4月3日(月)より、NHK第一放送にて放送されている「ラジオほっとタイム」内で、15:30から「ビュッフェ131」というコーナーが新設されます。「食」の話題で月~金まで繰り広げられるという、壮大な(無謀な?)番組なのですが、その月曜日のコーナーに私が出演することとなりました。一回だけじゃなくてとりあえず1年間、、、大変なことになるなぁ。
■NHKラジオ第一放送 ほっとタイム
http://www.nhk.or.jp/radiodir/hot/
私の立場は「食材調達人」ということで、その時期に旬を迎えている食材をスタジオに持ってくるというお役目です。先日特番に出たのは、そのパイロットバージョンだったわけですね。
なんとこれ、生放送ですよ生。出張に行きにくくなるなぁ、けど面白そうです。
月曜日に僕が食材を調達した後、火~金はそうそうたる料理人の方々が(本当にすごい顔ぶれなのだ!)その素材を使って料理をしたりトークをしたりということになるらしい。ラジオにしておくのが勿体ない内容だな、、、
ということでNHKラジオの15:30から、、、って、勤め人はなかなか聴けないですな。聴ける環境にいらっしゃるかたはぜひきいてみてくださいね。私はまずラジオを買うところから始めようと思います。
さてこの食い倒れ日記の利用環境を書いているが、最近むちゃくちゃに困っているのが、画像のデータ量の増加だ。2003年以前からデジカメで撮影してきた画像の総データが、現在65GBくらいになっている。愛機であるThinkPadX40のHDD容量が40GBだから全く足りない。しばらく前から、持ち運び用のUSBハードディスクの80GBで画像を管理。もちろん自宅にバックアップを取りながら運用している。
しかし、HDDを持ち歩くのも結構苦痛だ。ThinkPad、W-ZERO3、おびただしい書類群と、ヘビーデューティな装備では可能な限り荷物を減らしたい。ということでHDDを持参しない時もあるのだが、そう言う時に限って予想外の時間ができて、ブログを書きたくなる。しかし、画像は置いてきたHDDの中、ということが多いのであった。
なんだかなぁ、、、自分の撮影してきた画像をドカンとネット上のストレージにアップロードしておいて、どこからでも使えるようにしたい!と強烈に思い始めてきたのである。そんな時に、渡りに舟のお声がかかった。
「山本さん、携帯で撮影した画像をネット上のストレージに貯められるサービスがあるんですけど、無料期間もあるので使ってみません?」
という申し出をしてくれたのがNTTコミュニケーションズさんだ。僕のブログを読んでくださっているらしい。一瞬、へええと思ったんだけど、残念ながら僕は携帯電話で写真を撮影しない。ていうか、昔からウィルコムのPHSユーザなので携帯電話というもの自体使ったことがない(笑)
「あー そうなんですね、、、じゃあオンラインストレージのcocoaギガストレージっていうのがあるんですけど。1GBまでサーバにファイルを置いておけるんですよ」
という言葉にガバッと起きた!
1GB!
それはナカナカに広大な領域じゃないか、、、
で、早速NTTコムの人にデモをしてもらった。一応携帯電話で撮影した画像を貯めておけるサービスもみせてもらったけど、これはやっぱりあまり関心がない。それよりもギガストレージだ!
「実はオンラインストレージ機能だけじゃなくて、色々な機能があるんですよ、、、もしブログで書いて頂けるんでしたら、しばらく使って頂きたいと思うんですが、、、」
マジですか!ということで使わせて頂くことにした。2ヶ月の無料期間があるということなので、最初だけ使ってみて、大したことがなければ辞めてしまおうと思っていたんだけど、結果的に使い勝手がいいので継続して利用していこうと思っている。
さてcocoaギガストレージに加入すると使えるサービスは、ファイルのストレージを基本に、スケジューラと日記機能、お金の管理機能、写真の管理機能などである。一番メインとなるのは、当然だけどファイルのストレージおよび管理機能だ。1GBという広大な空間があるので、かなり自由度の高いことができる。
これが↓トップメニューの画像だ。

とは言っても僕の食い倒れ画像65GBを全て放り込めるわけではない。基本的には旅先で撮影をして、近日中にブログエントリにするゾ!という見込みが立っているもののみを保存することにした。
ファイルのアップロードは簡単で、画面上にドラッグ&ドロップするエリアが出ていて、そこに放り込むだけだ。下の画面が、画像のブラウズ画面で、右上にあるエリアにアップロードしたい画像を放り込めばいいのだ。ちなみにこれは種子島で食べたインギー鶏の写真ですな。

ただし、試しに総容量が200MBくらいの画像群をアップロードしようとしたら、ADSL8MBの環境でもかなりの時間がかかってしまった。従って、ボリュームのデカイ原画像をアップするには、ブロードバンドを備えたホテルなどでの利用が必須。
しかし、画像がバックアップできているという安心感は、口にできないほどに安心感がある。一旦アップロードした画像ファイルは、一般の画像管理ソフトのようにサムネイルで管理することが出来る。欲しいと思う画像があればチェックマークを入れてダウンロードすればいい。
でも僕のような使い方だと、エントリを書く時に「これにしようかな」という画像選びの逡巡があるので、いちいちサムネイル画面で閲覧するのも面倒だ。なので、画像ファイルとして管理するのではなく、原画像自体は数十枚の画像をいちどZIPで圧縮してしまってまとめてアップ。時間ができた時に思い切ってダウンロード(数分の時間はかかるが)して、作業をするという感じにしている。僕みたいに大量の画像を使わないブログを書くならそんなコトしなくてもいいはずだ。
ブログ用に使っているだけでは1GBは使い切らない。で、有り難く使わせて頂いているのが、グループ間でのファイル共有やファイル送付信機能だ。僕は農産物の流通コンサルティングをしているが、パートナー達と組んで仕事をしている。今までは進捗のあった資料はメールでやりとりをしていたわけだが、cocoaのユーザ同士ならファイル共有することができる。

「あ、じゃあやまけんさんのパートナーさんの分もIDをご用意しますので併せて試してみてください」
ホントですか?
ということでNTTコムさんがいろいろサポートしてくれたので、うちのコンサルをしているグループで使っている。結果、快適です。グループ間でのファイルの共有については、Web上ではあるけど、通常のネットワークフォルダと同じようにできる。しかもファイルの容量は1GBだから、50MBくらいのプレゼン用データなども平気でアップできる。これは、無料サービスだと難しいところだ。今までこういうことにお金を払うのはちょっとな、と思って使ってこなかったが、月間315円という安さと無料期間にクラッと来てつかってみるとかなりイイ。
また、他人へのファイル送信機能については言うことがない。これは、宅ファイル便とかが実現している、「ある相手にファイルをダウンロードさせて上げる」サービスだ。

メール添付では相手先のサーバが受信しきれない時に使う、アレである。cocoaギガストレージのそれは、ファイルサイズの制限が無い!それだけで十分である。無料期間が2ヶ月ついていて、月間315円ならば、企業としては十分インフラといえる内容だ。
あと、期せずしてグループウェア機能を手に入れたことにもなる。スケジュール機能が付いているのだ。cocoaギガストレージユーザ同士であれば、グループを設定するとフォルダの共有だけではなくスケジュールの共有ができる。

プロジェクト管理ができればもっとすげぇと思うけれど、このスケジューラだけでもまあいいかと。
ちなみに他にもいろいろあるんだけど、日記機能という、ブログみたいな機能もある。当然、ここに書いたのはブログエンジンにエクスポート出来たりするんだよね?と思ったら、OCNのブログサービスであるブログ人としか連動できないらしい。残念。こういう囲い込み方は善し悪しだな、、、ブログポータルを限定することで、利用の可能性が一つ減るもんね。
お金の出納管理であるマネー機能は、便利そうだけどまだ使っていません。いらん買い食いの記録をとるのが怖いので、、、
ということで、最近使い始めたオンラインストレージの話でありました。
しいたけのことを書いたりしたこともあり、そして先日いった酒造会社のことを調べているうちに、すごいブログに出会ってしまった。
■KINOKO WEB
http://blog.goo.ne.jp/kinokoweb
非常に著名なキノコ研究家の方で、キノコの写真集も出している方だそうだ。思わず原稿や仕事を放り投げて、過去ログに魅入ってしまった。
、、、素晴らしい。キノコ写真や料理の写真のあまりの美しさ、高精細さに驚く。しかも使っているカメラはキヤノンのEOS KISS Digitalで、つまり僕の持っているカメラの一つ前の世代のカメラだ。使って居られるレンズは素晴らしいモノばかりだ。いやー やっぱりカメラじゃないんだな、写真って。
それにしてもここに掲載されているキノコ写真の美しさといったらない。呆然としてしまうほどに美しい。
間違いなくキノコに対する愛情が濃い、、、
僕もこんな食べ物写真が撮れるようになりたい。弟子入りさせてもらえないモノだろうか、、、
千葉県で不定期にデジカメ講座もしておられるようだ。もしこの方のご活動についてご存じの方がいらっしゃったら、ぜひ教えてくださいね。
いや久しぶりに感動してしまったのだった。
本レポートが遅くなったが、食い倒れ日記史上最も高額にして豪華なオフ会となった「ジビエ3種を楽しむ会 in 京橋カストール」が2月17日に開催された!ジビエの季節は過ぎてしまったが、ここにその記録を残しておきたい!
そもそもこのオフ会をやろうという経緯はここ↓をご覧くださいませ。
何と言ってもジビエを三種いただくという、メインディッシュが3つも来るぞという凄まじいスペックの会だったのである。藤野シェフの気合の入りようといったら、周りのスタッフが「今回はすごいですよー」というくらいのものだったという。
■オフ会用特別コースのメニュー
食前酒
鴨の燻製でりんごのコンポートを巻いた天然わさび風味
フォアグラとマンゴーのカラメリーゼ ポルトソース
白ワイン
熟成イノシシのソテー ソース等は未定
赤ワイン
新潟産野鴨のロースト ソース サルミ
デザート
このように、フォアグラマンゴー、イノシシ、そして野鴨という煌めく3連星のまさにジェットストリームアタックというべき布陣だったのである!
オフ会参加人数は39名!
当初、20人以上だったら開催しようという話をしていて、それも埋まるだろうかと少し不安だったことを告白する。なにせ参加費用が2万円(税込み)だったので、これまでのオフ会のようにはいかないだろうなと思っていたのだ。
ところが蓋を開けてみてビックリ、あれよあれよという間に30人を突破し、最終的に45人程度の参加者が集まったのだ!またもや抽選。本当にビックリしました。
さて当日早めにカストールに入ると、藤野シェフもニコニコしながら迎えてくださった。

「今回の準備は大変でしたよぉ~ 鴨の確保から下処理、イノシシの仕上げといい、ものすごい規模です。スタッフにとってはスゴイ経験になりますね。これを通過したら新生カストールの経験値があがりますよ!」
その横で、僕はせっかくの料理を綺麗に写したいので、ストロボセットを組み立てる。僕の趣味も高じすぎて、プロが使うものよりは安いが、スタンドとアンブレラ、外部ストロボを買ってしまったのである。景色や人物写真ではなく、素材と料理を如何に美味しそうに写すかにしか関心のない、全く持ってニッチなカメラ小僧になってしまったのであった。

さて人が入り始めた。今回は1人参加と、2人での参加に綺麗に分かれた。2万円もするから友達を呼ぶのは厳しいなという人と、2万円という高い値段だから、思い切って友人とという2派があったのだと思う。それにしてもいつも思うのだがなぜか美人率が高い。みな、オフ会というのに初めて参加する人が多く、期待と不安の入り交じった顔で席に着く。この硬い表情が、すぐさま軟らかくなっていくのである。

全員が席に着いたところで藤野ご夫妻に登場していただく。万雷の拍手で迎えられたシェフが、コースの説明をじっくりとしてくださった。

もうすでに参加者のみんなはコースをとことん予習済みだったわけだが、一つ一つをじっくり、素材がどこで獲れたものなのか、その下処理、火の入れ方などをシェフの言葉で聴けるのは凄まじく贅沢な話である!

