宮崎県のケーキ屋さんといえばココ!「ゴローズ」が世に生み出した「洋風チーズ饅頭」は、あるようでなかった、本物のチーズを使った逸品!この一週間、日本橋三越本店地下にて買えるぞ!俺の2012年度暫定版最高スイーツはコレなんだ!

2012年7月11日 from 首都圏

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はい、一月にこのネタを書きかけて、未完のままでした。読む時間がない人も、今日から来週の17日火曜日まで、日本橋三越本店の地下一階に足を運ぶことをお薦めする。中央のスペースでぐるりと、宮崎の食品メーカーが出店するブースが軒を連ねている。

いろんなものがあるけれど、ゴローズ(Goro's)という店を探してみて欲しい。そのブースでは、冷蔵ケースの中にとてもふんわり美味しそうなマンゴーロールケーキが入っている。それももちろん素晴らしいとは思うんだけど、、、

僕が心から「こいつは旨いゾ!」と薦められるものが、この「洋風チーズ饅頭」なのだ。チーズ饅頭とは宮崎県下で色んなメーカーが作っているご当地スイーツといえばいいんだろうか。チーズが入ったおまんじゅうなんだが、皮はふつうの饅頭皮ではなく洋風のさっくり焼いたケーキスタイル。その中にクリームチーズのような不思議なチーズ(のようなもの)が入っているというものだ。

僕がこれを初めて食べたのは日向で、いまから5年ほど前だろうか。その得も言われぬ不思議なチーズの風味と、皮とのマッチングに一発で虜になってしまった。持ち帰ると、嫁さんには割と不評。けど俺はどんどんくっちゃった。

けれどもその後、このチーズなるものが「植物性チーズ」という、いってみればおかしな(笑)ものが主体になっているケースが多いことを知った。植物性チーズって、もうすでにチーズじゃないと思うんだけど、乳のタンパクから作るのではなく、大豆タンパクから生成するものらしい。なあるほど、チーズみたいだけど乳製品ではないわけだ。

それはそれでジャンクな美味しさがあって、いまでも大好き。車で宮崎を移動中に、知らないメーカーのノボリをみつけたら、思わず「停めてくれっ!」といって財布を握って店でばら売りのを3個買ってしまうのであった(笑)

さてそんな中、宮崎県の農商工連携事業の関係で、このゴローズに伺うことになった。

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ゴローズは宮崎市内に数店舗出店している老舗の洋菓子屋さんだ。30代後半以上の女性が「うんうん、あたしの高校生時代はゴローズでケーキ食べるのが青春だったわぁ」というような感じの位置づけだったらしい。宮崎市内のでかいイオンにも出店していて、市民で識らぬものはいないだろうというかんじ。

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そのゴローズが、原点回帰というのだろうか、宮崎県内で穫れる素材を使ってケーキを創りだしているという。その相談がということでお呼ばれすることとなったのだ。

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新商品のパンフ、「へべすのモンブラン」。へべすというのは「平兵衛酢」と書く柑橘で、宮崎県にしかないものだ。これをつかったモンブラン。

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実に美しい! そして、、、

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美味しいんだコレが、、、

もちろんマンゴーピューレをたっぷり使ったババロアや、、、

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変わり種、県のブランド梨を使ったゼリーのケーキまで。

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いろんな農産物を使ったケーキを創作されているのであった。ちなみに、こういう新作ケーキも美味しかったけれども、俺的にはやっぱり、この店がスタンダード商品として持っているものが、よりパワフルに感じられた。その代表格がコレ。

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「クローネ」。どの店舗でも売り切れすることが珍しくない人気商品だ。ネーミングはコロネのことだろう。さっくりしたパイの中にカスタードクリームが詰まったシンプルなお菓子だが、これが超絶品! また食べたいと思って店に買いに行ったら売り切れなので、イオンまで車を走らせてなんとかゲットしたが、その価値ある味だった!

さて、その日、お土産に持たせてくれたのが「洋風チーズ饅頭」。

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「宮崎のチーズ饅頭は、本当のチーズを使っていないものがほとんどなんです。けれども、うちでは本物のチーズを使って創ろうと思いまして」

で、このチーズ饅頭は、ふんわり外側の生地にはエダムチーズとパルメザンチーズを練り込み、そして中央の具となるチーズ塊にはクリームチーズを使用しているという。

ふうん、チーズ饅頭はあの植物性なんちゃってチーズの、ジャンクな感じがいいんだけどな。そう思いつつバクッと一口囓ったのである。

!!!!!!!!

うっ 旨いじゃないか! すっげー 美味しい!

これは宮崎のいわゆるチーズ饅頭を頭に思い描いていると足下をすくわれてしまう! 実に本格的な創作菓子なのである!

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ご覧のようにケーキ状の生地の中にもたっぷりとチーズが仕込まれていて、生地が甘いだけではなく、チーズの塩味が絶妙に利いているのだ。そして中央のクリームチーズの油脂分が、脳内に快楽物質として突き刺さってくる。むぅ~!

しかもですな、、、一番旨い箇所は、このチーズ饅頭の裏側なのだ!

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ご覧のようにおそらく生地内の油脂分が焼成時に溶け落ちてきて、底の部分が茶色に染まる。ここが、ネットリと味の濃いスイートスポットになっているのだ。ネチネチネットリしたこの部分を俺は3メートル四方分くらい食べてみたいと真剣に思う! おれは、プリンの表面の、空気と触れあってちょっと乾いた部分とかそういうのが大好きなんだ!!!

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ということで、、、

暫定王座ですが、2012年もっとも気に入ったスイーツは今のところコレ。

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じつはこのチーズ饅頭、さきごろ華々しくオープンした某東京で最も高いなんとかツリーという施設の、お土産商品にも選ばれている。ちょっとだけ違う名前とパッケージで販売されているので、もしいく人がいたらお土産売り場をご覧下さい。

でもそれより! 来週火曜日までのあいだ、三越本店の地下一階に足を運ぶと、ゴローズのマダムと宮崎イオン店からはるばる出張してきたスタッフちゃんの二名が、手ずから販売している!

興味ある人はぜひ足を運んで、チーズ饅頭を食べてみて欲しい。3つ入りと6つ入りがあるけど、まあ6つ入りを買うことを薦めるよ。マンゴーケーキは今晩食べてみます。旨かったらまた書くね。

ということで要チェックやで!