誰でも知ってる週刊アスキー。
出張族の味方、週刊アスキー。
あんなに内容があってたったの300円。
みんなで買おう週刊アスキー。
その週刊アスキーに、僕も書くことになったのだぁあああああああああああああああああ

このエントリで、アスキーの名物編集主幹であるF岡さんと呑んでいるという時点で予想していた人も居るとは思うが、、、そう、この時にお誘いを受けたのである。
「週アスの最後から2ページめくったところに Hotel de gohan (ホテルでご飯)ていう連載があってね。日本中のホテルのレストランを巡ってガイドするっていうものなんですけど、これの執筆陣に加わってもらえませんか?」
この現行執筆陣がものすごい顔ぶれだ。
まず、あの名作「恨ミシュラン」の神足さん!
| 恨ミシュラン (上) | |
![]() | 西原 理恵子 神足 裕司 おすすめ平均 ![]() 痛快!名店をこき下ろし! 自分を信じる二人に拍手 読んでスッキリ、な本ですAmazonで詳しく見る by G-Tools |
そして、「カノッサの屈辱」や「料理の鉄人」、「トリセツ」を生み出した放送作家 小山薫堂氏!
それに、全国の旨いもんを食べ歩いているF岡氏という最強の3人組が、入れ替わり立ち替わり書いているのである。
その中に、4人目の男として僕がアサインされた! いいの?まじで??
実は本日がその初取材だ。都内某ホテルにて昼下がりからフルコースを食べてくる。シェフは外人さんだそうです。英語のダメな僕はどうやってインタビューしようかと今からドキドキなのである。
年明けの号になると思うが、分かったら事前に告知するのでよろしくおねがいしたい。
みなさん
これから週アスは立ち読み厳禁です!
このblog右サイドバーの友人達へのリンクの項に、「築地市場を食べつくせ!」というblogへのリンクがある。これを執筆しているのが、某TV番組で築地マニアのチャンピオン「築地王」の称号を獲得した小関 敦之さんだ。築地界隈の表と裏の店をすべて廻っているのではないかという念の入った食のガイドで、ぼくの食い倒れ日記にもトラックバックをいただいたりしている。
その小関さんが、僕も関わっている銀座 食学塾に顔を出してくださっている。その素顔、お名刺を見てびっくりだったのだが、某有名広告代理店勤務の真面目そうな方である。築地の市場業者とかじゃないだろうかと思っていたら全然違った!
その小関さんが、待望の築地本を上梓された!
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有り難いことに謹呈いただいたので早速読んだ。 素晴らしい!
世に築地市場を舞台にしたグルメ本は色々あるけれども、この小関さんの本が最も真実をついているだろう。
例えば、築地といえばとにかく寿司というイメージがある。日本最大の魚河岸があるのだからこれは当然かも知れないが、「やすくて旨い」的イメージがまとわりつく。しかし小関さんは、『安い』というのはコストパフォーマンスであって、一流店では5000円のところが3000円というようなのが築地の安さだと解説されている。しかし消費者は「安い」というと1000円そこらの値段を求めてくることが多い。こういう安物買いをしようとすると、実は全く市場に関係ない外部の企業が資本を入れている、客の呼び込みをしているような安売り店に引っかかってしまう。そういう店では技術もないしネタも悪く、こういうところで食べた客は築地に悪いイメージを持ってしまうだろう、、、という。全くその通りだ!
では、どのように築地を楽しめばいいのか!?ということを懇切丁寧に教えてくれているのが彼の書である。適度な写真、自分が店に通っているからこそ書けるであろう内容。築地に始めていく人には必携の書だと思う。
しかも築地に行ったら僕としては必ずここで食べてしまう「きつねや」については、本当に僕と全く同じ嗜好でいらっしゃる。肉豆腐とご飯を頼み、ご飯の上にかけて生卵をのせ、混ぜながら食べるというところまで全く一緒である。なんと光栄なことか!
ああ、僕もこんな本が書きたいものだ。築地王様、羨望のまなざしをあなたに向けたいと思います!
山形編の途中ではありますが、号外。
明日発売の週刊アスキー、最後のページから数ページ前のカラーページにある「Hotel de ごはん」というページ、私が書いてます。先述の通り、豪華な執筆陣に私が加わらせて頂くことになったわけです。その第一回。

週刊アスキー(ちなみに表紙はこれではありません!まだ発売されてないから古い号の表紙を出してます)
ま、はっきりいって食い倒れ日記の文調ではございません。字数が少なくて、遊びができなかったのよぉ。ま、それもご愛敬ということで。
ちなみに今回はヒルトン東京の「トゥエンティワン」。フレンチのMOFを取得した凄腕シェフのプロデュースとなる店だ。詳細は紙面をみて欲しいのだが、とにかくフレンチの王道といえる骨太な味を堪能できた。いくつかは日本人好みでない部分があり、それについてはおそれおおくもシェフに具申してしまったが、どう変わったのか、変わらないのか、いずれにしても楽しみだ。
これが前菜。詳細は紙面に書いてますが、鰯のエスカベーシュなんだけど、オニオンとエシャロットの羊羹という感じ!実に旨かった。

こちらはメインの鹿肉。いやこれが全く未曾有のソースでした。何が使われているか全く分からない迷宮のような香りと旨味のソース。中身を教えてくれたんだけど、教えてくれてもそれが何なのか全然わかりませんでした。

そして身体に毒そうなミントアイスのミルフィーユ。しかしこいつが絶品の抑制加減で、ミントの強いのは苦手のぼくも美味しくいただけた!

