ちたけうどんが食べられる喜びを噛みしめる!

2010年8月 9日 from 食材,首都圏

D70_0014.jpg

いやー もつべきものは、栃木出身のメシ友だね! 

自家焙煎コーヒー・ピコのマスターが、「やまけんさん、”ちたけ”って知ってるよね? 」

あったりまえでしょう、栃木県人が愛してやまない、うどん・蕎麦用の汁にすると超絶に美味しいあの「ちたけ」。大好きだよぉ

「ちょっとだけど手に入ったんで、お裾分けしますね」

マジですかあああああああああああああああああああ

ありがとうぅうううううううううううううううううううううううううううううううう

D70_0022.jpg

栃木県のある地域に行くと、看板が出ていたりするのだ。「ちたけうどんあります」ってのが。ちたけというのは正式には「ちちたけ(乳茸)」というらしいが、栃木では「ちたけ」。なんでそういう名前かというと、、、

D70_0034.jpg

こんなふうに、切り口から乳のような白い汁が染み出てくるからだ。

D70_0025.jpg

これを軽く油で炒めて、うどんや蕎麦のつけ汁にする。武蔵野台地のうどんの常として、具にナスは欠かせない。このちたけから信じられないほどにコクのあるダシが出る。そのかわり、ちたけ自身はそれほど魅惑的な食感ではない。ボソッとした、今ひとつな味になってしまう。

D70_0056.jpg

栃木県人は本当にこのちたけが好きなんだけど、最近は温暖化の影響か、穫れなくなってきているという。それで、茨城や福島に越境して穫っているらしい。県をまたぐとまったくみむきもされない茸なので(ということもないのだろうけど)、割と黙認されているそうだ。

しかし、ちたけを穫るために命を落とす人もいる。今年はすでにかなりの滑落者・遭難者が出ているそうだ。これだけ暑いと発生するタイミングも例年と変わるだろうし、気をつけていただきたいと思う。

ともあれ、やっぱり旨い! 本当に濃い味となんともいえない香りがする。野生の茸ってなんでこんなにも旨みが濃いのだろうか! 田那辺マスター、どうもありがとう。ごちそうさまでした!