※記事内を部分修正しました
この週末は、北海道で開催された畜産システム研究会という組織のシンポジウムに参加していた。「畜産システム」というと、なんとなく高度に情報システム化された畜産方式の研究会と思われそうだが、むしろその逆で、林間放牧など、その土地土地の環境を活かした畜産方式を研究テーマとする会だ。
会場となったのは北大の静内キャンパスということで、僕はてっきり札幌にあるのだと思っていた。しかし、、、静内キャンパスは日高郡にあり、新千歳空港から2時間かかるのである! 今回、週末だったこともあって嫁さんに「シンポジウムの間は札幌で遊んでればいいんじゃない?」といって同行させていたので、直前にロケーションがわかった時、「なにそれー」となってしまった。
しかし、行ってみて気分一変。470haもの広大な敷地の中は、とてつもなく気持ちのいい空間だった。
470haといってもわからないかもしれない。1haは100m×100mだ。それが470個。
この中に、短角和牛と肉牛のヘレフォード種が放牧されている。今回の一つの目的が、ヘレフォード種の放牧風景をみたかったことがある。
この子がヘレフォード種。草を食べて育ってくれるということでは短角よりも効率がいいという品種だ。
ごらんの通り、体は褐色で顔が白い、特徴的な模様をしている。このヘレフォード種、とても人なつこくて、寄ってくることはないにしても、あまり逃げない。短角はすぐ逃げるので、ヘレちゃんが実に可愛く思えてしまう。
実際にみてもらうとわかるが、人間のことなんか気にしないで、とにかく地面に映えている草をムシッムシッと食べている。 だいたい、1haの範囲内で1頭くらいの牛を放牧で飼うのが適正だと言われている。それより多いと、草を食べ尽くしてしまい、糞や尿が環境が分解しきらない、窒素過剰になってしまうわけだ。
適正な規模での牛の放牧は、都府県ではなかなか土地の確保が難しい。やはり北海道の広大な土地は、畜産にとって魅力的なのである。
右側は短角のメス。左の子牛は、、、これは額が白くなっているのでタンヘレかもしれない。ヘレフォード種と短角の交雑種(F1)のことだ。
ここで基礎知識の話をすると、牛の場合はこういう交雑種をあらわす時、オスの名前を先に、そしてメスの名前を後に表記する。つまりタンヘレと言ったときには、短角のオス×ヘレフォードのメスということになる。逆ならヘレタンということになる。
煩わしいことに豚の場合はそれが逆になり、メス×オスの順に表記する。例えば世界で最も多い掛け合わせであるLWDの場合は、ランドレース(L)のメスと大ヨークシャー(W)のオスの掛け合わせをLWと表記し、LWのメスににデュロック(D)のオスをかけたのをLWDと表記する。わかりにくいかな、、、
それにしてもヘレフォード種は、愛情が細やかだ。母子の様子を見ていると、よく頬をすりあわせたり、愛情表現がよくみられる。
ちなみに歩いて移動できる距離ではないので、移動は車。それも、僕は初めて乗ったけれども、メルセデスのハイパワー車であるウニモグ!
山もこれでぐわぐわと入り込んでしまうことができるのである。
右側がこの静内の牧場を統括する秦(はた)先生。なんと東京出身であられるそうだが、ほっかどうの魅力にとりつかれてしまったらしい。
みよ、この広大な景色を!
とてもじゃないがこれを現代人が開墾仕切るのは難しいと思う、、、
北海道を旅行するとよく、こういう草のロールをみかけるだろう。牧草を長期保存するためのものだ。高く生えた草を刈り取って細かく裁断し、こうしてロールにしたのち、厚手のビニールで密封する。そうすると内部で嫌気性の乳酸発酵をし、古漬け状態になり、長期保存ができるのである。しかも動物はこの古漬けの食味が大好きという、両得な餌である。
こうした、牧草などの低カロリーな餌を粗飼料(そしりょう)という。肉牛には粗飼料と濃厚資料という、薄い餌と濃い餌を与えて肉にする。しかし粗飼料は草だから一杯撮れるだろうと思いがちだが、都府県では農地が小さく、そこに安い牧草を植えるよりも米などを植えた方がいい。ということで、日本の畜産では、粗飼料は圧倒的に海外から輸入しているのである。もちろん濃厚飼料についてはほとんどが輸入。だから日本の畜産は海外依存といわれるのである。
僕は、乱暴ないいかただけど、国内で収穫できる粗飼料・濃厚飼料のみで生産できるだけの畜産物しか、つくらないという世界にした方がいいのではないかと思っている。そうしたら、おそらく一週間で畜産物は1回かそこらしか食べられない。けど、それくらいが適正じゃないかしらん。なんていいながら、僕は肉を週に複数回食べているけれどもね。
はるかかなたに、キタキツネが見える。この視察の間、たぬきもみたし、エゾ鹿 などは群れで逃げもしないのを観た。
そして圧巻だったのは、和種の馬である道産子(どさんこ)だ。
ばんえい競馬で走る、足の太いどっしりした体躯の馬が道産子だと思っていたが、実はあれは輸入馬であるということを畑先生が教えてくれた。時代劇に出てくるべき馬は実は、この美しい体躯をもつ、純和製の馬なのである。
「ひとなつこいのは近寄ってきますよ。できるだけしゃがんだりして、馬より小さくなって下さい」といわれたが、僕ははなから小さいので、すぐに好奇心旺盛な道産子が寄ってきてくれた。
僕の長靴の匂いをかぐ馬。か、可愛い、、、
カメラを構えていると、自然とその先端部であるレンズに鼻をこすりつけてくる。
これを顔の鼻 と思っているのだろうか。かれらの鼻水がレンズ面につかないように、レンズフードをつけておくことは必須である(笑)
それにしても、本当に人なつっこい。一頭がくれば、他のも寄ってくる。
フサフサした毛が印象的だ。生臭い息をブフッと吐きながら顔をすりつけてくる。
なんとも透明感のある綺麗な眼。
肉牛を見に来たのに、僕は すっかり馬にやられてしまった!
さてその後のシンポジウムは大変勉強になった。
会長である木村先生 。
そして着替えてきた秦先生。
マルハニチロ畜産という企業ながら、 こうした放牧や有機畜産の支援をするeビーフ認証というのを運営している。
そして、北海道における短角牛生産の第一人者である、襟裳の高橋さん。
熱いお話しを聞けた。 その辺はまた今度。
懇親会は、何ともうれしいことにヘレタンの肉を食べることができた!
「黒毛がキロ当たり1500円以上するのに、このヘレタンを出荷しても、キロ450円(!)なんて安値になっちゃいます。サシが入らないからですね。みなさん食べてどう思いますか?」
ヘレタンの肉、旨い! サシが入っている黒毛和牛の肉は、サシ(脂)が溶けてしまえば、あとはスポンジ状の赤身が残るだけだから、柔らかいのは当たり前。けれど、赤身部分にうま味は薄い。
それに対してヘレタンは、まずその赤身がしっとりと柔らかい。それに、純血短角ほどではないにしろ、うま味がしっかりとのっている。ヘレフォードはあっさりめの肉なんだろう。とにかく、いつまでも食べ続けられるようなうまさの肉だ。黒毛は4口くらいでいやになるけど、これはいい!
参加者が口々に「これで450円かよ、、、」とため息をつく。やっぱり日本の肉の価値基準はおかしいのである。
いろんなことを考えた週末なのであった。
週末、所属している畜産システム研究会のシンポジウムで北海道に行ってきたのですが、帰りの新千歳空港内にウィルコムの携帯電話を置き忘れてきてしまいました。発見されたのですが、届けて貰うのが最短で明後日着になる見込み。しばらく電話だと連絡がつきませんので、仕事の関係などはメールにてお願いいたします!
さて湯布院の裏の山の上の高原である塚原の探検はまだ続く。観光協会長の藤澤さんが「さぁ、次にいくわよ!」と連れて行ってくれたのは、どーんと由布岳がみえるロケーションにあるお店。
■自然食ゆうど
http://www.shizenshokuyudo.com/
「ここはまだ新しいお店なんですけど、もうすでに女性に大人気の自然食レストランなんです。自然食なんだけど、美味しい!って評判なんですよ」
と藤澤さんが言う。「自然食」と書いている店でほんとに美味しいなぁと思うことは滅多にない(笑)それは、調味料の使い方がストイックだったり、化学調味料を使わない店の場合、総菜や外食で化学調味料に慣れた現代人的な味覚に合わなかったりするからだと思う。しかし、そうではない自然食料理屋さんもある(つまり美味しいお店)わけなので、やはり自然食だろうがなんだろうが、店の技術とセンスが問題なのだと思う。
で、このお店はどうだろうか。
ご主人の冨高さん。いま公式Webをみたら、この人ぼくと同い年だ。おおう、頑張ってね!
ご夫婦、というかご家族で自然食ライフを満喫しているというこのお店が提供するのは、堂々の一品。
■からだを「素「に戻すランチ
席にはすでに前菜がセットされていた。
この、お豆を炊いたのが非常に深みのある味。クッという噛みごたえと、控えめな豆のでん粉質と風味がいい。
そして、ここのメインディッシュ!
前菜の控えめさからは想像できない、賑やかで晴れやかな大きい一皿だ。皿一面に全て野菜がもりこまれている。 お芋をぱくりと食べて、プンとカレー塩が香る。ああ、なるほどね!さきほどまでの禁欲的な味の世界から一気にカラフルな世界へと変化した感じだ。
この一皿、カボチャや芋などの腹に溜まる野菜があるせいか、実に食べでがある。でも、女性も残らず食べきってしまうそうだ。
「美味しかったでしょう、、、じゃ、次にいきますよ!」
と藤澤会長の声(笑) ゆっくりできなくてすみませんでした、冨高さん。
まじめに美味しい自然食。とにかくこの温野菜サラダは、実に美味しかった!ご馳走になりました!