シェフはウィットに富んだ若手のフランス人だ。きさくにしてプロフェッショナルないいヤツであった。

この店、再度ぼくがプライベートで行くつもりが在るか、と言われれば『行く』だ。
と言うわけで、週アスは300円なんだから、立ち読みしないで買って下さいね。
山形編の真っ最中だが、「地域」や「生産者との関係」といったキーワードが出てくることに反応していろんなメッセージをいただいている。僕のblogを読んでくださっている方の中でも、おそらくそうした地域や生産・流通の問題に直面している人や、それに関心を持っている人が多いのだろう。そして、僕が発した言葉の中で、 「買い支える」 という言葉は特に関心を持ってくださっている人が多いようだ。
では、逆に「不買」という行為をどのように考えるか。
何か事故が起こったり、社会的責任を問われることが発覚した企業の商品を「買わない」というのは、購買する人が行うことが出来る最も直接的かつ効果的な方法の一つである。不買が長期に渡れば当該企業は体力を消耗し、最悪の場合倒産、解散ということもありうる。つい最近も立て続けに食品関連企業でそうした事例がでたことをご記憶だろう。
しかし、「不買」は当該企業に対する驚異とはなるが、「世直し」に結びつくだろうか?必ずしもそうではないだろう。ある企業が埋めていた商品がごっそりなくなった後は、他の企業がそこを埋めるはずだ。つまり、大局的にみると、勢力地図が少々塗り変わっただけということになってしまうことが多い。
もちろん、消費者の行動は企業にも記憶され、同じことを引き起こさない処置がなされるだろうが、所詮それはビジネスベースでの話である。
この問いかけに答えは存在しないと思うのだが、全く驚きのアプローチから一つの建設的な方向性を提唱した運動がある。それが、この本に書かれている「雪印100株運動」だ。
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戦後最大規模の集団食中毒を引き起こし、ほぼ解体といってよい状態に陥った雪印グループ。消費者は雪印商品から離れ、不買運動が続いたのはご記憶だろう。
しかし、雪印は超巨大な組織体である。原料となる生乳を生産している酪農家の数も合わせると、数万人規模の組織体である。事件を引き起こした部門は本当にその責任を追及されるべきであったが、しかし組織すべてが悪の論理で動いていたわけではないのも事実だ。しかし、不買運動はそうしたことに関係なく、すべての雪印商品を排斥する方向へと動いた。
これにより、離農した酪農家の数は計り知れない。彼ら彼女らは、生乳を引き取る乳業メーカがなければ出荷が出来ないのである。野菜と違い、生乳は生産・流通に莫大な設備が必要であり、今日はあそこ、明日はこちらというように機動的に出荷を変えることが出来ない産業だ。それがブツリと切られてしまうということが起きたわけである。
当然、酪農家は怒る。怒ってもどうにもならないが怒る。その中で、「これではいけない」と思う女性たちが現れるのだ。
「雪印を糾弾することは簡単だが、何も産まない。それよりも、私たちが雪印にもっと近づき、いい方向に共に歩むことは出来ないのか?」
酪農家を含む農村女性ネットワークのメンバーがこうして立ち上がり、単位株になるまで数人のグループを組んで株主となる運動を興した。それが「雪印100株運動」だ。晴れて株主となった彼女らは、すっかり萎縮している雪印社員に対し、時に厳しく、時に歩み寄りながら対話を続けていく。そんな話である。サブタイトルに「企業の責任」と書かれているが、実は「消費者として何ができるか」を具体的・明快に示した書ではないか、と思う。
雪印の問題にはまだケリがついていない、と思う人も多い。僕は乳業が専門ではないので、あまり多くをここで語ることはできない。しかし、この運動は乳業ということよりも、現在の日本における生産・流通・消費の流れの分断を見直すためにも重要だと思う。
「消費者」という言葉は、ものを消費する立場ととれる。非常に受動的ではないか。しかしながら消費者が「権利」を謳うと、それを保護する観点から世の中が動く。この「消費者主体」という世の中の原理は、長きに渡り我々が獲得した社会的構図だ。
しかし、現在はそれが過ぎているように思う。消費者が偉すぎて、それを重要視するあまりに、色んな部分で柔軟なことが出来なくなっている。美味しいものがリーズナブルに食べられないのはなぜか?それは、過度に衛生的であることや安全であることを求める消費者の声が反映された結果だということをきちんと捉えなければいけないだろう。
そして、「消費者」から「生活者」という言葉があるように、不買をするだけではなく、その一方で当該企業や、それを取り巻く業界、ひいては社会がより良くなるためには何を働きかければいいのか、ということを考えるのが、重要なことではないか。
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さて本書は複数人で書かれた本である。この著者の中に岸 康彦さんという方がいらっしゃる。岸さん、いや岸先生は僕の大恩人だ。日経新聞の論説委員を長く務められ、日経新聞の農業記事のグレードの高さを保持してきた第一人者だ。
恩人というのは、僕が大学生時代に書いた「僕と畑とキャンパスと」という論文を、ヤンマーの主催する学生農業懸賞論文コンクールで、優勝に推してくださったのが岸先生だからだ。受賞後、「君のセンスがいいよ、センスが!」と満面の笑みを浮かべながら声をかけてくださったのを忘れられない。賞金100万円は、大学院への進学費用となった。
その岸先生が日経新聞を去られた後、特に最近の日経の農業関係記事の質はがた落ちしている。正確な日付等を失念してしまったのだが、先日、日経を読んで驚愕した。農業に対する投資ファンドの記事か、農産物のトレーサビリティ関連の記事のどちらかだったと思う。その中に、こんな一節があったのだ。
「有機野菜の水耕栽培もしており、、、」
この表現が明らかにおかしいということを理解できる方がいらっしゃるだろうか。食品に「有機」という言葉を用いる時は、JAS法で制定された定義を守らなければならない。そしてJASで規定された「有機」の基準では、土を使って栽培されたもの、つまり「土耕栽培」でなければ有機とは認められない。これは、有機農産物が、土壌に堆肥などの有機物を投入することで、生物学的な循環を創り出し、土壌環境の継続的な向上に資するポリシーを内包しているからだ。 つまり、「水耕栽培」は「有機」ではありえない。
正直、日経新聞の当該記事を書いた記者と、それを校閲段階でチェックできなかったデスクは、本当にレベルが低いと実感した。実をいえば数年前から、日経の農業関連記事のレベル低下は際だっていたと思う。唯一、2年前まで米問題を担当していた某記者が、よく勉強し、産地に足繁く通い、素晴らしいパフォーマンスを発揮していたのだが、今や彼も他部署に居る。
本題から逸れてしまったが、岸先生がいらっしゃった頃はこんなことは無かったはずだと思うと、寂しい。日経新聞、頑張ってください。
それと、もう一人著者に親友がいる。大石和男君だ。彼は京大農学部の助手をしているセンセイである。そして、学生時代からの農業ネットワーク仲間である。彼については、忙しい中、先日僕を訪ねてきてくれたので違うエントリで紹介したい。
いずれにしろ、この「雪印100株運動」、いい本だ。食い倒れの傍ら、読んで頂きたいと思う。
イタリアにいるのでまだ実物をみていないのだけど、Yahoo! Internet Guideの3月号でblog特集があり、僕のblogも採り上げられているらしい。
■Yahoo! Internet Guide
http://www.sbpnet.jp/yig/url/art.asp?newsid=192

上記のWebをみてみたら、「野田社長の巨乳ビジネス概論」、「真鍋かをりのここだけの話」の次に僕のがあるではないか!んー 楽しみだなぁ早く読んでみたいぞ、、、
という、海外からの心躍った報告でした。
家庭菜園家向けに人気を呼んでいる雑誌「やさい畑」の秋号が出た。
この雑誌には毎号、野菜の食べ比べ記事が載っていて、僕が執筆を担当している。プロの農家さんや料理評論家の方々が一同に介して、ある野菜を10品種以上、様々な食べ方(生、茹でたり焼いたり)で食べ比べをして、品種毎に最適な食べ方を明らかにするというものだ。
今回はサツマイモ。正直言って僕は甘くてホクホクしたのが苦手なのだが、それでも非常に面白かった。焼き芋、蒸し芋、そしてペーストにしたものを食べ比べたのだが、ベニアズマやナルトキントキなどの伝統的な品種だけではなく、最近あたらしく品種改良されて出てきたのが旨い!芋の時代も変わりつつあるのだなと思ったのである。
で、今まで書いてきたのには僕自身はテイスターとして写真が載ることはなかったのだけど、今回は(今回から?)僕が登場したのである!本が出たからだな、、、嬉しいなあ。

ということでサツマイモの最先端について知りたい人はぜひ書店でお買い求めを!
僕の本があるかなぁ、と思って丸善の日本橋店仮店舗(OAZOではなくて、高島屋の向かい側にあった本店ビルが改築中に作られた仮店舗ね)に足を運んだ。食関連の雑誌コーナーに平積み!やったぜ!
安心してぶらぶら棚を眺めていると日経ビジネスが食関連の特集をしているので買う。レジで「あのー著者なんですけど手書きPOP持ってきたら使って頂けますか?」と訊いたら「はい!」といって下さったので、明日持っていきます。
さてそれで買った日経ビジネスの特集「食の危機」は、とうとうきたか!という傑作特集です。
私も過去に「日本人は食べ物は必ずあるものと思っているけど、いつ無くなってもおかしくない」とか「中国から輸入できるのはお金があるうちだけ」と書いてきましたが、まさにそのテーマに真っ向から取材取り組みしています。野菜の分野ではなく主に大豆などの穀物ですが、まさに穀物こそ人間の生活を支えるものなので、野菜より重要視されるべき。そういう点でもかなり共感を持ちます。
大新聞である日経新聞は相も変わらずすっとこどっこいだなぁと思う農業関連記事を書くことが多いのですが(しばらくまえに「水耕栽培の有機農産物」という、ヒドイ間違いを書いていた時は唖然とした。先日の社説に載った農協改革に関する論説も、農協改革をコスト削減の面だけからとりあげていますが、そんなに単純化していい問題ではないと思います)、そのグループの日経ビジネス編集部は水準高いですね。敬服しました。定価600円。僕の本を買うよりもまずはこの特集買った方がいいかもしれませんな。
僕の農業関連の盟友で、これまでも数回このブログで紹介した「のざけん」というヤツがいる。愛媛大学の法文学部の助教授を務めるのざけんは、全国の先進農家とつながっているネットファーマーである。
そののざけんが昨年、アメリカに研究遊学に行っていた時期があった。
「やまけん、こっちはおもろいぞ。アメリカの消費者の食べ物に対する感覚の変化が肌で分かる」
と言っていたのだが、その”変化”がナニモノであるのかまでは思い至ってなかった。しかし先日、彼から送られてきた本にその答えが載っていたのだ。
■はじめてなのになつかしい 畑カフェ 田んぼレストラン
http://www.ruralnet.or.jp/zoukan/index.html