ちなみに2万円という価格には食前のシャンパンに、ワイン3種も含まれている。そう聞くと多くの人が「あ、それなら全然高くないよ」というのだが、本当にそうだと思う。

このシャンパンも佳いモノ!タップリ注いでくれて、普通これで2000円するだろう!
「オフ会の時はいつも『それじゃあみんな食べるぜ~!』とやるんだけど、今日はフレンチだから(笑) 皆さん最後まで食べ尽くしましょう~! 乾杯!」

こうして饗宴は始まったのだ!
■カストール特製パン

カストールという店は、料理が旨いのは当然だが、粉モノが凄まじく美味い。藤野シェフの美学なんだろうが、ケーキブティックも併設しているのはダテではない。自家製パンは本当に無茶苦茶に美味いのである。

藤野シェフはもともとガトーショコラで有名な方だ。NHKの料理関連の番組にしか出演しない彼だが、そのNHKからガトーショコラの作り方を解説したDVDがでているらしい。未だ観たことがないが、お菓子好きな人なら参考になると思う。なにせここのさっくりと典雅な味わいのガトーは最高なのだ。
さてパンを突いていると、のっけから秀逸な前菜が出てきた!
■鴨の燻製でりんごのコンポートを巻いた天然わさび風味

これ、中指くらいのサイズで本当に小さな美しい前菜なんだけど、正直言ってこれを20本くらい食べたい!と思うような素晴らしい前菜なのである!口に入れると、燻煙香をほんのりとまとった鴨肉の旨味を感じたその瞬間に、中からりんご(おうりん)のコンポートの甘すぎず風味のしっかりと残ったのが溶出してくる。そこへサクッとした食感を感じたら、それが天然わさびでツンと貴婦人に軽くいなされたような(って、そんなの体験したことないけどね)感じなのだ!いやこれは秀逸。
さて、次のフォアグラの一皿に合わせたワインが注がれる。
■白ワイン(銘柄とか忘れました。ビオです。)

ワインのセレクトは、カストールが京橋に移動してから入ったソムリエの庭野君によるものだ。

「僕はビオワインが好きなんですけど、今日はバイオダイナミックという、ビオワインの中でも非常にグレードの高い農法・製法で造られたものを飲んで頂こうと思います。とても風味が強く濃く、フォアグラの油分に合う物を選びました」
なんとバイオダイナミック!
バイオダイナミックとは、ヨーロッパで広く採られている有機農業の体系で、僕が学生時代にキャンパスに畑を拓いていた時に行っていた農法だ。通常の有機農法に加え、天然のハーブを促進剤として利用したり、天体の運行に合わせ作業をするという難易度の高い農法だが、バイオダイナミックで栽培された農産物の美味しさは他を寄せ付けない、と思う。果たしてこのワイン、無茶苦茶濃厚。通常の白ワインとは豊饒さが段違いだった。
そしてその白に合わせるのがこの、最初からガツンとくるフォアグラの逸品だ!
■フォアグラとマンゴーのカラメリーゼ ポルトソース

これぞ最近の藤野シェフの最高傑作だと思う。もともとはマンゴーを沢山いただいた時にまかないで造ってみたのがベースとなっているということだが、マンゴーを脂でソテーしカラメリゼして甘み・旨味を最高度に活性化させたものにフォアグラを合わせているのである。そのフォアグラのボリュームがスゴイ。

これ、完全にメインの一品である。いつもこの分厚さではないと思うのでご注意を。これは特別ですわな。本当にオフ会に参加した人、ラッキーである。

参加者から感嘆の声というか悶絶の声が挙がる!
「お、美味しい!!!!」
「このフォアグラとマンゴー、口で溶けちゃいます!」
それはそうだろう。とろけるマンゴー、とろけるフォアグラに、煮詰めたポルトソースの酸味と香りがまとわれ、地平線のような旨味世界が拡がるのだ。このメニューは通年とはいかないが、かなりの時期で食べられるので、ぜひ味わって頂きたい!
さて次は、いろいろと個人的に物議を醸し出した(笑)イノシシだ!
■熟成イノシシのソテーと煮込みの饗宴

これ、イノシシ肉が2片あるのがおわかりだろう。上に載せられたのがローストで、下が煮込みである。ローストにしたのは岡山県高梁市の友人・徳田君が猟師さんに直接注文してくれたものだ。そして煮込みは藤野シェフのお兄さんがしとめ、1ヶ月の間、赤ワインと香草でマリネした物だ。

観よ、このぎらつく脂の美味そうなてかりを!

脂だけではなく肉質もみっしりときめ細かいのがわかる。実に最高だ!
肉を噛み締めると、ローストのほうは油分の旨味が下に拡がった後、イノシシ特有の獣香がいい感じでブワンと拡がる。肉を食うというダイナミズムは、獣香なしではありえない!しかしさすが藤野シェフ、臭みとは全く違う「香り」に昇華されているのだ。煮込みのほうは脂が落ちて、しっくりとした緻密な肉の細胞の食感をギシッと噛み締める喜びが内包されている!いや 実に贅沢な楽しみだ。これ、人数を決めて予約しないと出せない皿である。
このイノシシ肉にはなんとモリーユ茸を合わせて、クリームソースパスタを添えた一皿になっている。

このモリーユの風味がイノシシの香りと相まって、実に複雑な風味を醸し出していたのだ。いや、もう脱帽。ちなみにここでも白ワインを合わせていたのだが、撮影を忘れてしまった。
さて、メインである!
■新潟産野鴨のロースト ソース サルミ

もう言うことはない、カストール冬の名物・野ガモ。新潟の山中で網で捕獲した鴨をきっちりと長期間熟成し、肉の旨味が最高度になったのをいただくのである。

鴨の血がたっぷりと混ぜ込まれた濃厚なソースサルミは、これまでいただいた中でベストな濃度・風味だった!胸肉のトロトロ感とソースサルミの絶妙な濃さが交わると、永遠に口の中で噛み締めていたくなってしまう。本当に美味い!

ちなみにシェフにお願いしていたのが、鴨の一皿には内臓とモモ肉は必ずつけて欲しいと言うことだ。下処理に無茶苦茶時間がかかるが、これにカストールはキッチリ対応してくれた。一人分が野鴨半身という超贅沢な!ふつうはそれでメイン終了なのに、ジビエ3皿の最後にそのボリュームが来るのである!もう圧倒的の一言だ。

パイ生地のようなビスケットのような上にもられた鴨のレバーは、実に綺麗にほろ苦く、天然の命をいただいてるぜ感がわき起こる味だった。パリッと焼かれたモモ肉は、弾力と旨味が強く、骨までバリバリと言ってしまいたくなる味だったのだ。
「お、美味しいとしか言えません!」
「こんなにボリュームがあって、食べきれないと思ったのに食べちゃいます!」
と、参加者はみな半狂乱である。
その頃、厨房ではデセール(デザート)の準備が進んでいた。もう厨房は必死のフル稼働状態であった!

■デセール チョコレート菓子三種

カストールのデセールは、本当に素晴らしい。この日はジビエでガツンと味覚の拡がった舌に刺激を与えるため、濃厚なチョコレートを3種の味でということだった。
実は僕はチョコレートがそれほど得意ではない。だからうーむと思ったのだが、でもシェフが自信を持って出して頂けるのだから大丈夫だろう、とお願いすることにしたのだ。
その結果は、素晴らしいモノだった!

このチョコレートミルフィーユのサクサク感とクリームの適度な濃厚さにも参ったが、実は一番素晴らしかったのはアイスクリームなのだ。
「ハーブのタイムで風味を付けました」
というのだ!
タイムのあの香りがチョコレートに?
実はこれが本当に素晴らしいのだ。タイムの少しスッとする、そして舌の横側で感じるようなあの独特な香りがチョコの拡がる旨味を一本の針のように凝縮する。実に実に秀逸なデセールだった!
女性陣も大満足、男性陣でも残した人はほとんど居ない。
以上、全品が終了した! 19時から初めて、22時を廻っている。あっという間に感じたが、実に充実した時間が飛ぶようにすぎていったのであった!
当初席に着いた時の参加者の硬さは全く面影もない!各テーブルで、初めてあった人と一緒に興奮しながら料理を味わい、楽しんでいる人達ばかりがそこにいた。それを演出したのは、カストールの料理とサービスである!
「厨房のみんな、ぜひ出てきて!」
とシェフをサポートするスタッフに出てきてもらう。

一人一人に自己紹介をしてもらう。
「僕はパンを担当してます」
「僕は藤野シェフのサポートをしています」
「私はデセールを、、、」
という自己紹介をするたび、参加者全員の大きな拍手が!

この瞬間を味わってもらって本当によかったと思う。いや、素晴らしい時間であった!
「いやぁ、本当に大変でしたよ。でもおかげさまでカストールにとって素晴らしい体験になりました。これでどんなお客さまがいらっしゃってもびくともしないオペレーションができました」
と藤野シェフがおっしゃる。実はこの数日後にウエディングが控えているらしい。京橋カストールとウエディングの試みは素晴らしいと思う。落ちついて美しい調度に、参加者の誰もが美味しくいただけるフレンチが並ぶ。考えただけでも素敵だ。レストランウエディングを考えている方はカストールをぜひ候補に入れて欲しい。

参加者みんながシェフご夫妻と記念撮影。本当にお疲れ様でした。そして、参加してくださった皆さん本
当にありがとう!集まるのかどうか、ヒヤヒヤしてました。来てくれて嬉しかったです!
ちなみにカストールではいよいよこの季節の最高に美味いモノ、ホワイトアスパラのコースがでてくる!あのブラマンジェが食べられると思うといまから腹が減るのだ。
藤野シェフ、本当にありがとうございました!
■カストール
http://www.2castor.com/index.html
東京都中央区京橋2丁目7-14
BUREX京橋101 〒104-0031
TEL03-3535-5035 レストラン
TEL03-3535-5015 ケーキブティック
ウエディングプランのFlashページが出来ていた!
関心のある人はこちらを。
http://www.2castor.com/public/flash_web/party%20wedding/index.html
ぷっくりと肉厚に膨らんだ椎茸(しいたけ)を焼いてわさび醤油で食べると、あたかも肉を食べているような満足感がある。写真は、去年岡山に行った際に農産物の直売所で買い求めたものだが、実に美しい出来映えだったので、思わず手にしてしまったのだ。原木椎茸と表示のあったそれは、大ぶりな椎茸が6本袋詰めにされていて300円だった。

椎茸にも品種が凄まじく沢山あり、生用の椎茸、乾燥用椎茸、両方に対応できる椎茸など様々だ。ちなみに、栽培方法は2通りある。ホダ木と言われる原木に種駒(こま)と呼ばれる椎茸の菌糸を打ち込んで栽培するのを原木栽培といい、おがくずなどを配合した床で施設内で湿度・温度管理をして育てる菌床(きんしょう)栽培とがある。この区分けは、小売店でも表示されるようになってきているので、見分けられる。当然のことながら原木椎茸のほうが手間と場所と期間がかかり、高い。味もやはり違うと思うけど、これは意見の分かれるところなのでぜひ食べ比べをしてみて欲しい。

食べ方はなんでもいいのだけど、油脂を使うか使わないかで大きく風味に変化がでる。椎茸の味わいを感じるならばトースターで焼くのがいいだろう。いしづきだけとって軸は落とさずに焼いたのをわさび醤油(醤油は大メーカのものではなくいいのを使おう)で食べるのが美味い。そうでなければバターで炒めて油脂を含ませると肉のようになるので、これもまたいける。

ちなみに僕が最高に美味いと思うのは、静岡県のお茶生産農家である築地カッちゃんという茶匠のつくる椎茸だ。干し椎茸用の、小ぶりだがよく締まった強烈に肉の厚い椎茸をフライにしてくれるのだ。これに中濃ソースをドパァっとかけて噛みつくと、ブリッと強い食感、グワッと鼻に抜ける風味が素晴らしいのだ。ああ、食いたくなってきた、、、
最近、「こういうソフトがあればなぁ」とか「こういうサービスあればなぁ」とこのブログに書くと、とても親切な人が「こういうのあるよ」と教えてくれたり提供してくれたりするという玉手箱的ありがたい状況になってきた。でも恩返しもしなければならんので、僕のブログ運営を支えてくれている環境を少しずつ紹介していきたいと思う。
僕のブログは、ライブドアブログやココログなどの、ブログポータルが提供しているサービスを使っているわけではない。MovableTypeというブログエンジンをホスティングサーバに組み込んで使うという方式で2003年から運用してきた。バージョン2.6.4という、かなり致命的なバグもあった時代のことだ。理由は単純で、始めた頃には無料ブログサービスなんて無かったから、選択肢がなかったのだ。
ブログへのヒット率が上がるに連れ、いくつかのブログポータルさんから「うちで書きませんか」というお声をかけていただいたことがある。数回試してみたのだけれども、そのつもりにはならなかった。理由はこれも簡単で、たくさんの人が共用で使っているためか、遅いのである。僕がこれまで書いてきた記事をカウントしたら930記事あった。ご存じのように画像も満載。すんごいデータ量になっている。環境を変えて再構築すると半端じゃなく時間がかかる。そう言うわけなのである。
このホスティングサーバを提供してくださっているのが、原宿で雑誌のDTP・デザイン・印刷、そしてネットワーク関連事業等をやっておられるプロコムジャパンさんだ。
プロコムジャパン
http://www.procomjapan.co.jp/
社長の矢島さんは、マック(アップル社のMacintoshね)、それもオールドマックの世界では非常に有名な方(コレクター?)だ。お付き合いは、この会社に僕の昔からお世話になっているシステムコンサルタントであるゴーハラさんが入社したことから始まった。LINUX系の開発に強いゴーハラさんが新しい会社に移ったということでそちらに仕事をお願いするようになったのだ。ちなみにグルメの矢島社長が連れて行ってくれた店はかなりヒット率が高い。ジビエオフ会のカストールもその一つである。
2003年、僕はそれまで150人程度の友人に、BCCにアドレス入力という原始的な方法でメルマガ送信していた「出張食い倒れ日記」をWeb化する決意をした。まだブログという言葉が全く市民権を得ていない頃だ。従って、自前でWebプログラミングをし、コンテンツ・マネジメント・システムを造ってもらえるよう、仕様書を書いたのだ。いま、昔のフォルダから引っ張り出してきたのだが、コメント欄とトラックバックがない点を除けば、完全に現在のブログエンジンと同じような挙動をする仕組みになっている。
■当時私が発注をしたときの仕様書資料


