福岡は八女の郷土料理「里芋まんじゅう」にはビックリした。やっぱりまだまだ郷土の味が残っているものだ。

2010年3月12日 from 出張,出張

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八女には、久留米の親友たちとの絡みで足を踏み入れたことはあったけど、本格的に農業関係の仕事でいったのはこれが初めてだ。八女と言えばやっぱり茶。僕も茶産地の仕事をこれまでいろいろやってきた。静岡県の本山地域、鹿児島県の曾於地方などだ。

今回は農業改良普及所のご手配。女性普及員の龍さんが、やっぱりいいところに昼飯に連れて行ってくださった。

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■大道谷の里

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佳い農家民宿に佳い女将あり。ここでもいい顔のお母ちゃんが遇してくれる。

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農家民宿のいいところは、ほとんど全て地のもので食卓を構成してくれること。何処かへ行ったときは、できるだけ地のものを食べたいからね。けど、実は飲食店に行くと、そんな思いは叶わない。この日本という狭い国でも食材はグローバルに流通しちゃってるからだ。でも、地のもの率が徹底しているのが農家民宿だ。

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ほろ苦いツクシ。ここんとこ、出張先で何回も食べている。地域によって苦さや風味が少しずつ違うのだ!

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鮮やかな薄黄色のご飯。クチナシで色をつけたものだ。これが出てきてビックリ。なぜかというと、以前に大分県の臼杵市の郷土料理で「黄飯」(おうはん)という同じようにクチナシで色を染めたご飯が出たからだ。

「この辺でもよく色をつけたご飯を、何かあると食べるんですよ」

とのことだった。

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何の変哲もないジャガイモや野菜の煮物、なのに美味しい。

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これ気に入って3杯おかわりしてしまった味噌汁。具材は地の大根を細く千切りにしたの。くったりするまで火が通っている。白い味噌は甘い甘~い香りがする。ううむ、これはいい。

「そんなに美味しい美味しいっていってもらえるなら、お新香と梅干しもってきましょうねえ」

と、自慢の梅干しなどを持ってきてくれた。

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おみごとにしわの寄らない、綺麗な梅干し。滑らかにねっとりした、薫り高い果肉。いい梅干しです。これをあてにご飯を4杯食べました。あ、茶碗、小さいんだからね!

ところで今回もっとも感じ入ってしまったのが、郷土料理の「里芋だんご」だ。舌の写真の皿の左にある白いお団子。

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この団子は、地粉を練ったもので、塩味に茹でた里芋を包んだもの、だそうだ。 塩味で茹でた里芋!?

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うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお 

これは超絶・絶品に美味しい! 

いや、なんてことのない料理なのですよ。塩味に茹でた里芋を小麦を練った生地で巻き込む。それだけのお団子なんだけど、、、むちっとした団子の皮をかみ切った最後に当たる里芋のホックリねっとり感。噛むと甘さではなく塩味が感じられて、これはおかずというかご飯というか、とにかく甘味ものではないという驚き。

「この辺のむかーしからの郷土の味です。ジャガイモが穫れる季節になったらジャガイモ団子をつくります。そっちは、醤油で甘辛く煮たのを団子で包むので、薄い茶色になります。」

おっ おおおっ 旨そう!!!!!!!!!!!!!!!

ぜひ、再訪してそれを食べてみたいと思ってしまった。

「これねぇ、八女から博多の町中に出て、出店で売ったことがあるんですよ。そしたら、「こんなの食べたこと無い、美味しい!」って、若い女の子や男の子が買いに来てくれて、すぐに売り切れちゃった」

そうだろうそうだろう! コンビニのサンドイッチとか食べるよりこっちの方が美味しいもん! いやー感動してしまった。

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デザートは、なんとこれも手作りのキウイ大福。よく熟れたキウイのジュワッとくる果汁がほとばしる。意外や意外にあんこと餅と合う!これは時間が経つと果汁がしみ出してきてしまうので、つくりたてじゃないとダメだそうだ。

うーん脱帽。大満足でした。ごちそうさま!

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もちろんお茶もいただきました。八女の茶を生産者自身が建てた店で飲むことが出来る「みろく茶屋」。

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煎茶、美味しゅうございました。やっぱり、リーフ(茶葉)で煎れる茶は浅蒸しのものでなくちゃ。鰹節のような旨みを感じつつ、喉の奥に残る戻り香を心地よく味わった。

八女、また再訪したいものだ。こんどは里芋だんごとジャガイモ団子の両方を食べたい。