沖縄に居る人達は、地元新聞「沖縄タイムス」などですでにご存じと思う。県外の人達に対しては、「告知よろしく頼みます」ということなのでここに告知します。(クリックで拡大します)
あの「琉球料理乃山本彩香」が、今年8月末で閉店する。僕は「ホンモノの琉球料理」がなんたるかをあまりわかっていない人間だけれども、僕の信頼する沖縄の人々が「彩香さんはホンモノです」と教えてくれる。そして彩香さんの料理を、僕は大好きである。その「山本彩香」が閉店するという。沖縄にとって、これは一大損失といえるだろう。
最初に僕がこの店を訪れたのは2004年(!)。こうして写真でみるとなんとも若い日々であった、、、この頃はIXY Digital Lというコンパクトデジカメで写真を撮っていたのであった。
前列真ん中が彩香さん、右側が、彩香さんの後見人とも言える川端パパ。ちなみに、川端パパこそが、このブログのタイトル題字を書いてくださった方である。先に揚げた、閉店の告知広告も、川端パパが直筆されたものだ。
彩香さんは琉球文化の粋ともいえる琉球舞踊の家元だったのだけれども、このままだと自分が育った環境の側に自然にあった琉球料理の文化が無くなってしまう!ということを危惧され、なんと料理の道に歩む。

その後、業態を少しずつ変えつつ「琉球料理乃山本彩香」を営まれてきた。
僕がこの店を訪れるとき、料理の指定はまったくなにもしないでお任せするので、他の場合がよくわからないのだけれども、基本的にはコース料理一本だ。そして、だいたいにおいて出てくる料理は決まっている。それはバリエーションがないということではなく、きっちりと様式が決まっているということ。その折々に、魚や野菜が少しずつ変わるので全く飽きることがないし、常に新鮮だ。
必ず出てくるもの。その筆頭が、テーブルに前菜としてまず置かれているとうふよう。
お土産屋さんで売っているような匂いのきついものとは全くもって別物。薫り高いチーズのような、でもチーズよりもコクのある、素晴らしきキューブ。彩香さんがひとつひとつをつけ込んでいるものだ。
ほんの一切れしかないのを、いとおしみながら楊枝でねぶり、泡盛をいただく幸せ。
島の、かた~い、そして味わいの深~い豆腐をつかったゆしどうふ。
その折々の地魚が酢味噌にて供される。一体だれだ、沖縄の魚は大味だと言ったやつは。ということ請け合いだ。
そしてこれはある意味、ここのメイン料理。どぅるわかしーという、田芋(たーんむ)を潰してと様々な具材をあわせたもの。絶品中の絶品だ。
そしてこれも、沖縄料理のメイン料理、らふてー。
「ラフティーって呼ぶひとがいるみたいだけど、それは正しい名前ではない。「らふてー」が本当のこの料理の名前よ」
と彩香さんは言った。彼女のラフテーは味噌仕立て。おそらく初めて食べる人は、この料理のあまりの上品さに心から驚いてしまうことだろう。
豚の角煮、とは全く違う。豚肉の滑らかさ、皮付きの豚脂のねっちりした旨味はいささかもそこなうことなく、くどいものだけを抜き、上質な味噌であくまで優雅に仕上げている。
もちろん出てくる料理は、その時々によって変動があるようなので、御了承いただきたい。
と、いうことだ。
僕はすでに、近い某日を予約した。もう、荷物がどんなに大きくなろうが、オリンパスとニコンの両方のカメラとストロボ機材を持って、きちんと写真を撮ってこようと思っている。
ちなみに山本彩香は、たしか水曜日と日曜日(だったかな?電話で確認してください)がお休みだ。席数には超・限りがある。そして予約は必須!カレンダーとすぐににらめっこした方がいい。
で、彩香さんの今後は?ご隠居? いやいやご安心いただきたい。閉店後は、彼女がずっと集めてきた沖縄の工芸品・美術品を中心としたギャラリーカフェを営まれる予定だ。店を訪れた人ならご存じの通り、彼女の美術眼はもの凄いものがあって、店内に素晴らしい皿、装飾品、布、着物などが飾られている。僕には全くわからないけれども、呉服屋の娘である嫁と一緒にいくと、彼女は眼をキラキラとさせる。そうした品々を飾りつつ、軽食くらいは供する店になるらしい。
だけども、琉球料理をきっちりとコースで出す店を営むのは、これが最後になる可能性が高い。この宝物を味わいに行っておくことを、お薦めする。
以上、告知でした。ふたたび、閉店のご挨拶広告を掲示します。(クリックで拡大します)
知人からAiAFニッコール85mmf1.4というレンズを借りていることは前にも書いたと思う。このたびの京都・丹後地方の二泊三日にも連れて行ったのだけど、本当に使うのが難しくて苦労した。
f値というのは、検索して調べてもらうといいと思うが、レンズの性能を示すもので、値が小さければ小さいほどに明るいレンズだと思えばいい。そして、この値が小さくなるほど、一般的には高級なレンズになる。ごらんのとおり、「前玉」と呼ばれるいちばん先っぽにあるレンズからしてデカイ。「ガラスの塊」と評されるレンズだ。この大口径で光をかき集めるから、安価なキットレンズのような安いレンズ(f5.6とかの)では暗くて写らない場所でも、写真を撮ることができる。
でも、明るい、ということだけではない。f値の小さなレンズで、絞りをそのf値いっぱいに開けると、ボワッと前景と背景がぼけてくれる。冒頭から、掲載している写真はすべてこのレンズの開放値であるf1.4だ。ぼわーんとぼけてる。
カメラ、というかレンズには絞りというものがあるのだけど、一眼レフを使い始めた頃の僕は、まったくその絞りがなんたるものなのかわからなかった。EOS KISS DIGITAL Nを使い始めた僕は、もっぱらPモード(プログラムモード)で撮影をしていた。Pモードとは、その時の環境の明るさと被写体の距離などから、カメラが最適な絞りとシャッタースピードを求めて撮影してくれるという、至極便利なモードだ。つまり最初の頃の僕は、何も考えずに構図だけ決めてシャッターだけ押していたわけだ。
しかしあるとき気づいた。なんだか被写体や撮り方によって、ピントが合っている部分が小さかったり、逆にピントがビシーッと背景まで合っている写真ができてしまう。具体的には、マクロレンズというものを使って、野菜や食べ物をアップで撮影しようとすると、ピントが合う面がやたらと薄い。なんじゃこりゃ、と思ったが、その頃の僕にはわからなかった。たとえばこんな↓写真ね。