これを創ってもらおうとしていた時、親友の本城しんのすけが自分の近況を伝えるブログを始めたのである。
本城しんのすけ 雑記
http://blog.onbetsu.net/mt/
これを観て、「おおっ なんか整理されてるじゃん!手でやってるわけじゃないよな、、、」と思い、本人に訊いたところ、「MovableTypeてのがあるんだよ」ということをきいたのだ。
それで、最初はまずサーバにこれをインストールして試用してみようと。そこであがってきた課題とかを精査して、CMSを造ろうと、、、
ところが使ってみたら完成度が非常に高い(あたりまえか!)。これでいいやぁ!ということになり、使い続けているわけです。
ただ、最初のMTのバージョンは2.64というもので、文字コード関連のバグが多かったため、トラックバックが文字化けしたりいろいろ大変であった。最近3.14以降にアップグレード(しかも商用版)したため、安定稼働しています。
ちなみに最初の頃は、ブログというものをよく理解してなかったので、今となっては笑えることがいっぱいあった。例えばトラックバックが最初についた時には、「なんだこりゃ?俺のWebを勝手に引用しやがって!」と怒って削除してしまった。よくよく調べてみたらトラックバックこそが、「引用しますよ」という自発的連絡を入れるためのシステムであることが判明。ということで記念すべき最初のトラックバックは削除されているという状況であります(笑)
プロコムジャパンでは、このブログのホスティング環境として、大企業が使うようなエンタープライズ向けサーバに入れてくださっている。そのためかスピードは速いし、環境的に困ることは何もない。しかしそれでも先日のフジテレビ「スタメン」放映時のアクセスでは、10回に一回くらいしかアクセス出来ないなどあったようだ。テレビ効果とはオソロシイものである。
ということで、改めてプロコムジャパンさんに御礼を申し上げる次第です。
一昨日~昨日は三重県の津市への出張でした。
三重といえば何が美味いか?実は私は三重といえば鰻(うなぎ)だと思っています。
バリバリ関西系の、蒸さない焼き方。ご飯にタップリまぶされた濃いめのタレ。これが実に最高。
時間が出来たらアップします。
ところで愛用中のウィルコムのスマートフォン「W-ZERO3」ことシャーポンのムックが出ました。
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伊藤浩一さん(http://d.hatena.ne.jp/itokoichi/)
kzouさん(http://d.hatena.ne.jp/kzou/)
山田@MNさん(http://d.hatena.ne.jp/yamadaatmn/)
井上真花さん(http://d.hatena.ne.jp/mica/)
という、本当に豪華なメンバーでした。まあ私は、普通の人なんだけどウィルコム愛が強い、という感じでお呼ばれしたという感じです。赤いシャーポンは非常に受けが佳かったです。
この中で、シャーポン用にある素晴らしい画像アップローダをつくって下さった方のエピソード載せてます。その辺ふくめ、今後私のブログ環境についてちょっと書くつもりです。いろんな方にお世話になりながらこのブログが成立しているので、その辺をインフォームしていきますね。
やっと山形編の中盤までかけた。種子島編は最近では珍しく完結まで書けた、、、
しかし大量にしかかりエントリが貯まっています。
富山編、書けてない!
怒濤の秋田縦断編、書けてない!
京都府宮津の飯尾醸造編、書けてない!
そしてジビエオフ会編、書けてない!
申し訳ありません、、、
やはり上記のごとききちんと準備をして大量に撮影した記録は、気合いを入れて書かなければならないためエントリに起こすのに時間がかかります。そうこうしているうちに季節が変わってしまうのですが、現状、タイミングよく書いていくような境遇にありません。食べさせて頂いた方々に大変申し訳ないです。
なんとか時間を見繕って書いていきますので、、、陳謝。
最近、最も使用率の高い店といえば間違いなく「日本橋ぼんぼり京橋店」である。某有名ホテルの調理場、本場イタリアの名店のシェフをしていた お料理ジャイアン こと小池君が創り出す料理は非常に面白い。先日も料理雑誌の世界では著名な出版社の方々と会食したのだが、皆さん唸って居られた。フレンチや北イタリア料理の正統なベースに、お料理ジャイアンとしてのセンスが付加され、とてつもなく面白い皿が出てくるのだ。
そんなぼんぼり京橋店だが、最近、料理はともかくサービスのレベルが若干さがり気味だ。それはそうだ人が足りないのである。
「やまけんさん、募集広告をブログで出して頂けませんか???」
とオーナーである小林さんから打診があったので、載せましょう!
ぼんぼり京橋店で働きたいアナタ。今すぐ電話を!
日本橋ぼんぼり京橋店
03-5524-1338 店長の池田氏に連絡のこと。
勤務条件は直接訊いてください。まかない飯が旨いことは保証しておきます。
さて昨晩は遠方からの客をもてなす。年度末の忙しい中だが、事務所からあるいて8分くらいで到達できるので、ここに来てしまうという特性もあるのだ。

相変わらず、地鶏炭火焼きなどのグランドメニューよりも多いんじゃないか?と思ってしまうような本日のお薦めアラカルトメニューが充実している。毎週変わるこのメニュー、本当に一度として同じ料理が出てきたことが無いという感じなのである。
本日の突き出しはサツマイモのスープにシロインゲンの煮込みだ。

相変わらずこの突き出しが旨い!シロインゲンはしっかりと味が染みていて、これだけ丼で食べたいくらいだ。
次に、鯖とウドのサラダが出てきた。

鯖がキッチリしめられているが、鮮度のいい鯖で実に旨い。ウドのフェットチーネ状薄切りとの相性抜群である。

次に帆立貝の串焼きが出てきた、、、と思ったら!
「ホワイトアスパラです!」

豪華な串みたて、である。
そういえばホワイトアスパラの季節だ、、、
今年は北海道産の出回りが遅くなりそうなので、フランスからの輸入物が大半を占めることになるだろう。それにしても旨い。帆立も実が分厚くて最高。
次の一品がまたイカしている。
ゴボウと桜海老のタルト、である。

ゴボウのタルトはここ最近、小池ちゃんが取り組んでいた料理だ。フォンとクリームで煮た薄切りゴボウを具にパイ生地で包み焼き上げている。この上に、これも旬の桜海老をまぶしてある。実に色鮮やかで旨そうだ!

ゴボウの土をまとった香りとダシの旨味、生地のふんわりした香りに桜海老のバリッとした食感と、上品で新鮮な桜海老の香りが交わって実に素晴らしい。
そして本日の出色の出来映えがこれだ。

江戸前穴子をクワイにまいてフリットにし、蕎麦の実を具にした山菜スープに載せた一品だ。これを何料理といえばいいんだろう?和の食材を使っているが、コンソメの見事な一本筋の通った味、穴子はカリッと、そして中のクワイは適度に脱水され、甘みが引き出されホコホコに仕上がっている。

スープには蕎麦の実とタラの芽とタケノコ、そら豆が軽く煮込まれており、春の香り満載である。
ジャイアン、お前はどんな料理人なんだ!?
あまりに旨くて感動してしまったのである。
そしてメニューをみて「こいつは食いたい」と唸ったのが、リド・ヴォーと海老のクロケットだ。

どでーんと大ぶりなこのクロケット、実に手がこんでいる!

箸でつまんでいるのがリド・ヴォーである。その周りにオレンジ色のソース状のものがみえるだろうが、これが海老の香りと味が溶け込んだクリームだ。つまりこれ、簡易的だがソースアメリケーヌコロッケではないか!実際、リド・ヴォーの、適度に弾力がありながらとろけるような食感と、アメリケーヌの旨さをまとったクリームとの相性は抜群に旨い!もう言うこと無いのである。
「はい、あぐーのトンカツです!」

最近やたらと豚を食べる機会が多いが、この店のアグーかつは実際に旨い。
これほど厚みのある肉をカツに仕上げるにはかなり時間がかかるのだが、ジャイアン小池はここでもイタリアンテクニックを使っている。
「うちでは油を肉が完全にかぶらないくらいにしか使いません。油で揚げていると、ブクブク泡が立ちますよね?あれは実は水分と旨味が抜けている泡なんですよ!もったいないんです。でも油から少しでも肉が空気中に触れていれば、そこから水分だけが抜けていきます。そうすると旨味は残るんですよ!ただしむちゃくちゃ時間がかかります。実はあぐーのカツに関しては、お客さんからオーダーが入ったらすぐにしかけて、揚げるのに20分くらいは余裕でかかります。オーダーが時間差でふたつ入ったらもうパニックですよ!」

これがジャイアン小池シェフの技術論なのだ。とにかく聴くより食って感じてみて欲しい。
ただしあぐーは脂が無茶苦茶に厚い。それは、沖縄の在来種豚とバークシャーの混合であるため、仕方がないのである。ていうか脂が旨いのだ。だからゆめゆめ「脂ばっかりジャン!」というような的を外した文句を言わないようにしていただきたい。

さてこの日のパスタは、海老の味を練り込んだキターラだ。この頃になると酔っぱらっていたのでよく覚えていないんだが、これがマタ旨かった。
もう一つパスタが、ホロホロ鳥のラグーで和えたパッパルデッレだ。

ホロホロ鳥のラグーは見た目よりくどくなく、あっさりとしている。そこへパルミジャーノが塩分と強さを補い、パッパルデッレに互するラグーに仕上げている。
ちなみに僕はこのパッパルデッレという手打ちパスタが大好きだ!
なんてったって、名前が佳い。
「パッパルデッレ」
こんな名前、日本人では絶対に考えつかないよね!
だって
「デ」と「レ」の間に「ッ」が入るんだよ!「デッレ」なんて発音、想像もつかない!
ということでパッパルデッレ、大好きである。
さて最後に、凄まじい一品が出てきた。
「これは新潟出身のテッペイの郷里の料理をアレンジしたものです!名付けて『こころ丼』」

なんじゃこら?
テッペイとは、ぼんぼり京橋店の1Fカウンター内でいつも帽子をかぶっている男前の彼である。新潟出身ということだが、彼の郷里ではカツ丼といえばソースカツ丼であったらしい。しかもそのタレがソースだけではない、もっと深みのあるタレにじゃぶりと漬けて飯にのせるスタイルであるらしいのだ。
いままでソースカツ丼は福井県福井市と群馬県桐生市、そして長野県の駒ヶ根という3カ所のみがオリジナルと言えると思っていた。しかし、新潟もソースカツ丼文化圏があったのか!?今年はぜひ新潟に遠征してみたい!
さてこの「こころ丼」というネーミング、びったり。だってこのカツ、中身がハツなんだもの。

ハツの濃厚な香りと衣、そしてソースだれがマッチして実に旨い!
ランチにもあるそうなので食べてみてはいかがだろうか。
仕上げのドルチェ盛りあわせにはなんと桜の枝が、、、

