岩波ホールにて上映の始まった「みつばちの大地」は、たべもの好き必見の映画! こんな映像体験初めてだ!と驚くミツバチの生態に迫りまくり。ドローンを使った動画撮影マニアは観た方がいい!パンフレットに寄稿、劇場トークショー26日に出ます。

2014年6月 3日 from 日常つれづれ,食材,首都圏

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ということでこの映画、素晴らしいのでぜひご覧下さい。おそらくハチがわれわれの世界のたべもの生産のうち、こんなにも関与していたのか!と驚くこと必須だ。

「ミツバチが消えた」問題はしばらくまえからかなり取りざたされてきた。ネオニコチノイド系農薬の問題か、ハチの品種改良の果ての異常か、社会的ストレスか、、、この映画ではそれらすべての複合的要因だとやわらかな投げかけをしている。

けれども、何が原因かはともかく、他家受粉の必要な植物にとってはミツバチの減少は大問題。日本の果樹園でさえも大変なのに、この映画では見渡す限りのアーモンド果樹園が出てきて、ハチが消えてしまったら一大産業が成り立たないという様子が垣間見られる。

また、後半には実際に「とある国」が、さる理由でミツバチをほぼ絶滅させてしまい、そのせいで人間が手で花粉を受粉させるという荒技をしている様子がおさめられている。これは悪夢だ。実際にそんな世界が存在するとは思わなかった。いろんな妨害を受けつつ撮影を敢行した監督の取材能力に驚くばかりである。

この映画、映像も素晴らしい。ミニヘリコプターのドローンにカメラを搭載し、実際に飛翔するミツバチに肉薄するのだが、特撮か!?と思わんばかりのスゴイ映像の連続である。農業問題に関心が無くとも、映像をみているだけで感動すること間違いない。ホントに幻想的、ミツバチの視点を初めて表現した映像である。

お恥ずかしながら、高校の後輩の岩田なごみからの紹介により、映画パンフレットに寄稿させてもらった。そして、今月の26日、岩波ホールで劇場トークなるイベントでお話しをすることとなりました。どういう風に申込みするのかわからんけど、興味ある人はぜひおいで下さいませ。

■みつばちの大地 公式Web