新燃岳の噴火で、近隣の農場がどうなっているか。宮崎から写真届く。

2011年1月28日 from 農村の現実

funka

宮崎県内の複数の農業関係者から、同じ写真が送られてきた。撮影したのは、業務用冷凍野菜の大規模生産者の若息子なのだけども、これはすさまじい状況だ、、、

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これは砂利道、砂の道、ではない。灰が降り積もることで、中央を表示する白線などがまったく見えない状態の道路だ。

そして田畑にはびっしり灰が降り積もっている。

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とりあえず現状で栽培されている作物は、葉物についてはほとんどが出荷不可能となるだろう。火山灰の付着度合いにもよるが葉物野菜はいちいち洗浄して出荷とはならないだろうからだ。また、日本という国はワケのわからない風評被害というか、「お客様に不安を与えてはいけない」などと先回りして不買をするスーパーばかりだからだ。買って上げた方がいいのに。このブログ読んでる人は宮崎産農産物(特に県南地方のもの)が並んでいたら、買ってあげてください。

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ホウレンソウの惨状。業務用加工むけなら大丈夫かとも思ったが、どうも張りが出ていないところをみると、出荷はちょっと難しいだろう。

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タマネギのビニールマルチがみえないほどに降り積もった火山灰。いや灰と言うより石だな。

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実は問題はこれから先のことだ。かつて三宅島で火山噴火した際に、火山灰が農産物の生産に与える影響を分析したデータがあるのだが、それによればpHはやや酸性で、やはり土壌の化学性や物理性を悪化させるという結果が出ていた。つまり灰が相当量混ざってしまった土壌を改善するために、土壌改良資材の投入などそうとうコストと時間がかかることが予想される。

実は昨日からいろいろ関係機関へ被害状況を問い合わせているが、「まだそれすらはっきりしません!」という状況だ。

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こういうときに買い支え運動が自然に起こるようになると、日本の民度を信じることができるのだが。ひとまず簡略ですがアップします。