こういう状態を「被写界深度(ひしゃかいしんど)が浅い」ということがわかったのは、しばらく勉強してからだ。ピントは、レンズから任意の距離に垂直の面(壁と考えてもいい)に合う。そしてその面には深さがある。深ければピントはそれだけ合い、浅ければ、ピントは本当に一点にしか合っていないように見える。これをコントロールするのが「絞り」というものだ。絞りを開けるとピントは浅くなる。絞りを閉じる(絞る)と、ピントは深くなる。
モノに接近して、クローズアップして写すマクロ撮影の時、さきのPモードというやつは、思い切り被写界深度を浅くする。だからピントが一点にしか合わないのだ。じゃあ、そのピント面を拡げる(深くする)にはどうすればいいか。それはどんなカメラでもだいたい同じで、PモードではなくAvモードというのにダイヤルを合わせる。液晶画面などにf値が表示されるので、それを大きくしていく。キヤノンのEOS KISSシリーズやニコンのD5000とかの入門機種から中級機種まではAPS-C機と言って、Avモードでf8くらいにすれば、通常は十分にピントの幅が深くなる。f値を大きくしていくことを「絞る」というのだ。
僕は実は絞りをかなり絞って、ピントがビキビキに合っている写真が好きだった。dancyuや専門料理などの僕の好きな料理雑誌は、ピントが深く合った写真が多いことがその理由だ。料理のディテールがわからなきゃしょうがないじゃん、と思っていたわけだ。dancyuで仕事をしているプロカメラマンの伊藤さんに「どれくらいの絞りで撮ってるんですか?f16くらいですか?」ときいたら、ニヤリと笑って「f32だよ」と言っていた。銀塩写真ではそれくらい絞ると、画面の全てにピントが合ったようになる。残念ながらデジタルカメラでは、いろんな理由からそこまで絞れない。
また、僕が惚れ込んで使っていたオリンパスのデジタルカメラ規格であるフォーサーズでは、ボケの大きな写真より、被写界深度が深い写真の方が撮りやすい。だから僕も全面的にピントの合った写真を好んで撮っていたわけだ。
しかし、いま使っているニコンD700は35mm銀塩カメラと同じ撮像素子の大きさを持っていて、同じf値のレンズをつけた場合、フォーサーズよりも大きくぼけて写る。僕がいまメインのレンズとして使っている24-70mmというレンズは、f2.8という明るさだ。デジタル対応のズームレンズでf2.8という明るさはかなりスゴイらしい。どでかくて長くて重くて、正直、もって歩くのにくじけそうになるレンズだけど、すこぶる気に入っている。
しかし、このレンズよりもf値が小さいのである、85mmf1.4は!
そして、f2.8とf1.4の差は、僕が想像していたよりも大きかった!
この写真、真ん中に出てきている成長点の先っぽにピントを合わせたら、もうその前後はほとんど合わないでぼやーっとしている。右側の葉っぱの端のほうもピントが合っているように見えるが、これは成長点と平行の位置にあるんだろう。
先のエントリで、飯尾醸造の5代目見習いである彰浩君のこのショット。
飯尾君にピントを合わしていて、前の部分はブワーァッとぼけて、飯尾君から先の背景はややなだらかにぼけている。こんな圧倒的にぼけるレンズは使ったことがなかった。
しかし、だからこそムチャクチャに使いこなすのが難しいのである。 よくいわれる話だけど、たとえばアップで人の顔を撮影する時、ピントの位置はものすごくシビアになる。どれくらいシビアかというと、人物ポートレート写真の基本である、眼にピントを合わせようとしても、下手をするとまつ毛に合ってしまうことがある。それだけの差で、もう眼はぼやっとぼけてしまって、後でその写真をみて「あああああ やっちゃったよ」と思うのである。正直、僕には使いこなすのが難しい。
しかし、こんなに魅力的なレンズもない、、、どうやらまだこのレンズのリニューアルは先のようだし、買ってしまおうかと迷っている。
「なんだよ、食べ物の写真だけ載せろよ」
という声が聞こえてきそうなので、、、この時期、ファーストフードだけども、これは取り合わせ的に美味しくないわけがないという、フレッシュネスバーガーのハモンセラーノバーガー。バンズに砂糖を使わないでくれればもっといいのに。甘さと脂とアミノ酸に頼らないファーストフードってないもんかね。
という、レンズ話でありました。
丹後にある、短角牛と黒毛和牛の交雑種(F1)を生産している牧場の視察があるのだが、それなら手前の宮津で一泊と思い、飯尾醸造さんを訪れています。
まずは恒例の「こんぴらうどん」にて食事。
この店の超絶な出汁の美味しさを知るためにも、何も入れない「かけ」は食べておくべき。
キュッと冷水で締めて冷やした麺の弾力を楽しむために、冷やしものも頼むとベスト。その際に天ぷらものを頼んで、かけの方にも天ぷらを落とすと、バリエーションを楽しむことができる。写真は野菜天せいろ。丁寧に揚げられた野菜かき揚げと海苔揚げが美味しい。
最初、飯尾醸造を訪れたときにも、飯尾君が「ぜひ連れて行きたい店が」という。けれども、せっかく海の近い宮津に来ているのに、しかもなんでさぬきうどん?と不思議だった。
けれども食べてみて疑問は氷解。香川でも滅多に食べられないうどんだ。つゆは昆布ベースなので讃岐とは全く違う。麺の食感も、最近多いとにかく弾力ぶりぶりというものではなく、はんなり・ぶりんっ という妙味。
ちなみにこの大将、飯尾醸造のお酢をたくさん使ってくれている。
「貿易の関係で粉のコンディションが悪いときとかは、お酢が助けてくれるんですわ。うどんを打つときに酢をよういれるんです。これが魔法なんですわ(笑)」
ちなみに卓上には、飯尾醸造の富士酢と紅芋酢をブレンドしたものが置かれている。これをうどんにかけると、びしっと合う!酢酸で味がめちゃくちゃになるかと思いきや、まったくそんなことはない。出汁と醤油のうま味の世界に、また違う線が一本入るのだ。
ご主人には、出汁の話をいろいろ教わった。
「最近、ええ昆布があまり手にはいらんのですわ。関西では昆布はねかせます。打ちが使ってるのは5年くらい寝かせてますなぁ。うちの家にはもう100キロ以上寝かせてあります。そういう単位じゃないと問屋もええのを持ってきてくれんのでねぇ。
いま昆布の世界も後継者不足で、ええ仕事をしてくれる業者さんが減ってきてます。生産者の手取りが低いんでしょうねぇ。けど、問屋の仕事も重要で、やっぱりきちんとしたものを選別してくれる。漁師さんが飛び込みで昆布を売りたいと来ることがありますが、うちでpHを測ると、ちょっとこれはうどんには向かんねぇ、日本料理にはええでしょう、と言うような話になることが多い。やっぱり、漁師さんがいろんなレベルのものを持ち込んできたのを、整理・選別して、寝かせて持ってくるという問屋の機能は重要ですわ。
ただしね、何も知らないで買おうとすると、だまされる世界です。関東ではどうかしりませんが(笑) 何枚かに一枚、別の産地のもんをもぐりこまされるとかは、よくあることです。そういうのを見つけてきちんといえるくらいの眼を持たないと、買う方もあかんのです。僕もようだまされました、、、(笑)」
うちには秘密はなんにもない、といいながら、つけ汁(辛汁)のあんばいを見せてくれるご主人。
あるところでぴたっと止めて味見。
「かえしの量、これくらいでもいいか、と思うでしょう?」
うん、ちょうどいいと思う!
「でもね、これにもう少し足すんですわ」
と、けっこうどぼどぼと足していく! ええええちょっとしょっぱいんじゃ、、、
けれど、その塩梅を強くした汁のほうが、びしっと全体がまとまった味になっている。
「水気をふくんだうどんをつけるんで、強い加減にしておいたほうがええんです。で、これに最後、魔法のお酢(笑)」
飯尾醸造の玄米黒酢を、適量投入。
おおおっ お酢が入ることによって、輪郭がさらにハッキリくっきりと浮かび上がってきた!酸味は感じないレベルで、しかし味全体には明確に差が出たのである! うーむ 素晴らしい!
ご主人が、おみやげに真昆布と利尻昆布を持たせてくださった。
「真昆布のほうはうちで数年、寝かせてますから」
貴重なものをありがとうございました、、、(涙) 宮津を訪れるものは、かならずこの店で宮津風のうどんを食していくべきである。
さて一路、飯尾醸造の棚田へ。
飯尾醸造は、自分のところで仕込むお酢につかう米を契約農家に無農薬栽培してもらっている。しかし昨今、地域の高齢化で耕作放棄値が目立つようになり、蔵人の手でなんとかできないかということで、自分たちで田んぼを借りて栽培もするようになっているのである。
右が飯尾彰浩君、左が稲作担当責任者の伊藤さん。若き日はぶいぶいいわせていたというナイスガイである。
みての通り 手植えである。
この地域はイノシシやヌートリアなどの獣害が激しいため、電柵が欠かせない。下の写真でポールが立っているのが電柵だ。
(ニコンD700 AiAFニッコール 85mmF1.4 )
日本の調味料メーカーで、自前で原料を栽培しているところはいくつかある。でも、お酢に関してここまでやっているところはそうないだろう。しかも、完全無農薬なのだ。 かなり大変ですよ。
こちらは契約栽培の田圃。天橋立を望むことができる。
田が黒っぽいと思われただろうか。これが、古紙を原料にした紙マルチ。田植え時に敷いていき、そこに苗を植えていく。黒い紙が水温を暖め、そして雑草が出てこないように抑制してくれる。稲がしっかり根を張って草負けしなくなったころには分解してくれるという、無農薬栽培には欠かせない優れものだ。
ただし 高い。飯尾醸造ではこの紙マルチは全額を蔵の負担で契約農家に配っている。そして、農家からの米の買い取り価格はびっくりするほどに高い。よくやっておられるなぁ、と思う。安いお酢を買ってる場合じゃないのである。こういう蔵を支えてこそ消費者ですよ。
楽しみな夕ご飯は、飯尾家にお呼ばれ。
超絶絶品な、焼き豆腐の煮たの。もうね、本当にこれがあれば他のは無くてもいいくらいに美味しい。
するめいかの小さいやつ。名前、なんだっけなぁ、、、
トビウオの旬。酢締めされたのがキュウリと合って美味しい。
この辺でもハタハタが揚がり、よく食べるという。けど、ハタハタ寿司にはせず、煮るか焼くかだという。ほろほろした身が甘辛い汁に絡むと最高で、速効でメシをおかわり。
かきチシャの炒め煮。かきチシャは日本に比較的昔からあったレタスの仲間。次々に出てくる葉をかいていくものだが、こうやって加熱して煮含めたのは初めて。とても美味しいものだ。もちろん隠し味に酢が使われているのだが、それがドンピシャ。
あれだけ並んでいたのに、二人でほぼ食べてしまいました、、、
飯尾家の心地よさに感謝。
さて本日は牧場へ移動します。
オリンパスから正式にリリースされたE-P1。実に佳いカメラだと思う。
まず、小さい。一眼レフには必須だったペンタミラーというものを排したことで、なんとボディ重量がコンパクトデジカメの大きいもの程度の重さ335gである。
しかし、コンパクトデジカメとは違い、レンズ交換式カメラなので様々なレンズを漬けることが出来る。そして、詳しいことは省くが、光学的にレンズの大きさも非常にコンパクトにすることが出来る。
上の写真に着いているレンズに17mmという数字が見えるが、このカメラのマウント規格だと、通常のカメラの標準規格とされている35mm版カメラに換算するには2倍にする必要がある。つまり17mm×2=34mmという焦点距離になる。スナップショットには非常に適した画角だ。しかも明るさはF2.8と明るい。これがムチャクチャにコンパクトなのである。
しかも嬉しいことに、これまで僕が買い溜めていたフォーサーズ規格のレンズや、オリンパスの銀塩カメラ時代のOMレンズなどが、アダプタ経由で使える!
これが実に愉しそう!海外のフォトサイトから引用するが、銘レンズの誉れ高いZD50-200mmというレンズを着けると、こんな風になる!
この大きなレンズをグリップが平らなE-P1でハンドリングするのは大変だろうけど、これでものすごく佳い写真が撮れてしまうというのは、実に実に愉快じゃないか!
ちなみに、すでに海外の写真関連サイトにはサンプル画像が挙がっているのだけど、画質はまさにオリンパス画質だ。つまり、とても佳い。ニコンともキヤノンとも違うテイストの、くっきり細部まで明瞭な写真。被写界深度は深めになり、つまり大きなボケを狙うなら、明るいレンズで絞りを開放近くにしなければならない。けど、オリンパスのレンズなら、開放でも全然問題なく使うことが出来る。
僕として残念だったのは2点。
ひとつめはファインダー(覗き穴?)がないこと。背面液晶を観ながらフレーミングするというのは、上記写真のような巨大レンズを着けた状態ではやりにくそうだ。使ってみないとわからないけどね。実は、ファインダーに眼をつけた状態って、それ自体がカメラを固定することだから、ブレの防止になる。通常のコンパクトカメラのように背面液晶だけで撮影するのはどうなんだろう。パナソニックの女流一眼・G1シリーズのように、EVFを着けて欲しかったと言うのがホンネだ。
ふたつめは、ストロボ関連。実は本機種には内蔵フラッシュがない。しかしそれはいいのだ。僕も内蔵フラッシュで被写体を照らすことはほぼ無いので。ただ、内蔵ストロボがないということは、オリンパスやニコンが実現している、クリップオンストロボをワイヤレスで発光させる、コマンド送信機能が使えないということだ。これは、ストロボをワイヤレスで発光させることでライティングをしている僕にとっては退化である。実は、ファインダーがないことよりもこちらのほうが残念。
けれども、このE-P1は最初の機種。今年度後半には、この上位機種も噂されている。さすがにそれには、僕の懸念点の二つが盛り込まれるだろう。
ということで、わたしゃ本機を買いますぜ。どうも、僕のブログをみてオリンパスのカメラを買ったという人が多いらしいが、そういう人達は最近、ニコンD700ばかりを使う僕に「なんだよー」と思っていることだろう。いやいや これまで使ってた銘レンズを、こいつにくっつけて遊べるんですぜ。しかも、もっと小さいレンズ群が出るんですぜ!
このおもちゃで遊ばない手はない。7月3日が楽しみだ。発売日に入手できるだろうか、、、
■E-P1製品情報
http://olympus-imaging.jp/product/dslr/ep1/index.html
今週は堂々の出張ウィークです。それにしてもやっぱり二戸日帰りは辛いよ、、、
まずはホウレンソウ!
岩手県の軽米町にて、有機JASを取得しての契約栽培をしている福田さんを訪ねた。
彼の経営は、ホウレンソウのハウスを数棟、面積にして4反歩程度。それを年に5回転して、かなりの収益を上げている。有機JAS取得ということと、取引先が決まっていて、かつ契約価格での安定した取引をできるから成り立っている。
と書けば簡単だが、最も難しいのはよいホウレンソウを栽培すること。