この本の後半も後半に、のざけんが寄稿をしているのだ。
~オーガニックからローカルへ!~
「社会運動化するアメリカのローカル・フード運動」
愛媛大学法文学部助教授 野崎賢也
「やまけん、アメリカではもうオーガニックは潮流として後退している気がする。代わりに、地縁的に食を成り立たせる”ローカル”っていう言葉がキーになってきているんや」
と彼は言うのだ。興奮して、貪り読んでしまった。
日本の新聞報道などでは、アメリカという巨大な国についての一側面しか漏れきこえてこない。食事情についてもそうだ。すでに階層化されているアメリカの食文化は、意識が高い層と低い層とでかなり開きがあるものの、その大部分が「崩れている」というイメージが強い。しかしそれもまたステレオタイプというか、一様ではないのだ。
野崎によれば、実はアメリカで現在、食に関する意識は非常に高まり、大規模なアグリビジネスではなく、地域に根ざした食のあり方「ローカルフード」を求める社会的な動きが強まっているそうだ。
「個人的な実感だが、アメリカにくらべて、日本のインテリ層・中上流層の食への感心や意識は低いと言えるだろう」「日本の地産地消のようすを見ていると、こうした日本の食と農の現状の何が問題で、それをこうすればよくなるから地産地消を進める、という現状の批判的分析、つまり土台となる出発点がかけているように思えてならない」
(どちらも本文より引用)
という最後の段落のテーゼは刺激的だ。
アメリカの現状(の一側面かもしれないが)を知りたい人はぜひ読んでみると佳いだろう。東京近辺にいる方なら、大手町のJAビル地下にある農文協直営の書店で買えるはずだ。ちなみに全く関係ないけど、JAビル地下街の入口にある酒販店「永楽」では、「うそっ!」と声を出すほどに素晴らしい純米酒の品揃えがある。竹鶴も扶桑鶴もるみ子の酒もなんでもあるワンダーランドである。JAビルは近いうちに移転するらしいので、今のうちにぜひ足を運ぶといいだろう。
話は戻るがこののざけんこと野崎は、しばらく前から独自の方法で食育に関する研究を行っている。
今後、食や農、地域といった話題の中で、もっと必要とされる人間であることは間違いないと思う。
しいたけのことを書いたりしたこともあり、そして先日いった酒造会社のことを調べているうちに、すごいブログに出会ってしまった。
■KINOKO WEB
http://blog.goo.ne.jp/kinokoweb
非常に著名なキノコ研究家の方で、キノコの写真集も出している方だそうだ。思わず原稿や仕事を放り投げて、過去ログに魅入ってしまった。
、、、素晴らしい。キノコ写真や料理の写真のあまりの美しさ、高精細さに驚く。しかも使っているカメラはキヤノンのEOS KISS Digitalで、つまり僕の持っているカメラの一つ前の世代のカメラだ。使って居られるレンズは素晴らしいモノばかりだ。いやー やっぱりカメラじゃないんだな、写真って。
それにしてもここに掲載されているキノコ写真の美しさといったらない。呆然としてしまうほどに美しい。
間違いなくキノコに対する愛情が濃い、、、
僕もこんな食べ物写真が撮れるようになりたい。弟子入りさせてもらえないモノだろうか、、、
千葉県で不定期にデジカメ講座もしておられるようだ。もしこの方のご活動についてご存じの方がいらっしゃったら、ぜひ教えてくださいね。
いや久しぶりに感動してしまったのだった。
あー 頭がボーっとしてきた
のでちょっと現実逃避。
先日、東京カリ~番長の水野さんにお会いした時に「今度レトルトカレーの本を出すんですよ」と聞いていたのだが、ありがたいことに謹呈いただいた。
![]() | レトルトカレー図鑑 水野 仁輔 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
これ、凄まじい本である。
レトルトカレーのパッケージをコレクションしている水野さんによる図鑑であり、レトルトカレーの味じたいには触れていない。しかしかなり楽しめるのだ。一体この世のレトルトは何種類あるのか!?という感じ。
面白かったのは、それがいまだにスゴイ勢いで増殖していることだ。
「本を書いてしばらくして、あるところでレトルトの試食企画に誘われたんですよ。楽勝って思っていったら、僕の知らない、新しいのが数種類あった!それから1ヶ月経って、もうすでに新レトルト商品が20種類くらい出てます。終わらないんですよ、このレトルトカレーのコレクションは、、、」
ちなみに、この本では基本的にはカレーの味はあまり問わないということになっているが、あるレトルト商品については「個人的にはコレが好き」とこっそり書いてある。それが、僕も同意見のものなのだ!
さて本日もう一冊送られてきたのがこれだ。
![]() | プログ進化論 ― なぜ人は日記を晒すのか 岡部 敬史 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
この岡部さんは、宝島社の「このブログがすごい!」の創刊号で、僕の食い倒れ日記が2位という光栄な結果をいただいた時の編集者さんであり中心人物だ。最近、ブログとはなにか的解説でけっこうメディアに登場して居られるので知っている人も多いだろう。難しいブログ論ではなく、面白いブログとは何かを考え続けた彼ならではの、軽快なブログ論だ。
この食い倒れ日記についても再度、かなり好意的に書いていただいている。どうもありがとうございます、、、彼がお薦めとして採り上げているブログはさすがに内容の濃いものばかりだ。
ということで二冊お薦め。
さて、また原稿に戻ろう。
一つ前のエントリの茄子食べ比べ会用の茄子調達に走っている。賀茂茄子はれっきとした京都の上賀茂から調達できそう。巾着茄子も、小林さんの畑が復旧できるかどうかはわからないが調達は可能。水茄子も大丈夫。そして新潟と山形の小ナスを引っ張る予定。定員にまだもう少し余裕ありますのでぜひご参集下さい。
さて
表題の、東京カリ~番長・水野仁輔さんから新刊をいただいた。
![]() | カレーの法則―スパイスマジックでつくる 水野 仁輔 日本放送出版協会 2006-07 by G-Tools |
よい本だ、、、
何がよいかというと、カレーの構成要素というか方程式を簡潔にこう定義しているからだ。
(素材+だし)×スパイス+隠し味=カレー
僕は農産物の味を決定づける方程式を
品種×産地×栽培方法
としているけど、カレーの場合はこうなのかと、参考になった。
またスパイスの使い方についても「スパイスマジック」なる独自理論を展開しているので非常に参考になった。水野さん、分析が好きというか、非常に理論的にカレーに向き合っているのである。
しかし何より良いのは、料理写真はほとんど彼自身が作ったカレーが写っていることだろう。
以前お会いしたときが、たしかこの本の制作中だったはずだ。
「毎日NHK出版のキッチンスタジオでカレー作ってますよ」
とおっしゃっていた。
魂の入った本だと思う。さっそく週末は我が家もカレーだな。
水野さん、献本ありがとうございました!
明けましておめでとうございます。
今年も食い倒れ日記は、私の好き勝手に書いていきますので、どうぞよろしくおねがいいたします。
さてさて
話題としては昨年末だったのですが、、、
気を引き締めてかからないといけない仕事を始めました。
この国には料理に関する雑誌が、とにかく沢山出ています。その中でプロ向け、つまり料理人向け雑誌の最高峰と言われているのが、柴田書店の「専門料理」という雑誌です。クオリティの高い写真、料理の製作工程をしっかりと追うその誌面が大好きで、関心の強い特集は必ず買ってきました。
そして、、、
なんとその専門料理に連載を持たせていただくことになったのです!
| 月刊 専門料理 2007年 01月号 [雑誌] | |
![]() | 柴田書店 2006-12-19 売り上げランキング : 25579 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
現在発売されている1月号より、「識っておこう、農産物の基礎知識」という連載を書き始めました。料理人の方々に、農業の現場や、野菜・果物をどのように理解すべきかという、基礎の基礎の部分を書いています。まあ、私はまだこの業界の門前の小僧ですから、小僧の識っている限りのことのみ書かせていただくというスタンス。とにかくもう緊張しまくりで書いてます。
シェフの方以外はあまり関心がない雑誌かも知れませんが、一応ご報告。
さい先のいい年始です。
本日発売の「dancyu」12月号、短角牛に関心がある人はぜひ手にとって欲しい。
コーナー「旬探訪」にて、岩手県の短角牛の記事を書かせていただいた。そしてその2ページ後の「新店、クローズアップ」にて、なんと農園レストラン「La毛利」の記事も書かせていただいているのだ。
もうね、マジで気合い入れましたヨ!
dancyuでの執筆は、種子島の沖ヶ浜田での黒糖生産のルポを書かせていたのが最初だが、今回は何と言っても完全に僕のライフワークの一つとなった短角牛がテーマだ。ちなみに短角牛に関しては数年前にも同誌に森脇慶子さんが記事を書いていらっしゃって、その内容が非常に緻密なものだった。だから、新しい価値を提起できるようにと頑張ってみたつもりだ。

もちろん主役の一つは二戸市浄法寺の短角牛。のどかな放牧風景が写真家の伊藤さんによってビシッと切り取られている(ここに載せてるのは僕の写真だからネ。)。

そしてもう一つ嬉しかったのは、二戸だけではなく、僕の短角牛との出会いである久慈市山形町を登場させることができたことだ!

