悩ましいカメラバッグ選び

2012年11月25日 from カメラ

北海道大学の札幌キャンパスは、札幌駅から徒歩7分というすごい立地にある。そして、農学部を目指すルート上にはヨドバシカメラがあって、ついついそこを通って通学してしまう自分がいる。

今日は、チェックアウトの11時まで原稿を書いていた。札幌駅に移動してコインロッカーを探そうと思ったら、すさまじい人出だ。空いてるロッカーなんてありゃしない。

仕方が無いのでロープロのプロローラーX100とニコン&ミレーコラボのスタンドバック、それにバックパックの装備のまま、ツルツル滑る路面に気をつけながら学校の研究室まで歩いた。まっすぐ行くつもりだった。でも、いやまてよヨドバシにコインロッカーあるかも!と思い(←あるわけない!)、ちょっと中に入って店員さんに訊いた。やっぱり無かった!まあ、せっかくだからちょっと二階に寄ってくか、とカメラ売り場へ。カメラはいいんだカメラはもうこれ以上いらねー。それよりカメラバッグが観たいのだ。

観たかったのは、ThinktankPhotoが新たに出したシティウォーカーシリーズ。

そんなに大げさじゃなく軽量に、かなりの機材を持ち運べそうだということで、期待をした。しかし、結論としてはこれは見送り。思ったようなものではなかった。やっぱりWeb画像だけ見てカメラバッグを選ぼうとすると無理がある。

それよりも、バンガードのこのモデルが素晴らしかった。

カメラマンの新藤修一先生が、一番でかいモデルをかなり褒めておられたので気になっていたのだ。一番でかい38というモデルは僕には大きすぎだが、33は実にいい!しかもすごく安い。買っちゃうかも、、、

ということで、カメラの世界に分け入ると、だれでもはまる可能性がある「カメラバッグ沼」というのがある。僕は見事にはまった。2004年に初めてデジタル一眼レフを買ってから、一体何個カメラバッグを買っただろうか。改めて数えたら、買ったのと、もらったもので12個。

ナショナルジオグラフィックのアースエクスプローラーの大型

ロープロガンホルダータイプのバッグ

エツミのエパショルダーL

シンクタンクフォトのアーバンディスガイズ35

クランプラー ミリオンダラーホーム7

クランプラー ミリオンダラーホーム5

ロープロ プロローラーX100

カタ 3N1-PRO 35 PL

タムラック ショルダーカメラバッグ 5608 Pro 8 Camera Bag

タムラック ショルダーカメラバッグ612 Pro System 12 Bag

もらったものは下記。

OLYMPUSのE-3とレンズをガバガバ買った時にヨドバシからもらった、OLYMPUSのミニバッグ

週アスの「HAKUBAと理想のカメラバッグ造りコラボ」企画した時にもらった多機能トートバッグ

そんなもんかな。しかしまあ失敗多し、です。買ってはみたものの、見事に使ってないものも多数ある。例えばロープロのガンホルダータイプのもの。ウエストバッグのように腰につけて機動的に動ける!と思って通信販売で買ってみたが、、、思ったより大きくて、全然機動的じゃない。EOS KISSデジタルを入れただけでベルトがズリッと下がってしまうので、こりゃむりだわとお蔵入りです。

ナショナルジオグラフィックのショルダーバッグは、すげーかっこいいと思ったんだけど、、、

僕が買った初期型は、不満が一杯。例えばショルダーパッドは布製なのだが、滑り止め素材が肩側についていなかったので、さらさらした生地の服だと、ずるずる滑ってしまう。あと布製だから一年くらい経つと型崩れしてしまう。それでも1年は使ったので悔いは無し。それと、どんどんマイナーチェンジしているらしいので、僕が買った時よりも良くなっている可能性が高い。ちっきしょー、最初のモデルは買うもんじゃないな。

エツミのエパショルダーのLサイズはよく使った!

これは、週アスの「旅三昧」で組んだ八木澤カメラマンが当時使っていたものだ。カメラ用ショルダーバッグには珍しく、上部がガマ口のように開くタイプ。収納力も意外とあって、実用的だった。しかも安い!ただし、APS-Cまたはフォーサーズクラスの、中型カメラまではいいのだけれども、フルサイズフォーマットの大型カメラを支えるほどの強度はない。ので、OLYMPUS E-3からニコンD700への移行時にサヨナラとなった。でも、いまだに好印象のバッグだ。

シンクタンクフォトのアーバンディスガイズ35は、「ネットの画像だけで観て買うと後悔する」というロープロガンホルダータイプのバッグで得た教訓を忘れ、失敗したケースだ。珍しく縦型のショルダータイプ。ノートPCなどと共に一眼レフとレンズ数本を持ち歩けるスタイルにクラッときて買ったのだが、、、

やはりこれもAPS-Cまたはフォーサーズクラスのカメラ向けであって、D700クラスのカメラだとバッグがパンパンに肥大してしまって仕えねぇ。ショルダーベルトが肩に食い込んで、まったく快適じゃないのだ。うーん。

この辺でだいぶわかってきたことは、「ショルダーバッグで一番大事なのは、思い機材を入れても全体がたわまない剛性と、肩の負担を和らげてくれるショルダーベルトであること」だということ。

そこをきっちりクリアしてくれたのが、クランプラーである。

このカメラバッグは傑作だ!クランプラー特有のかわいらしい外観で、使い勝手は考えられてないんじゃないかと思ってしまいがちだが、とんでもない。フルサイズ向け標準ズームを装着したD700を縦に刺し、両側のスペースに超広角ズームレンズ、マクロレンズを入れ、クリップオンストロボを入れたうえに、比較的小型の50mmF1.4レンズくらいは入る。頑張れば、70-200mmf2.8 を縦に収納することも可能だ。

しかもそれだけ入れても、肩パッドがよくできていて、ずりおちず負荷もうまく分散してくれる。その代わり肩パッドの内側がつるつるになってしまい、一年半で交換した(肩パッドだけでも売っている)。

あまりにいいので、マイクロフォーサーズ用カメラバッグとして、銀一で投げ売り状態だったミリオンダラーホーム5(2980円で売ってた!)を買い増ししたくらいだ。

ただしミリオンダラーホームには欠点があった。それは、カートバッグにつけられるスリットが後ろ側にないということと、構造上、横に長くはないので、ポケットに大きなレフ板を入れられないこと。逆に言えば欠点はそれくらいだった。

さて、大変僭越ながら、ここ数年でカメラマンとしての仕事もし始めたこともあって、ショルダータイプのバッグだけでは機材を持ち歩くことができなくなってきた。そこで買ったのがロープロのプロローラーシリーズ。欲しいなと思ったときに、タイミング良くリニューアルされたので、一番小さなサイズであるX100を買った。

これも買って良かったと思えるカートバッグだ。収納力もあり、ポケット類も充実。剛性はばっちり。しかし一番いいのは、なんとこれ、バッグインバッグになっていて、カメラ収納部をばかっと外し、リュックサックとして背負うことができる。つまり徒歩や電車移動の最中はカートバッグとして使い、現地についたらカート部を外してリュックとして機動的に使うということができるのだ。これが意外に実用的。

札幌にもこれで行ってきたばかりだけれども、最近の悩みは、さすがにもう1サイズ大きいのにするかぁ、という状況になってきたこと。ニコンD800とレンズ群に加えて、SIGMAのDPシリーズとクリップオンストロボとかを入れ出すと、とたんに収納が足りなくなるのだ。んー 悩ましいなぁ、、、

そろそろ寝る時間なので、今日はここまで。