なんということだろう、大分でシンポジウム開始を待つ間に、地震の報が入った。事務所はキャビネットなどが倒れたものの、けが人はナシ。マンションの自宅内はタンス以外の大きな棚が倒れたが、嫁さんは無事。埼玉の実家も無事。
けれどもいまは、遠く気仙沼あたりにいるみなさんが心配です。岩手の愛するひとたちに連絡がとれません。みなさん無事でいてください。朝一で帰京します。なかば、戻るのが怖いです。
本日の昼に大分から羽田に到着しました。東京が酷いことになっているかと思ったが、空港~自宅までは割と平静にみえたので少しほっとする。自宅は棚が倒壊していたが、妻が片付けをしてくれていて、秩序を取り戻すことが出来た。
今まで原発の状況に恐れていたけれども、最悪の事態にはなっていないという発表で、少しだけ安心。その直後に携帯が鳴る。岩手県二戸市浄法寺の、短角牛の面倒をみてくれている杉澤君だ。留守電を残していたのだけど、無事を確認できて本当によかった。盛岡出張中に大揺れし、慌てて戻ろうとしたがガソリン等も逼迫しており7時間かけて二戸に戻ったとのこと。内陸側は地盤も固いらしく、とくに倒壊等はないとのことだった。牛たちも元気。
そして、大地を守る会経由で確認できたのだが、久慈市山形町のみんなも無事らしい。国産丸を預けているカッキーに連絡がとれたようだ。久慈市は沿岸部に被害があったが、内陸側は警備だったようで、不幸中の幸いだった。
ただし、、、陸前高田が大変なことになっている。生揚醤油の八木澤商店、広田湾の牡蛎養殖家である佐藤一男さんと千田さんが心配だ。実は、八木澤商店の河野社長とは一昨日の夜、東京でご飯を食べていたのだ。今日も東京にいたはず。ご家族、関係者の無事を心から祈っています。
被災地のみなさんが心身ともに元気をとりもどせますように。原発が落ち着きますように。東海大地震が誘発されませんように。東京より、心の底から祈ります。
河野社長から先ほど連絡が入りました。
「みんな、無事! 僕はまだ現地に行けていない(東京の親戚宅)けど、さっき連絡が入ったんだ。蔵はなくなってしまったけれども、なんとか再建します!」
とのことでした。ヨシヒコさん、社長もみんなも無事だったから安心して。
さらなる人たちの無事を祈っています。
ずっと連絡がとれなかった、岩手県の沿岸部でもある岩泉町の畠山利勝さんから電話があった!僕の短角牛第三子である草太郎を育ててくれている方である。無事だった!よかった、、、どうもこの辺はとにかく通信インフラがダウンしているが、建物等の損害もそれほどはないみたいだ。よかった、、、周りの人たちも大丈夫ということだから、岩泉の美人・塚原ちゃんも無事だろう。
本当に、一安心です、、、
実は、地震が発生した翌日、つまり僕が大分から東京に戻った翌日に信じられない悲しい知らせが届いた。母からのメールで、中野に独りで住む叔父が亡くなったというのだ。僕の父は三人兄弟で、その末っ子の叔父が、一番先に亡くなってしまった。叔父は初めての甥である僕のことを可愛がってくれ、成人後もずっと子供を観るように僕のことを観てくれていた。人生初のPC(MacのQuadra650だ)を買ってくれたのもこの叔父だ。そのMacで書いた論文がヤンマーの懸賞論文の大賞になり、僕の人生が一気に開けた。そんな叔父を僕はちょっと疎ましく思ったりしていた時期もある。彼の感情表現が不器用だったからだ。けれどもいま、猛烈に悲しい。祖父や祖母のように入院した状態でのものではなく、急性で逝ってしまったため、この死は全く予期できるものではなかった。さすがにこたえた。実感がずーっとわかなかったけれども、妹が泣きながら電話をしてきて、「入院していたら側にいてあげられたのに。独りで死んでしまって可哀想で」というのをきいて、僕ももうダメになってしまった。今回の地震のショックがあったのかどうかはわからないが、とにかくそんなこともあって、ここ数日僕の心は乱れっぱなしだ。本日、葬式だったのだが、僕は隠岐の島に出張に行っていたため列席できず。ごめんね叔父さん、と思う。
そんな中、被災地で安否がわからなかった人たちが生きているという情報が続々と入ってきた。陸前高田の、広田湾の牡蛎でとりあげさせていただいた佐藤一男さん。

