しばらくブログ書いている余裕がなかったので、毎月恒例の納豆ネタもお休みしていた。時間ができたので、最近送ってもらった「しかや」の納豆。これにはビックリした!
鹿児島県といえば暖かいイメージ。実際、暖地である。納豆にしてもなんにしても、発酵食品は寒いところの方が旨いんじゃないの?という単純なイメージがある。けれどもさにあらず。日本酒だって、福岡には銘酒がたくさんある。納豆もまたしかり!このしかやの納豆、実に美味しいのだ。
写真は北海道納豆。菌の回りは実にきめ細やかで、糸引きも盛大。納豆の食味を大きく左右する食感も適度なもので、なにより香りがよい。納豆臭とは違い、あきらかに豆に由来する芳ばしい香りがする。
しかやの社長さんは、女性である。先日、全国の納豆鑑評会が鹿児島で開催されたそうだが、きっと健闘したことだろう。ご馳走様でした!
先日、菜種油が面白いという話を書いたが、その際に油についていろいろ教えてもらっている金田油店の青木ちゃんの本を紹介した。そしたら、「ぜひ味見して下さい!」ということで、スタイリッシュな油商品三点を送ってくれた。
ご覧の通り、菜種油とえごま油、そしてごま油である。しかし、みておわかりの通り、油という呈ではなく、とっても綺麗で可愛くて手に取ってみたいスタイルだ。
いただいた菜種油は、北海道の滝川町で生産されたもので、品種はキザキノナタネ。契約栽培をしていて、無農薬だという。低温で焙煎した後、玉締め絞りをしているので、まろやかな味わいだということだ。
こうした油は炒め油や揚げ油で使うだけが能ではない。逆に、こうしたスペシャルな油で揚げてしまうと、風味が強すぎてしまう。そんなに香りや風味が強いのだから、エクストラバージンオリーブオイルのように、素材にダイレクトにかけるなどして、調味料として味わって欲しい、と彼女は言うのだ。

日本人はこれまで油にはそれほどこだわりが無かったように思う。だからこそオリーブオイルとそれを巡る文化が輸入されたときに、多くの人が反応した。いまやパンにオリーブオイルを浸して食べる人が多いのはよくわかる。
しかし、そこまで油に対する意識が成熟してきたのだから、これからは国内でこれまでも造られてきた油を見直す時期がスタートしてもいいのではないだろうか。カナダ産のキャノーラ油ではなく、日本の菜種油を。それだけじゃない、えごま油、ごま油、亜麻仁油など、日本でもさまざまな油があり、それぞれに風味が違う。
お薦めはとびきりおいしい豆腐に、まずは油だけをかけてたべること。驚くほどに風味がわかるし、美味しい食べ方だ。次に美味しい塩をかけていただけば、二倍楽しむことができる。
それぞれの油の個性については、金田油店のショップページで、青木ちゃんが入魂で書いている解説を読んでいただきたい。実はまだこれらの油を試していない。今日持って帰って味わうことにしよう、、、
■金田油店 http://www.abura-ya.jp/ 
既報の通り、靖国神社周辺でこの週末にかけて開催されたさくら祭りにおいて、あの新潟・長岡の伝統的郷土ファーストフードである、フレンドの「イタリアン」が出店した。
靖国神社境内はとにかく人と屋台とで大賑わい。
どの辺にフレンドが出て居るんだろうか、簡単に見つかるだろうか、と懸念していたが、まったくそんな心配はなかった。とてもよくわかる場所に、フレンド発見!
いま書いてて気づいたが、フレンドという店名は目立っては見えない。ここはとにかく「イタリアン」という新潟(下越・中越限定)名物料理をアピールすることを優先したのだろう。潔し。
東京在住のイタリアンファンでさぞかし賑わっているだろうと思ったが、、、やはり認知度が低いせいだろうか、買おうと並ぶ客をみない。うーむこれはいかん!ということで突撃。
出店だからだろうか、カレーイタリアンや餃子はなく、ノーマルなイタリアンのみの提供らしい。紅一点のお姉ちゃんが「どこで聞いて来てくれたんですか?」と言うので、中越の友人が教えてくれたこと、そして東京にもイタリアンファンはいるからね、ということを告げる。
ありがとうございます! と彼女がピースしようとしている途中でシャッター切ってしまった。うーん どうしてみんなピースしたがるのかなぁ。それはともかく、店員さんはみな明るくてきぱきと対応していた。小気味よし。
さて、いただこう。
ああ、まごうことなきフレンドのイタリアンである。ちょっぴりヤクザなミートソース。おそらく片栗粉入ってるに違いないネッチリ感。それが中太麺に絡みつく。もやしのくったりしたのがアクセント。ああ、これぞイタリアン。
大満足したのである。こんどはカレーイタリアンも食べたいなぁ、、、
それにしても、東京在住の中越・下越出身者はちょっと薄情ではないか?あまり客がきていない模様を観て、しばし立ち去りがたかったくらいだ。駆け寄って、「今日はいまひとつの客入りかもしれないけど、あきらめないでまた来てください!」と言いそうになってしまった。
フレンドさん。そしてみかづきさん。東京にもファンが居ます。あきらめないでまた来てくださいませ!

さて、いよいよ石川の元気な農業者さん達と会食である。場所は今回講演で僕を呼んでくれた、県のほうで採ってくれたものだ。
「近江町市場で加賀野菜を商っている、北形さんに紹介してもらったんで、美味しいと思うんですけれども、、、」
と県の東さん。期待しちゃいますわ。

■食楽 かぶ菜 http://www.miraicorp.co.jp/kabuna/index.html
突き出しにいきなり治部煮(じぶに)。 昔、小学校の給食に「じぶ煮」が出てきたときには「なんだこのどろどろ不味いものは!?」と思ったものだが、ちゃんとしたじぶ煮を食べてびっくらこいた。なんて上品で美味しい煮物なんだろうか、と。以来、北陸に来ると必ず食べるものの一つ。

地魚中心の刺身盛り。といっても、富山とは違うので、エビの種類は多くはない。それでも甘エビは東京で食べるものと次元が違って旨い、、、

白エビ唐揚げ。これは富山湾かな?

加賀野菜の一つ、金時草(きんじそう )。赤と紫の色が綺麗な菜っ葉だが、茹でると濃い緑色に染まってしまう。とろみがあって美味しい。クセはないので、万人向きの葉野菜だ。
これも石川名物のヤマノイモ類、丸芋のとろろだ。
粘着力が強く、この玉を箸でつまんでもとろとろになってしまうことがない。この形をたもったまま舌に乗ってくれる。

この方が北形謙太郎さん。金沢市内での買い物では圧倒的に人気の高い近江町市場内で、昭和5年から続く八百屋をしている。
■北形青果 http://www.kagayasai.com/index.html
まだ30歳だが、なかなかに意欲的な人。加賀野菜に限らず、全国から美味しい野菜を取引しているようだ。明日はこの人と一緒にパネルディスカッションをする。

そしていい気持ちになりつつある若手生産者たち。いまどきピースするなよぉ、、、
新タマネギの煮物。タマネギ大好きな僕にはイカス!

お、出た、レンコン蒸し! 加賀のレンコンは関東のそれとは価値基準が違う。関東ではシャキシャキした歯触りが喜ばれるが、こちらではネットリ、ホクホクしたものが好まれるのだ。その粋とも言えるのが、すり下ろしてでん粉を餅のようにねっとりさせたこの料理だろう。
味わっていると、仲居さんが「気をつけてくださいねー」といいながら、ものすごぐばちばち音を立てるモノを持ってきた。

おー、タチ(タラの白子)である。焼き石の上で焼く算段。

しかも、上の部分だけはがして食べて、 石にくっついている部分はカリカリに焼き付けて煎餅として食べるのだという。仲居さんがぜーんぶやってくれた。

まあこの間、みんなとお話ししてはいるのだけども、この店、実に 料理が美味しい。おそらく地元の人からするとよそ行きな店なんだろうけれども、僕のように外から来る人間には非常にいい店だ。

シイタケ、 原木栽培は当然、能登の方で栽培されている特殊な品種。分厚くて旨味がコッテリ乗っていて、バターたっぷりで炒めたのが旨い!
そして、ある意味これはメインディッシュ。

加賀野菜の一つ、五郎島金時芋の天麩羅だ。
金時芋といわれているもので有名なのは、鳴門金時とこの五郎島金時だろうか。どちらも高系14号 の系統。どちらにも共通しているのは、沿岸部の砂質土壌で造っていることだろう。砂の多い土壌が、あの甘さと香りと食感を産むらしい。僕が学生時代にやっていた畑では、関東ロームと黒ボクの中間くらいの土質だったので、もっとみっちり詰まった肉質になってしまったものだ。
それにしても五郎島金時の天麩羅、お菓子のように甘くて香り高い。しかもその甘さが長引くことなく、ほうっと消えてくれる。これが、でん粉の糖化による甘さか。
「これは旨いから、俺の畑のじゃないなぁ、わっはっはっは!」
と笑うのが、五郎島金時の生産者である河二(かわに)さんだ。

五郎島金時の生産者49名の一人だ。そして、これまでは捨ててしまっていた格外品を焼き芋加工してペーストにしたものを販売する事業を進めている、地元では一番はっちゃけた生産者さんである。この日も一番はじけ飛んでいた(笑)
でっかいノドグロ。クリックすると大きくなります。

さてレンコン蒸しに続いてはカブラ蒸しだ。京都とはまた違う風合い。カブラに含まれているイソチオシアネートのツンと来る香りが、加熱しても少しだけ残っているのが鼻を刺激して、たまらない。
ということで、加賀の素材と加賀料理を堪能。
「よし、じゃあ二軒目は美味しいそばを食べに行こう!」

