ショックを受けた、、、松岡農相、このタイミングでそれはキツイ。ご冥福を祈ります。

2007年5月28日 from 日常つれづれ

うーむ、正直言って言葉がない。

先週の23日、「立ち上がる農産漁村サミット」というイベントで講演とシンポジウムパネラーとして列席した時、終了後に総理官邸で開催されたレセプションで、僕は松岡氏と名刺交換をしたのだ。一週間も経たないうちに自ら命を絶たれるとは、夢にも思わなかった。

そのイベントの中でも、賞を受賞した各地の生産者の人たちに祝辞を述べる際、役所が用意した型どおりの原稿を読み終わった後、「ここまでは準備された原稿ですが、私の言葉で一言。」と、自身が強力に推進していた「攻めの農業」関連の話題をいくつか話をしていた。そのスピーチは、内容はともかく実に強い意志に裏打ちされていると感じたのだ。

それなのにこのタイミングで、逝くのか。虎ノ門にて、移動中にニュースに接し、茫然としてしまった。

僕は、政治家のお金がらみのスキャンダルについては、それはけしからんことはけしからんと思うけれども、それによってもっと大きな、国益を損ねかねない問題がなおざりにされてしまうことの方が怖い。
農政でいえば、いまは非常に重要な時期だ。WTOや日豪EPAがらみの交渉では日本農業が潰れかねないテーマになっている。そして日本の他産業からも「農業は市場開放せよ」という無責任な味方打ちが繰り広げられており、農政としては相当に強気であたっていかなければならない状況だ。

そんな状況に農相が自殺をするというのは、、、
この国にとってどんなロスになるだろうか。

ただすべきはたださなければならないことはわかる。
けど、今回ばかりは、それが日本の国益のロスに繋がってしまうような気がする。

それになにより、何だかんだ言っても、名刺交換をし、少しばかり会話をした相手が命を絶つということが、心に大きなショックを与えるということに、我ながら動揺している。彼の魂が少しでも安らかにならんことを祈る。