ワンナイト・イン・松山 の〆は、飾らぬ旨い料理を出す松山のビストロ一番手の「カフェ・カバレ」にて、甘とろ豚と土佐あかうしと子羊カレーを食すなり。withなぜか四万十の地域デザイナー迫田さん!

2012年6月14日 from 出張

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■撮影 ニコン D800 AF-S24-70mmF2.8 スピードライトSB-900

さて最後の〆はカバレだ! 松山市駅のすぐちかく、花園町の角の雑居ビルの二階、ちょっといかがわしい風の殺風景な階段を上っていくと、いきなり赤の空間が拡がる。

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実はこの日、ムッシュは休みで、セカンドの子達が店を切り盛りしていたんだけど、行くよと連絡したら、店に出てきてくれた。ムッシュありがとう! ムッシュであるソカベ君は、甘とろ豚や土佐あかうし、そして僕の短角牛たちの肉もよく扱ってくれている、松山でも意欲的な若手なのだ。

さてここでサコダデザインの迫田さんに再会。

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サコダさんは四万十川流域に生息し、主に地域商品のデザインで生計を立てている。高知県を代表する地域デザイナーの梅原真さんのところに「おしかけ弟子入り」した人だ。彼自身は四万十の西土佐町をねじろにし、道の駅「四万十とおわ」や、グッドデザイン賞を受賞した「山間米」などのデザインを世に出してきた。

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「あのさぁ、全日空ホテルに泊まってるでしょ?おれ、チェックインのときにさ、前にヤマケンににてるやつが居るなぁって思ってたんだよ。けど、オーラが出てないから違うかな?とも思ったの。けどやっぱりあれはヤマケンだと思って電話したんだよ!」

いや~そりゃホテルにチェックインするときにオーラは出してないよ!(笑)

でも嬉しいハプニングだ。のざけんもサコダさんとは僕より長く深いつきあいで、学生達を連れて何回も田植えの手伝いに行っている。

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サコダさんが連れてきていたご一行は、デザイナーや編集者軍団!しかも四国一円のタウン誌の編集長さんなど、なかなかにおもしろい方々と知り合いになれた。

さて、お客さんが他にいなかったので、安心してストロボを焚くことができた。D800で初のライティング撮影だ。

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この写真をみて、デザイナーのIさんが「あらぁ、昼間みたいに写ってる!」という名言を(笑) うん、D700と同様の使用感。調光のクセもほぼ同じで助かります。やや露出がくらめで写っているのは僕の設定ミス。ただ、RAW現像で明るく起こす余裕が今ないので、ご勘弁。

さて、いまカバレでお薦めなのが、愛媛県のブランド豚である甘とろ豚。

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中ヨークシャーの血が50%、しっとりきめ細かな肉質の味わい深い豚肉です。塩だけだと単調な味になるから、酸味をのせるといいよ、と話した記憶があるが、きっちりバルサミコソースをかけているので、味わいが立体的になって実に旨い!

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この肉は、ロースについてる脂はぜったいに捨てずにたべること。そうじゃないと中ヨークっぽさを味わえない。口の中ですっと消える、佳い脂質です。あと、付け合わせのキャロットラペが実に美味しいので、ご一緒にどーぞ。

それに加えて、なんとこの日は土佐あかうしの経産牛(5産程度)を40日感熟成したものがあるというので、それをヤワヤワにローストしてもらった。

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ローストといっても、フライパンで焼いて寝かせての火入れだ。ストイックな肥育をしていたようで、赤身が強い分、まだ旨味が開ききっていない。40日だともうすこし熟成を置いた方がいいなと思うが、それは重箱の隅をつつくようなものであって、十分に美味しい!_DSC0173

それに、この店は付け合わせのガルニが美味しい。ジャガイモのフリットもご覧の通り手抜き無しだ。

そして、この店の〆といえば、絶品の子羊カレー!

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もうね、言うことないッス。ビストロが出すカレーの理想型がここにある。

子羊の香りが、スパイシーさを適度に抑えたルーにビシッと合う!ほろっと溶けつつもしっかり肉の個性がのこっていて、フライドオニオンの香りがまたよく効いて、重層的な世界が楽しめるのだ!

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「うちの店の味、変わってないでしょ?人を増やして、彼らにも料理をさせているんですけど、そこで味を変えずに安定させるという進化をしようと思ってるんです。そうすれば僕も月に何回か、食材の勉強に出られますし。だから、また産地に行く際は声かけてくださいね!」

了解!ムッシュごちそうさん! この写真、傾きを修正してないけどゴメン(涙)

いやもう最高。松山で郷土料理以外を楽しむならば、カフェ・カバレ。これを定番として欲しい。