宮崎では冬の風物詩、大根干しのまっただなかです。

2010年12月 2日 from 農村の現実,食材

D70_0943_thumb

宮崎県の有料道路で小林あたりを疾走していると、大根干しをする棚があちこちに建てられていた。

たくあん用の大根はこうやって収穫後、天日で干す。数日かけて陽と風にさらしていると水分が抜け、あの堅かった大根がU字型にクニャッと曲がるくらいになる。そうなったら漬け込み開始だ。

その、干し大根用のやぐらがこんな規模で建っている。

D70_0944

近くに行くと「ええ?」という位の高さ。3階建ての家くらいはあるそうだ。これに梯子をかけて作業するから、落下事故が絶えないらしい。

D70_0945

宮崎県の名産といえばみんなはマンゴーとか言うかもしれんが、俺にとっては大根です。農家の庭先で大根を大量に機械にかけてマッチ棒状態に刻み、それをむしろのようなものに散らして干すと切り干し大根になる。

大学院時代に農業関連学会の大会で宮崎に初めて足を運んだとき、農家の軒先でこの作業をしていたのでフラッとみせてもらった。

「うおーこうやってできてるのかぁ」

と感動していると、おばあちゃんがビニール袋にいっぱい切り干し大根を詰めてくれた。それをそのまんま口いっぱいに頬張り、しばらく唾液でうるかしながら噛んでいると、何とも言えない甘さと旨みがにじみ出てくる。あれは本当に旨かった。

宮崎の大根農家の皆さん。棚から落下しないように気をつけてくださいねー