■手打そば 藤井 金沢市片町1-7-15 片町キンリンビル1F

この店、席数が13席しかないのだが、酒が飲める せいか長っ尻の客が多いようで、ずいぶん待ってしまった(20分くらい)。その間も、つぎつぎと店を覗きにくる客多数。「あーこんなに待ってるのか!」といって帰って行く。
通常金沢ではそばでしめるというのはないようだ。このお店は生粋の更科蕎麦だそうで、他にはない美味しさだという。20分ほど待ってようやく中にはいることができた。
〆だけど、ここはいろいろ食べるべし、と思い、辛み大根蕎麦と十割蕎麦を。

ここによく出入りしているという案内人が、暖かな蕎麦を啜る。

これも美味しそうだが我慢!
さてまずは通常のせいろを辛み大根の汁で楽しむ、辛み大根蕎麦。

む!
ここは東京か!?と思わんばかりの江戸前蕎麦。蕎麦の香りの立ちも申し分ない。辛み大根の量はちょっと寂しいが、これならそういう飛び道具はいらない。
そして十割蕎麦!
ええとですね、 まさか金沢くんだりでこんなに美味しい蕎麦に出会えるとは思わなかった!というのが全てです。素晴らしい十割。技術もよし、粉もよし、つゆの塩梅もよし。堪能いたしました。
金沢も奥が深い、、、こんどは3泊位したいものだ、と思いながら帰途に着いたのであった。この時、熱が37度5分くらい。すぐに寝たけど、翌日38度は確実にあるふらふらの状態で、講演に臨んだのであった、、、
さて、大急ぎで次の生産者さんのところへ。お次は、石川といえば必ずこの人が出てくると行って過言ではない林農産さん。
西田さん家でお昼を一緒に食べていた人である!
正体は、35haの規模で稲作を行っている、地域でも有名な篤農家だ。
「まあまあ、まずは作業場を観てくださいよ。」
と案内された作業場内には、6名の社員さんが立ち働き、お餅の加工をしていた。
石川県は稲作中心の産地だ。稲作とは切っても切れないのが餅加工。
「市販の大メーカーの餅なんて、餅じゃないからねぇ」
というように、実は石川県内でも、周りの消費者や農家までもが餅を買いに来るという。味が圧倒的に違うのである。
事務所内に入ると、笑っちゃう社訓が額装されていた。
「補助金はモルヒネ」!!!!!!!!!!!!!!!
名文句である。もちろん林さんの手によるものだ。彼のWebをみると、それについてこのように解説されている。
「一般に、農業は弱い産業だから国が守ってあげなければならないと言う事で、 補助金と言う名で色々な助成をしています。林さんちでは、親の代から農業補助金事業は受けるなという家訓があり、 法人化してからも、それを守っています。したがって、営農資金は全額、自己資金と借入金です。 でも、どうしても自然に入ってくる補助金もあるので、中毒患者にならないように、 補助金はモルヒネという表現にしました。
林さんちが、まがりなりにも経営出来ているのは、 補助金中毒にならず、自主独立の気持ちがあるからです。ここ3期は、おかげ様で法人税も支払えるようになりました。 ようやく国道の真中を走れるぜ!」
立派である。その林さんが目指すのは、「23世紀お笑い系百姓」である。
「インディアン、アボリジニ、アイヌといった自然と共生している民族は、 何をするにも孫の事、そして重要な事を決定する時には7世代先の事を考えるそうです。林さんちも、 それにあやかり200年先の事を考えて行動しようと考えました。
しかも楽しく笑ってやれる方法は 無いかと日々努力しています。「バカは世界を救う」頭の良いと言われる方々が地球をダメにしている今、 今こそ、お笑い系百姓の立ち上がる時です。まったく今までにない感性の林さんちに触れて見て下さい。」
詳しくは彼のWebをみていただきたい。随所に痛快にバカバカしい写真や意匠がちりばめられている。
■林さんちのお米、玄米、おもち
http://www.hayashisanchi.co.jp/
はいどうぞ、とかき餅の揚げたのを出していただく。もちろん林さんちの餅だ。
味は実に素朴そのもの。米の持つ甘さと旨味に、黒大豆の香ばしさがアクセントに。いまや中小メーカーのせんべいやかき餅の原料までも外国産米になってしまっている一方で、農家が造るこうした加工品は非常に重要であり、相対的にホンモノ度が増しているといっていいだろう。
林さんの農業について僕がとやかくいうのも不適切である。しかし、話題に上った中で、これだけはみせておきたい。
この地図は、林農産が所有または賃借している農地を塗ったものである。35haといえば相当に規模が大きいが、それが広く一枚になっているわけでは全くない!飛び地になっているのがわかるだろう。上の写真で林さんが指を指しているあたりは住宅街。
「ここでやるために、農薬や肥料を減らした特別栽培をしているんですよ。住民への配慮を逆手にとってね」
と明るく言うけれども、そういうところでオーバーヘッドコストもかかる。
最近、いろんな雑誌で農業ビジネス特集が賑わっているけれども、本当にきちんと調べて、識者の監修で書いてるのかよ、と疑問に思うものが非常に多い。テレビで放映されている農業関連の話題も、無知なディレクターによってバイアスのかかったものになっていることもあるそうだ(先日、日本農業新聞の記者さんが、番組内で台本通りに読むことを半強制されたということを告発していた。)。
そういうところでよく言われるのが、「土地を大規模化・集約して効率的な農業をすれば」ということ。でもね、日本の農地がそんなに簡単に大規模化・集約できるわけがないのである。地権者が何人も居て、しかも地形も平坦ではなく、集約しようとすれば大規模な土木工事を必要とするような農地が多いのに、よくもナンセンスなことを言えるなぁ、と思ってしまう。
「ま、我々は自分のできる範囲でいい米作りをやるってことですよ。笑いながらね!」
と林さん。うん、笑いは重要だよね!
さて大急ぎで次なる地へ。お次は、僕も「石川にこんな人がいたのかよ!」と驚いてしまった人だ。
井村辰二郎さんは、ちょっと驚きの農業経営をしている。麦・大豆・米で100haの規模で営農しているのだが、なんとその多くの面積がJAS有機である。
このブログを読んでいる人ならおわかりだろうが、現在日本で最も管理された農作物は、認証を受けた有機農産物である。認証を受けるために農家は圃場ごとに膨大な資料を作成・提出しなければならない。そして、基本的には化学合成肥料・化学合成農薬を使わない農法で生産しなければならない。最近、「有機といっても、別表に掲げる、認定された農薬は使ってもいいとされていて、結局は安全とは言えない」という議論が散見される。でも、だからといって有機認証を取得していることを貶めるのは、ちょっと筋道が違うように僕は思う。
で、北海道でもないのに100haの規模でJAS有機を取得し、麦・大豆などの重要作物を生産する人がいると言うことに、僕は驚いてしまったのだ。
井村さんは地元の広告代理店に勤めた後、97年に実家を継ぐ形で就農。らでぃっしゅぼーやを始め、慣行農産物以上の基準を持った取引先から引く手あまただそうである。
しかも、自前でメーカーと組んで商品開発を積極的に行っている。
これらぜーんぶ、井村さんの原料素材で造られたものだ。
本当に珍しい、有機の大麦は、このように麦茶となり販売されている。
「いま開発中のものを食べてみてください!」
とその場で開けてくれたのが、豆乳プリン。超微粉加工したものを使っているらしいが、一昔前にはやった大豆の微粉加工機よりももっと細かくできるらしく、舌触りがざらつかない。とても美味しいプリンであった。
もうひとつ、井村さんが取り扱っている石臼が面白かった。
こんなハンディタイプで、麦でも大豆でも挽けてしまう電動石臼である。うーむ事務所に一段欲しい(何に使うんじゃ!)。
と、駆け足で農家を廻ってから、金沢の繁華街「かぶ菜」に向かったのである。ようやく、メシ。
石川県に呼んでいただいて、就農希望者や農業者さん達に講演することとなった。以前、和太鼓メーカーの浅野太鼓店に寄らせてもらったりした過去ログがあるが、その時はアグリファンド石川という、石川県内で元気な農業をしている生産者の集まりで呼ばれたのであった。その事務局担当者として、いろんなところに案内していただいたのが田中さん。JAバンク石川という、県レベルで農業者に資金を融資したりする金融機関の方である。車中でいろんな話をして、なんともまじめでナイスガイな方だった。今回、小松空港に降り立つと、その田中さんが車で迎えに来てくれていた。
「県の事業ですが、今日一日は視察されるということで、案内させていただきます。」
なんと休暇を使って案内してくださるという。一週間のコンプライアンス休暇というのをとらないといけないので、ちょうどいいんですと笑ってくれていたが、本当にありがたいことだ。
そして、石川の元気な農家巡りが始まったのである。
■「風来」 西田さんの野菜を観る
さてまず連れて行ってくれたのは、前回の講演の時に最前列できいてくれた西田さんの農場だ。と思ったら、自宅兼作業場兼、自然食品店になっている!
「山本さん、どうもお久しぶりです!」と握手。西田さんはバーテンダー、ホテルマンなどのサービス業を経て、就農した人だ。しかもその農業スタイルが非常に面白いのだ。
何が面白いかというと、、、持っている畑がたったの3反歩なのだ!
3反歩というのは、900坪ということになる。だいたい、日本の農家の平均的な面積が1ha程度だが、その1/3くらいだろうか。その面積で、先の写真にあるように他種類の野菜を作付けしているわけだから、それぞれの量は多くない。
これが、彼の畑。
ちょうど春作物に切り替わる前の端境期(はざかいき)だったため、作物は少ない。
メインのハウスが3棟で、その残りを露地野菜用のスペースとしているようだ。それら野菜を複数品目、宅配パックにしたてて販売しているのがメイン。ちなみに栽培は無農薬であり、化学肥料使用しない。有機JASなどは取得しないでやっている。
