これは驚いた!FANアワード2011受賞の麺もの二点、驚きの美味しさと佳さだったのである。エースコック「ラーメン新麺組」とサンポー食品「ラー麦ラーメン」を俺は推す。

2012年2月 1日 from 日常つれづれ,食材

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さて、FANアワードで上位入賞したものの中で、いくつか心に残るものがあったので書いておく。それが、珍しいことにラーメンだったりするのだ。自分でもビックリ。

ひとつは、インスタントラーメンの大手であるエースコックが出している「ラーメン新麺組」。新潟産コシヒカリと小麦をブレンドした麺なのだ。

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実は僕は米粉を使った麺にはあまりそそられたことがない。それはなぜかと言えば、うどんやラーメン、パスタなど、いままで小麦で造ってきた麺を米粉に置き換えただけのものばかりだからだ。麦で造って美味しいという歴史があるものに、わざわざ麦より高い米粉を使った麺にして意味があるの?というところが疑問なのだ。

米粉でなければこの味は出せない!という力強いプロダクトを求めているのだけれども、なかなかそれが出てこないなぁと思っていた。だから、このエースコック製品も、他の審査員の皆が推す中、「あまり俺はそそられないけどね」と斜に構えていたことを告白しよう。

FANアワードの会場では、表彰式の後に受賞者たちがブースを出して交流する時間があるのだが、そこで受賞賞品を配ってくれることが多い。この日も「義理で」この新麺組をいただいて帰ったのだ。

ところが、、、

連載用の食材撮影を夜遅くまでやっていた時、どうにも腹が減って仕方がない。ああそうだ、あのとき持ち帰った袋ラーメン食ってみるか、と珍しく思ったのだ。具材もなしに、会社の給湯室で湯を沸かし、麺を入れてスープをまぜ、そそくさとすすり混んだ。エースコックの新麺組、醤油味だ。

「!!!!!!!!!!!」

う、、、旨いじゃんか、、、

米粉を使っているわけだからモチモチするというのはわかるが、ノンフライ麺加工で乾燥させたものを茹で戻した際も、こんなにモッチンモッチンになるとは思わなかった、、、スープにいろんなのが入ってるのはまあよしとして、この麺、旨いわとビックリしてしまった。これは、小麦麺だと出ない食感だ。アリだ!と、自分の不明を心でわびた。エースコックさん、食わずに判断しててゴメンナサイ。

そして、調子に乗ってもう一つラーメンもので受賞したサンポー食品の棒ラーメンも食ってみよう!と思い立ったのである。この時点から写真を撮ることにしたので、エースコック新麺組の写真はなくてゴメンナサイ。

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エースコックが米粉に注目したのに対して、サンポー食品は国産小麦にこだわった。福岡県が育種開発し、ラーメン用として売り出している、いわゆる「ラー麦」を使用しているのである。ラー麦というのは品種の正式名称ではないが、ブランド作りのために打ち出しているネーミング。ラーメン用の適性が高く、博多のラーメン店などでもこのラー麦を使用したものが人気を博している、ということはきいていた。

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しかし、九州人が愛する棒ラーメンメーカーは多々あれども、地元福岡のメーカーで棒ラーメンにラー麦を使用しているところはいまのところない。このサンポー食品はおとなり佐賀県のメーカーなのだが、果敢にもこのラー麦を使った棒ラーメンを打ち出してきた。この製品意外にも、同社Webをみるとつけ麺など、ラー麦を使った意欲作が目白押しだ。

さて、このラー麦棒ラーメン、どうだろう?

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いや、、、 ビックリしましたね!

さきほどの新麺組のもちもち感の印象が強いせいか、小麦麺をすすり混んで噛んだときのインパクトは割と薄い。

なんて思ってたら、嚥下する前に小麦の香りがブワッと鼻腔に戻ってきたのである!おおっ棒ラーメンで麦の香りを味わえるとは、初めての体験だぜ! そういえば、国産小麦でパンを作る職人さんが声をそろえて言うのが、内麦の善し悪しはいろいろあるけれども、香りについてはやっぱり国産のほうがいい、残っている、ということだ。ラーメン用小麦に関してもそれが当てはまるのかもしれない。

つまり、ラー麦ラーメンは食感ではなく香りを食べさせるラーメン。新麺組はモチモチの食感重視のラーメン製品に仕上がっているというわけだ。

インスタントラーメンなんて、と思っていたけれども、俺は本当に不明を詫びたい。いい製品はいいですナ。といってそんなにラーメン食う回数は増えないと思うけど、この二つの商品には心から拍手を送りたい。どちらも素材感をきちんと前面に打ち出してきた、佳い商品だと思います。ごちそうさまでした!