もちろんその場でいただく!
生で食べても全くといっていいほどシュウ酸を感じない。さっと茹でると、それすら抜けて、ホウレンソウのもつ旨味がぐっと引き出されてくる。実に美味しい。この品種はプリウス7というもので、葉の部分は非常に美味しいが、茎の部分は今ひとつということ。彼が得意とする品種で作ると、もっと旨くなるらしい。しかもこの日はまだ15センチ程度の草丈。ホウレンソウが一番美味しくなる30センチを超えたあたりのサイズにしたら、さぞかし素晴らしいものになるだろう。来月、それをいただく予定だ。
ゴボウの芽を観ながら次の圃場へ。
この作物、なんだかおわかりだろうか? 、、、時間がないので書いちゃうと、ニンニクです。
この圃場では、5haくらいの面積で、これまた有機JASのニンニクを栽培している。
生産者は、なんとさっきの福田さんのお兄さん。福田ブラザーズは超優秀な有機ブラザーズなのである!
このニンニクは、実は昨年中に短角牛のイベントをやったとき、いろんな料理人さんに使ってもらっていて、「このニンニクはスゴイ!もっと取引したい!」といわしめまくった定評あるニンニクなのである。もうしばらくしたら収穫・乾燥を経て出荷となる。
さて急いで二戸に戻って昼飯。もちろん短角亭。

今日はなんと、短角牛の生のギアラが出た!
これがもう最高。通常、短角の内臓はあまり入手できないので、今日は宝物に当たった気分だ。
さて午後の部では、ものすごい天才肌の酪農家・乳製品製造者と出会った。
三谷さん、というまだ三十代前半の若者。大阪出身の彼が岩手の奥中山に移り住んだのは、放牧酪農ができるからだという。
彼が取り組んでいるのは、ジャージー牛の放牧。12頭という少ない頭数で、搾乳した生乳はほぼ乳製品にして自前で製造・販売をしている。この乳製品がまた素晴らしかった!
フロマージュブランも、モッツァレッラも素晴らしかった!
が、僕が最も感動したのはヨーグルトだ。「金のヨーグルト」というネーミング。「金の」には意味がある。ご覧いただきたい。
スプーンですくったトロトロしたヨーグルト、色は、、、黄色に近いクリーム色の部分と、純白の部分が混ざっているのがわかるだろうか。
写真だとわかりにくいかもしれないが、、、
これ、クリーム部分と、ヨーグルトの部分が分離しているのである。クリーム部分はサワークリームと化していて、実に爽やかな酸味のあるクリームになっている。なぜクリーム部分が黄色というか金色になっているかというと、放牧で草を中心に食べているからだ。
実は僕はジャージー牛の乳製品が余り得意ではない。なぜかというと、配合飼料中心で育てたジャージーからは濃厚な生乳が搾られるが、濃厚を通り越して、しつこすぎるものが多いのだ。
しかし三谷君の酪農スタイルは「おさんぽジャージー牛」と本人がいうごとく、放牧で青草中心に食べさせているジャージー。さっぱりした味わいの生乳になるのだろう、だからそこからつくったヨーグルトも実にスッキリしている。これはね、マジで素晴らしい品質ですよ。フロマージュブランもいいし、モッツァレッラの絶妙な酸味・あっさりした塩っぽさも素晴らしい。しかも、「料理人さんのご要望にできるだけ応えられるように、味のイメージを具体的に教えてもらえれば、作り分けますよ」ということだ。いずれ彼の工房にお邪魔して、きちんと製法を見せてもらおうと思う。
さて、公的な仕事を終えて、一路山を登り、稲庭牧野へ。浄法寺支所までS藤ヨシヒコさんの車で送っていただき(ありがとうございました!)、支所で杉澤君にピックアップしてもらう。
何しに行ったかって?そりゃぁ、第二子である「国産丸」が山に上がったから、会いにいったのですよ。5月を過ぎて岩手の山でも牧草の新芽が出てくると、「山あげ」と言って、短角牛のメス牛と子牛を山に連れて行き、放牧するのだ。
50頭前後の群れの中から、国産丸を探す。
黒と褐色のブチのこの子は、短角のメスに黒毛和牛の精液をつけた、通称「タンクロ」。交雑種またはF1と呼ばれ、両方の特質を持つのだけども、あまり評価は高くない。
そのタンクロの後ろから、ひょっこりと49番の耳標をつけた国産丸が登場。
うわーーーーーーー
ほんの一ヶ月で骨格がガッシリしてきている!

国産丸は元気です。さすがにオス、成長が早い。しかも同時期に産まれた牛の中でも群を抜いてでかい。これは期待できるなぁ。でかく育てよ!
二戸までの帰り道、ちょっと寄り道をしてもらう。実はこの日、S藤氏おすすめのラーメン屋に行きたかったのだけど、時間の問題で寄れなかった。帰りの新幹線の時間に余裕があったので、杉ちゃんに頼んで寄ってもらったのだ。
支那そば 「幸道」 。
鶏ガラと煮干しでスープをとった、東北の豪雪地帯スタンダードな取り合わせのスープが旨い店だそうだ。
ラーメンをあまり好きでない僕だが、この店は佳い!

まずは醤油味のスタンダードな支那そば。
本当にスタンダードな味。煮干しが効いていないとこの辺では人気が出ないらしいが、ホッとする味だ。変わっているのは、チャーシューが鶏肉であるところ。豚より食べやすいぞ、ホント。
しかし、本当に「すげぇ旨い!」と思ったのは、杉ちゃんが頼んだ塩ラーメン。

すみません、レンズが曇っちゃってよくわかりませんが、、、なんとレモンの輪切りが入っている!
この塩ラーメンのスープを一口もらって、ビックリしてしまった。よくあるうま味成分を足しまくってイヤーな感じになってしまっているラーメンとは違って、シンプルにして豊か。そのスープにレモンの酸味と香りが縦方向の彩りを加えている。これは傑作だなぁ、、、
勢いでつけ麺も頼んじゃったけど、これはまあまあだな。
やっぱりこの店は塩または醤油がいい!
ご主人、こいつは今度ゆっくり塩だけ味わいに来ますわ、、、S藤さん、最高でした。今度いっしょにきませう。
と、こういう行程で先ほど東京駅着。
明日は、、、あ、もう日付が変わってしまった。今日はまたもや朝から京都府へとでかけます。二泊三日。この間、原稿〆切3本。皆様、お願いですから追い込まないでください~
僕のインデアンでの定番の頼み方は、ご飯大、ルー大、卵、ピクルス大というものだ。けれども実はこれもインデアン名物の、特徴的な味がするハヤシライスも大好き。酢豚のようなおおぶりなタマネギのカットが実に甘くて美味しい。カレーにしようかハヤシにしようかといつも二律背反で迷う。そこで最近はカレーのレギュラー卵ピクルス大に加えて、お腹の調子によってハヤシも頼むという荒技に出るようになった。この日はたまたま嫁さんも一緒だったので、レギュラーカレー2皿とハヤシ1皿で、ハヤシをちょっと分ければいいやと思っていたのだけれども、予想外なことに嫁さんがカレーすら「もう食べられない、、、」と残すありさま。結局、カレーとハヤシと、カレーをもう少し食べるハメになってしまった。かなり満腹だ、、、
ちなみにカレーとハヤシをダブルで食べるならば、気をつけなければならないことがある。それは、カレーを食べた後にハヤシを食べるという順序のほうがいい。ハヤシを食べてからカレーを食べると、カレーのみを食べたときと全く違う印象になってしまうのである。だから、同時進行でわしわし食べる場合でも、まずは卵も割っていない通常のカレーを食べた後に、卵を割るなりハヤシにいくなりした方がいい。
以上、どうでもいいアドバイスでした。
蒸し暑い中、涼やかな等々力渓谷に降り立つ。
さて新しい週・仕事だ仕事!
とはいっても、こうしてブログにあげるのが久しぶりというだけなのだけども。
じゅんさい入りのガスパチョ ハモのせ
岩ガキの青のりジュレのソース
マコモダケと鯛のグリル。マコモダケの白アスパラとタケノコの風味を足して割ったような香りがとても佳い。
あぐーのロースト。ここまで大胆なあぐーの出し方する店も少ないよな。
そして宮崎牛のパン包み焼き。
終わりかと思ったら、イサキのグリルが一匹丸ごと分入った、ジェノベーゼで和えたリングウィーネ。
そういえばお料理ジャイアン・小池君のつくるジェノベーゼのパスタって、初めてだ!これが実に最高。にんにくがビシッと効いて、塩梅もちょうどよい。リングィーネを食べ進めるためには、がっちり味が付いてないとね。
この日はおつきあいのある某社の役員様とご担当者様。実はその方が、休日は趣味のカメラマンに返信するという話が。その写真のジャンルが実にニッチなので驚いた!
こんな雑誌が出てるの、識ってる?
「ヘリコプタージャパン」ですよ!ヘリコプターの専門誌! いやーもうどのページをめくってもヘリのことばかり。この雑誌に数カット、彼の写真が使われている。
「やっぱり、ヘリの羽根がきちんと停まって見えるのがいい写真なんですか?」
と何気なく訊くと、それが絶妙なつっこみになってしまった!
「いや!違うんですよ!本当はね、羽根がちょっと微妙に流れているくらいのシャッタースピードで撮らなければいけないんです。でもそれが難しくてね。動いてると、シャッタースピード遅くするとぶれちゃうし、、、この辺が腕の見せ所なんですよ!」
うううむ、「世界」は広い!
佃の橋からの夜景。もちろん手持ち撮影。D700の高感度は最強だ。でも本日は、オリンパスからマイクロフォーサーズ機の新製品の発表会!、、、と思っていたら、明日に延期になったそうな。もう、、、いつもタイミングの悪いオリンパス。でも、製品には期待してるぜ。
ニコンのカメラの佳さ、オリンパスのカメラの佳さ。双方を使いこなせれば佳いんだけど、旅先に二つのシステムを持っていくと、荷物が大変なことになってしまう。マイクロフォーサーズでは、それが実現する予感がしている。
大分県の観光地と言えば、昔は別府が中心だったろうが、いまは由布院というのが相場だろう。
「いやでもね、ヤマケンさんにぜひ遊びに行って欲しい場所があるんですよ!由布院の奥にある高原地帯なんですけどね!」
と仰るのが、大分県の漁港である佐伯市蒲江編をやったときにお世話になった、県の職員であるT甲さんだ。
「最近の僕のイチオシなんですよね、、、」
T甲さんは観光に関する課に在籍している、いわば大分県内の観光のスペシャリストである。その彼が「イチオシ」というのだから、それは絶対的に期待できるではないか!ということで大分2日目は朝から高速に乗り、由布院方面に走り急いだのである。
由布院のインターから町並みをみながら、たしかに奥の方へと走り、山をグワッと迂回しながら登っていく。雄大な由布岳をのぞみながら、どんどん空気が涼やかに変わり、まわりの植生が変化していく。軽井沢にでもきたような涼しさだ。
「この辺は、以前から住んでいた人と、新しく移り住んできた人達が交ざり合っている地域です。新しく来た人たちは、ペンションやレストラン、パン屋などを始めていて、その新しい文化運動というのか、交流が面白いことになっているんですよ!その中心人物を拾ってから廻りましょう!」

