飛騨路を走っております。

2007年6月15日 from 出張

帰宅後、写真を追加しました

久々に写真無しエントリ。E-410は持っているのだけど、USBケーブルを忘れまし
た。E-410の不満点の一つなんだけど、USBの形状が通常と違っていて、汎用ケー
ブルが使えないのです。あーあ。

新幹線のぞみを名古屋で降り、ワイドビューひだ号にて飛騨高山に向かっており
ます。飛騨って遠いのねぇ~名古屋から2時間かかるのか!と思ってたら弁当を
買い逃し焦る。着時間は14時!それまで食わないってのは俺には、、、
と思ってたら車内販売が来てくれたので一安心。

弁当4種のうち何を選ぶか。腹が減っている時は判断力が鈍くなっているのだが、
今回は飛騨牛の調査ということもあったので「飛騨牛めし」と「飛騨路名物 松
茸の釜飯」をダブル買い。オトナになってよかったことは、弁当を二つ買えるこ
とです。ホント。

車窓の景色が、切り立つ飛騨の峡谷にさしかかっているのに目もくれず弁当を開
ける。松茸釜飯には松茸の薄切り3枚と鶏胸肉、タケノコ薄切り、ワラビ、フキ
などが廃されている。

お約束のように缶詰の赤いチェリーが一つ乗っているが、
いつも思うのはこんなもんない方がいいのに、ということ。弁当にデザートは必
要無いのになぁ。甘味が欲しい人は別で買うのだから、弁当は白飯と、それを食
い進むための推進力をもつおかずに特化すべきである。

具材をかき分け茶色く炊き込まれた飯を頬張る。悪くない味だけど、松茸の香り
はせず。具材と飯を別々に炊いているからだろうけど、松茸の実物が三枚乗って
いるよりも、香りのしっかり移った飯であるほうが満足度が高いのではないかな、
と思う。また、具材のタケノコ、グリーンピース、ワラビの食感に不満。釜飯と
いう料理は、飯の中にがオカズが入っている訳で、具材の食感が重要になる。
柔らかな米に対して、多少なりともカリッと歯の立つ感覚が欲しいところだが、
具材が全てくんなりしていて、おもしろみにかける。残念感の強い弁当であった。

一方、それほど期待していなかった飛騨牛めしのほうが、予想外の逸品だった。

牛めし系の弁当は山形の「牛肉と真ん中」に尽きると思っていたが、ど真ん中が
ついていないポイントをきっちりと抑えた内容である。甘辛く煮付けられた適量
のバラの薄切り肉に多量のささがきゴボウ。このゴボウが牛の旨みを吸って、推
進力のあるオカズとなっている。牛肉には味がしっかり染みているが、しぐれ煮
ではない、フレッシュ感ある仕上がり。

しかもそぼろ肉ではなく、存在感のある薄切り肉なので、薄切りにもかかわらず
しっかりした食い応えを感じる。山形の「ど真ん中」は、米沢牛を一頭潰したと
きにあまり高値のつかない部位を中心に使っているという、非常に無駄のないよ
い発想の弁当だが、それゆえこのように存在感のある肉は使えない。飛騨牛めし
は1050円と、牛肉をメインにした弁当としては通常価格帯である。

付け合わせの赤カブが嬉しかったが、欲を言えば付け合わせの里芋、しいたけ、
ニンジンの煮物は思い切って廃して、もっと飛騨の名物漬物を多用すればよいと
思う。牛肉の濃厚な旨みに、あっさりした風味の煮物など合わない。思い切って
古漬け(本物の)を添えるほうが気が利いているだろう。

満腹。車窓からの風景も美しく、いい気分である。
これから仕事なんだけどね、、、
居眠りしていきます。