そして、八木澤商店の河野社長に連れて行っていただいた千田さん。

無事でおられるとのことだった。本当によかった。
生と死はごくごく身近にあるのだということを、今回の震災ではつよく現前させられた。一日一日をきちんとまっとうに生きるしか、自分にできることはないのだとも思った。
とりあえずこの連休は、埼玉で不安にあえぐ家族を大阪に連れて来て、少しだけでも慰安の時間を持とうと思う。来週は、幸いなことに倒壊していない事務所を復旧する予定。
地震発生後、実はいくつかの雑誌編集部から緊急の執筆依頼が来ている。それがことごとく
「震災に被害によって食料不足が起きないかどうかを書いて欲しい」
というものだ。残念ながら出張業務中であり、かつ書かなければならない原稿が積み上がっているためお断りをしたものが多かったのだが、関東地方の人たちもスーパー店頭でものがなくなったりしていることで相当に不安を感じていることが伝わってきた。
ここ一週間、僕は中部大学の武田邦彦先生のブログを読むことで、事態の把握と心の平安を持つことが出来るようになっている。僕も為すべき事はなさねばならない。それは、とりあえずたべもののことについて書くことではないかと思うようになった。そこで、計画停電中の首都圏の人たちに対して、少なくとも食料に関してパニックにならないように書いておく。
「食べ物は十分にあるので、無くなりません。いまお手元に届かないのは流通上の問題であり、電力供給と物流システムの復旧が成れば届くので、しばらくの我慢です。」
ちなみに食料と食糧と二つの言葉がある。食糧と書くと通常は穀物などの主食を指すが、今回は広義での食べ物のことを書くので食料とする。食料には未加工の原料である第一次産品と、加工をした第二次産品があるが、まずは日常生活に必要な生鮮品(青果物や卵・肉などの畜産物)について書く。
また、現時点ではなんとも評価のしようがない放射能リスクなどは除外して書かせていただく。僕はその専門家ではないからだ。
まず今回の地震による食料問題は「生産」と「流通」の二つの側面から評価する必要がある。生産に問題があれば、流通が健全でも末端には届かない。そして生産に問題が無くても流通に不具合があれば食べ物は末端まで届かない。今回はあきらかに後者の問題が起こっている。
米など主食穀物: 「十分な備蓄があるので問題ない。ただし2011年度作付け量が心配」
米についてはご存じの通り日本では生産調整(つまり「作りすぎるな」という指示)をしているくらいであり、十分な備蓄がある。ただし、米どころである東北地方が被災したことで、2011年度の稲の作付け面積が相当減少することが予想される。物理的な損壊だけではなく、苗作りなどの作業工程に遅れが生じたりすることが予想されるためである。
従って西日本を中心とした、被災していない産地に対する生産調整の数量を見直し、主食穀物を増産の方向へ舵を切った方がよいのではないかと思う。これについてはすでに農水省で検討しているはずである。
野菜など青果物: 「1~2ヶ月ほど多少の不足はあれども、ほぼ問題は無い」
もともと2月~4月という期間は青果物にとっては端境期(はざかいき)といい、冬から春に切り替わる時期だ。植物は季節変動を感知して花を咲かせたりするため、この時期はどの産地でも品目が切り替わる時期となる。例えばキャベツには寒玉と呼ばれる冬系キャベツと、巻きが弱く柔らかい春キャベツがある。基本的にこの季節は冬キャベツが払底し春キャベツに切り替わってくる時期になる。そういう「切り替え時期」には当然、収穫が出来ない空白期が出てくる。このため青果物の流通業者にとっては2~4月あたりの端境期対応は正念場であり出荷量が少なくなりやすい時期である。
このため、多少の混乱(不足)は想定される。ただしそれはほんの一時期で、気温上昇とともに供給は回復するはずだ。
もともと日本では青果物は供給過剰の傾向があるくらいであり、気象条件さえ味方してくれ、畑をフル稼働状態にすれば、西日本の生産量だけでも十分に日本国民に供給できるだけの量を確保することは可能と思う。
ただし、ジャガイモやタマネギなど、基本的に産地で一年に一回しか作れない主要作物の状況はよろしくない。昨年の気象条件があまりによくなかったため、北海道のジャガイモ・タマネギの収穫量は少なく、現時点で在庫がそうとう少なくなっている。僕が商っているジャガイモ産地も、「あと1ヶ月で在庫がなくなるから」と連絡があった。西日本とくに長崎など九州地方の産地に期待をしたいが、ジャガイモもタマネギも植えてから数ヶ月をかけて収穫するため、すでに植えられている量をこれから増やすことは出来ないからだ。おそらくジャガイモはすこし逼迫し価格が上昇する。タマネギは九州地方の作付面積が多かったらしいので、5月になれば十分な量が確保できるかもしれない。
逆に小松菜やほうれん草といった葉野菜については、種を蒔いて1ヶ月少しで収穫ができる。いまはまだ寒い地方もあるが、気温上昇してくれれば生産力は旺盛になる。またトマト・ピーマンといった果菜類は、多くの産地でこれから定植期を迎えるため、増産できる可能性が高い。そういうことで、「1~2ヶ月ほど多少の不足はあるかもしれないが、気温上昇と共に問題は無くなっていく」という予測をしておく。
■卵・牛乳・肉類: 「餌の問題で一部逼迫、価格上昇の恐れはある」
ジャガイモ・タマネギの部分でも書いたが、一次産品である農産物・畜産物はある程度の期間をかけて育てるものであり、現在出荷可能なものは数ヶ月~一年以上前から需要を予見し生産にはいったものばかりである。そのスタート時にはこのような災害を予見しているはずがないため、すぐに増産できないものもある。
先に青果物についてはそれほど問題がないと書いたが、畜産物についてはすぐに対応できるものではない。例えば鶏であれば、国産若鶏は45日前後で出荷できる体重になるわけだが、豚は170日程度、牛は750日程度かかる。従ってこれら畜産物を早急に増産することは難しいわけである。
しかも、東北は畜産とくに食肉の大産地だ。養鶏、養豚、肉牛生産は九州・北海道・東北が盛んである。畜産で一番怖いのは伝染病のため、全国的に産地を分散しているわけだ。九州地方には鳥インフルや口蹄疫などの災厄があったばかりだが、需給にそれほど影響がでなかったのはそういうわけである。
ただし東北の供給量は多く、影響は大きい。最大の問題は、東北地方で飼料と燃料の供給がストップしてしまっているということである。
東北地方における畜産の餌は八戸港から陸揚げされていたが、これが使えなくなったため、東北全体で餌が不足し深刻な事態を招いている。このため、北海道からなんとか東北部の畜産農家に餌を供給するためのルートを構築しているところである。大家畜である牛ならともかく、豚や鶏は餓死のサイクルが短いため、問題は深刻だ。東北のある養鶏業者はえさが確保できないため「今生産している分は餓死を待つ」という選択をしたところもある。常に餌をやらないとスペック通りの肉が出来ないため、放棄したのであろう。先ほど岩手と話をしていたのだが、今日か明日から飼料穀物の配給が行われるようだ。自衛隊が使用している秋田の港が一部開放され、そこから陸揚げできるらしい。少しでもましな状況になることを祈る。ちなみに牛についていえば、大型家畜であり餓死に至る時間は長く、寒さにも強いため大丈夫。ただし、必要な時期に必要な栄養を与えられないと肉質には影響が出てしまうことはある。
もう一つ燃料の問題だ。牛乳つまり酪農は毎日毎日生乳ができる。これをタンクローリーで集乳し、乳業各社が受け入れて牛乳製品に仕上げる。この連鎖がなんらかのアクシデントで途切れてしまうと、とたんに生産サイクルが壊れてしまうのだ。おそらくいま、東北地方の酪農家はありあまる生乳を捨てていると思われる。集乳する車が燃料不足で動けないからだ。栄養に満ちたたべものがあるにも関わらず、それが届かないというのは非常に切ないことである。
とはいえ、上記はあくまで東北の話。北海道と九州地方の生産力をフルに発揮させれば、供給不足の事態は避けられると考える。
ということで、短期的な混乱や不足、価格高騰という減少はあれども、日本の食料供給が直ちに危機的状況を迎えるということはない。ただし、東日本の生産体制が立ち直るまでには時間がかかる。生産者や関係者の救済措置を真剣に考える必要があると思う。
最後に価格の話。たべものを支える価格をきちんと払おう。TPPはやっぱり考え直そう。
食べ物の価格は需要と供給のバランスで決まる。ということは、品薄になるものは高くなる。これは避けようがない。ここ数ヶ月、国内とくに東日本とそのほか大都市圏では食品価格が上昇する可能性は否めない。ただしそれは速やかに国民生活に危機をもたらすほどの上昇ではない。だから、高くても納得して買って欲しい。現に今、大阪でこの文章を書いているが、まったくもって平静である。島根でも九州でも四国でも、食料に問題は全く発生していない。問題はすべて東日本に集中しているのである。なんとかならないものかと歯がゆく思う。
そして、こういう状況下で、皮肉にもTPP等の自由貿易体制/農業保護のあり方への影響が出ることが予想される。筆者から観れば「それみたことか、食べ物の大切さを思い知ったか」という思いがある。今回の地震が、自由化を進めており日本国内の自給体制が崩壊した後であったら、飢える国民が増えていた可能性は否めない。
現状では西日本を中心に、専業農家のみならず、儲からなくても食料生産をしてくれている兼業農家が多数いるから、深刻な事態に陥っていないのである。農地が、きちんとすぐに生産できるスタンバイがかかっている状態だからなんとかなるのである。これが耕作放棄数年後の土地ばかりだったら、すぐに増産ということはできない。食料生産についての冗長性はやはり国として担保しておくべきということが、今回のことで確認されたといっていいんじゃないだろうか。
以上、出張先であり、情報ソースも限られ、数値情報などすっ飛ばして書いたので支離滅裂なところもあるかもしれない。けど、いまできることをやろうという思いで書きましたので、不備があることはご容赦ください。
さっきのエントリ書いたそばからいろんなメールをもらった。首都圏も場所によってかなり違いがあるようで、「カップ麺や加工食品ばかり無くなってるけど、野菜や果物は普通に並んでる」というところもあれば、「なにもかもすっからかん」というスーパーまで様々のようだ。東京・神奈川・埼玉・茨城・千葉・栃木・群馬などでまったく状況が違うらしい。
岩手県の養鶏(ブロイラー)の企業さんからの連絡で、すでに飼料が尽きてきており、種鶏には餌を回しているが、肥育段階にある鶏には餌をやれない状態に陥っているそうだ。水主か与えられないとの由。飼養している700万羽のうち、なんと昨日だけで3万羽が餓死したそうだ。ちなみにいま、肉に使うビニール袋が枯渇してしまったとのこと。運べるものなら運んであげたいのだが、、、
ところでさきほど群馬県の、仲良くしている葉物野菜の生産者さんと電話で話をしていて、風評被害の心配をそうとうにしておられた。野菜は順調にできているし、先にも書いたようにこれから春野菜の出荷シーズンとなる。そこへ、放射能がどうしたこうしたという風評で取引を断られるのが一番怖いというものだ。
これは非常に嫌な話なのだが、スーパーの販売担当者は消費者が嫌がりそうなことを先回りしてストップする傾向がある。例えば鳥インフルは基本的には人間には危険はないといっているのにも関わらず、近隣産地の鶏肉を撤去し、そのうえ「弊社では○○県の鶏肉は入荷しません」と書いて胸を張るところもあったりするわけだ。これは、実に罪な行為である。
しかしそういう行為のベースと成っているのは、消費者の心ない言動や行動であるのも事実だ。消費者が1000人いれば、数人は「これ大丈夫なの?」「こんなもん、置くな!」ということを言う人もいる。販売店としてみれば、それによりパニック・買い控えがおこるよりは、仕入れをストップしてしまった方が速い。他の仕入れ先はまだあるのだから、、、
けど、出荷している産地にしてみればこれはもう経営破綻につながる恐ろしい事態である。だから風評被害は怖い。そしてその恐れが、東日本一帯の農産物・畜産物にたいして出てきているのを感じる。
もちろん基準値以上k身体に害が確実に出ると言われる濃度の放射能が検出されるようなものは食べない方がいい。それは当然のことだが、そうでないものを根拠もなく「これって危ないかも」忌避するのだけはやめなければならない。ひとつ前のエントリに、僕は「現在はまだ農家が残っているから、食料不足にならずに済んでいるんだ」ということを書いた。東日本の生産基地は、まだいまからなら復旧できる。けれども風評害により数ヶ月の出荷停止ともなれば、東日本の食料生産の担い手はみなつぶれてしまう。そうなったら、先のエントリの内容は全部書き換えだ。つまり日本の食品価格は高騰するだろう。
そうならないようにできるのは消費者だけである。どういうやりかたがあるのかは僕も考えるが、とりあえず、いらぬ声を上げないということも重要であると思う。

岩泉にて、西洋ほおずき「フィサリス」を栽培し加工商品にしている早野商店から、無事を知らせる連絡があった。表題に書いたとおり、岩手県の短角牛の最大の産地である岩泉の短角牛販売を引き受ける岩泉産業開発の面々も無事とのこと。一安心だ、、、
なんかやっぱり、僕の知己となる人たちは、僕と同様にしぶとく生き延びるようになっているのだろうな。天に感謝。
そしてさっき、秋田で米を作りながら売れっ子コーチングを続けるひろっきいからメールが来た。なんとこれから被災地へ、きりたんぽやおにぎりなどの食料を大量に届けに行くという。彼らが生産した米を無償で提供し、きりたんぽやおにぎりにして持っていくそうだが、加工賃とそのほかの資材は全て有償である。現時点では150万円程度の費用負担になるのを、自分たちの手弁当にしている。そこで、費用を提供してくれる人を募集中。ただし彼らはNPOではないので寄付扱いはできない。その代わり、義援金的な処理をするために企業の損金処理が出来るスキームを考えたらしい。

僕はいまさっき15万円を振り込んだ。ひろっきい、頼むから気をつけて行ってきてくれ!被災者に旨い秋田の米を食べさせてやってください。そんで、無事に帰ってきてくれ。
下記、彼からのメールの引用です。関心あるひと、是非協力をお願いします。いま電話したら、すでに現地に向かうトラックの中でした。この男が怪しい人間でないことは私が保証します。立派な男です。
------------------------------------------------------------
(東北関東震災の一部被災地域への直接的支援のご案内)
こんにちは、伊藤裕樹です。
この度の震災で被災された皆さまにお見舞いと、お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。
私は、秋田県由利本荘市にて、農業・コーチ・コンサルタントをしています。19日現在、秋田も皆さん同様、ガソリン供給と物流停止、計画停電、の状況にあります。
ここ数日、被災地で頑張っていらっしゃる方々に、私に今できることは何か、を問いかけてきました。
その答えは、復興活動の支援が遅れると思われる被災地に向け、食料と水と燃料を直接届ける、でした。
具体的には次の概要にて、今晩に秋田を出発し現地に向かいます。
目的地:岩手県釜石市、大槌町
支援物資:きりたんぽ6,000食(4ヶ月常温保存可能)
地鶏スープ6,000食(3ヶ月常温保存可能)
おにぎり100個
水400リットル
灯油300リットル、ガソリン60リットル
薪ストーブ3台と煙突、ノコギリ
その他、紙皿などの使い捨て容器など
運搬方法:4tトラックで、農家仲間3名で現地入り
先週に現地入りした岩手の友人からの情報ですと、指定された避難場所の他に、被害の少なかった個人宅や寺院で、10数名で避難生活をしているところが多数あるようです。
現地道路状況によりますが、このような場所を目指し進みます。
以下は、支援活動に必要な資金協力のご案内です。
---------------------------------------------------------
今回の活動では、きりたんぽに用いる米と水は、私の会社から無償支給します。
それ以外(きりたんぽへの加工や他物資)は外部調達です。地元関係各者には、可能な限りの協力をお願いしていますが、もちろん限界があります。その限界部分を概算で金額換算すると、きりたんぽ1食分で約200円となります。つまり、10,000円で50人の1食分に相当することになります。
私と私の会社は、特定NPOではありませんので、皆さんから資金協力いただける場合、残念ながらそれは寄付金処理はしていただけません。
そこで、皆さんにとって通常の事業活動内での損金処理ができるように、次の構造での処理をさせていただきます。
・資金協力いただく皆さんは、当社(拓の里)に
会議に必要なきりたんぽとスープを注文した
・届け先は岩手県の知人宛
・よって、当社(拓の里)の指定口座に代金を支払った
・後日、当社から領収書が送られてきた
ご協力いただける際の送金先情報は次の通りです。
------------------------------------------------------------
ここから先の部分は、彼の口座等の個人情報があるので、ブログ掲載はやめておきます。ひろっきいの活動に支援をしてくれるおつもりがある方がいたら、私までメールをください。
です。折り返し、振込先と彼の連絡先をメール差し上げます。
関わりが深いこともあり、宮城や福島よりも岩手県の方からいろいろ情報が来ます。石黒農場や十文字チキンカンパニーからは、平常通りとまではいかないものの、生産ができるようになったとの連絡がありました。大手~中小の養鶏業者がだいぶ復旧してきたという感じでしょうか。
来週、岩手入りします。もともと、5月中頃に出荷予定の国産丸の調子を見に山形村へ行きたいのと、先般生まれたばかりのメス牛ちゃん(「いなほ」と名付けました)に会いに行くのに絡めて、予定を決めずに岩手の状況を足で見てきます。13日、陸前高田に炊き出しに行くロレオール伊藤シェフに同行し、僕も炊き出し手伝いをする予定。八木澤商店のみんなの顔が見れるだろうか。
一昨日より告知した、炊きだしシェフへの金銭的支援口座に続々と連絡と入金をいただいています。中には、「少額ですがこれから毎月送ります」と、3000円を振り込んでくださった方も。そういう「続ける意志」って、すごく心にしみました。
さて、岩手県沿岸部の県職員・佐藤ヨシヒコ経由にて、ポルコロッソ山崎純ちゃんシェフから表題の要請がきました。

