花巻に隣接する東和町ローカル食探訪

2010年6月21日 from

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仕事までの時間がちょっとあるので、JAいわて中央から豪華なことにお二方の案内で東和町周辺を探訪することになった。といっっても今回の花巻はJAいわて中央の管内ではない。大きな会場がないという都合でこちらに来たと言うことで、実際の管内の視察はできない。

けれども嬉しいことにJAいわて中央に務める菅野さんがここ東和町出身でいまもここからJAに出勤しているというローカルな人。ということでたっぷり東和町のローカル食を探訪することにした。

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実はこの東和町町並みに踏みいるは初めてじゃあない。以前、dancyuのパン特集をしたときに、僕は岩手県が誇る「福田パン」と、ここ東和町にある「粉ひきのゴーシュ」を取材し執筆した。福田パンはすでに僕が大好きなパンやだったけれども、粉ひきのゴーシュは初めて。そしてすさまじい衝撃を受けたのである。そのことはこのエントリの後にまた書く。

で、その取材の後に町を散策したのだけど、その時に入ったのが味噌・醤油の「佐々長(ささちょう)」。

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名峰・早池峰山の水を使って仕込んでいるという味噌と醤油が有名なところだが、実はこの店にしかないローカル食があるという。二戸振興局の田野島さんが先日、この辺にご一緒した際に教えてくれたのだが、「シルバー」という面白い名前の惣菜パンがあるというのだ。

「なんかねぇ、、、春雨サラダをはさんだようなものなんですけどね、、、なんでシルバーって言う名前かわからないんですよ」

これをぜひ食べてみたい!と思って店に突入! 奇跡的にあと一個だけ残っていた!

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うーむ、、、 田野島さんのいうとおり、「春雨サラダをはさんだパン」だ、、、

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はい、味もまさにそのとおり「春雨サラダを挟んだパン」でした。 でも、午前の遅めの段階でもう一個しかないってことは、売れてるってことなんだよね。この辺じゃあやっぱりこれが市民権を得ているわけである。

さて。

「この辺の名物、、、たこ焼きですかねぇ、、、「まつば」っていうお店があって、そこのが醤油を刷毛で塗って食べるもので、美味しいんですよ。」

むぅ、たこ焼きとな! なんか全っ然、ローカル食っぽくないけど、ここはやっぱり郷に入っては郷に従えで、、、

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たこ焼きは、なんだか個数が結構あって15個入りである。そして説明書きを見て「あ、やっぱり立派なローカル食だ!」と得心がいったのだけど、ソースではなくて醤油だれ、それは先ほどの佐々長の醤油を使ったタレなのだ!なるほどね。

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プレーンタイプがこれ!

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青のりはかかっていない。これに、ステンレス缶に入ってくる醤油ダレを刷毛でぬる。

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いや潔い外観。口に運ぶと、しっかり焼き込まれた生地の中にコロッとタコが入って、噛みしめるとキュッと香りが立つ。醤油ダレは多めに書けた方が美味しい。紅ショウガがアクセントになっていて、飽きない味だ。青のりがないと、生地の甘さとタコの香りがしっかりと感じられるものだなぁ、というのが発見。

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マヨタコバージョンもある。けど、2皿で30個。小振りなサイズだけども3人で10個ずつたべるのはけっこう腹一杯になる(笑) 菅野チャン、「小さいんですよ」っていってたけど、けっこう大きいぜこれ。

この店はラーメン屋さんなのだけれども、色んなものが置いてある。米粉と砂糖を練って型に入れて蒸した「きりぜんしょ」という菓子もあって、興味を引いたのでたべてみた。なんと「コーヒーマーブル味」だ。

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コーヒーマーブル味が実に美味しい(笑)

それにしても「きりぜんしょ」ってなんだその名前?

「私、”きりぜんしょ”って全国的な名前だと思ってました。」と菅野チャンがいうので爆笑。しかもその後、「ガンヅキは共通語ですよね?」というのでまた大爆笑。「ガンヅキ」ってのは、岩手県内でいう蒸しパン、蒸しカステラのごときものだ。これだからローカル食は愉しい。

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東和町が誇る豆腐屋さん「吾助堂」にて油揚げを買う。あと二つしか残ってなかったからよかったぁ、、、

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これがどんな意味を持つ油揚げなのかは、後に説明しよう。

さてメインディッシュは、この辺で美味しい外食と言えばこれ「小桜家」の小桜ラーメンだという。

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なんと「高村光太郎ゆかりの地」とある。けど、あんまし興味ないからそれはすっ飛ばして中へ。

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実はここの名物は鰻だそうだけれども、上野写真にみえる「小桜ラーメン」が旨いのだそうだ。

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「あの、辛くて酸っぱい、サンラータンみたいなラーメンなんですけどね、、、」

と菅野チャン。 うーん  実はサンラータンはあまり好きじゃないんだけど、、、鰻にしようかと逡巡したが、でもまてよ。さきのたこ焼きにしても、やっぱり彼女が推したものは特色ある地域食だった。きっとここも、、、

と思い、小桜ラーメンをオーダー。これが大当たりだった!

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ボリューム満点、具だくさん!赤いスープをすすると、いわゆるサンラータンではなくて、こく重視のピリ辛旨スープである!

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麺は白っぽい中細ストレート麺で、スープの強さでガンガンすすりこめる。いやこれは旨い。

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しかも、東京の最近のラーメン屋は小さい丼でボリューム不足なのに対して、さすがは地方ラーメン。どかんとした丼になみなみメントスープと具材が湛えられている。

三人で一心不乱にすすり混む。

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いやぁ、 うまかったぁ、、、

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そして、粉ひきのゴーシュへと道が進むのである。

■撮影: リコーGXR+50mmF2.5マクロ
最近の出張に、GXRは欠かせなくなってきた。極めて満足してます。