レストランのほほん、はこの日休みだったのだけど、そこで塚原の観光協会長さんである藤澤さんにお会いする。彼女自身も「いろはにほへ陶」というギャラリーを営んでいるのだが、塚原をもっとよくしたいという気持ちから、ギャラリーそっちのけでこの仕事をしているという。
「週に一度は、塚原のキーパーソンが集まって飲みながら『どうやって塚原を面白くしようか』と話しているそうですよ」
「それはオーバーだけど、、、」
という会話を聞いていると、この塚原という地域は、本当に新しい動きというか胎動が起こっている最中なんだな、と思う。
車を乗り換える際に、この道の横にある空き地をみると、もうそこだけで綺麗に花が咲き乱れている。
すぐ近くなのにも関わらず、由布院の温かなイメージとはまた違い、冷涼な空気がみせるしんとした自然が展開されている。
「ヤマケンさんが午後の飛行機で帰られるというので、4件ばかしいそいそ味見してもらう店をセットしましたから、手早く行きましょう!」
んんんんんんんんんんんんんんんんんんんん 4件ハシゴか! 受けて立とうではないか。
「まずは、今日は残念ながら定休日なんですけど、この辺じゃかなり評判のパン屋さん『オニパン』を覗くだけ覗きましょう!」
かなり綺麗なしつらえのベーカリーカフェ。天然酵母でパンを焼いているそうだ。クリームパンは絶品らしい(ジュルッ)。でも定休日!お店を覗くと、ご主人がいらっしゃった。
いやーーーー 写真じゃ伝わらないけど、すっごくぶっきらぼう! それが実にナイス!休業日に行ったんだから当たり前だけど、全然愛想無し!
「接客は奥様が頑張っておられるんですよ。うーん やっぱり今日は定休日だからなぁ、、、」
ちょっと藤澤さん! 美味しいというパンも食べられないのに連れてこられても、不満がつのるだけですがな!
「大丈夫!つぎはすぐに美味しい店に行きますから、、、」
と、オニパンカフェから30メートルほどの場所にあるお店へ。
この忘路軒、中にはいると民芸調のギャラリーショップで、陶器や小物を販売しているところ、というように「見える」。
しつらえは実に最高にシック。お茶を一服しながらゆったり座っているだけで、気分よくなってしまいそうな豊かな調度だ。 しかし、、、
「やまけんさん、実はね、ここの奥さんが造る料理は絶品なの! 表向きには看板はあげてないんだけど、完全に予約制でお料理もだしてくれるんだけどね、由布院の料理屋さんがプライベートでくつろぎに来るような本格的なお味の店なのよ!」
なぬうううううううううううううううううう
そして怒濤の摘み草料理コースが始まったのである。
「使ってるお野菜とか、ぜーんぶこの窓から見える範囲で摘んできたものなんですのよ」
とこともなげに仰るように、広い庭はすべて菜園化されていて、それも畝が整然としているのではなく、思いっきり混植のばらまき型の畑になっているようだ。ご主人がそこから食べ頃の作物を積んでくるのだという。
そしてどれもこれも、お味がよろしい! 由布院の料理人が来るくらいだからと思ったけれども、この方の味付けのセンスはただものではない。
特に感動してしまったのがこのスープ。いや、和風の趣もあるので「スウプ」なんて書いた方が伝わるかも知れない。お出しのような、コンソメのような、でも出汁だ!という不思議なお味。
椀ものもう一つ。サトイモの揚げ団子が入ったものだ。
最低限度にして必要十分な味付けしかしない、ギリギリの境目を突いている。
この調子でいくとお肉は出ないのかなと思っていたら、鴨肉が!
しかし彼女のセンスが爆裂するのはむしろ一緒についてきた吸い物。
しみじみ佳いお味なのである、、、
これがまた絶品、女将特製の青唐辛子味噌をなめながら白飯をいただく。おかわりしてしまった、、、
まさに隠れ家である。それ以外に形容できる言葉がない。
「あまりお客さんがこられると、困っちゃいますので、、、」
とほんとに困ったげなおかみさん。もちろん、食事は完全予約だし、出来ない日もあるようなので、もし関心のある人は連絡を。
塚原のことや連絡先などはこれをご参照のこと。
「さあ、まだ始まったばかりですよ、次のお店に行きましょう!」
と藤澤さんにかりたてられ、次へと向かうのである。
(つづく)
この世はものすごい偶然に満ちている。このエコ・ブラックというコーヒー飲料との出会いも不思議なものだった。
ある通販会社といま仕事をしているのだけれども、その商品評価の席で、男性社員の方が「冷たいものでもどうぞ」と出されたのがこのコーヒー飲料だった。普通なら缶コーヒーが出てくるだろうに、紙パックであることにまずは興味を惹かれた。どうやらその紙パックは、間伐材を利用したパルプが相当量使われていて、使えば使うほどに国内材の振興に役立つという趣旨のものらしい。
そして、シール封をとって一口飲んで、その味にハッとした。予想外に美味しいのだ。このブログを前から読んでくださっている読者ならご存じだろうが、僕はコーヒーが大・大・大好きだ。自分でもネルドリップをしていたが、ここ最近は自家焙煎の名店・カフェデザール・ピコで、ほぼ毎日焙煎したて、挽きたて、煎れたてのコーヒーを味わっている。そのせいで、どうにも酸化した豆で出すコーヒーがイヤになってしまった。このコーヒー飲料も正直なところ、あまり期待しないで口にしたのだが、酸化した味ではない、適度な酸味があり、雑味はなくクリアな味と、控えめだが綺麗な香り。素性の佳い豆ではないかな、と思った。
そしてフェアトレード商品であるということ。一言で言えば「買い叩いていない」ということだ。僕の盟友である野崎という人間が教えてくれたことには、
「やまけん、ヨーロッパやアメリカではエシカル・ソーシング(Ethical Sourcing)という考え方があってな。倫理的な調達(仕入)をしないといけないということで、つまり相手企業や国の環境に課題な負荷をかけたり、低賃金に貶めたりしてはいけないという考え方が主流になりつつあるぞ」
という。貿易に限定したフェアトレードの概念のメタレベルの考え方といえるかもしれない。この話は、そのまま日本の話に通じる。いま、日本では大手スーパーや外食産業などが、出入りの業者や生産者から収奪する購買活動をしている。消費者は「モノが安くなった」と喜んでいるけれども、その分、メーカーや第一次産業の生産者はコッテリ絞られている。彼らも家に帰れば消費者だ。つまり、消費者自身が消費者の首を絞めているという循環になっている。
こうしたことを監視するNPOが米国にはあるそうだ。よろしくない活動をしている企業、たとえばウォルマートなどの所行を詳細に調査し、レポーティングしているらしい。それによって企業が行動を改めるというサイクルが確立しているという。そういえばスターバックスが最近、生豆の購買方針を改めるということがあったらしいが、それもこのエシカルソーシング活動の影響ではないかという向きもあるそうだ。
ということで、この商品にかなり興味を持ったのだけど、それ以上の情報もなく帰ったのである。
そして先日、、、
僕の母校である自由の森学園高校の食堂(日本最高の学食である)の泥谷ちよこさんから連絡があったのだ。
「あのね、自由の森の父母で、フェアトレードのコーヒー飲料やってる人がいてね、ちょっと相談に乗ってあげて!」
うーん 忙しいのにめんどうなことを、、、とふと思ってしまったのだけれども、母校の義理である。連絡を取って時間を調整することとした。
そして、静岡県は浜松市にある飲料メーカー・田原飲料の後藤さんから電話が来たのだ。
「実は、フェアトレードの紙パックコーヒー飲料、エコ・ブラックという商品を作っていまして、、、」
ん?
んん??
んんんんんんんん?
それって、、、
「あの、それってもしかして●●●社の通販で売ったりしてませんか?」
「あ! ご担当者さんにいまお願いしているところなんですよ!」
「それ、、、飲んだことあります。そして非常に気に入りました。」
なんということだ! この世は本当に、こんな出会いに満ちている。
後日、会社に足を運んでいただいたのだ。
■田原飲料 フェアトレードショップ サウスウインド
http://www.southwind-tahara.jp/user_data/shop.php
田原飲料さんはメーカーとはいっても、どちらかというと飲料商品の卸業務を主とする会社だ。自社製造の飲料商品は、会長さんご自身が細々と造っている清涼飲料水と、このフェアトレードコーヒーのみ、ということだった。
「うちみたいな小さなメーカーが商品を世に出すためには、とにかく品質がよくなければ何にもなりません。ですから、生豆の品質と焙煎、そして抽出には手を抜いておりません。」
という。
そして後藤さんが鞄からとりだしたのがこのセット。

ええと、まだ読めてないのでよくわからないが、エクアドルとのフェアトレードの中で、エクアドルのキーパーソンが書いたハチドリのマークおよびストーリーがセットになったものだ。これから読みます。スミマセン読んでから書かなくて。
でもね、とにかくこのコーヒーがいいんすよ。ウチの会社はこの夏、本製品を来客用のお茶に使うこと決定。
ちなみに価格だが、ネット上での直販は箱単位となる。一パック195gで150円。それが30本入った箱で、4500円。いいんじゃないですか?アイスコーヒーを出入りの喫茶店に頼んだら、もうちょっと高いでしょう?さっそく二ケース発注したのである。
ちなみに残念ながら首都圏でこの商品を小売りしているところは少ないそうだ。自然食品店の「ぐるっぺ」では売っているらしいが、それ以外には、気軽に立ち寄れる店ではまだ取り扱いがないようだ。
佳いコンセプトなので、ぜひ売れて欲しいと思う。頑張ってください田原飲料さん。
大分県といえばだんご汁ととり天である。
とり天はカラシ酢醤油で食べるものと思っていたけど、どうやら地域によっても違いがあるらしい!そうか、そうなのか、、、まだまだ大分の深遠なる郷土食の世界は深そうだ。
さて
自治体主催の仕事で呼ばれると、その地域で元気のある農家達が集まってくることが多い。そして今回は若手生産者ばかりである。大分県大分市にて、青年生産者会議の面々と語り合う夕べをもった。
、、、若い!
そして、なんかみんなけっこうイケイケである!