それにしても3反歩で野菜というのはなかなかにすごい。「よくそれで食っていけますね!」と驚くと、彼は言うのだ。
「家族が食べていけるだけの分しか栽培しません。それ以上やって儲かると言うことは、つまり働き過ぎってことですよ。」
もちろん、生産した野菜はすべて自力で販売する。県内の農場で研修した後、まずは自分で生産した野菜をリヤカーに乗せての振り売り(行商)から始めたそうだ。
「新規就農する人には、まず振り売りをしろと言いたいですね。振り売りができるようになったら、何でも売ることができます。」
京都などではまだ振り売り文化があるが、金沢でもやるんだぁ、と思ったが、最近は少ないそうである。そこで振り売りができるようになれば、一人前のコミュニケーション能力を持つことができるということなのだ。
「あと、野菜をそのまま売っているワケじゃありません。うちの母がキムチを付けるのが得意で、うちの白菜やキュウリなどをキムチにして販売します。奈良漬けや、鯖のこんか漬け(へしこ)なども。やっぱり、野菜だけではなくて、加工したものも織り交ぜないと。」
という言葉通り、店内のショーケースには自家製の漬物類が並んでいた。
「さてさて、じゃあ昼ご飯にしましょう、今日はうちでお昼を食べていってください!」
おおっと アグリファンドの田中さんの方で、粋な計らいをしてくれていた。お店で食べるのも嬉しいけれども、農家のご自宅のご飯ほど旨いものはなかなかないのである。
西田さんの奥様こころづくしの手料理。こいつがまた美味しいのである! 
みごとな押し寿司!この辺じゃみんな造りますよ、ということだが、なかなか手が込んでいる。笹の葉にくるまれているのをとると、下にも油揚げなどが押されている。そして、米が美味しい!
「うん、うちの田んぼで自家用の米ですけどね」
おそらく、親戚に農家がいる人以外は食べられないだろうけど、農家の自家用米は美味しいものばかりなのである。
豚のショウガ焼きかと思ったら、ローズマリーと炒めた塩味。これがまた、アクのないスッキリとした豚肉で、非常に質がいい。仲間の養豚農家さんのものだそうだ。
美味しかったのがこのフォカッチャ。これは後述する、井村さんという麦農家さんの小麦を使ったものだそうだ。薫り高いし、だいいち焼き加減が絶妙。奥様、かなりの料理上手である。
紫キャベツと春キャベツの炒め物。食べてみると、独特の癖のある、旨味の強い調味料が使われている。おおおっと、これは魚醤の風味。そしてここは北陸ということは、、、
「これ、いしるが使われてません?」
「ピンポーン!いしるをさっと回しがけしてます」
いしるは、イカを原料とした魚醤だ。数ある魚醤のなかでも、イカの香りが強く出る、独特の風味だ。マイルドなキャベツが、非常にエッジの効いた味になる。
風来のキムチと牡蠣、卵とニラのスープ。実にこっくりとしていて美味しい!いや、やはり農家の食事は最高である。
「農家は面白いですし、食のことを伝える役目も持っていると思う。だから、うちはできるだけ消費者とコミュニケーションをとるようにしています。」
例えば、小さな畑にいろいろ植えられているのをマップにして宅配ボックスに入れている。
そうすると、それをみたお客さんが「観に行きたいな」と思い、実際に足を運んでくれることもあるという。いちど来たお客さんは、精神的な絆ができるから、ファンになってくれるのである。
料理上手の奥さんも一体になり、風来は頑張っている。このようなミニマムな営農形態で、きっちり食べていける農業を展開しているのは非常に面白い。野菜やキムチを食べてみたい人は、彼のWebを訪問して欲しい。
■無農薬野菜 風来 http://www.fuurai.jp/
(ちなみに、上の写真左側の笑顔の方は、後で登場されるので説明はしないでおきます)
さて美味しい昼食をいただいた後、一路 平松牧場へと向かう。
平松牧場は、加賀市で酪農を営みつつ、ジェラートハウスを併設し、牛乳のみならず加工乳やアイスクリームなどにして、直接販売するという経営をしている。
実は今、最も大変な農畜産業といえば、酪農である。トウモロコシなど、畜産の餌となる穀物が高騰している一方で、乳価は安く引き下げられている。これから少しは乳価が揚がるが、それでも店頭でミネラルウォーターよりも安い価格で牛乳が販売されている現状はおそらく改善されないだろう。
だから、酪農の経営では、生乳をせいさんして乳業メーカーに売るというこれまでのスタイルから、自分で加工して価値を高めて販売するという方向に転換しようとしている経営体が多いのだ。
ジェラートやソフトクリームなどを作るのが、なんとこの牧場の息子さんと娘さん。家族経営は強い!
ジャージー種とホルスタイン種の生乳をブレンドした牛乳をいただく。もちろんパスチャライズ殺菌なので、美味しい。ジャージャー種の乳100%だとちょっとくどいが、ブレンドすると非常に美味しく飲める。
ラムレーズンのジェラートも美味しゅうございました。
「あらセンセイ、ようこそいらっしゃいました!」と顔を出してくださったのが、農場長の奥様である。
さっそく、隣りにある牛舎を見学させていただく。
観光農園としても機能しているからか、牛以外にもいっぱいいる!こいつはロバ。
ウサギも可愛い!
そしてホルスタイン。
実は、いろんな牛の品種があるけれども、ホルは神経質なのが多い。けれどもこの平松牧場のホルスタインは気のよさそうな子ばかりだ。ストレスを与えない飼い方をしているからだろうか。
そしてジャージーちゃん。とっても可愛い品種なのである。
しかも人なつっこい。カメラを舐めんばかりに近づいてくる!
ひえっ危ない!カメラが舐められるところであった、、、
「そうだねぇ、うちはもう、濃厚な餌を与えて、たくさん乳を絞ってというやり方に疲れちゃったんだよね。だから最小限の頭数で、いい乳を絞るってことを考えてやっているから、牛も健康ですよ!」
と、平松牧場の長・忠利さんが仰るのである。
畜産業は、野菜や稲作よりもリスクが大きな業種だ。なぜなら、生き物を飼うという非常に不確定な要因と、牛舎や牛の導入など、初期投資の大きさが桁違いなのだ。みな莫大な借金を抱えて経営をしているのに、乳価は自分たちで決められず、生産原価を割ってしまう勢い。このままだと日本の酪農はどんどん減っていくだろう。事実、昨年と今年で、離農する酪農家が非常に多いのである。
だから、乳を自分で売っていくという方向性に梶を切りたい農家さんも多い。しかしそれもまたリスクである。そのリスクを背負って勝負に出ている酪農家を、応援してあげて欲しい。ナショナルブランドの、何が入っているのかわからないアイスクリームを買うのではなく、ちょっと足を伸ばして、酪農家が経営するアイスクリーム屋さんで買うだけでも十分だ。
■平松牧場のWeb http://w2272.nsk.ne.jp/~kaoru.h/
さてお次は米を中心とした生産法人である六星。ここはものすごく可能性を秘めた法人である!
以前、この六星から送られてきたかぶら寿司のことを掲載したことがある。かぶら寿司とは、北陸を代表する魚である鰤(ブリ)の切り身を大きなカブに挟み、麹でつけ込んだもの。日本で最も美しい漬物といえるであろう一品である。詳しくはこちらを。
■2006年01月04日 明けましておめでとうございます! (かぶら寿司)
http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2006/01/post_708.html
つまり六星というこの生産法人は、米を中心にしながら野菜も積極的に生産し、なおかつこんな大きな直売所と工場まで建てて、加工品まで手がけているのである。
この生産法人の若き社長が、この軽部さん。
実は東京出身で、結婚を機に、嫁さんの実家を継ぐ形でこの六星に来た方である。もちろん他業種からの転身。だから、経営マインドをもって農業に取り組んでいる。
「あのですね、最近メディアが簡単に農業参入を謳ってます。ニートは農業をやれ、とかね。でもね、そんなに甘い産業なわけがないですよ!無責任にあおらないで欲しいですね。」
という。実に実に同感! 最近のメディア(テレビ・雑誌)は本当に無責任にそして無根拠に、農業ビジネスがイイなどと書いているように見える。書かれていることの多くが空虚である。ま、それはまた今度書こう。
で、この六星には、僕の大切な友人カップルが在籍している。川嶋タケ君と、菜穂ちゃんカップルである。農大出身の彼らは、全く躊躇無く就農を志す。どこにどんな農業者がいるのか情報がまったくないまま、全国を探している中で出会ったのが、この六星の会長さんだという。つまり軽部社長の義父さんだ。
実はこのカップルとの出会いが、数年前に僕と仲間達とで運営した「就農塾」のヒントになっている。「就農希望者向けの情報や講座が少ないんですよ」ということだったのだ。今では色んなところが就農希望者向けの情報を提供しているが、3年前はまだそんな状況ではなかったのである。
この日、タケはなんと僕と入れ替わりで横浜に出張。残念!久しぶりに会う菜穂ちゃんは実に充実した顔だったので、一安心である。
六星ではいま、お弁当の販売も行っている。いずれはイートインも、ということだそうだ。とてもいいと思う。なぜなら六星の農産加工品はことごとく美味しい。数年前に大根を送ってもらい、十数種類の大根の食べ比べをしたことがあるが、実はこの六星の大根がぶっちぎりで好評だったのである。
六星の強みは、社員に若い世代が圧倒的に多いことだ。10人ちかくの30代以下バリバリ若手が居る。そして社長も若い! 今後、大いに期待である。
■六星のWeb http://rokusei.se.shopserve.jp/
さぁて 長くなるのでいったんこの辺で。
新潟県の中越地方の中心地、長岡市の青果仲卸業者であるジン君から緊急連絡が入った。
やまけんさん
じんです。
