春の夜長のプリン二態。 きちんとした素材を使ったプリンはやっぱり旨い!

2008年4月 2日 from 食材

昔のエントリに書いたかも知れないけど、プリンは大好きだ。
しかも、特定させていただくと、プリンの蓋を開けた時に真っ先にある、空気に触れてちょっと水分が抜けた表面の部分。アレが大好きで、まずプリンを食べる時には表面の部分だけ薄くこそげて食べるのが常である。もう、この表面の部分だけを2メートル分くらい食べたい!のである。

さて飯尾醸造の飯尾あきひろ君から、美味しそうなプリンが贈られてきた。P4010820
表参道の「ブラウンライス」という店のものだという。添加物を一切使わず、素性のよい素材のみを使って造っているとの由。たしかに、同封の紙片をみると栃木県益子市の高橋丈夫さん、北海道の共同学舎の、ブラウンスイス種の牛乳。

「バニラビーンズは一切使っていないんですよ!」

と飯尾君が言っていた。いい素材を使えば、余計な香料はいらないものだけど、どんな味に仕上がっているのだろうか。
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プリンの個数分ついてくる木のさじがとっても可愛い。プラ製の味気ないものよりぬくもりを感じられて、佳いね。
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さてひとすくい口に運ぶ。


おっと!米粉のようなねっとりもっちりした舌触りがする!けど、そんな穀物由来のものは入ってないはずだ。卵のタンパク質と生乳の脂肪分から生まれる自然な舌触りなのだろうけれども、ちょっと味わったことのないネットリ感である。もちろん味は極めて佳い!

個人的には下部に匙をいれるとわき上がってくるカラメルソースの香りがちょっと強過ぎるかな、と思うけれども、プリン部分の味はとっても美味しい。卵の風味がとても繊細で、牛乳の濃度とデリケートなマッチングをしていると思う。ブラウンスイス種の乳は乳糖の含有量がホルスタイン種よりも多いはずで、味の調整も他種の牛乳とは変わってくるはずだ。僕はブラウンスイス種の乳が大好きなので、このプリンを美味しいと思うのもそこから来ているのかもしれない。
美味しくいただきました。飯尾君、ありがとうございました!

さてそれとは別のプリンも我が家に来ている。

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本ブログ最大規模のオフ会となった富士宮オフ会で会場となった「まかいの牧場」さんのプリンだ。

「一度に50個しか造ることができない設備なので、造っても造っても追いつきません」

というこのプリン、やっぱり生乳生産をしているところが直接に造っているだけあって、素晴らしく美味しい!
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こちらのプリンは少し硬度があり、粒状感を感じられる仕上がり。ブラウンライスのものにくらべて卵や乳のそれぞれの特徴を際だたせたものと思う。ちなみにまかいの牧場では小さいながらも低温殺菌乳(パスチャライズ)の設備をもっている。実は僕は牛乳は低温殺菌牛乳しか飲めない人間なので、洋菓子の原料乳も低温殺菌か超高温殺菌かで全く変わるんじゃないか、と思っている。

僕は洋菓子のことはあまりわからないので、この辺はプリン博士と呼ばれる山之内クンに試食してほしいものだ、と思った。それにしても、プリンひとつで奥が深い。大メーカーが造る、ケミカルなものが一杯入ったプリンとは全く違う世界観をもっと楽しみたいと思う。

ごちそうさまでした!