長岡ソウルフード「フレンド」 vs 新潟の魂「みかづき」 甲乙つけがたいが、、、

2006年8月 4日 from 出張


長岡の花火大会の時期なので、長岡駅周辺の宿泊施設はほとんど全てが満杯。で、ジンがとってくれたのが、車で30分ほどかかる日本海側の出雲崎の民宿だ。これが、部屋の窓の外は道を隔ててすぐ海という絶景。田舎のおばちゃんの家に来たような風情で、1週間くらい滞在したくなってしまった。

水着をもって海水浴場に行こうとしたが、殺人的な日光が降りそそぐ中、20分以上はかかってしまう。うーむと思ってたら、宿のおかみさんが「うちの息子と一緒でよければ車でお送りしますよ」といってくれる。こうして、今年10歳のかずき君と一緒に海で2時間遊ばせてもらったのである。海を堪能。

宿に帰ると、「チャーハン食べてって!息子のお守りしてもらったんだし」。かずき君と嫁と僕とでチャーハンをいただき(旨い!)、変な顔コンテストをして遊ぶ。なんていい夏休みなんだ、、、

実はこの民宿、料理が最高らしい。確かに朝飯のサバの浜焼きと厚焼き卵、そして越後味噌のみそ汁は絶品だった。今度はぜひ夕食をいただきたいと思う。しかもウィルコムのPHS電波がなぜかアンテナマーク5本も立っている好ロケーションで、昨日のエントリも海が見える部屋からアップできたのだ。こりゃ、カンヅメするのにいい場所かもしれない。

■民宿 まるこ
新潟県三島郡出雲崎町大字石井町59
TEL 0258-78-2263

さてジンが迎えに来てくれる。

「よしっ 昨日のみかづきは旨かった。今日はフレンドにいって、「イタリアン合戦」の決着をつけるぞ!」

そう、昨夜はみかづきのイタリアン全メニューをいただいたわけだが、フレンドを食べた上でどちらが僕好みかを自分なりに整理しなければならない。みかづきのイタリアンは、予想していたよりも美味しかったのだ!特に、「旨いわけ無いじゃん」と思っていたホワイトソースが、実に極太麺のモッチリした食感、そして麺と同じくらいの太さにチューニングされているもやしとのバランスがよく、美味だったのである。

しかし同席していた熊倉さん(寿司居酒屋経営)は激しく反応。

「ダメダメダメダメダメダメ! あのね、長岡ではフレンドなの! 俺、青春時代にバイトしてたんだから!」

そう、長岡青少年の正しいバイト先、それはフレンドなのである。フレンドはマクドナルドが開業する一年前に長岡に一号店ができ、しかもドライブスルーも実現したという先見の明があるファーストフード店だ。アメリカ型のビジネスを視察した社長さんが、なんで焼きそばにミートソースというまか不思議な食べ物を思いついたのだろうか。しかも付け合わせは餃子である。まったく脈絡がわからないが、どの長岡市民に話題を向けても、懐かしい目をして斜め45度右上を仰ぎ見てしまうという存在になっているのである。

さて、前回と同じ、長岡市内で最も店舗面積の大きいフレンドに向かう。

オーダーはもちろん、イタリアンとカレーイタリアンと餃子!

「じゃあ僕はオムレツイタリアンで、、、」

なに?オムレツオプションがあるのか!?
こうして3皿のイタリアンと1皿の餃子が運ばれてきた。

■通常のイタリアン

みかづきのイタリアンよりも細め、とはいっても中太の麺。もやし含有量はそれほど高くない。そして上にかかっているソースだが、肉がみかづきより多い気がする。味も若干こちらのほうが強い感じだ。

■カレーイタリアン

そしてこのカレーイタリアン(何度聞いても笑えるネーミングである)が一品。僕は正直、カレーイタリアンの方が好きである。

■オムレツイタリアン

そして見た目は非常に美しいこのオムレツイタリアンだが、、、

「うわっ この薄焼き卵とケチャップ、いらないッス!」

というジンの失敗声。頼まなくて佳かった、、、やはり長年の風雪に耐えてきた基本メニューが一番なのである。

■餃子

そしてこの餃子が、実に侮れない旨さなのである。

ポイントは一緒についてくる「タレ」の存在だ。この酢醤油タレが、野菜中心のマイルドな餃子餡に実にマッチしているんである。


いやー 嫁さんがジンの走り屋系の運転に酔ってしまったので、イタリアンとカレーイタリアン、餃子を僕がたいらげた。2皿+餃子はかなり腹に溜まる。

しかし僕の中で、結論は出ました。

イタリアンについては、僕はフレンドの方が好きです。中太麺と肉っぽいラグーの相性がいい。なによりカレーイタリアンのソースと麺の相性は抜群である。でも、みかづきが劣るというわけでは全然ない。みかづきのイタリアンはまさにオリジナル。特にホワイトソースと極太麺の素晴らしい相性には脱帽。料理としての完成度や追求心はみかづきの方に執念を感じるわけだ。あと、チーフアイスが実に美味しかったしね。
新潟在住の読者のまりちゃさん、教えてくださってどうもありがとうございました!

この両者を食べたいならば、燕三条にいくことをお勧めする。ジャスコ三条にはフレンドが、SATY三条店にはみかづきが入っている。でも、きっと悩むだろう。どっちも美味しいもん。僕の場合は、おそらく初めて食べたイタリアンが長岡のフレンドだったというのがキーになっているのだと思うのだ。

そうそう
フレンドで前回気になったコーヒー。フレンドではコーヒーにこだわっているらしく「ただいまのコーヒーはジンバブエ チピンゲコーヒーです」と白板に書いてあったのである。今回は「マラウィ ナマジイコーヒー」だったかな、、、いかん、メモしてくればよかった。

もちろんオーダーする。他の商品を頼んでいれば、セットで160円だ。安い!

「あ、ちょっとおまち下さいネ」

と女の子にいわれてから5分。どうやら僕が初めてオーダーした客らしい(笑)
そしてドリップしたてのマラウィコーヒーがこれだ!

ドリップしたてだからマシンでも美味しい。
酸味の少ない、穏やかなコクのあるまろやかなコーヒーだ。
ああ、僕の家の近くにもフレンドが欲しい。週に1回、ここでイタリアンを食べ、コーヒーのみながらうとうとできれば、、、と強く思ってしまったのだ。