ホッケ刺しの時間ですよ! 札幌「またつ」にてホッケの刺身を季節問わず頼む人がいるけど、この時期にしか食べられないからね!とろける刺身と、ホックホクの絶品フライで召し上がれ!

2015年4月22日 from 出張

P4210102

ふー 本日、論文の構成の発表をしました。緊張と脱力。あとはガッチリ書いていきます。

札幌に来ている時に必ず行く店といえば、大通り公園からすこし車で行ったところにある「またつ」。元ホクレンの寺尾さんに連れて行っていただいて以来のヘビロテなので、このブログでの登場回数も異様に多い。

「またつ」を訪れる人の中でも、僕のブログを読んできたという人が多いらしいのだが、ひとつだけ困ることがあるという。

「やまけんの食べたものをそのまま食べたいって言うんだけど、ホッケ刺しとか、ほんの一時期しかないものを食べたいって言われてもなぁ」

ということである。そう、ホッケの刺身はある一時期しかとれない。通常、ホッケには寄生虫がいるので、生では食べない。しかしほんの一時期、しかも綺麗な海域で畜養しているホッケだけ、刺身で食べることができるという。はい、それがいまなんです。札幌に足を運べる人はぜひいってみましょう。ということで、今回のまたつ劇場始まりはじまり、、、

P4210036

まずは超おおぶりなシャコの塩ゆで!

P4210041

これを自分ではさみでジョキジョキ切ってむしゃぶりつくという寸法。

P4210044

マスターの模範演技をきちんとふまえて、、、

P4210071

いただきます!

P4210051

ご覧の通りたまごが入っているシーズン! 「ぜーんぶメスだから、たまご入りだよ」というが本当でした。旨かったぁ~ 最初から殻を剥いちゃってるやつは旨みを含んだ水分が蒸発しちゃってるので、ばさばさしてて旨くないのである。面倒でも向く方が数倍うまい!

お次は、、、

P4210053

季節的にヤリイカ!

P4210060

「イカはささっと捌かないと、人間の体温で実がやけどしちゃって美味しくなくなるからね」

ということで食べる方もササッと急速に摂取!

P4210064

コリコリしこしことした食感と甘さが最高です。なんたるクリアな味!

P4210080

もちろんワサビではなく山ワサビ。いわゆるホースラディッシュのすり下ろしたてをどかんと醤油にとかして。バクッと食べると、鼻にすさまじい刺激が通るが、こいつがまたたまらない!

さあそして、本日の主役がこいつである。

P4210074

これがホッケらしいですよ。生きてるのをみるの、初めてだわ!

P4210075

このビチビチはねているやつをその場でおろして、こうなります!

P4210088

おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお

P4210091

みただけで柔らかな身の食感が伝わってくる!

しかも、この身肉にビッシリと細かく入った脂を、醤油につけることで視覚的に実感できるのだ!ほら!

P4210106

醤油に身を落としただけでちりじりと油が散るのである。口に運ぶと、本当に淡くとろける魅力的な肉質。

P4210100

ホッケ刺しは本当に美味しいものだ。これが一日経つともう食べられないという。本州ではなおさらのことだ。 いやぁ~ マジで旨い。毎回食べたいけど、この時期しかないのだ。そのはかなさ自体も美味しさに拍車をかける。

僕らの隣で呑んでいた、マスターの弟さんであるアキラさんからの差し入れの毛蟹。甲羅の味噌部分に足肉を混ぜて、、、

P4210116

やばいっしょ。何もかけずとも味噌の濃さで十分な味わいなのである。

P4210066

そして北海の4番バッター、キンキ。

P4210123

立て塩をして3時間寝かせたキンキの身肉の上品で、とける脂の甘かったこと。骨までしゃぶりついちゃった。

P4210126

そして今回スペシャルに頼んでおいたのが、、、

P4210096

刺身にできるいい魚でフライ作って!とお願いしておいたのだ。そうしたらこんなすごい皿になった!

P4210129

12時の方向からボタンエビ(超大型)、ホッケの半身、ヤリイカリング、ホッキ貝、アワビ、ホタテのフライである!

P4210131

もう、このビジュアルだけで十分でしょう!

P4210132

一番手前がホッケフライ。もうこれが衣の下がホワッホワに溶けていく、実にはかない柔らかさ!

P4210137

タルタルソースでいただくともう、理性が飛びそうに柔らかくて旨い!

アワビフライとホッキフライも柔らかく、旨みが引き出されている。ホタテフライは繊維がしっかり走っていて、ほぐほぐっとほぐれ感が魅惑的!

P4210146

一休みに、しろがいの昆布蒸し。

P4210150

こんなに綺麗な貝があるんだね。あっさり系かと思いきや、味はクッキリしていて強い個性あり。美味しい。

〆はお寿司!

P4210153

何をかくそう、またつのマスターの料理人キャリアは、寿司職人から始まるのです。

P4210155

エビが一番手前と、奥から二列目にピント反り返ったのがある。このfbf

いよいよコースのフィニッシュ;

P4210161

大きく写ってるけど、前菜用のカップです。

いやーーー今回もスゴかった。一番の驚きはホッケフライだったけど、どれもこれも旨かった!

ところで「またつ」は予約制で、予約分以外の魚は仕入れません。なので、1週間前以上にぜひ連絡を。僕は金曜日までこちらにいまーす。