○現在、大船渡市リアスホールで活動しているメンバーのうち、ボランティアで参加している料理人達からの要望として、
1,500人分の肉のカットって、想像しただけでも関節炎になりそうです(涙)。
やまけんさまの人脈の中で、業務用厨房機器関係の方に支援要請していただけませんでしょうか?
中古厨房用品のhp見てみましたが、確かに高いです
http://www.tenpos.com/SHOP/270112/273053/list.html
とのこと。さきほど純ちゃん本人にも電話がつながり、是非お願いしますとのことでありました。いま、ヤマト運輸はポルコロッソの店までも届くようになっているらしい。それ以外の便はわからない。ただ、実際に彼が調理をするのはリアスホールという大きな施設であることが多いので、物資はそこへ「ポルコロッソ御中」で送っていただいても佳いと思う。ただ、いきなりどかんどかんとスライサーが来ても難しいので、いちど私宛にメールいただいた方がいいですね。いちおう、リアスホールの住所等は入れておきます。
店名:リアスホール
住所:岩手県大船渡市盛町字下舘下18-1
電話番号:0192-26-4478
以上、とりいそぎアップ。
昨日、エントリで急募した、東日本大震災で被災した地域で自発的炊き出しを頑張っている山崎シェフから。業務用肉スライサーを借りたい!という連絡があったという件。
なんと灯台もと暗しで、練馬区大泉のレストランLa毛利の毛利シェフから「使ってないのが一台あるよ。動作確認して連絡するよ」というメール有り。そう、毛利シェフは大学時代、大船渡にあった水産学部キャンパスに通っていたんだよね、、、だから先日も、車に食料満載で大船渡に炊き出しに行っていたのだ。
ありがたい、、、
とはいえ、野菜のスライサーなどはまだお声が上がってきていませんので、もし知り合いなどで業務用厨房機器メーカーさんなどいらっしゃったらぜひご紹介ください!
ちなみに、炊き出しシェフへ金銭的支援をするプロジェクトの口座ですが、昨日だけで79万円集まりました。ご協力いただいた皆さん、本当にありがとうございました!ポルコロッソとロレオールへ届けます。
「うちにミンサーが眠ってますから、これ送りますわ。あと、8月に牛肉関係のイベントやるんですけど、そこでチャリティーやるんで、それは義援金じゃなくてそっちの炊き出し隊への支援に使ってください。われわれは食の仕事をしてるんで、食にまつわる支援をしたいから!」
新保さんの男をみたぜ、、、ホントにどうもありがとうございます!
ちなみにサカエヤが扱う近江牛は黒毛和牛だけれども、稲の発酵飼料など、国産飼料100%で育てる試みをしている。もちろんそうするとサシの入り方は不利なのだけれども、米国産コーン70%喰わせて育つ、ほぼ「米国の味」がする黒毛和牛よりも意味的に素晴らしい。先日送っていただいた20ヶ月齢のメスのヒレは最高に深みのある味でございました。
この貴重な取り組みも支援しないといけない。今度、近江牛買いますね。
■近江牛.com
http://www.omi-gyu.com/?gclid=CMCIvNWMr6gCFcFrpAodSnYrHg
本日の時点で53件のお問い合わせをいただき、入金件数は19件で総額105万5千円となっております。責任もって速攻でポルコロッソとロレオール口座へ振り込みます。引き続き募集は継続しております。
まずは報告まで。
被災地に炊きだしに行っているシェフに対する支援金口座にご協力いただいた皆様に感謝。なんと4日で180万円集まっています。
そのうち昨日までに振り込まれた160万円分をロレオールとポルコロッソへ振り込みました。ポルコロッソ山崎シェフは被災地ど真ん中に起居しているため、ほぼ毎日働いているということを鑑み、100万円。ロレオール伊藤シェフには60万円という配分です。
これに対して、両店より不定期(連絡できるとき)に、配食数やメニュー、被災地の状況などを連絡してもらい、皆さんに報告するという流れにしたいと思います。
まずはロレオール伊藤シェフより。
やまけん 様
元気で頑張ってまーす!
ありがとうございます。
本当に何から何まで・・・・・・・今日は大槌に行ってきました。
途中、大船渡の山崎シェフのところに寄り、お菓子とスライサーを
届けてきました。
やまけんさんとLa 毛利さんが手配してくれたのに差し出がましいと
思いましたが、こなしている食数を考えるともう一台あってもいいかなと・・・・
結構、質の高い炊き出しをしていると思いますので。それから釜石経由で大槌へ
○○君のところでハンバーグ作りでした。
やまけんさんご存知の「もーもー母ちゃん」から奥州牛の提供がありました。
岩手の肉のことなら△△さんの肝いりです。
現地のお母さんたちも一緒に、高校生も参加してハンバーグ作りの教室ばりで、
食育もやったりして。
「久しぶりに楽しい時間が過ごせた」という感想もいただきました。
とくに女性はお話ししながら盛り上がって表情が明るくなります。
まだまだ続きますので、少しでも息抜きになれば・・・・・
そして、被災地真っ只中で頑張っているシェフたちの援護をしたいと思います。これから温かくなってきますので食材の管理も含めた料理指導、現地炊き出しスタッフの
支援を継続的にする方法として、全国の料理人の協力をいただけたらと思っています。最近、様々なかたちでそのような支援団体ができています。
奥田シェフとも相談中ですが、一同に会して現地視察後に話し合う場をつくれたらと思います。
やまけんさんの力をお借りするかもしれませんが、そのときはよろしくお願い致します。長々すみません、もうひとつ。
山崎シェフが某所に肉の調達を頼んだのに、
全然はかいかない(話が進まないので肉がこない)そうでブチ切れてました。
そこで、ノベルズの西尾さんにお願いしてあった肉を山崎シェフに使ってもらう事にしました。
本当にありがとうございました。ロレオール 伊藤
とのことです。文中にもあるけれど、料理をしているうちに女性陣の表情が明るくなってくるというのがいいですね。非日常のなかで、日常感覚を取り戻すためのひとつの手段となりうる料理。同じように、もしかするとこれまでやっていた仕事ができるようになると、避難者という立場ではなく、職業人としての自分を取り戻すことができるのかもしれません。
僕が同じ状況になって、移動できない、電話もノートPCもカメラもない、通信もできないということになったら、ただの大食らいの役立たずですな。人はやはりアイデンティティを持った生き物なんだなと思った次第。
ところで後半に出てくるノベルズとは、北海道でF1の経産牛という、非常におもしろい取り組みをしている会社だ。そういや過去ログにもちゃんと出てきます。西尾君、肉がすげー歓迎されているよ。ありがとうね!
てなわけで、近況報告でした!

岩手県南の職員として奔走しているヨシヒコさんから、ポルコロッソ山崎シェフの近況が写真にて送られてきた。ロレオール伊藤シェフは前沢でメール環境もあるのでいいのだけど、大船渡はネットどころではない状況なのです。
上の写真は、例の無償貸与されたカーナビを手にする山崎シェフ。その背景になっているのが、彼がいま炊きだしの本拠地としているリアスホールという施設だ。その壁にはこんな張り紙が!

さて山崎純ちゃんは一人で孤軍奮闘しているわけではない。彼を中心に、大船渡近隣の料理関係者にボランティアスタッフを含めたチームを結成し、「さんさんの会」という名称で震災後より活動をしている。

どんな活動かというと、大船渡近辺に散らばる避難所や、避難所には起居していない家や集落に「御用聞き」をし、細やかな要望を拾って県やNPO団体へ中継し、そして炊きだし・料理提供を行うというものだ。一言で言えば簡単だけども、これ、超上級な派遣介護サービスのようなもので、とてもプライベートな組織が無償で行うようなものではないように思う。けれども彼らは基本的に無償で活動をしている。
その根底にはやはり、「ここは自分の愛する故郷だから」というのがあるのだろう。そういう動機がなければ、なかなかできるもんじゃないと思う。


リアスホール内には県やNPOからの物資が続々と到着する。それを寸胴などで一括調理する。



プロの料理人達だから、大量調理もなんのその。栄養バランスをきちんと考えたうえでの献立計画をたてることができる。これからの数ヶ月、現地に必要なのは臨機応変な対応ができる栄養士や料理人だと思う。

この会は、調理した料理を配達するところまでやっている。そこで、先日このブログでも読者の皆さんにお力をお借りした、GPSシステムが必要になっているわけだ。これ、借りることができたGPSを使って独自のマップを読み込ませ、使っているシーンである。



これで、地理勘のないボランティアスタッフでも、配達業務のような仕事はできるようになるというわけだ。

考えてみたら、道を知らない人間に、こういう状態の町中をナビすることは難しい。

もしかすると、道を知ってた人でも、目印がすべて壊れてる状態だからわからないかもしれない。そんなときに、純粋に緯度経度で位置をポイントしてくれるGPSは福音といえる(地図情報がちゃんとしてれば、だけどね)。
こんな感じでポルコロッソの山崎シェフ他、頑張ってます。
世の中はGW。けれども彼らにはGWも何もない。東北の片隅で、苦境のなかでも豪快に笑いながら日々、人のために食を支えている人たちが居る。僕たちはそれを少なくとも忘れないという支援をしていこう。

