竹鶴・石川杜氏からの便り

2006年11月 5日 from 日常つれづれ

先日の、竹鶴酒造の石川杜氏の生酛に関するエントリで、間違いがあったので書いておきます。

今売り出されている生酛は昨年中に仕込まれたもの、と書きましたが、違いました、、、(汗)
島根県にて酒の仕事をしている池島さんからのご指摘で、石川杜氏に確認したところ、下記が正しい造りの時期でした。

生もとなんだが、初めて挑戦したのが2004(平成16)BY。あの嵐のようなシーズンだった。 2005(平成17)BYにも、もちろん生もとは造り(原料米は契約栽培の雄町に変更。2本とも酵母無添加)、無事2年目のジンクスは通過した。

今から臨むのは2006(平成18)BYだから、生もとに関しては3年目のシーズンとなる。
呑切会には、16BY、17BYの両方とも出品した。で、先月発売したのは1年目(16BY)の生もと。つまり、1年半ほど熟成させて出荷したというわけ。

さらにもう一件、バードランドとの出会いよりも神亀との出会いの方が早かったとのことだ。

それと、バードランドで神亀に出会ったんじゃなくて、神亀に出会って、神亀で酒を造りたいと思ったから、和田さんに頼んでバードランドで働かせてもらったんだ。

酒を造り手、売り手、飲み手、すべての視点から見たいと思っていて、売り手として酒を見るには今しかないと、あの当時考えたんだな。その考えが的を射ていたかどうかしらないが、結果的には、その後の
酒造り人生を左右するくらい大きな経験を積ませてもらった。半年ばかりの短いバイトだったけど、バードランドでの経験がなければ、酒造りの世界で通用しなかったのではないかと、よく思うほどだ。

人生は偶然の重なりだけど、いい出会いは、それが必然になっていくなぁ。

そうそう、
この冬は、生もと用にタンクをあつらえたので、2本→5本と仕込みを増やす。
そのうち1本は、山田錦50%の純米吟醸生もと!成功するかどうか自信はないけど、どうしてもやりたいんだ。また、純米生もとも、精米歩合を65%→70%と変更する。

どんな冬になるかはわからんが、ま、楽しくやりたいね。

そういうことでした。
しばらく後、オリジナルのエントリも修正します。
池島君、ご指摘ありがとう!
タツヤン、今年の造りも頑張ってください。みんなが佳い酒を待ってるよ。