十分いいカメラだぜ。 オリンパス E-P1の印象第一日目

2009年7月 6日 from カメラ,日常つれづれ,首都圏

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日曜日にもかかわらず仕事があったため、広尾へ。どうせなら山崎シェフがいるアクアヴィーノにて、アクアパッツァグループの誇る超人気まかないメシから正式メニューに昇格した一品、ナポリタンを食べに店に寄った。

という話もだけど、本日は手に入れたばかりのE-P1のみをもってうろうろしたのだ。レンズは17mmf2.8一本のみ。つまり34mmという、若干の広角のみで勝負なのだ。しかもこのカメラはストロボが無く、つまりいつも僕が使用しているワイヤレス発光もできない。したがって、地灯り(その場にある自然光)のみの撮影である。

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この大きさなので、いつもなら主となる荷物にカメラバッグを持って歩くのだけど、その必要がない。日常的に使っているトートバッグの、財布などをいれる内ポケット内にそのまま収納できてしまった。これはもうコンパクトデジタルカメラ気分。一本しかレンズを持たない時点でコンデジに近い使い方になるわけだけども、コンデジよりはずっとずっと撮像センサーがデカイから、ちゃんとした写真を撮ることができる。

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ごらんの通り単焦点らしく、変な歪曲もなく素直な描写。

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ISO640で撮影。オリンパスのカメラ規格であるフォーサーズは、撮像センサーがフルサイズの1/2と小さいため、高感度には弱いというのが定説だった。もちろん前提としてはそうだと思うが、このカメラはさすがにオリンパスの最新鋭。僕の持っているフラッグシップモデルE-3よりもあきらかに高感度性能がいいと思う。

そして、f2.8の開放で撮りさえすれば、撮影の仕方によってはきっちりとぼける!

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これだけぼけりゃ十分でしょう。

さてアクアヴィーノのランチメニュー、土日のみ出てくるのが特製のラザニヤのセット。

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手前のオムレツみたいのがラザニヤね。ペシャメルソースの滑らかさが尋常じゃない。丁寧に作られていて、心から美味しい。

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そしてこちらが、隠れた名物・ナポリタン。日高シェフもこれが大好きだという一品だ。

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ごらんの通り黒胡椒たっぷり、そして上に乗っている白髪ネギみたいのは、なんとセロリの極細千切り!これを混ぜ込みながら食べるのが旨い!

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いや 実はこの間に実感したのだけれども、E-P1で撮るのはとても楽だ。というのは、デジタル一眼レフであれば、どんなに小さなレンズ・ボディであろうとも、カメラを持って、更に左手で料理を手持ちしてのこういう↑カットは撮りにくい。けど、軽量なE-P1であれば全く苦にならないのだ。

コンデジと同じジャン、と思われるかもしれないが、、、実は違う。シャッター部の出来がよくて、片手でホールドして、シャッターを押し込むのが実に楽に、正確にできる。リコーのGR-Digitalを持っているけれども、シャッターの押しやすさは格段にこちらの方がいい。

そして、液晶画面の見えが素晴らしくいいのだ。ファインダーがないことで、使いにくさを危惧していたけれども、逆だった。2004年くらいの、コンデジを持ってばんばん撮りまくってブログを書いていた、何も写真のことを知らなかったあの時代の感覚が戻ったようだ。

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ドルチェはアクアヴィーノの向かいにできたジェラテリアのものを店内で食べることができる。リモーネとココナツのが美味しかった。

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道路はさんで、はす向かいのせんべい屋にてせんべい買い込み、歩きながらバリバリ。喫茶店で原稿書きもしながら帰宅途中の自家焙煎コーヒー「ピコ」へ。

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当面、店主夫妻の二人だけで店を切り盛りすることになってしまったらしく、午前中は焙煎業務に集中するために喫茶営業はしないとのこと! いやーん 午前中の集中時間がなくなる! もし、自家焙煎コーヒーや喫茶店営業について学びたい、仕事したい人がいたら、ぜひコンタクトを取って欲しい。コーヒーの味は保証する。

ちなみにこの画像もISO640。縮小画像だからともいえるけれども、ノイズはほとんど気にならん。使えるぜ、、、

ピコからの帰宅途中、川縁を歩いていると、対岸にオリンパスのデジタル一眼レフ(おそらくE-520とE-30)を持ったカップルが居た。バッグもクランプラーのミリオンダラーを使っていたので、近しく思って声をかけようかどうか迷う。まあでもいいか、と思って歩き始めると、違う方から「やまけんさん!」と声が。えっ?と思ったら、子供を遊ばせていたらしい女性が「あっ 本当にやまけんさんなんだ!!!」と。ずっと前から読んでくれているらしい。こういうのは嬉しいですね。久しぶりに、見知らぬ読者さんとしばしの語らい。それはそうとして、オリンパスのカメラファンはやっぱり、一定数存在するんだな、と思ってしまった。

さて
E-P1だが、開発者が異口同音に言っているように、この機種にストロボがないのは、購入をためらう理由にはならない。なぜか?

ISO感度を上げて撮ればいいから? いや、オリンパスのカメラ史上、最高クラスの高感度特性とはいっても、ISO1200以上になったときにどうなるかはわからない。しかし、、、

オリンパスのカメラはボディ内手ぶれ補正が実に優秀なのである。今日はISO640で、シャッタースピードが1/30という、おそらくニコンD700ではほぼ確実にぶれてるだろうという局面でもブレがなかった。つまり、感度面の不利は手ぶれ補正でカバーできるということ。シャッター速度が遅くても怖がらずに、がっちりホールドをしてシャッターを押してみよう。かなりの確率でぶれない絵が撮れている。

ということで、このカメラはメーカーもそういっているごとく、スナップ用カメラとして最適なのである。僕も当然、D700をメインとしながら、サブとしてこいつを持って行く。そして、D700を持つのがおっくうな場合にも、こいつを外に連れ出せる。しかも安心できる画質であることがわかった。

あとは、フォーサーズの優秀なレンズをつけたときに、どんなパフォーマンスを発揮してくれるか、である。いままではD700+各種レンズと共にE-3+レンズをダブルで持って行くのが死にそうでやめたけれども、ボディがE-P1ならば持って行くのも軽い。だから、標準域やマクロといった部分はD700でセットを構成し、ワン&オンリーな描写をする望遠レンズとE-P1を持って行くというのはどうだろうか、と思っているのだ。 ああ、次の出張が待ち遠しい。それまでにフォーサーズアダプタを手に入れなければ、、、

そうそう
電池の持ちは全く問題ない。なんか、150枚くらいで切れたという話を聞いてびびってたのだけど、、、300枚は撮れるじゃないか!十分でしょ。しかも買ってから知ったが、E-410などのシリーズと同じ電池、同じアダプターだ!よし、予備電池買う必要も無し。

という幸福な気持ちで、月曜日を迎えるのであった。