今、なにげにフレンドのHPを見たら、今週末の3月27日(金)~29日(日)に靖国神社で行われる「千代田さくら祭り」で臨時の売店を出すことが告知されてました。
http://friend.s318.xrea.com/news.php?no=23
できれば、もしよろしかったら、東京在住の「フレンドのイタリアン」ファンの人達の為にブログで告知していただきたいのですが、いかがでございましょ?
おそらく東京エリアでは初の出店だと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
それはいかねばぁああああああああああああああ!
フレンドとは、新潟県の長岡を中心に数店舗展開しているファーストフードチェーンである。そのメイン商品が「イタリアン」。イタリアンといってもイタリア料理にあらず!
中太の蒸し麺をソース味に炒めたもの(つまり焼きそば)の上に、ミートソースがデロッと載った、衝撃的な一品なのである! 詳しくは過去ログを参照されたい。
■2006年07月19日
新潟ってすごい!長岡~上越地域食の宝庫を味わってのけぞった! 長岡市民のソウルフード・「イタリアン」を君は食べたか!?
http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2006/07/post_847.html
■2006年08月04日
長岡ソウルフード「フレンド」 vs 新潟の魂「みかづき」 甲乙つけがたいが、、、
http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2006/08/vs_3.html
この圧倒的にオリジナルなイタリアンが、靖国神社で開催される祭りの沿道に出店するそうなのだ!これはいかねば、絶対にいかねばぁっ!
詳しくは、、、といっても全然詳しくは書いていないのだけど、上記じん君のメール中にあるフレンドのWebをごらんのこと。うーむ 楽しみだ!
先日、ニコンのD700で撮影した画像がおかしいと騒いだのが、蛍光灯を撮影するときに起こりがちなフリッカー現象だということがわかったといいう顛末を書いた。実はあの後、僕に連絡をくれた取締役のかたに、ニコンの銀座サービスセンターに誘っていただいたのだ。
「いちど、銀座センターにいらっしゃいませんか。撮影してしまった画像も、何とかならないかうちのものに聴いてみますので」
キヤノンのサービスセンターも銀座にあるが、ニコンも東京では銀座と新宿にセンターがある。ちなみにオリンパスは神田。僕は出張にほぼ確実にデジタル一眼レフを持っていくし、撮影するのは畑などの屋外であることも多いので、サービスセンターにはお世話になることが多い。カメラにとっては過酷な使い方を多々している。以前、オリンパスE-3を、四万十川の支流でドポンと浸けてしまった時は、修理に5万円以上かかってしまったものだ。そしてニコンでも早速お世話になることになってしまった。
銀座サポートセンターは、ビアホールの銀座ライオンの裏手の通りにあるビルに入っている。あらかじめ役員さんが話しを通してくださっていたおかげで、プロサービス担当の中嶋さんが、「こういう時の画像処理について、アドバイス差し上げますね」と出てきてくださった!
ニコンではニコンプロサービス、略してNPSというものがある。登録をしておくと、機材が壊れた際に修理代金が割引になったり、代替機材を貸してくれたり、新製品を貸し出ししてくれたりするものだ。もちろんプロじゃないとダメ。かつ、ニコン製のボディ3つ以上と、レンズ5本以上を持っていないと登録できない。僕がお付き合いしてきたプロカメラマンで、ニコンユーザーの人は残らずこのNPSに登録している。そして、僕らアマチュアの憧れといえば、「NPS」というロゴの入ったストラップである。僕もいずれは、NPSストラップをもてるようになりたいものだ。
さて、にこにこする中嶋さんと一緒に、PCの前に座る。
「ブログ、見せていただきました!勝手ながら画像をダウンロードして、こういう色かぶりをどうすればいいか、ちょっと試してみたんですよ」
といいながら中嶋さん、画像のフォルダを開く。まず開いたのは、フリッカー現象で画面の半分が黄色かぶりしてしまっている写真。
肉の載った皿をみれば一目瞭然、ちょうど左半分が、蛍光灯のまたたきの瞬間に重なり、黄色くなってしまっている!
「これをですね、ニコンのキャプチャーNXというソフトを使うと、、、こんな感じになるんですよ!」
といって中嶋さんが、圧倒的な魔法を起こしたのである!!!
な、な、なんじゃこりゃぁああああああああああああああ!!!???
黄色かぶりが全くといっていいほど見えなくなっているではないか!
「他の画像も直してみました。」
■修正前
■修正後
■修正前
■修正後
もう本当にビックリである!
しかも、この画像処理に掛かった時間は、、、
「そうですね、7枚の画像修正に20分くらいはかかっちゃいましたね」
いや、20分かかっちゃったじゃなくて、20分しかかかってないんでしょ!?
驚く僕を尻目に、中嶋さんがソフトを立ち上げる。
「実はニコンが作ったキャプチャーNX2というソフトがあります。この製作に私も関わってるんですが、これで簡単に修正ができるんですよ」
(↓これがキャプチャーNX2)
■http://www.nikon-image.com/jpn/products/software/capturenx2/index.htm
キャプチャーNXの存在は、僕も識っていた。だいたいどのカメラメーカーも、自前の画像処理用のソフトウェアを出している。キヤノンから出ているDigitalPhotoProffecionalは使い勝手が佳くて、かなり使い込んだ。でも今では、RAW画像の現像を含め、SilkyPixというソフトを使っているところだ。
キャプチャーNXは、新宿ヨドバシカメラにて、プロカメラマンさんが説明会をしているのを覗いたことがある。カラーコントロールポイントという、特定の範囲内の画質を調整するための仕組みが最大の特徴で、コントロールポイントを使えば、空の青みだけをぐっと濃くしたり、人の顔が暗く移っているのを部分的に明るくしたりということができる。ああ、使ってみたいと思っていたけど、その頃はニコンユーザーではなかったのでまだ観ぬ機能だった。
(↓これがカラーコントロールポイント)
そのキャプチャーNXの製作に関わった人が直接教えてくれるのだ!
「まず、色かぶりしている部分にカラーコントロールポイントを置きます。黄色になっているのを除去したいわけですが、幸いなことに、写っている皿は白色ですし、机の上もあまり色が濃くありませんので、彩度を弱めてあげるだけで調整できます。「彩度を下げる」というっても簡単です。コントロールポイントから出ているこの線をちょっと短くしてあげます。」
うおっ
ホントだ、彩度が下がった!
カラーコントロールポイントは範囲を円で指定できる。円の半径も自由に調整可能だ。でも、一つのポイントが描く円だけでは画像の全てをカバーできない。
「コントロールポイントはいくつでも複製できるんです。このポイントを右クリックして複製し、また違うところにおけば、同じ効果を与えることができるんです。」
そういって中嶋さんは、黄色かぶりしている左半分をほぼ覆う形でポイントを配置した!
これで、背景部分の黄色はほぼ除去できた!
「しかし、これだけでは不十分です。中央の焼いた肉の部分も黄色が載ってしまっています。ですので、肉の内部をくまなく覆うようにポイントを配置して、健全な部分の色が全体に反映するように調整します。」
その結果がこれだ!
ううむ、元からこういう写真だったとしか思えない、見事な処理である!しかも、処理した画像にはほとんどノイズが載っていない。JPEG画像は何度も保存を繰り返すと、その都度、圧縮を行うので画質が劣化する。でも、それがほとんど意識できないできばえなのである。
「このソフトは動作が重いとよく言われるんですが、実はかなり複雑な処理をしています。8ビットの画像を16ビットにロードして、それをまた直すといった処理です。なので、画質劣化はかなり抑えられます。ですから動作の重さはちょっと目をつぶっていただければと思うんですけどね。」
このほか、ゴミが映り込んだときに修正を行うブラシ機能も教えてもらった。
「例えば、この画像に写っている女性のほくろを消すことにしましょう。このブラシを選択して、該当部分をこすると、、、はい、消えました」
これは簡単!周辺のピクセルを解析して、自然な消し方をしてくれた。
うーーーーーーーーーーーーーーーーーーむ
マジでビックリ。ちなみにキャプチャーNXは有償ソフトで、17900円と、それほどお安くはない。けれども、安くないのも当然の機能ではないか! 機能を試すことは誰でもできて、60日間の使用が可能だ。普通、トライアル試用は30日程度だけど、担当者さんのインタビューを観ると、「機能が多いし、最近のユーザーさんは会社が終わって帰宅後しか使うチャンスがないということもあるはずなので、使い込んでいただくのには2ヶ月くらいあった方がいいだろうと、設定しました」とのこと。ニコンユーザーでなくともJPEG画像の補整ができるし、画質劣化も非常に少ない。カラーコントロールポイントの技術にふれるだけでも、価値があると思う。
ちなみに以前、ゴミが入ったという、愛媛県大洲市の雲海の風景写真を、補正してみた。
クリックすると大きい画像になるが、どこにゴミがついていたかおわかりの方、いるだろうか。かなり見事に消すことができた。
とりあえず僕は、あと数日で試用期間が切れるので、買うことにする。ニコンのオンラインショップがまた、会員登録しないといけなくて面倒なんだけど。しょうがないか。
それはともかく、ニコン銀座サービスセンターの中嶋さん、そしてこの日対応していただいた森さん、プロサービスの会員でもないのにわざわざおつきあいいただいて、どうもありがとうございました!