震災関連のエントリを書いて、真っ先に反応してくれた生産者さんが、宮崎県西都市でピーマンを生産する農家・菅原さんだった。

「ちぐさピーマン」の生産者菅原です。
宮崎は去年から口蹄疫、新燃岳噴火、鳥インフルなどで皆さんに沢山応援していただきました。
今度は私たちが少しでも力になれたらと思います。
そこで、被災地炊き出しに我家のピーマンを使って欲しいのですが。
どうでしょう、使っていただけるでしょうかね?
量はどれくらい必要でしょうか?
その後、SAVE IWATEを窓口にして欲しい旨をアップしたらすぐに連絡が来た。
やまけんさんのホームページからSAVE IWATEの方にメールしてみました。
SAVE IWATEの事務局長加藤さんから送ってくださいというメールを頂きました。
連絡を取って送りたいと思います。
宮崎に沢山の元気をもらってきましたからね。
ほんの少しでも私たちの元気が届けばと思っています。
そして、ポルコロッソ山崎シェフの動きをレポートしたところ、こんなメールが。
今日のブログを見て「あっ、私のピーマンを使ってもらっている方たちなんだ!!」と思いました。
「さんさんの会」へ直接送ってくださいと連絡をいただき先日発送しました。
そしたら、今日さんさんの会の方から電話がありピーマン届きましたとお礼の言葉を頂きました。
「愛情一杯のピーマンでした」と言われ逆に私「がんばらなくちゃ」と元気をもらったように思います。
涙出そうなくらいに暖かいお礼の言葉を頂きました。
またこれからも私のピーマンがお役に立てたらいいなぁと思いました。
うーん
なんでこんなにもこの人達は心優しいんだろう!? 今回の震災で少し忘れられてしまった感があるが、宮崎県は昨年から口蹄疫・鳥インフル・新燃岳噴火という三重苦に見舞われ、地域経済に深刻な影を落とされている。そんな中、やっぱり生産者さんは優しい。僕はこの一家の暖かさをよく識っているだけに、ちょっとホロリとしてしまった。ので、この菅原夫婦が生産している「ちぐさ」というピーマンについて少し書く。

通常、日本で多く生産されているピーマンは「しし型」と呼ばれる系統だ。シシトウガラシを思い浮かべて、あれを少し太らせた形である。では、大型のパプリカピーマンを思い起こして欲しい。しし型とは違ってぷくんとふくよかな姿形。これを、釣り鐘のような形状から「ベル型」と呼ぶ。だいたいにおいてベル型ピーマンは果肉に厚みがあって大型になるが、その分、生育期間が長くなるし樹になる数も減る。
「ちぐさ」は、日本では珍しいベル型ピーマン品種だ。しかもパプリカピーマンとは違う、緑色系品種である。とはいっても新しい品種ではなく、むしろ相当に古い品種だ。昔の農家でちぐさと聴くと「懐かしいなぁ」という人もいる。けれども、たくさんの果を生らせるのが難しく、高度な栽培管理が必要となるため、こんにちでは営利生産をする人が非常に少ない品種なのだ。
菅原夫妻はこのちぐさピーマン専門の栽培農家だ。つまり他のピーマンはまったく栽培していない。実はこの「ちぐさ専門」には、あろうことか僕も関与してしまっている。2005年のこのエントリを見ると、西都市から菅原さんが上京しスーパー店頭でピーマン販促を行っている。この直後に送られてきたちぐさを試食した僕は、あまりの美味しさにびっくりしてしまったのだ。ピーマンでびっくりするほど美味しいなんてこと、あまりない。けれどもちぐさはとにかく果肉が熱い分、ピーマンの持ち味がしっかりと伝わるのだ。いやな苦みがなくさわやかな香り、そしてほの甘くうま味も乗っている。大ぶりに炒めただけでごちそうになる味だった。
「これ、素晴らしいね!宮崎のピーマンのイメージが変わっちゃったよ!」
その後、西都市に足を運んだときに、このちぐさを試験栽培していた菅原さんのほ場を視察させてもらった際、僕は「この品種の生産、ぜひ増やした方がイイと思います!」と(無責任にも)話したのである。

そうしたら! なんと菅原夫妻は「あんなに美味しいって言ってくれてる。うちはもうこれ一本でいこう!」と決心してしまったのだ! ひえーーーーーーーーーーーー責任重大!
でも、彼らのちぐさピーマンは固定客が増えてきて、「このピーマンじゃないと」と取引されるようになってきた。それはそうだ、本当に他のピーマンとは全く違うのだ。この肉厚さ加減を見て欲しい。

通常のしし型ピーマンが着果後に出荷規格に育つのに30日かかるが、ちぐさは40日もかかる。

「普通のピーマンだと30gくらいでちぎって出荷するけど、ちぐさは70gくらいにならないと味が乗らないんだよ。だからじっと我慢。そうすると完熟に近くなって糖度が上がって硝酸値が下がるんだよ。」
と言うが、それだけ出荷量が限られるから経営的には難しい話だ。ちなみにちぐさは先述のとおり耐病性がそれほど強くない(通常品種の50%程度と思っていい)ので、通常なら農薬をザバザバかけなければならない。けれども妻の順子さんは、食べる人や後を継ぐ娘の綾子ちゃんのことを考えるととても使えないと、天敵となる虫を使ったりしてできる限り回数を減らしている。

昨年、取材で訪れた際、このちぐさピーマンのフルコースをいただいたときのことは忘れられない。

ピーマンだけでこんなにいろいろできるのか!と驚いたけれども、よく考えてみればそれは、ちぐさだからピーマン料理として成り立ったということなのだ。
中でも僕がほとんど半分以上ひとりで食べちゃったのがこれ。ちぐさピーマンの素揚げ。

加熱したちぐさピーマンはなんとも甘くうま味が濃くて美味しい。なにより厚みのある果肉の食感が官能的なのだ。ああ、また食べたいよ。

ちぐさピーマンを生産する仲間達。といっても経営体としては西都市で二軒だけ!こんな人たちが、あのちぐさピーマンを作っていました。

美味しいものは人の心を元気にする力がある。食べ物と生産者、料理人ができることは、計り知れない。あー、俺ができることはホントに小さいな。やっぱ生産者になっておけばよかったと後悔している。
ちなみに、このちぐさピーマンに関心がある業者さんは、下記まで問い合わせをしてみて欲しい。農協には珍しく、こんな少量の商品でも熱意を持って販売する担当者がいる。
JA西都:営農経済部販売課
販売開発担当:八代智秀(ヤツシロトモヒデ)
■しのはら孝ブログ
http://www.shinohara21.com/blog/
以前から書いているが、農林水産副大臣をしておられる篠原孝さんを、僕はとても信頼している。何における信頼かというと、彼の人間性と客観的な視点、そして様々な背景事情に屈せず堂々と正論を唱える姿勢に、である。
例えばこのブログの4月27日以降、彼がチェルノブイリ視察に行った際の裏話などを読んでみるといい。マスメディアは政府が何もしていないかのように批判的な報道をするものだけど、動いている政府もあるということがわかる。
民主党はまったくもう、、、と思うところが大きいけれども、篠原さんを失うことだけは問題だ。なので、いま少し政治に期待を寄せたいと思う。それにしても、岩手県の被災地周辺にいったとき、「やっぱり小沢が出ないと駄目だろう!」という待望論が多かったのが興味深かった。いったい真実はどこにあるんだろうね。
GWが終了し、世間では「義援金疲れ」という言葉も出てきているらしいが、、、現地ではまだまだ深刻な状況が続いているヨ。疲れない程度に、できる支援を続けていきましょうね。
さて、読者の皆様からお寄せいただいている「東日本大震災炊き出しシェフ支援プロジェクト」の支援金ですが、200万円を超えました!今週中に、各店に振り込んで報告しますね。
で、現地からの報告。まずは大船渡にて、避難所に対して炊きだし(というより定期的な配食)を行っている「さんさんの会」を主催するポルコロッソ山崎シェフからファックスが届いた。なんでファックスかというと、向こうにはネット環境など開通していない!たまたま、配食先の山の上にあるところからアナログファックスができるよということで送ってもらったのであります。
ファックスも文字が潰れてよく読めない状況なんだけど、表書きのこのシートを見ればあとはいいでしょう。彼らはこんなにすごい活動をしています!