グレープフルーツの中には、レモンクリームにたゆたう葛きりが入っていた、、、

もう言うこと無しである。
どうだろう。こんな店で働いてみませんか?きっとまかないは旨いですよ。
ということで、暇をもてあましている方、料理の勉強をしたい方、ぜひ行って上げて下さい。
僕の希望としては女性に入って欲しい、、、男臭い店だからね、、、
ではでは
いや素晴らしい昼食であった。
間が空いてしまったので、何やらわからんという方は前のエントリをご覧下さい。
今年もやってきた! 山形県白鷹町 「まあどんな会」で、なんばんの粕漬けが生まれる瞬間をこの眼で観た! その1
さあ、なんばんの粕漬けを産み出す地へ向かおう。早速に加工場へ移動する。スキー場から5分とかからぬそばに、加工場があるのだ。坂のやたらと多い、そりゃそうだ中山間地だもんな、という地域にスコッと加工場が建っているのだ。
この小さな加工場にもドラマがあったという。
最初の頃は、水道使用の許可だとかそういうものが全然おりず、大変だったそうだ。
「そういう壁に突き当たって何回も泣いて、そんで強くなっていくんだよねぇ。行政もそういうことが多々あって初めて変わっていくんだよ」
と県の職員である高橋ノブさんが言う。彼が常々言う「何回泣いたかで組織が強くなっていく」論である。
さて加工場にはいると、すでになんばんの粕漬け造りが始まっていた!
なんばんの粕漬けは、ニンニクやゴマ、クルミなどの山の幸類を細かく挽いたものと各種調味料を混ぜ、まあどんな会の特製なんばん塩漬けを加えていくものだ。
これがなんばんの塩漬けだ。
塩漬けは、山形県特有の大ぶりな唐辛子を、まあどんな会の会員の畑に植え付け、晩夏から秋の収穫時に一気に漬物にするのである。
みて欲しい、この、あまりにも立派にツヤツヤと色づいたなんばんを!
ちなみに数種類のなんばんがある。ツヤツヤとしたテクスチャのものと、
もっと赤みの強いものもあるのだ。
見事と言うほか無い。
まあどんな会のなんばんの粕漬けが昨年ヒットして以降、いろんな類似品が出回っているようだ。まあそれは食品業界ではよくあることなのでどうでもいいのだが、絶対に真似できないことがある。それは、原料のほとんどがまあどんな会のお母さん達の手で作られているということだ。
「そうねぇ、塩と砂糖とゴマと酒粕以外は全部わたしらが作ったものだね。酒粕だって、この地元の蔵の粕を集めて食べ比べをして、美味しいのを選んで居るんだから地域のものだよ」
来年あたりにはゴマさえも作ってしまうはずだ。そうしたら、基本調味料以外はすべて白鷹産ということになる。ここまで徹底した郷土産品がはたしてあろうか!いや、ある。この世には知られていないそういうものが山ほどあるんだけど、余所に知られていないのがほとんどなのだ。うーむ そう言うの全部廻って食べてみたい!
それはさておき、このなんばんお塩漬けは収穫後一気につくってしまうそうだ。
唐辛子も塩漬けにして醗酵させることで味わいが深くなっていく。そして種も刻み込んでいるため、強烈・激烈な辛味成分が保持され、研ぎ澄まされていくのである。なんばんの塩漬けだけをつけた樽があるのだが、怖くて覗き込むことが出来なかった(笑)
なんばんの塩漬けを投入して全体をかき混ぜたら、いよいよ地元で一番旨いという選び抜かれた酒粕を投入。
そういえばこのなんばんの粕漬けについての色んなコメントとか、ご自分のWebで書いて下さっている方がいらっしゃるが、よく「なんばん味噌」と書いているのをみかける。が、実は味噌に類するものは全く使っていない。あくまで「粕漬け(かすづけ)」なのである。
さて各種穀物、なんばん、酒粕などの素材を合わせたら、あとはひたすら手で捏(こ)ねるだけである。
ここからひたすら小一時間ほど、お母さんの額に汗がシットリ滲むくらいまで捏ねられる。この捏ねる人が違うと、味も微妙に変わるのだそうだ。近代的な大量生産の概念では「味が変わる」というのは難しいことだが、しかしこのなんばん粕漬けにおいては逆である。味が人によって違うからこそ面白いのである。
練り込まれたなんばんの粕漬けは、唐辛子の色素などが粕の水分に溶出し、こんなオレンジ色に染まっている。
加工調理用の手袋も、一回の捏ねでこんなに染まってしまうのだ!もし素手でやっていたら唐辛子の成分が肌にあたって大変なことになるだろう。
「もう、混ぜてるだけで涙が出てくるのよぉ。しばらくやってたら慣れたけどね!」
とカカカと笑うまあどんな会の面々であった!
さてこの粒、何だかおわかりだろうか?
何を隠そうこれが「つぶあぶら(エゴマ)」である!最近は健康食として非常に人気が高いらしいが、独特のリッチな風味がたまらない、実に旨い穀物である。これを搗(つ)いたりして粉末にして、なんばんに混ぜ込んだのが「つぶあぶらの粕漬け」である。
こいつがまた実に旨い!
なんばんを購入した人で、オリジナルなんばんがいいという人、つぶあぶらなんばんがいいという人に二分されるのがよく分かる。僕はどちらも同率に好きだが、、、ちなみにオリジナルなんばんの粕漬けの材料の比率等は大きく異なっている。
さてこれらを瓶に詰めていくのも、もちろん手作業である。
昔、小学生の頃、カスタードクリームとかを絞り袋から直接飲みたい~!と妄想していたことが多々あったが、このなんばんを絞り袋から飲んだら辛くて悶死するな、間違いなく。
これが、なんばんの粕漬けである。
あ、よくみると、つぶつぶが入っている!ということはこちらはつぶあぶらの方だな。
「やまけんさん、味見してみてくれる?やまけんさんの好きな辛さでレシピを決めますから」
ま、まじですか!それは責任重大、、、
しかしながら数回にわたりダメだしをさせて頂き、辛さが決まった。「辛くて食べられない!」という方、申し訳ない、私のせいです。でもそこまで辛くはしていないつもりなんだけどな。
加工場はカラカラという笑い声に満ちていた。
まあどんな会の女性達はみな、農家の奥さんである。手間賃も無しに趣味的に郷土の味を守る会をしていたのが、だんだんと知られ、拡がり始めている。けれども彼女らの作り方は全く変わらない。
「自分の庭先で作った原材料を、自分の手で加工する。」
この世にそれ以上のご馳走があるだろうか。
なんばんの粕漬けは引き続き下記のみで行っています。
オーガニックサイバーストア なんばんの粕漬けセット
http://store.yahoo.co.jp/organic/a4e4a4dea4b1a4f3bfa9a4d9a4c4a4afa4b7.html
「やんばえ漬け」の単体販売は このエントリ をご覧下さい。
そういえば書くのを忘れていたのだけれども、軽井沢高原ビールの方とお会いして、少し濃い関係性を作ることになった。軽井沢高原ビールというと分かりにくいかも知れないが、ビール好きの人なら「ヨナヨナエール」という、実にフルーティかつ深みのあるボディの太いビールをご存じだろう。これを出しているのが軽井沢にある同ブルワリーなのだ。
いきさつはこうだ。
過去このブログで紹介した、京都にあるこだわり焼き肉屋&超絶品くんせい工房「いちなん」の孫さんの店にヨナヨナエールが置いてあった。
「いやぼくこれ大好きなんですよ!」
と喜んでいたら、なんと孫さんがこのブルワリーの営業の人に「ヤマケンって人にサンプル送った方がいいよ!」と連絡をしたらしいのだ。軽井沢高原ビールの営業の方がそれをきいて、訳が分からぬママにぼくにドーンとフルラインナップのサンプルを送って下さったというわけだ。
で、もちろん美味しくいただいたわけだが、その際に初めて知ってビックリしたことがある。上の写真にもう一つ載っている「オーガニックビール燦々」という缶がある。このビール、非常に美味しくて(ヨナヨナより少しライトな感じだ)好きだったのだが、これも同じ会社で作っているとは知らなかった!ということでダブルで感動してしまったのだ。
その二本以外にもいろんなテイストのビールがあって、どれも美味しかった。
感謝の連絡をすると、営業の采女(うねめ)さんが東京に来る時に立ち寄って下さった。その際に、なんとまだ東京圏では未発売だった「東京ブラック」という黒ビールを持参して下さったのだが、これが実に秀逸。その足で京橋のぼんぼりに連れて行って、小池シェフに味見をしてもらうと、
「これ、うちで使わせて下さい」
と即決。以来、ぼんぼり京橋店ではヨナヨナエールとこの限定東京ブラックが飲めるのである。そして小池シェフの傑作ドルチェ「ブラックビールのソルベ」が生まれたわけだ。
東京版食い倒れ日記にはT.Y.ハーバーという、天王洲のブルワリーを掲載させてもらったのだが、今年はどこかのタイミングをみはからって軽井沢に、このブルワリーを尋ねてみたいと思う。
その他にも、こないだサントリーウイスキーの広報の方と仲良くなったりしたので、山崎とか白州の上流所にも遊びに行きたいと思う。あと、、、もしかしたら、海外にも行けるかも知れない。某ビールなのですが、、、これは実現するかなぁ。したらおおごとだなぁ。
と、夢ばかりふくらむが、これは現実逃避なのであった。仕事をさぼってこのエントリ書きました。仕事に戻ります、ハイ。
福島県の郡山近くの、とある生産者団体にヒアリングをするため、日帰りの出張をする。

東京から東北新幹線で一息でいける福島は、あまり東北地方という感覚がしない。しかし車窓からみえる風景は確実に田園が多く見え、やはり農村地帯だなぁと実感する。

さて本日の生産者団体は、実は僕がこの日本で最も美味しい米を生産すると思う団体の一つだ。その名をジェイラップという。予め言っておくと、この団体の米は一般では買うことができない。特別栽培農産物を中心に流通する大地を守る会か、ある会員制の流通団体、生協でしか買い求めることが出来ないのである。しかもそこでの名前は生産者団体の会社名とは違うので、分かりにくいと思う。
しかしこの団体の米は本当に旨い。凄まじく旨い。数年前、とある催しでこの団体のミルキークイーンを入手した。炊いてみてビックリした。本当にビックリした。世の中にこんなに旨い米があるのか、と思ったのだ。それ以来、実はミルキークイーンについてはこの団体以上のものを食べたことがない。むろん、コシヒカリについても同様だ。
その理由の一つに、特別栽培中心であることが挙げられるだろう。このブログでは何度も書いているが、農産物においては、その食味を決定づけるのは産地×品種×栽培方法という方程式だ。この中の栽培方法とは何を指すかというとかなり広い範囲になってしまうが、その最重要な一つに どのような肥料を使うか ということが挙げられる。よく「無農薬だから美味しい」という文句が散見されるが、はっきり言って農薬の有無は直接的には関係がない(間接的にはあると思うが)。重要なのは有機質肥料をメインに与えるのか、化学合成肥料を中心にするかということだ。で、どちらが旨いかということについては、この国のスタンダードにおいては「差異はない」ということになっている。しかし僕は差異がある、と思う。格闘技においては「技量が同じであれば体格に勝るものが勝つ」といわれているが、それと同じで、産地と品種と栽培技術レベルが同じであれば、有機質肥料中心で生産したものが旨い、というのが僕の見解だ。もちろんこれが成り立つためには、有機質肥料の質がよいこと、などの前提があるが、僕の狭い経験上これは確実なところだ。
ということで今回は憧れの生産者団体さんへのヒアリングだったのである。ヒアリング冒頭でその熱い思いを伝えると、なんとも嬉しいことにお米とキュウリをお土産にいただいた!
そして「昼飯に行きましょう」ということで、このジェイラップの米を使っているという料理屋さんにご案内いただいたのである。

郡山駅からは20分ほどかかる場所ではあるが、このお店ではジェイラップの米が使われている。

筑前煮と刺身定食を頂いた。丼一杯に盛り込まれた白飯はツヤツヤと光っている。

まずこの米を口いっぱいに頬張る。
「うおおおおおおおおおおおおおおお やっぱし 旨い!」
モチモチ・ネットリした食感、余韻の長い風味。言うことがない。
「この米は、まあうちの標準レベルのものですね」
というのだから痺れてしまう。おもわずお代わりしてしまった。
そして家に帰って、いただいたきゅうりを水に放ち、パリッとさせて、一緒にいただいた味噌につけて食べることにする。

「うちの米以外の主力商品は、きゅうりなんですよ。今はミニキュウリが出回ってます。これにつける味噌もつくっていて、ゴマと大葉を入れ込んだ特製の味噌なんですよ。このミニキュウリと味噌の組み合わせは最高です」
と担当の小林さんがおっしゃっていたのだが、果たしてどんな組み合わせだろう?