先週は島根県にて二泊三日。またもや濃い生産者の面々と会うこととなった。それにしても、石川県でも同様に感じたのだけれども、県の農政課の人たちがアテンドして廻ってくれる生産者さん達は、ものすごく優秀でパワフルな人たちばかりだ。だから一瞬、日本の農業後継者問題なんて、じつは存在しないんじゃないか、などと思ってしまう。けれどもそれは、ごく一部の篤農家をピックアップしているから、なんだけどね。
でも、こういう人たちがもっと増えて、わけのわからん株式会社が参入するような必要が全くなくなるような世の中になるべきなのだ。
と思いながら、最終日の飛行機の便を少し繰り下げて、出雲市内を散策。
あっと
この花、本当は薄紫色なのに、デジタルカメラだとその色が青になってしまう。これはニコンのせいではなく、どのカメラでもこうなる。画像補整する時間がないのでお許しを。
ほんに、春ですのう。
さて、以前週刊アスキーの出雲編で取材させていただいたことがある、出雲蕎麦の「羽根屋」へ。
実は読者の松本さんという方から、「島根にいらっしゃってるんですね。私は出雲ソバリエなので、お薦めの店を、、、」と、10店舗以上の出雲蕎麦の名店を列挙したメールをいただいたのである!
ただ、出雲市駅から徒歩で行けそうなところが羽根屋くらいだったので、二度目の訪問となった。松本さん、どうもありがとう!今度行くときは、一緒に蕎麦喰いましょう。
出雲そばといえば割子蕎麦が有名だが、ほんとうに出雲っぽい蕎麦といえば、釜揚げ蕎麦ではないだろうか。
蕎麦を茹で上げたのをそのまま、丼に湯と共に入れたのが運ばれてくる。これに、徳利に入った濃いつゆをかけていただくという、おそらくこの地域でしかみられない食べ方である!