中には、君もしかしてホストもしてますか?というような格好いいやつらもいるのである。
懇親会での呑みも、はじけっぱなし。
関サバに関アジ。

「りゅうきゅうはいかがっすか!? 」とひょうきんなやつが言う。
テキスト書いている余裕が無くてもうしわけないけど、とにかくパワー溢れるやつらだった。でも、もちろん全体から観れば、農業後継者はどんどん減っている。今回集まった若手もみな栽培品目が違う。野菜、酪農、肉牛繁殖、茶、果樹、そしてタバコなど、とにかくいろいろだ。だから一つの品目に限定して手を挙げてもらうと、一人か二人。農業は裾野がとてつもなく広く、全ての農産品目に精通している農家なんてそういない。というかとても無理なことだ。
何人かの意欲的な若手生産者から「今度おくりますから!」という言葉をもらった。期待してるよん。ほんと。
梅が出回り始めた。上の写真の梅は、店頭でみる一山いくらのものよりはっきりと赤い。これは、和歌山の南高梅の樹の上の方で、日照を浴びながら育ったもの。外側に生っているものだけ色づくので、それを選り分けたものだ。これを漬けると綺麗なピンク色になるという。野菜の学校のスタッフの方が、自ら摘んできてくれたものだ。
梅って可愛いなぁ、と思うのだけど、それは微細な産毛があるからじゃないか、と思うようになった。産毛がうぶうぶしているものは、例外なく可愛い。キウイとか、ゴマアザラシの赤ちゃんとか。
梅を買ってどうするの?という声も多いだろう。梅干しを我が家で漬けるなんて文化がほとんどなくなってしまった時代だものね。けど、簡単に梅を楽しむ方法はある。この日、和歌山県の農協の東京事務所のイケメンさんが、梅シロップの作り方をレクチャーしてくれた。梅を一山買って洗って水気をきった後、袋などに入れて冷凍(!)する。凍ったのを広口瓶に詰めていくが、この時同量の氷砂糖を一緒に投入。あとは密閉しておいておくだけで、砂糖の浸透圧によって梅の果汁が外に引っ張られ、梅味のシロップになる。
梅はクエン酸の塊。このシロップを水や炭酸で割って飲んでいると、風邪を引きにくくなるという。それはそうだろうな、熱処理やらなにやら施されたサプリメントよりも全然いい素性のクエン酸だしね。
どうせなら精製された氷砂糖ではなくて、黒糖でやったらどうなるだろう?よし、今年の我が家はそれで試してみよう。
恒例の岩手県二戸市での仕事の後、十文字さんと落ち合った。十文字チキンカンパニーという、ブロイラーの業界で5本の指に入る会社の社長さんである。初めてお会いした時に、カメラ好きだということを伺って以来、どちらかというとカメラ情報交換相手として交流が続いている。なにせこの方、カメラの購入・売り払いのサイクルが凄まじく早くて、持っているカメラ類がころころと変わっていくのだ。
「今日は、自宅へいらして下さい」
とお招きいただいて、二戸駅からも近いご自宅の自室へ。「整理整頓」が仕事上のモットーとおっしゃるだけあって、自分の部屋がすさまじく片付いている!俺には無理だぁ、、、
もちろん、二人が集まればカメラ談義。十文字さんは古くからのマニアだから、銀塩写真の名機をいろいろと持っておられる。とはいっても、「これは!」と思うもの以外は手元に残さないで売ってしまっているらしく、所有物は絞り込まれていた。
その中でぼくが惹かれたのがこれ。
リトルニコンというらしく、本当に小さなボディのカメラ。でも、ファインダーを覗くとくっきりした視野が開ける。ああ、銀塩のマニュアルフォーカスの時代は、とにかくファインダーを覗きながら手で合わせていたんだな、という当たり前のことに思いをはせる。
そんな十文字さんが最近使っているのは、コンパクトデジタルカメラだと写真のLUMIX LX3と、意外にもオリンパスのSPシリーズ。下の写真の中段にボケッと写っているやつだ。
「これ、便利なんですよ。ズームが20倍でよく寄れるのと、ワイヤレスフラッシュを使えるんです」
え、マジ?
オリンパスのフラッシュであるFLシリーズを使うと、ほんとにワイヤレスでの撮影ができた。これ、もしかして俺の使い道もカバーできる?なんて思ったり。
ちなみに一眼レフは、キヤノン、ニコン、オリンパスの三大システムすべてをTPOにあわせて使い分けておられる。かなりのヘビーユーザーなのである。
「さて、と。じゃあ、今日はやまけんさんにぜひ会わせたい人がいるんで」
と、移動。二戸市の合同庁舎のすぐ前に、レストランなどが入っている小さな商業施設があるのだが、そこに写真館がある。
■高村正彦冩眞舘
http://www.excelgarden.net/norihiko/
いやーーーー
久しぶりにうちのめされましたな!
実は、写真集のたぐいはあまり観ないので、どういう写真が佳い写真なのかというのはあまり識らなかったりする。dancyuや専門料理などの料理専門写真に関しては、自分なりに好みというものが存在するが、ポートレート写真などについては僕は定見をまったくもっていない。
しかし!
この高村さんが写す、農村の老夫婦の写真にはマイッタ!本当に参ってしまった!
スタジオのエントランス入ってすぐにかけられたプリントをみて、心から素晴らしい写真だと思ったのだ。
そして、それは彼のWebに縮小版で掲載されている画像からは全くわからない、静かな空気のようなものが充ち満ちていた。
例えば下記の写真。高村さんのWebにサンプルとして掲示されているものを引用させていただく。
これを見ただけでも「わ! 素敵!」と思われるだろう。ちなみに背後に写っているのはタバコの葉。二戸市はタバコ栽培で賑わう産地なのだ。
けどね。
全っ然 違うのですよ! ホンモノのプリントを観たときに味わう感動とは!そこにはまさに「空気感」といえるようなものが漂っていて、たんなる「画像」とは違う「写真」があるといえるものなのだ。
実は高村さんは、地域密着型の写真館を営まれながら、ご自分のライフワークとして地域のご老人の記念写真を撮影していらっしゃる。彼のWebではその一端にふれることができる。
なんと、十文字社長はこの高村さんとずーーーーっと古くからのつきあいで、家族の写真を全て記念撮影してもらっているのだ。さっきの高村さんのサンプルの写真の中にも一枚あるので(笑)探してみると面白いかも。そして、おそれおおいことに、高村さんは僕のブログの写真を非常に評価して下さっているのだという。
「われわれ、フィルムを使う世代にはデジタルでの光の入れ方などはまだ把握しかねている部分が大きいんですが、やまけんさんのは、、、」というのを書くのも恥ずかしい。行き当たりばったり写真しか撮っていない僕がこんなスーパー写真家にほめていただくなんて、10年早いのである。
しっかし
ほんとうに高村さんの写真はすごい!
プリントされたものをみているだけで、写真ではない他のメディアのような、ふしぎな存在感が放射されてくるのだ。
「これが僕の仕事用カメラです。」
と見せていただいたのがこの二台。
フジのGX645と、なんとローライフレックスの中判だ。
「どうしても使いたいレンズがありましてね、、、」
とおっしゃっていたが、やっぱりなんとなく、腑に落ちるものがあった。
今僕はニコンのD700という、35mm版カメラと同じサイズの撮像素子を持ったカメラをメインで使っている。これまで使っていたオリンパスのカメラは、撮像素子のサイズが35mm版の1/2の大きさだ。そうなると何が違うかというと、同じ被写体を同じ大きさで撮影した場合に、前景や背景のぼける量が少なくなる。D700を持って撮影するたびに「おおっ」と驚くほどに違う。
けれども実は、それ以上の違いがあるな、と思っている。オリンパスのカメラの前には、キヤノンのEOSを使っていた。これは、オリンパスの撮像素子よりは一回り大きい撮像素子をもっているものの、35mm版よりは小さいサイズのものだ。それを使っていても感じなかった変化が、D700を手にしてから起きた。明らかに撮影した画像の質が違うのだ。それは、単にボケの量の問題じゃない。言葉にしようがないんだけど、写真からでてくるものが違うと言う気がしてならないのだ。
誤解無きように願いたいが、オリンパスのフォーサーズというシステムから産まれてくる写真は、素晴らしい。自分の欲しい画角とボケの量をきちんと計算して撮れば、スペック的には遜色のない画像を得ることが出来る。オリンパスからは、もうすぐ一眼レフが大型になってしまう最大の要因であるミラー部を除いた「マイクロフォーサーズ」という規格のカメラが発表されるが、間違いなく買うと思う。
けど、それとは全く別の写真を撮る道具として、D700があると思っている。同じ写真は撮れないのである。
そして、高村さんの写真を見て思うのは、35mm版のカメラでは絶対にだせない空気感のようなものが、中判以上のフォーマットのカメラにはある、ということだ。僕が4×5の大判カメラを買い求めたのも、それが欲しいからだ。残念ながら、D700に夢中でポラを切っただけでまだお蔵入り中なのだけど(笑)
高村さんの写真には空気が写り込んでいる。写真を見た瞬間に感じるのは、背景に拡がる畑の清冽な空気がこちらにまで漂ってきそうな臨場感。それは、実物を超えた世界ともいえるように思う。
高村さんの写真を観て、東京に帰ってきてしばらくして、日本のカメラメーカーであるPENTAXが、来年中に中判のデジタルカメラを発売するという報に触れた。価格はなんとか100万円を切るくらいにするという。
「なんじゃそれは、高い!」
と思われるかも知れないが、大きい撮像素子を使ったカメラを造ろうとすると、価格はどうしても高くなる。業務用で中判カメラをカバーするデジタルバックという製品など300万円以上するんだから、、、100万円なら、安いと思う。ま、それにレンズを標準・広角・望遠・マクロと足していくと170万円くらいになっちゃうと思うけど、、、
僕は今から、来年度にむけて貯金しようと思う。デジタルで果たしてあの「空気感」を画像に定着させることができるのかはわからないけれども、試してみる価値はあるだろうと思うからだ。僕も、農村の風景を撮りたい!
さー 仕事頑張るモチベーションができた!
高村さんの奥様のお手製の麦もち。岩手ではもち米が出来なかった時代があったので、麦を練って餅にするのだ。
そして、中にあんこが仕込まれた、これまた麦のまんじゅう。