山形町は、3年前に僕が遊びに行った時はまだ「村」だったが、昨年に久慈市と合併して町となってしまった。アップダウンの激しい山間地中心の町だ。そしてここも、岩手県を代表する短角牛の産地なのである。

山形町のジャニーズ系短角牛肥育農家である(笑)カッキーこと柿木君。
実は山形村の短角牛はもの凄い基準で生産されている。それは何かというと、飼料が全て国産なのだ!

いま、国産飼料100%で育てられている肉牛は日本でほとんど居ないと言ってよい。どこでも濃厚飼料と呼ばれる、トウモロコシを中心とした輸入飼料中心に、牛を太らせるための飼育をしているのが現状だ。だからこの山形町の短角牛生産はあまりに尊い。その辺のことをキッチリ書いた!
僕がオーナーになった母牛の子供は、一匹目は二戸で肥育しようと思うが、二頭目が産まれたら、この山形村で肥育をしてもらおうと考えている。
もちろん、短角牛料理もたくさん紹介している!

短角と言えば焼肉という感じで紹介してきたけれども、実はこの山形町にはものすごい伝統料理文化が伝わってきた。山形村にご執心になってしまって、山形村の食材で本を上梓した料理研究家さんがいらっしゃるくらいだ。
これはべこ汁。どんなものかは誌面で読んで欲しい!
ちなみに、この取材中にもの凄い偶然が起こったのだ。というより取材後なんだけど、新幹線で東京駅に着き、カメラマンの伊藤さんと別れる間際に挨拶をした。
「伊藤さん、どの辺にお住まいなんですか?」
「ん、埼玉の○本市に住んでるんだよ。」
「え、え、えええええええ? 僕の実家もそうなんですよ! □▲8丁目なんですけどね。奇遇だなぁ」
「ん??? 俺の家は○丁目だよ。隣だねぇ、、、」
「ほ、ホントですか? うちの近くに○○ストアってのがあるんですけど、、、」
「あ、俺んちはその駐車場の隣だよ。」
ひええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ
なんとなんとなんとなんと!
実家から50メートルのところに伊藤さんの家がある!
びっくりして実家に電話してみて、またもやビックリ。うちの妹が中学生の頃に一緒に通学していたのは、伊藤さんの娘さんだったことが発覚したのである!
先日、うちの実家の斜め裏に住んでた幼なじみの山本まりこちゃんというフォトグラファーの話を書いたけれども、50メートル向こうには伊藤千晴さんが居たのだ!僕の実家周辺はどうなっているのだ!?
人生ってスゴイ。何度もそう実感してきたけど、またもやそう思わざるを得ない。
そうそう、短角牛の2ページ後に、農園レストランLa毛利の記事も書いたので、こちらもぜひよろしくお願いします。

ということで
今月号はぜひ立ち読みではなく買ってくださいませ。
文字量が同誌の記事としては無茶苦茶に多いページになったので立ち読みじゃ読み切れないと思う(笑)
![]() | dancyu (ダンチュウ) 2007年 12月号 [雑誌] Amazonで詳しく見る by G-Tools |
NHKラジオ放送で、この2年間にわたって続けてきた、月曜日の午後3時半からの番組”ビュッフェ131”。
本日、最後の生放送をしてきました。最近、産地に行って農家さんとお話をすると、時間的に畑で聴いてくださっている人が多く、よく声をかけてもらえるようになっていたので、感無量という気持ちでした。
最後の食材は、いろんな思いを込めて「短角牛」。聴いてくださった皆さん、ありがとうございました。
さてさて、、、
ようやく手元に本が届きました!
私の5冊目の本にして、初といってもいい一般向けの新書です。一般での販売は19日水曜日の予定です。

「日本の「食」は安すぎる」
山本謙治 著
講談社プラスα新書
840円
現在、毎日のように食品の偽装事件など、食の安心を揺るがす問題が報道されています。それら報道の多くは当該食品事業者と、業界全体に清廉潔白を求めて糾弾しています。
しかし、そもそも事件が起こる背景には、偽装などの不正をせざるを得ないところまで食品事業者が追い詰められてしまったという社会構造が横たわっているのではないか。
もし本当にこの日本の社会に食の安心を取り戻すことを考えるのであれば、まずは消費者がそれに見合った負担をしなければならないのではないだろうか。
それが、本書のメインテーマです。
ここ15年間ほど消費者の前に提示されていた食の価格は、安い輸入品をベースに作られていたものです。しかし状況は変わり、世界的に原油や穀物価格は高騰し、これまで安かった食料品が軒並み価格を上げ始めています。日本が有り余る食を享楽できた時代は過去になろうとしているのではないでしょうか。
では、今後はどうしていけばいいのか、、、そうしたことを、私が見聞きしてきた食を巡る旅のエピソードから引き出し、構成しました。
| 日本の「食」は安すぎる | |
![]() | 山本 謙治 講談社 2008-03-19 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools |
この本を書くのは本当に苦労しました、、、だって構想の始まりは2年前。「3ヶ月くらいで書いちゃいますよ!」なんて大見得を切って始まったのに、なぜか書き進めない、、、
それが、なぜか昨年後半からグググッと追い込みが始まり、食の事件が頻発していることに「おいおいどうなっちゃってるの?」という感じで書き上げました。
「消費者にだって責任がある」
と正面から書いている本書に対しては、いろいろと意見が出てきそうな気がします。
が、私もまた消費者。限りなく生産・流通の近くにいますが、実は生きている誰もが消費者の側面を持っています。その「消費」に最大の価値を置く現代社会のあり方を変えていかない限り、もしかすると食の安心はいつまでたっても得ることができないのかもしれません。
ということで
今までの拙文とはまた違ったアプローチになっていますので、どうぞお読みいただければ幸いです。
もちろんこのブログで書かせていただいたあの店やこのメーカーさんが大挙登場。
お楽しみに!
ああ それにしても今日は嬉しくてなかなか眠れなさそうです。本を枕の下にいれて寝るとしよう。
ようやく出た新書。講談社からは19日発売と聞いていたのだけど、取次の関係で21日に店頭にならんだのが結構あったらしい。足を運んだけど無かったという連絡が数件ありましたが、申し訳ありませんでした。
僕もあまりに忙しくて、書店周りをできていないのだけども、きちんと積まれているのだろうか。