じゃっかんつゆが甘めなのだけど、これが絶品の美味しさ。江戸前の、角がビンと立った蕎麦もいいけれど、茹で上がりたてのふんわりした蕎麦を、香りたっぷりのそば湯とともに食べるのだから、これは美味しいに決まっている。堪能いたしました。
そういえば、告知し忘れたので書いておく。
毎年、オーガニックサイバーストアというオンラインショップで販売している、熊本県のフルーツトマト「塩トマト」の販売が始まっている。
■オーガニックサイバーストア Yahoo!店

http://store.shopping.yahoo.co.jp/organic/oca1577.html
熊本県八代市の干拓地では、海水の塩分が濃く土壌に残り、いまでも地下水位の上昇とともに塩分が土に補給される。そこでトマトを栽培すると、大玉トマトの品種であってもギュギュッと小さく引き締まったものができる。そして、それは信じられないほどに甘さと酸っぱさが濃い。
これが「塩トマト」である。フルーツトマトの元祖の一つといってよいだろう。
この塩トマト農家の中でも、僕が一番好きな味をだしてくれるのが、鶴山さんだ。


僕の好きな味とは、糖度が高いだけじゃなく、酸度も強く、そしてアミノ酸含有量が多く旨味が濃いもの、である。
高糖度トマトの世界では、とにかく糖度が高ければ売れるから、ということで、甘さだけを追求したものが多い。まあ、わかりやすいからね。けれども、そういうトマトは決して美味しいといえるものではない。美味しいトマトは、糖度と酸度のバランスがいいことが第一条件で、これに加えてアミノ酸含量が多くなることが望ましい。
鶴山さんの塩トマトは、糖度優先型ではない。アミノ酸優先型である。ひきしまった実にかじりつくと、ジュッと汁が口中に弾ける。酸味と旨味が濃いため、甘さがマスキングされるけれども、ほぼ9度以上の糖度なのである。だから、とにかく甘さ重視の人には勧めない。それよりも「旨さ」を求める人にはいい選択になるはずだ。
僕は贅沢なことに、この塩トマトをトマトソースにしてしまう。これが絶品なのだ。
オリーブオイルを熱してつぶしたニンニクと鷹の爪を加え、香りが出てきたら四つ割りにした塩トマトを3個分加える。弱火にして蓋をし、数分たったらへらでつぶして海塩で味を調える。堅めに茹で上げたリングィーネをソースと和えて、バージンオリーブオイルを絡めて、さっさと食べる。もう、脳天突き抜けるほどに旨いのである!イタリアのトマトが旨いっていったって、向こうではこんなトマトは作らない。だから、塩トマトのソースは日本でしか味わえないのである。
今年は数量限定で、しかもあと3週間程度で出荷が終了する。食べてみたい人はどうぞ、お早めに。
息も絶え絶えに出張にいっているさなか、岩手県二戸市の杉澤君から吉報が届いたのだ。
「おめでとうございます、やまけんちゃんの短角牛に第二子誕生です。今度は立派な男の子ですよ!」
おおお、やった! 第二子の誕生である!
第一子はメスの「さち」。普通なら母牛にして、さらに子牛を採るところを、肉牛にするべく肥育に回し、来年の4月ころに出荷時期を迎えるところだ。それに併行して、今度は雄牛。産まれてきてくれてありがとう!立派な体格ということだったので、いい肉牛になってくれることだろう。
ちなみに雄牛は、よほどの素質がない限り、半年以内に去勢されてしまう。雄のまま成長すると、身体がでかく、肉が硬く、匂いも悪いものに育ってしまい、肉牛として出荷ができない。去勢すると、肉が多くとれ、肉質もよいものに育つのだ。可愛そうだが、家畜である以上、避けられない運命である。実は昨年、僕は去勢シーンを目撃した。獣医師さんがピッと陰嚢を切開し、精管を切るのである。んーーーーーーーーーー 観ていて股間がもぞもぞとしてしまい、なんともやるせないシーンである。でも、肉を愛する人はこれをきちんと想像し、ありがたさを感じるべきである。
しかし、いいニュースばかりではなかった。
「残念なことに、やまけんちゃんの母牛は、やっぱり乳房に問題があるようです。昨年、さちに乳を与えないということがありましたが、今年も乳房が一つしか使えません。」
なんと、また起こってしまったか!
実はこの母牛は、生まれた子牛に呑ませる乳が濃すぎるのか、乳房が詰まってしまい使えなくなってしまうということが昨年起きた。
■衝撃を受けてしまった、、、牛さんの世界にも”育児放棄”が存在する! どうも神経質な子だと思っていた僕の母牛が、子牛の”さち”に乳を与えてくれないのである。ショックだ、、、
http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2008/07/post_1183.html
今年も起きたということは、彼女の遺伝的特性だということだ。
「残念ですが、今年、母牛を交換しましょう。年末に開催される家畜市場で売りに出して、違う牛を購入してください。」
うーむ
やはり畜産はリスクの塊なのである。肉牛なんて安いもんじゃない。それが、乳を出してくれなかったり、疾患のある子供を産んだりすると、即座に経営に支障が出る。そんなリスクの塊である牛肉が安いなんて状況は、オカシイのである。
とにかくいまは、この男の子がすくすく育ってくれることを祈るばかりである。
ちなみに、第一子のさちは今、漆原牧場にて肥育段階に入っている。一日600円の餌・世話代を支払ながら、大きくなり、来年の5月くらいに出荷となる。
あー もうお別れが見えてきてしまった、、、
4月、また二戸にて、彼らと会う予定なのであった。
ブログ更新している余裕が全くなくなってきた、、、京都編なんていつ書けるのだろう、、、先週は高知出張が終わった後、木曜日は会社で人と会いまくって、原稿一本仕上げて、金・土と石川県出張。石川の農業者はスゴイ!またこれは書きたい。
で、見事に石川県でまたもや37度台後半の発熱。これまでの人生で、20代まではだいたい一年に一度くらい熱が出て寝込んで、あとはぴんぴんしていたのだけれども、30代に入ってから数ヶ月間隔になり、昨年からは出張で無理をしすぎるとすぐにやばくなる状態になってしまっている。
最近数えてみたら、日数ベースでいくと、今年度は軽く100日以上、出張に出ているのだ!うーん、、、現場である産地にこんなに行くことができるという状況は素晴らしいけれども、さすがに気力・体力が持たなくなってきたのも事実。4月は出張回数を最高でも3回までに減らすこととしようと思います。
と、いいつつ明日から島根県二泊。週明けには愛媛。なんとか、生きて残りたい、、、
そうそう、昨日の教育テレビで放送された日曜フォーラムをご覧いただいた方、どうもありがとうございました。どうも「野菜が安過ぎて、おかしくなってしまっているのはスーパーのバイヤーが悪い!」という部分だけが強調されてしまっていた感じもするのですが(今後、スーパーのバイヤーさんに会うのが怖い)、おおむねあんなところでしょうか。会場ではもっと過激なことも言っていたので、なかなか編集は巧みでしたね。
一緒にパネラーとして出ていた、群馬県のグリーンリーフ代表・澤浦さんの発言はサスガの一言でした。
「取引ではなく取り組みを」
ということなのです。また時間のあるときに書きたい。
さて、今日はこれだけ書いて、あとは画像だけ数枚アップしたい。最近、僕の関心は菜種(ナタネ)に集中しているのだ。
ご存じだろうか、日本の油の自給率は13%。その半分以上が動物性油脂(つまりラードとか)だから、一般に使われている植物油は5%未満だ。日本の植物油はほとんど、外国産の脂か、大豆や菜種などの油脂植物を輸入して絞っている。サラダ油なんて、何がどれだけ入っているのか、ほとんどわからない状態だ。
また、知らない人も多いだろうが、油を絞る植物は、遺伝子組み換え作物が使われていても、問題ないとされている。油には遺伝子が由来する蛋白質などは含まれないから、らしい。科学的には問題ないとされるのだろう。けど、それはあまり知られていない。そして、遺伝子組み換え作物から絞られた油は、日本において広く浸透しているのである。
そんな中、日本で菜種(なたね)を生産し、油を絞っている人達は非常に減っている。日本国内で生産するより、カナダなどのキャノーラを持ってきて絞るほうが圧倒的に安いからだ。それでも、景観の保全やエコロジカルな燃料としての油を採油するために、菜種プロジェクトを展開している産地がいくつかあった。
国からは、菜種を作付けした場合、ある程度の補助金がついていた。それでも日本で馬鹿正直に菜種を造って油を絞った商品は、販売価格が、市販のサラダ油の二倍や三倍くらいしてしまうことがザラだ。しかし、その状況に追い打ちを掛けるように、国の補助金の交付は昨年をもって終了となってしまった。
つまり今後、産地は補助金無しで、自力での採算をとらねばならない。
ちなみにこういうことを書くと、「補助金を目当てにして、それがなければ成り立たないのであれば、油なんかやめてしまえ」という人が出てくるだろう。
でも、そんなことを言うのは日本だけですよ。米国のコーンや、フランスの麦など、欧米では重要な農産物には補助を付ける。
「日本の農業は保護されすぎだ」
という人が多いが、農業者自身に入る収入ベースで考えれば、それは正しいとは言えないのである。
そろそろ、日本人が湯水のごとく使うようになった油脂のほとんどを他国に依存しているという事実を見つめる時期が来ているのではないだろうか。
オリーブオイルは素晴らしい文化だ。ピーナツオイルも芳ばしくて最高だ。
でも、その一方で僕らは日本の植物から絞る油の香りや風味を大事にしているだろうか?これは、僕自身もきつく反省していることである。
きっかけは、トマトの「桃太郎」を開発しているタキイ種苗の取り組みに触れてからだ。
タキイ種苗では「なたねのちから」という油を販売している。
この商品の前に、タキイが開発した菜種品種の話をすべきだろう。タキイ種苗をすでにおやめになった役員の方が「タキイはなにか世のためになる品種を作らなければならない」と思い、開発をしたのがT-830という菜種品種だ。
実は菜種は国産の品種がすでにある。しかし、在来品種には、エルシン酸という有害物質が含まれることが多い。また、油を絞った後の菜種カスを、動物の餌などに利用するときに害になるグルコシノレートという物質も含まれることが多かった。
すでに東北農業試験場などがそれを克服した品種を開発しているが、タキイでも、収穫量を多くできる品種開発を続け、T-830という品種を創りだしたのである。
ちなみに、日本では基幹的な作物の品種は、公共の試験場で育種されることが多い。稲やじゃがいも、さつまいもが国の機関で育種されているのはそういうわけだ。菜種もそう。民間企業の種苗会社が菜種の開発をするというのは、初めてのケースなのである。
そのT-830は、まだデビューしたてほやほやであり、実験的な作付けしかされていない。それを増やすためにも、まずはその菜種を絞った油を味わってもらうのがいいのではないか、ということで、タキイが油商品を作ることになった。それが「なたねのちから」だ。
菜種油の多くは、菜種を焙煎して、そのまま圧搾機にかけて絞ったものが多い。これを赤水という。ぶわっと菜種特有の香りがする油になる。芳ばしくて、素晴らしい。しかし、この菜種臭さをいやがる人もいる。そこで「なたねのちから」は、純粋な赤水と、同じな種を白鮫油(しらしめゆ)という、クセのない油にわけ、それをブレンドしている。芳ばしい香りと、シツコサを抜いてあっさりと使えるという両輪を成立させたのだ。
嬉しいことに、立て続けに菜種油の生産者さんに出会い、サンプルをいただいたので舐めくらべをしてみた。左から、長野県の大町で生産されている菜種油。ご覧の通り三種のなかで最も色が濃い。脱ロウ、脱色などを一切していないのだそうだ。真ん中が「なたねのちから」で、色が最も淡い。右は、岩手県の一関で生産をしている工房地あぶらの「まごどさ」。
舐め比べをしてびっくり。三種とも個性が全く違う!大町の油は、もの凄い香り。複数のナッツと花が混ざったような複雑な香りで、強烈だ。そして岩手のまごどさは、これも濃い香りがするが、大町のものよりはやわらかく余韻に残る。そしてなたねのちからは、これら二種にくらべて非常に穏やかで、ゴマの香りが加わったような香りがする。
強烈な菜種の香りを料理に添えたいなら大町かまごどさ、素材に和する使い方をするならばなたねのちから、という使い分けだろうか。どれにしても素晴らしい味、風味である。オリーブオイルの深さに負けないじゃないか、と思ってしまった!
この菜種油についてはもっと深めていきたいと思っている。あ、それもいつになるんだろうか、、、
ちなみに油について僕にいろいろ教えてくれている人が本を出した。
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著者の青木えまちゃんは、なんと東京の油問屋のエキスパート。油使いの達人である。このレシピ本、じつは昨年にも紹介した、富士酢の飯尾醸造のお酢レシピ本のシリーズである。
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どちらも出色のできばえ。調味料へのみかたが深くなるなること間違いない。
とにかく油には、要注目なのである!
さてさて、明日の出張に備えて、寝に帰ります。
さて高知につきました。市街地に出て、はりまや橋から歩いて5分程度の
「ぐんかん」へ。
本日のメンツは、高知県の畜産課の面々。土佐の褐毛和種を守っていこうと頑張っているチームと、「土佐ジロー」と、その血を分けた「はちきん地鶏」を売り込もうとしているチームである。
そしてそこに、全国的な地域おこしデザインの巨人である、梅原真さんが来てくださったのだ!
この方の顔を識らない人でも、この方が作ったデザインを観たことがあるという人は沢山いるはずだ。
あの有名な、高知県の馬路村のゆずポン酢しょうゆのラベルデザインは、この梅原さんがしている。また、島根県の隠岐の島の「島じゃ常識 サザエカレー」という爆発的に売れたレトルトカレーのパッケージも梅原さんである。高知の四万十流域に行くと、「じつは茶どころ 四万十茶」という爽快なパッケージのPETボトル茶が売っているが、これも梅原さん。
とにかく、全国的に地域おこしや、特産物のデザインの世界で彼を知らないものはモグリといってよい。そんな人である。僕がここ数年で出会った人の中でも、最高級に豪快で繊細で、ナイスな人なのである。
「今日は隠岐の島で仕事だったんだけど、朝7時に島を出て、船と電車に乗り継いで、やっと夜8時に高知に着いた」
という恐ろしく長い道のりを帰ってきてくださった。感謝である。
さて、メシ。
まずは高知の褐毛和牛のモモ肉のタタキ!
次年度は、岩手の短角牛だけじゃなく、高知の褐毛和種、そして熊本の褐毛和種とも関わりを強く持つことになりそうだ。
そして、何はともあれ鰹のたたき。近年はやりの塩たたきだ。
きびなごの一夜干し。
これも近年、有名になってきたうつぼのタタキ。ネッチリゼラチン質の肉が美味なり。
マンボウの唐揚げ。コリッとしていて、クニュッとしていて、不思議な食感だ。
そして店の方で仕入れている、土佐褐毛牛のサーロイン。
この土佐の褐毛は、サシが入って脂ギトギトに見えるが、じつは脂の溶け具合が黒毛和種に比べてさっぱりとしているという分析結果が出ている。口内の温度で脂がさっと溶けるので、ロウのような感じが全くないのである。
そんな褐毛和種のホルモン焼き。ハチノス、レバー、小腸などがブツで入っていて、臭み無く美味しい。
「よっしゃ! やまけんが来たんだったら、連れて行きたい店がある!」
と梅原さんが案内してくれたのが、「とんちゃん」。
その名の通り、豚のモツなどを食べさせてくれる店だという。
ここの解読不可能な料理の名前がまたイイ。
つめ げて ななし ととろ ごんべ 南極 キャムサイ
なんだそりゃぁ!?
これが銀なべ。モツ煮込みである。こってりしているように見えるけど、白味噌ベースで実にあっさり。これまた臭みなし。
キャベツにニンニク醤油のタレをかけた、キャベタレ。山盛りである。

