フランスが誇るシャロレー牛の本当の美味しさを識る旅! その2:フランス食材の伝道者であるオリヴィエの所有する池での釣り、美しき午後、そして彼お手製のパテ・ド・カンパーニュの旨さにびびる!

2014年11月18日 from 出張

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さて、パリからTGVで1時間半ほど移動、あのルマンを通り過ぎて一つ目の駅であるアンジュに降り、そこから車でさらに40分ほど。なんていう場所だかちょっと覚えてないのだけれども、トヨタの工場があり、その近くに小さな飛行場がある場所。下の地図の左下、パルミフランス所在地と書かれている場所だ。

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ホテルIBISという、フランスにおけるAPAホテル並みに展開してるチェーンにチェックインして荷物を置き、すぐさまオリヴィエの車で彼の池に向かう。

「池持ってるって、大富豪ですかオリヴィエは?」

と、オーストラリアの旅でもご一緒した、日本に世界中の美味しい肉を紹介することを自分の使命と考えてるに違いない進藤さんに訊く。

「うーん、全然そんなことなくて、昔はすっからかんのホームレス的なところもありましたけどねー。彼はずっと商社的な仕事をしてきたんですけど、いまのかみさんと結婚してからどんどん成功して、いまでは20人のスタッフを使うまでになってますからねぇ。」

そう、オリヴィエはかなりのやり手なのである。その彼のビジネスについては明日のエントリで、笑っちゃうくらい日本食材をガンガン売っているのをみていただくことにする。

で、オリヴィエの所有する池に到着。薄曇りだが雨は降っていない。

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そこは、フランス片田舎の穏やかな日曜日の、美しい風景だった、、、

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この池の畔に、オリヴィエの小屋あり。なかには釣り竿が10本以上! 本当に、自分や親しい人たちが休暇を過ごすための「遊び場」なのだ。素晴らしい場所である。

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赤いヤッケを着た進藤さんはなんと自分も釣り師で、日本から竿を持ってきていた!

「オリヴィエとは年は二歳違いますけど、誕生日が同じで、趣味も同じなんですよ」

と笑う進藤さんとオリヴィエ、まるで兄弟である。

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まだトップに入って日が浅く、日本から修行的意味合いで来た伊藤君。奥にいるのはトップ社の社長である中澤さんだ。

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なんだか、開高健みたいに決まってます(笑)

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ちなみにこの写真のレンズが、OLYMPUS40-150mmです。美しいボケとくっきりしたコントラストの絵が撮れる、待望の望遠ズームです。

こちらはシグマのdp1quattroの写真。こちらを振り向いているのは、トップ社の新人バリバリの淺水君。

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なんでも僕より食べる人だそうです。その実力をしかと見せていただきましょう(笑)

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ここから約一時間、、、全然あたりがない!誰にも魚が釣れないじゃないの! と思ってたら、まさかの釣りビギナーである俺の竿に、ググッとアタリが!

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小さいけど、一番さいしょの釣果です(笑)。

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「ヤマケーン、おめでとう!」とオリヴィエが捌いてくれる。

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その横で、プロパンガスが接続されたBBQ用コンロに火が入っている。

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2時間くらい、みんながトラウトなどを釣り上げるようになったあたりで、腹が減ってしょうがない。オリヴィエも着々と準備を進めてくれている。

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この日、オリヴィエが用意してくれている肉がこれ(笑)。どれも分厚すぎます。

もちろんちゃんと食べ比べのためのもの。日本に輸入が許可されているシャロレーの処女牛、つまり未経産牛であるジェニスのストリップロイン。ジェニスってのは、処女牛をそう呼ぶらしい。それに、5経産の7歳の経産牛を再肥育した、いわゆるフランス人が美味しいと思うシャロレー牛の骨付き。これは45日間のドライエージングを施してあるという。 それに、別の個体の経産牛のハラミ。

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豪快に焼いていきます。

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オリヴィエが言うには、日本のシェフはシャロレーに火を通しすぎる、と。昨年の赤肉サミットの数日前にカルネヤに連れて行ったときに、高山シェフの焼いたのをたべて「初めて、日本でバッチリな火入れに出会った」と言ってたんだけど、それくらい日本人のシャロレーの扱い方に文句があったようだ。

できれば3センチ以上の塊で焼いて欲しいというのが彼のシャロレー焼き哲学のその1である。

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ご覧の通りの皮下脂肪の色。

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これをみて「旨そう!」と思えるならば、ヨーロッパの牛肉をわかってる人です。

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「さて、肉が焼けるまでの間に、パテドカンパーニュ食べよう!」

とオリヴィエが、長期保存用のガラス瓶をあけて、バゲットにやおらパテを塗り始めた。

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なんとこれ、オリヴィエ自家製のパテドカンパーニュだという!

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パテをバゲットにたっぷり乗って、ピクルスを載せて、、、

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こ、これが本場のパテカン!?

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こいつが、旨いのなんのって!

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びっくりした!

日本のパテカンは、レバーの匂いが強くて少し重い脂を感じる、肉のようかんという感じだけれども、オリヴィエのはぜんぜんそうじゃない。パンにぬれる滑らかさ、レバー臭が抑えられたライトな香り、でも旨みは十分。

「豚肉は鮮度の高いものが入るときしか作らないんだ。パテは豚肉の鮮度が命だよ!」

それに、豚レバーは使わず鶏レバーで香り付けをしているのだそうだ。また、素材を合わせて一度で火入れをするのではなく、何度も工程のなかで火入れをしていくことでこうなるらしい。

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わたくし、たまらず3枚分のバゲットでおかわり。

「ヤマケンサン、一瓶持って帰りなさい」

と持たせてくれた。ありがとうよ、オリヴィエ!

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そうこうしているうちに、肉が焼けてきた!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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