「日本の「食」は安すぎる」
山本謙治 著
講談社プラスα新書
840円
まず、八重洲ブックセンターにいけば必ず置いてくれていると思うので、ぜひお寄りいただきたい。おそらく4月に、以前もやったようにここで講演会をすることになると思います。
新宿の紀伊国屋書店の本店では平積みしてた!という連絡がありました。ありがとうございます。
そして昨日、池袋に出る予定があったので、ブックセンターリブロへ。
「置いてくれてるかなぁ、、、」
と思いながら新書コーナーに行く。
でも、新書はいま一番元気のいいカテゴリだけあって、たくさんの新刊が並んでいる。僕の本は、、、残念ながら平積みにはなっておらず、棚に一冊だけ入れてあった。残念!!!
平積みになってるのは、、、スローセックス入門であった。
うーむ
ごめんなさいリブロさん。
私、自分の本を棚から抜いて、スローセックス入門の上に置いちゃいました。
しかし、、、
文庫本を二冊購入し、帰り際にチェックしにいったら、、、
売れてた!
思わず誰が買ったの!?とレジのところに並んでる人たちを注視してしまいました。
リブロさん、ぜひ再仕入れをお願いいたします!
いやーおかげさまで先週、重版が確定したという連絡があったのですが、本日また講談社の木村さんから「再重版確定です」という連絡がありました。これで1万5千部かな。
ちなみに八重洲ブックセンターにて、出版記念講演会をやります。
日程は4月25日(金)18:30~20:00になります。おそらく先着順だとは思いますが、正式に申し込み方法など決まったら告知しますね。
とりあえず、著者本をお渡しできない方へ、サインを書かせていただきます(笑)
| 日本の「食」は安すぎる | |
![]() | 山本 謙治 講談社 2008-03-19 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools |
もうお買い求めいただいた方もいるだろうが、今月出ているdancyu、色んな意味で非常によい内容の号になっている。
dancyu (ダンチュウ) 2008年 05月号 [雑誌]
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この記事が成立する過程が、個人的には嬉しく楽しいものだった。本ブログの岩手縦断編で、盛岡出発時のブランチにいただいた、あの驚愕の福田パンを覚えているだろうか?
この記事を読んだ編集部のSさんが驚愕して、いずれ記事にしようと考えていてくださったらしいのだ。そうだよなぁ、福田パン初めて見た人は絶対にビックリすると思う。
「あれを書くならやっぱりヤマケンさんに!」
と言っていただいたようで、本当に嬉しい。盛岡近辺の人たちにしてみれば、僕のごときヨソ者が福田パンのことを書くのは楽しくないかも知れないが、一ファンということでお許し願いたい。
さて今回の取材で驚いたのは、僕が行った店舗の向かい側に、綺麗になって新装開店されていたということだ。
店内にはいるとさっそく行列である。あの、熟練のお母さんたちが複雑なオーダーに応じて俊足で各種具材をコッペパンに挟んでいる風景が展開されている。
相変わらず充実したラインナップ! 無敵の定番「アンバター」だけではなく、やっぱりオトコとしては惣菜系パンが魅力的だ。
詳しくは記事を読んで欲しいが、この日は福田パンの3代目・福田専務にお話を伺った。物静かで謙虚、やわらかな人だった。
福田さんがオススメだった具材のコンビネーションはなんと、「チキンミートにスパゲティ」というものだ。チキンミートとは、鶏そぼろに辛しマヨネーズというものすごい食欲をそそるフィリングだ。それにナポリタンが同時に挟まっているなんて、すげえ!
結論としてこいつは実に最高!願わくば、ここにオリジナル野菜を加えたらベリーベストとなるだろう!次回は絶対に頼んでやるぞ!オリジナル野菜と照り焼きチキン、そして卵というこちらも魅惑のトリオは、想像通りの美味しさであった。
このほか数種のサンドイッチを試食。パンでこんなに腹ががぼがぼになったのは初めてだ!
記事には、この惣菜パンオーダー時の約束事なども書いている。ぜひお読みいただきたい。
そして実は、この日訪れたもう一店である「粉ひきのゴーシュ」が、実に感動的な店だったのである、、、
新花巻駅からタクシーで8分ほど。街道沿いに建つそば屋を改築した小さなベーカリーが「粉ひきのゴーシュ」だ。
ここも、ぜひ記事で詳細を読んで欲しいのだけど、、、
もの凄い店なのだ!
とくにこの店のスペシャリテといえる人気メニューがこれ。
「吾助どん」
という、油揚げをメイン具材として挟んだ一品だ。
正直、舐めてかかっていた。「油揚げなんて、バサバサしてる具を挟むなんて、たいしたことないに違いない」と、、、
大間違いであった!
はっきり言っていまでも全く忘れられない。あの衝撃の美味しさをまた味わいたい。花巻の人は幸せだ、あれを食べられるなんて、、、
そんな情報の詰まったdancyu5月号、ぜひ買ってくださいませね。
僕は、いわゆる専業のライターではないので、文章の書き方はできるだけ人の真似などして勉強をしている。先日、相次いで二冊の新書を手に取ったが、驚いたことにその二冊は、まったく装いや目的感が違っているように見えながら、ほぼ同じような到達点を目指す(と僕は思った)本だった。
一冊はこちら。
| 調べる技術・書く技術 (講談社現代新書 1940) | |
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ノンフィクション作家である野村さんが、テーマに沿って調査・取材し、それを書くための方法論を書いている。
最初にご本人が述べておられるように、最近では最低限の礼儀や作法をわきまえないで取材をするような、失礼な人が多い(僕も人のことは言えないが)。そんなことにならないようにと、ライター向けのマナーブックを作ってくれたようなものである。実に勉強になった。ものを書こうと思っている人は読んで損のない本だ。最近よくみかける、中身がスカスカな新書とはレベルが違う、とても内容の厚い入門書だと思う。
もう一冊はこちらだ。
![]() | 空気の読み方~「できるヤツ」と言わせる「取材力」講座~ (小学館101新書) (小学館101新書 8) 神足 裕司 小学館 2008-10-01 売り上げランキング : 14374 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
福岡の書店にて「お、コータリさんが新刊を出した!」と買い求めた。秋葉原無差別殺傷事件を例にとりながら何を言うのかと思えば、「人間には場の空気を読み、コミュニケーションをとる力、つまり”取材力”が必要だ」という。ははぁ、そうきましたか。そして話しは、彼が膨大な事件取材を行う中から得た教訓の海へと続いていく。
そう、野村さんの本のような、かっちりした造りではないが、到達しようとしている地平はなんとなく同じような気がする。しかも、コータリさんは、必殺兵器である西原理恵子さんの漫画を帯や章扉に持ってくる。大盤振る舞いだ。このサイバラさんの漫画がサイコーに笑える。これだけでも買う価値がある。(←ただし、コータリさんについてよく知る人でないと笑えない可能性はあるが、、、)
ちなみにこの本の中には、僕らしき人間も登場する。光栄な話しだ。コータリさん、また寿司を食べに行きましょう。
それ以外に、、、
| メディア・バイアス あやしい健康情報とニセ科学 (光文社新書 (298)) | |
![]() | 松永 和紀 光文社 2007-04-17 売り上げランキング : 5628 おすすめ平均 ![]() 健康情報のいい加減さ メディアを中心とした自己中心的で恣意的な情報の取捨選択・操作による「メディア・バイアス」が働く構造や実態を解き明かし、それに騙されない視点や思考を提示。 類書の中では一番Amazonで詳しく見る by G-Tools |
今更の感もあるが、食品に関するヒステリックな告発や偽装、事故の報道が多いが、本当に危ないもの、騒いだ方が佳いものを峻別することは必要だ。その一助になるだろう本を紹介したい。
まだ読んでない人は絶対に読んだ方がいい。著者の松永さんとは、某大学で開催された食品関連のパネルディスカッションに、お互いパネリストとして呼ばれて、お会いした。信頼できる方だと思う。
中央線で市ヶ谷と飯田橋の間あたりにさしかかると、「家の光」というビルからいろんな本のタイトルの垂れ幕がかかっているのを観ることができる。多くの人が「家の光ってなんか新興宗教?」と間違えているのだけども、まったく違います(笑)
「家の光」とは、農業者に向けて発行されている雑誌で、出版社である家の光協会は農協グループの一員である。教会ではなくて協会なのですよ。
メインの雑誌である「家の光」は一般書店には並ばないが、一般向けに発刊されている雑誌もけっこうある。そのうちの一冊が季刊「やさい畑」だ。
この雑誌で僕はこれまで野菜の品種別食べ比べの記事を担当してきた。いまでこそそうした野菜の品種に関わる食べ比べ記事はいろんな誌面で観られるようになったけれども、初めてメジャーな形で出たのはこのやさい畑で僕が書いた記事であるはずだ。最も、この記事の着想は、故・江澤正平先生が率いておられた識菜会という、野菜の食べ比べ会からいただいている。野菜は品種や旬が産地によってことなるから食べ比べが難しいけれども、それでも食べ比べなければ野菜のことはわからない、という考え方だ。これを誌面で体現できたのは、いまだに僥倖だったと思う。
で、その「やさい畑」2009年春号から、僕の新連載が始まっている。
「やまけんの農の匠探訪」というタイトルで、全国の篤農家(とくのうか)と呼ばれる、高度な技術をもった農家さんの探訪記である。
初回のテーマは「丹波篠山の黒豆」。数々の賞を獲得している、篠山の山本博一さんを訪ねている。白黒ページだけども、写真も僕。気合い入れて、撮ってます。
いま、農業ビジネスとか言われて、若手の農家や新規参入している人達が採り上げられているけれども、僕はそれよりも65歳以上になり、もうすぐリタイアされるであろう篤農家の人達に興味がある。その人達が50年かけて培ってきた技術は、おそらく伝承されないで消えていってしまうだろうと思うからだ。
僕はこれまで農業情報という分野で、篤農家の技術をデータベース化することが必要だと説いてきたのだけれども、その一方で、篤農家のカンは、最終的には数値化はできないと思っている。農業技術は複雑系なのである。
今後、農業構造が変わる中で、これまでの篤農家のように長年農業だけに専心してきたことで導き出した技術というものは、いったん途切れてしまうと思う。だから、いま僕がやりたいことは、「現存する篤農家の技術や精神のアーカイブ」である。
その一つが、この連載で表現されると思っている。たんなる雑観に満ちたインタビューではなく、品種や作型、農法に触れられるだけ触れている。だから生産方式に関心のある人が、読んでいて最も楽しいはずだ。
ちなみに、紙幅が4ページで写真点数も限られているうえに白黒だ。ということでここで数点、写真のみ掲載しよう。
丹波篠山の黒豆は、他産地と比べると3割程度の価格差がある。それは丹波篠山ゆえの気候・土質からくる品質差に由来している、と僕は思う。美味しくできる理由があると思うのだ。
地元でも最も有名な黒大豆農家・山本博一さんだ。
山本さんの黒大豆の株元は信じられないほどに太くなる。きっちり味が乗るためには、肥培管理も肝要なのである。その辺はきっちり誌面に書い てあるのでご覧下さい(笑)

