今日はいい一日だった。奈良県農業大学校の青木健太郎くんが送ってくれたイチゴと丹下ナスの美味しさにビックリ!

2015年2月15日 from 出張,食材

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今日は土曜日だが、愛知県小牧市で新規に就農を希望する人たちに講演をして欲しいということで、よっこらせと行ってきた。最近忙しさがピークだったので、寸前になるまで小牧市がどこにあるのか調べていなくて、きっと名古屋の隣くらいだろうと思っていたらぜんぜん違って東京から3時間ほどかかる場所だった。しかも10時からスタートなので朝5時起きで6時台の新幹線である。もうヘロヘロ。

でもとても楽しかった。客席にはご高齢の、会社などを勇退されてこれから悠々自適といった感じの方が多かったものの、若い就農希望者も数人来てくれていた。話への反応もよく、気持ちよく講演終了。

僕の前に20分ほど、普及員の女性が愛知県における新規就農者の待遇や、こういう経営をすればこれくらいの年収が、という話をしていて、勉強になった。しかも美人であった。仲良くなろうと思って講演中に「さきほどマエダさんもお話しされてましたが、、、」と引き合いに出したのだが、あとで名刺交換したらナカムラさんの間違いだったことが判明して見事撃沈。

そのあと楽屋に数人の就農希望者が遊びに来てくれたのだが、すでに農業を営んでいる若手農家さんが「ナスを作ってます。ぜひ食べてみて下さい」と、見事に長いナスを持ってきてくれた。

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これは見事な艶に大きさ太さ。だけど、長なす品種の筑陽などとは少し違うなと思って品種を聴いたら、

「千両です。千両一号」

というので驚いた!

千両といえば作り易いのは千両二号であって、無印千両はまだ作る人もいるとはいえ、オールドタイプだと思っていた。しかもスタンダードな長卵形といえば千両なのだから、その形で作るかと思いきや、こんな仕立てにするとは。千両らしからぬ千両だ。

「ぜひ生でも食べてみて下さい」

というのだが、おいおいマジかよと思いつつ持って帰った。そしていの一番で、包丁で切って囓ってみた。アクというか雑味成分はとても多いが、確かに甘い。肥培管理がよほどいいのだろう、実に深い味わいが生まれたナス。そこで先日牡蠣フライをイヤと言うほど揚げてエキスがたっぷり染みだした油でサッと焼いて塩だけふって食べてみた。トロッと果肉が溶けて実に旨い。

千両はごく普通のナス品種だと思っていたが、やはり仕立て方で味はどうにでもなる、旨くもなるのだということを勉強させられた。丹下君どうもありがとう!

そしてデザートタイムのちょうどその時、ヤマト便がきて嬉しいイチゴが到着した。

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これまた先日講演しにいった奈良県農業大学校の生徒である青木健太郎クンのイチゴである。

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最近、イチゴばかり食べているのでかなりジャッジが厳しくなっているが、このイチゴも非常に美味しいものだった。茨城県の村田いちごを先日書いたが、この青木イチゴは糖度と共に華やかな酸も同じくらいに含んでいて、甘みに浮遊感がある。よくある糖度だけの薄っぺらい味ではなく、その下に味わいもきちんとある。このロットは土耕だそうで、イチゴは土耕栽培に限る派の僕としてはラッキーだった。

品種は「古都華(ことか)」だそうで、そんな品種きいたことがないと思ったら、奈良県のオリジナル品種だった。

奈良の品種といえば「やよい姫」で、これには僕の大好きなオールド品種である「宝交早生」の血が入っていた。ところがこの「古都華」にはそれが入っていない。しかし片親が「紅ほっぺ」なので、これも僕の好きな「章姫」が入っている。美味しいと思う品種はなにかと血縁があるのだなと思ってしまった。

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青木君、ありがとう。立派に美味しいイチゴでした。

こういう仕事をしているので全国からいろいろ送ってもらう機会が多いのだが、やはり食べてみなければ農家のことを評価できない。人が作物を作るのである。作物を食べるとやはりその人となりも透けてみえてくる、という気がする。

ごちそうさまでした。土曜日が潰れたけど、いい日でした。