結論からいうがこの味噌、最高!
ゴマと大葉が多量に練り込まれている練り味噌で、ミニキュウリとの相性が最高なんである。嫁と争うように貪り食べてしまった!
これも会員制宅配でしか買えないのだろうか?常備しておきたいと思う旨さである。

ミニキュウリは、小さいうちに収穫した贅沢なキュウリである。

キュウリなんてどこのでも差がないだろう、と思う人もいるかも知れない。が、実はキュウリも非常に栽培方法に食味が左右される作物だ。特に肥料と水質に受ける影響は大きい。キュウリに味がないと思っている人も多いようだが、キュウリの10種以上を食べ比べした経験上からいうと、これほど癖のある瓜科植物も珍しい。最後にはキュウリ香が鼻について食べられなくなってしまうくらいである。で、ジェイラップのキュウリはこれもまた秀逸。カリポリという食感と果肉の潔い硬さ、中心の種周辺部の肉の緻密さがとても素晴らしいのである。バランスのよいキュウリであった。
こういうのがスーパーに出回るとよいのだが、「いやいや そんなにたくさん出荷できないですよ」ということである。このジェイラップの作物特に米を買うためだけにでも、会員制宅配システムに入会する価値があるかも知れない。
いい出張であった!お世話になりました!
さて種子島最終日だ。最近、きちんと最後まで書ききれるエントリは久しぶりだなぁ、、、
今日の目玉は、種子島にしかいないと言われる在来種鶏「インギー」を食べることである。これ、いわゆる「地鶏」ではなくて在来種といわれる鶏である。地鶏というためにはJAS規格に定められた内容を遵守し、認定されなければならない。
その地鶏の定義はここにある。
■国産銘柄鶏の定義及び表示 (日本食鳥協会のWeb)
http://jca.lin.go.jp/gaidorainn/gaidorainn06.html
この文書の最後に掲げられた別表の中に「インギー」があることがわかるだろう。インギーは明治27年くらいに種子島にもたらされたとされているので、在来種として認知されているのである。
「明日、インギーを観に行きましょう!実はこの地元の小学校で飼ってるんですわ」
と西さんがおっしゃるのだが、当然それって食べられるんですよね???
「えっ お食べになりたい? うーん どうしようかなぁ~ じゃあちょっと調整してみますわ!」
とかなり無理を強いてしまったようだが、ご調整頂いた!
朝、町の中にある小学校に行くと、校庭に据えられた飼育小屋にインギーは居た。

これがメスで、

これがオスだ。
それほど大きい体型ではないが、引き締まった感じの鶏である。
産肉性は高くないと思われるが、食用の場合は飼育日数を120日以上とっているらしいので、引き締まったいい感じの肉になるのだろう。
「ちなみにこの鶏、南種子町の指定文化財なんですわ」
ええええええええええええ
そんな文化財を食べていいの?と思ってしまうが、食べるという行為もまた文化。きちんと繁殖が確認されていれば大丈夫なのであった。
さて、このインギーを食べさせてくれるのが大和温泉ホテルという地元のグループだ。

■大和温泉ホテル インギーの説明ページ
http://www.d4.dion.ne.jp/~tdaiwa/ingee.html

なんとこのホテルでは自分たちで養鶏場をもち、インギーを年間2000羽程度飼っているそうである。素晴らしい!

料理長に軽く挨拶して中にはいると、種子島の定食類が板書されている。

「トンギョイカ」というのがやたらに興味をそそるのだが、今日は地鶏を食べに来たのだと自分に言い聞かせた。
「通常は地鶏のタタキとか刺身は定食で出てないらしいんですが、今日は特別にお願いしました」
ということなので、実際に食べたい人は予め申し出ておかないとありつけない可能性が高いので要注意である。
さてお待ちかねのインギー皿が出てきた!

刺身は実に綺麗な、見るからに旨そうな切り口だ。肉の周りに火を通し、内部はレアになっている。

胸肉の色は実に濃い赤色だ。鹿児島の醤油につけていただくと、胸肉とは思えない弾力で気持ちよく噛み切れる。旨味が強く乗っており、非常に美味しい。

モモ肉に至ってはモチモチとした弾力で羽を跳ね返す。飼養日数が長いためだろう、身肉に多量のアミノ酸が湛えられており実に美味しい鶏である。この鶏の刺身には、関東の辛い醤油ではダメだ。甘みの濃い九州醤油でないとこの組み合わせの妙は得られない。
そして僕が大好きなタタキである。

モモ肉を皮目だけ炙って薄いそぎ切りにし、ポン酢で食べるこの料理がなぜ本州にないのか理解に苦しむ。

こちらはオスのインギーらしく、ダイナミックな味がする。脂も適度に載っており、くどい嫌な風味はない。
ちなみに壁にこんな紙が貼ってある。

どうやらインギーだけではなく赤米も名物らしい。なるほどね!
さてこれがインギーみそ鉄板焼きである。

ジュウジュウと脂の爆ぜる音が鳴り、みその甘辛い香りが立ち上る。

胸肉とモモ肉が混ぜて入っているらしい。加熱したインギーはどうだろうと思いながら口に運ぶと、ギシッとしっかりとした繊維感が歯の裏の神経系に伝わる。甘辛みその風味が強いが、それにも負けないインギーの風味がしっかりと残っている。

グワグワとこの濃いみそ炒めと白飯を掻っ込んでいると料理長が奥から出てきてお話しをしてくれる。飼養期間やインギーの来歴などは彼から教えて頂いた。可能であればぜひ、シンプルな塩焼きも食べてみたいものである。

いやそれにしてもまた食べ過ぎた。例によって残す人が一杯居るのでその分も食べてたらもうかなり満腹である。

「じゃあ、空港にお送りする前に、一カ所寄って頂きたいところがありますので、、、」
と西さんが車で飛ばしながら、畑の真ん中に通っている農道で停車する。

「これがうちの安納芋の畑なんですわ!」
と西さんが誇らしげにおっしゃる。
この西さん、種子島に移住したいというUターン・Iターン希望者に情報を提供し、定着をサポートしてくれる「種子島UIターンサポートセンター 」の方なのである。実際、彼に導かれ定着した移住者は数知れないと言う。種子島は実は非常に移住者の多い島で、実に最近でも400人くらいは移住してきているらしい。温暖で、食料に恵まれたこの島を熱望する人が多いらしい。とくにサーフィンのメッカであることもあり、サーファーが非常に多いらしい。実は西さんご夫妻自身が、大阪からiターンしてきたのである。詳しくは彼らのWebをご覧いただきたい。
種子島UIターンサポートセンター
http://www.geocities.jp/seed_islander/
そしてその西さんが、種子島の名産品を本州に送り出したいと開設しているのがこのWebだ。
紫芋・安納芋のOrga種子島
http://www7.ocn.ne.jp/~seed/
実はここの安納芋、旨い。小ぶりな芋が多いのだが、安納は小さい芋のほうが味が乗るんだろうか。

これが上質な安納芋の生産される土だ。時間が無くて舐めることができなかった。残念。
さてその車中で面白い道具を渡された。
「やまけんさんこれ、何を割る道具だと思います?」
わからんなぁ、と思っていたら、なんとマカダミアナッツ割り機であった!

「実は種子島ではマカデミアナッツができるんですよ」
なんと! ハワイ土産でしかお目見えしたことがないと思っていたが、種子島ではマカデミアナッツができるのであった!これがマカデミアナッツの樹である。

なんてことはない灌木なのだが、この樹にあの堅い殻に守られた森のバター、森のミルクができるのだという。

この美しい葉にちょっと感じ入る。このタイミングではナッツはなかったが、収穫時期にはびっしりとなっているらしい。

「いやぁ、ナッツなんて実はなにもせんでも生ってくれるんですわ」
と謙遜する西さんである。

実はこのマカデミアナッツが非常に僕の心を虜にした。ナッツ割り機とマカデミアナッツ本体を持たせてくれたのだが、これが実にはまるはまる!

クルミとは違ってつるんとした球体で、ものすごく堅いので割りにくいのだ。これをナッツ割り機にセットする。

そしてハンドルを回していくと(かなり力を要する)、ある時「ばきっ」という音と共にナッツが割れるのである。

そして中から覗くのは、なんとも美しい、ふんわりしたテクスチャの薄茶の豆だ。

噛み締めると、シクッシクッと言う歯触りから滑らかなミルクのような風味の液が染み出てくる。本当にミルクのような濃厚な香りに、ほのかな甘みも一緒に溶け出してくるのだ。絶品である。次の収穫時期にはぜひ買い求めてみたいと思う。
このマカデミアナッツとナッツ割り機も西さんのWebで買い求めることができる。島の味覚は実にすばらしい。ぜひ一度味わってみて欲しい。
さてこのあと大急ぎで空港に向った。小さな空港に15人くらいの人達が見送りに来てくださった。感謝。本当に内容の濃い種子島滞在だった。また来たいと、お世辞抜きで思う島であった。できれば、夏、僕もサーフィンしてみたいものである。お世話になった皆さん、どうもありがとうございました!
追記
さきの西さんのOrgaというサイトでは、安納芋などのオーナー制度もやっている。僕もオーナーになってしまった(笑)詳しくはこちら。
http://orga-tanegashima.jp/owners/
食卓に上がる食材を中食・外食に依存していると、季節の移り変わりを的確に感じることが難しい。一番それを肌で感じるには、農林漁業の現場近くに起居するのが望ましいけれども、都市生活者にそれを望んでも難しい。で、あれば、やはり町中のスーパーや小売業者の店頭で季節を感じる食材を販売してくれたらな、と思う。
先週、日帰りで愛媛県の内子町に出張した。ある事例の調査で赴いたのだが、あわただしい時間の中、生産者による直売所を覗いていろんなものを買ってきた。その中でもっともホッと心が和んだのがこの「野蒜(のびる)」だ。玉ねぎやニンニクと同じユリ科の野草であるのびるは、実は公園などでもみかけることができる。土の柔らかなところで極細の葱のようなのがにょきっと出ていたら引っこ抜いてみよう。小さなラッキョウのような根茎が付いていれば、野蒜である可能性が高い。ま、間違ってヘンなもの食べてもそれは自己責任ですが。

僕が大学生の頃、藤沢の長屋で一人暮らしをしている時、その長屋に住んでいた隣人の皆さんにはいつも飯を食わせてもらっていた。中でも大工の棟梁をしていた山田家のかあちゃんが山野草好きで、いつも春になると野蒜を大量に獲ってきて茹で、ぐるぐると巻いて酢味噌でたべさせてくれた。「野蒜のグルグル」という名の他に、どんな名前も付けようのないこの料理が、ふきのとうよりもタケノコよりも僕には春を連想させる。明日、マンション脇の空き地で野蒜を探してみようと思う。
もうひとつはコイツだ。

クローズアップするとなんだかグロテスクだが、土筆(つくし)も春の野草だ。これを食べるというと、最近はギョッとされることが多い。土筆が食べられるということを知らない人達が本当に増えてきているのだ。もちろん食べられる。頭の部分がほろ苦いのだが、軽く数十秒だけ塩茹でしてしまえば、食べやすくなる。僕はもっぱら卵とじにするが。

鰹ダシに醤油、多めの砂糖で甘めの汁を炊いてざく切りにした土筆を入れ、卵でとじる。茶色が濃くて見栄えは悪いが、これが一番好きだ。甘めの汁にすると、ほろ苦い土筆の風味とぶつかって美味しくなる。
実は一昨日から熱が出ていて(出張出過ぎなんだろう)寝て暮らしているのだけど、今日は嫁さんのお客さんがいらっしゃったので一緒にお茶を飲んだ。そのお客さんが持ってきてくれたのが素晴らしい金柑(キンカン)だ。


この金柑が出色の出来映えで実に旨かった。JAみなみさつまというシールがパックに貼られていたが、これは絶対に買いだ。洗ってそのまま皮も何もかも口に放り込んで噛む。皮がムリッと割れると、皮の部分の鮮烈な香り油が炸裂し、中の甘い果汁がシュワッと湧き出てくる。日本の柑橘とは思えないヴィビッドな体験だ。

ほんの数センチの小さな果実に凄まじくドラマチックな体験が内包されている。
日本の春は本当に表情豊かだ。しばらく、店頭で冬の間みなかったものに目をこらして欲しい。たいがいのものは茹でるかどうにかすれば食べられる。ぜひ、買い求めて欲しい。
最近、なぜか豚肉関連の話を、仕事・プライベートの双方で関わることが異様に多い。先日NHKラジオの食に関する番組に出た時も、食材を調達して欲しいということで、沖縄の在来種「あぐー」のほぼ純血のものを入手した。取材用にお手ごろ価格でご提供いただいた金城ミートさん、どうもありがとうございました!脂の旨味もさることながら、ロース芯の綺麗が食味は最高、本当に素晴らしいあぐーでした。
そしてとある事業絡みで、先進的な養豚経営をしている産地を来週訪問。その数日後に養豚農家さんを中心に講演をする。と思ってたら、ある企画でトンカツ屋を回ることになり、3時間で2店を廻ることになった。