一ヶ月半の実績。食数と食料の違いがよくわからないのは、次回までに純ちゃんに確認しておきます。ここから、細かな配食実績が下記のごときシートになっています。

これが4枚続きます。いったい、どれだけの避難所に配食してるんだ!ていうくらいの膨大な数量。支援金をお振り込みいただいた方々へは、この原本をのちほど見ていただけるようにPDF化したものをサーバに置いて、連絡しますね。
でも、こんな物量作戦をしている山崎シェフだけども、本人はまだまだ力不足という。
やまけんさん
メールありがとうございまるm(__)m大船渡市内の避難者数はただ今2000人強、僕らがお届けしているお食事が1日2000食。つまり現状では残念ながら1日3食という普通のお食事は出来てないということです。
本当は、普通にみなさんに3食のお食事をして頂きたいのです。大船渡だけではなく陸前高田にもお届けしたいのです。ひろめたいし、深めたいのです。
とのこと。どうも、マスコミの報道が意図的にかなんなのか、落ち着きを見せ始めているので、受ける側も「そろそろなんとかなってきてるのかな」と思うだろう。けれども、そんなこたぁ全然ない!今回の被災は範囲があまりにデカイので、そんなに簡単に落ち着いたりしないのです。まだ、カロリーは充足しても栄養状態が充足しているとは言えない状況が続いていると考えていい。
加えて、前沢のロレオール伊藤シェフからの通信を掲載します。
やまけん 様
伊藤です。
現在、GWで店に張り付いています。
本来であれば、年間通しても稼ぎ時なのですが、前年の5割にも
満たない状況です。でも、どこも同じような状況だと思います。
様々な手は考えられるのでしょうが、店のスタイルは変えたくないし
支えてくださるお客様にも応えたいと思います。
我々が頑張れば、少しでも生産者の方々の足しになると思いますので
ここは、生産者の方々と一緒にジッとこらえて頑張ります。さて、こちらの状況ですが、GW明けの炊き出し先とのやりとりをして
準備をしています。
いろいろと情報を聞いておりますが、ひとつ気になることがあります。
来県されている派遣医療団の方々を内陸から被災地にでバスを運転している方の話です。朝から現地入りして医療に従事、その食生活はポカリスウェットとカロリーメイトで流し込むだけ。
特に余震で内陸部が、また停電したときには宿に帰っても食事など用意してもらえず自分が八方手をつくして食料調達した。そのくらいハードだそうです。
やまけんさんもご承知のとおり、現地には食事をする飲食店もありません。
かといって避難所で食事をお世話になるということも、現実的にはとてもできません。
考えてみれば、復旧、復興と様々な方々が現地入りしていますが、
その人達もしっかり食べなければ体がもちませんね。
ポルコロッソ山崎シェフのやっている炊き出しのように、きめ細かなものが当然、必要です。
それに加えて、これからは現地入りしている方々が食事をする場所も必要。被災地の飲食店が、早く復興出来るように協力して行ければと思います。とはいえ、現在の状況では、まだまだ現地スタッフの炊き出しは重要です。
自衛隊の方々の炊き出しがなくなることも考えなければいけませんし、
よいかたちで移行できるように協力していかなければなりません。そんな事で、9日(月)は大船渡入りし、山崎シェフに率直なところを聞きにいこうと思います。もちろん、包丁持っていきますよ!
ということでした。
うーん、、、考えてしまうね。たしかに、僕が炊き出しに同行したときも、炊きだしスタッフは持って行った食事をまったく食べず。だって、この炊き出しは被災者のみなさんのためのものだもの、ということで、コンビニで買ったパンを茶で流し込んだだけ。
そういう状況が続いています。カロリーメイトではなくもう少しちゃんとした食事をとらせてあげたいものですね、、、
次回、僕も6月7日に炊き出しに行ってきます。それまでにまたレポートできると思います。
ありがたいことに、前回160万円をポルコロッソとロレオールに振り込んでからもみなさんからの支援金が集まり、110万円程度になりました。第2回目の支援振り込みをしたいと思います。
今回の振り込み方ですが、110万円のうち50万円をポルコ、30万円をロレオールへ振り込み、残る30万円は別のシェフへ充てたいと思います。岩手内陸部のシェフで、「炊き出しをしたいが店を閉めるわけにはいかなくて、、、」という若手シェフがいるという話をしたと思います。その彼に声をかけて、炊き出しに行ってくれと口説くつもりです。もしそれが成就しなければ、あらためてポルコとロレオールに振り込みます。
昨晩、ロレオール伊藤シェフからメールが来ましたので、近況として引用します。昨日も書きましたが、現地ではまだ全然充足していないという状況がわかると思います。
やまけんさん
お世話様です。炊き出し報告です。
4月14日(木)
行き先避難所 石巻市河北町 飯野川中学校 260名分■炊き出しメニュー
ハンバーグ / イサダ入りオムレツ トマトソース
ポテトサラダ
リーフサラダ
海草具沢山スープ
清美オレンジ
ご飯スタッフ人員 当店スタッフ 4名
アルケッチャーノ 2名
美味サライ関係者 4名
日本べジフル協会 1名
スローフード 1名* 避難所は中学校の体育館です。
普段の炊き出しでは生野菜はなかなか食べられないので サラダは喜ばれました。
温かいものも喜ばれます。炊き出し終了後にごあいさつしました。
皆さんたいへん喜んでくれました。
こちらの方々は雄勝町のみなさんです。 津波と地盤沈下のせいで町がなくなってしまった状態です。
実はアルケッチャーノスタッフの奥さんの御家族も避難されています。
彼が北海道に出張中、奥さんと生まれたばかりの赤ちゃんが実家にいたのです。
深夜に奧田シェフと二人で捜索に向ったそうです。 もう諦めかけて、最後に行った避難所にいたそうです。 彼は奇跡的だと言っていました。
もう1ヶ月、体育館に避難されています。プライバシーどころか 本当にぎゅうぎゅうの状態です。 彼らのストレスが心配です。4月16日(土)
行き先避難所 陸前高田 広田町 モビリア 100名■炊き出しメニュー
県産豚 ローストポーク 新玉ねぎのソース
キャベツとちりめんのサラダ ゆず風味
季節野菜の具沢山スープ
ご飯スタッフ人員 当店スタッフ 2名
KANSEI 坂田シェフ
他5名
県職員 1名
* 避難所はオートキャンプ場です。
GINZA KANSEI の坂田シェフがきてくださいました。 本格的にローストポークとたっぷり野菜のスープです。
さすがに手抜きなし、仕込みは時間かけました。場所は陸前高田の広田半島にあります。 半島の付け根から大変な状況です。
陸前高田は水源地に海水が入り、水道の復旧が遅れています。 もう少し時間がかかりそうです。
4月17日(日)行き先避難所 陸前高田 広田町 広田小学校 260名分
近隣 避難所分 250名分
■炊き出しメニュー
県産豚 ローストポーク 新玉ねぎのソース
キャベツとちりめんのサラダ ゆず風味
季節野菜の具沢山スープ
ご飯スタッフ人員 当店スタッフ 2名
KANSEI 坂田シェフ
他5名
県職員 1名* 避難所は小学校です。
同じく GINZA KANSEI の坂田シェフも2日目です。
ご飯は自衛隊の炊き出しです。助かります。
4月25日(月)
行き先避難所 大槌町 大槌高校 220名分
大槌町 大槌高校 近隣の方 60名分
大槌町 安渡・惣川地区 60名分■炊き出しメニュー
奥州牛ハンバーグ 自家製デミグラスソース / ポテト・人参グラッセ・ほうれん草
グリーンリーフとトマトのサラダ ゆず風味
カレー風味の具沢山スープ
ご飯人員 当店スタッフ 6名
県職員 2名
* 避難所は高校です。
ここには津波で店を流されてしまった料理人S君がいます。
彼はお母さんたちと炊き出しをしています。 それも毎日です。
彼が中心となりお母さんたちがグループをつくって交代で炊き出しをしています。
片付けはみなさん交代で受け持っているようです。 また、避難所近くの方々も毎日お手伝いに来られているようです。
以前、彼を尋ねた時、子供たちがハンバーグを食べたいと言っていたので実現してあげたいと言っていました。
彼は和食の料理人です。300人前からのハンバーグは一人ではなかなか大変です。 当日はもーもー母ちゃん提供の奥州牛の挽肉を持ち込んで 佐藤君、お母さんたちと覗きにきた高校生も一緒にハンバーグ付け合せ、サラダも教えながら作りました。配膳が始まってから、私と店長の関宮で惣川地区の在宅避難の方々のところへ配達です。少し遅れてしまいましたが、お世話役のうす沢さんが寒空のなかずっと待っていてくれました。「みんな楽しみにしてたんだよ」と・・・・
確かに家はあっても買い物する店もなく、当たり前ですが外食なんてできないです。店がないんです。電気はやっと何日か前に復旧したそうです。こういうスピードが現地の精一杯の状況なのです。
以上 簡単ですが、最近の状況です。
東京などから来てくれるシェフたちは我々の力になります。
現地の山崎シェフやS君、炊き出しに頑張っているお母さんたちも同じだとおもいます。
これからも美味しい料理はもちろんですが、元気づけにきていただけるとありがたいですね。伊藤
東日本大震災 表題の件、とりいそぎ文章のみアップしておきますね。
やまけんさん
いつもありがとうございます!状況は外から見ると好転しているように感じていると思うのですが、避難者数は仮設住宅への移転等で減っています。ただ最近知ったお話しなのです、仮設住宅へ移転された方々は自立への一歩を踏み出したという名目で行政からの食事、物資の配給が止まります。
生活するお金がある、ない、買い物するお店がある、ない、足がある、ないは関係なく、一律平等に、支援を打ち切るんだそうです。民間の僕らが、より細やかな目配り気配りのサービスを提供していかなければ、天災ではなく人災で亡くなる方々が出るということだと思います。阪神淡路の震災ではお年寄りの方々が仮設住宅で孤独死をなさった方が多くいらしたと聞いております。それだけは絶対我慢出来ませんので、お食事をお届けしながら、見守り隊、御用聞きをより細やかにコミュニケーションをとっていきたいと考えてます。
あと紙コップの食事からお弁当にするべく、仕出し用のお弁当箱を東京の業者に3000個オーダーしました。間もなく到着すると思うので、よりバランスの取れた食事を提供出来るよう精進いたしますm(__)m
とのこと。
岩手県沿岸部では、仮設住宅が続々と建っている様子が見て取れる。岩手の対応は福島などに比べると早いらしくて、それはよいこと。けれども、仮設住宅に移住した場合、支援を打ち切らなければならないというのは、以前に県庁で話を聞いたときにも話題には出ていた。つまり、被災者の保護を管轄する法で、仮設住宅に入居した場合は「被災者」ではなくなるということらしい。
だからここから先は本当に、山崎シェフが書いているようにコミュニケーション不足での孤独死やストレスによる様々な問題を、一人一人にケアしていく体制が必要になるだろう。と書くのは簡単だけど、実行は厳しいやね、、、
さて、ロレオール伊藤シェフはオーボン・ヴュータンの河田シェフとともにまた陸前高田に入ってきたとのことでした。詳報入り次第アップします。
ちなみに私は、まだ熱が下がらず、グズグズとした体調が続いてます、、、
本エントリは先日アップしたものですが、定期的に再掲させていただきます。
表題の通り、炊きだしを継続的に行っている料理人に対する支援を募集しています。
東日本大震災の被災地の状況は、落ち着きを得ているように報道されているけれども、まだまだ地域によって格差があるようだ。ひどいところはまだ炭水化物中心の食事しかできていなかったりする。また、物資はあれども十分に調理することができず腐っていく食材も出始めている。何より、被災者のストレスはそろそろ限界に向かいつつあり、それを支える自治体職員やボランティアのスタッフたちにも疲れが出てきている。
被災地の外にいる我々が一番、心にとめておかねばならないことがある。それは、忘れないことである。特に県の人も心配していたのが「ゴールデンウィークのマイルストーン」だ。つまり、GW明けくらいになると、報道も一段落し、被災地のことが忘れられ、他の話題が報道のメインになっていく。そして、まだまだ救済が必要なのに、「もう、支援はいいでしょ」というムードになってしまうこと。これが怖い。
東日本大震災の被災地への支援は、息長く続けていく必要がある。それがまず念頭に置くべきことだ。
ということで、この間、各所と相談してきたのだけど、僕らなりにできる支援方法を考えました。支援内容は表題にあるように、被災者への直接支援ではなく、被災者に炊き出しをしてくれる料理人さんに対するものです。
前沢のロレオール伊藤シェフや、被災の中心地まっただなかである大船渡ポルコロッソ山崎シェフは、日当もなにも出ない状況のなかで、ヘビーローテーションで炊き出し活動をしています(ちなみに、山崎さんのところは、炊き出し以外にも物資配送などまでやっているようだ)。
この人たちは純粋に気持ちだけでがんばっているけれども、気持ちだけでは長続きはしない。店が潰れてしまう!この件について、僕が言葉を尽くすよりも、伊藤シェフと一緒に炊き出し同行したホロホロ鳥の石黒さんの言葉を、許可をいただいた上で引用する。
> やまけんさん
> 先日はありがとうございました。 なんだか、とっても考えさせられた2日間でした。
>
> 私は、「食」に関わる仕事をしているので、今の結論は下記の通り。
> ①生産者として、現地に行っても役に立たない
> ②炊き出し参加する料理人の地位向上が必要
> この2点です。
>
> ①生産者として、現地に行っても役に立たない。
> そんな時間があったら、しっかりと東北・岩手の為に経済活動をするのが一番だと感じました。
> やっぱり、人・物・お金を動かす努力をしなくてはいけません。
> これから、食産業が本格的に被災者になるんだから。
> 岩手フェアー
> 岩手ツアー
> 地産地消の推進
> 地産他消の推進
> これに、集中して取り組みます。
>
> ②料理人の地位向上
> 伊藤さん、スタッフの姿、奥田さんの姿勢 感動しました。
> でも、ずっと「ボランティア」ではいけない。
> 彼らは「プロ」です。
> 「食は命」です。
> 医者と一緒です。
> 瓦礫を片付けている業者さんと一緒です。
> もしくは、その方々以上の仕事(役目)をしていると思います。
> 料理人は、もっともっと凄い。
> 奥田さんがいつも言う。
> いい食材があるから、いい料理が出来る。
> でも、いい料理人がいるから、食材が生きる。
> 避難所に食材があっても、主婦が100人以上分の食事を毎日3食作ることは大変。
> プロが必要です。
>
> とにかく、伊藤さん山﨑さんを見殺しにしてはいけない。
> そして、各地で同じような活動をしている人達がいるに違いない。
> その人達が安心して炊き出しが出来る、仕組み(制度)が必要です。
> 石黒幸一郎