ハツの塩焼き。ふつう、ハツは歯ごたえがあるくらいの厚みで出てくることが多いが、ここのは薄切り。これがまたいけるのだ。
こじゃんと旨い、徳谷トマト。まずまずの甘さ。
これが南極。そう、くじらのルイベである。
そしてこの店最高の一品がこれだ!
「どろがゆ」という。ドキッとするネーミングだが、、、実は泥ではない。そば粉をダシで溶いて、江戸前のそばがきとは全く違うトロトロの濃さで、椀にあらかじめタケノコや茄子の素揚げ、菊菜(春菊)をいれておいたところに注いで、余熱で野菜に火を通しながら食べていくという、実に素晴らしい一品である。
おもわず僕が「こ、これ旨い!」と叫びながら喰っている図(笑)
「そうでしょー」
と梅原さんが笑っている。
このどろがゆ、以前どこかで食べたことがあるのだけど、もしかしてここの一階だったのかなぁ、、、
さて話しはまだ終わらない。
「じゃ、最後の店に」
と梅原さんが連れて行ってくれたのがおにぎり「よこやま」。
おにぎりが売りの店なのに、メニューはやたらいろいろある。のれそれをつまみながら、旨そうだった「魚めし」をお願いすると、たっぷり2膳分くらいの、太刀魚を炊き込んだご飯が!
うおおおおおおおおおおおおおお こいつぁ 旨い!
ご飯に太刀魚のダシがギュッと染みこんで、気品があって強さもシャープな味ご飯になっているではないか!
今日は、とんちゃんの「どろがゆ」とこの魚メシが最高だな。
しめのおむすび。5つ、具が違う一口サイズがならぶ。汁は味噌汁、赤だし、すまし汁から選ぶ。味噌汁は愛媛の甘~い麦味噌ではなく、塩気タップリの合わせ味噌。けど、やはり風味は甘やかで美味しい。そして今日は春の予感を覚えるつくしが数本入っていた!実に佳いです。
と、そういう夜でした。
高知のメシは、なぜかわからないが元気の素がタップリ入っているような、イキの良さを感じてしまう。同行の編集者さんも同じように感じたようだ。やっぱり南国のパワーが食材にも満ちているのだろうか。
県の皆さん、梅原さん、お付き合いいただいてありがとうございました!
さて、これから仕事に出てきます!
昼食時に近所の公園で花を。
いまはまだ、何を撮っても想像以上にボケる!という事実が衝撃的な段階だ。まあ、幸せな段階だとも言える。
オリンパスE-3だと、絞りを開放にしてもこんなにぼけることはなかったので、とにかくf2.8開放で撮りまくっている。さすがに最新設計のレンズだけあって、絞り開放からとっても高画質。綺麗だ。