絶品に美味しい。
大変に佳いお茶をいただきました、、、
ちなみに高村さんは家族の記念写真を得意にしておられるが、被写体のみんなが素晴らしい笑顔をしているものが多い。それはひとえに奥様が「笑わせ役」をしていらっしゃるからだという。いや、それは一番重要な役回りだ。結局、人を撮る写真の善し悪しとは、コミュニケーション力が全てだと思うからだ。
素敵なお二人。たくさんの示唆をいただきました。どうもありがとうございました!
そうそう、高村さんには4×5の大判カメラ用のフィルムホルダーと、なんとお父様の遺品である大判用レンズをプレゼントしていただいた!申し訳ありません、まだ大判のフィルムで撮影を出来ておりません、、、(苦)
それにしても写真って深い!
この分だと、写真にはまだまだ飽きずに自分のライフワークにできそうだ。
真鶴の圃場にて、タマネギがようやく太りだした。中にはちゅうだい(とうが立つこと)を始めたものもあったので、急いで収穫。
牛糞と鶏糞主体で造ったので、それほど玉太りしていないけど、まあ仕方がない。味は上々なはずだ。有機質のみで育てたタマネギは、なんといっても繊維感と味の凝縮度が違う。
この真鶴の菜園を切り盛りするだけでも結構大変なのだが、なんとこの近隣で3反歩の畑が手にはいることになってしまったらしい。3反歩っていったら、野菜農家の営農面積ですよ。広い、、、とりあえず今秋はニンジンだ。
それはともかくこの週末、東京では紫陽花が綺麗に咲いていた。
久しぶりにE-3とパンケーキレンズ25mmF2.8で散歩。地方出張時には自分のペースで写真を撮れないので、自由に歩きながら写真を撮れるのは嬉しい。
ガクアジサイが綺麗。不思議な花だ、、、
ニコンD700ばかりで最近E-3を使わなくなってしまったら、岩手にいらっしゃる素晴らしい写真家さんから「もったいないなあ」と言われているらしい(笑)
いや、E-3佳いカメラです。ただ、35mmフルサイズという世界にいまはまってしまってまして、、、でも、この25mmF2.8 というレンズは非常にいい。パンケーキタイプで軽量なのに、割と寄れるし、描写も佳い。
ボケもこのとおり綺麗。
この花がランタナという名前だと言うことすら、昨年は識らなかった(笑)
さて、今日も仕事仕事!
NPOで運営している「野菜の学校」は、今月はキュウリがテーマ。
キュウリの花が綺麗に咲いている根本には、もうすでにふくらみかけたキュウリの実がなりかけている。
いぼいぼの部分をみてみると、実は透明な液胞のような感じであることがわかる。ちなみに、これは現在主流の白イボキュウリだ。キュウリには白いイボができるものと黒いイボの二種がある。それに、品種改良でできた「フリーダム」という、イボが全くない品種もある。
これが白イボ。
こちらは黒イボ種である半白。馬込半白という東京の在来種を、国分寺からわざわざ運んできてくれた人がいたのだ。
そしてこれがイボ無し。つんつるてんだ。
イボ無しキュウリのフリーダムは、本日講師を務めて下さった稲山先生が提案したものだという。稲山先生は、日本のキュウリ育種の大家だ。昭和30年代の、キュウリが最も生産されていた時代からこの作物をみてきたお人だ。
そしてこれがキュウリの花の荷姿。

贅沢なことに木箱入り。これには訳があって、水分がないと枯れてしまうので、この木箱自体が水を染みこませており、この上からラップをかけた状態で流通している。鮮度を失わないように細心の注意をはらわれているのだ。
これだけで結構高い卸値がつくので、もし料理屋で刺身盛りにこの花が付いてきたら、それは佳い料理やですよ、という説明を東京青果の澤浦さんがしていた。なるほどね!
今日はこれから大量のキュウリを漬けることとしたい。
上士幌にて二日目は、仕事とは全く関係ない時間として半日あてていた。土日も自宅で仕事をしている関係上、どこかで息を抜かなければ、さすがに糸が切れてしまう。隣近所さんがすくなくとも500メートルは離れていて、PHSの電波も入りにくい村上農場は本当に居心地がよくて、ついついお休みをさせていただいた。
「じゃあ、わたしが疲れたり、気持ちを変えたいときにいくとっておきの場所にお連れしましょう!」
と智華さんがおっしゃる。知之さんと「オンネトーがいいよね」と言っているが、オンネトーってなんだ?アイヌの響きだろうけど、、、と思いながら、なんとなく静かで綺麗な場所に行ってみたいと思って、「ぜひぜひ」とお願いしてしまった。
上士幌から足寄へ一時間ちょっと。林の中を、「オンネトー」の標識がある方へ曲がると、いきなり空気が変わったのが、車内でもわかった。緩やかなカーブを降りていくと、いきなり、木立のすきまからなんともいえない落ち着いたブルーの色彩が目に飛び込んできた。何だ?と思ったら、それが湖・オンネトーの水面だった。
これらの写真は、縮小以外の画像編集を全くしていない。静かに穏やかに晴れていたので、カメラのホワイトバランスは晴天モード。そのまんまだ。こんなブルーが、自然状態でみられるなんて、あまりに不思議な気持ちにさせられた。
浅瀬ではそれほど青いとは感じないが、ずっと先の深いところになると、「うそだろ 何か色素流してるの?」 と言うほどの鮮やかな青が湛えられているのだ。
その向こうに見えるのは阿寒岳・阿寒富士という山。すごいロケーション!
この二つの山から下りてくる風だからだろうか、水面を柔らかく揺らす風が身体全体をひんやりとなでていく。なんという気持ちよさなんだろう、、、
しかも、場所によって深さが異なるからか、水面の色が大きく違う。それも刻々と濃さが変わっていくのだ。
みてくださいこんな色が、、、
あたりはそよ風が起こす音以外は無音。まったくの異世界にいるような 気分になってしまうのだ。
そして、湖とその周りの植物が、隣り合わせで共生している様がまたなにか荘厳で不思議。
恐竜の骸(むくろ)のように、倒木が横たわっている。この無音の世界で、植物のゆるやかな生と死のドラマが繰り広げられているのだ。
いやほんとうに連れてきてくれてありがとうございました、智華さん!
■撮影ノート
ボディ ニコンD700
レンズ AF-S24-70mmF2.8 、 AF85mmF1.4
AF85mmF1.4はすごい!としか言いようがない!ポートレートレンズといわれる意味がわかった。開放F1.4の恐るべき前景と背景のボケ具合! しかしピントが合っている場所のシャープさはものすごい! F1.4の世界をかいま見てしまいました。
しかし、生まれて初めてAFとMFを、どちらか一方に切り替えないと動作しないレンズを使ってしまった。つまり、AFで合うわせた後に、クイッとマニュアルでフォーカス位置を追い込むということができない。AFまたはMFの一方で、最後まで合わせないといけないという仕様がちょっと大変だ。
それと、、、やっぱり最短撮影距離を短めにして欲しい、、、できれば50センチ程度にしていただけると、ありがたいです、、、
このレンズを買うべきか?それともおそらく近いうちに85mmの新型が出るという噂を信じて待つか!?悩みどころである。
十勝での2泊3日の旅程を終えて帰途についています。さきほど、ウィルコムPHSの電池が切れました。充電忘れていた、、、
明日午前まで電話では連絡つきませぬ。急ぎの方はメールでお願いします、、、
dancyu誌の熟成ジャガイモ特集を書かせてもらったときに出会った村上農場に来ています。
やっぱ でけぇわ、、、北海道の大地は。
この方が村上知之さん。ジャガイモを自分の倉庫で越冬させ、熟成させて出荷するという超・面倒なスタイルを確立させつつある農家さんだ。
そしてこの知之さんを支えるのが、智華(ちか)さん。
実はジャガイモなんぞそんなに好きではなかった智華さんが、あるひ義父さんが雪下貯蔵した芋をふかしたのを食べたときに、びっくりしてしまったのだという。
「なんて美味しいの、、、これなら、と思って、研究することにしたんです」
以来、どのような貯蔵をすれば糖度やうま味が上がるのか、タイミングがどのように変わっていくのかを試行錯誤しながら探求し続けてきたのである。残念ながら次のシーズンは年明けくらいだが、ぜひ全国の芋好き、または芋嫌いに試して欲しいものである。
この日は、豆の種まき。ピンク色の綺麗な豆、、、じゃなくて、この色は殺菌剤が塗布されているからである。これをトラクターについたアタッチメントにいれておくと、適量ずつ播かれ、そして覆土されていく。
こちらの作物はなんだかお分かりだろうか。
本州ではあまりみかけない作物だ。
答えは砂糖大根。「てんさい」である。
さあって、夕ご飯用のアスパラを積みましょう、と智華さんが裏庭ににょこにょこと生えてきたアスパラをぶちぶちつみ取る。
ちなみにこのアスパラ写真は、某所からお借りした、ニコンのレンズ史上で最大級に賛辞されている名レンズ AF85mmF1.4で撮影した。 もちろんこのレンズ使うんだから解放絞りのF1.4で撮った。 んーーーーーー すげぇ いい!
なんと今が旬のマスノスケ!キングサーモンである。
こちらでもワラビが穫れる。草木灰ではなく重曹でアクを抜くそうだ。
さて宴の始まり。
帯広市内の寿司「たつみ」の刺身。メヌケがトロケル食感、高級なハタにも似て、死にそうに旨い、、、
ざんぎ。美味しゅうございました、、、智華さん、料理上手し。
豚角煮?も旨し。
〆の寿司。
満腹後は、酒で乾杯。智華さんは超・酒好きである。
この日の酒のセレクトは、帯広では識らぬ者の居ない名バーを営んでいた女流バーテンダーにして、現在は元・銀座オーパのバーテンダーから独立したカツマタの店・フォーシーズンの共同経営者である藤谷さん。なんと智華さんは帯広時代から藤谷さんとツーカーの関係なのである。バルベニー12年というシングル盛ると、これが実にハイボールにしたときに具合がいい!
たっぷりいい時間を過ごさせていただきました。村上農場さん、ごちそうさまでした!
そして明日、足寄の畜産農場に向かいます、、、
島根県は実に凄みのある農業県だと実感したのは、旅程の最終地点であるかつべ種畜牧場に踏み込んだときだ。
「種畜」とは、要するに種を提供するオス牛だ。肉質の善し悪しのほとんどは、血統によって決定されるといっても過言ではない。そして、オス牛の血とメス牛の血のどちらが重要視されるかというと、オス牛だったりする。メス牛はどうでもいいというわけでは勿論ないけれども、オスの特質のほうがより重要視される。
黒毛和牛の評価軸において最高とされるA5というランクを目指し、各都道府県レベルで種雄牛を所有している。農業新聞をみていると、どこそこの県の牛がものすごい数値をたたき出したというニュースが載るように、種畜の評価は一大事なのだ。
ではその種畜というのはどこで産み出されるのかといえば、試験研究機関であったり、民間のブリーダーであったり。そう、勝部さんの牧場は種畜を送り出すエリート養成牧場なのである。
この方が代表の勝部信二さんだ。そしてこちらが息子さん。どちらも牛のエキスパートである。
とにかく種畜を造るなんて、言葉は簡単だけど、すさまじく大変な仕事だ。佳い血統と佳い血統を掛け合わせればいい種畜が出来るというものでもない。動物には、遺伝的に病気に罹りやすい特質をもっていたり、母方の系統によっては全然、父方の特質が出なかったりもするからだ。
しかし、勝部さんのところはすでに多数の都道府県に種畜を届けている。すごい技術と経験の蓄積である、、、
その勝部さんの言葉で僕が驚いたのは、こういうくだりだ。
「いやぁ、しかし黒毛和牛ってのは、4トンも穀物を喰ってようやく育ちます。穀物の需給が今後どうなるかわからないこんな時代に、もしかしたらばちあたりな家畜を育ててるんじゃないか。10何年後には、黒毛を育てることが罪みたいなことになっているんじゃないかと、思うですよ」
いやー
黒毛和牛の種畜を造っているところでこんな風にしみじみ言われるとは思わなかったので、感動してしまった!
まったく、黒毛和牛というのは日本が世界に誇る特別な牛であると同時に、最も罪な家畜でもあると思う。個人的には、黒毛和牛ばかりがもてはやされる現状が問題だと思うのだが。マスコミが、食べてもいないのにA5のサシがバンバン入ったやつを繰り返し「最高!」とほめあげ、映像・画像で消費者の欲望を刺激しまくることがオカシイと思う。
「ま、それはともかく、うちの肉を食べて欲しいから、いまからうちが昵懇にしている店にいきましょう!」
と言うことにあいなったのである。
■えんまん亭
島根県出雲市天神町74-2
0853-30-7713
この店は、開店当初から勝部さんとがっちり組んで、直接取引に近い形でかつべさんの牛の肉を使ってきた店だという。ここで、勝部さん自ら肉を焼いてくれるという、豪華な夕べである!
本当の、黒毛和牛の牛タン。