赤十字に集まっている義援金は分配までに時間がかかるという。その間にも、被災者の人たちは相当なストレスを貯めている。そこに、自腹で炊き出しに行く「マレビト」としての料理人たちの負担を少しでも軽くしたいです。
また、あの後じつは内陸の金ヶ崎町を通ったとき、金ヶ崎バーガーというご当地バーガーを開発した若手料理人さんと話す機会があった。そのとき彼が言うのだ。
「僕らもできることなら駆けつけて炊き出ししたい。けれども、僕一人でやっている店で、一日でも店を閉めて行くということは、店が潰れてしまうということにもつながってしまう。」
そう、心意気としては駆けつけたいけれども、金銭的に他を助けている状況ではない、ということで悔しい思いをしている、被災地近隣の料理人もいると言うことがわかったのだ。
「じゃあさ、もしかしてある程度の人件費負担が補助される仕組みがあったら、炊き出しに行くという選択肢もある?」
「もちろんですよ!」
そうか、それならばやっぱり仕組みを作らなければならないな。つまり、支援の対象は被災地または近隣の料理人で、炊き出しに行ってくれる人。実際に配食する数に応じて人件費や燃料代、材料費に当たる部分を金銭的支援する。
例えば週一回、200食分の食事を提供してくれるというならば、ミニマムでいえば一食あたり700円程度×200食=約15万円程度を支払うというイメージ。配食場所と内容、食数を報告してもらい、精査して支払いする。こんな感じだ。
これを言うと、「炊き出しに金を払うなんておかしい。気持ちで行ってるんだから」という人も出てくるはずだ。また「お金が入るなら行くよ」と言う人も出てくるかもしれない。それはそれで結構。だってどんな動機であっても、被災地の負担が和らぐなら、それはそれでいいではないか。そう思うのだ。
ただし、この仕組みは、公的にはどうも作れそうにない。当初、県職員数人とディスカッションしたのだけれども、県の方でこうした窓口をしている余裕はなさそうだ。しかも県が行うとなると公平性を問われるので、結果的にうまくお金を配分できなくなる恐れもある。実際、県庁での懇談の中では難しいという認識だった。
なので、信頼していただけるのであれば、僕の会社でお金を集め、配分したいと思います。口座をどうするかはこれから考えますので数日間猶予をください。以前このブログで掲載したひろっきいの支援スキームのような形で、企業からの申し出に対して損金処理できるスキームも検討していますので、まずはメールにてご連絡いただければと思います(返信は水曜日以降になります)。
支援対象となる店舗はいまのところ、先述のポルコロッソとロレオールです。これ以外にも八戸あたりで活動している店があると聞きましたが、確認のうえ趣旨に合うようであれば順次足していき、支援者にはその活動内容(配食内容)を報告していきたいと思います。もちろん先述のような「行きたいけど営業が、、、」という料理人さんは、被災地近隣の方で僕の方からもオルグしていきたいと思う。
支援金を寄付行為として受けるためにはいろんな要件が必要で、それを満たす口座を確保することが、現状ではやっぱり厳しそうです。社団法人の方や、会計士さん税理士さんからいろいろなお申し出をいただいたのですが、やはり今回はわが社の口座を使わざるを得なさそうです。
個人からの支援金の寄付であればいいのですが、会社の損金処理をする場合、いろいろと手段を講じなければならなさそうです。従いまして、法人単位での支援をご要望される方は別途ご連絡をください。
また、支援内容の報告形式についても検討中です。ほんとにありがたいことに、以前、宮崎件の口蹄疫の支援金を募集したエントリで紹介した、宮崎県弁護士会のボランティア支援基金のスキームを、担当していたSさんから連絡いただいた。
①義援金が振り込まれる
②現地で毎日、働いた人数を確認する
③1週間ごとに現地からきまった書式で報告をいただく
④並行して現場の手記をメールでいただく
⑤義援金を振り込む
⑥事務局が振込日と金額をHPに掲載
⑦事務局が手記をHPに掲載
という流れだそうだ。なるほど、きちんとしている。
けど、申し訳ないが今回の支援金で上記のようなきちんとした対応は難しいと思う。口蹄疫の際は、情報・物流インフラは正常だったので、こうしたことがつつがなくできた。けど、例えばポルコロッソはいまだ携帯でのやりとりしかできず、その電話もいつもできるとは限らない。手記をメールでしたためて、などとても無理。
ということなので、報告についてはできる範囲でしか難しい。最悪、「炊き出しの日時・場所・食数・メニュー」くらいの情報になってしまうかもしれません。また、うちの通常業務をやりつつ、振り込み確認や支払、領収書発行と送付などする必要があるので、あまりきめ細かいことは正直できません。
そういうことを踏まえた上で、それでも私および私の会社を信用していただけるならば、ご協力いただきたいと思う。ルールはこれから整備していくので、とりあえず口座を教えろという方は、下記へメールをください。
一日一回、同報メールで口座等の情報を送ります。どうぞよろしくお願いいたします。
ちなみに、いま宮崎空港から帰るところ。宮崎の人たちは、口蹄疫に鳥インフル、新燃岳の噴火(昨日も噴火した!)と三重の災厄にみまわれたのに、とても東北の人たちに暖かい。みな心配しています。実はちょうど明日が、口蹄疫発生から一年となる日だ。宮崎で、しばらくの間でも平穏が続くように祈りたい。
ロレオール伊藤さんからの通信を公開します。徐々に変容してきている現地の状況が生で伝わってきます。避難所から仮設住宅に移動する人たちが増えてきている一方で、仮設住宅に入ると被災者と認定されなくなるため、その人達の食環境が悪くなることが懸念されています。これは法律の問題。現状では、ポルコロッソやロレオールがやっている、民間レベルの炊きだし・配食・出張料理支援が頑張るしかない状況。
だから僕らも出来る範囲での支援を続けます。
伊藤さんより、報告。
やまけん様、遅くなりました。報告です。
5月9日(月) 前沢10:00発12:00~14:00 大船渡
行き先避難所大船渡 リアスホール (ポルコロッソ山崎シェフのところ)
炊き出し無し 支援物資の運搬のみ カレーうどん・そば用 南蛮カレー1800食分
人員 伊藤のみ
この日は仕込み時間にタイミング合わず、支援物資運搬のみ。避難所の人数については変動があるが、現状はまだまだ大変な状況である。
ポルコ・山崎シェフと話をしました。これから、大船渡を元気にするための様々な考えがあるようです。漁業・農業・林業については現場の方々からいろいろと聞き取りをしているようです。大部分の機能を失った被災地を以前より住みやすい、生活しやすい町にしたいと言ってました。これからでてくる問題点のひとつですが仮設住宅のこと、現状の法律上、仮設住宅に入居した場合自立していただくことが基本となるため、行政からの支援物資の供給が止まります。
配食サービス等々を続けて支援していかなければご年配の方々は大変である。まだまだ、たくさんの課題が山積しています。
振興局にて会議の予定があったので帰らなければならず、厨房に挨拶に行ったときに、山崎シェフ「明日の食材、大丈夫だよね?」 と言ってました。まだまだ大変なようです。
5月15日(日) 八神純子さんチャリティー ライブ& チャリティー 屋台
10:30~13:20
場所 ロレオール前芝生広場
チャリティー屋台 出店者
アルケッチアーノ MOT & 山形大学の皆さん 山形名物 いも煮 かしわ餅みたらし団子 その他
寿司橡木 握り寿司 サーモン・鯛・まぐろ・ぶり 他
ロレオールほろほろ鳥南部鉄器焼き
前沢牛オガタ 小形牧場牛肉饅 フランクフルト 前沢牛シュウマイ
ドリームキッチン あごづ 前沢牛コロッケ
伊藤酒店飲料
音響協力山形県庄内町* この日は八神純子さんのチャリティーライブでした。
八神さんの思いと我々の思いがつながりました。内陸のみなさんにもたくさんの義援金の協力をして頂きありがたく思います。ここでは被災地の状況もお話して、これから復興へ向かうときの永い支援・ご協力をお願いしました。
食品MOTファンクラブは大学卒業したばかりの若者で山形大学の皆さんといも煮をつくって頑張っていました。このような形でも我々の支援を後押ししてくれる若者に頼もしさも感じました。
5月15日(日) 14:30 前沢発 16:30~20;00 陸前高田21:30 前沢着
行き先避難所 陸前高田
広田町モビリア夕食200名分(近隣の方含む)
炊き出しメニュー:
前沢牛と野菜のカレー
きゅうりの玉ねぎのマリネゆず風味
ご飯 握り寿司(サーモン・鯛・まぐろ・ぶり)
スタッフ人員:
ロレオール スタッフ伊藤他1名
アルケッチアーノ奧田シェフ 他 3名
肉料理オガタ 熊谷料理長味心(前沢牛オガタ)小形料理長
八神純子さん 妹さん
石黒農場 石黒専務
寿司橡木 ご夫婦他7名
県職員1名
*八神純子さんのチャリティーライブ後に片付けをして、そのまま 夕食の炊き出しに向かいました。この日は前沢牛のカレーが食べたいとのリクエストにこたえて 久しぶりのカレーです。お寿司もついて子供たちも喜んでました。
ライブでは八神さんの歌にみなさん聞き入っていました。後ろの方では同行された妹さんがおばあちゃんの手を しっかりと握り、ずーっと話をきいてあげていました。
本当に頭の下がる思いでした。ここが大事だと思うんです。今回のスタッフの人数としては多いですが、それぞれの役割があって みんな出来ることがあるので、あまり制限せずに同行してもらっています。
自分たちの都合で、ただ炊き出しをして帰るのではなく 皆さんの話を聞いて、出来るところから支援を考えるのが お互いに良いのではないかと思います。
5月16日(月)9:30
前沢発 11:30~15;00 南三陸17:00 前沢着
行き先避難所 南三陸町 歌津デイサービスセンター昼食200名分
炊き出しメニュー:
ハンバーグ、スクランブルエッグ、カボチャサラダ、リーフサラダ、魚介のスープご飯
スタッフ人員:
ロレオール スタッフ伊藤他 2名
アルケッチアーノ奧田シェフ 他 3名
八神純子さん妹さん 他2名
日本野菜ソムリエ協会他7名2日続けて八神純子さんのチャリティーライブと炊き出しです。
この日はご年配の方が多かったけれど歌の力はすごいですね。これからも機会があれば歌(音楽)と料理の組み合わせも良いかなと思います。
デザートにシャーベットの提供がありました。気候も暖かくなってきたので人気がありました。考えてみれば流通の問題もあるし、冷蔵設備の面からもアイスクリーム、シャーベットの類はなかなか食べる機会も少ないです。
5月17日(火)
15:30 前沢発 16:30~19;30 陸前高田21:00 前沢着行き先避難所 陸前高田 下矢作コミュニティーセンター
110名分近隣 避難所分配達90名分
炊き出しメニュー:サンドウィッチ、鴨肉入り具沢山スープ(ガルヴュー)
人員:
ロレオール 1名
オーボンヴュータン 河田シェフ他 3名
5月18日(水)4:30 前沢発 6:00~8;00 陸前高田9:00 前沢着
行き先避難所 陸前高田 下矢作コミュニティーセンター 110名分近隣 避難所分90名分
炊き出しメニュー:バラエティ豊かなパン数種、ショコラ・シヨウ、オーボンヴュータン自家製ジャム、スクランブルエッグ(野菜とソーセージ入り)、チョコレート
人員:
ロレオール伊藤他 1名
オーボンヴュータン 河田シェフ他 3名
1日目は夕食、2日目は朝食です。 朝食は学校に行く学生と出勤する人たちがいる為、早めの6:30~
河田シェフは前回よりも早い時間の朝食でも快く対応してくださいました 避難所にいる方に聞いたところ 炊き出しも続くと以下のように、いろいろと問題も出てくるようです。
① 単純に言うと「ごちそうも1日3食、毎日のようには食べられない」
一般的には、普段から毎食そのような食事はしていないと思うので、息抜きをする食事も必要です。
② 炊き出しするグループのバッティングがおこり、いざこざの原因になる。
③ 炊き出しする側、受ける側の考え方に違いが出てくる。これは「慣れ」によるものだとは思うが、一方は自分たちの思いを伝えたい、という気持ち、もう一方では、自分たちの生活があるわけで、お互いに相手のことを考えるということが薄れてしまう他にも様々あります。
結論からいうと現地とのやりとりをしっかりしてから炊き出し等を行っていただきたい。中には行政で炊き出しをお断りしているところも出てきています。以上簡単ですが報告です。お忙しいと思いますがよろしくお願いいたします。
ブログでしばらく掲載していませんでしたが、表記の支援金の活動はいまだに続いています。毎週、振り込んでくださる方もいらっしゃるので、本当に凄いことだなぁと思っています。
いつもは支援金を振り込んでくださっている方へ直接メールをしているのですが、たまにはブログでも掲載します。
大船渡のポルコロッソ・山崎純シェフが中心となって活動している「さんさんの会」は、次なるステップへ向けて活動中。というのも、当初のような避難所への炊きだし形態から、仮設住宅に移動した方々のニーズを聞き取り、形を変えていこうとしています。また、厨房を借りていたリアスホールから、そろそろ返してねと言われているということ。
新しい活動として、県の事業を受託し、移動式キッチン(というか屋台ですな)を立ち上げ、可能であれば有償で食事提供をする様な形をとっていこうと模索しているようです。以下、純ちゃんより。
やまけんさん
![]()
お礼が遅くなりまして、申し訳ありませんでした。
いつもご支援ありがとうございます。短角牛のお肉はリアスホールにお届けいただけますか。
只今、仮設住宅の聞き取り見守りをしながら避難所と仮設住宅へお食事と支援物資のお届けをしております。
新しいプロジェクトとして、仮設住宅に屋台を用意して食を通してのコミュニティ作り、地元の一次二次三次産業の活性化をはかりたいと動いておりました。屋台の詳細ですが、岩手県の「6次化スタートアップ事業」という県の委託事業を受託できました。同時進行で活動拠点のキッチンを市内に作ろうと動いておりました。(現在、暫定でお借りしている、市民文化会館リアスホールのレストランの厨房を明け渡すように言われてるところもありますので)
仮設住宅の聞き取りは、僕らの組織力では、まだ20%弱しか終わっておりません。それでも、高齢者の方、障害を持ってる方、お買物難民と呼ばれ方、生活困窮者の方々から要望で1日約500食のお弁当をお届けさせて頂いておりました。
気仙管内の現状とニーズを性格に把握するために地元紙東海新報に広告を揚げさせて頂き、御用聞きの電話のホットラインの準備と返信ハガキ付きのアンケート用紙を市内2500の仮設住宅にポスティングの準備が整いましたので、そちらの方も週明けから動きます。
僕らが活動出来るのも、多くの方々の善意に支えられてのことです。いつもお心遣いご支援ありがとうございます!心から感謝致しております!必ず、いいまち作ります!
さて、お次はロレオール伊藤シェフだ。

