森下「山利喜」は新館でもイケルことが判明!

2004年4月20日 from 首都圏

 もうすでに説明するまでもない居酒屋の名店 森下「山利喜」だが、唯一の欠点は、5時の開店時間に並ばないとかなり入店が厳しいことだ。最初の1クールを逃すと結構大変なのであった。
 そういうこともあってか、新館が建ったのはそう古いことではない。これまた駅から遠くないところに、本店のいかにも「大衆酒場でーっす」という概観とは違って、なかなかこぎれいな割烹的たたずまいなのである。でもこれまで入ったことはなかった。やっぱり本店かなって思ってたのだけど、どうやら「新館でしか食べられないメニューもある」ということだ。それは攻めてみなければならないだろう!ちょうどいいことに、世界一の某データベース企業さんとの情報交換会をという話があったので「いい店ありますよぉ、、、」と行ってきたのであった。

 森下の地下鉄を出てすぐにある森下交差点に面している本店とは違い、その交差点を北に100メートルほどいったところに新館がある。ごらんのようになかなか綺麗な概観。看板をみると「酒場 山利喜 新館」と書いてあるが、、、本店の「大衆酒場」から「大衆」が抜けているのは何か意味があるのかしら?

 1階はカウンターのみ。2人から3人の場合はカウンターで、煮込みがグラグラと湯気を立てている大鍋を見ながらやるのがいいだろう。今回僕らは5名なので2階かと思いきや、
「3階でお願いしマース!」
おお、3階建てかヨ!山利喜、相当に儲かっているに違いなし。

 まず頼むのは、何はともあれ煮込みである。

煮込みの味は本店と変わらない。よかった!そして矢継ぎ早に頼んだ焼きトン(かしら・ハツ・レバー、てっぽう)の味も本店と変わらない!

「これなら安心して使えるじゃねーか!」

これで行列回避ができる!一安心なのであった。

■ソラマメとパルミジャーノのサラダ

若干ソラマメの方が負けてしまうが、気の利いたドレッシングで旨い。後日本館で同じ物を食べたら、ドレッシングがバルサミコベースだったが、酸味が強くてイマイチ。新館のほうが旨かったぞ?

■ラムのロースト

 これがいわゆる、「新館にしかないモノ」だ。付いてくる焼きニンニクを崩しながら食べると吉。焼き加減上々、肉も質が高く、居酒屋で食べるラムのレベルではない。

ただ、ソースがちょっとなぁ。ドミグラスっぽい洋風ソースなのだ。かなり頑張ったつくりだと思うけど、そこは純居酒屋風に塩のみか醤油ベースにして欲しいゾ。旨いと思うし。

■へしこ

へしこは鯖や鰯のヌカ漬けといえばいいだろう。日本酒に激烈に合う一品だ。

■ミミガー
沖縄の耳がぁああも旨い。白髪ネギと塩ダレでもみこんでいる。

■アンキモ
 定番のあんきももきっちりとした味。

■コハダ

 小粋の象徴コハダをなぜか最後の一品に頼んでしまった。


結論。

 山利喜新館も、本館同様使えます。ただ、あくまで大衆居酒屋的雰囲気を楽しみたいなら、本館1Fがいいだろう。多人数で確実に席を確保したい人には、18時までに入るのであれば新館の予約が可能である。飲み物も本館とほぼ同じものが置いてあるので心配は無い。

 、、、実は昨晩も行ってきたのでちょっと飲みすぎでテンションが低い。けど、何度も書くように非常にレベルの高い居酒屋なので、安心して楽しんでいただきたい。