近所の黒豆資料館でいただいた黒豆御膳。
やっぱりカラーがいいな!
| やさい畑 2009年 04月号 [雑誌] | |
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現在、次号の誌面が製作されている。そちらのテーマは、、、
トマトである。とはいってもただのトマトじゃない。こうご期待。
えー 実は出張とか仕事があまりに忙しすぎて(もう死にそう)、すっかり遅くなってしまいましたが、、、10月1日付けで、家の光協会から新刊を出版しました。
![]() | 日本の食力(しょくぢから)―国産農産物がおいしい理由(わけ) 家の光協会 2009-09 by G-Tools |
さいきんはやりの「○○力」みたいな感じになってしまいましたが、これは出版社の意向もあってこうなっちまいました。が、結果的にいい感じではないかと思ってます。
内容は、昨年中に日本農業新聞の新聞小説欄に毎日連載をしていたものを、大幅に加筆修正したもの。なのでこれまでの食い倒れ日記本とか、「日本の食は安すぎる」のような内容とはちょっと方向性が違っていて、どちらかといえば生産者や業界の人達に書いたメッセージも多い。
けれども、第一章・第二章は食い倒れ日記の内容、第三章は「佳い食」の話、そして第四章は、、、もしかするとこの章に関心を持つ人は、多いかも知れない。「農業ビジネスなんてくそくらえ」と、「今後の農業はどうなっていくべきか」について、新たに書き下ろしたパートだ。このブログにもこれまで書いてこなかったような内容まで完全に書き下ろしなので、読み応えはあると思う。
ちなみに「家の光協会」は、JAグループの出版社。出版の基準はかなり厳しいということなので、ここから出せて光栄だ。日本農業新聞は本は出版しないので、連載を始める最初から「もし本にしたかったら、どこか版元に交渉してください。うちとしてはそれでOKですから」と言われていた。で、家の光協会さんが「じゃあうちで」と手を挙げてくれたのだ。
それにしても、書き下ろしでは絶対にこの本は生まれなかった。時間、ないもん。他の出版社の方々にはずーーーーーーーっと待っていただいている(ごめんなさい)。それも、すでに原稿のベースがあるものだから許していただいたようなものだ。けど、最終的にはかなり加筆・修正そして新章の書き下ろしをした。プチ罪悪感である。
家の光の担当者のハタザワさんも頑張ってくれた。とくに表紙と文章のレイアウトに関しては、かなりこれまで同社が出している本とは違うものになっている。これについては彼が「いいデザインをしてくれる会社があるんですよ。」と開拓してきてくれたのだ。それが、「クリエイティブデザインエージェンシー ミュー」だ。
「魚眼しんぶん」という、ミューのブログに本書のデザインで苦労したことなどを書いていただいている。
http://muse9.exblog.jp/12682602/
実は農家で育ったご担当者さんが、内容にも共感してくださったようだ。僕としても非常に嬉しい限り。題字のパワフルな書体もいいし、しかも上記の日記にもあるように、二つの書体をデザインしてくれている。ありがとうございました、と言いたい。
なお、僕の本が出ると毎回、講演会を企画してくれる八重洲ブックセンターにて、また近いうちに(年内にできるだろうか、、、)出版記念講演会をやる、かも、しれない。その時はぜひみなさまお集まりいただければと思います。
ということで、やっと宣伝でけたーーーーー

![]() | 日本の食力(しょくぢから)―国産農産物がおいしい理由(わけ) 家の光協会 2009-09 by G-Tools |
どうぞよろしくお願いいたします。
もうすぐ2月号が発売されてしまうので、まだ読んでない人はぜひ手にして欲しい。
信じられないような赤い土でできるごぼう。岡山県高梁市の神原(こうばら)地区でのみ収穫できる神原ごぼうというものだ。この土質でないと栽培できない。品種は普通の長根種の、例えば滝川理想とかを使うのだけども、この土質で栽培するととにかくシクーッと絶妙な歯ごたえで、いささかの筋っぽさも感じさせない食感のものができる。
市場に出荷すると、神原地区のものだというだけで倍以上の単価になる。そんな伝説のごぼうが本当に伝説になりかかっている。もう神原地区でごぼうを生産する農家さんが3軒しかないのだ。
今回、誌面での撮影は名取さん。dancyuの他にもJALの機内誌などで印象的な写真をよく撮っておられる凄腕カメラマンさんだ。後日ブログでも書こうと思うが、次の号が出るまでに、ぜひdancyu本誌を手にとっていただきたいと思う。(寿司特集も旨そうだ!)
![]() | dancyu (ダンチュウ) 2010年 01月号 [雑誌] プレジデント社 2009-12-05 by G-Tools |
新刊です!これまでこのブログでも数回採りあげてきた、僕の母校である自由の森学園の食生活部のこれまでの軌跡を書いた本です。
今回は、表紙から見返し、口絵から本文内のものまですべて写真は僕が撮影(学校全体写真だけは違うけど)したものだ。なにげにそれが一番嬉しかったりする(笑)
著者ではなく編著者になっているのはなぜかというと、今回の本は同じく自由の森学園の後輩と分担して書いたからだ。だから、このブログを読み慣れている人は、「あ、この部分はヤマケンじゃないな」とおわかりいただけると思う。本の内容をあれこれ紹介するよりも、前書きを引用したほうがいいと思うので、掲載する。
はじめに
いまから26年前、「自由の森学園」というユニークな学校が埼玉県飯能市の山の中に産声を上げた。テストの点数による序列評価を廃し、服装規定などの校則も全くなく、生徒の自主性を尊重した教育を行うというコンセプトは、その当時には非常に革新的で話題を呼んだ。体育の時間には和太鼓や郷土の民舞を教え、染色や木工といった表現に関わる授業に力を入れた、非常に面白い学校である。
編著者の山本は、この自由の森学園ができた翌年に入学した2期生だ。そして1,2,3章を担当した増谷は6期生。自由の森の黎明期ともいえるその頃は、教師も生徒もまだ手探りで「自由」と向き合う混沌とした時代で、刺激的な高校生活を満喫させてもらった。しかし、卒業から20年以上経ち、食の現場で働く私が高校時代を顧みた時に驚きを覚えるのは、自由の森学園の食堂のあり方だ。
学園では全国から生徒が集っていたため、いくつかの寮があった。そこに住む寮生の3食と、通学生のための昼食をまかなう食堂では、当時から化学合成農薬を使用しない農産物や契約栽培のお米、投薬をしていない肉を仕入れ、400円程度でまったく無添加の伝統食を生徒に食べさせていた。漬物や梅干しも自家製、菜種の圧搾油を惜しげ無く揚げ物に使い、ハム・ソーセージには発色剤を用いないものを仕入れるという徹底ぶりだ。もちろん化学調味料も一切使用しない。

今から観ても先駆的と思うのは、国語科や数学科といった教員の部門と同様に「食生活部」という組織があったことだ。調理師や栄養士によって構成される食生活部はこの26年間ずっと、中高生は何を食べるべきかを議論し、全国の食材を選りすぐり、そしてその食がどのような意味を持つのかということを生徒と対話してきた。
思えばこの食堂から私の舌は良質な教育を受けていたのである。もちろん私だけではなく、多くの卒業生が自由の森学園の食堂に郷愁を覚えている。「いまから思えばすごい食事だった」「あのカレーがまた食べたい」そんな声がよくきこえる。いまだに学校行事の見学に来て、食堂に顔を出す卒業生も多い。在学中は「もっと肉が食べたい!」「味が薄い!」などと不満の声を上げていた生徒が、卒業後にふとしたきっかけで自由の森の食堂で食べていたものを思い出し、自分の食のあり方を見直す。そんなことが起こっている。自由の森学園の食堂は、食べるということを通じた教育の場だったのである。
いま、崩壊しようとしている日本の食文化に大きな関心が寄せられ、食に関する教育の必要性が叫ばれている。「食育」という口当たりのよい言葉が蔓延し、各地で動きが起き始めている。ただ、その多くがなぜか幼稚園から小学校あたりまでの教育でストンと途絶えてしまっているように思う。食育的な取り組みは、中高生という子供から大人へと変わる間に位置する世代にとってこそ重要なものではないだろうか。しかし、現状の一般教育の文脈では、中高生に向けた食の取り組みは活発ではない。ここに、国レベルの大きな見落としがあるとしか思えない。それが、本書を世に出すにあたっての問題意識である。
もちろん、自由の森学園の食生活部の活動は順風満帆だったわけではない。それどころか苦難の連続であった。経緯については本文内で触れるが、調理師の経験が全くない人たちが集まり、便利な加工食品や調味料を使わずに、数百人分の食事をいきなり作るのだ。山本や増谷が在学していた頃は、関係者も「あの頃は実地で実験をしていたようなものだわ」などと言っていた頃である。必ずしも美味しいとは言えないものも卓に上っていたことは否めない。
しかし、26年という歳月の中で食生活部は着実に技術とノウハウを蓄積してきた。開校当初は外部から購入していたパンもいまや自前、それも天然酵母で焼き上げる。
うどんなど麺類も製麺機で自家製麺する。