やまけん 様 最近の状況です
県内でも「震災特需」のような妙な傾向がみられます。
今回、ソウルオブ東北プロジェクトでは被災地支援の為の商品開発を進めていますが、
沿岸部の生産者(漁業者)、加工業者などが大きな被災をされているため
内陸部のほとんど軽微な被災の企業に協力要請をしたところ即答で断る企業もありました。
その理由が「忙しいから」ということです。県内でさえこの温度差です。
沿岸部の津波による被災地の犠牲は忘れられているかのよう。
将来的に彼らの収益の一部でも支援に回されることを切に願ってやみません。
「震災特需」が決して悪いとは言い切れませんが、これは本来、救わなければならない方々の為に
なっているとは思えない状況も他に見られます。大きな看板を掲げての大きな大きな話しです。
特に建前上は被災地支援ですが、よくよく内容を聞きますと結局自らの利益追求に重きをおいているお話しが非常に多くなってきました。とても違和感をおぼえます。単に物が売れればいいという話しでもなく被災地の状況・情報をきちんとお伝えする必要があります。
メディアから流れる情報がすべてではないということです。
知っていただいた上で買っていただくのが本当の支援につながると思います。
前に進もうとしている方々もたくさんいます、しかし家族を失った方、孤児になってしまった子供たち。
まだまだ歩み出せる状況でもない方も沢山います。
沢山の義援金も集まっているようですが、被災者にはどこまで届いているのでしょう?現実的には100万円の義援金をいただいても生活に必要なものを買い揃えるだけでアッという間に消えてしまいます。
前に進もうにも土地の問題、法律の問題等々で何も進めない状況の方もたくさんいます。そういう方たちの為にコツコツと支援に来てくださる方々がたくさんいます。彼らが現地の声を聴き、それをたくさんの人に届けてくれればと思います。
我々、料理人は「命をつなぐ炊きだし」から「心をつなぐ料理」へと形を変えてこれからも被災地の支援をしていきたいと思っています。少なくとも、私に関わる料理人の皆さんは食を通して「心を豊かにする」するということの意味、大切さを深く、深く考えてくれています。料理人、そして飲食業としての原点です。これからもよろしくお願いいたします。
では報告いたします。
7月4日(月)
支援先 大槌町 吉里吉里
内容 水産物加工メーカー 商品開発について
水産物加工団体(お母さんたちのグループ)、飲食メニュー人員 伊藤のみ (スタッフ休)
事業を再開するための準備をしたいとの要請で行ってきました。
いろいろと課題もありますが、秋ころの再開へむけての話です。
具体的には特産品である「鮭」を使った商品をつくります。
楽しみにしていてください。7月11日(月)
フランス大使館にて「フランスレストランウィーク」記者発表出席の為上京。
「ダイナースクラブ フランスレストランウィーク」
期間 10月4日より3日間の予定で東京で料理を提供いたします。
場所 「ベージュ デュカス」
銀座シャネルビル10F内容 ランチ 2.011円
ディナー 5.000円「ベージュ デュカス」小島シェフと「ロレオール」伊藤のコラボです。
岩手の食材を売り込みます。フランス料理の普及と被災地の支援を目的に開催されます。
東京周辺と大坂周辺大使館では集まったトップシェフに岩手素材を売り込みました。
生産者の支援もご協力いただけそうです。7月18日(月) 昼食
行き先避難所 大船渡 小石浜 150名
炊き出しメニュー コロッケ
野菜サラダ
煮物
ご飯生ビール
ソフトドリンク
カキ氷
スタッフ人員 東京より 豆たくさん 4名
石黒さん 1名アルコールも振舞ってビアガーデン風に。
震災後、こんなにゆっくりとお酒が飲めるのは初めてだと喜ばれたそうです。7月19日(火) 昼食
行き先避難所 大船渡 ボランティアセンター 50名炊き出しメニュー コロッケ
野菜サラダ
煮物
ご飯
ほろほろ鳥スープ生ビール
ソフトドリンク
カキ氷
スタッフ人員 当店スタッフ 1名
東京より 豆たくさん 4名
石黒さん 1名お店営業の為、スタンバイをお手伝い。
今月も本日(19日)、明日(20日)の予定で オーボンヴュータン 河田シェフが来て下さいました。
今日はロールケーキの実演つきでした。
最後は、金ヶ崎町サバービアの及川シェフが、また炊き出しに行ってくれました。