黒毛の牛タンなんて、そうそう食べられるもんじゃない。みよ、この凄まじきテクスチャーを!
「はい、タレじゃなくて塩で食べて下さいね!」
いやもうそりゃ 当たり前ですよ!

結論から言ってこのタンが一番うみゃ~い!
シクッという歯ごたえ、サシが乗りすぎているようで実はそうでもない絶妙な加減。いやこいつぁ旨いです。
レバー。焼いても佳かったのだけど、あえて自己責任で生でいただく。ていうかもちろん全く問題なし、とろける甘み。実はレバーは、身元がはっきりしていない場合はそんなに積極的に食べないことにしている。だって、肝臓って毒をせっせと無毒化する内臓ですよ。黒毛和牛はそうとうにストレスフルな飼い方をしているわけで、肝臓のダメージはでかい。だから、黒毛の内臓とくにレバーの廃棄率は高いときいている。ダメージを被っていて、と畜場の段階で「こりゃ食用にはならん」とされるのだ。
でも、勝部さんとこのは文句なし。綺麗な血色、クリアな香りである。
えーと、部位どこだっけ、、、すみませんよくわかりませんが、適度な歯ごたえのある部位でした。
そして満を持して出ましたロース!
ヒレ肉。
うん、美味しい。いわゆる小ザシビッシリ状態ではないので、この程度のサシの肉であれば黒毛もいける。そしてなにより、脂の質がいい。口溶けがよく、ギトリとした感じがあまり残らない。勝部さんとこは、種畜を造るだけじゃなくて、肥育の技術も高いのだと思う。ご本人は「いやいや、肥育は普通に育てるだけだよ」というが、同行していただいた普及員のかた曰く「勝部さんのところは種もメス牛も佳いものを揃えていて、産まれてくる子牛のレベルが高いので、そんなことが言えるんです。まずその前提条件を整えられる牧場自体が少ないんですから、、、」とのことだった。
さてホルモン大会。
ウルテのバリバリ感がすごかった、、、
ご飯ものは、牛そぼろがたっぷりのったビビンパ。こういう、不人気な部位を美味しく使っているサイドメニューを見かけたら、ぜひ食べてあげましょう。そうじゃないと、人気のある部位しか売れず、農家が生きていけません。
そして、牛ラーメン。ラーメン好きじゃないから小さな器でいただいたけれども、うん、〆になかなか佳し。
勝部さんが来月上京するらしいので、是非会おうということになった。いろいろ話をしたいことがあるのだ。
そしてこの勝部さんの牧場で最大のサプライズが、「経産牛は旨い!」ということである。これについては次回に書きたい。
明日から北海道。足寄に行ってきます。更新できるかどうか不明、、、
和歌山県のとある湾に迷い込んでいるとみられていたマッコウクジラが沖に戻ったようでよかった。実は5月後半に和歌山に行った際、遠くからクジラが顔を出しているところをみていたのである。
300mmの望遠で撮ったので、大気のガスが写ってしまって鮮明でないが、海面に浮いているのがわかるだろう。マッコウといえばでかいクジラだ。かぶりつきで見た人は、驚いたことだろう。
この日はとある水産関連の視察をした後、田辺市に移動。農家の直売所にて生産者さんと軽くお話し。
この直売所の裏手が小川になっていて、これがまたなんとも、自分の田舎にはこの風景があって欲しい!と思うようなものだった。

撮れなかったけど、小魚も一杯!たくさんの生命が息づく川だった。
この近くには実に面白い農家民宿施設がある。秋津野ガルテンという施設だ。
廃校になった小学校が、デベロッパーによって更地にされて住宅になってしまうところを、元・生徒だった地域の住民がお金を出し合って会社を作り、校舎を活かした農家民宿施設に変えたのだ。
これがなかなか、風情があっていい佇まい。
レストランも完備、アイスクリームなどもあり、近所の学校の女の子が下校途中にお茶をしていた。案内してくれた農家さんも「おー 最近どうや?」と声をかけている。
地域住民不在の施設ではなく、地域ありきで産まれたこうした施設は、サービスレベルが伴わずに消えていくものも多いが、ここはどうだろう。少なくとも僕は泊まってみたくなった。ぜひ一度ゆっくり来てみたい。
帰り道、とある業者さんのご厚意で美味しいめはりずしをお土産に持たせていただいた。同行のバイヤーさんの
「旨いめはり寿司、売ってませんかね?」
という問いに一瞬うーんと頭を悩ませた後、そこの社長さんが電話をかけ「5分でいくかた、お土産用にめはり寿司を握っといて」と言う。やっぱりこういうのは地元の人に聴かないとね。
高菜を漬けた一枚まるごとの葉で、さまざまな具材を混ぜたご飯を包んだめはりずし。ここのめはりの中身は、、、
なんと、醤油を混ぜたご飯のみ!!!!!!
これが実に絶品なのだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
幼い頃、醤油をご飯にかけて食べるのってすごく好きだった。しかし、おふくろは「身体に悪いからダメ!」と、必ず海苔とか卵と一緒に食べろという。でも、子供心にも醤油かけご飯が旨いのであって、他のものはいらないと思っていた。
醤油かけご飯だけのめはりずし、実に最高。美味しゅうございました!
さて明日からは北海道。足寄に行って参ります。
雨が降る、、、密閉性の高いマンションに住んでいると、冬は暖かくて佳いのだけど、春以降は部屋の中が蒸して不快指数が高くなる。僕のように、夏場は50メートル歩くだけで汗まみれになってしまう人間にとっては地獄だ。
出張続きで疲れている身としてはずっとごろごろ寝ていたくなるけど、それだと逆に疲れもとれないので、トレーニングの準備をして、まずは門前仲町の自家焙煎コーヒー「ピコ」へ。軽めのとストロングのコーヒーをいただき、深川不動尊の門前にある洋菓子ペリニヨンのロールケーキを買おうとしたが、一本売りが切れていたので失意のうちにジムへと向かう。
仲町から永代通りを木場に向かう途中、、、ママチャリに乗った、ジーンズ姿の男が前から走ってくる。
ん?
この顔は、、、
「ダイシ! 大志じゃねーか!」
「おう、やまけぇ~ん!」
ビックリした!
埼玉県の私立自由の森学園高校の二期生で、隣の隣のクラスだった片岡大志。彼はミュージシャンだ。矢井田瞳のプロデューサーとしてばりばりやっていたのは識っていたけど、いまもずっと音楽の仕事を続けている、幸運な男だ。
■片岡大志
http://www2.odn.ne.jp/jiminy/index.html
高校の時から大志は一貫してミュージシャンだった。学園祭などのイベントはもちろん、頻繁に自主的なライブを開催していた。音楽室で、、、 その頃じつはブルースハープ(ハーモニカね)を吹いていた僕も、大志のバックで吹いていたのだ(笑)
高校だけじゃなく中学も併設されていた学内で、大志は識らぬ者の居ない超人気者だった。ライブはもちろん大入り満員。もちろんかっこよかったけれども、それ以上に大志の音楽が優れていたからだ。特に、当時を知るものならあいつのオリジナル「貧乏ブルース」は忘れられない歌のはずだ。メジャーになってからは音源化されてないはずだけど、また聴きたい、、、
銀座で誰かのライブをみにいくところだ、と言っていたので、時間にして5分程度の邂逅だったけれども、今日の不愉快な天気、ロールケーキを食べたくなった理由は、ここにあったのだと合点した。売り切れていてありがとう、ペリニヨンロール!
大志、また会おう!