実は本書の執筆のために改めて自由の森学園の食堂で食事をとったのだが、驚くほどに美味しくなっていた。「無添加」や「天然素材」という言葉から受けるストイックな印象はそこにはまったくない。日々飽きずに食べることが出来る美味しい食事が、実はとことんまで考え尽くし、吟味された食材で作られている。卒業生のひいき目かもしれないが、中高生に向けた理想的な食のあり方がここにあると思う。
本書が食の教育に興味を寄せる一般の方々や、全国の教育・食育関係者、そして学校給食の世界で様々な問題に直面している方達へのメッセージとなれば幸いである。そして、本書を読んで、自由の森学園の食堂で食事をしてみたいと思ったら、学校に電話をした上で足を運んでいただければと思う。きっと、他にはない食の風景が観られるはずだ。
と、こんな本だ。6月26日あたりから書店に並び始めると思う。毎度のことだけども、amazonではもう書誌データは行っているはずなのに、表紙画像がでてこない(笑)
以上、とりあえず速報です。また、目次など載せますね。さて、次の本にかからねば、、、
地域デザインの巨匠と言っていいだろう、高知県の梅原真さんから楽しい本が贈られてきた。しかもこんな手紙つき。
はい、確かにいただきました。
梅原さんは主にご自分が起居する地である高知県の、一次産業に携わる生産者や流通業者さんたちの創り出すモノのデザインを手がけてこられた。それも単にパッケージデザインをするというだけのことではない。相手がやっていること、やろうとしていることがきちんと世の中の理に沿っているか、目指すべき方向を向いているかと見定める。思いと合致していないと思ったら、
「そんなん、アカンやないか!」
とプイッと怒ってしまって、以後まったく相手にしてもらえない(→これはホントのことだ)。
僕はまだ梅原さんとそんなに何回も会っているわけではないけれども、その怒りの一端を見たことがある。本書にも出てくるある島の、とあるレトルトカレー商品を作る際、地域のものを使ったホンモノを作らなければ意味がない、ということで、地域の海産物を煮だしたスープ・ド・ポワゾンを作り、それでカレーを作ったのである。それが大ヒットして数億円の商売になり、島の一大産業になったわけだが、そこで方向に狂いが生じた。
なんと、カレーを作る際の重要な要素であるスープを、その辺にあるチキンブイヨンに変更してしまったというのだ。しかもその理由が「お客さんから『ちょっと食べにくい味だ』という感想が寄せられたから」という、いったい何人の人がそう言ったの?という至極曖昧な理由だったそうだ。
その島で担当者集めての会議がある日の前日に、僕は梅原さんと呑んでいたのだ。もう、頭から火が出そうな勢いで怒っていた。
「食べやすくする必要なんかないんだ!それよりもこの地域で穫れるもので味を創っているってことのほうが重要なんだ!それがなんでわからんのや!」
後で首尾を訊いたところ、関係者を怒りまくってきたそうだ。そう、クライアントとデザイナーという関係じゃないのだ。うらやましい。俺もこれからはクライアントを怒るコンサルタントになろう、と心に決めたのだった(でもできてません、、、)。
だからイラストレーターの大橋歩さんは彼のことをアカンヤンカマンと名付け、ご丁寧にイラストまで描いている。
けれども、なにか琴線に触れることがあったり、世のためになることだったりすると「それならこうしたらいいんやないかぁ」と、コンセプトからプロダクトからコピーから、なにやらなにまでデザインしてくれる。県とか大企業が話しに来ても「んー 気に入らん。いいわ、断る」と言ってしまうのに、農家のおっちゃんに頼まれたら「やろうか」と腰を上げる(むろん厳密なセレクトがあるのだろうが)。そんな人だ。
運良く彼にデザインをしてもらうことができたモノやコトたちの話を、三重県できくことができた。あるセミナーで僕と梅原さんが呼ばれ、講演をしたのだ。その前夜、コーディネーターである東京農工大のフクイ先生が、「鳥羽の海鮮料理の美味しい旅館で三人で打ち合わせしましょう」といって僕らを呼び寄せた。夜、電車でついたら、ホームに降り立ったのは僕の他には長身・坊主あたまで黒長Tシャツに黒ジーンズのおっちゃんだけだった。駅を出て方角を間違え、20分くらいかかって旅館に到着。
「まあ汗でも流しなよ」
と大浴場に入ったら、その黒ずくめだったおっちゃんが居た。
「なんだ、やっぱり君がやまけん君だったか、違う方に行ってるから、違う人かと思って声かけなかったけど、悪いコトしたぁ!」
これが梅原さんとの出会いだ。翌日の彼の講演は、スゴイの一言だった。
面白いのである!しかもひとつひとつのプロダクトが、なぜそういうネーミングになったのか、なぜこのデザインになったのか、ということが明瞭にわかる。というより、梅原さんはおそらく、その商品が世の中に存在することで発生する様々な事象を頭の中で「妄想」し、それがある種の世界観として成立した瞬間に「これや!」と全てを決めていくという手法をとるのだろう。
以来、高知を訪れた際には、できる限り連絡をさしあげ、「もしお時間あればお顔を観るだけでも、、、」とお願いするようにしている。
僕は梅原さんの顔が大好きなのだ。いや、変な意味じゃないよ。
なんだか梅原さんと飲み・食べ・話しを伺っていると、「日本にもまだこんな面白いオトナがいるのだ!」とホッとするのである。40歳を間近にした僕が、こんなオトナになりたいと思ってしまう人なのだ。
さて本書はそんな梅原さんがいままで手がけてきた仕事大全である。
出版は羽鳥書店というところだが、編集デザインはやはり梅原デザイン事務所が全面的に噛んでいるだけあって、美しい!そして読みやすい!眺めやすい!
「えっ?あの商品て梅原さんのデザインだったの?」
という驚きがオンパレード。例えばいまや識らぬものの居ない(はず)、馬路村のゆずポン酢は彼のデザインである。そのストーリーも全て本書に書かれている。
この本、商品というよりは、「依頼人」との関係性についてがメインコンテンツであり、その中で産まれたコンセプトと商品のデザインがあしらいとして載っているという位置づけと考えた方がいいかもしれない。
日経BP社から、梅原さんに惚れた編集者が書いた、梅原さんの伝記(?)本も出て、そうとう売れているらしいけれども、そっちは読んでないので内容についてはなんともいえない。しかし、この「ニッポンの風景をつくりなおせ」は、第一次産業に関わっている人全てが読むべき本だと思う。
いま、TPPに関する超・重い原稿を書いて、編集者さんの反応を待っているところなんだけど、興奮したので書いちゃう。
月刊「専門料理」や「Cafe&Sweets」の出版社である柴田書店から、掲題のムックが発売された。
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牛肉と豚肉の部位ごとの活用レシピや、テーマ別の技法紹介がメインだけれども、牛・豚肉の知識編も大幅に紙幅が割かれている。
なにより、、、僕も書いてます(笑) しかも、僕が撮った写真がふんだんに使われていて、実に嬉しい。
笑っちゃうのは、通常は牛肉のテーマで解説編を書くと黒毛和種の写真ばっかりになるのが普通なんだけど、このムックでは褐毛和種や短角和種の写真がやたらと多いのだ(笑)かな~りコアなムックである。
しっかし、とにかくレシピ群が素晴らしい! 通常こうしたムック本は、月刊誌に掲載されたのを再録するのがベースになる。このムックでも再録レシピは多いが、みたところそうではない新しい記事も非常に多い! 一番ビックリしたのは、、、あの瓢亭の高橋義弘さんが、日本料理における牛肉メニューの提案というページで、なんと土佐あかうしを使ってくれているのだぁああああああ
なんてこったい! 嬉しいねぇ、、、生産者さん達、みたら泣くよぜったい。
てなことで、この本はプロ向けと書いてはいるけど、肉好きで料理好きな人なら誰でも楽しめる本だ。ぜひ書店でお買い求めくださいませ。
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はい、今月号のdancyuは実に実に佳いです。カレー特集、まだまだ知らなかった旨い店が結構出てる!お茶の水の「ジャズ オリンパス!」、新代田の「ピピカレー」、今すぐにでも食いに行きたい!
で、ちゃっかり書いてます。ていうか、すっげー気合いを入れて臨んだ企画です。

