銀座裏通りのランチはしごコースはこれだ

2003年12月17日 from 首都圏

 銀座というと、表向きはおとなの店、お値段もチョット高めで、庶民風ではないというイメージが濃い。けど、ほんとはそんなことはない。ちょっと歩いて裏通りに行けば、すぐに庶民的な店が並ぶ。例えば和光から100m東銀座方面に歩いた地下道にシネパトスという地下映画館(というとまさにアングラっぽいな)があるが、その脇に並ぶ店は面白い。大人のおもちゃ屋さんの隣の隣に安い寿司屋があって、きちんと握ってくれたりする。そういう店が面白いのだ。

 さて本日は同僚を連れて仕事のあと、遠回りをして、例のロメスパの名店「ジャポネへ。僕は明太子ジャンボ、彼はジャリコのレギュラーを食べる。この同僚は面白いヤツなのだが、食べながらマジで感動していた。
「男が必要とする焼きスパの全てがここにありますよ!」
そうだろそうだろ。

ちなみにこれが明太子ジャンボだ。
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そして意味ないけどアップ。
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 しかし、ここでは終わらないのである。この銀座インズ3から大通りを渡ったところに、辛来飯(カライライス→カレーライス)の名店「ニューキャッスル」がある。
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この店はいろんな雑誌などで特集されていることが多いから、知っている人も多いだろう。野菜やフルーツたっぷりの優しい甘みと、食べ終わる頃にはしっかりと汗をかくじんわり系の辛さが特徴の、家庭的なんだけどまねできない味のカレーを出す名店だ。
 しかもここは盛りのネーミングが面白い。

蒲田(もっと大盛→大森の先という意味)

大森(大盛)

大井(多い)

という序列になっている。昔は上にもう一つ「川崎」というのがあった。これは蒲田のはるか先、ということで、超大盛の意味だ。しかしこれは、「口害のため、自粛します」という理由で無くなってしまった。 ニューキャッスルの盛りは、実は大森が普通盛りに相当するので、僕には川崎がちょうどよかった。残念だ。

ちなみにこれが外にあるメニュー看板だ。この脱力系のコメントに注目。
「くせにしちゃってごめん」と、「手作りカレー」の「ー」の意味のない長さが、たとえようもなくよいのである。
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 久しぶりにはいって、「大森」と一声かけると、名物のオヤジが

「足りないだろ。蒲田にしときなよ。」

と言う。人の顔を見る人だ、、、でも、俺がこの前に大盛りスパゲッティ食べてきたとは思わないんだろうなぁ、、、ということで、「蒲田」を頼んでしまった。
ちなみにこれが大森と蒲田だ↓

■大森
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■蒲田
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 久しぶりの辛来飯は実に旨かった。ドライカレーのネットリしたルーだけを切り出したような、粘質の舌触り、そこに野菜・バナナなどのざらざらしたテクスチャーが残っていて、いかにも濃い味だ。このカレーを、どこかの掲示板で「ぼそぼそしていて美味しくない」という人がいたが、そうかなぁ。僕は好きなのだ。

 こうして銀座裏通りの密かな名店をはしごしてしまった。かなり腹の中が脂ぎった感じであり、消費せねばと焦るのであった。