阿佐ヶ谷に日本一のトルコ料理あり! おうさるさんのアテンドで未知との遭遇を果たす! 阿佐ヶ谷「イズミル」 その3

2004年11月12日 from 首都圏

さてデザートである。

「トルコ料理では小麦粉モノが重要なんです。今日はバクラワという、ほんっとにスペシャルなデザートを出してくれるように頼んでますから!」

と終盤戦に入ってますます絶好調なおうさるさん。厨房との連携が凄まじく、まるでこの店のオーナーなんじゃないかという感じである。

「きました。これがバクラワです!これだけ並んでるのをみるのは壮観ですねぇ~」

このバクラワ、パイのように焼いた生地を濃いシロップに漬けたものだそうだ。中になにかが挟まれているようで、とにかく手が混んでいる。

「とても面倒な料理なので出ない日もあるし、手抜きしてるなって時もあるんですけど、、、今日は『大事な友人が来る』っていってたんで、最上級の仕上がりですよ!」


そうか!さっそく口に運ぶ。ホロホロのパイ地を噛みしめると、シロップがデュワッと染み出して頬を伝う!甘~い!そしてパイ生地の香ばしさが混ざって鼻に抜ける。パイは幾層にも折り重ねられていて、熟練の技を感じさせる!さすが小麦粉の魔術師!

旨い!しかし甘い!
そこにおうさるさんが持ってきたのが、チャイだ。

この釣り手のついたお盆は多人数の時にしか出ないらしい。

美しい小さなグラスに入ったチャイには、インドのようにミルクやスパイスは入っていない。このチャイがまた旨い!香りも強いが味が非常にまろやか。よく突き刺さる味の紅茶に出会うが、それとは別物。普通の紅茶とはなんだか違うような気がするんだが、、、

「このチャイは、濃い紅茶をお湯で割って作るんです。」

とおうさるさん、厨房からチャイを入れるための2段重ねポットを持ってきてくれた。

こうして、上段の濃い紅茶の部分と下段のお湯を、自分の好みの割合で煎れるのがトルコのチャイなのだそうだ!僕は若干濃いめが好きだった。このチャイ、当たり前だろうけど、とにかくトルコのデザートにあう。

こちらはドンドルマ、いわゆる伸びるアイスクリームだ。

「よく話題になるように極端に伸ばしているのがありますが、本モノはあそこまではやりません。とろっとしてきたときに匙ですくうと、デローって伸びるくらいです。」

そしてこれはライスプティング。

僕はこれが一番気に入った!米なんかデザートで食べたくないよ!と思うことが多いのだが、ここのはプティングのミルキーなソースが絶妙!これははずせないと思うのである。

いや~食った!

そこでおうさるさんのトルコ偏愛ぶりがまた爆発する発言が。

「実はですね。人手がいないみたいで、店を手伝えといわれているんです。毎週金曜日の夜は僕も店にいますので、もしやまけんさんのWebを観てくる人がいらっしゃったら、ガイド致します。」

おおお
すごいなぁ
だっておうさるさんは横浜在住だよ?なかなか横浜から阿佐ヶ谷にバイトに来る人っていないよね、、、
この一件だけでも、おうさるさんと店との親愛関係がよくわかる。厨房のスレイマンさんも、この店の店主である女将も、おうさるさんには身内同然の接し方である。

「お店からの情報です。お店に来て、『やまけんかおうさるのwebを観てきた』とお伝え下さい。何かサービスさせて頂きます」

おおおおおおお! 出たぁ~

食い倒ラーは阿佐ヶ谷イズミルに出陣すべし!いやマジで旨いですよ。激辛とかはないのでまったりと緩やかな食卓なのですが、しみじみ旨い!イスケンデルケバブのように、視覚的にも味的にも最上クラスの慶びを味わえる一品もある。これは超お奨めですね。

「ありがとう、また来てね!」

スレイマンと女将ともがっちり握手!

ガイド役のおうさるさん、どばしさんは引き続き店で何やら話すそうだ。みんなで見送ってくれた。

ちなみにこれだけ食べて一人6000円程度(テキルダーというラクはおうさるさんがおごってくれた。それだけチョット高めなのだ)十分にリーズナブルだと感じた。

阿佐ヶ谷はやっぱりディープな場所だ。イズミルも含め、また散策に行こうと思うこのごろである!