僕も足を運んでいた名店が暖簾を変えて再デビューしていたのだが、味は以前よりも向上した感がある。これについては後日その企画でお目見えするので報告したい。
で、トンカツ2店廻りのその夜、実はまた一件豚関連の集いがあったのだ!
汐留のメディアタワー(パークホテルがはいっているビルだ)B1Fで3月15日にオープンした「ばんざいや」にて、僕がずーっと昔からお付き合いのあった養豚生産者さんの豚肉を出すという。実はこの生産者さんの飼養(しよう)する豚は、これが東京でのデビューになるということなのだ。
「私も開店祝で行きますので、やまけん、時間があればぜひ食べに来てください。」
というお招きに、応じないわけがない!
午後にトンカツを2店、惣領500g程度の肉を食べてしまってはいるのだが、どちらも端麗系のトンカツ店だったので、これなら大丈夫、はせ参じることにしたのだ。

開店したての店はピッカピカで非常に清潔感が漂う。和食中心の手頃なメニューが並び、流行の焼酎がズラリと並ぶ店内の一角に、豚しゃぶ用のしつらえがしてあった。そこに彼はいた。

茨城県で養豚の種豚場を経営する、鹿熊(かくま)さんだ。
この方とはかれこれ10年くらいのお付き合いである。とはいっても、間にかなり長い音信不通期間がある。僕が会員になっている農業情報学会という学会組織の前身である農業情報利用研究会という組織で重要な役割を果たしていた鹿熊さんと、当時、農業情報の道を志す大学生だった僕は、茨城県つくば市の研究会にて、この豪放なおっちゃんと出会った。ガハハハと笑いながら、しかし実に繊細な養豚経営をするという噂のこの人の豚肉を、実はいままで食べずに過ごしてきてしまったのだ。
「そうだよね、俺の豚の肉、食べてないんだよね? 食べてもらわなくちゃ~ 俺や君と違って、実に繊細でお姫様みたいな豚肉なんだからよ~」
そういう彼の豚だが、実はその品種を聴いてびっくりした。
おそらく銘柄豚でLWを使っているのはうちだけだろうね」
えええええええええええ
LWなのかぁ。
豚の世界では、品種の系統がかなり絞られている。最もよく耳にするのはランドレース(L)、大ヨークシャー(W)、デュロック(D)、そしてバークシャー(B)である。養豚の世界では、これらのアルファベットの組み合わせでその品種系統が表される。現在最も多く口にするのはLWDという組み合わせだろう。ランドレース+大ヨークシャーの組み合わせの雌豚に、雄のデュロックを掛け合わせることで産み出される豚で、非常に安定した肉質を得ることができ、かつ産肉性が高い(つまり肉が多量に獲れる)組み合わせといわれている。
鹿熊さんは種豚農家という位置づけだ。つまり、LWDを産み出すためのお母さん豚を作っているわけである。したがってLWという品種系統になる。鹿熊さんの種豚場から種豚を買い求め、雄のデュロックを掛け合わせる(このデュロックを「止めオス」という)とLWDになるというわけだ。
しかし鹿熊種豚場で生まれる豚が全て種豚として出荷されるわけではない。まず、自然の摂理によって、生まれてくる半分はオスなのである。これらオスは産後まもなく去勢されて育てられる。オスの豚は肉質が堅く美味しくないのである。またメスに生まれたとしても、種豚には向かない性質・形質を持つ豚ちゃんも多々出てくるのだ。
「そういう子達を飼養(しよう)して、出荷しているわけなんだよ。で、その内でスペシャルに育て上げられた豚だけをセレクトして東京圏に送ったりしているわけです」
そのスペシャルな豚ちゃんがこいつである!

実に美人度の高い、適度に脂の乗った旨そうな豚肉ではないか!

今回はブロックの大きな肉を調達できなかったようで、しゃぶしゃぶでいただくこととなった。実に瞬間的にシャブッとやり、ポン酢につけずにそのままいただいてみる。

黒豚のような、バークシャー系の血が濃い豚肉と違って、端麗・淡泊な脂の味わいではない。しかし、通常のLWDの豚肉とは明らかに性質が違う!脂身に重みを全く感じない、軽やかでキレのいい脂質だ。にも関わらず肉の組織の緻密さは高く、キメの細かい歯触りがある。
「LWでこの肉質は素晴らしいね!」
「まあ、品種による差よりも、育て方とかいろいろな要素で大きく変わってくるよ。旨いでしょ?」
本当に旨い。
最近は、バークシャーを掛け合わせた端麗な風味を持つ豚肉がブランド豚として君臨することが多いが、LW、そしてLWDでも佳く管理されたものであれば、実に素晴らしい豚が出来るという好例をみた。

この会には、純米酒伝道師である工藤ちゃんも参加。
実はまだ書かないでここまできたが、この4月から、工藤ちゃんがいよいよ居酒屋をオープンする。場所は錦糸町だ。そこで使う豚肉をどうしたものかという相談を受けていたのだが、今回、勉強のために来てご覧と言っておいたのだ。鹿熊さんと工藤ちゃんのいい出会いが、今後実を結ぶことを祈る。この肉質であれば、お客さんは絶対に満足できると思う。

会の最後頃に、ヒレ肉とロースの鉄板焼きが出てきた。ロースは想定の範囲内だったが、ヒレの淡泊さ、風味が非常に美しい!ヒレ肉はそれほど旨いと思わない僕だが、この鹿熊LWのヒレ肉は実に味わい深いものだった、と思う。
これからしばらく豚肉との濃い付き合いが始まるので、ちょこちょこと書いていきたいと思う。
午後から商工会議所の方々に講演。皆さん真剣に聴いて頂いた。やっぱり問題意識は北でも南でも一緒なんだなと思った。その後、種子島ではピカイチという鍛冶屋さんを覗きつつ、夜飯に移る。例によって腹はほとんど減っていないのだが、、、

場所は、ここも種子島内のキーパーソンが集まるという居酒屋「串まさ」。

ただし、串まささんの料理を堪能する会、ではないのであった。
「地元の婦人会で、種子島の食材で郷土料理を作っている会があるんですよ!今日はそこから料理をつくりにきて頂いてるんです」

厨房内にいる、割烹着すがたのこのお母さんがそうらしいのである。

「今日はね、うちらの代表が他の用事でいないのよぉ。だから私じゃあんまり説明できないんだけどごめんなさいね」
とおっしゃるがなんのなんの。実に素晴らしい切り盛りで料理を楽しませて頂いたのである。我々がビールを飲んで談笑して横で、ドンドンドンドン!と種子島の食材を創意工夫した料理群が並んでいくのだ!
まずは鹿児島を代表する魚、キビナゴ三連発である。
■キビナゴの串焼き

■キビナゴの甘辛揚げ

■キビナゴの南蛮漬け

種子島で使われるキビナゴは、鹿児島本土で料理に使われるそれよりも若干大きめのものらしい。
「その方が、味がダイナミックになるんですよ!」
いただいてみると、確かに小さなキビナゴの頼りなさ、はかなげなさとは対極に、一つ一つの要素がくっきりと浮き出てくる、骨のある味だ。タレに漬けて唐揚げにするような濃い味のものでも、ガシッと魚自体の香りが立っている。
■トビウオのテリーヌ

この、ぎせい豆腐のようなつくりのテリーヌがまた佳い。高タンパクにして低カロリーな、非常に健康にいい料理ではないか。
■(料理名忘れました。いずもとさん西さんコメントで教えてください!)

昼の「珊瑚礁」でも食べた、干し大根を戻して酢でナマスのようにしたものと同じだと思う。鹿児島の甘い味付けを酢の酸がキリッと引き締めるのだろう。
■フカ(さめ)の干した肉を揚げたもの

サメを食べる文化が種子島にもあった!
皮の表面のギニッとした少し堅い食感と、身肉のシットリとした食感のコントラスト、以外に淡泊な味わいがナカナカに面白い。
■唐イモの唐揚げ

これが実に出色のできばえだった。
ホッコリと上がった芋は、予め味が付いているのだろうか、甘辛いような味付けであった。

芋を素揚げするのではなく片栗粉をまぶして揚げられているだけでなんでこんなに美味しいのか?鰹節をまぶしていただくこの料理、長いもや里芋などでも美味しそうだ。感動。

元気な料理家のお母さんの話を聴きながら、種子島の郷土料理シーンは、伝承をそのまま受け継ぐだけではなく、きっちりと時代に合わせた新解釈・新郷土料理を創造しているのだな、と感じ入った。最終日前の夜にこういった食事を催してくださるあたり、水先案内人の西さん、いずもとさんのセンスを感じてしまう。
ちなみにこの日も色んな人が集まった。

この方は茶農家の下嶋さんだ。
種子島といえば、日本で一番最初の新茶が摘まれる地だ。茶農家さんも当然ながら多い。しかし彼の話によれば、いまその茶畑密集地帯に産廃工場が建設されてしまいそうな動きがあるらしい。
「個人では動きようがないんですが、有害物質の問題などがあって、我々茶農家は反対なんですよ」
今後、当該の人をどのように呼び込むかを考えなければいけない種子島で、資源を潰してしまうような動きをしているというのが非常にアンバランスだ。現在反対署名運動などが展開されているそうだが、撤廃されることを祈っている。
さてこの日一番感動した一皿がこれである。
「これはね、黒糖のムースよ!」

ムースというよりブラマンジェか?
「前日の夜に小鍋に少し水を張って、その中に固形の黒糖をつけておきます。朝になったら水を吸って溶けてますからね。それを火にかけて、生クリームを入れてゼラチンを溶かして固めるだけ」
それだけなのに、このとてつもなく奥深く気高い風味はなんだろう!?
ダイナミックレンジの広い雑味成分。甘み、酸味、渋み、苦みなどが全て微量に、絶妙なバランスで舌を優しく刺激する。とてもじゃないがグラニュー糖では出せない味だ。素晴らしかった!
宴も終わりの頃、一旦はお帰りになった料理家のお母さんが、タッパーを携え帰ってきてくれた。
「これも食べてもらおうと思って!」
これは紫芋のきんとんだ。
鹿児島では、アントシアン色素を多量に含んだ紫芋が多く育種されているが、それを使ったものだ。

そしてこの一品にとどめを刺された。安納芋のポタージュだ。

人参とセロリをバターで炒め、安納芋を入れて牛乳などで煮てミキサーにかけたものだそうだが、この豊饒な旨味、甘み!
「安納芋が甘いから、玉ねぎは入れない方がいいのよ。甘くなり過ぎちゃうからね!」

本当にそのままで十分に甘みの強い、ふくよかな力強いポタージュであった!
いや、脱帽である。良いもの、いい動き、そしていい人の顔を見せて頂いた。
さていよいよ明日は種子島最終日である。
富良野のラーメン富川のマスターから,、東京の浅草の松屋にて催事に出店するというメールがあった!
「本日より21まで開催です 松屋浅草美味しい春の美味百選です」
浅草の松屋周辺の人、富川のラーメンに直行ですよ!
俺も食いに行きたい、、、

※申し訳ない、5パックのところを4パックと書いてました。修正しました、、、

以前のエントリにも書いたとおり、まあどんな会の今年度の新作漬物「やんばえ漬け」は超絶品である。人参、キュウリ、大根などの基本的な野菜の古漬け・塩漬けを細かく刻み、シソの実やゴマなどと一緒に合わせて醤油漬けにしたこの逸品、マジでご飯に合うのである!
昨年度に販売した「まあどんな漬け」はどちらかというと福神漬けみたいな味わいのものだったが、今回のやんばえ漬けは実にオリジナルな味なので、「○○みたい」という味の表現ができない。それだけ素晴らしいものであることを強調しておこう。
まあどんな会の佐藤洋子さんも
「こんの漬物は本当に美味しいよ! おにぎりのなかに お茶づけに まぜごはんにしても なんでも最高ですょ」
とのことだ。

その旨さは確かに伝わったようで、コメントにも「やんばえ漬けだけ買いたい!」という声が出てきている。
んで、洋子さんに相談したところ、
「あらまぁー そんじゃ やんばえ漬けだけの販売もやんべぇか」
ということになった!という朗報です。
ちなみにこのやんばえ漬け、注文がグワッと入ってから都度、作り始める感じだ。

