあるらしい。今度足を運んでみたいと思う。
それにしても腹一杯だ、、、でも今度はウルトラのり弁にチャレンジしたいと思う。
さらに続きます。
藤山さんが、ハリオの円錐ドリッパーで煎れてくれているのは、コーヒーにあらず。
「やまけんさん、面白いものがあるんですよぉ、、、」
全くもってコーヒーに見えるけれども、この豆、コーヒー豆と比べるととっても小さい。
そう、麦なのです。愛媛県の名産である裸麦(ハダカムギ)を焙煎したモノ。これをミルで挽くとこんな感じに。
ね、コーヒーみたいでしょ。
実際のコーヒー豆とはこんなに大きさが違う。で、これを煎れたものを呑ませていただいた。
正直、単体で呑むと、香ばしい香りのする極く濃い麦茶のディープに深まったやつという感じなのだが、、、
「これにね、豆乳を入れるんですよ!そうするとね、すごく味が変わってよくなるんです!」
うおおおおおおおおおおおおっ ホントだ!
豆乳を入れた途端に滑らかな舌触りと味。思うに、コーヒー豆には油分がかなり含まれているが、麦にはそれほどない。だからコクが不足するのだけど、豆乳の油分がそれを補うことで、美味しい飲み物に変化した!これはいけます。ぜひコーヒーがダメな人に呑んでほしいものだ。
ブルーマーブルが誇る店長(料理長でもある)のカレー、旨かった!
愛媛県ってこんなに面白いものがあるのに、地元が気づいてないのかも知れない。それを、生産者とは違う視点から掘り起こすのが、藤山さんのような存在なのだ。
ご馳走様でした、藤山さん!