遺伝子組み換え技術はじわじわと日本に入ってこようとしている。モンサントってホントに怖い会社だよね。そんな彼らが遺伝子組み換え作物の国内利用の申請を出していて、通りそうな状況だと識ってましたか?それに対してできることあり。石川の農家「風来」さんより私信の形で。

2012年7月31日 from 農政,農業の問題

石川県のミニマル農家「風来」の西田さんよりメールが来た。まあ、まずは読んでみて下さい。


やまけんさん、ご無沙汰しております。日本一小さい農家・風来の西田です。暑い日が続いておりますね。それでもブログで元気な姿をいつも拝見しております。

さて突然のメール失礼いたします。

唐突に不躾なお願い大変申し訳なく思いますが、ひとりでも多くの人に広めたいというのがありまして・・賛同いただけるようでしたらぜひお願いいたします。m(_ _)m

先日、農水省がモンサントの遺伝子組み換え農作物の承認申請を承認しました。
http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/nouan/120706_1.html

これは大変危険なことではないかと思っております。

TPPより先に来た!というのが正直なところ。(というかTPPとも関係しているのでしょうね・・)

農水省の本来の仕事は国民の「命」を守るためではないでしょうか?もし経済活動が目的なら経済産業省の下にあればいいと思います。正式な許可が出る前に、ひとりでも多くの方にパブリックコメントの方に意見を提出していただきたいと願っています↓

http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=550001587&Mode=0

締め切りが8月4日ということで時間がありません。(^_^ゞ

このパブコメで農水省の意見が変わるかどうか分かりませんが、これからのためにもひとりでも多くの国民が注目していること知らせればと思っております。

それにしてもイチ農家がこんなこと心配しなくちゃいけない国って・・

突然のメール、またお願い失礼いたします。

また石川の方にいらっしゃる機会がありましたらぜひ声をかけてくださいね。それでは失礼します。


実はモンサントやシンジェンタがこうした申請をするのは今回初めてではない。過去何回もトライしてきている。じわじわと遺伝子組み換え作物が浸透するように仕向けているのだ。

僕は基本的に遺伝子組み換え技術は反対。推進派は「飢餓を乗り切るためには遺伝子組み換え技術によるブレイクスルーが必要」とか「反対派の言うことには科学的根拠がない」という大きな声を上げてくるが、、、

遺伝子組み換え作物の導入で飢餓が減るかどうか、まだ目に見える結果って出てないんじゃないかな。本当の意味において農家や民衆が幸せになった事例もあるんだろうけれども、不幸せになったケースもそうとうに多い。その辺はどうぞググって下さい。

それと、俺は科学的根拠より政治的な意味において遺伝子組み換え技術を阻んだ方がいいと思うんだよね。遺伝子組み換え技術に関してはモンサントを始めとする外資系企業のほうが資本も大きいし特許も多数持ってて、国内の種苗会社より有利。その技術を認めちゃったら、日本の国内の種苗メーカーは駆逐されちゃって、大きく国益を損ねると思う。

だいいち、日本はとてつもなくバリエーションの多い野菜や果物の世界を持っている国なのに、外資系種苗コングロマリットに飲み込まれたら、在来作物のはかなき世界は失われてしまうでしょ。みんななんでそういうことを問題にせず、あたかも「科学的には、、、」なんてことを正義の盾のように言うんだろうね。不思議だ。科学は世界を把握するためのものさしに過ぎず、決して世界そのものではないはずなのにね。

ということで、関心のある人もない人も、ぜひパブリックコメント欄に、「遺伝子組み換えはいやだー」くらいでもいいのでお書き下さい。ちなみに、たしか一年か二年前にあった申請は却下になった。パブコメにも力があるのかもしれない。だからよろしく。