代々木の名店「野菜を食べるカレーCamp」をご存じだろうか。いまや超人気店で、池袋駅と品川駅の構内にもCampエクスプレスという店があるので知ってる人も多いだろう。あれはちなみにNREとの契約店で、Campが技術とサービス指導をしている業態だ。本場はやっぱり代々木駅から少し歩いた本店。
僕はここに店ができてけっこう早い段階で足を運んでいた。一発で大好きなカレー屋になった。ヨガのレッスン後、必ず食べに行く店になった。そしたら昔々のdancyuで同じ誌面にCampも僕も掲載されたことがあって、店主の佐藤さんと「あああっ」と仲良くなった。そして、同じく常連の画家である下田さん(NEWS23のオープニングの絵が彼の作だ)も常連だと知った。そして佐藤さんからこんな相談があった。
「遠足カレーっていう企画をやりたいんですよ。うちがお客様にみていただいてるフリーペーパーがあるんですけど、全国どこかに遠足にいって、そこの特産品でカレーを作る。やまけんさんが産地を選んで下田さんが絵を描く。どうですかね?」
やろうやろう やりましょう! 断る材料全くなし。俺はCampの特製カレーが食えればそれでいい。そういう形で、長島農園で開催されたBBQで試験飛行をし、今回dancyu編集長の町田さんから「よし、被災地を元気づけるような企画としてやろう!」という力強いオファーがあり、実行したのであります。
岩手県に連絡したところ、熱きオトコ坂田さんが「それだったら、肉は提供しますので、ぜひ取材が終わった後に被災地で炊きだししていただけませんか?」ということに。Camp佐藤さんも町田編集長も「ぜひやろう!」ということに。
かくして、朝から前沢ロレオールの裏庭で取材撮影、終了後に急いで被災地へ行き、130人分のカレーを炊き出しするという強行軍をしたのでした。その記録が今月号の後半ページに綴られています。
まあそれはともかく、この企画のために佐藤さんが作ったオリジナル遠足カレーベースは実に簡単で旨い!この日本で、カレーソースに甜麺醤や芝麻醤を堂々と使い、なおかつこんなに美味しいものに仕上げたのは彼が初めてではないだろうか(違ってたらスミマセン)。
ぜひ買って読んでくださーーーーーーーーーーい!
| dancyu (ダンチュウ) 2011年 08月号 [雑誌] | |
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昨日告知した「季刊 地域」のTPP特集号のプレゼント、早いんですけど締め切らせていただきます。気づかないうちに50人超えちゃった。
なんとありがたいことに、版元の農文協さんが10冊献本してくれるとのこと!
「TPP特集について、ブログでご紹介いただけるとのこと、感謝いたします。
いまこそ、この特集を読んでいただきたいですね。
プレゼント用雑誌の件ですが、これまでも山本様には宣伝をしていただいておりますので、20冊中10冊については献本とさせていただき、残り10冊につき著者割引扱いにて代金を請求させていただきます。」
そうなると、10冊分の予算があきますので、もう10冊注文して、合計30名の方に送付することにさせていただきました。30人のかたが、これを読んでどんな反応をしていただけるのか、とても興味深いです。
金曜日あたりに発送処理できると思いますが、今週、秘書のN女史が南国にバカンスにいってしまっているので、もしかすると来週になってしまうかもしれません。あしからず。
それまで待てんという人はぜひ農文協から買ってあげて下さい。なお、amazonではいま在庫切れを起こしているそうです。いずれ入荷するとは思いますが、農文協のWebからも買えます。送料は120円なのでこちらでもいいかも。
■農文協通販・田舎の本屋さん
http://shop.ruralnet.or.jp/
■農文協直営書店・農業書センター
http://www.ruralnet.or.jp/avcenter/
農文教んから10冊の献本もいただき、30冊となった季刊地域を、明日金曜日に当選した方へ発送します。実は今週、スーパー秘書のN女史がリフレッシュ休暇のため、いろいろ事務処理が遅くなります。ので、当選者さんの発表は発送に変えさせていただきます。週末に届かなかった方、ゴメンナサイ、自腹で買ってください!
三重県は晴れ、いい感じの空が広がっています。
ホテルのライブラリーにある写真集の背表紙を観ていたら、「緑と水のおくりもの 大山ターブックヮ」という不思議なタイトルが。不思議に思ったのは、大山という日本語とターブックヮという、知らない響きが混在しているからだ。引き出してみたら、里芋畑のような表紙。そこではっと気がついた。これは沖縄の田芋だ!ということは、「ターブックヮ」とは、田圃のことではないか。
表紙をめくり、ぱらぱらと観ていくと、実に素晴らしい写真で構成された、沖縄特産の田芋(ターンム)産地の写真集だった。大山というのは宜野湾市の地域名で、豊かな湧水に恵まれた一大田圃ゾーンだそうだ。以前から田芋にとても興味があったのでむさぼるように読んだ。うん、この写真集は絶対に買う。何より著者の伊佐實雄さんの写真と文が実に素敵だ。長くJA職員を勤めた後、いまは生産者として大山で田芋を作っていらっしゃるそうだが、大山に居る人にしか撮れないような画ばかりだ。思わず僕もこの大山地区に行きたくなった。
この本、琉球新報社から出版されているようだ。絶対に買おうっと。
| ステーキ! - 世界一の牛肉を探す旅 | |
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沖縄にて、カナダ人のマーク・シャッカー氏による「ステーキ!」を読了。中央公論社の編集者さんから献本いただきました。ありがとうございました!
最初から最後まで、なんというかとても共感をもって読んでしまった。シャッカー氏は旨いステーキに巡り会うため、牛肉の評判の高い各国(登場するのはテキサス、フランス、スコットランド、イタリア、日本、アルゼンチン)を巡ってステーキ体験をする。
そして、挙げ句の果てには自身で牛を手に入れ、牧場に預託する形ではあるが、自分の牛を育ててステーキにするというところまでやってしまう。しかも彼の「旨い牛肉」の方向性は、草で肥育したグラスフェッドの追求なのだ。
なんか、、、おこがましいかもしれないけれども、僕が短角牛たちや土佐あかうしたちとやっていることに似ている(笑) しかも僕もこの冬の終わりごろから、このテーマで本を書く。
実はこういったアプローチの本を一冊、親友ののざけんから貸してもらっていた(あ、ゴメン、まだ借りっぱなしだ)。それがこの本だ。
| 私の牛がハンバーガーになるまで―牛肉と食文化をめぐる、ある真実の物語 | |
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これは、アメリカ人ジャーナリストが、自分らが日常的に食べているハンバーガーの元となる牛がどのように育っているのかということを追求する本で、この中でも彼は自分で牛を持ち、牧場に預託して育てることとなる。ただしその牛の品種は肉用牛ではなく乳用牛のホルスタインだ。そして、結末も少し違う(ここには書かないでおきましょう)。
どちらの本も非常に共感を持ち(ああ、僕が感じた問題意識と疑問と、そして知識の欠落が!)、筆者が自分の牛に対して持った愛情と、屠畜をしなければならないという局面で覚える悲しみを追体験してしまった。
そういえば今年、国産丸を出荷して以降、岩手県に足を運べていない。他の地域への出張仕事があまりに繁忙になってしまったからだ。僕の短角牛「ひつじぐも」は元気だろうか。もう、お腹が大きいはずだ。5頭目の子を孕んでくれているはず。もう、5年経つのか、、、
そして、高知県の畜産試験場にいる「強力」と「優男」は、それぞれ1月下旬と2月に出荷される。十分に熟成をした後、「食べる会」と「焼き肉セット」を販売することになる。
牛を巡る冒険はまだまだ続きそうだ。中央公論社さん、献本ありがとうございました!