カメラマンの師匠である八木澤さんには、「いずれF12の壁が来るよ」と言われていた。F12の壁とは、だいたい料理写真とかを撮影する際に、F12程度まで絞り込めば、被写体にピントが合い、様になった写真が撮れるのだけども、そこから先、創造的な写真を撮るのは難しくなるという壁だそうだ。
でも、僕の場合はそんな壁は全然まだ先っぽい。フルサイズのカメラという新しい道具のポテンシャルに、ふりまわされている。そしてそれが楽しいと思える段階だ。
D700にこの長いレンズを付けると、肩に掛けたときに身体の脇に出っ張ってしまい、対向車とか前から来る人に当たらないか、ちょっと怖い。でも、いろんなカメラマンが「いま、ニコンではこれ以外に選択肢がない」という。それがわかるような気がする。すげーレンズだ。オリンパスのF2.0レンズ群とは全く性格が違うけど、これもいい。
ちなみに最近の僕の出張時カメラ装備は、
ボディ:D700
レンズ:28-70mmf2.8 と マイクロ60mmf2.8
ストロボ:SB-900、ルミクエストのソフトボックス、ストロボのアンブレラアダプターとエツミの軽量スタンド
バッグ:クランプラー ミリオンダラーホーム7
だ。かなり重いぜ!
さてそろそろ行ってくるかぁ。
いやー 全然何も書いてる余裕がない、、、今日はこれから高知にて、某特産農産物の生産者さんの元へ行って参ります。
日本橋の一こま。もう春っぽくなってきてしまった。
ニコンAF-S24-70mmf2.8は、大砲級に長くて重いレンズだけど、やっぱり写りは素晴らしい。しかも、ほぼ太陽が入っているくらいのフレーミングでも、逆光に強い!
重装備で高知に行って参ります。夜は県の褐毛和牛の担当者さんと、地域デザイナーとして名高い梅原真さんと飲みでございます。
結論から言いまして、ニコンのD700の色がたまにオカシイ!と言っていた件は、やはり蛍光灯の下で早いシャッターを切ると発生する「フリッカー現象」であった。問題のあった画像すべてが、ISO感度を1600とかに上げて、シャッタースピードを1/500などの早さで切ったものばかりだったのである。
フリッカー現象というのがどういうものかということについては、大学の先生でありながら、ものすごい写真を撮りまくっておられるこの方のブログに詳しい。
http://shiology.com/shiology/2008/12/1497-081215-947.html
勉強になりました、、、
ま、ゴミ問題は永遠のテーマになるわけですが、こと色かぶりがうんぬんの問題はこれで今後は発生し得ないと思います。ニコンさん、申し訳ありませんでした。
お詫びの印に、大砲レンズを装着したD700を爆写! これで何卒お許し下さい、、、
この色かぶり問題が解消されたことで、あとはもうゴミ取り問題だけですわ。それ以外は、本当にD700、佳い! 高感度性能はもちろんだけど、なんというかその場の空気感を切り取ってくれる感じがする。これから、本格運用に入っていこうと思う。オリンパスE-3の出番が減ってしまいそうだ、、、付属のカメラストラップじゃない、かっこいいのを探さないとな。
本日は講演二本。FOODEXセミナーでの菜種油の話と、浅草ビューホテルにて、全国農業法人協会の総会後に、たっぷり100分ほどお話しをさせていただいた。もうへとへと。タクシーでヨドバシカメラに移動して、ズームリングが「ガコッガコッ」と引っかかっていた24-70mmF2.8レンズを交換してもらう。んで、ようやく帰ってきました。
今日は、いろんな人とお会いした。FOODEX会場では、セミナーに来てくれた方はモチロンのこと、「あれ、週アスで連載してた人ですよね?」なんて声をかけていただいたりもして、楽しかった。その後の法人協会の集いでは、60人以上の方々と名刺交換をさせていただいたのだけど、僕の名刺が切れた!ほんと、ダメダメです、、、
まだ咳は出るけど、ほぼ体調も回復。明日からバリバリやりまっせ!
うーむ やっぱりアマチュアが、偉そうにカメラ談義なんかやるもんじゃないな。一つ前のエントリを公開してからFOODEXに向かい、講演の準備をしている時に、メールが届いた。
なんとニコンの役員さんである!
僕が掲載した写真の現象は、フリッカー現象である可能性が高い、ということだった。蛍光灯の下で撮影する場合、シャッタースピードが速くなると、このようなまだら写真になることが多いらしい。
また、その後もニコンユーザーのプロカメラマンさんから同様のご指摘をいただいた。
原画像を観て、シャッタースピードを確認しないといけないが、どうやらこれは完全に僕の無知によるものであるようだ。
ニコンのご関係者さんならびにニコンユーザーの皆様には深くお詫び申し上げたいと思います。どうか許してやってください、、、
それにしてもニコンのしかも役員さんが、このようなブログごときにきっちりと、しかも誰よりも迅速に対応してくれたことに驚きを覚えてしまった。銀座サービスセンターに一度足を運ばせていただきたいと思う。
ということで、先のエントリは後日、一部修正します。
いま、FOODEXのセミナー修了し、次なる講演先に向かいます。農業法人協会という強者の集まる会でお話ししてきます。
重要! ニコンのカメラのせいじゃなく、僕の使い方による部分があったので、赤字二重線を入れておきました!
ここしばらく、ニコンD700だけを持って行くことが多くなった。単焦点レンズである24mm、35mm、50mm、60mmマクロを付け替えしながら使っていたのだけれども、、、
すっごくゴミがつきやすい!
デジタル一眼レフを使ったことがある人なら分かるだろうが、銀塩カメラのフィルム面い該当するイメージセンサーの部分に微細なホコリが吸着し、それが画像にボツッと映り込んでしまうのだ。銀塩カメラの時代には、フィルムにホコリがついても、一枚送ってしまえば次のフィルムはまっさらだ。しかし、デジカメのイメージセンサーのホコリはずーっとそこにあり続ける。例えば下記写真に、小さな毛のようなのがついているの、おわかりだろうか。(クリックすると大きくなります)
観ての通り、非常に悲しいものなのだ。ゴミっちゅうのは、、、
しかも、そのゴミを取り除く有効な方法が、あまりない。イメージセンサークリーニングという仕組みがあって、センサーについたホコリをふるい落とす機能をだいたいどのメーカーも有しているのだが、キヤノンやニコンのそれは、ほぼ気休め程度にしかならない。実はオリンパスのデジタル一眼レフに搭載されている仕組みがトップレベルで、特許を押さえているから、他社は今ひとつ効き目のない仕組みに留まらざるを得ないのだ。
例えば、さっきの画像を撮影してから、再生している内に「あああああゴミがついてるジャン!」と思って、イメージセンサークリーニングを数回動作させたのだけども、その10分後くらいに撮影した画像には、位置を変えてきっちり映り込んでいるのである。
ゴミがいくつもついているのが確認できると思う。うーん、、、これはひどい。
そういえば、オリンパスのカメラを使っている時、ゴミの心配など全くといっていいほどしていない。オリンパスのカメラでは、電源のオン・オフ時や任意の時にダスト・リダクションと呼ばれるゴミ取り機能を動かすことができる。ブルルルッと、案外大きな駆動音でセンサーがふるわれているのを感じる。結果、ゴミがついたというのを感じることはほとんど無い。これが驚異的だということを、長らく忘れてしまっていた。
キヤノンのカメラを使っているときも、たまにサービスセンターにいってクリーニングをお願いしていた。ありがたいことに無償だったけれども、旅先でここぞというタイミングで撮影したいときに、ゴミがついていたということになると本当に困る。ニコンの場合も、いまや最大の問題がゴミ取り機能の強化じゃないだろうか。
僕が買ったD700にはイメージセンサークリーニングが搭載されているが、上位機種であるD3にはそれがない。D700でこんなにゴミがつきやすいんだから、D3ユーザーであるプロカメラマンの人たちはすごく苦労しているだろうなと思う。
僕の師匠である八木澤さんも「あまりレンズ付け替えない方がいいよ。ホコリ吸い込むから」という。そうなると、よく使う焦点域をカバーする高性能ズームレンズを買うしかない。
ニコンの場合、D3と共に登場した24mm-70mmf2.8 という、超高性能にして超高価格(実勢価格20万円前後!)ズームしか、事実上選択肢はない。ところがつい先日、シグマというレンズ専門メーカーから、同じ焦点域、同じf値のレンズが出た。しかもこちらは10万円程度。安くはないけど、これでいいかぁ、、、と思っていたが、
「やまけんちゃん、やっぱり純正メーカーのレンズがいいと思うよ」
っという八木澤師匠の声に押されて、買ってしまった24-70mmf2.8!
しかし、、、残念なことはたびたび起きるものだ。
このレンズ、初期不良であった、、、ズームリングがスムーズに廻らない。途中でガコッとやたら抵抗の大きい部分が2カ所ある。写りは特に問題ないようだが、、、
「ん、これはひどいね。初期不良でしょ!」
と、北海道のプロカメラマン本田氏(ニコンF5ユーザー!)も確認してくれたので間違いない。早く返品したいけど、しばらく出張ばかりでいけないよ、、、20万円超のレンズでこれはないだろう、とかなりへこんだのである。
以下、黄色の色かぶりがする、という現象について写真を引用しながら書いていますが、これはトラブルでもなんでもなく、蛍光灯がまたたく間隔より早いシャッターを切ってしまったことによる「フリッカー現象」というものでした。これをなくすには、1/100以下のスピードでシャッターを切る必要があるそうです。ご指摘いただいたニコンの梅林様、ニコンユーザーの渡辺様、どうもありがとうございました!
実は、それ以外にもD700にはちょっと困った現象が発生する。低照度の場面で撮影をすると、画面の半分に黄色いセロファンがかかったような、変な描写になるのだ。最初は、ドイツ・フランス行き前の、牛肉食べ比べ会の時に発生した。
ね。画面全体というわけではなく、ある範囲のみ、黄色っぽくなる。
この現象がずっと継続するので、この日はろくに写真を撮れなかったのだ。明日からのヨーロッパで使えないじゃん!と慌てて購入先に行き、相談して一台取り替えてもらった。担当者さんはニコン通だが、「こんな現象は初めてです」という。しかし、、、二台目になっても発生するのだ。
まず、比較用として、まともに写っている写真。
その直後に同じ条件で撮った写真。
なんなのこれは!?
これもまた頻発した。
画面の全域にわたって色がかぶるのであれば、補正でなんとかなる。けれども、黄ばむのがある範囲内に限定されるから、ややこしい。
ちなみに低照度下で、ストロボを発光させない条件でないと再現しない。ストロボを使うときちんととれる。低照度のシーンに強いはずのニコンのカメラがこんなことになると、非常に困るんだけど、、、
ということで、D700は、使っていてとても素晴らしいと思う時と、「ダメだこりゃ」と思うときが極端なんである。オリンパスのE-3やE-420を使っている時には感じられなかったボケ味があったり、ホワイトバランスの優秀さ、ストロボ撮影をしたときの自然な配光など、オリンパスを上回る部分は多々ある。
しかし、オリンパスのカメラもまた、ニコンのカメラでは代替できない優秀さがあるんだな、と感じたのである。ダストリダクションシステムは先述の通りだが、動作の信頼性という点ではE-3も極めて高いポテンシャルを持っている(バッテリーの持ちに関しては、ニコンに大きく軍配が上がるけど)。
それにやっぱり大きいと思うのは、レンズの違いだ。
オリンパスのレンズはやっぱりとてもいい!何がいいかというと、絞り開放から全く心配なく使うことができる画質なのだ。それが当然と思っていたけど、ニコンのカメラを使うようになって絞り開放で撮影すると、「なんじゃこりゃ!?」と思うこと多数。やっぱりいま思うのは、オリンパスのZDレンズをニコンにつけられたらなぁ、ということである。悩ましい、、、
そういえば、オリンパスから新機種E-620が発売される。
これ、かなりお薦め度の高いカメラだ。イメージセンサーが新しいものになっているので、僕が持っているE-3よりも綺麗な絵がとれるはずだ。しかも、軽い!E-420とE-520の中間的なモデルだから、これまでの機種にくらべかなり使いやすいと思う。ファインダーのみえはおそらく佳くないと思うけれども、明るいレンズとAFを組み合わせれば、そう困ることはないはずだ(すくなくとも僕はあまり困ったことはない)。ただし僕は、ここんとこニコンに投資しすぎたので、しばらく買い物モードは一休み。E-3の後継機種が出るまで、静かに過ごそうと思う。だれかかったら触らせてください~
まだ咳が出るけれども、なんとか平熱に戻りました、、、
今日でわたくし、38歳。3月生まれだと、小さい頃は同じ学年でも4月生まれの子と比べると小さかったり、学力が追いつかなかったりと厳しい環境にあるのだけれども、歳がいってくると「ふふ、俺はまだ○○歳だもんね」と、同期のやつらを羨ましがらせることができるのでよかったりする(笑)
それにしても気づいたら、食い倒れ日記を書き始めたのが2003年の夏だから、6年たっているのか!さすがにこのところ、昔のような破壊的な食欲は発揮できなくなってきて、ちょっと自分でも残念なところだ。
今週は忙しい~ 冬の間に体験したことを、この冬の間に書ききることができるのか、とても不安になってきた。 明日、FOODEXのセミナー観に来てくれる人、ぜひお声がけ下さいネ
土曜日、某料理雑誌の記事で、日帰りで十勝の生産者さんのところへ取材。最高に面白かったのだけど、帰宅後、いきなりからだがガクガク震えてしまうような悪寒に襲われる。熱い風呂に浸かってそのまま寝たが、日曜日はやはり熱が出て一日ダウン。37.5度でなんとか寝れば直るかな、と思っていたら、徐々に上がってきて、夕方には39度へ突入。久々に死ぬかと思いました。考えてみたら、先週は愛媛・岩手・茨城・北海道、そのうち愛媛以外はすべて日帰り出張だ。こりゃまあ、こうなるよな、と観念して一日寝ていた。
んで本日、37度台後半のまま朝から秋田へ移動。新幹線の中では死んでおりました。秋田県の中小の食品メーカーさんの集まりでの講演だったが、実にスバラシキ顔ぶれの方々がご列席。その中には、あのハタハタ100%しょっつるを醸す諸井醸造所の諸井社長が!
そして、もうひとかた、初めてお会いするのだけれども、大潟村で米を作り、自主的に流通してきた中心人物である涌井さんの顔が見えた。ちょっと興奮してしまった。
講演終了後、本当はホテルに直行して寝たかったけれども、これは少しでもお話しをしたいと思って、涌井さんのところにいってご挨拶。先方もびっくりしてくれて、「ちょっとそこらで、お茶でも」といってくださる。諸井社長もご一緒に、軽く一杯となった。
涌井さんのお話は、僕の講演内容などとるにたりないと思える、実に地に足のついた内容だった。また機会があれば書きたい。諸井さんのしょっつるについては嬉しいお話しがあった。
「実はうちは、県外への売上が8割なんですよ。地元より県外で評価してもらっています。それにね、、、インターネットでの注文が、一日数件ではありますけれども、毎日、来るんですよ!これが本当に嬉しいんです。」
飯尾醸造のプレミアム富士酢もしかりだけども、きちんとしたもの作りをしている人に、個人レベルで情報が届きつつあるのだろう。諸井さんとはいろいろ話が弾んで、いつかオリジナルブレンドの魚醤をタンク一本しこんでもらって、売りたいね、ということに発展。いつかそんなこと、できたらいいなぁ。
そんなこんなで、ホテル到着。もう限界です。
明日からFOODEX。
実は僕も少しだけ関わります。日本の大玉トマトの市場の、7割以上を占めている品種「桃太郎」シリーズ。これを産み出した種苗会社がタキイ種苗という京都の会社だ。実はこのタキイ種苗が、非常に日本の食にインパクトを与えるかも知れない、小さな、しかし意義のある試みを始めている。
それは、菜種油用の菜種品種の開発だ。
ご存じの方も多いだろうが、いま、日本で食用に使われている油の96%以上が、海外産の油脂植物から絞ったものだ。日本の自給率が非常に低いことに、食生活が洋風化して油脂が多用されることと、油脂が海外産のものであることが非常に深く関与している。
で、タキイ種苗の、現在ではおやめになった役員さんが、「これじゃいかん」ということで育種を命じたプロジェクトがある。それが、菜種油用の良質な種を育種するというものだ。
これ、話を聞いて、ちょっと感動してしまった。だってこれ、絶対にもうからない。油脂植物なんてすっごく安く輸入できる。だから、何でできてるか分からないサラダ油は非常に安価に手に入るわけだ。その油の世界の自給に一石を投じようというのは、実に意義深い。
明日から、FOODEXの会場のどこかで、タキイ種苗のブースではこの菜種から絞った「なたねのちから」という油をプレゼンテーションしている。毎日先着200人くらいになるだろうけれども、両国の名豆腐店である「豆源郷」のやわら木綿豆腐に、なたねのちからをたっぷりかけたものを試食できる。ぜひ味わって欲しい。
そんで、3月5日には、わたくしめが、出展者セミナーの枠で話しをさせていただきます。(12時~12時40分)
http://www2.jma.or.jp/foodex/ja/vis_5.html
無料だけど、先着順らしい。こういうセミナーはあまり集まりもよくないらしいが、ぜひ足を運んでいただければ幸いだ。
ということで、そろそろ寝ます、、、