加工場には原料となる古漬けが多数。これを細かく手で刻み(本当に手で刻んでいるのをちゃんと観てきました)、調味液を合わせている。ゴマと醤油など以外はほぼ全て自分たちの畑でつくられた農産物を使った、本物の郷土の漬物だ。

で、一パック150g程度のこのやんばえ漬け、一つ一つを真空シーラーで封入後、味が落ちない温度で丁寧に加熱殺菌している。これを5つセットで販売すると言うことになったそうだ。

この販売については、まあどんな会が直接に行うこととなった。なぜかというと、賞味期限の短い漬物ということもあり、自分たちの目の届く範囲でパックして出したいというニーズがあるからだ。なんばん二本とやんばえ漬けのセットは今まで通りの形態で販売するが、このやんばえ漬けについては、下記の方法で販売するので、お間違いないよう申し込み頂きたい。
(販売方法はこちらを参照のこと↓)
■まあどんな会のやんばえ漬け
150g×5パック
価格 2000円(税込み)
賞味期限4月10日(合成保存料を一切使ってません)
■申し込み方法
FAX 0238-87-2043 まあどんな会あて
下記をお書き下さい。
・ご氏名
・住所、電話番号
・希望数量
■送料
ゆうぱっくの代引きで発送します。
目安金額ですが、下記となります。
山形県内=480円
東北 関東 信越=560円
北海道 北陸 東海=640円
近畿=720円
中国 四国=800円
九州=960円
沖縄 1040円
上記に代引き手数料250円が加算されます。
今回はやんばえ漬けのみの販売となります。なんばんの粕漬けは引き続き下記のみで行っています。
http://store.yahoo.co.jp/organic/a4e4a4dea4b1a4f3bfa9a4d9a4c4a4afa4b7.html
就職してからというものの、3月という月は、もう本当に大変なのである。未熟ながらコンサルタント稼業をやっていると、どうしても年度末に納期がある案件が多数となる。しかも、講演の依頼も、予算が余っちゃってる年度末に集中するのだ。もう、ひえええという感じである。
本日は鳥取県の米子に日帰り出張。米子に降りるのは初めてだが、あまりゆっくりと楽しんでいるわけにもいかない。午後イチに空港につき、タクシーを走らせ調査先に入る。2時間ほどの実査後、対応してくださった方とお別れする。
さて帰り便まで4時間ある。米子は15時の羽田行きの後、19時までないのである。そうなればやることは一つしかない。まずは目に付いたスーパーマーケットである「ホープタウン」に入り調味料、総菜類を観ていく。さすが海の国・鳥取、鮮魚の種類と鮮度、安さは素晴らしい!のどぐろ、カレイ、ドロ海老、バイ貝などの刺身をみて思わず買い込みたくなるが、この後居酒屋にでも行こうと思っていたのでググッとこらえる。
惣菜や刺身といったものの他に僕がよく地方で買うのが豆腐だ。

このホープタウンで一番高かった豆腐を買って、店の裏にある無人駅「後藤駅」のホームでパクついた。
醤油を買ってきたかったのだが、鳥取のメーカのものが1リットル入りしかなかったので残念だがあきらめた。ミニサイズの醤油は他県のものだったので意味がない。お弁当用の醤油ミニパックなどはなんと僕の起居する東京都江東区のメーカのものであった(笑)

さてこの豆腐が実に旨かったのだ!
結果的に醤油がなくても十分に一丁を食べられる、大豆の風味濃く、適切な硬度の秀逸な逸品であった。

調査補助のコに撮影してもらったが「駅のホームで豆腐を食べる人って初めてみました」と言われた。まあそうだよね。
さて米子駅に着いて出ようとする前に、立ち食い店舗の「大山そば」があるのを観て、これは看過できんなと思ってしまった。行ったこと無い地域の立ち食いそばは腹がいっぱいでも食べとけ、が僕のひとつの信条である。立ち食いそばは食事とはカウントされないのだ。

天玉そばを作ってもらう間、おばちゃんと色々話した。実に気持ちよくお話しをしてくれるおばちゃんで、とても楽しく立ち食いできたのだ。
「大山そばってのは有名なのよぉ。ちょっと黒っぽいでしょ。おつゆも黒いけどね、これはそばだから。うどんの時は汁を薄目のにするのよ。」
といいながら、麺のゆで汁をつゆの保温機の中に少し足していた。

「ずっとそのままだと煮詰まっちゃうから、ゆで汁で伸ばすのよ」
というその大山そば(天玉)は、無茶苦茶に見目麗しいつくりであった。

なんとこの海苔が載っているというのが実に関東からの出張者には珍しいと思ってしまう。
「そうねぇ、関東からの人はみんな驚くわねぇ、美味しいのよ、これが」
というその大山そばは、これがまたとぉーっても味わい深いものであった。

黒みの強い、しかしそれほど塩分濃度の濃くない汁と、黒々としたそば麺の相性、惜しげなくはりこまれた葱の小口切り、ふんわり揚げられたかき揚げ天、そして最後に割り入れるのではなく、最初に丼に割り入れられて、急激な温度低下をしないように配慮された卵の全てがしっくりと馴染みあった秀逸な立ち食いそばであった。思わず併売されていた鯖寿司の折り詰めも買ってしまった。買うと言ってから値段を聞いたら1770円でちょっとひるんだが、勢いで買っちゃったのである。
さて米子駅を出て、ある人から教えてもらった駅前の魚の美味しい居酒屋を探しながらぶらぶらとする。
しかし、、、
土曜日ということもあるのだろうけど、実に寂しい通りであった。

日本各地の商店街がうらさびれてきているわけだけれども、10軒に1軒くらいしか店の開いていない商店街はほんとうに寂しい。日本の明日が不安になってきてしまった。これが平日にはぶああっと開いているということを願う。
さて

さる人が教えてくれたのがこの「まつだ家」という店だ。

周りを観るとこの店だけが異様にシズル感のある店のつくりで、浮き上がっている。
開店と同時に店にはいると仲居さんが「予約ですか?」ときくので「いいえ」というと、なんと「一時間くらいだけなら、、、」という。そんなに予約一杯の店なのか!それでもいいので通してもらう。

室内のつくりは綺麗。面積もかなり広いのに予約満杯とはスゴイものだ。
早速刺身盛りに、春を呼ぶ鰆(さわら)の切り身も加えてもらう。

この鰆のお造りがトロッととろけるようで実に美味しいものだった。

また、イカもさすがに鮮度よく美味しい。河岸は休みだろうに、なかなかの味だった。

鰻のメニューが多かったので鰻の押し寿司を頼むと、どうやらここは関西風の焼き方だ。蒸さないので、ゼラチン質が多くネットリした味わいを酢飯が程よく切って具合がいい。地酒の「八郷」特別純米酒とチビチビやっていたら酔っぱらってしまった。
そうこうしているうちに時間になり空港へ。ANAの帰り便の搭乗待ちの間に売店にいくと、また気になるものがいくつかあったので買い込んでしまった。それを家に帰ってから開けて、嫁さんと食べる。

ひとつはこの「ののこ飯」。油揚げで三角に包んだおいなりさんのようなものだが、中の飯は酢飯ではなく炊き込みご飯だ。ゴボウが必ず入るらしい。

これがとても美味しい。郷土食なんだろうが、日本人であれば誰でも好む味だ。気に入りました。
また、ホープタウンで販売されていた農家がつけた蕪(かぶ)の漬物も美味しくいただいた。

メインイベントは、大山そばの店舗で買い求めた鯖寿司だ。

昆布でくるりと巻き込まれたそれは、鯖寿司のいづうとかと比べると2分の1の値段だからまあ安い。

しかし、味的には今ひとつ。ひとつは昆布を加熱しすぎているのか、柔らかすぎる。ということは、昆布の旨味も抜けている。あ、でもこれは昆布をとって食べてくださいということなのか?でも僕は鯖寿司を巻いている昆布はそのまま切って食べる派なので(邪道かもしれんが)、仕方がない。もう一つは酢飯に甘さが効き過ぎている。でもこれは好みだから、好きな人にはイイかもしれない。
それよりなにより大ヒットだったのがこれ。空港の売店で買い求めた無添加プリン110円だ。

なんといってもカラメルソースが別添えになっている風情がよろしい。

しかも目をこらせば分かるように、プリン地に気泡が入りまくり。洋菓子店ならば確実にこうはならないだろうというプリンなのである。

ちなみに僕は以前も書いたかも知れないが、プリンの表面の、空気に触れて少し乾燥した皮の部分が大好きである。出来ることなら、このちょっと堅くなって味の凝縮した皮の部分だけ2メートル四方分食べたい。と思いながら一匙たべる。瞬間、卵のふんわりした素直な香りが立ち上る。ほんとうに余分な香料などを加えていない好ましい味だ。
しかし、このプリン、真価を発揮したのはここからだ。

別添えのカラメルソースを数滴たらして一匙食べてみる。
「!」
「!!」
瞬間、嫁と僕のカラメルソース争奪戦が始まった!
実に旨い!
カラメルをかけて初めて完成するのかこのプリンはぁっ!
カラメル自体も、質の良さそうな砂糖をお手製でカラメリゼしましたという感じの癖のない味だ。こがしすぎていないのか、品のよい味。これは秀逸だ。今度米子空港に行ったらある分ぜんぶ買い占めてこよう。
ああ それにしても疲れた。あまりゆっくり出来ない内に、今度は愛媛出張なのである。
頑張るかぁ、、、
こんなに長いこと(とはいっても数日だけど)ブログを書かなかったのは初めてだったのだけれども、でもやはり事故や事件があって、その対応がきちんと定まるまでのけじめでした。お騒がせしましたが順次、連絡・対応を進めています。いろいろご心配をおかけして本当に申し訳ありませんでした。
奔走する中で、ビュっと走り抜けてしまったのだけれども、3月4日で35歳になってしまいました。
トルコ料理「イズミル」の女将であるエリフと、大使館勤務のアスルちゃんからの電話によれば「トルコではその歳は人生の折り返し地点ですヨ」とのこと。シュタイナーの教育理論の中でも35歳から「意識魂」の時代に入るという。さて一体これからどうなるんでしょうね。楽しみです。
4月新年度からいろいろと新しいプロジェクトというか、動きが出てきます。が、その前にこの3月を乗りきらないといけない。週末の土曜日は鳥取、来週月曜日は愛媛、金曜日は福島、そして青森、群馬と出張が続く。書いていないエントリも膨大に貯まっている。
頑張ろうっと。
黒糖、美味かったなぁ、、、と一息を車の中でついていると、種子島水先案内人の西さんが「じゃあ昼飯行きましょう!」とおっしゃる。朝飯がっつり食べて、「浜上ストア」で超絶の首折れ鯖を食べ、黒糖と安納芋をいただいて10分。腹、減らねぇ!
「でもね、これからいくところはある意味、種子島にきたら避けて通れない名スポットなんですよ。居酒屋兼民宿なんですけど、ご主人が釣りもするんで、料理はかなりハイレベルです。」
おおそれは素晴らしい!
種子島の郷土の味をもっと本格的に食べたい僕としてはかなりいい感じである。

居酒屋民宿 珊瑚礁 (いざかやみんしゅく さんごしょう)
〒891-3101 鹿児島県西之表市西之表201
TEL:09972-3-0005
http://www6.ocn.ne.jp/~sangosyo/top.html
小さな学校の木造校舎のような味のある渡り廊下を奥に進むと、いい感じに煮しめたような食堂が。卓の上に、仲居さんによって小鉢が並べられ始めていた。

「ここは本当は昼はやっていないんですけど、特別に開けてもらいました。夜のコースのような感じで料理を出してもらいますから」
という言葉にかなり期待がつのる!
そして出てきたハイレベルな料理群に、すでに反応していた満腹中枢がひょっこり治まり、味わいモードへと変化していったのダ!

きびなごと大根、人参をナマスのように和えた料理だ。名前を失念してしまったが、ピーナッツ(落花生)を砕いたものをまぶしてあって、これが実に柔らかな酢の酸味とマッチして美味い!いつもながら、素晴らしい前菜は胃袋と味覚をチューニングしてくれる。たった一皿でググッと種子島料理の世界へと誘われたのだ。

キビナゴ、湯引きした白身系の魚に酢味噌を合わせたもの。魚と酢味噌の組み合わせが南九州では非常に多い。例えば宮崎は西都市の最高に美味い鰻(うなぎ)店「入船」や「本部」でも、鰻のぬたという酢味噌和えがある。南国系のコッテリした風合いの魚には、酢味噌で口をサッパリさせつつパンチのある味を与えるという意味があるのだろう。もちろんこれがまた旨い!

