アナザーサイド・オブ・雑穀イベント D700で自然光撮影したらこういう写真になりました。

2009年2月18日 from イベント,カメラ,首都圏

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一つ前のエントリにある写真は、一部を除いて料理写真はオリンパスE-3で撮影したものだ。いつもどおりストロボを利用して撮っている。で、この日はニコンD700にカールツァイスのマクロプラナー50mmF2.0も持っていって、皆さんが食べているシーンを自然光で撮影した。

で、料理を自然光で撮影するのは好きじゃないんだけど、とりあえず撮っておくか、と思って撮ってみたら、興味深い結果になったので、載せておきたい。

冒頭の写真を見てもらえればおわかりの通り、オリンパスE-3でF8に絞った写真に比べ、開放で撮影した写真は手前のみくっきり撮れ、後ろはボケっとなる。

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なので、絞り開放にしてしまうと何が何だかわからなくなってしまう。絞り優先オートにして、f4.0で撮影した。ISO感度は800だ。

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そうすると、なんだかすごくいい感じに撮れてるなぁと思ってしまった。余裕がなかったのでレフ板を建てていないから、手前側の光を起こせない状況で、暗く写ってしまっているのが多いけど、これはこれで佳いな。

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マクロプラナーは、柴田書店のカメラマンである大山君が中判カメラで「すごくいいですよ!」と愛用しているレンズだ。中判と35mmカメラではレンズも違うけど、きっと佳いだろうと思って背伸びをするつもりで買ってみた。結果、とてもよい買い物をしたと思っている。何がよいかというと、完全にマニュアルフォーカスだということだ。

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僕はまったくカメラを使ってこないまま30代を迎え、コンパクトデジカメ→ デジタル一眼レフ(キヤノンAPS-C)→デジタル一眼レフ(オリンパス・フォーサーズ)と展開してきた。むろん、フォーカスはぜんぶオートフォーカス。今回持ったカールツァイスが初めてのマニュアルフォーカスレンズだ。

その世界は全くもってオートと違う。オートフォーカスは瞬時にピントが合うため、合わせようと思ったところにピントが来た絵が、いきなり現れる。

けれどもマニュアルの場合、ぼやっとしている状態から、リングを回すと予期しなかったところからピントが合っていき、微調整をしながら自分が合わせたい箇所にピントを合わせる。そうすると、ピントが「面」であるということがよーくわかるのだ。カメラマンという人種がどのように被写体をみているのか、ということがようやくわかってきた気がする。

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ただし、やはり僕は自然光よりはストロボ使用の方が好きだ。だから、実はドイツ・フランスから帰国後、すぐさまニコンの純正ストロボを買い求めた。それと共にオートフォーカスのマクロレンズ(ニコンではマイクロレンズと呼ぶらしい)も入手。カールツァイスはマニュアルだから、片手にフラッシュをもっての撮影ができないからね。

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こういうシーンで、もう少し光の粒子をまとわせてあげたい、と思ってしまうのだ。

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それにしてもD700は佳いカメラだ、、、
上位機種のD3や、D3Xの方がプロユースだということはわかっているけれども、食い倒れ出張時に持ち歩ける大きさであることや、片手撮影で苦がない重量であること、そして外部ストロボをリモートで発光させるためのコマンダーになる内蔵ストロボがあるというのがでかい。

シャッター音が大きいのがちょっと気になるけれども、それ以外は大変に満足している。というか、これがニコン品質なんですね、という感じ。恐れ入りました。歴史は力なり。

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アクアヴィーノでは、このメニューから、菜彩鶏の雑穀入りリゾットをしばらく出しているようだ。関心あるひとはぜひ味わって欲しい。やまぶどう原液のスプマンテ割はレギュラーメニューになっているようだ。こちらも味わってみていただきたい。

それにしても日高シェフの腰の低さ、謙虚な応対ぶりには恐れ入った。巨匠クラスなのに、、、全てを見習いたいと思う。