うちのモニタは30インチ!けどカラーマッチングが狂った状態だったのだ、、、すったもんだの挙げ句、ColormunkiDESIGNを安い値段で購入。ようやくちゃんと見えるようになりました。

2011年9月 7日 from カメラ

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実は、僕が日々使っているデスクトップマシン用のモニタはほぼ30インチ(29.8インチなのよ)の超高級品。ナナオのColorEdge301Wというもので、いろんなコネでナナオさんから超割安にいただいてしまったのである。ColorEdge301Wは、一世代前のモニタになるのだけれども、ハードウェアキャリブレーションができる30インチモニタは他にあまりない。

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ちなみにこれ↑は新機種です。僕が持っているのはこの前のモデル。

週刊アスキーで以前、このモニタをレビューした際にナナオの人にいろいろ聴いたのだけれども、モニタの色というのは本当にメーカーや工場によってバラバラなのだそうだ。だから、映像や写真をきちんとした色で写そうとするならば、キャリブレーション(補正)が必須。キャリブレーションにはソフト方式とハード方式があるけど、安いモニタだとソフトウェアキャリブレーションしかできない。

うろ覚えなので間違ってたらゴメンだけど、色がおかしいというのはRGBのそれぞれの出力比が狂っていること。ソフト方式もハード方式も、そのRGBの出力を整えてあげるのがキャリブレーションだ。でもソフト方式だと、例えばBの出力が落ちてるという場合、他のRとGを落としてやることで整えるというイメージになる。つまり、もともと発揮されるはずだった出力の範囲がRGBみんな仲良く落っこちてしまう。だから、本当の意味での補正にはならないのだという。しかしハードウェアキャリブレーションは、モニタの出力を機械式に調整することが出来るので、本来モニタが持っている実力を発揮できるのだ、、、というような説明だったように記憶している。うーん、専門用語をあまり知らんので、間違ってたらゴメン。

で、ナナオのカラーエッジシリーズはハードウェア方式のキャリブレーションができるモニタなのだ。しかも30インチですぜダンナ、すごいっしょ?実は僕のオフィスにカメラマンの友人が来ると、一番びっくりされるのがこれだ。

「なんだよ~ 猫に小判だ、俺に貸せ!」

と言われてしまうくらいのハイスペックモニタなのである。でもこれ、一度使ったらもう小さい画面がストレスに感じてしまうような感じ。いま僕が使っている解像度は2560×1600だけど、A3横をかる~くそのまま表示できる大きさなのだ。だからしばらくの間、メインPCを修理に出してノートPCで仕事をするのがつらかった。だって、こんなにも大きさが違うんだもん↓

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ThinkpadX201sの解像度は1440×900。カラーエッジは2560×1600。実際に使ってみると、数字で観る以上の差があるのです。

ところが!

ハードウェア方式のキャリブレーションができるからばっちり!と思っていたが、重大な落とし穴があった。海森彩生の写真展の少し前から、モニタの色がおかしいなと思って調整しようとしていたら、、、なんとキャリブレーターという、計測器が劣化していたのだ!

当初、キャリブレーターとしてついてきたのがi1Display 2という製品。かなり広く使われてきた商品なのだけど、、、実はいろんなところで「久しぶりに使おうとしたら色が変な風になっちまうよ!」という問題がささやかれていた。ということは、今回こんなことになって初めて僕も知ったのだけど。

つまり、アメリカなど空気が乾燥した国では全く問題ないんだけど、日本のような高温多湿の国では内部のフィルタ部が変性してしまうらしい。先日、この点を改良した製品が発表されたんだけど、それを待とうかなぁとも思っていた。

けれども、新製品がふたたびColorEdge301Wのキャリブレーターとして使えるようになるかどうかは未明。サポートに聴いてみたけど「現時点ではわかりません」という返答しかかえってこなかった。まあそりゃそうだよね。

僕には選択肢がいくつかあって、それはまず一年間くらいすると必ず壊れるであろうi1Display 2をもう一つ買うか、発表されたばかりの新製品を待つか。もしくはi1Display 2以外の製品を買うかどうかというのもある。ただ、i1Display 2は一番安いキャリブレーターであって、他の製品は結構高いのだ。うーん、、、と唸っていた。

そうしたら!

プロカメラマン御用達のショップである「銀一」のチラシに、上級者向けのColormunkiDESIGNというキャリブレーターが安く(29800円)で箱ずれ品として登場しているじゃないか!この製品、普通に買えば5万円する商品だ。

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念のため、i1Display 2とColormunkiの双方の代理店となっている加賀電子に問い合わせをしたら、迅速な返答が返ってきた。それは、i1Displayの新製品が如何に改良されていても、総合的にはColormunkiの方が上位にあるということ。
(ホントはもっと詳細に教えてくれたんだけど、何か問題になったらいかんのでこんな表現にしました)

ということで本日、銀一にいって買ってきましたColormunki!

半年以上キャリブレーションできてなかったから、ソフトウェアもアップグレードされててビックリしてしまった(笑)
こんなふうにキャリブレーションします。

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可愛い白い筐体なんだけど、黒い布製ケースがついていて、ヒモ部分にウェイトが入っているので、モニタの裏側にたらして固定することが出来るわけだ。

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これでようやくばっちりな色でモニタを使えてます。加賀電子さんありがとう。銀一さんもありがとう。

ちなみにナナオのカラーエッジシリーズは、これに懲りたのか最初からキャリブレーターを内蔵する方式に変わった。僕が次にモニタを買うときも、ナナオを買うだろう。「モニタにだって国産グレードというのがあるんです」と誇らしげに言っていた担当者さんのことを思い出すのだ。

PS ところで、色調整が出来るようになったので、本格的に撮影をsRGBからAdobeRGBへ移行しようと思う。以下、上記エントリの画像をAobeRGBで保存したものと比較するテスト。関係ない人にはゴメンナサイ。

 

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