ちなみに添えられているピンクの軸は、ハマボウフウという海辺に生える野草だ。このハマボウフウのシャクリという歯触りと、ほのかに香る花のような柑橘のような風味が気に入った。これが非常に心に残る味と食感なのだ。

沖縄でいうじーまーみ豆腐、ようするに落花生のでん粉を固める豆腐だ。種子島でも落花生は特産なのだろう、マイルドで美味しい落花生豆腐だった。

煮物にも南国の香りが盛り込まれている。無造作にミズイカ(アオリイカ)がゴロンと入っているが、基本は種子島の野菜類だ。特に芋や人参などの根菜類はやっぱり美味しい。土質と合っているのだろう。

さてこの美しい葉につつまれたもの、最初からすごく気になっていたのだ。

包みを開けると、出てきたのは、、、ふっくらとして無茶苦茶美味しそうな、炊き込みご飯のおむすびである!このおむすびを巻いている色鮮やかな葉はたしか「さねん」だったと思うが、天然の殺菌効果があるという。だから、島の人達はこの葉におむすびや食品を包んで保存時間を伸ばすという文化を持っている。なんとも美しく、そして実用的な技法なのだ。

この炊き込みおむすびが本当に美味しい!
沖縄の「じゅうしい」にしてもそうだが、豚肉など油脂を含む具を使い米に旨味を添加しているので、本当に食をソソルのだ。嫁が「ひとつでいい」というのでそれをたべ、そしてなおかつ一人分余っていたので、ホテルに持ち帰り夜食にいただくことにした。さねんの葉の殺菌能力を観たかったというのもある。

次に出てきたこのてんぷら、なんの野菜だろうか?と思いながら、添えられていた天然塩でいただいてみる。

中から覗いたのは野菜という寄り野草といったほうがいい、葉っぱそのものだ。適度に柔らかく、ふんわりとした丸い香りのする葉だった。
「これはボタンボウフウのてんぷらなんです。」
おお、先ほどのぬたのツマに出てきたのはハマボウフウ、こんどのはボタンボウフウ、どちらもセリ科の植物で、浜辺に生えるものである。
「こういう、どこにでも生えているものが美味しいんですよ。でもね、最近はやっぱり減りました。海がきたなくなっているのか、砂浜自体も悪くなっているのか、、、だからうちでは、最近浜辺に生えている野草を増やそうと、自分の畑にも植えてるんですよ」
と、所用を終えていつのまにか座に加わって下さった珊瑚礁のマスターが言う。みよ、この漁師然とした潮風っぽさ、海の男っぷりを!

ここでちょっとお願いをして、さっきから気になっていたハマボウフウとボタンボウフウを、料理前の姿で持ってきて頂いた。

こちらがハマボウフウの葉だ。葉脈が透けて美しい!

なんて可憐なシンメトリーなんだろう、、、
自然界の造形物はやっぱり神秘だ。特に、植物の世界には極めて規則正しいシンメトリーを見てとれる。決して人知では冒せないなにかを感じてしまうのだ。

そしてこちらがボタンボウフウだ。やっぱり食感で感じたとおり、姿もふんわりとしている。これも非常に柔らかく美しい!

ボタンボウフウ、ハマボウフウのどちらも浜辺でなにもせずとも採れるという。こんなに美味しい素材がその辺に生えているというのは本当に素晴らしい。むろん、東京でもあちらこちらに食べられる野草は生えて居るんだけどね。

それにしてもハマボウフウは僕の気に入った。この可憐さ、そして独特な香りとシャクッとした食感。ああ、これ東京でも生えないものだろうか。

と感動しているうちにも食事は進む。
お造りにはミズイカの刺身と、ブダイ系の刺身が盛り込まれている。甘めの醤油とのマッチングが最高だ。

生の青のりのような汁は、沖縄のアーサ汁を思い出させるが、魚のダシの風味が濃く海藻の風味と合って素晴らしく旨い。

そして食事の終盤になってボンと大きなトビウオの唐揚げが出てきた!一匹の半身と、羽になっているヒレをカリカリに揚げたのがついてくる。ダイナミックにバリッと言う食感と、ホコホコして旨味の凝縮された味が実にイケル。

若干味が濃いなとおもうのだが、トビウオのような濃い旨味の魚にはこれくら強めの塩でもいいかもしれない。塩鮭を食べている感じである。白飯をどんぶりに2杯食べられそうな濃さなのだ。

口直しだろうか、カボチャ団子が運ばれてくる。カボチャの甘さとマッシュ感が素晴らしい一皿だ。これも綺麗な葉に包まれていた。

「いやぁ~ 喰った食った、、、最高に旨かったですよ!ご馳走様でしたぁ!」
「あれっ やまけんさん、もう一つ食べて欲しいのがあるんですよ! 豚しゃぶなんだけどね!」
えええええええええええええええええええええええええええ
これから豚しゃぶ?
「うん、実は黒豚なんですよ。種子島には、鹿児島の内地で飼育されている系統とはまた違った、島独特の黒豚が居てね。それを飼育しているところがあるんですよ、食べてみて欲しいんです!」
といって、小ぶりな鉄鍋が全員の元に運ばれてきた!うそぉ~

さてこの黒豚肉が実にもうそのままベーコンのようなキメの細かい美しいテクスチャである。

火を通しはするが、柔らかなピンクが残るような加減で引き上げた。

実はこの肉をつけるタレが出色で、ご覧の通り塩ダレのような透明感のあるタレなのだ。これにすすっとつけて口に入れた。

予期してはいたが、瞬間的に脂が溶けた!
しかし、黒豚つまりバークシャーに特有の優等生的なまろやかな脂質ではなく、実に旨味の濃い肉である。アミノ酸の含有量がよほど多量なのではないだろうか。
「そうなんですよ、味が濃いんです!」
ああああああああああああああああああああ
これ、コースの最初に出して欲しかった!20枚くらいこの肉片をしゃぶしゃぶしたかったよぉおおおおおお
と思ったけどこれは一口の余韻を楽しむのがいいのかも!
しかし本当にこの黒豚しゃぶしゃぶを特徴づけているのが透明感あるタレである!
「そう、ゴマだれだと肉の風味は消えちゃうでしょ?ポン酢も酸味で豚の旨さが少し飛ぶ。この黒豚の旨味を最大に活かすタレを苦労して作ったんですよ!」
このマスターの味に関するセンス、抜群である!
今度ぜひ泊まりがけで来てじっくり食べたいと思うのであった。

いやしかし満腹である。
「さあそれじゃ本日の講演会場に向かいましょう!」
そう、これからまだ仕事なのであった、、、
(つづく)
僕の農業関連の盟友で、これまでも数回このブログで紹介した「のざけん」というヤツがいる。愛媛大学の法文学部の助教授を務めるのざけんは、全国の先進農家とつながっているネットファーマーである。
そののざけんが昨年、アメリカに研究遊学に行っていた時期があった。
「やまけん、こっちはおもろいぞ。アメリカの消費者の食べ物に対する感覚の変化が肌で分かる」
と言っていたのだが、その”変化”がナニモノであるのかまでは思い至ってなかった。しかし先日、彼から送られてきた本にその答えが載っていたのだ。
■はじめてなのになつかしい 畑カフェ 田んぼレストラン
http://www.ruralnet.or.jp/zoukan/index.html

この本の後半も後半に、のざけんが寄稿をしているのだ。
~オーガニックからローカルへ!~
「社会運動化するアメリカのローカル・フード運動」
愛媛大学法文学部助教授 野崎賢也
「やまけん、アメリカではもうオーガニックは潮流として後退している気がする。代わりに、地縁的に食を成り立たせる”ローカル”っていう言葉がキーになってきているんや」
と彼は言うのだ。興奮して、貪り読んでしまった。
日本の新聞報道などでは、アメリカという巨大な国についての一側面しか漏れきこえてこない。食事情についてもそうだ。すでに階層化されているアメリカの食文化は、意識が高い層と低い層とでかなり開きがあるものの、その大部分が「崩れている」というイメージが強い。しかしそれもまたステレオタイプというか、一様ではないのだ。
野崎によれば、実はアメリカで現在、食に関する意識は非常に高まり、大規模なアグリビジネスではなく、地域に根ざした食のあり方「ローカルフード」を求める社会的な動きが強まっているそうだ。
「個人的な実感だが、アメリカにくらべて、日本のインテリ層・中上流層の食への感心や意識は低いと言えるだろう」「日本の地産地消のようすを見ていると、こうした日本の食と農の現状の何が問題で、それをこうすればよくなるから地産地消を進める、という現状の批判的分析、つまり土台となる出発点がかけているように思えてならない」
(どちらも本文より引用)
という最後の段落のテーゼは刺激的だ。
アメリカの現状(の一側面かもしれないが)を知りたい人はぜひ読んでみると佳いだろう。東京近辺にいる方なら、大手町のJAビル地下にある農文協直営の書店で買えるはずだ。ちなみに全く関係ないけど、JAビル地下街の入口にある酒販店「永楽」では、「うそっ!」と声を出すほどに素晴らしい純米酒の品揃えがある。竹鶴も扶桑鶴もるみ子の酒もなんでもあるワンダーランドである。JAビルは近いうちに移転するらしいので、今のうちにぜひ足を運ぶといいだろう。
話は戻るがこののざけんこと野崎は、しばらく前から独自の方法で食育に関する研究を行っている。
今後、食や農、地域といった話題の中で、もっと必要とされる人間であることは間違いないと思う。
お買いあげいただいた皆様には本当にご迷惑をおかけしております、カレーの不良品混入についてご連絡です。
さきほど、お客さまより返送いただいたクレーム品を細菌等の分析に出していた分析センターより速報連絡があり、大腸菌やサルモネラといった食中毒菌は陰性であったとのことでした。検体は1つでは信頼が薄いと思い、別々のお客さまからのカレーを提出しておりますが、双方で陰性とのことでした。まだ速報ではありますので、正式報告書を受けとった段階で再度連絡を差し上げます。
少しでも口にしてしまった方へはご不安だったかと存じますが、悪質な食中毒を引き起こすものではない可能性が高いと言うことでご理解をいただければ幸いです。しかし賞味期限内に品質劣化が進むような商品をお届けしたことについては製造・流通に責任がございます。誠に申し訳なく、現在徹底して原因究明中です。
昨日来、唯我独尊では食品加工の専門家による現地検証等を行い、今後再発しない体制づくりをしております。もうしばらくお待ちいただければと存じます。
再三になりますが、下記再掲致します。ブログを楽しみにしていただいている方へは本当に申し訳ございませんが、本件の方向性がはっきりするまで、自粛させていただきます。
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このたびはカレー三種セットお買い求めいただき、誠にありがとうございました。500セットの商品をお届けしましたが、一部商品の殺菌方法に不備があり、品質上異常が発生している商材があることがわかりました。大変にご迷惑をおかけ致しました。
現在、状況の把握および原因の特定を急ぐと共に食品衛生上の検査をしております。今の段階で判明している内容といたしましては今回、カレーの具材とルーを別々に瓶に詰めておりますが、その際に気泡が混入してしまうケースがあり、それが原因と思われます。原因についてはただ今、作業内容等を細かくチェックしております。
お手元にまだ商品があり、蓋を開けて異常臭のするものは、念のため召し上がらずご一報をいただければと存じます。
またすでに個別にご連絡を頂いておりましたお客様につきまして、今回の事態の状況確認に慎重になるあまり対応の遅れがありましたことをここに深くお詫び申し上げます。
ご連絡頂戴いただきましたお客様に関しましては早急に対応を取らさせて頂きます。
唯我独尊 宮田均
グッドテーブルズ 山本謙治
■ご連絡先eメールアドレス:
toiawase@goodtables.jp
食品の製造業と流通の仕事をしていながらこのような状況を引き起こしてしまい、猛省しております。全てのお買い求めいただいたお客さまにお詫び申し上げます。
本当に申し訳ございませんでした。
一つ下のエントリ「唯我独尊カレーセット不良品混入のお知らせ」がありますので、ちょっとブログ自粛状態です。昨日は山形出張だったのですが、講演終了後にすぐ帰京。
ご連絡をいただいた皆様、ご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。温かいお言葉をいただいた皆様も本当にありがとうございました。
そしてまだ開封をしていない方がいらっしゃいましたら、異常がないかどうかご確認していただければ幸いです。何かあればご連絡を下さい。
■お問い合わせ先
toiawase@goodtables.jp
よろしくお願い致します。