今回も前回と同じく陸前高田市です。ハンバーグ、そばが特に喜ばれました。
できることなら今後も炊き出しを続けていきたいと思っています。
仮設住宅に入りやり方などは変わってくるとは思いますが、提供方法などを見直しながら続けていければと思っています。
炊き出しのサポートをしていただけるならありがたいです。行くたびにまた来たいと思いますから、、、、今回の参加店舗は下記のとおりです。
○suburb!a
○dining cafe ando
○しゅうブルーベリー園(cotacafe内)
○せいろや(お蕎麦屋)『昼食』
○夏野菜と赤ワインの黒カレー(牛肉、トマト、パプリカ、アスパラ、)
○初物サンマのやわらか醤油煮
○煮込みハンバーグ(ナス、ズッキーニ、玉ねぎ)
○冷やしそば(おろしカブ、揚げ天)
○自家製ケーキ(ショコラ、チーズ)
○自家製ほろ苦レモネードのスムージー『お持ち帰り』
○金が咲バーガー
○自家製ケーキ(トマトのカップケーキ)
○フレッシュブルーベリー
及川シェフは本当にまじめな人だ、、、こちらから提供したお金は30万円。それは食材費だけではなく、彼らの人件費としても使ってほしいのに(もともとそういう趣旨だしね)、かたくなに食材費しか受け取らなさそうである。いや、そんなに我慢しないで、営業休んで行っている分、ぜひ人件費もおとりくださいね。
こんなふうに、被災地の支援、続けています!

岩手県は一つの県で四国と同じくらいの面積を有する巨大な県であり、南北に長い。北部と南部では文化が全く違い、伊達藩の文化圏である南は米作中心の文化であり、南部藩だった北部では長いこと米ができにくく雑穀文化であった。全く違う文化圏であり距離も長い。
このたび岩手県の全域で肉牛の出荷停止指示が出たが、短角和牛のメイン産地である北部では、ほとんど影響がないことが推測される。先日、京都の焼肉店・きたやま南山が独自に検査機関に調査依頼をして、岩泉・二戸・久慈のメイン産地の牛の個体の放射性物質検査をしたところ、セシウムについて「検出せず」という結果が出て、大いに食べようということになったばかりだ。
稲わらの問題が非常に不安視されているが、短角和牛の生産農家は稲わらに頼らず、デントコーンサイレージなどを食べさせる。その方が経済性が高いからだ。けれどもおそらくそんなことをつぶやいても、状況はあまり変わらないだろう。
よりによって赤肉サミット当日の午後にこのニュースが出た。短角和牛の評価はこのサミットで非常に高かったが、産地の関係者はみな複雑な顔をして帰っていった。
僕は消費者でもあるので、放射能に汚染された食品は口に入れたくない。と同時に、生産者側の仕事をしている身としては、「けれども大丈夫であることがハッキリした食品は、なるべく買ってあげないと」とも思う。問題はいま、その分別を店頭でできないことだ。上杉さんが言っているように「線量を食品表示すること」は必要なのかもしれない。
あるていど貯まったら振込、貯まったら振込と続けてきたので累計がよくわかっていなかったのだけれども、とうとう先日、炊き出しシェフへの支援金が600万円を超えました。んー 赤十字に集まった金額に比べれば少ないけれども、けれども炊きだしシェフへの真水となるお金としては重要な、ありがたいお金。支援していただいた皆様に改めて感謝です。
先日はロレオール伊藤シェフより、僕の短角牛第2子「国産丸」の肉を送ったのを料理したという連絡をいただいた。
やまけんさんに頂いた「国産丸」で赤ワイン煮とローストビーフを作りました。仮設にはご年配の方も結構いらっしゃるので赤ワイン煮は大丈夫かな?と思っていましたが、食べ終わってからわざわざ出てきて「とても美味しかったー!」 と言いにきてくれた人も何人かいました。
赤ワイン煮はブリスケです。いい感じの脂の乗り具合でした。さっと焼いて味見しましたがしっかりした感じ。
ローストは外ももとシキンボウで作りました。外ももはかたさもある部位ですが充分でした。シキンボウはとても柔らかくしっかりした味でとても美味しかったです。
シチューを仕込み中に感じたのですが、赤ワインでマリネしたブリスケをリソレ(焼き色をつける)するとき時の香りがものすごくいいんです。もうこの段階で違う!
味は素晴らしかったですよ。
もちろん、やまけんさんの試食分は保存してありますから岩手にくることがあったら是非お立ち寄り下さい。
国産丸を食べていただいた皆様、ありがとうございました。おいしく食べていただければ、きっと彼も成仏してくれたと思います。
続いて伊藤さんの近況報告を。
炊き出しと近況報告です。
8月20日(土) 前沢4:30発 9:30~15:00
行き先 気仙沼 NUMA-FES 300名分
炊き出しメニュー サーロインステーキ(AUST)
ポテトサラダ
人員 GINNZA KANSEI 坂田シェフ
GINNZA KANSEI 鈴木君
小暮シェフ
他4名
伊藤
合計 8名東京より夜行バスで到着の坂田シェフ一行を一関でピックアップして気仙沼へ
気仙沼NICCOキッチンコンテナで仕込み。
今回は気仙沼の方より連絡があり、港まつりが震災の影響で中止になったので
代わりに気仙沼出身の若者たちが故郷のために企画したお祭りで出店して欲しいと
の要望に応えたものです。イベント会場での料理提供です。
私は店の営業があったので仕込みを手伝い、会場までの輸送だけで9時30分には
気仙沼を後にました。みなさんこのイベントを楽しみにしていたらしく朝から結構な人出でした。
会場が2箇所にわかれ様々なボランティアの方々が入りいろんな企画がなされていました。
8月23日(火) 前沢14:00発 17:30~20:00
行き先 陸前高田 長部小学校仮設住宅 160名分
炊き出しメニュー 国産丸(短角牛)の赤ワイン煮
パプリカとズッキーニのサラダ
青葱風味のピラフ
大船渡産 イサダとワカメのスープ
カボチャのムース
人員 千葉県市原市「料理・かもせん」 伊藤 和也 氏
千葉県千葉市 上村 氏
ロレオール 伊藤 他2名
合計 5名千葉から幼馴染の友人が来てくれました。
仮設住宅においてはじめての食事提供です。
今回は全戸の方々に来ていただけたようです。
お弁当の支給も終わり、これからの食生活も不安があるようです。
くまなく回れればいいのですが、コンスタントに続けていきたいと思います。8月28・29日
東京にてダイナースクラブ・フランスレストランウィーク10月4日~
についての打ち合わせ。
フランス料理をひろく気軽に楽しんでもらうことと被災地支援のためのイベントです。9月23日(金)に行う、出張レストランの打ち合わせ。
これは釜石・東部漁協が養殖漁業の復興イベントとして行います。
県より支援してもらうテント(番屋)にシェフたちにメッセージを書いて欲しいということで
出張レストランをします。
会場は廃校になった小学校の体育館、ここにイベント用テーブルでクロスもかけて
レストラン風にします。
協力していただけるのはラ・キャラバン・ボン・アペチ、フランス料理文化センター
フランスレストランウィーク、アラン・デュカス・エンタープライズです。
ホテルメトロポリタン盛岡の狩野シェフも参加してくれます。
なかなか外食をすることもできないので、ほんのひと時でも楽しい時間を
ともに過ごしていただけたらと思います。9月5日
今日は大槌・吉里吉里の「マリンマザーズ」のおばちゃんたちのところへ
南部鉄器の鉄板を持って行きます。
特産品の鮭を使った焼きそばを教えに行きます。
すんごく美味しいですよ。
やまけんさんも元気になったおばちゃんたちを激励しに一緒にいきませんか。
お忙しいでしょうから近い将来にぜひ。もう一つの目的は山田でお店を流されてしまった料理人に会いに行きます。
彼はお店だけでなくご家族も亡くされました。
このような状況でもまたお店を再興したいと行動を起こしはじめました。
同じ料理人が自分らでは計り知れない状況のなかで
料理を捨てず、生き抜いていく事を決意したのだと思います。
私にどれくらいのことが出来るのかわかりませんが、話を聞きに行きます。
これからのこと、何か相談にのっていただくやもしれませんが、その際は
ご指導、ご助言よろしくお願いたします。今後の予定 9月21日 大槌・佐藤君の「岩戸」1日限定の復活を応援
9月23日 釜石 出張レストランロレオール 伊藤
とのこと。
山田町(かな?)で店もご家族も流されてしまったという料理人さん、それでも復活を期すということ。なんとか応援してあげたいものです。僕もぜひ話を聞きに行きたい。ああ、また東北が呼んでいるなぁ。
大地を守る会とともに取り組んでいるちゃんと・たべもの・プロジェクト、略してTTP(笑)は、もちろんTPPなど日本の食の風景をがらりと変えてしまいかねない政治の流れに対して、消費者自身がちゃんとたべもののことを考えることから事態を変えていこうという運動だ(と思いながら書いている)。
少し間が空いてしまったが、、、ようやく僕も福島のことを書いた。時間がかかったのは、とにかく繁忙であったこともあるけれども、やはりそれだけではない。たべものに携わる人間として、福島の農産物をどうとらえたらいいのかという問題は、あまりにヘビーで取扱注意だからだ。
――でも、ようやくまとまった。
僕が10年ほど前から愛してやまない、日本で最も旨いと思うコメを生産する団体・ジェイラップ。福島第一原発から約70kmの須賀川市にメインの田圃が集中する。当然、空間線量率は高くて、持って行ったウクライナ製ガイガーカウンターのECOTESTは0.3以上、場所によっては0.4以上となっていた。
しかし、このジェイラップの田から収穫されたコメは、スペクトロメーターで測ってもほとんどが10ミリベクレル以下、さらに精度の高いゲルマニウム分析をしても同様の低い数値しか出なかった。それはなぜなのか。そうしたことを書きました。
こちらから、お読みくださいませ。
■日本最高峰のコメ生産者・ジェイラップの取り組みを観て、ふれあって、食った!そして僕はこう考えた。
http://www.daichi.or.jp/ttp/know/vol03/